「こんなに利益りえきが出でたのに、手元てもとに残のこるお金かねはわずか」
経営けいえい者しゃなら、誰だれしも一いち度どはこう思おもうはずです。だからといって、小手先こてさきの節税せつぜいに躍起やっきになってはいけません。会社かいしゃのお金かねを1円えんでも多おおく残のこし、そのお金かねを会社かいしゃの投資とうしにまわし、会社かいしゃをより成長せいちょうさせる。それこそが経営けいえい者しゃの仕事しごとです。
本ほん連載れんさいは、「1円えんでも多おおく会社かいしゃと社長しゃちょう個人こじんにお金かねを残のこす方法ほうほう」を学まなぶものです。著者ちょしゃは、財務ざいむコンサルタントの長谷川はせがわ桂かつら介かい氏しと公認こうにん会計士かいけいし・税理士ぜいりしの黒瀧くろたき泰介たいすけ氏しです。インボイス制度せいど、各種かくしゅ法律ほうりつに完全かんぜん対応たいおうの『今日きょうもガッチリ資産しさん防衛ぼうえい――1円えんでも多おおく「会社かいしゃと社長しゃちょう個人こじん」にお金かねを残のこす方法ほうほう』の著者ちょしゃでもあります。経営けいえい者しゃの超ちょうリアルなお金かねの悩なやみに対たいし、あますところなく解決かいけつ策さくを提示ていじした1冊さつになっています。

【一発アウト】税務署が激怒する行為、ワースト1Photo: Adobe Stock

税務署ぜいむしょは何なにを見みているのか？

　節税せつぜい対策たいさくをしていると、怖こわいのが税務ぜいむ調査ちょうさですね。税務ぜいむ調査ちょうさの調査ちょうさ先さきは、何なんらかの指標しひょうをもとにあたりをつけ、決算けっさん内容ないように問題もんだいがありそうな会社かいしゃを狙ねらい撃うちしているようです。

　税務署ぜいむしょとしても、「ランダムに選えらんで調査ちょうさに入はいった結果けっか、不自然ふしぜんな点てんは何なにひとつなかった」というのは避さけたいのでしょう。

　これまでの連載れんさいで「税務ぜいむ調査ちょうさで指摘してきされやすいポイント」をお話はなししてきましたが、本日ほんじつは、税務ぜいむ調査ちょうさで絶対ぜったいにやってはいけないことを伝授でんじゅします。

嘘うそは絶対ぜったいにダメ！

　それは、嘘うそをつくこと。シンプルですが、絶対ぜったいに守まもっていただきたいことです。

　税務ぜいむ調査官ちょうさかんは百戦錬磨ひゃくせんれんまです。嘘うそは絶対ぜったいに見抜みぬき、『その嘘うその裏うらには何なにがあるのか』を追及ついきゅうします。取とり繕つくろうためのその場ばしのぎの嘘うそが、どんどん状況じょうきょうを悪化あっかさせます。嘘うそをつくくらいなら、『顧問こもん税理士ぜいりしと相談そうだんして後ごから回答かいとうします』と答こたえたほうがよっぽどマシです。

　事業じぎょうを行おこなっている限かぎり、誰だれにでも税務ぜいむ調査ちょうさが入はいる可能かのう性せいはあります。ふだんから経理けいりの体制たいせいを整備せいびし、税務ぜいむ調査ちょうさが入はいったときに説明せつめいできるようにしておきましょう。

（本ほん原稿げんこうは『今日きょうもガッチリ資産しさん防衛ぼうえい――1円えんでも多おおく「会社かいしゃと社長しゃちょう個人こじん」にお金かねを残のこす方法ほうほう』から一部いちぶ抜粋ばっすい、追加ついか加筆かひつしたものです）