散歩さんぽ単語たんご

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散歩さんぽとは

1. ぶらぶら歩あるくこと。
2. 映画えいが「となりのトトロ」の楽曲がっきょく。（※厳密げんみつには平仮名ひらがなで「さんぽ」）

本ほん項こう目めにおいては１を解説かいせつする。

概要がいよう

気き晴はれらしなどを目め的てきにぶらぶら歩あるく運動うんどうのこと。

特とくに目め的まと地ちなどを設もうけず、自宅じたくの周辺しゅうへんなどをとりとめもなく歩あるくことを指ゆびす。

より明確めいかくな目め的まとを持もったものは、

• 「ウォーキング」(健康けんこう増進ぞうしんを目め的てきとした歩行ほこう)、
• 「ハイキング」(自然しぜんの風景ふうけいや知しらない土地とちの景けい観かんを楽たのしむことを目め的まとに決きまったコースを歩あるくこと)

…といったふうに呼よばれることが多おおい。
余談よだんではあるが「徒歩とほ」は乗のり物ものを使つかわずに歩あるくこと。

散歩さんぽ、特とくにウォーキングに限かぎっては速度そくどを上あげるとジョギング・ランニングとなるが同時どうじに負担ふたんも増ふえるため、同おなじ時間じかんを行おこなうなら徒歩とほのほうが疲つかれにくい、自転車じてんしゃほど速度そくどが出でないため安全あんぜんといった利点りてんもある。中なかには自身じしんの通勤つうきん・通学つうがく時どきの徒歩とほをウォーキングと比ひ喩たとえする方ほうもいる。

音楽おんがくを聴ききながら散歩さんぽしたり、気きになったものをスマホカメラで撮つまみ影かげしたりといった副次的ふくじてきな楽たのしみもある。夜よる間あいだなどは自動車じどうしゃからの視認しにん性せいが大幅おおはばに落おちるため、明あかるい色いろの服ふく装そうや反射はんしゃ材ざい等とうの着用ちゃくようが望のぞましい。

効果こうか

ぶらぶら歩あるくとはいっても足あしの筋肉きんにくを使つかった運動うんどうであるため、肥満ひまんの防止ぼうしや足あし腰こしの強化きょうか、心しん肺はい機き能のうの向上こうじょうなどに効果こうか的てきだといえる。また、昼ひる間あいだであれば日光にっこう浴よくによるビタミンDの生成せいせいの効果こうかもあり、軽かるい疲つかれによる不眠症ふみんしょうの改あらため善ぜんにつながることもある。

散歩さんぽは身体しんたい面めんだけでなく、精せい神かみ面めんにもいい効果こうかがあると考かんがえられており、ストレス発散はっさんにつながるほか、
精せい神かみ機き能のうの向上こうじょうにも有効ゆうこうであるといわれている。

事実じじつ、古来こらいより多おおくの哲学てつがく者ものや思想しそう家いえは散歩さんぽを好このんでいたようで、歩あるきながら良よいアイデアが浮うかぶことは多おおいらしい。理由りゆうは運動うんどうによって肺はいの中身なかみが効率こうりつよく換気かんきされ血ち流りゅうが良よくなることで結果けっか的てきに脳のうが活発かっぱつになるとも言いわれるなど諸説しょせつある。頭あたまを使つかう作業さぎょうで行いき詰づまったら、いったん散歩さんぽも含ふくめた運動うんどうをすることで整理せいりされ、休憩きゅうけいしながら能のう率りつが上あがるとされている。

犬いぬの散歩さんぽなど、飼育しいくしているペットの運動うんどう不足ふそくやストレス解消かいしょうのために行おこなう場合ばあいもある。

幼稚園ようちえん・保育園ほいくえんが授業じゅぎょうで行おこなったり、入院にゅういん中ちゅうの患者かんじゃなどが病室びょうしつの風景ふうけいで退屈たいくつ・絶望ぜつぼうしないよう気き晴はれらしに周囲しゅういを散歩さんぽするものもあるが、迷子まいごや発作ほっさなどいざという時ときに安全あんぜんを確保かくほできる大人おとななどが随伴ずいはんする必要ひつようがある。

高齢こうれい者しゃ・注意ちゅうい点てん

• 高齢こうれい者しゃなどは運動うんどうになるが、事前じぜんに行先いきさきや方角ほうがくを伝つたえておく、周囲しゅういが聞きいておくといざという時ときに助たすかる。
• ごく稀まれに認知にんち症しょうにおける徘徊である場合ばあいもあるため、不審ふしんな場合ばあいは通報つうほうしたほうが良よい。
  • 深夜しんやなどありえない時間じかんに散歩さんぽしている、パジャマやスリッパで散歩さんぽしているなど。
• 空そらき巣すの下見したみとして行おこなわれる場合ばあいもある。
  • 容易よういな防犯ぼうはん手段しゅだんとして、周辺しゅうへん住民じゅうみんなどが声こえをかけると非常ひじょうに嫌いやがる。

計測けいそく・評価ひょうかなど

• 目め安やすとしてあらかじめ散歩さんぽコースの距離きょりを地図ちずなどで測はかっておく手てもある。
• 一定いってい速度そくどで歩あるいた距離きょりによって時速じそくを割わり出だすこともできる。
• 万まん歩ほ計けいなどを活用かつようする手てもある。
  • 一いち歩ほあたりの距離きょりを測はかっておき、歩数ほすうによって大おおまかな距離きょりを調しらべることもできる。（歩測ほそくとも）

体重たいじゅうにもよるが30分ふんで約やく100kcal前後ぜんこうのカロリー消費しょうひとされる。
体からだ脂肪しぼうを1kg落おとすには約やく7000kcalの消費しょうひが必要ひつようともいわれるが。

語源ごげん

古代こだい中国ちゅうごくでは、現代げんだいでいう麻薬まやくに相当そうとうする、「五ご石せき散ち(ごせきさん)」という薬くすり物ものが流行りゅうこうしていた。
鍾乳ちち石いし、硫黄いおう、白石しらいし英えい、柴しば石英せきえい、赤石あかし脂あぶらという5種類しゅるいの鉱物こうぶつをすり潰つぶして調合ちょうごうされた薬くすり物もので、
中国ちゅうごくでは不老ふろう長寿ちょうじゅの薬くすりといわれていた。

この五ご石せき散ちを服ふく用ようすると、「散発さんぱつ」という身体しんたいがあたたまる作用さようが起おこるが、
この散発さんぱつが起おこらないと中なか毒どく死しするといわれており、
散発さんぱつを早はやめるために五ご石せき散ちを飲のんだ後のちは歩あるきまわる必要ひつようがあり、そのことを「行くだり散ち」と呼よんだ。
そこから「散歩さんぽ」という言葉ことばが生うまれたといわれている。

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