鳴な狐きつね(刀剣とうけん乱舞らんぶ)単語たんご

1286件けん

ナキギツネ

4.2千せん文字もじの記事きじ

掲示板けいじばんへ

記事きじ編集へんしゅう

鳴な狐きつね(刀剣とうけん乱舞らんぶ)とは、ブラウザゲーム『刀剣とうけん乱舞らんぶ-ONLINE-』に登場とうじょうする刀剣とうけん男おとこ士しである。

イラストレーター：汲田た / CV：浅沼あさぬま晋すすむ太郎たろう

やあやあ我がこそは、鳴な狐きつねとお供とものキツネ。いざ参まいらん！

やあやあこれなるは粟田口あわだぐち派は、左ひだり兵衛ひょうえ尉じょう藤原ふじわら国吉くによしが打うちたる打だ刀かたな。号ごうを鳴な狐きつねと申もうします。
その特徴とくちょうは差さ表ひょうに名なが刻きざまれていることなのですよぅ！

（刀かたな帳とばり）

鎌倉かまくら時代ときよの刀工とうこう、粟あわ田口たぐち国吉くによし作さくの打だ刀かたな。
お供ともの狐きつねを連つれており、好すき以外いがいの感情かんじょう表現ひょうげんのほとんどを狐きつねが行おこなう。
それを見みて周囲しゅういが驚おどろくことを密ひそかに喜よろこんでいる。

（刀剣とうけん乱舞らんぶ絢あや爛ただれ図録ずろく）

刀かたな種たねは打だ刀かたな。刀かたな派はは粟あわ田口たぐち。

短刀たんとうが多おおい粟あわ田口たぐちにあっては唯ただ一いちの打だ刀かたなであるが、刀工とうこうが異ことなる為ため、藤ふじ四郎しろう兄弟きょうだいの中なかには入はいらない。
二に次じ創作そうさくにおいては親おや戚扱あつかいされる事ことが多おおいが、ゲーム内うちでの描写びょうしゃや特殊とくしゅ会話かいわは特とくになし。

短みじかい銀髪ぎんぱつに眠ねむたげな金かね眼め、鼻はなから下したを覆おおう面めん頬ほおが特徴とくちょう的てきな少年しょうねん。目めの下したと（非常ひじょうに目め立たたないが）目め蓋ぶたの両りょう縁えんには狐きつね面めんを思おもわせる隈くま取とが入はいっている。ちなみに面めん頬ほおは真剣しんけん必殺ひっさつだろうが内うち番ばん（ジャージ姿すがた）だろうが、決けっして取とれる事ことはない。
戦せん装束しょうぞくは刀かたな派は共通きょうつうの軍服ぐんぷく風ふうの洋装ようそうだが、露出ろしゅつが極端きょくたんに少すくなく、腰こし回まわりには毛皮けがわをあしらって違ちがいを出だすなど、大人おとなびた印しるし象ぞうを与あたえる。

人語じんごを解げするお供とものキツネを連つれている。
お供とものキツネの表情ひょうじょうは豊ゆたかである事ことが図録ずろくより判明はんめいしており、時ときには毛けを逆立さかだてて敵てきを威嚇いかくするなどの表情ひょうじょうを見みせる。
通常つうじょうは「人付ひとづき合あいが苦手にがて」な事ことを理由りゆうとし、お供とものキツネが代理だいりとして喋しゃべるのだが、お供とも曰く「好すき」という感情かんじょうを表現ひょうげんする時ときに限かぎってはボソボソと自分じぶんの口くちで喋しゃべるらしい。残念ざんねんながら今いま現在げんざいは本体ほんたいの好意こういを示しめす台詞せりふは実装じっそうされていないが、いつか面めん頬ほおに隠かくされた素顔すがおと共ともに打うち明あけてくれる時ときを、彼かれを愛あいする審しん神かみ者しゃたちは心待こころまちにするばかりである。
上記じょうきの様ように大変たいへん無口むくちなため、本体ほんたいが喋しゃべる時ときには「ｷｪｪｪｪｪｪｱｧｧｧｧｧｧｼｬｧﾍﾞｯﾀｧｧｧｧｧｧｧ!!!」とネタにされる。ちなみにお供ともも鳴な狐きつねの中なかの人ひとが演えんじており、落差らくさに驚おどろかされる事ことしばしば。
なお、自分じぶんが喋しゃべる事ことで驚おどろく姿すがたを見みるのが好すきなようなので、彼かれを愛あい用ようする審しん神かみ者しゃは驚おどろいてあげると懐なついてくれるかもしれない。

「腹話術ふくわじゅつではございませぬ！わたくしめは、鳴な狐きつねの代理だいりに過すぎません」
「そうだよ、驚おどろいたか」

一部いちぶでは腹話術ふくわじゅつ説せつが浮上ふじょうしているが、上記じょうきの通とおり本人ほんにんたちの主あるじ張ちょうと、刀かたな剣けん破壊はかいの台詞せりふから腹話術ふくわじゅつではないことは確定かくていしている。また、名なに「狐きつね」と入はいっていれば、縁えんもゆかりもない相手あいてに共感きょうかんしてしまうようで、小しょう狐きつね丸まる(刀剣とうけん乱舞らんぶ)との間あいだに回想かいそうが発生はっせい、非常ひじょうに微笑ほほえましい内容ないようとなっている。

偵察ていさつの初期しょき値ちが打だ刀かたなで最もっとも高たかく、統率とうそつ・衝力ちから・隠蔽いんぺいが２位い。
最低さいてい値ねを記録きろくしている能のう力ちからもないので、育そだて方かたによってはスタメンとして活躍かつやくしてくれるだろう。

他たに鳴な狐きつねの特徴とくちょうの一ひとつとしてドロップ範囲はんいがもの凄すごく広ひろかったというのがある。
鳴な狐きつねと同おなじ鍛きたえ刀かたな時間じかん1:30の打だ刀かたなは1-4から4-4および6-1から7-4でドロップするのだが、鳴な狐きつねだけはなんと1-1から7-4まで全すべてのステージでドロップ報告ほうこくがある。
しかし、2018年ねん 7月がつ3日にちのメンテナンスで鍛きたえ刀かたな及およびステージドロップの刀剣とうけん男おとこ士しに大幅おおはばな変更へんこうが入はいり、鳴な狐きつねは5面めん以降いこうのボスドロップとなり、鍛きたえ刀かたなでも出現しゅつげん率りつが低ひくくなってしまった。

2017年ねん 4月がつ11日にち、近侍きんじ曲きょくが実装じっそう。
作曲さっきょくはアニメ・ゲームの主題歌しゅだいか等ひとしの楽曲がっきょく提供ていきょうを行おこなってきた音楽おんがく制作せいさくブランド「Elements Garden」の母はは里治さとはる樹き氏しが担当たんとうした。
『グリザイアの果実かじつ』『うたの☆プリンスさまっ♪』等とうに楽曲がっきょくを提供ていきょうし、高たかい評価ひょうかを受うけている。

あるじ。話はなしがある。

2017年ねん 12月5日にち、同どう田貫たぬき正せい国こく(刀剣とうけん乱舞らんぶ)・大だい倶利伽羅くりから(刀剣とうけん乱舞らんぶ)と共ともに「極ごく(刀剣とうけん乱舞らんぶ)」が実装じっそう。
レベル70以降いこう、四よん日間にちかんの修行しゅぎょうを経へることで極きょくの姿すがたになれる。
極きょくとなった打だ刀かたな男おとこ士しの特性とくせいで、戦闘せんとうで両隣りょうどなりどちらかの刀剣とうけん男おとこ士しをかばうことがある。

修行しゅぎょうの申もうし出いでは本体ほんたいがしゃ…しゃべ……ｷｪｪｪｪｪｪｱｧｧｧｧｧｧｼｬｧﾍﾞｯﾀｧｧｧｧｧｧｧ!!!と審しん神かみ者しゃは早はや速はや驚おどろかされた。

手紙てがみでは最初さいしょはお供とものキツネが勝手かってに代筆だいひつし始はじめ、途中とちゅうで鳴な狐きつねに交代こうたいするという愉快ゆかいな場面ばめんも。
キツネは伝説でんせつで鳴な狐きつねが斬きった化ばけ物ものではなく、出会であったのは鳴な狐きつねが美術びじゅつ品しなとして飾かざられていた頃ころらしい。
鳴な狐きつねが退屈たいくつを持もて余あましていたらキツネが訪おとずれて「再ふたたび鳴な狐きつねの出番でばんが来くる。それに備そなえ、穏おだやかな心しんで待まっていろ」と言いったそうだ。そして、キツネは約束やくそくを守まもった。歴史れきしを守まもる戦たたかいが起おき、審しん神かみ者しゃが現あらわれ、刀かたな剣けんたちに人ひとの姿すがたを与あたえ、戦たたかえるようにしたからだ。
「キツネのおかげで、鳴な狐きつねを使つかってくれるあるじと出会であえた。鳴な狐きつねはもう、飾かざられているだけの刀かたなではない。だから、あるじのために戦たたかう」と自身じしんは審しん神かみ者しゃのための刀かたなだと表明ひょうめいする。
修行しゅぎょうの内容ないようはまったく書かかれていないが、どこに行いって何なにをしてきたのだろうか…？

新あらたな姿すがたではなんと獣しし耳みみが生はえた。…のではなく、顔かおに装着そうちゃくしている防具ぼうぐに獣しし耳みみが付ついている。これは面めん頬ほおとは別べつのパーツのようだ。左右さゆうに三さん本ほんづつ計けい六ろく本ほんの布ぬのが垂たらしてあり、三さん尾びになったキツネと合あわせて九きゅう尾びということだろうか。三さん尾びになっているキツネはいったい何者なにものなのか。さらに狐火きつねびも纏まといっている。

本体ほんたいが喋しゃべる頻度ひんどが格段かくだんに上あがった。ｷｪｪｪｪｪｪｱｧｧｧｧｧｧｲｯﾊﾟｲｼｬｧﾍﾞｯﾀｧｧｧｧｧｧｧ!!!
審しん神かみ者しゃの呼よび方かたはひらがなで「あるじ」、一人称いちにんしょうは「鳴な狐きつね」であることが判明はんめいした。かわいい。
キツネいわく「最近さいきんあるじどのには心しん開ひらいております」「鳴な狐きつねがここまで心しんを許ゆるす相手あいては初はじめてです」だそうで、好すき以外いがいの感情かんじょう表現ひょうげんのほとんどをお供とものキツネが行おこなうという設定せっていも顧かえりみると、ここまでの年とし月つきを一緒いっしょに歩あゆんできた審しん神かみ者しゃには好意こういを寄よせているようだ。
一騎討いっきうちちでは審しん神かみ者しゃのために勝かつと意気込いきごんで劣勢れっせいに立たち向むかい、誉ほまれを取とったときは「あるじ。鳴な狐きつねは、がんばったぞ」と褒ほめてほしそうにアピールしてくる。
真剣しんけん必殺ひっさつでは今いままで決けっして外はずさなかった面めん頬ほおをついに取とり、美うつくしい素顔すがおが見みられる。

ご覧らん下くださいあるじさま。鳴な狐きつねのこの花はな丸まる

この項こう目めは、ネタバレ成分せいぶんを多おおく含ふくんでいます。
ここから下したは自己じこ責任せきにんで突つっ走ぱしってください。

アニメでは20番ばん目めに顕現けんげんした打だ刀かたなとして登場とうじょう。
ゲーム本編ほんぺんではほとんどお供ともの狐きつねが喋しゃべるのだが、こちらの本丸ほんまるにいる鳴な狐きつねに関かんしては割わりと本体ほんたいが喋しゃべる機会きかいが多おおい。
要よう所要しょよう所しょでオイシイ場面ばめんに登場とうじょう。第だい5話わの男性だんせい従業じゅうぎょう員いん接客せっきゃく従業じゅうぎょう店てん大だい倶利伽羅くりからおもてなし隊たいの一員いちいんとして極上ごくじょうの「おもてなし」を披露ひろうしたり、第だい6話わのうどんミュージカルに乱入らんにゅうしたり、第だい7話わではちり紙かみ富士ふじの御札おさつを用意よういして一期いっき一いち振ふ(刀剣とうけん乱舞らんぶ)の顕現けんげんへのアシストを行おこなうなど、番組ばんぐみの名な（迷）シーンに貢献こうけんしている。
中なかでも第だい7話わCパートでは秋あき元もと家いえ伝来でんらいという経歴けいれきを活いかして（？）まさかのAWT48プロデューサーに就任しゅうにん。彼かれらの活躍かつやくを舞台ぶたいの外そとで見守みまもり、その出来できに密ひそかにガッツポーズを取とった。

お供ともの狐きつねも狐きつねで大だい倶利伽羅くりからや視聴しちょう者しゃに癒いやしを与あたえるあざとい存在そんざいとしても活躍かつやくしている。五ご虎とら退すさ(刀剣とうけん乱舞らんぶ)の虎とらくん達たちと団子だんごになって昼ひる寝ねをしており、殺人さつじん毛もう玉たまとしての威い力ちからを存分ぞんぶんに見みせつけた。

いざ、史実しじつでございます

鎌倉かまくら時代ときよの刀工とうこう・粟あわ田口たぐち国吉くによし作さくの打だ刀かたな。

粟あわ田口たぐちとは山城やましろ国こく（現在げんざいの京都きょうと府ふ）で活動かつどうしていた刀工とうこう集団しゅうだんであり、京都きょうと東山ひがしやま・粟あわ田口たぐちで仕事しごとをしていた事ことからこの名なで呼よばれた。
父ちちは御ご番ばん鍛冶たんや（刀かたな剣けん好すきだった後鳥羽上皇ごとばじょうこうが御ご所内しょないで作さく刀かたなを命めいじた刀工とうこう）にも任にんぜられた則のり国くに。鬼丸おにまる国くに綱つな（天下てんか五ご剣けん・国くに宝たから）を作さく刀かたなした国くに綱つなは叔父おじに当あたる。
短刀たんとうの名手めいしゅとして知しられる吉よし光ひかりは子こ、あるいは弟おとうととされている。

来歴らいれきについては、播州ばんしゅう姫路ひめじ藩はん２代だい藩はん主あるじ・池田いけだ利り隆たかしの家いえ臣しん、石黒いしぐろ甚右衛門えもんが所持しょじしていたとされる。
その後ご出羽でわ国くに藩はん主あるじ・秋元あきもと家いえに伝来でんらいし、太平洋戦争たいへいようせんそう直前ちょくぜんまで同どう家いえが所持しょじしていた。
旧きゅう国くに宝たから指ゆび定じょうを受うけた後のちに売立うりたて（オークション）に出だされ、実業じつぎょう家いえ・斉藤さいとう茂一郎しげいちろう氏し（日本にっぽん美術びじゅつ刀かたな剣けん保存ほぞん会かいの発起人ほっきにん）が所有しょゆうする。愛あい刀かたな家いえ・渡邊わたなべ三郎さぶろう氏し（童子どうじ切きり安あん綱つな・三日月みかづき宗はじめ近ちか・亀甲きっこう貞宗さだむねなどの所有しょゆう者しゃとして知しられる）の手てに渡わたった後のち、息子むすこの代だいになって東京とうきょう国立こくりつ博物館はくぶつかんに寄贈きぞうされた。
現在げんざいも国立こくりつ東京とうきょう博物館はくぶつかん所蔵しょぞうとなっており、折おりに触ふれて公おおやけ開ひらくされる事ことがある。

号ごうの由来ゆらいについては、昭和しょうわ4（1929）年ねんに東京とうきょうで開催かいさいされた「日本にっぽん名宝めいほう展覧てんらん会かい」目録もくろくによると

一夜いちや、怪かい影かげが障子しょうじに映うつるので、障子しょうじ越えつにこれを切きれば怪物かいぶつ両断りょうだんされ、
その瞬まどか間あいだに狐きつね聲こえあり、即すなわち「鳴な狐きつね」と綽名さる

とある。
ちなみにこの時ときは「粟あわ田口たぐち国吉くによし」の名なで脇差わきざしとして秋元あきもと子爵ししゃく家いえから出展しゅってんされており、他ほかにも歌仙かせん兼定かねさだ・へし切きり長谷部はせべ・日本にっぽん号ごう・御ご手杵てきね・一期いっき一いち振ふが一堂いちどうに会かいしている。
実物じつぶつの鳴な狐きつねは一いち尺しゃく七なな寸すん八はち分ふんと時代じだいが違ちがえば脇差わきざしと呼よばれていた長ながさのため、そう分類ぶんるいされるのも間違まちがってはいない。実際じっさい、実装じっそうされている中なかでは一部いちぶの脇差わきざしより短みじかかったりする。
作中さくちゅうで打だ刀かたなの枠わくに属ぞくするのは、鳴な狐きつねが打うたれた鎌倉かまくら時代ときよには脇差わきざしという刀かたな種たねは存在そんざいしなかったためと思おもわれる。