ゆくで始はじまる言葉ことば 1ページ目め

ゆ・く【行いく／逝ゆく／往ゆく】

［動どうカ五ご（四よん）］ １ 向むこうへ移動いどうする。「はやく—・け」 ２ 目的もくてき地ちへ向むかって進すすむ。「学校がっこうへ—・く」 ３ 歩あるく。歩あるいて進すすむ。「悪あく路ろを—・く」 ４ 通とおり過すぎる。「沖おきを—・く船ふね」 ５ 年月としつきが経過けいかする...

ゆく‐あき【行いく秋あき】

過すぎ去さっていこうとする秋あき。晩秋ばんしゅう。《季き 秋あき》「—をしぐれかけたり法隆寺ほうりゅうじ／子規しき」

ゆく‐え【行方ゆくえ】

１ 行いくべき方向ほうこう。向むかっていく先さき。「—を定さだめずに旅立たびだつ」 ２ 行おこなった方向ほうこう。行おこなった先さき。「—が知しれない」「—をくらます」 ３ 今後こんごのなりゆき。また、将来しょうらい。前途ぜんと。「外交がいこうの—を見守みまもる」「—を案あんじる」 [...

ゆくえ‐しれず【行方ゆくえ知しれず】

「行方ゆくえ不明ふめい」に同おなじ。

行方ゆくえ(ゆくえ)無む(な)・し

１ 行ゆく先さきのあてがない。また、あてがなくて途方とほうに暮くれる。「いづかたとなく、—・き心ごころ地ちし給きゅうひて」〈源みなもと・明石あかし〉 ２ 行おこなった先さきがわからない。行方ゆくえが知しれない。「ただ今いま—・く飛とび失うせなば」〈更級さらしな〉

ゆくえ‐ふめい【行方ゆくえ不明ふめい】

どこへ行いったかわからないこと。行方ゆくえ知しれず。

行方ゆくえ(ゆくえ)を晦みそ(くら)ま・す

どこへ行いったのか分わからなくなる。居場所いばしょが不明ふめいになる。「犯人はんにんが—・す」

ゆく‐かた【行ゆく方え】

１ 行ゆく先さき。ゆくえ。「我がも—あれど」〈源みなもと・末摘花すえつむはな〉 ２ 心しんを晴はらす方法ほうほう。やるかた。多おおく打消うちけしの語かたりを伴ともなって用もちいる。「夏なつ草そうのうへは繁しげれる沼ぬま水すいの—のなきわが心しんかな」〈古今ここん・物もの名めい〉

ゆくかわ‐の【行いく川かわの】

［枕まくら］川かわの水みずが流ながれて行いくようにの意いで、「過か(す)ぐ」にかかる。「—過すぎにし人じんの手て折おり(たを)らねば」〈万まん・一いち一いち一いち九きゅう〉

ゆくくも【ゆく雲くも】

児玉こだま花外かがいの詩集ししゅう。明治めいじ39年ねん（1906）刊行かんこう。