嘴くちばしで始はじまる言葉ことば 1ページ目め

くち‐ばし【嘴くちばし／喙】

《「口くち端はし(くちばし)」の意い》鳥類ちょうるいの口くちの部分ぶぶんに突出とっしゅつする、上下じょうげのあごの骨ほねの表面ひょうめんが角質かくしつ化かしたもの。えさをとるほか、水飲みずのみ、羽はねの手入ていれにも使つかう。食しょく性せいにより形かたちはさまざま。カモノハシやウミガメにもみられる。

嘴くちばし(くちばし)が黄色おうしょく(きいろ)・い

《ひな鳥どりのくちばしが黄色きいろいところから》年ねんが若わかくて経験けいけんの足たりないことをあざけっていう言葉ことば。「まだまだ—・くて頼たよりにならない」

嘴くちばし(くちばし)を容よう(い)・れる

自分じぶんとは直接ちょくせつ関係かんけいのないことに横よこから口出くちだしをする。容喙ようかい(ようかい)する。「人ひとのすることにすぐ—・れたがる」

嘴くちばし(くちばし)を挟はさみ(さしはさ)・む

「嘴くちばしを容よう(い)れる」に同おなじ。

嘴くちばし(くちばし)を鳴な(な)ら・す

１ しゃべりたてる。 ２ 歯はぎしりをして悔くやしがる。「女おんな—・し…思おもひ死じにをさしたその恨うらみにと飛とんでかかるを」〈浮・一代いちだい男おとこ・四よん〉

さい‐し【嘴くちばし子こ】

パイプやホースなどの先さきに付つける、くちばし状じょうの管かん。ノズル。

はし【嘴くちばし／觜】

《「端はし(はし)」と同どう語源ごげん》くちばし。「鶍(いすか)の—」「まがりたる—を開ひらきて」〈鴎外おうがい・文ぶんづかひ〉

はし‐うち【嘴くちばし打うち】

鳥とりのひなが孵かえ(かえ)る前まえに、卵たまごの殻からを内側うちがわからくちばしでつつくこと。

はしびろ‐がも【嘴くちばし広こう鴨かも】

カモ科かの鳥とり。全長ぜんちょう約やく50センチ。くちばしが幅広はばひろく、水面すいめんで小しょう動物どうぶつを濾(こ)し取どって食たべる。雄ゆうは頭あたまが緑みどり、胸むねが白しろ、わきから腹はらが栗色くりいろ。雌めすは全体ぜんたいに褐色かっしょく。日本にっぽんでは冬ふゆ鳥とりであるが、少数しょうすうが北海道ほっかいどうで繁殖はんしょく。くちがも。

はしびろ‐こう【嘴くちばし広こう鸛こうのとり】

ペリカン目めハシビロコウ科かの鳥とり。全長ぜんちょう約やく1.2メートル。全身ぜんしん灰色はいいろで、木靴きぐつ型がたの大おおきなくちばしをもつ。アフリカの白しろナイル上流じょうりゅう地方ちほうに分布ぶんぷ。