綟で始はじまる言葉ことば

もじ【綟／綟子】

麻糸あさいとで織おった目めの粗あらい布ぬの。夏なつ衣ころも・蚊帳かや(かや)などに用もちいる。「三星みつぼし小紋こもんの布子ぬのこに—の肩衣かたぎぬ」〈浮・永代ながよ蔵ぞう・五ご〉

もじ‐あみ【綟網】

縦糸たていとの綟(より)の間あいだに横糸よこいとを通とおしたこまかい目めの魚さかな網もう。小しょう魚さかなをとるのに用もちいる。

もじ‐てすり【綟手摺すり】

人形にんぎょう芝居しばいの舞台ぶたいで、人形遣にんぎょうつかいの姿すがたが観客かんきゃくに見みえるように、手摺てすりの下したの部分ぶぶんに紗しゃ(しゃ)を張はったもの。→手摺てすり2

もじ‐ばり【綟張はり】

歌舞伎かぶきの大道具おおどうぐで、一部いちぶに紗しゃ(しゃ)を張はって、後うしろの背景はいけいや俳優はいゆうなどがかすんで見みえるようにしたもの。背後はいごから徐々じょじょに照明しょうめいを当あてるとしだいに見みえてくるので、亡霊ぼうれいの出現しゅつげんなどに用もちいる。

もじり‐おり【綟り織お（り）】

⇒絡からま(から)み織おり