目的もくてき（もくてき） の慣用かんよう句く・熟語じゅくご

もくてきいしき【目的もくてき意識いしき】

行動こうどうの目的もくてきに対たいする明確めいかくな自覚じかく。

もくてきいん【目的もくてき因いん】

アリストテレスの説といた四よん原因げんいんの一いち。事物じぶつが何なにのために存在そんざいするか、行為こういが何なにのためになされるかを示しめす目的もくてきが、その事物じぶつの存在そんざいやその行為こういを理由りゆうづけるもの。→形相ぎょうそう因いん →質料しつりょう因いん →動力どうりょく因いん

もくてきかく【目的もくてき格かく】

文中ぶんちゅうで、ある語句ごくが動詞どうしの目的もくてき語ごであることを示しめす格かく。賓格ひんかく (ひんかく) 。

もくてきけいしゅぎ【目的もくてき刑けい主義しゅぎ】

刑罰けいばつの本質ほんしつを、犯罪はんざい人じんから社会しゃかいを防衛ぼうえいするため、あるいは犯罪はんざい人じんを教育きょういくして社会しゃかい復帰ふっきさせるための手段しゅだんとして考かんがえる立場たちば。目的もくてき刑けい論ろん。→応報おうほう刑けい主義しゅぎ →教育きょういく刑けい主義しゅぎ

もくてきご【目的もくてき語ご】

文ぶんの成分せいぶんの一いち。他動たどう性せいの動詞どうしの表あらわす動作どうさをこうむる人ひとや事物じぶつを表あらわす語かたり。現代げんだい語ごでは、一般いっぱんに格かく助詞じょし「を」を伴ともなう。西洋せいよう文法ぶんぽうでは、直接ちょくせつ目的もくてき語ご・間接かんせつ目的もくてき語ごなどに区別くべつすることがある。学校がっこう文法ぶんぽうでは連用れんよう修飾しゅうしょく語ごに含ふくめて扱あつかわれる。客語かくご。

もくてきぜい【目的もくてき税ぜい】

特定とくていの経費けいひに充あてるために課かされる租税そぜい。都市とし計画けいかく税ぜい・国民こくみん健康けんこう保険ほけん税ぜい・水利すいり地ち益税えきぜいなど。→普通ふつう税ぜい

もくてきち【目的もくてき地ち】

目めざして行いこうとする土地とち。「無事ぶじに—に着つく」

もくてきはん【目的もくてき犯はん】

故意こいのほかに一定いっていの目的もくてきを成立せいりつ要件ようけんまたは加減かげん事由じゆうとする犯罪はんざい。通貨つうか偽造ぎぞう罪ざいの成立せいりつには、偽造ぎぞうという行為こういのほかに使用しようするという目的もくてきを必要ひつようとするなど。

もくてきぶつ【目的もくてき物ぶつ】

目的もくてきのもの。ある行為こういの対象たいしょうとなるもの。

もくてきろん【目的もくてき論ろん】

哲学てつがくで、すべての事象じしょうは何なんらかの目的もくてきによって規定きていされ、その目的もくてきに向むかって生成せいせい変化へんかしているとする立場たちば。