いな‐むしろ【稲いね^×筵むしろ】

の解説かいせつ

［名な］

1. １ 稲いねのわらで編あんだむしろ。

   1. 「秋あきの田たのかりねの床ゆかの—月がつ宿やどれどもしける露あらわかな」〈新しん古今ここん・秋あき上じょう〉

1. ２ 稲いねが実みのって倒たおれ伏ふくしたようす。また、そのように乱みだれたもののたとえ。

   1. 「夕ゆう露ろの玉たましく小田おだの—かぶす穂ほ末まつに月つきぞすみける」〈山家やまが集しゅう・上うえ〉

［枕まくら］「川かわ」にかかる。かかり方かた未み詳しょう。一説いっせつに「寝ね筵むしろ (いねむしろ) 」の意いとされ、古代こだいはそれを皮かわで作つくったので同音どうおんの「川かわ」にかかるともいう。

1. 1. 「—川がわに向むき立だち」〈万まん・一いち五ご二に〇〉

出典しゅってん：デジタル大辞泉だいじせん（小学館しょうがくかん）

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