官能かんのう検査けんさ（かんのうけんさ）または官能かんのう試験しけん（-しけん）、官能かんのう評価ひょうか（-ひょうか）とは、人間にんげんの感覚かんかく（視覚しかく・聴覚ちょうかく・味覚みかく・嗅覚きゅうかく・触覚しょっかくなど）を用もちいて製品せいひんの品質ひんしつを判定はんていする検査けんさをいい[1]、食品しょくひん、香料こうりょう、工業こうぎょう製品せいひんなどについて用もちいられる[2]。また、人間にんげんの計器けいきとしての感覚かんかく特性とくせいを研究けんきゅうするために行おこなわれる場合ばあいもある[2]。
食品しょくひんの鑑別かんべつにおいて、官能かんのう検査けんさは重要じゅうようかつ相当そうとう程度ていどに有効ゆうこうな方法ほうほうである[3]。しかし、官能かんのう検査けんさだけでは検知けんちできない要素ようそもある(特とくに加工かこう食品しょくひんについて[3])ため、軽視けいしも過信かしんもしてはいけないとされる[3]。たとえばブドウ球菌きゅうきんによる汚染おせんや、化学かがく物質ぶっしつの混入こんにゅうについては、官能かんのう検査けんさが効果こうかを発揮はっきしにくい場合ばあいが多おおい[3]。食品しょくひんの鑑別かんべつにおいては、食品しょくひんの特性とくせいに応おうじて、官能かんのう検査けんさまたは専門せんもん家かによる精密せいみつ検査けんさを行おこなうことが有効ゆうこうである[4]。
