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うなぎ (映画) - Wikipedia
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うなぎ (映画えいが)

『うなぎ』は、1997年ねん公開こうかいの日本にっぽん映画えいが。制作せいさく・配給はいきゅう会社かいしゃは松竹しょうちくで、吉村よしむら昭あきらの小説しょうせつ『闇やみにひらめく』を原作げんさくとして今村いまむら昌平しょうへいが監督かんとくと脚本きゃくほんを担当たんとうした。なお、今村いまむらの実子じっしである天願てんがん大介だいすけも脚本きゃくほんに参加さんかした。主演しゅえんは役所広司やくしょこうじ・清水しみず美砂みさ。

うなぎ
The Eel
監督かんとく 今村いまむら昌平しょうへい
脚本きゃくほん 今村いまむら昌平しょうへい
天願てんがん大介だいすけ
冨川とみかわ元もと文ぶん
原作げんさく 吉村よしむら昭あきら
製作せいさく総そう指揮しき 奥山おくやま和由かずよし
出演しゅつえん者しゃ 役所広司やくしょこうじ
清水しみず美砂みさ
柄本えもと明あきら
倍ばい賞しょう美津子みつこ
田口たぐちトモロヲ
音楽おんがく 池辺いけべ晋一郎しんいちろう
撮影さつえい 小松原こまつばら茂しげる
編集へんしゅう 岡安おかやす肇はじめ
製作せいさく会社かいしゃ ケイエスエス
衛星えいせい劇場げきじょう
グルーヴコーポレーション
配給はいきゅう 松竹しょうちく
公開こうかい フランスの旗 1997年ねん5月12日にち（CIFF）
日本の旗 1997年ねん5月24日にち
上映じょうえい時間じかん 117分ふん（劇場げきじょう公開こうかい版ばん）
134分ふん（完全かんぜん版ばん）
製作せいさく国こく 日本の旗 日本にっぽん
言語げんご 日本語にほんご
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また、第だい50回かいカンヌ国際映画祭かんぬこくさいえいがさいにおいて『桜桃おうとうの味あじ』と共ともに作品さくひん賞しょうに相当そうとうするパルム・ドールを受賞じゅしょうした作品さくひんであり[1][2]、奥山おくやま和由かずよしのプロジェクト「シネマ・ジャパネスク」における唯一ゆいいつの成功せいこう作品さくひんである。

不倫ふりんした妻つまを殺害さつがいして以来いらい人間にんげん不信ふしんに陥おちいり、ペットである鰻うなぎにだけ心しんを開ひらきながら静しずかに理髪りはつ店てんを営いとなむ中年ちゅうねん男性だんせいと、自みずからの境遇きょうぐうを嘆なげき自殺じさつを図はかった女性じょせいとの心しんの交流こうりゅうを描えがいた物語ものがたりである。

今村いまむらは『楢山節考ならやまぶしこう』に続つづき2度目どめのパルム・ドール受賞じゅしょうを果はたし[3]、主演しゅえんの役所やくしょも前年ぜんねんの『Shall we ダンス?』『眠ねむる男おとこ』に続つづき、国内こくないの映画えいが賞しょうを多数たすう受賞じゅしょうした。

キャスト

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ストーリー

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サラリーマン勤つとめの男おとこのもとに手紙てがみが届とどく。それは愛あいする妻つまが不倫ふりんしているという内容ないようであった。当初とうしょは半信半疑はんしんはんぎであったが、実際じっさいに現場げんばを目撃もくげきしたことで男おとこは怒いかりを抑おさえきれず妻つまを殺ころしてしまう。

8年ねん後ご、出所しゅっしょすると同時どうじに、昔むかし自分じぶんが飼かっていたうなぎを職員しょくいんから手渡てわたされる。男おとこはうなぎと共ともに、ひっそりと理髪りはつ店てんを始はじめる。次第しだいに町まちの人ひととの交流こうりゅうも増ふえていった。

ある日ひ、うなぎの餌えさを探さがしに川かわへ行いくと、川原かわらの茂しげみで倒たおれている女おんなを発見はっけん。女おんなは殺ころした妻つまに瓜ふり二ふたつで、戸惑とまどいながらも警察けいさつに通報つうほうする。女おんなは一命いちめいを取とり留とめた。

後日ごじつ、女おんなが謝礼しゃれいに訪おとずれ、男おとこの経営けいえいする理髪りはつ店てんで働はたらきたいとい出いだす。男おとこはしぶしぶ女おんなを受うけ入いれ、町まちの住民じゅうみんはそれを歓迎かんげいした。しかし、女おんなは何なにか秘密ひみつを隠かくしているらしく…。

スタッフ

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演奏えんそう - 東京とうきょうコンサーツ

DVD『うなぎ 完全かんぜん版ばん』

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受賞じゅしょう／ノミネート

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エピソード

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  • タイトルの「うなぎ」の「う」は、尾おびれがついており、ウナギに見みえるようになっている。
  • カンヌ映画えいが祭さいには監督かんとく・俳優はいゆうらが参加さんかしたものの、上映じょうえい時点じてんでは受賞じゅしょうを予想よそうした者ものは誰だれもおらず、早々そうそうに帰国きこくしてしまった。そのため、受賞じゅしょうの可能かのう性せいが高たかいことが判明はんめいした時点じてんで映画えいが祭さい関係かんけい者しゃから今村いまむら監督かんとくのカンヌへの呼よび戻もどしの努力どりょくがなされたという。結局けっきょく監督かんとくのカンヌ入いりは果はたせず、休暇きゅうか中ちゅうの主演しゅえん俳優はいゆう・役所やくしょが代理だいりで受賞じゅしょうすることになった。
  • 奥山おくやま和由かずよしは巨匠きょしょう・今村いまむら昌平しょうへいに対たいする尊敬そんけいから、タイトル変更へんこうも記者きしゃ会見かいけん場じょうでの今村いまむら昌平しょうへい監督かんとくの申もうし出でどおりにさせた。『闇やみにひらめく』製作せいさく発表はっぴょうという看板かんばんを掲かかげる会見かいけんに於おいて、題名だいめいを『うなぎ』に変更へんこうとの発表はっぴょうをするという、前代未聞ぜんだいみもんの製作せいさく発表はっぴょう会見かいけんとなった。

吉村よしむら昭あきら『仮釈放かりしゃくほう』から

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原作げんさくは、吉村よしむら昭あきらの『闇やみにひらめく』だが、同どう作家さっか『仮釈放かりしゃくほう』も多分たぶんに参考さんこうにしている。

  • 主人公しゅじんこうの長ながい刑期けいきで染しみついた、刑務所けいむしょ特有とくゆうの歩あるき方かた
  • 主人公しゅじんこうの釣つり好すき
  • 手紙てがみによる妻つまの不倫ふりんの発覚はっかく
  • 殺害さつがい動機どうき、殺害さつがい方法ほうほう
  • 出所しゅっしょ後ご、主人公しゅじんこうが生いき物ものを飼かう（『うなぎ』では、鰻うなぎ。『仮釈放かりしゃくほう』では、メダカ。）
  • 同おなじ刑務所けいむしょの受刑じゅけい者しゃだった者ものからの主人公しゅじんこうへの接触せっしょく

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ a b “カンヌ開幕かいまく、日本にっぽん勢ぜい「最高さいこう賞しょう」に追おい風かぜ！“韓かん流りゅう”ゼロ＆仏ふつで邦画ほうが人気にんき”. 夕刊ゆうかんフジ. (2013年ねん5月がつ19日にち). https://www.zakzak.co.jp/entertainment/ent-news/news/20130516/enn1305161551013-n1.htm 2013年ねん5月がつ26日にち閲覧えつらん。 
  2. ^ a b “カンヌ最終さいしゅう予想よそう、日本にっぽん映画えいがの受賞じゅしょうは？　尾野おの真千子まちこ＆真木まきよう子こに女優じょゆう賞しょうの期待きたい”. 夕刊ゆうかんフジ. (2013年ねん5月がつ24日にち). https://www.zakzak.co.jp/entertainment/ent-news/news/20130524/enn1305241541013-n1.htm 2013年ねん5月がつ26日にち閲覧えつらん。 
  3. ^ a b “「好すきなことやったんで大だい往生おうじょう」今村いまむら昌平しょうへい監督かんとく逝ゆく”. 夕刊ゆうかんフジ. (2006年ねん5月がつ31日にち). http://www.zakzak.co.jp/gei/2006_05/g2006053105.html 2013年ねん5月がつ26日にち閲覧えつらん。 
  4. ^ 2022年ねん現在げんざいの著作ちょさく権けん表記ひょうきは「softgarage、松竹しょうちくブロードキャスティング、ケンメディア」

外部がいぶリンク

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