ひょうげ祭まつり

ひょうげ祭まつり（ひょうげまつり）は、香川かがわ県けん高松たかまつ市し（旧きゅう香川かがわ町まち）に伝つたわる民俗みんぞく芸能げいのう、祭礼さいれい。祭まつり自体じたいが高松たかまつ市し（旧きゅう香川かがわ町まち）の無形むけい民俗みんぞく文化財ぶんかざいに、また祭まつりで使用しようする神かみ具ぐが香川かがわ県けんの有形ゆうけい民俗みんぞく文化財ぶんかざいに、それぞれ指定していされている。

概要がいよう

香川かがわ町まち浅野あさのに所在しょざいする新池しんいけ神社じんじゃ（池宮いけみや）で、毎年まいとし9月がつの第だい2日曜日にちようびに実施じっしされる。元来がんらいは旧暦きゅうれき8月がつ3日にちの開催かいさいであった。特とくに神輿しんよ渡御とぎょ行列ぎょうれつが名高なだかく、これを「ひょうげ祭まつり」と呼よぶことが通例つうれいである。

神かみ具ぐは農作物のうさくもつや家庭かてい用品ようひんなどで製作せいさくしたものを使用しようし、供きょう侍さむらい（神輿しんよの巡幸じゅんこうに参加さんかする供奉ぐぶ人じん）は顔かおに色いろ鮮あざやかな化粧けしょうを施ほどこし、飼料しりょう袋ぶくろやシュロ皮がわで作つくられた衣装いしょうを身みにまとう。讃岐さぬき弁べんの「ひょうげる」には「おどける」「滑稽こっけい」といった意味いみがあり、祭まつりの名称めいしょうはこれに由来ゆらいする。巡幸じゅんこうの最後さいごに、神輿しんよなどをため池いけである新池しんいけにすべて投なげ込こむ。

由来ゆらい

江戸えど時代じだい高松たかまつ藩はんの下級かきゅう武士ぶしとして水利すいり開発かいはつに尽力じんりょくした矢延やのべ平六へいろくを偲しのんで始はじまったとされる。平六へいろくは、新池しんいけを開ひらいたという。