アルバート・リチャード・ブラウン

アルバート・リチャード・ブラウン（Albert Richard Brown、1839年ねん - 1913年ねん 12月）は、イギリスの航海こうかい士し、技術ぎじゅつ者しゃである。
お雇やとい外国がいこく人じんの一人ひとりとして明治めいじ政府せいふに請こわれて、明治めいじ丸まるの日本にっぽん回航かいこうに携たずさわった他ほか、郵便ゆうびん汽船きせん三菱みつびし会社かいしゃ（現げん・日本郵船にっぽんゆうせん）の汽船きせん購入こうにゅうの周旋しゅうせん、三菱みつびし商船しょうせん学校がっこう（現げん・東京とうきょう海洋かいよう大学だいがく海洋かいよう工学部こうがくぶ）で船員せんいん教育きょういくに携たずさわった^[1]。

経歴けいれき・人物じんぶつ

1867年ねん（慶応けいおう3年ねん）イギリス船せんマラッカ号ごうの主席しゅせき一等いっとう航海こうかい士し（Chief Officer）として日本にっぽんを訪おとずれる^[2]。

1868年ねん（明治めいじ元年がんねん）には明治めいじ政府せいふの依頼いらいで、灯台とうだい補給ほきゅう船せん富とみ王丸おうまるの船長せんちょうとなった^[2]。

1874年ねん（明治めいじ7年ねん）の台湾たいわん出兵しゅっぺいの時ときには『明治めいじ丸まる』の兵員へいいん輸送ゆそう、日本にっぽん回航かいこうに携たずさわった。また、同どう時期じきに郵便ゆうびん汽船きせん三菱みつびし会社かいしゃへの汽船きせんの購入こうにゅうを斡旋あっせんしている。

その後ご、三菱みつびし商船しょうせん学校がっこうの創立そうりつに携たずさわる。

1885年ねん（明治めいじ18年ねん）に日本郵船にっぽんゆうせん会社かいしゃ（現げん・日本郵船にっぽんゆうせん）が設立せつりつされた際さいには初代しょだい総そう支配人しはいにんに就任しゅうにんした^[2]。

1889年ねんイギリスに戻もどり、グラスゴーで貿易ぼうえき会社かいしゃエ・ア・ブラウン・マクファレン（A.R BROW McFARLANE& CO.,LTD）を設立せつりつする^[2]。

1901年ねん明治天皇めいじてんのうより日本人にっぽんじん以外いがいとしては初はじめてとなる勲くん二に等とう瑞宝章ずいほうしょうを授っている^[2]。

デジタル版ばん日本人にっぽんじん名めい大だい辞典じてん+Plus（講談社こうだんしゃ）『ブラウン』- コトバンク
Olive Checkland (1989). Britain's Encounter with Meiji Japan, 1868-1912. Springer. p. 177. ISBN 9781349106097