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エキソドス (アルバム) - Wikipedia

エキソドス (アルバム)

Utadaのスタジオ・アルバム

エキソドス』(EXODUS) は、2004ねん9月8にち日本にっぽん)にリリースされたUtada(宇多田うただヒカル)の世界せかいデビューアルバム。

『エキソドス』
Utadaスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル 前衛ぜんえい音楽おんがく[1]
エレクトロニカ[1]
ダンス・ミュージック[1]
時間じかん
レーベル Island
プロデュース Utada Hikaru・宇多田うただ照實てるみTimbaland
専門せんもん評論ひょうろんによるレビュー
Allmusic 星3 / 5 link
チャート最高さいこう順位じゅんい
  • 週間しゅうかん1オリコン
  • 2004ねん9がつ月間げっかん1(オリコン)
  • 2004年度ねんど年間ねんかん6(オリコン)[2]
  • 週間しゅうかん160(アメリカ)[3]
ゴールドディスク
  • ミリオン(日本にっぽんレコード協会きょうかい
  • Utada アルバム 年表ねんぴょう
    Utada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.1
    (2004ねん
    (ベストばん宇多田うただヒカル名義めいぎ)
    エキソドス
    (2004ねん
    ディス・イズ・ザ・ワン
    2010ねん
    ULTRA BLUE
    (2006ねん)
    (宇多田うただヒカル名義めいぎ)
    『Exodus』収録しゅうろくシングル
    1. Easy Breezy
      リリース: 2004ねん8がつ3にち
    2. Devil Inside
      リリース: 2004ねん9がつ14にち
    3. Exodus'04
      リリース: 2005ねん6がつ21にち
    4. You Make Me Want To Be A Man
      リリース: 2005ねん10がつ19にち
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    概要がいよう

    編集へんしゅう

    宇多田うただヒカルの全米ぜんべいデビュー作品さくひん日本にっぽんではミリオンヒットを記録きろくした。米国べいこくではシングルカットされた「Devil Inside」がiTunes Music Store最高さいこう1となった。「EXODUS」はビルボード総合そうごうアルバムチャートで最高さいこう160記録きろくした[3]

    アルバムは全曲ぜんきょく英語えいご米国べいこく大手おおてレコードレーベルであるIsland Def Jam Music Group契約けいやくしたのは2003ねんであり、日本にっぽんでの東芝とうしばEMIとはべつ系列けいれつ当時とうじ[ちゅう 1])のレコード会社かいしゃ異例いれい同時どうじ契約けいやくむすんだことで話題わだいとなった。「Utada」が「宇多田うただヒカル」とはべつ名義めいぎ洋楽ようがくアーティストとしてあつかわれるのはそのためである。

    このアルバムは対訳たいやく新谷しんたに洋子ようこおこなっているが、何故なぜUtada自身じしんやくさなかったかについて、自分じぶん翻訳ほんやくおこなうとつい歌詞かしとしての音韻おんいん言葉ことばあそびなどをかんがえてしまうため本来ほんらい意味いみつたわりにくくなるうえに、宇多田うただヒカルとしての日本語にほんごうたくらべるとおとるものになるのは不本意ふほんいだからという理由りゆうひとまかせたということである。[4]

    レコード会社かいしゃでの分類ぶんるい洋楽ようがくあつかいであったため、オリコンでも洋楽ようがくあつかいとなり、レンタルCDでは発売はつばいから1年間ねんかんはレンタル禁止きんしだった。ただし、宇多田うただヒカルとどう一人物いちじんぶつということでCDショップやラジオきょくによっては邦楽ほうがくJ-POPあつかいされるケースも見受みうけられた。

    日本にっぽんでは2004ねん9がつ8にち先行せんこう発売はつばいされた。オリコン初動しょどう売上うりあげ洋楽ようがくオリジナル・アルバムとしては歴代れきだい最高さいこうとなる52.4まんまい記録きろく[5]米国べいこくでは10月5にち発売はつばいされた。サウンドスキャン調しらべで初動しょどう売上うりあげは7105ユニット[ちゅう 2]、2009ねん4がつまでに累積るいせき5まん5000ユニットをげている[6]ぜん世界せかいでの累計るいけい出荷しゅっか枚数まいすうは135まんまい(Universal Music)。

    だい19かい日本にっぽんゴールドディスク大賞たいしょうではロック&ポップ・アルバム・オブ・ザ・イヤーの洋楽ようがく部門ぶもん受賞じゅしょう。「Utada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.1」は邦楽ほうがく部門ぶもん受賞じゅしょうし、史上しじょうはつとなるアルバムしょう邦楽ほうがく部門ぶもん&洋楽ようがく部門ぶもんの2かん達成たっせいした。また、このとし対象たいしょう期間きかんないにアルバム2まい(EXODUS、Utada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.1)で400まんまい以上いじょう、シングル1まいだれかのねがいがかなうころ)で50まんまい以上いじょうげており、邦楽ほうがくアーティスト・オブ・ザ・イヤーのORANGE RANGE(アルバム239まん6872まい、シングル216まん8498まい[7]そう売上うりあげ金額きんがく上回うわまわっている。しかし、EXODUSは洋楽ようがく部門ぶもん別個べっこ集計しゅうけいされたため邦楽ほうがくアーティスト・オブ・ザ・イヤーの受賞じゅしょうはならなかった。

    また、ほんさくひとつのジャンルにおさまらないような実験じっけんてき作風さくふうとなっているが、宇多田うただヒカルはのちの2021ねんイギリスのカルチャーサイト・デイズド英語えいごばんのインタビュー(英語えいご)でほんさくについて「歌詞かしめんでも音楽おんがくてきめんでもEXODUSの作風さくふうがとてもきで、その開放かいほうかん創造そうぞうせいには嫉妬しっとおぼえるほどだ」とかたっている。[8]

    収録しゅうろくきょく

    編集へんしゅう
    1. Opening (オープニング)
    2. Devil Inside (デヴィル・インサイド)
      米国べいこくでのリードトラック。リミックスビルボードのダンス・ミュージック/クラブ・プレイ・シングル・チャートで30たっした[3]
    3. Exodus '04 (エキソドス '04)
      米国べいこくではリミックスシングルとしてシングルカットされて、ビルボードのダンス・シングル・チャートで9、ダンス・ミュージック/クラブ・プレイ・シングル・チャートで24たっした[3]
      ティンバランドプロデュース。
    4. The Workout (ザ・ワークアウト)
      このきょく歌詞かしについて、Utadaは「いやらしくてうたうのがずかしい」とべている。また、歌詞かしいているさいはそのことについてまったく意識いしきしていなく、のちになってづいたということである。
    5. Easy Breezy (イージー・ブリージー)
      日本にっぽんではアルバムのリードトラックとして使用しようされ、おおくの番組ばんぐみでも使用しようされた。シングルCDではなくDVDとして2004ねん10月6にち発売はつばいされた。またのちニンテンドーDSのCMソングとなる。
      "she's got a new microphone"という歌詞かしふくまれているが、これは実際じっさいにUtadaがはじめてあたらしいマイクを購入こうにゅうし、うたれのさい何気なにげなくくちずさんでいたところ、それをってしまったという経緯けいいがある。
      PV作成さくせいされているが、UtadaはこのPVのメイクについて、普通ふつう欧米おうべいじんからたアジアじんのようで自分じぶんらしさがていなく残念ざんねんだったと不満ふまんらしている。
    6. Tippy Toe (ティッピー・トウ)
    7. Hotel Lobby (ホテル・ロビー)
      第三者だいさんしゃからの視点してんうたわれたきょく
      宇多田うただヒカル名義めいぎ楽曲がっきょくKiss & Cry」にこのきょくのメロディが一部いちぶ使つかわれている。
    8. Animato (アニマート)
      アルバムのなか最初さいしょつくられたきょく。アニマートとは「きと」や「元気げんきに」をあらわ譜面ふめんなどに使用しようされる音楽おんがく用語ようごである。また、このきょくのみUtada本人ほんにん対訳たいやくおこなっているが、これはこのきょく歌詞かしがシンプルなつくりになっており、なんとでも解釈かいしゃくができるため自分じぶん翻訳ほんやくするべきだとUtadaが判断はんだんしたためである。
    9. Crossover Interlude (クロスオーヴァー・インタールード)
      このきょくはOpeningをリミックスしたものである。
    10. Kremlin Dusk (クレムリン・ダスク)
      マーズ・ヴォルタのドラマージョン・セオドア参加さんか
    11. You Make Me Want To Be A Man (ユー・メイク・ミー・ウォント・トゥー・ビー・ア・マン)
      2005ねんあきにアルバムがイギリス発売はつばいされるさい先行せんこうシングルとして発売はつばいされた。きの里谷さとや和明かずあき監督かんとくによるプロモーションビデオも撮影さつえいされた。
    12. Wonder 'Bout (ワンダー・バウト)
      ティンバランドプロデュース。
      「Devil Inside」Vinyl Version (Side C)にカップリングとして収録しゅうろくされている。
    13. Let Me Give You My Love (レット・ミー・ギヴ・ユー・マイ・ラヴ)
      ティンバランドプロデュース。
    14. About Me (アバウト・ミー)
      このアルバムのなか唯一ゆいいつのミディアムバラードである。冒頭ぼうとうからっているアコースティック・ギターはUtada本人ほんにんによる演奏えんそう[9]
    15. You Make Me Want To Be A Man (Bloodshy & Avant Mix) (ぜんえいボーナス・トラック)
    16. You Make Me Want To Be A Man (Junior Jack Mix) (ぜんえいボーナス・トラック)

    脚注きゃくちゅう

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    注釈ちゅうしゃく

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    1. ^ 2013ねんUMLがEMIJを合併がっぺい
    2. ^ フィジカル売上うりあげ(枚数まいすう)とダウンロード売上うりあげ(ダウンロードすう)の合算がっさん単位たんい

    出典しゅってん

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    1. ^ a b c Exodus - Utada, Hikaru Utada Songs, Reviews, Credits” (英語えいご). AllMusic (2004ねん10がつ5にち). 2020ねん2がつ15にち閲覧えつらん
    2. ^ 2004ねん 年間ねんかんチャート : ORICON STYLE”. ORICON (2004ねん12月22にち). 2016ねん5がつ14にち閲覧えつらん
    3. ^ a b c d Hikaru Utada - Chart history : Billboard
    4. ^ 「EXODUS」日本にっぽんばんのブックレットでの新谷しんたにとUtadaの対談たいだんから
    5. ^ Utadaが洋楽ようがく史上しじょう最高さいこうのスタートで首位しゅい!”. ORICON (2004ねん9がつ14にち). 2016ねん5がつ14にち閲覧えつらん
    6. ^ Ask Billboard”. Billboard (2009ねん4がつ24にち). 2016ねん5がつ14にち閲覧えつらん
    7. ^ だい19かい日本にっぽんゴールドディスク大賞たいしょう授賞じゅしょうしき開催かいさい”. AV Watch (2005ねん3がつ11にち). 2016ねん5がつ14にち閲覧えつらん
    8. ^ Dazed (2021ねん6がつ11にち). “J-pop megastar Hikaru Utada on teen fame, discrimination, and grief” (英語えいご). Dazed. 2021ねん8がつ27にち閲覧えつらん
    9. ^ https://twitter.com/utadahikaru/status/236074584082878465”. Twitter. 2021ねん8がつ27にち閲覧えつらん

    外部がいぶリンク

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