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コンバート (野球) - Wikipedia

このこうでは、野球やきゅうにおける選手せんしゅ守備しゅび位置いち(ポジション)のコンバートについて記述きじゅつする。

概要がいよう

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野球やきゅうでは、チーム事情じじょう選手せんしゅ守備しゅびりょくなどの関係かんけいで、ポジションがコンバートされることがある。プロ野球やきゅうでは、春季しゅんきもしくは秋季しゅうきキャンプから練習れんしゅうはじめる選手せんしゅがほとんどである。

コンバートの実例じつれい

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内野ないやにおけるコンバート

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プロ野球やきゅうでは、一定いってい以上いじょう期間きかん内野ないやようである遊撃手ゆうげきしゅあるいは二塁手にるいしゅとしてプレーしてきた選手せんしゅが、自身じしんおとろえ、または守備しゅびりょくたか選手せんしゅしん加入かにゅうによって、守備しゅび範囲はんいせまくてすむ三塁手さんるいしゅまたは一塁いちるいしゅにコンバートされるケースがある。また、三塁手さんるいしゅから一塁いちるいしゅにコンバートされるケースもある。

代表だいひょうてきれいとしては、落合おちあい博満ひろみつロッテ中日ちゅうにち巨人きょじん日本にほんハム二塁手にるいしゅ三塁手さんるいしゅ一塁いちるいしゅ)、藤田ふじたたいら阪神はんしん遊撃手ゆうげきしゅ一塁いちるいしゅ)、石毛いしげ宏典ひろのり西武せいぶダイエー遊撃手ゆうげきしゅ三塁手さんるいしゅ)、野村のむら謙二郎けんじろう広島ひろしま遊撃手ゆうげきしゅ三塁手さんるいしゅ一塁いちるいしゅ)、田中たなか幸雄ゆきお日本にほんハム遊撃手ゆうげきしゅ三塁手さんるいしゅ一塁いちるいしゅ)、宮本みやもと慎也しんやヤクルト遊撃手ゆうげきしゅ三塁手さんるいしゅ)、小久保こくぼ裕紀ゆうきダイエー巨人きょじん→ソフトバンク、二塁手にるいしゅ三塁手さんるいしゅ一塁いちるいしゅ)、井口いぐちじん(ダイエー→MLB→ロッテ、遊撃手ゆうげきしゅ二塁手にるいしゅ一塁いちるいしゅ)、鳥谷とりたにたかし阪神はんしんロッテ遊撃手ゆうげきしゅ三塁手さんるいしゅ)などがげられる。
現役げんえき選手せんしゅとしては、浅村あさむらさかえ西武せいぶ楽天らくてん遊撃手ゆうげきしゅ一塁いちるいしゅ二塁手にるいしゅ三塁手さんるいしゅ)、中島なかじま宏之ひろゆき西武せいぶ→MLB→オリックス→巨人きょじん中日ちゅうにち遊撃手ゆうげきしゅ三塁手さんるいしゅ一塁いちるいしゅ)、大山おおやまゆう輔 (阪神はんしん三塁手さんるいしゅ一塁いちるいしゅ)、坂本さかもと勇人はやと巨人きょじん遊撃手ゆうげきしゅ三塁手さんるいしゅ)などがげられる。

ただし、ゆうげき二塁にるいや、ゆうげき三塁さんるい二塁にるい三塁さんるい三塁さんるい一塁いちるいなどといった、複数ふくすうのポジションをまもれる内野ないやしゅめずらしくないため、コンバートとはことなるが守備しゅび位置いちえて出場しゅつじょうたとえば、本来ほんらい遊撃手ゆうげきしゅ選手せんしゅ二塁手にるいしゅとして出場しゅつじょう)するケースは非常ひじょうによくられる。

投手とうしゅ野手のて

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日本にっぽん高校こうこう野球やきゅうなどアマチュア野球やきゅうでは、ポジションの適性てきせい重視じゅうしするよりも、「もっと運動うんどう能力のうりょくすぐれている」という理由りゆう投手とうしゅめることがおおいため(いわゆる「エースで4ばん」)、投手とうしゅとして入団にゅうだんし、もなく野手やしゅにコンバートされる(もしくは、投手とうしゅとしても活躍かつやくしていた選手せんしゅが、野手やしゅとしてドラフト指名しめいける)ケースもおおい。そのれいとしては川上かわかみ哲治てつじ巨人きょじん)、おう貞治さだはる巨人きょじん)らが代表だいひょうてきである。アメリカや中南米ちゅうなんべいでは遊撃手ゆうげきしゅ一番いちばん重要じゅうようなポシジョンとられているため、おな理由りゆう遊撃手ゆうげきしゅとして入団にゅうだんしたのちコンバートされるれいおおい。

プロりから一定いってい期間きかんってから投手とうしゅから野手やしゅへコンバートされた選手せんしゅとしては、石井いしい琢朗たくろう大洋たいよう横浜よこはま広島ひろしま投手とうしゅ三塁手さんるいしゅ遊撃手ゆうげきしゅ)、福浦ふくうら和也かずや(ロッテ、投手とうしゅ一塁いちるいしゅ)、しましげるせん広島ひろしま西武せいぶ投手とうしゅ一塁いちるいしゅ外野がいやしゅ)、雄平ゆうへいヤクルト投手とうしゅ外野がいやしゅ)、糸井いとい嘉男よしお日本にほんハム→オリックス→阪神はんしん投手とうしゅ外野がいやしゅ)、木村きむら文紀ふみのり西武せいぶ日本にほんハム投手とうしゅ外野がいやしゅ)などがげられる。

現役げんえき選手せんしゅとしては、佐野さのあきらだいオリックス投手とうしゅ外野がいやしゅ)、川越かわごえ誠司せいじ西武せいぶ中日ちゅうにち投手とうしゅ外野がいやしゅ)などがげられる。

投手とうしゅ野手やしゅ両方りょうほう実績じっせきのこした選手せんしゅとしては、野口のぐち二郎じろうもと阪急はんきゅう、830安打あんだ・237しょう)、西沢にしざわ道夫みちおもと中日ちゅうにち、1717安打あんだ・60しょう)、関根せきねじゅんさんもと近鉄きんてつ、1137ほん安打あんだ・65しょう)などがげられる。

捕手ほしゅ内野ないやしゅ

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捕手ほしゅというポジションは特殊とくしゅ技術ぎじゅつ要求ようきゅうされるため、打力だりょくたかいが、キャッチングになんのある選手せんしゅや、かた不安ふあんかかえる若手わかて選手せんしゅ出場しゅつじょう機会きかいやす目的もくてきでコンバートされるケースがある。また、長年ながねんせい捕手ほしゅとして活躍かつやくしてきた選手せんしゅが、守備しゅび負担ふたん軽減けいげんする目的もくてき内野ないやしゅおも一塁いちるいしゅ)にコンバートされるケースもある。

一塁いちるいしゅや、三塁手さんるいしゅへのコンバートは、捕手ほしゅから内野ないやしゅへのコンバートのなかでも、とくおおいものである。

前者ぜんしゃ代表だいひょうてきれいとしては、ころもりゅう祥雄よしお広島ひろしま捕手ほしゅ一塁いちるいしゅ三塁手さんるいしゅ)、江藤えとうさとし広島ひろしま巨人きょじん西武せいぶ捕手ほしゅ三塁手さんるいしゅ一塁いちるいしゅ)、吉永よしなが幸一郎こういちろう南海なんかい・ダイエー→巨人きょじん捕手ほしゅ一塁いちるいしゅ小笠原おがさわらみちだい日本にほんハム→巨人きょじん中日ちゅうにち捕手ほしゅ一塁いちるいしゅ三塁手さんるいしゅ)、岩村いわむら明憲あきのり(ヤクルト→MLB→楽天らくてん→ヤクルト、捕手ほしゅ三塁手さんるいしゅ)、銀次ぎんじ楽天らくてん捕手ほしゅ二塁手にるいしゅ三塁手さんるいしゅ一塁いちるいしゅ)、福田ふくだえいすすむ中日ちゅうにち捕手ほしゅ一塁いちるいしゅ三塁手さんるいしゅ左翼さよくしゅ)などがげられる。

後者こうしゃ代表だいひょうてきれいとしては、田淵たぶち幸一こういち阪神はんしん西武せいぶ捕手ほしゅ一塁いちるいしゅ)や、阿部あべまことこれすけ巨人きょじん捕手ほしゅ一塁いちるいしゅ)がげられる。

現役げんえき選手せんしゅでは、原口はらぐちぶんひとし阪神はんしん捕手ほしゅ一塁いちるいしゅ)、村上むらかみそうたかしヤクルト捕手ほしゅ一塁いちるいしゅ三塁手さんるいしゅ)、頓宮とんぐうひろししん(オリックス、捕手ほしゅ一塁いちるいしゅ)、栗原くりはらりょうソフトバンク捕手ほしゅ外野がいやしゅ三塁手さんるいしゅ)、郡司ぐんじ裕也ゆうや中日ちゅうにち日本にほんハム、捕手ほしゅ三塁手さんるいしゅ)などがげられる。

捕手ほしゅ外野がいやしゅ

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内野ないやしゅへのコンバート同様どうよう打力だりょく評価ひょうかされてのコンバートがおおい。俊敏しゅんびん選手せんしゅはしちからかすため、一塁いちるいしゅ三塁手さんるいしゅではなく、外野がいやしゅにコンバートされる傾向けいこうにある。また、かたつよいが、キャッチングなどになんがある選手せんしゅは、その強肩きょうけんかす目的もくてき外野がいやしゅにコンバートされることもある。

代表だいひょうてきれいとしては、石嶺いしみね和彦かずひこ阪急はんきゅうオリックス阪神はんしん)、しきよう大洋たいよう横浜よこはま巨人きょじん)、飯田いいだ哲也てつや(ヤクルト→楽天らくてん)、関川せきかわ浩一こういち阪神はんしん中日ちゅうにち楽天らくてん)、和田わだ一浩かずひろ西武せいぶ中日ちゅうにち)、いそ公一こういち近鉄きんてつ楽天らくてん)、中谷なかたにすすむだい阪神はんしん→ソフトバンク)などがげられる。

現役げんえき選手せんしゅでは、近藤こんどう健介けんすけ日本にほんハム→ソフトバンク、捕手ほしゅ外野がいやしゅ)、岡島おかじまつよしろう楽天らくてん捕手ほしゅ外野がいやしゅ)などのれいがある。

内野ないやしゅ外野がいやしゅ(おもに中堅ちゅうけんしゅ右翼うよくしゅ

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守備しゅびなんがあるが身体しんたい能力のうりょくすぐれた内野ないやしゅは、その強肩きょうけん俊足しゅんそくかすために外野がいやしゅにコンバートされる場合ばあいがある。

秋山あきやま幸二こうじ西武せいぶ→ダイエー)はプロ直後ちょくご投手とうしゅから三塁手さんるいしゅにコンバートされたが、スローイングになんがあり、当時とうじ監督かんとくであったもり祇晶ぎしょうから「これからは外野がいやはしまわ選手せんしゅはなとなる時代じだいだから、外野がいやけ」とわれ、センターにコンバートされたことで守備しゅび才能さいのう一気いっき開花かいかした。同様どうよう田口たぐちたけしオリックス→MLB)、福留ふくとめ孝介こうすけ中日ちゅうにち→MLB→阪神はんしん中日ちゅうにち)は内野ないやしゅとして入団にゅうだんしたが、守備しゅびなんがある部分ぶぶんおお外野がいやコンバート、その外野がいや守備しゅび名手めいしゅ成長せいちょうしている。松井まつい秀喜ひでき巨人きょじん→MLB)はプロまえ三塁手さんるいしゅであったが、プロ外野がいやしゅにコンバートされている。

新庄しんじょう剛志たけし阪神はんしん→MLB→日本にほんハム)は外野がいやしゅとしてプロりしたが、プロ1ねん立浪たつなみ和義かずよし中日ちゅうにち)の守備しゅびから刺激しげきけ、志願しがんして遊撃手ゆうげきしゅ転向てんこう一軍いちぐん使つかわれはじめた[1]三塁手さんるいしゅ二塁手にるいしゅとしての一軍いちぐん出場しゅつじょう経験けいけんがあり、オールスターゲーム三塁手さんるいしゅ出場しゅつじょうしたこともある。しかしやはりその俊足しゅんそく強肩きょうけん外野がいやしゅにしないともったいないということで中堅ちゅうけんしゅにコンバートされ、その外野がいやしゅとして華々はなばなしい活躍かつやくおさめた(なお、コンバート以後いご時々ときどき内野ないやしゅとして出場しゅつじょうしている)。

には、広瀬ひろせ叔功よしゆき南海なんかい遊撃手ゆうげきしゅ中堅ちゅうけんしゅ)、真弓まゆみ明信あきのぶ西鉄にしてつ太平洋たいへいようクラブ・クラウン→阪神はんしん遊撃手ゆうげきしゅ二塁手にるいしゅ外野がいやしゅ)、西村にしむらいさおぶんロッテ二塁手にるいしゅ外野がいやしゅ)、鈴木すずきなおひろ巨人きょじん遊撃手ゆうげきしゅ二塁手にるいしゅ外野がいやしゅ)、福地ふくち寿樹ひさき広島ひろしま西武せいぶ→ヤクルト、二塁手にるいしゅ外野がいやしゅ)、吉村よしむらひろしもと(DeNA→ソフトバンク、三塁手さんるいしゅ一塁いちるいしゅ外野がいやしゅ)、岱鋼日本にほんハム→巨人きょじんべい独立どくりつ遊撃手ゆうげきしゅ外野がいやしゅ)、鈴木すずきまこと広島ひろしま→MLB、遊撃手ゆうげきしゅ外野がいやしゅ)などがげられる。
現役げんえき選手せんしゅでは、桑原くわばらすすむこころざしDeNA二塁手にるいしゅ外野がいやしゅ)、大田おおたやすししめせ(DeNA、三塁手さんるいしゅ一塁いちるいしゅ外野がいやしゅ)、西川にしかわはるかあきら日本にほんハム→楽天らくてん→ヤクルト、二塁手にるいしゅ外野がいやしゅ)、立岡たちおかそう一郎いちろう(ソフトバンク→巨人きょじん三塁手さんるいしゅ外野がいやしゅ)、梶谷かじたに隆幸たかゆき(DeNA→巨人きょじん遊撃手ゆうげきしゅ外野がいやしゅ)、金子かねこ侑司西武せいぶ遊撃手ゆうげきしゅ外野がいやしゅ)、おか大海たいかい日本にほんハム→ロッテ、一塁いちるいしゅ外野がいやしゅ)、福田ふくだ周平しゅうへいオリックス二塁手にるいしゅ外野がいやしゅ)、西川にしかわ龍馬りょうま広島ひろしま→オリックス、三塁手さんるいしゅ外野がいやしゅ)、松本まつもとつよし日本にほんハム二塁手にるいしゅ遊撃手ゆうげきしゅ外野がいやしゅ)などのれいがある。

内野ないやしゅ外野がいやしゅ(おもに左翼さよくしゅ

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左翼さよくしゅ外野がいやちがい、守備しゅび範囲はんいせまうえ強肩きょうけん中堅ちゅうけんしゅ右翼うよくしゅくらべると必要ひつようとされず、比較的ひかくてきまもりやすいポジションである。そのためポジションからのコンバートがおおく、「もっともハードルがひくいポジション」ともわれる。なかには内野ないやしゅとしての適性てきせい見切みきられた選手せんしゅや、一塁いちるいしゅ指名しめい打者だしゃ起用きようしたい選手せんしゅ複数ふくすういる場合ばあいなどにやむを左翼さよくまもらせたり、打撃だげき好調こうちょうだが内野ないやにポジションがいなどといった、いわば「うしきのコンバート」もある。また、現役げんえき晩年ばんねん内野ないやしゅでは守備しゅび範囲はんいせまくなり、左翼さよくにコンバートされるケースもおおい。

代表だいひょうてきれいとしては、松中まつなか信彦のぶひこ(ダイエー・ソフトバンク、一塁いちるいしゅ左翼さよくしゅ)、つつよしみさとし(DeNA→MLB、一塁いちるいしゅ三塁手さんるいしゅ左翼さよくしゅ)がげられる。また、現役げんえき晩年ばんねん左翼さよくまもったケースとして、ゆうふじ通世みちよ(ロッテ、三塁手さんるいしゅ左翼さよくしゅ)、高橋たかはし慶彦よしひこ広島ひろしま→ロッテ→阪神はんしん遊撃手ゆうげきしゅ左翼さよくしゅ)、はらたつとく巨人きょじん二塁手にるいしゅ三塁手さんるいしゅ左翼さよくしゅ)、立浪たつなみ和義かずよし中日ちゅうにち遊撃手ゆうげきしゅ二塁手にるいしゅ三塁手さんるいしゅ左翼さよくしゅ)、松井まつい稼頭ひさし西武せいぶ→MLB→楽天らくてん西武せいぶ遊撃手ゆうげきしゅ左翼さよくしゅ)、畠山はたけやま和洋かずひろヤクルト一塁いちるいしゅ左翼さよくしゅ一塁いちるいしゅ)などがある。

現役げんえき選手せんしゅでは、中田なかたしょう日本にほんハム→巨人きょじん中日ちゅうにち三塁手さんるいしゅ一塁いちるいしゅ左翼さよくしゅ一塁いちるいしゅ)、清宮きよみや幸太郎こうたろう日本にほんハム、一塁いちるいしゅ左翼さよくしゅ一塁いちるいしゅ三塁手さんるいしゅ)、中村なかむらあきら(ソフトバンク、一塁いちるいしゅ左翼さよくしゅ右翼うよくしゅ)などがある。

外野がいやしゅ内野ないやしゅ

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プロ野球やきゅうでは、あしかたおとろえた外野がいやしゅ打撃だげきりょくかす目的もくてき一塁いちるいしゅへコンバートされることがよくある。おもれいとしては大島おおしま康徳やすのり中日ちゅうにち日本にほんハム)や、やま﨑武中日ちゅうにち→オリックス→楽天らくてん中日ちゅうにち)や、稲葉いなばあつし(ヤクルト→日本にほんハム)や、内川うちかわ聖一せいいち横浜よこはま→ソフトバンク→ヤクルト)などがげられる(ただし、その場合ばあい過去かこ豊富ほうふ打撃だげき成績せいせきのこしていることがもとめられるケースがおおい)。

また、プロ野球やきゅうではすくないが、外野がいやしゅから一塁いちるいしゅ以外いがい内野ないやのコンバートで成功せいこうしたケースとしては、日本にほんハムからトレードで移籍いせきしてきた張本ちょうほんくん東映とうえいにちたく日本にほんハム→巨人きょじん→ロッテ)に左翼さよくしゅのレギュラーポジションをうばわれるかたち三塁手さんるいしゅ転向てんこうした高田たかだしげる巨人きょじん)がげられる。

投手とうしゅ捕手ほしゅへのコンバート

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日本にっぽん球界きゅうかいでは、プロのポジションから投手とうしゅ捕手ほしゅにコンバートされるれいきわめてめずらしい。

ここにげた5にんはいずれもプロまえのコンバートであるが、プロのコンバートは、以下いか選手せんしゅげられる程度ていどである。

  • 福士ふくしいさむ捕手ほしゅ投手とうしゅ、ただし、プロまえ投手とうしゅ
  • 野口のぐち正明まさあき一塁いちるいしゅ投手とうしゅ高校こうこう以降いこう転向てんこうまで投手とうしゅ経験けいけんなし)- 投手とうしゅ転向てんこう内外ないがい野手やしゅとしての出場しゅつじょうがある
  • 近藤こんどう貞雄さだお一塁いちるいしゅ投手とうしゅ高校こうこう以降いこう転向てんこうまで投手とうしゅ経験けいけんなし)- 投手とうしゅ転向てんこう内外ないがい野手やしゅとしての出場しゅつじょうがある
  • 木村きむらつとむ投手とうしゅ外野がいやしゅ捕手ほしゅ外野がいやしゅ高校こうこう以降いこう転向てんこうまで捕手ほしゅ経験けいけんなし
  • 服部はっとり受弘捕手ほしゅ投手とうしゅ状況じょうきょうおうじてショート以外いがいすべまもった))- 捕手ほしゅ時代じだい本塁打ほんるいだおう獲得かくとく経験けいけんあり(1941ねん) 通算つうさん33本塁打ほんるいだ112しょう
  • 多田ただ文久ぶんきゅうさん投手とうしゅ投手とうしゅけん捕手ほしゅ捕手ほしゅ投手とうしゅ捕手ほしゅ)- 捕手ほしゅとしてスタメン出場しゅつじょう先発せんぱつ投手とうしゅKO降板こうばん登板とうばん勝利しょうり投手とうしゅになったことがある
  • 川畑かわはたひろし投手とうしゅ投手とうしゅけん捕手ほしゅけん内野ないやしゅ捕手ほしゅ)- 戦後せんごプロに復帰ふっきするまで所属しょぞくした社会しゃかいじん野球やきゅうでは、KOされるとマスクをこうむる、ということをやっていたらしい
  • 今西いまにし錬太郎れんたろう内野ないやしゅ投手とうしゅ高校こうこう以降いこう転向てんこうまで投手とうしゅ経験けいけんなし
  • 根来ねごろ広光ひろみつ投手とうしゅ捕手ほしゅ
  • ロン・ボトラ捕手ほしゅ投手とうしゅ
  • 柳川やながわ福三ふくぞう外野がいやしゅ内野ないやしゅ捕手ほしゅ高校こうこう以降いこう転向てんこうまで捕手ほしゅ経験けいけんなし
  • 野上のかみひろしきょう捕手ほしゅ投手とうしゅ
  • 松本まつもと俊一しゅんいち内野ないやしゅ内野ないやしゅけん外野がいやしゅ投手とうしゅ高校こうこう以降いこう転向てんこうまで投手とうしゅ経験けいけんなし
  • 髙塚信幸のぶゆき投手とうしゅ内野ないやしゅけん捕手ほしゅ
  • 萩原はぎはらあつし内野ないやしゅ投手とうしゅ高校こうこう以降いこう転向てんこうまで投手とうしゅ経験けいけんなし
  • 上原うえはらあつし治郎じろう投手とうしゅ捕手ほしゅ投手とうしゅ) - 捕手ほしゅへのコンバートをめぐってヤクルトを退団たいだん西武せいぶ移籍いせきした経緯けいいがある
  • 遠山とおやますすむこころざし投手とうしゅ外野がいやしゅ投手とうしゅ) - 投手とうしゅへのさい転向てんこう内野ないやしゅ一塁いちるい)での出場しゅつじょうがある
  • よしみ㔟敏ひろし外野がいやしゅ投手とうしゅ、ただし、高校こうこう時代じだい投手とうしゅ
  • 今村いまむら文昭ふみあき内野ないやしゅ投手とうしゅ、ただし、高校こうこう時代じだい投手とうしゅ兼任けんにん
  • ちょう外野がいやしゅ投手とうしゅ、ただし、高校こうこう時代じだい投手とうしゅ兼任けんにん
  • 藤井ふじい宏海ひろみ内野ないやしゅ投手とうしゅ、ただし、高校こうこう時代じだい投手とうしゅ
  • 姫野ひめのゆう (外野がいやしゅ投手とうしゅ、ただし、高校こうこう時代じだい投手とうしゅけん外野がいやしゅ)
  • 織田おだ淳哉じゅんや投手とうしゅ捕手ほしゅ投手とうしゅ
  • 須山すやましげる捕手ほしゅ投手とうしゅ
  • かけい裕次郎ゆうじろう捕手ほしゅ内野ないやしゅ捕手ほしゅ
  • 内之倉うちのくら隆志たかし内野ないやしゅ捕手ほしゅ) - 捕手ほしゅへのコンバート内野ないやしゅ一塁いちるい三塁さんるい)での出場しゅつじょうがある
  • 斉藤さいとうたくみ内野ないやしゅ捕手ほしゅ
  • おき泰司やすじ内野ないやしゅ捕手ほしゅ
  • 笹川ささかわたかし内野ないやしゅ捕手ほしゅ
  • 尾崎おざきただし内野ないやしゅ捕手ほしゅ) - 捕手ほしゅ登録とうろく時代じだいにも内野ないやしゅとしての出場しゅつじょうがある
  • 中東ちゅうとう直己なおき外野がいやしゅ捕手ほしゅ外野がいやしゅ) - 外野がいやしゅ登録とうろく時代じだい捕手ほしゅでの、捕手ほしゅ登録とうろく時代じだいにも外野がいやしゅでの出場しゅつじょうがある
  • 根尾ねおのぼる内野ないやしゅ外野がいやしゅ投手とうしゅ。ただし高校こうこう時代じだい投手とうしゅけん内野ないやしゅ) - 外野がいやしゅ登録とうろく時代じだいにも投手とうしゅで1試合しあい出場しゅつじょうした
  • 小林こばやしたま内野ないやしゅ投手とうしゅ

例外れいがいに、もと広島ひろしまフェリックス・ペルドモ内野ないやしゅから投手とうしゅ転向てんこう二刀流にとうりゅう)したれいがある。新庄しんじょう剛志たけしは、阪神はんしん時代じだい投手とうしゅとしてオープンせん出場しゅつじょうしたことがある。山川やまかわ晃司こうじはヤクルト時代じだい捕手ほしゅ登録とうろくながらイースタン・リーグの公式こうしきせん登板とうばん経験けいけんがあり、2019ねん12球団きゅうだん合同ごうどうトライアウトには捕手ほしゅとして参加さんかする一方いっぽうでマウンドにもがり、その富山とやまGRNサンダーバーズには投手とうしゅとして入団にゅうだんした。

コンバートとはことなるが森本もりもときよしもと阪急はんきゅう)、池辺いけべいわおもと阪神はんしん[2]五十嵐いがらし章人あきひともとロッテ)、金村かなむら義明よしあきもと近鉄きんてつ)、井生いうたかしこうもと広島ひろしま)などは捕手ほしゅ全部ぜんぶ使つかったときに急造きゅうぞう捕手ほしゅとして出場しゅつじょうしたことがあった。

メジャーリーグにおけるコンバート

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マイナーリーグでは選手せんしゅ適性てきせい見極みきわめて育成いくせいおこなわれるためコンバートが頻繁ひんぱんおこなわれる。

アメリカや中南米ちゅうなんべいのアマチュア野球やきゅうではもっと身体しんたい能力のうりょくすぐれた選手せんしゅ投手とうしゅではなく遊撃手ゆうげきしゅになる。 そのため、日本にっぽんとはちが投手とうしゅから野手やしゅへのコンバートは意外いがいすくなく、遊撃手ゆうげきしゅから投手とうしゅふくめたほかのポジションにコンバートされることのほうがおおい。そのため、遊撃手ゆうげきしゅから投手とうしゅへコンバートされた選手せんしゅすくなくない(トレバー・ホフマンジョー・ネイサンなど)。

また、かたつよさをかすために捕手ほしゅから投手とうしゅへと転向てんこうする選手せんしゅもいる(トロイ・パーシバルジェイソン・モットケンリー・ジャンセンなど)。

ナックルボーラーとして有名ゆうめいボストン・レッドソックスティム・ウェイクフィールドピッツバーグ・パイレーツ時代じだいナックルボール習得しゅうとくし、内野ないやしゅから投手とうしゅ転向てんこうしている。

外野がいやしゅから投手とうしゅへの転向てんこうは、最多さいたセーブ獲得かくとくしたラファエル・ソリアーノなどがいる。

ユーティリティプレーヤー

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登録とうろくじょうのコンバートをせずにいろいろなポジションをこなすことが出来でき選手せんしゅユーティリティープレイヤーぶ。内野ないやすべてをまもれる選手せんしゅ内野ないや外野がいや共通きょうつうしてまもれる選手せんしゅ、さらに捕手ほしゅまでまもれる選手せんしゅなどさまざまである。過去かこれいとしては以下いかとおり。

など。現役げんえき選手せんしゅでは、

などがこれに該当がいとうする。
ユーティリティープレーヤーのおおくは守備しゅびがた起用きようされることがおおいが、中村なかむらあきら中川なかがわけいふとし鈴木すずき大地だいちなど打力だりょくのある選手せんしゅや、牧原まきはら大成たいせい周東しゅうとうたすくきょうなど優秀ゆうしゅうはしちから守備しゅびりょく選手せんしゅ複数ふくすうのポジションで併用へいようされながらレギュラーとして起用きようされている。

日本にっぽんプロ野球やきゅうでは、これまでに高橋たかはし博士はかせ五十嵐いがらし章人あきひとの2めい投手とうしゅふくめた9ポジションでの出場しゅつじょう達成たっせいしている。

過去かこのプロ野球やきゅうでは投手とうしゅ野手やしゅ兼任けんにんする選手せんしゅすくなくなく、投手とうしゅノーヒットノーラン野手やしゅ首位しゅい打者だしゃ達成たっせいしたあきらせい投手とうしゅ外野がいやしゅ両方りょうほうでオールスターゲーム・ファン投票とうひょう選出せんしゅつされた関根せきねじゅんさん規定きてい投球とうきゅうかい到達とうたつした投手とうしゅ後年こうねん外野がいやしゅ転向てんこう規定きてい打席だせき到達とうたつした畠山はたけやまじゅんなどのれいがある。現在げんざいでは大谷おおやしょうたいら矢澤やざわひろしふとし投手とうしゅ野手やしゅ兼任けんにんしている(両者りょうしゃともNPBでの登録とうろく投手とうしゅ、MLBでは2020ねんより「二刀流にとうりゅう選手せんしゅ」が定義ていぎされるようになった)。

メジャーリーグではユーティリティープレーヤーでありながら試合しあいごと守備しゅび位置いちえながらレギュラーとして活躍かつやくする選手せんしゅすくなくない(代表だいひょうてき事例じれいではショーン・フィギンズライアン・フリールビル・ホールベン・ゾブリスト現役げんえき選手せんしゅではクリス・ブライアントエドゥアルド・ヌニェスムーキー・ベッツクリス・テイラーマーウィン・ゴンザレスダニエル・デスカルソエンリケ・ヘルナンデストミー・エドマンブレンダン・ドノバンなど)。日本にっぽんプロ野球やきゅうくらべて、移籍いせきやマイナーリーグへの降格こうかく、レギュラー選手せんしゅ休養きゅうようなどでチームのメンバーがおおきくわってしまうことがおおいこと、あるいは打者だしゃよりもリリーフ投手とうしゅにベンチりのわくおおてることがすくなくないメジャーリーグにおいては、日本にっぽん以上いじょう重宝ちょうほうされる傾向けいこうつよい。

脚注きゃくちゅう

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関連かんれん項目こうもく

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