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コートニー・ホイットニー - Wikipedia

コートニー・ホイットニー

GHQ民政みんせいきょく局長きょくちょう

コートニー・ホイットニー(Courtney Whitney,1897ねん5がつ20日はつか - 1969ねん3月21にち)は、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく弁護士べんごしだい世界せかい大戦たいせんにおけるアメリカ陸軍りくぐん将官しょうかん戦後せんご占領せんりょうぐん連合れんごう国軍こくぐん最高さいこう司令しれいかんそう司令しれい(GHQ)民政みんせいきょく局長きょくちょう時代じだいに、憲法けんぽう草案そうあん制定せいてい会議かいぎ責任せきにんしゃとして、日本国にっぽんこく憲法けんぽう草案そうあん作成さくせい指揮しきした。

コートニー・ホイットニー
Courtney Whitney
生誕せいたん 1897ねん5がつ20日はつか
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく ワシントンD.C.
死没しぼつ (1969-03-21) 1969ねん3月21にち(71さいぼつ
所属しょぞく組織そしき アメリカ合衆国陸軍の旗 アメリカ陸軍りくぐん
ぐんれき 1917ねん-1927ねん
1940ねん-1951ねん
最終さいしゅう階級かいきゅう 少将しょうしょう
墓所はかしょ アーリントン国立こくりつ墓地ぼち
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来歴らいれき

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仁川にがわ上陸じょうりく作戦さくせん指揮しきするマッカーサー(中央ちゅうおう)とホイットニー(ひだり

ワシントンD.C.まれ、1917ねんアメリカ陸軍りくぐん入隊にゅうたいちゅうぐんちゅうにコロンビア・ナショナル・ロー・スクール(げんジョージ・ワシントン大学だいがく)のよるあいだかよ法務ほうむ博士はかせJuris Doctor)を取得しゅとく。1927ねん除隊じょたいとなり、その1940ねんまでマニラ法律ほうりつ事務所じむしょひらき、同時どうじ鉱山こうざんなどの事業じぎょう活動かつどういとなむ。

1940ねん陸軍りくぐん復帰ふっき日本にっぽんぐんによるフィリピン全土ぜんど掌握しょうあくたいし、ダグラス・マッカーサー指揮しきオーストラリア基地きちからフィリピンの諜報ちょうほう活動かつどうおこないたいにちゲリラ活動かつどう指揮しきして奪回だっかい作戦さくせん従事じゅうじ。1944ねん前線ぜんせん復帰ふっきし、マッカーサーとともレイテわん上陸じょうりくした[1]。マッカーサーの伝記でんき執筆しっぴつしたウィリアム・マンチェスターによると、このさいに「マニラのちょう保守ほしゅ弁護士べんごし」のホイットニーはマッカーサーの参謀さんぼうえらばれ、フィリピンの民政みんせい責任せきにんしゃ任命にんめいされたという[2]。また、マンチェスターによると、ホイットニーは資産しさん以外いがいすべてのフィリピンじん見下みくだし、「左翼さよくゲリラを支援しえんするおそれがある」として南西なんせい太平洋たいへいようにおける戦略せんりゃく諜報ちょうほうきょく活動かつどう禁止きんししたという[2]

日本にっぽんポツダム宣言せんげん受諾じゅだくの1945ねん8がつ30にち、マッカーサーとともに厚木あつぎ基地きちから日本にっぽん入国にゅうこく。ホイットニーは一時期いちじきフィリピンにもどったが、同年どうねん12がつ15にちふたた来日らいにちして連合れんごう国軍こくぐん最高さいこう司令しれいかんそう司令しれい(GHQ/SCAP)で民政みんせいきょく(GS)の局長きょくちょう着任ちゃくにん、1946ねん2がつ3にちのマッカーサーの指示しじによってよく2がつ4にち、トップ・シークレットの憲法けんぽう草案そうあん制定せいてい会議かいぎをGHQない設置せっちしこれを主宰しゅさい以後いご日本にっぽん政府せいふ手交しゅこうするまでの期間きかん日本国にっぽんこく憲法けんぽう草案そうあん作成さくせい指揮しきした。

ホイットニーは、日本にっぽん占領せんりょうちゅうから朝鮮ちょうせん戦争せんそうまでをつうじ、側近そっきんとしてマッカーサーにつかえ、その懐刀ふところがたなとして活躍かつやくした。1951ねんハリー・S・トルーマン対立たいりつしたマッカーサーの更迭こうてつ英語えいごばん退任たいにん、ホイットニーは退役たいえき。1956ねんには、著書ちょしょMacArthur - His Rendezvous with History 』(『日本にっぽんにおけるマッカーサー かれはわれわれになにのこしたか』(抄訳しょうやく毎日新聞社まいにちしんぶんしゃ外信がいしんやく毎日新聞社まいにちしんぶんしゃ, 1957ねん))が出版しゅっぱんされている。

1969ねん死去しきょ

憲法けんぽう草案そうあん

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1946ねん2がつ3にち、マッカーサーは憲法けんぽう改正かいせい必須ひっす要件ようけん(いわゆる「マッカーサーさん原則げんそく」)をコートニー・ホイットニーGHQ民政みんせい局長きょくちょうしめし1週間しゅうかん以内いない憲法けんぽう改正かいせいあん作成さくせい指示しじし、翌日よくじつから民政みんせい局内きょくない作業さぎょう開始かいしされた。ホイットニーが指揮しきして作成さくせいされたいわゆる「マッカーサー草案そうあん」は同年どうねん2がつ12にち完成かんせいし、2がつ13にち、ホイットニーみずからので、麻布まふ外務がいむ大臣だいじん官邸かんていにおいて吉田よしだしげる憲法けんぽう担当たんとう国務大臣こくむだいじん松本まつもと烝治手交しゅこう

同時どうじにホイットニーは、松本まつもと烝治から提出ていしゅつされていた憲法けんぽう改正かいせい要綱ようこう松本まつもとかぶとあん)は、「自由じゆう民主みんしゅ主義しゅぎ文書ぶんしょとして、最高さいこう司令しれいかんれることはまった不可能ふかのう」とのもうれをおこなった。この手交しゅこう日本にっぽん政府せいふがわ出席しゅっせきしゃたいして「あんまなければ天皇てんのう軍事ぐんじ裁判さいばんにかける」「我々われわれ原子力げんしりょく日光浴にっこうよくをしている」などの恫喝どうかつてき言動げんどうをした。

日本にっぽん政府せいふは、手交しゅこうされたGHQ草案そうあん沿って憲法けんぽう改正かいせい方針ほうしん決定けっていし、日本にっぽんあん(3がつ2にちあん)を作成さくせいした。3月2にちあんは、「恰モかさ(いが)ノママノぐりノ如ク到底とうていこれヲ呑ミこみムコトのうハ」ないGHQ草案そうあんを、「一応いちおうだいナルかさ一部いちぶかわへず程度ていど」にしたものであった(松本まつもと烝治手記しゅき[3]

1946ねん3がつ4にち午前ごぜん10日本にっぽん政府せいふとGHQは、皇居こうきょごうはし位置いちする第一生命だいいちせいめいビル(きゅう日本にっぽんぐん東部とうぶぐん管区かんく司令しれい千代田ちよだ有楽町ゆうらくちょう)6かい民政みんせいきょくにおいて、草案そうあん作成さくせい責任せきにんしゃ・ホイットニー臨席りんせきした草案そうあん松本まつもとかぶとあん)の協議きょうぎ開始かいし日本にっぽん政府せいふがGHQ草案そうあん日本語にほんごやく用意よういしていたことが判明はんめいした時点じてんで、協議きょうぎはGHQ草案そうあん検討けんとう移行いこうした。午後ごご6ごろ、よるけるまでのあいだ確定かくてい草案そうあん(ファイナル・ドラフト)を仕上しあげたいとするGHQの意向いこうにより、協議きょうぎよるてっしておこなわれ、協議きょうぎ開始かいしから32あいだよく3がつ5にち午後ごご3ごろに終了しゅうりょう確定かくてい草案そうあん出来上できあがった。協議きょうぎすえ確定かくていされた日本国にっぽんこく憲法けんぽう草案そうあんを、日本にっぽん政府せいふは3がつ6にち午後ごご5憲法けんぽう改正かいせい草案そうあん要綱ようこうとして発表はっぴょうした。

出典しゅってん

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  1. ^ Dunn, William J.. Pacific Microphone. Texas A&M University Press. https://books.google.com/books?id=THtnjWqdHssC&pg=PA8 27 September 2014閲覧えつらん. 
  2. ^ a b Manchester W. American Caesar. 1978. pp 378-379.
  3. ^ 佐藤さとう達夫たつお日本国にっぽんこく憲法けんぽう成立せいりつだい3かん(I994ねん有斐閣ゆうひかく、 72ページ

参考さんこう文献ぶんけん

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  • James, D. Clayton. The Years of MacArthur 1941-45 (Boston: Houghton Mifflin, 1975), vol 2
  • James, D. Clayton. The years of MacArthur: Triumph and disaster, 1945-1964 (Boston: Houghton Mifflin, 1985), vol 3
  • Manchester, W. 1978. American Caesar: Douglas MacArthur 1880-1964. Little, Brown and Company, Boston. ISBN 0-316-54498-1
  • Whitney, Courtney. MacArthur: His Rendezvous with Destiny (New York: Alfred E. Knopf 1956)
  • Williams, Justin. "Completing Japan's Political Reorientation, 1947-1952: Crucial Phase of the Allied Occupation." American Historical Review (1968): 1454-1469. in JSTOR

関連かんれん項目こうもく

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