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サターンIB - Wikipedia
サターンIB
発射はっしゃだいじょうのサターンIB (SA-202)
使用しよう目的もくてき 有人ゆうじん宇宙船うちゅうせん地球ちきゅう周回しゅうかい軌道きどうへの投入とうにゅう
製造せいぞう クライスラーだいいちだんS-IB)
ダグラスだいだんS-IVB)
規格きかく
ぜんこう 68m
直径ちょっけい 6.6m
重量じゅうりょう 589,770kg
搭載とうさい能力のうりょく
てい軌道きどう 15,300kg
履歴りれき
はつ飛行ひこう 1966ねん2がつ26にち
最終さいしゅう飛行ひこう 1975ねん7がつ15にち
そう飛行ひこう回数かいすう 9かい
おも搭載とうさいぶつ アポロ司令しれい機械きかいせん
だいいちだん (S-IB)
エンジン H-1ロケット8
推力すいりょく 最大さいだい928.65トン (9.1MN)
燃焼ねんしょう時間じかん 150びょう
燃料ねんりょう / 酸化さんかざい ケロシン / 液体えきたい酸素さんそ
だいだん(S-IVB)
エンジン J-2ロケット1
推力すいりょく 90.6トン (890kN)
燃焼ねんしょう時間じかん 475びょう
燃料ねんりょう / 酸化さんかざい 液体えきたい水素すいそ / 液体えきたい酸素さんそ

サターンIB英語えいご: Saturn IB サターン・ワン・ビーと発音はつおんされる。日本にっぽんでは『サターン・いち・びーがたロケット』とばれるのが一般いっぱんてきである)は、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくアポロ計画けいかく使用しようされたロケットである。前身ぜんしんサターンI改良かいりょうがたであり、だいだんにより強力きょうりょくS-IVB搭載とうさいしていた。このロケットが完成かんせいしたことにより、当時とうじ開発かいはつちゅうだった史上しじょう最大さいだいのロケットサターンVたずして、アポロ宇宙船うちゅうせん地球ちきゅう周回しゅうかい軌道きどう投入とうにゅうしテストする手段しゅだんられたため、アポロ計画けいかく推進すいしんきわめておおきな効果こうかをもたらした。サターンIBは、のちスカイラブ計画けいかくアポロ・ソユーズテスト計画けいかくでも使用しようされた。スカイラブをふく最後さいごの4かい飛行ひこうでは、特徴とくちょうであるだいいちだん燃料ねんりょうタンクのしろくろけはされなかった。

項目こうもく だいいちだん (S-IB) だいだん (S-IVB) 自動じどう制御せいぎょ装置そうち アポロ司令しれい機械きかいせん
全高ぜんこう (m) 25.5 17.8 1.00 24
直径ちょっけい (m) 6.6 6.6 6.6 3.9
そう重量じゅうりょう (kg) 458,107 119,920 1,980 20,788
空虚くうきょ重量じゅうりょう (kg) 45,267 13,311 225 14,098
エンジン H-1ロケット8 J-2ロケット1 - しゅロケット1
推力すいりょく (kN) 9,122 890 - 97.86
推力すいりょくびょう 288 421 - 314
推力すいりょく(kN・s/kg) 2.82 4.13 - 3.08
燃焼ねんしょう時間じかんびょう 150 470 - 635
燃料ねんりょう / 酸化さんかざい ケロシン / 液体えきたい酸素さんそ 液体えきたい水素すいそ / 液体えきたい酸素さんそ - よん酸化さんか窒素ちっそ / 非対称ひたいしょうジメチルヒドラジン

飛行ひこうスケジュール

編集へんしゅう
飛行ひこうスケジュール 時間じかんびょう 高度こうど (km) 距離きょり (km)
エンジン点火てんか -3.02 . .
エンジン全開ぜんかい -0.19 . .
離陸りりく 0.00 . .
ピッチ運動うんどう開始かいし 10.0 . .
ロール運動うんどう開始かいし 10.0 . .
ロール運動うんどう終了しゅうりょう 38.0 . .
マッハ1到達とうたつ 62.18 7.63 .
最大さいだいどうあつてん 75.5 12.16 .
傾斜けいしゃかく固定こてい 134.40 . .
内側うちがわエンジン燃焼ねんしょう終了しゅうりょう 140.65 . .
外側そとがわエンジン燃焼ねんしょう終了しゅうりょう 144.32 . .
はなようロケット点火てんか 145.37 . .
だいいちだん / だいだん分離ぶんり 145.59 . .
だいだんロケット点火てんか 146.97 . .
はなようロケット燃焼ねんしょう終了しゅうりょう 148.33 . .
はなようロケット分離ぶんり 156.58 . .
だいいちだん / だいだん接続せつぞくリング分離ぶんり 163.28 . .
ピッチ制御せいぎょ 613.95 . .
だいだん燃焼ねんしょう終了しゅうりょう 616.76 . .
軌道きどう投入とうにゅう 626.76 . .
宇宙船うちゅうせん分離ぶんり作業さぎょう準備じゅんび開始かいし 663.11 . .
宇宙船うちゅうせん分離ぶんり 728.31 . .

だいいちだん (S-IB)

編集へんしゅう
 
S-IB図解ずかい

だいいちだんS-IBは、9燃料ねんりょうタンク、8まいつばさ推力すいりょく支持しじ装置そうち、8のH-1ロケットエンジンそのおおくの部品ぶひんから構成こうせいされている、地球ちきゅう周回しゅうかい軌道きどう投入とうにゅうようロケットである。燃料ねんりょうタンクは、ジュピターロケットようのタンクの周囲しゅういを8ほんレッドストーンようタンクがかこかたち構成こうせいされており、中央ちゅうおうのタンクには液体えきたい酸素さんそが、周囲しゅういのタンクのうち4ほんしろられたもの)には液体えきたい酸素さんそが、の4ほんくろられたもの)にはケロシンが注入ちゅうにゅうされる。エンジン8のうち中央ちゅうおうの4固定こていされており、周囲しゅういの4には方向ほうこう制御せいぎょするためのジンバルくびり)機構きこうもうけられている。

  • 全高ぜんこう:25.5m
  • 直径ちょっけい:6.6m
  • エンジン:H-1ロケット8
  • 推力すいりょく:928.65トン (9.1MN)
  • 燃料ねんりょう:ケロシン155m3
  • 酸化さんかざい液体えきたい酸素さんそ250m3
  • 燃焼ねんしょう時間じかん:2.5ふん
  • 到達とうたつ高度こうど:68km

だいだん (S-IVB)

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S-IVB図解ずかい

だいだんS-IVBは、サターンVのさんだん基本きほんてきにはおなじものである。明確めいかくことなっているのは、だい一段いちだんとの接続せつぞくリングと補助ほじょ動力どうりょく装置そうちがついていること、そして軌道きどうじょうでをさい点火てんかする機能きのうがついていないことである。エンジンはジンバル機能きのうったJ-2がいちである。液体えきたい酸素さんそ液体えきたい水素すいそのタンクはいちまい隔壁かくへきだけで仕切しきられており、これによって重量じゅうりょうやく10トン、全長ぜんちょうを10フィート以上いじょう削減さくげんすることに成功せいこうしている。

  • 全高ぜんこう:17.8m
  • 直径ちょっけい:6.6m
  • エンジン:J-2ロケット1
  • 推力すいりょく:90.6トン (890kN)
  • 燃料ねんりょう液体えきたい水素すいそ242m3
  • 酸化さんかざい液体えきたい酸素さんそ76m3
  • 燃焼ねんしょう時間じかんやく7ふん
  • 到達とうたつ高度こうど地球ちきゅう周回しゅうかい軌道きどう

サターンIB ぜん飛行ひこう記録きろく

編集へんしゅう
 
AS-201からASTPまでのサターンIB
 
だい39B発射はっしゃだいじょうのサターンIB(ロケットの下部かぶにある骨組ほねぐみがミルク・ストゥール)
シリアルナンバー 計画けいかくめい 発射はっしゃ 特記とっき事項じこう
SA-201 アポロAS-201 1966ねん
2がつ26にち
サターンIB はつ発射はっしゃ。アポロ司令しれい機械きかいせん無人むじん弾道だんどう試験しけん飛行ひこう
SA-203 アポロAS-203 1966ねん
7がつ5にち
だいだん性能せいのう試験しけん地球ちきゅうを4しゅう
SA-202 アポロAS-202 1966ねん
8がつ25にち
司令しれい機械きかいせん無人むじん弾道だんどう試験しけん飛行ひこう
SA-204 アポロ5ごう 1968ねん
1がつ22にち
本来ほんらいアポロ1ごう使用しようされるはずだった機体きたいアポロがつ着陸ちゃくりくせん無人むじん試験しけん飛行ひこう地球ちきゅうを36しゅう
SA-205 アポロ7ごう 1968ねん
10月11にち
アポロ宇宙船うちゅうせんはつ有人ゆうじん飛行ひこう地球ちきゅうを163しゅう
SA-206 スカイラブ2ごう 1973ねん
5月25にち
宇宙うちゅうステーションスカイラブだいいち滞在たいざいクルーの飛行ひこう地球ちきゅうを404しゅう。サターンIBをサターンVよう発射はっしゃだいからげるための「ミルク・ストゥール(足場あしば)」を設置せっちしてのはつ発射はっしゃ
SA-207 スカイラブ3ごう 1973ねん
7がつ28にち
スカイラブだい2滞在たいざいクルーの飛行ひこう地球ちきゅうを838しゅう
SA-208 スカイラブ4ごう 1973ねん
11月16にち
スカイラブだい3最終さいしゅう滞在たいざいクルーの飛行ひこう地球ちきゅうを1,214しゅう
SA-209 スカイラブレスキュー 1974ねん スカイラブのレスキューようとして地上ちじょう待機たいき現在げんざいケネディ宇宙うちゅうセンター展示てんじちゅうだいいちだんエンジンと機械きかいせん腐食ふしょくはげしくなったため、1993ねんから1994ねんにかけて複製ふくせいひんえられた
SA-210 アポロ・ソユーズテスト計画けいかく 1975ねん
7がつ15にち
ソ連それんソユーズ宇宙船うちゅうせんとのランデブーとドッキング。サターンIB最後さいご飛行ひこう
SA-211 使用しようだいいちだんアラバマしゅうアードモアしゅうあいだ高速こうそく道路どうろ65号線ごうせんウェルカム・センターで可能かのう状態じょうたい保存ほぞんされている。だいだんはアラバマしゅうハンツビル航空こうくう宇宙うちゅう博物館はくぶつかんで、スカイラブの模型もけいとして展示てんじされている
SA-212 使用しようだいだんはスカイラブ本体ほんたい改造かいぞうされる。なお部品ぶひん一部いちぶがかつて福岡ふくおかけん北九州きたきゅうしゅうにあったテーマパーク「スペースワールド」に一時いちじ保管ほかんされていた[1]
SA-213 だいいちだんのみ製作せいさく使用しよう
SA-214 だいいちだんのみ製作せいさく使用しよう

脚注きゃくちゅう

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外部がいぶリンク

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