サントリー美術館びじゅつかん

サントリー美術館びじゅつかん; Suntory Museum of Art
	サントリー美術館びじゅつかんが入はいる東京とうきょうミッドタウンガレリアサントリー美術館びじゅつかん (東京とうきょう都区とく部ぶ)
施設しせつ情報じょうほう
正式せいしき名称めいしょう	サントリー美術館びじゅつかん
管理かんり運営うんえい	公益こうえき財団ざいだん法人ほうじんサントリー芸術げいじゅつ財団ざいだん
建物たてもの設計せっけい	隈くま研けん吾われ建築けんちく都市とし設計せっけい事務所じむしょ
開館かいかん	1961年ねん11月
所在地しょざいち	〒107-8643; 東京とうきょう都と港みなと区く赤坂あかさか九きゅう丁目ちょうめ7番ばん4号ごう; 東京とうきょうミッドタウンガーデンサイド
位置いち	北緯ほくい35度ど39分ふん59.3秒びょう東経とうけい139度ど43分ふん48.9秒びょう / 北緯ほくい35.666472度ど東経とうけい139.730250度ど座標ざひょう: 北緯ほくい35度ど39分ふん59.3秒びょう東経とうけい139度ど43分ふん48.9秒びょう / 北緯ほくい35.666472度ど東経とうけい139.730250度ど
	プロジェクト:GLAM
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サントリー美術館びじゅつかん （サントリーびじゅつかん）は、東京とうきょう都と港みなと区く赤坂あかさか九きゅう丁目ちょうめ東京とうきょうミッドタウンにある、日本にっぽんの古こ美術びじゅつが中心ちゅうしんの私立しりつ美術館びじゅつかん。運営うんえいは公益こうえき財団ざいだん法人ほうじんサントリー芸術げいじゅつ財団ざいだん。

概要がいよう

1961年ねん、飲料いんりょうメーカーのサントリー社長しゃちょう・佐治さじ敬三けいぞうが「生活せいかつの中なかの美び」を基本きほんテーマとして千代田ちよだ区く丸まるの内うちのパレスビル内ないにサントリー美術館びじゅつかんを開館かいかんした。その後ご、1975年ねんに港みなと区く赤坂あかさかのサントリービルに移転いてんした。2005年ねん 1月がつにサントリー東京とうきょう支社ししゃがお台場だいばに移転いてんすることに合あわせて一時いちじ的てきに休館きゅうかんし、2007年ねん 3月30日にちに防衛庁ぼうえいちょう跡地あとちを再さい開発かいはつして建築けんちくされた「東京とうきょうミッドタウン」に入居にゅうきょする新しん「サントリー美術館びじゅつかん」として再さいオープンした。2019年ねん11月に一時いちじ的てきに休館きゅうかんし、改修かいしゅう工事こうじを施ほどこし、2020年ねん7月がつにリニューアルオープンした。これにより天井てんじょうの耐震たいしん性せいが強化きょうかされ、室内しつない照明しょうめいがLEDに変更へんこうされ、エントランス、併設へいせつのショップとカフェ、スタッフの制服せいふくが一新いっしんされた。リニューアルのデザイン監修かんしゅうは、本館ほんかんが入居にゅうきょする東京とうきょうミッドタウンガーデンサイトと本館ほんかんの設計せっけいを手掛てがけた隈くま研けん吾われが行おこなった^[1]。本館ほんかんと森もり美術館びじゅつかんと国立こくりつ新しん美術館びじゅつかんと合あわせて3館かんで「六本木ろっぽんぎアート・トライアングル」を構成こうせいしている^{[注ちゅう 1]}。

一般いっぱん的てきに主おもな収蔵しゅうぞう品ひんが日本にっぽんの古こ美術びじゅつである美術館びじゅつかんは戦前せんぜんの実業じつぎょう家かのコレクションを母体ぼたいとしたものが多おおいが、サントリー美術館びじゅつかんは収蔵しゅうぞう品ひんが戦後せんごから1つのテーマをもって集あつめられた点てんが特徴とくちょう的てきである。江戸えど切子きりこ・薩摩さつま切子きりこ・エミール・ガレ等ひとしのガラス工芸こうげい品しな (ひとよ茸たけランプ等とう) も代表だいひょう的てきなコレクションのひとつ。

主おもな収蔵しゅうぞう品ひん

収蔵しゅうぞう件数けんすうは約やく3,000件けんで、国宝こくほう1件けん、重要じゅうよう文化財ぶんかざい15件けん、重要じゅうよう美術びじゅつ品ひん21件けんが含ふくまれている^[2]。2024年度ねんどに新あらたに1件けんが重要じゅうよう文化財ぶんかざい指定してい予定よてい^[3]。

国宝こくほう

浮線綾あや螺鈿らでん蒔絵まきえ手箱てばこ（ふせんりょうらでんまきえてばこ）

重要じゅうよう文化財ぶんかざい

紙かみ本ほん著ちょ色しょく病やまい草紙ぞうし断簡だんかん（不眠ふみんの女おんな）^{[注ちゅう 2]}
紙かみ本ほん著ちょ色しょく源順みなもとのしたごう像ぞう（みなもとのしたごうぞう）（佐竹さたけ本ほん三さん十じゅう六歌仙ろっかせん絵巻えまき）
紙かみ本ほん墨画ぼくが善ぜん教きょう房ぼう絵詞えことば
紙かみ本ほん著ちょ色しょく酒さけ伝でん童子どうじ絵巻えまき狩野かの元信もとのぶ筆ふで 3巻かん^[4]
紙かみ本金ほんきん地ち著ちょ色しょく泰西たいせい王侯おうこう騎馬きば図ず　四よん曲きょく一双いっそう（元もとは神戸こうべ市立しりつ博物館はくぶつかん本ほんと対たいをなす）
紙かみ本金ほんきん地ち著ちょ色しょく南蛮なんばん人じん渡来とらい図ず　六ろく曲きょく一双いっそう　狩野かの山さん楽たのし筆ふで（推定すいてい）
紙かみ本ほん著ちょ色しょく四季しき花鳥かちょう図ず　六ろく曲きょく一双いっそう
色絵いろえ花鳥かちょう文ぶん八角はっかく大だい壺つぼ　伊万里いまり　
色絵いろえ五ご艘そう船せん図ず大平おおひら鉢はち　伊万里いまり　
染付そめつけ松樹まつき文三ぶんぞう脚あし皿さら　鍋島なべしま　
白はく藍あい絵え金彩きんさい薄うす文ぶん蓋物ふたもの（しろあいえきんさいすすきもんふたもの）尾形おがた乾山けんざん^{[注ちゅう 3]}　
小倉山おぐらやま蒔絵まきえ硯箱すずりばこ
桐きり竹ちく鳳凰ほうおう蒔絵まきえ文台ぶんだい硯箱すずりばこ
菊きく蒔絵まきえ文台ぶんだい
清水しみず・住吉すみよし蒔絵まきえ螺鈿らでん西洋せいよう双六すごろく盤ばん^{[注ちゅう 4]}
紙かみ本金ほんきん地ち著ちょ色しょく日吉ひよし山王さんのう・祇園ぎおん祭礼さいれい図ず　六ろく曲きょく一双いっそう　土佐とさ光茂みつしげ筆ふで（令れい和わ6年度ねんど指定してい予定よてい）^[3]

典拠てんきょ：2000年ねん（平成へいせい12年ねん）までの指定してい物件ぶっけんについては、『国宝こくほう・重要じゅうよう文化財ぶんかざい大全たいぜん別巻べっかん』（所有しょゆう者しゃ別べつ総合そうごう目録もくろく・名称めいしょう総そう索引さくいん・統計とうけい資料しりょう）（毎日新聞社まいにちしんぶんしゃ、2000）による。2001年ねん以降いこうの新しん指定してい物件ぶっけんおよび新規しんき購入こうにゅう物件ぶっけんについては個別こべつに注ちゅうを付ふした。

浮線綾あや螺鈿らでん蒔絵まきえ手箱てばこ、13世紀せいき、鎌倉かまくら時代ときよ、国宝こくほう
泰西たいせい王侯おうこう騎馬きば図ず（部分ぶぶん）桃山ももやま時代じだい重要じゅうよう文化財ぶんかざい
朱しゅ漆うるし塗ぬり矢筈やはず札さつ紺こん糸いと素そ懸かか威い具足ぐそく（伝つて豊臣とよとみ秀次しゅうじ所用しょよう）、16-17世紀せいき、桃山ももやま時代じだい
舞踊ぶよう図ず（6面めんのうち）重要じゅうよう美術びじゅつ品ひん^{[注ちゅう 5]}
桐きり鳳凰ほうおう図ず狩野かの探さがせ幽かそけ筆ふで（右みぎ隻せき）
春はる夏なつ花鳥かちょう図ず狩野かの永ひさし納おさめ筆ふで（左ひだり隻せき）
南蛮なんばん人じん渡来とらい図ず伝でん狩野かの山さん楽たのし筆ふで（右みぎ隻せき）重要じゅうよう文化財ぶんかざい
武蔵野むさしの図ず 17世紀せいき
秋草あきくさ図ず伝でん尾形おがた光琳こうりん筆ふで（右みぎ隻せき）重要じゅうよう美術びじゅつ品ひん
白はく藍あい絵え金彩きんさい薄うす文ぶん蓋物ふたもの尾形おがた乾山けんざん（重要じゅうよう文化財ぶんかざい）
縞しま螺鈿らでん蒔絵まきえ茶ちゃ箱ばこ、17世紀せいき、江戸えど時代じだい
色絵いろえ葡萄ぶどう鳥とり文ぶん瓢ひさご型がた酒しゅ注ちゅう、有田焼ありたやき、17世紀せいき、江戸えど時代じだい
貝かい尽つき蒔絵まきえ硯箱すずりばこ・料紙りょうし箱ばこ、小川おがわ破笠はりつ作さく、18世紀せいき、江戸えど時代じだい
雪片せっぺん地ち紅べに被ひ騎馬きば人物じんぶつ文ぶん瓶びん（乾いぬい隆たかしガラス）　乾いぬい隆年たかとし製せい銘めい（中国ちゅうごく・清きよし時代じだい）

建築けんちく概要がいよう

設計せっけい - 隈くま研けん吾われ建築けんちく都市とし設計せっけい事務所じむしょ
竣工しゅんこう - 2007年ねん
全体ぜんたい面積めんせき - 約やく4,700m²
展示てんじ室しつ面積めんせき - 約やく1,000m²

脚注きゃくちゅう

[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

注釈ちゅうしゃく

^ 当とう美術館びじゅつかんの所在地しょざいちは赤坂あかさか9丁目ちょうめの一部いちぶを含ふくむ。
^ 2012年ねんに購入こうにゅう（サントリー美術館びじゅつかんの歴史れきし（館かん公式こうしきサイト）による）。
^ 美術館びじゅつかん公式こうしきサイトでの呼称こしょうは「白しろ泥どろ染付そめつけ金彩きんさい薄うす文ぶん蓋物ふたもの」だが、同おなじ作品さくひんを指さしている。
^ 2016年ねんに購入こうにゅう（サントリー美術館びじゅつかんの歴史れきし（館かん公式こうしきサイト）による）。
^ 寛文ひろふみ美人びじん図ずの一いち例れい。

出典しゅってん

^ 生うまれ変かわった“美びの空間くうかん” サントリー美術館びじゅつかん、リニューアル・オープン記念きねん展てん朝日新聞あさひしんぶん 2020年ねん7月がつ21日にち
^ ごあいさつサントリー美術館びじゅつかん
^ ^a ^b 文化ぶんか審議しんぎ会かいの答申とうしん（国宝こくほう・重要じゅうよう文化財ぶんかざい（美術びじゅつ工芸こうげい品ひん）の指定してい等とう及および登録とうろく有形ゆうけい文化財ぶんかざい（美術びじゅつ工芸こうげい品ひん）の登録とうろく）II.解説かいせつ p.10
^ 平成へいせい27年ねん9月がつ4日にち文部もんぶ科学かがく省しょう告示こくじ第だい136号ごう

外部がいぶリンク

[2] 当とう美術館びじゅつかんの所在地しょざいちは赤坂あかさか9丁目ちょうめの一部いちぶを含ふくむ。

[5] 2012年ねんに購入こうにゅう（サントリー美術館びじゅつかんの歴史れきし（館かん公式こうしきサイト）による）。

[7] 美術館びじゅつかん公式こうしきサイトでの呼称こしょうは「白しろ泥どろ染付そめつけ金彩きんさい薄うす文ぶん蓋物ふたもの」だが、同おなじ作品さくひんを指さしている。

[8] 2016年ねんに購入こうにゅう（サントリー美術館びじゅつかんの歴史れきし（館かん公式こうしきサイト）による）。

[9] 寛文ひろふみ美人びじん図ずの一いち例れい。

[1] 生うまれ変かわった“美びの空間くうかん” サントリー美術館びじゅつかん、リニューアル・オープン記念きねん展てん朝日新聞あさひしんぶん 2020年ねん7月がつ21日にち

[3] ごあいさつサントリー美術館びじゅつかん

[bunka160324-4] 文化ぶんか審議しんぎ会かいの答申とうしん（国宝こくほう・重要じゅうよう文化財ぶんかざい（美術びじゅつ工芸こうげい品ひん）の指定してい等とう及および登録とうろく有形ゆうけい文化財ぶんかざい（美術びじゅつ工芸こうげい品ひん）の登録とうろく）II.解説かいせつ p.10

[6] 平成へいせい27年ねん9月がつ4日にち文部もんぶ科学かがく省しょう告示こくじ第だい136号ごう

[1]

[注ちゅう 1]

[2]

[3]

[注ちゅう 2]

[4]

[注ちゅう 3]

[注ちゅう 4]

[注ちゅう 5]