ニュートラ（和製わせい英語えいご: new traditional）、1970年代ねんだい中頃なかごろから1980年代ねんだい中頃なかごろにかけて日本にっぽんで流行りゅうこうしたファッションスタイルである。現在げんざいに至いたるブランドブームの起源きげんとされる。
1970年代ねんだいに兵庫ひょうご県けん神戸こうべ市しの服飾ふくしょくメーカーが製造せいぞうしていた若わかい女性じょせい向むけのファッションをファッション誌し『an・an』がニュートラと総称そうしょうしたことが語源ごげんとされる。1975年ねん頃ごろよりファッション誌し『JJ』や『CanCam』などが頻繁ひんぱんに取とり上あげて、一大いちだいファッションブームとなった。エルメスやジバンシー、フェンディ、グッチ、セリーヌ、エミリオ・プッチ、イヴ・サンローランをはじめとする外国がいこくの高級こうきゅうブランドユーザーの大衆たいしゅう化か（若わか年齢ねんれい化か）やセレクトショップのブーム、ファッション誌しによるファッションモデル大量たいりょう起用きようなど、その後ごの日本にっぽんのファッションに多大ただいな影響えいきょうを及およぼした。
トラディショナル・スタイルを基本きほんとして、それに日本にっぽん国外こくがいの有名ゆうめいブランドの商品しょうひんをコーディネートするスタイルが主流しゅりゅう。 ブレザーやワンピース、カーディガンなどの定番ていばんアイテムに、グッチやフェンディ、セリーヌ、エルメスなどの海外かいがい有名ゆうめいブランド小物こものを合あわせるというもの。 また、派手はでな色いろ使づかいのシャツにセミタイトのスカート、ゴールドのバックルに、高級こうきゅうブランドの小物こものを合あわせるスタイルなどもある。 よくいえば「お嬢様じょうさま風ふう」「大だい企業きぎょうの社長しゃちょう室しつ秘書ひしょ風ふう」、悪わるくいえば成金なりきん趣味しゅみのスタイルであるとも描写びょうしゃされる[1]。
特とくに重視じゅうしされたのがルイ・ヴィトン、セリーヌ、フェンディなどヨーロッパの高級こうきゅうブランドのバッグであるが、この際さいには一目いちもく見みてどこのブランドか判別はんべつ出来できることが重視じゅうしされた[2]。
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