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ニンカリ - Wikipedia

ニンカリアイヌ: ninkari)とは、アイヌ伝統でんとうてき金属きんぞくせい耳飾みみかざ左右さゆう1ついもちい、みみたぶにとおしてける。日用にちようてきもちいるアクセサリーで男女だんじょともにけた。また副葬品ふくそうひんにされることもあった[1][2][3]

ニンカリ。19世紀せいき北海道ほっかいどうアイヌ

一般いっぱんてきにニンカリとばれるものは円形えんけいもしくは「?」がたをしている。おおきさは直径ちょっけい7から8センチメートルがおおいが、3センチメートル程度ていどぶりのものから、10センチメートルをえる大型おおがたのものもある。また金属きんぞくせいあるいはガラスせいかざだま、もしくはあかぬのくものもある[3][4]

変遷へんせん

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最古さいこのニンカリは13世紀せいきで、大陸たいりく由来ゆらいオホーツク文化ぶんか経由けいゆしてつたわったとかんがえられる[1]最初さいしょのニンカリは「Ωおめががたで、15世紀せいきなかばまでこのタイプが主流しゅりゅうであった。また素材そざいすずせいおお[1][5]

やがて「の」がた・「C」がたあらわれ、17世紀せいきなかばに主流しゅりゅうとなる[1][5]素材そざいぎんもしくは四分一しぶいちおもであった[5]

また18世紀せいきごろから「?」がたあらわれ、19世紀せいきごろからはしにガラスだま金属きんぞくだまわせるようになった[5]素材そざいは19世紀せいきごろに洋銀ようぎん主流しゅりゅうとなるが、ニッケルメッキせいもあった[5]

アイヌにたいする同化どうか政策せいさくとして、1871ねん開拓かいたく使男性だんせい耳飾みみかざりをつけることを禁止きんしした[3]現在げんざいでは小型こがたのものを鉢巻はちまきにけたり、ピアス程度ていどおおきさのニンカリをけることもある[3]

脚注きゃくちゅう

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出典しゅってん

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参考さんこう文献ぶんけん

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  • 関根せきね達人たつひと『つながるアイヌ考古学こうこがく新泉しんいずみしゃ、2023ねんISBN 978-4-7877-2316-1 
  • かめまる由紀子ゆきこ「アイヌ民族みんぞく耳飾みみかざりにかんする基礎きそてき研究けんきゅう-国内こくない博物館はくぶつかんとう収蔵しゅうぞう資料しりょう中心ちゅうしんとして」『北海道ほっかいどう博物館はくぶつかんアイヌ民族みんぞく文化ぶんか研究けんきゅうセンター研究けんきゅう紀要きようだい5かん北海道ほっかいどう博物館はくぶつかん、2020ねんNAID 40022527259 

関連かんれん項目こうもく

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