ホンダ・CBX250

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CBX250（シービーエックス250）は、かつて本田技研工業ほんだぎけんこうぎょうが製造せいぞう販売はんばいしたオートバイである。

概要がいよう

1980年代ねんだい前半ぜんはんにシリーズ展開てんかいされたロードスポーツモデルCBXシリーズの排気はいき量りょう250ccクラスの普通ふつう自動じどう二に輪りん車しゃでCBX250RSおよびCBX250Sの2モデルが製造せいぞう販売はんばいされた。

しかしレーサーレプリカならびに直列ちょくれつ4気筒きとうモデルへの人気にんき集中しゅうちゅうにより販売はんばい戦略せんりゃく的てきには振ふるわず、いずれも1987年ねんにまで生産せいさん中止ちゅうしとなった。

上述じょうじゅつモデル以外いがいでは2001年ねん - 2008年ねんに海外かいがい生産せいさん販売はんばいされたCBX250Twisterが存在そんざいするが、同おなじく海外かいがい生産せいさん販売はんばいモデルであるCBF250をベースにした派生はせい車種しゃしゅである。

モデル一覧いちらん

本ほん項こうでは日本にっぽん国内こくないで製造せいぞう販売はんばいされたCBX250RS・CBX250Sについて解説かいせつを行おこなう。両りょうモデルとも同社どうしゃのデュアルパーパスモデル用ように開発かいはつされた空冷くうれい 4ストローク単たん気筒きとうエンジンを本ほんシリーズ用ようにチューニングした上うえで常時じょうじ噛合式しき6段だんマニュアルトランスミッションを搭載とうさいする点てんは共通きょうつうするが、それぞれ発売はつばい時期じき・開発かいはつ理由りゆう・コンセプトが異ことなる。

CBX250RS

1983年ねん4月がつ20日はつか発表はっぴょう、同年どうねん5月がつ20日はつか発売はつばい^[1]。型式けいしき名めいMC10。MC02型がたCB250RSの後継こうけい車しゃで、高性能こうせいのうで乗のりやすいベーシックスポーツモデルをコンセプトに開発かいはつされたネイキッドモデルである。

搭載とうさいされるMC10E型がたエンジンは、内径ないけいx行程こうてい：72.0x61.3（mm）とし同どう時期じき発売はつばいのXLX250R用ようMD08E型がたと共通きょうつう設計せっけい化かを実施じっし。単たん気筒きとうエンジンでありながら低速ていそく域いきから高速こうそく域いきまでの吸入きゅうにゅう効率こうりつ向上こうじょうと俊敏しゅんびんレスポンス追求ついきゅうから口径こうけい26mmのキャブレターを2基き連結れんけつ搭載とうさいするデュアルインテーク方式ほうしきや燃焼ねんしょう効率こうりつと吸排気はいき効率こうりつを大幅おおはばに向上こうじょうさせるためバルブを放射状ほうしゃじょう配置はいちとするRFVCヘッド^{[注ちゅう 1]}とされたが、動どう弁べん機構きこうのDOHC化かならびに始動しどう方式ほうしきをセルフ式しきとした差異さいがある。

同年どうねん12月がつに販売はんばい開始かいしされたGB250クラブマンは型式けいしきが同おなじMC10型がたとする姉妹しまい車しゃであり、エンジン・フレーム・エアクリーナーボックスなど共通きょうつう部品ぶひんも多数たすうあるが、車体しゃたい番号ばんごうで分別ふんべつされる。

CBX250S

1985年ねん2月がつ18日にち発表はっぴょう、同年どうねん3月がつ15日にち発売はつばい^[2]。型式けいしき名めいMC12。軽量けいりょうコンパクト設計せっけいをコンセプトに開発かいはつされたモデルで、車体しゃたいもCBX250RSよりひとまわり小ちいさく約やく15kgの軽量けいりょう化かがされた。

本ほんモデルはCBX125Fの上位じょうい機種きしゅとして設定せっていされフレームおよび車体しゃたいを強化きょうかし^{[注ちゅう 2]}、ロケット型がたハーフカウルやアルミニウム製せいブーメラン型がたコムスターホイールを装着そうちゃくする。

搭載とうさいされる内径ないけいx行程こうてい：75.0x56.5（mm）のMC12E型がたエンジンは、MD16型がたXLR250Rに搭載とうさいされていたMD16E型がたRFVCヘッド4バルブSOHCエンジンの始動しどう方式ほうしきをキックスターターからセルモーターへ変更へんこうした上うえで本ほんモデル用ようにチューニングを施ほどこしたものである。

諸しょ元もと

車くるま名めい	CBX250RS^[1]	CBX250S^[2]
型式けいしき	MC10	MC12
全長ぜんちょうx全幅ぜんぷくx全高ぜんこう（m）	2.020x0.745x1.060	1.940x0.690x1.120
ホイールベース（m）	1.360	1.290
最低さいてい地上ちじょう高だか（m）	0.175	0.155
最小さいしょう回転かいてん半径はんけい（m）	2.300	2.200
シート高だか（m）	0.770	0.760
乾燥かんそう重量じゅうりょう（kg）	129	115
整備せいび重量じゅうりょう（kg）	142	125
50㎞/h定てい地ち走行そうこう燃費ねんぴ	58km/L	60km/L
エンジン型式けいしき	MC10E	MC12E
構造こうぞう	空冷くうれい4ストローク単たん気筒きとう
動どう弁べん機構きこう	4バルブDOHC	4バルブSOHC
総そう排気はいき量りょう	249cc
内径ないけいx行程こうてい（mm）	72.0x61.3	75.0x56.5
圧縮あっしゅく比ひ	10.5	9.8
最高さいこう出力しゅつりょく	30ps/9,500rpm	28ps/8,500rpm
最大さいだいトルク	2.4kg-m/8,000rpm	2.6kg-m/7,000rpm
点火てんか方式ほうしき	CDI
キャブレター	PH02	VE07
始動しどう方式ほうしき	セルフ式しき
潤滑じゅんかつ方式ほうしき	圧あつ送おく飛沫しぶき併用へいよう式しきウエットサンプ
潤滑油じゅんかつゆ容量ようりょう（L）	2.0	1.6
燃料ねんりょうタンク容量ようりょう（L）	15	12
クラッチ	湿式しっしき多た板いたコイルスプリング
変速へんそく方式ほうしき	左足ひだりあし動どう式しき
変速へんそく機き	常時じょうじ噛合6段だんマニュアル
1速そく	2.923	2.769
2速そく	2.000	1.722
3速そく	1.550	1.272
4速そく	1.304	1.041
5速そく	1.125	0.884
6速そく	1.000	0.785
フレーム	セミダブルクレードル
サスペンション（前まえ）	テレスコピック
サスペンション（後のち）	スイングアーム
キャスター	27.0°
トレール	98.0mm	90.0mm
タイヤ（前まえ）	90/90-18 51S	80/100-16 45P
タイヤ（後ご）	110/90-18 61S	90/90-18 51P
ブレーキ（前まえ）	油圧ゆあつ式しきシングルディスク
ブレーキ（後ご）	機械きかい式しきリーディングトレーリング
ホイール	アルミリム・ワイヤースポーク	アルミ製せいコムスター
標準ひょうじゅん現金げんきん価格かかく	\368,000	\329,000
年間ねんかん販売はんばい目標もくひょう台数だいすう	18,000	9,000

脚注きゃくちゅう

[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

注釈ちゅうしゃく

^ Radial Four Valve Combustion Chamber=放射状ほうしゃじょう4バルブ方式ほうしき燃焼ねんしょう室しつの略りゃく。機構きこうの特徴とくちょう詳細しょうさいはホンダ・GB250クラブマン#車両しゃりょう解説かいせつを参照さんしょうのこと。
^ 全幅ぜんぷくとホイールベースが若干じゃっかん異ことなる程度ていど。

出典しゅってん

外部がいぶリンク

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[2] Radial Four Valve Combustion Chamber=放射状ほうしゃじょう4バルブ方式ほうしき燃焼ねんしょう室しつの略りゃく。機構きこうの特徴とくちょう詳細しょうさいはホンダ・GB250クラブマン#車両しゃりょう解説かいせつを参照さんしょうのこと。

[4] 全幅ぜんぷくとホイールベースが若干じゃっかん異ことなる程度ていど。

[19830420press-1] 1983年ねん4月がつ20日はつかプレスリリース

[19850218press-3] 1985年ねん2月がつ18日にちプレスリリース

[1]

[注ちゅう 1]

[2]

[注ちゅう 2]