三さん枚まい堂どう達也たつや

三さん枚まい堂どう 達也たつや（さんまいどう たつや、1993年ねん7月がつ14日にち - ）は、日本にっぽん将棋しょうぎ連盟れんめい所属しょぞくの棋士きし。内藤ないとう國雄くにお九きゅう段だん門下もんか。棋士きし番号ばんごうは294。千葉ちば県けん浦安うらやす市し出身しゅっしん。都立とりつ白しろ鷗高等こうとう学校がっこう卒業そつぎょう。関東かんとう所属しょぞく。

三枚さんまい堂どう 達也たつや 七なな段だん
名前なまえ	三さん枚まい堂どう 達也たつや
生年月日せいねんがっぴ	(1993-07-14) 1993年ねん7月がつ14日にち（30歳さい）
プロ入いり年月日ねんがっぴ	2013年ねん10月がつ1日にち（20歳さい）
棋士きし番号ばんごう	294
出身しゅっしん地ち	千葉ちば県けん浦安うらやす市し
所属しょぞく	日本にっぽん将棋しょうぎ連盟れんめい（関東かんとう）
師匠ししょう	内藤ないとう國雄くにお九きゅう段だん
段位だんい	七なな段だん
棋士きしDB	三さん枚まい堂どう 達也たつや
戦績せんせき
一般いっぱん棋戦きせん優勝ゆうしょう回数かいすう	1回かい
2018年ねん5月がつ5日にち現在げんざい

棋歴

三さん枚まい堂どうの祖父そふが懇意こんいにしていた内藤ないとう國雄くにおにすすめられて将棋しょうぎを覚おぼえる。内藤ないとうの紹介しょうかいで石田いしだ和雄かずおが師範しはんを務つとめる「柏かしわ将棋しょうぎセンター」に、1歳さい年下とししたの佐々木ささき勇気ゆうきと共ともに幼稚園ようちえん時代じだいから通かよい詰づめ、石田いしだに見守みまもられつつ棋力きりょくを向上こうじょうさせた。

2004年ねん9月がつに内藤ないとう國雄くにお門下もんかで奨励しょうれい会かいに入会にゅうかい。 6級きゅうから5級きゅうに昇級しょうきゅうするのに1年ねん8ヶ月かげつを費ついやし、その間あいだ2回かいに亘わたり7級きゅう降くだ級きゅうの危機ききに瀕ひんし、2級きゅうから1級きゅうにも1年ねん3ヶ月かげつ、1級きゅうから初段しょだんにも1年ねん7ヶ月かげつ、初段しょだんから2段だんにも1年ねん9ヶ月かげつを費ついやすなど、段だん級きゅう位いが低ひくかった頃ころは著いちじるしく苦労くろうした。 しかし、2011年ねん12月に二に段だんとなって以降いこうは一転いってんして好調こうちょうを維持いじし、1年ねん経たった2012年ねん12月に三さん段だんとなり、2013年度ねんど前期ぜんき・第だい53回かいから三さん段だんリーグに参加さんかする権利けんりを得えた。

三さん段だんリーグ参加さんか後ごも好調こうちょうは続つづき、初はつ参加さんかの第だい53回かいで2番手ばんて（13勝しょう3敗はい）の状態じょうたいで最終さいしゅう日びを迎むかえ1勝しょう1敗はいとしたものの、3～4番手ばんて（12勝しょう4敗はい）の参加さんか者しゃがいずれも連勝れんしょうしなかったことにより、最終さいしゅう的てきに14勝しょう4敗はい・2位いの成績せいせきを修おさめ、第だい24回かい（1999年度ねんど後期こうき）の松尾まつお歩あゆみ以来いらい29回かい（14年ねん6ヶ月かげつ）ぶり、現行げんこう制度せいど以降いこう5人にん目めの“三さん段だんリーグ1期き抜ぬけ”の快挙かいきょを遂とげる形かたちで四よん段だん昇段しょうだん（プロ入いり）した。

このような“スピード昇段しょうだん”を遂とげた為ため、奨励しょうれい会かい三さん段だんとして出場しゅつじょうできる公式こうしき戦せん（竜王りゅうおう戦せん・新人しんじん王おう戦せん・加古川かこがわ青あお流りゅう戦せん）に出場しゅつじょうした経験けいけんが無ない。

プロ四よん段だんとしての初はつ対局たいきょくは2013年ねん12月がつ20日はつか・第だい40期き棋王きおう戦せん予選よせん、対局たいきょく相手あいては偶然ぐうぜんにも佐々木ささき勇気ゆうきであった。（結果けっかは負まけ）

プロ5年ねん目め（順位じゅんい戦せんは4年ねん目め）となる2017年ねん度どは、前年度ぜんねんどの成績せいせき優秀ゆうしゅうにつき第だい67回かい（2017年度ねんど）NHK杯はい将棋しょうぎトーナメントでシード（予選よせん免除めんじょ）となり、本戦ほんせんトーナメントに初はつ出場しゅつじょう。本戦ほんせん1回戦かいせんで、菅井すがい竜也たつや七なな段だんに敗やぶれた。

2017年ねん5月8日にち、第だい30期き竜王りゅうおうランキング戦せん5組くみ準決勝じゅんけっしょう戦せん（対たい伊藤いとう真しん吾われ五ご段だん）に敗やぶれ、この時点じてんでの竜王りゅうおうランキング戦せん連続れんぞく2回かい昇級しょうきゅうによる五ご段だん昇段しょうだんを逃のがすが、この敗戦はいせんが六ろく段だん・七なな段だんへの昇段しょうだんを早はやめるきっかけとなった（詳細しょうさいは後述こうじゅつ）。

2017年ねん7月がつ27日にち、第だい11回かい朝日あさひ杯はい将棋しょうぎオープン戦せん一いち次じ予選よせん（対たい増田ますだ康宏やすひろ四よん段だん）に勝かち、勝かち数すう規定きてい（四よん段だん昇段しょうだん後ご100勝しょう）を満みたし五ご段だん昇段しょうだん。

2017年ねん8月がつ27日にち、第だい2回かい上うえ州しゅうYAMADAチャレンジ杯はいで、大橋おおはし貴たか洸こう（準決勝じゅんけっしょう）と髙見泰地たいじ（決勝けっしょう）を破やぶり、棋戦きせん初はつ優勝ゆうしょう。

2017年ねん11月24日にち、第だい30期き竜王りゅうおうランキング戦せん5組くみ昇級しょうきゅう者しゃ決定けってい戦せん（対たい富岡とみおか英作えいさく八はち段だん）に勝かち、4組くみ昇級しょうきゅうとともに六ろく段だんに昇段しょうだん（竜王りゅうおうランキング戦せん連続れんぞく2回かい昇級しょうきゅうによる）。もし上述じょうじゅつの同年どうねん5月がつ8日にちの準決勝じゅんけっしょう戦せんに勝かっていたら、その時点じてんで竜王りゅうおうランキング戦せん連続れんぞく2回かい昇級しょうきゅうで五ご段だんに昇段しょうだんしたはずだが、同年どうねん7月がつ27日にちの勝かち数すう規定きていによる昇段しょうだんはなくなり、他たに昇段しょうだん規定きていに該当がいとうする事由じゆうがなかったため、同年どうねんの六ろく段だんへの昇段しょうだんはなかった。結果けっか的てきに、5月8日にちの敗戦はいせんが、短期間たんきかんで四よん段だんから六ろく段だんへと昇段しょうだんする結果けっかをもたらした。この件けんに関かんし、片上かたがみ大輔だいすけ七なな段だんが「三さん枚まい堂どう四よん段だんが竜王りゅうおう戦せんで裏街道うらかいどうに回まわってから昇級しょうきゅうしたことで、六ろく段だんにジャンプアップというケースが生しょうじました。」と述のべている

2018年ねん5月4日にち、第だい31期き竜王りゅうおうランキング戦せん4組くみ2位いとなり、3組くみ昇級しょうきゅう。

2019年ねん9月4日にち、第だい32期き竜王りゅうおうランキング戦せん3組くみ昇級しょうきゅう者しゃ決定けってい戦せんで行方なみかた尚史ひさし八はち段だんに勝利しょうりして2組くみ昇級しょうきゅう。六ろく段だん昇段しょうだん後ごの竜王りゅうおうランキング戦せん2回かい連続れんぞく昇級しょうきゅうにより、七なな段だんに昇段しょうだんした。上述じょうじゅつの敗戦はいせんによる六ろく段だんへのスピード昇段しょうだんが、七なな段だんへのスピード昇段しょうだんにも繋つながった。

第だい78期き順位じゅんい戦せんは9勝しょう1敗はいの好成績こうせいせきでクラス2位いとなり、C級きゅう1組くみへの昇級しょうきゅうを決きめた。

棋風きふう

• 居きょ飛車ひしゃ党とうで、角かく換がわりを得意とくい戦法せんぽうとしている。序盤じょばんから果敢かかんに仕掛しかける、鋭するどい攻せめ将棋しょうぎ。
• 桂馬けいまの活用かつように定評ていひょうがある 。

交友こうゆう関係かんけい

いずれも、四よん段だん昇段しょうだんの際さいのインタビューによる。

• 前述ぜんじゅつの通とおり、佐々木ささき勇気ゆうきとは幼少ようしょう期きから親したしく奨励しょうれい会かい入会にゅうかいも同期どうきだった関係かんけいから、自身じしんより3年ねん早はやく四よん段だんとなった佐々木ささきをライバルとしている。
• 三さん枚まい堂どうの祖父そふが内藤ないとう國雄くにおと知しり合あいで、内藤ないとうに勧すすめられたことがきっかけで将棋しょうぎを覚おぼえた関係かんけいから、石田いしだ門下もんかではなく内藤ないとう門下もんかとして入会にゅうかいした。
• 2014年ねん1月がつ25日にちに開催かいさいされた「三さん枚まい堂どう達也たつや四よん段だん昇段しょうだん・佐々木ささき勇気ゆうき四段加古川青流戦優勝記念祝賀会」では、三枚さんまい堂どう及および佐々木ささきが小学生しょうがくせいの頃ころのツーショット写真しゃしんがスライドショーで公開こうかいされ、両者りょうしゃが当該とうがい写真しゃしんと同おなじポーズで記念きねん撮影さつえいをする演出えんしゅつも見みられた。

人物じんぶつ

• 「三さん枚まい堂どう」の苗字みょうじは岩手いわて県けん大槌おおつち町まちの三さん枚まい堂どう地区ちくに由来ゆらい。全国ぜんこくでも100名めいほどしかいない。将棋しょうぎファンや棋士きしからは「さんま先生せんせい」「秋刀魚さんまちゃん」などの苗字みょうじを略りゃくした愛称あいしょうで親したしまれている。
• TV・ネット中継ちゅうけいでのインタビューや解説かいせつでは、ウイットあふれる語かたりで知しられる。「桂かつら（かつら）の貴公子きこうし」と称しょうし「将棋しょうぎ世界せかい」2018年ねん3月がつ号ごうに記事きじ「桂かつらの貴公子きこうしが教おしえる桂かつらの技法ぎほう」を執筆しっぴつした。
• イベントで「無人島むじんとうに持もっていきたいものは？」の質問しつもんに「勇気ゆうき」（courageと佐々木ささき勇気ゆうきのダブルミーニング）と答こたえたり、師匠ししょうである内藤ないとう國雄くにおの署名しょめいした時代じだい劇げきの通行つうこう手形てがたや、越後屋えちごや光圀みつくにの印籠いんろうを見みせつける寸劇すんげきでファンを楽たのしませる。また、出身しゅっしん地ちである浦安うらやす市民しみんの将棋しょうぎクラブで指導しどうするなど、ファンとの交流こうりゅうに力ちからを入いれている棋士きしである。
• ダーツやビリヤードなどの室内しつない競技きょうぎが好すき。
• 「週刊しゅうかん少年しょうねんジャンプ」2018年ねん24号ごう～40号ごうで連載れんさいされた「紅葉こうようの棋節」で監修かんしゅうを務つとめた。

昇段しょうだん履歴りれき

昇段しょうだん規定きていは、将棋しょうぎの段だん級きゅう を参照さんしょう。

• 2004年ねん09月00日にち : 6級きゅう = 奨励しょうれい会かい入会にゅうかい
• 2010年ねん03月がつ00日にち : 初段しょだん
• 2011年ねん12月00日にち : 二に段だん
• 2012年ねん12月00日にち : 三さん段だん（第だい53回かい奨励しょうれい会かい三さん段だんリーグ＜2013年度ねんど前期ぜんき＞から三さん段だんリーグ参加さんか）
• 2013年ねん10月01日にち : 四よん段だん（第だい53回かい奨励しょうれい会かい三さん段だんリーグ成績せいせき2位い、1期き抜ぬけ） = プロ入いり
• 2017年ねん07月がつ27日にち : 五ご段だん（勝かち数すう規定きてい ／公式こうしき戦せん100勝しょう、通算つうさん100勝しょう52敗はい）
• 2017年ねん11月24日にち : 六ろく段だん（竜王りゅうおうランキング戦せん連続れんぞく昇級しょうきゅう）
• 2019年ねん09月04日にち : 七なな段だん（竜王りゅうおうランキング戦せん連続れんぞく昇級しょうきゅう）

主おもな成績せいせき

棋戦きせん優勝ゆうしょう

• 上うえ州しゅうYAMADAチャレンジ杯はい　1回かい（2017年ねん度ど・第だい2回かい）

在籍ざいせきクラス

竜王りゅうおう戦せんと順位じゅんい戦せんのクラスについては「将棋しょうぎ棋士きしの在籍ざいせきクラス」を参照さんしょう

順位じゅんい戦せん・竜王りゅうおう戦せんの在籍ざいせきクラスの年別ねんべつ一覧いちらん

開始かいし 年度ねんど	(出典しゅってん)順位じゅんい戦せん (出典しゅってん)								(出典しゅってん)竜王りゅうおう戦せん (出典しゅってん)
	期き	名人めいじん	A級きゅう	B級きゅう		C級きゅう		0	期き	竜王りゅうおう	1組くみ	2組くみ	3組くみ	4組くみ	5組くみ	6組くみ	決勝けっしょう T
				1組くみ	2組くみ	1組くみ	2組くみ
2013	72	四よん段だん昇段しょうだん前まえ							27							6組くみ	--	4-2
2014	73						C248	8-2	28							6組くみ	--	2-2
2015	74						C205	7-3	29							6組くみ	--	6-1
2016	75						C207	7-3	30						5組くみ		--	4-1
2017	76						C206	5-5	31					4組くみ			--	4-1
2018	77						C220	8-2	32				3組くみ				--	3-1
2019	78						C209	9-1	33			2組くみ					--	0-2
2020	79					C131		5-5	34				3組くみ				0-1	4-1
2021	80					C121		4-6	35			2組くみ					--	4-1
2022	81					C125		6-4	36		1組くみ						--	0-2
2023	82					C109		6-4	37			2組くみ					--	0-2
2024	83					C110			38				3組くみ				--
順位じゅんい戦せん、竜王りゅうおう戦せんの 枠わく表記ひょうき は挑戦ちょうせん者しゃ。右みぎ欄らんの数字すうじは勝かち-敗はい(番ばん勝負しょうぶ/PO含ふくまず)。 順位じゅんい戦せんの右みぎ数字すうじはクラス内ない順位じゅんい ( x当期とうき降くだ級きゅう点てん / *累積るいせき降くだ級きゅう点てん / +降くだ級きゅう点てん消去しょうきょ ) 順位じゅんい戦せんの「F編へん」はフリークラス編入へんにゅう /「F宣せん」は宣言せんげんによるフリークラス転出てんしゅつ。 竜王りゅうおう戦せんの 太字ふとじ はランキング戦せん優勝ゆうしょう、竜王りゅうおう戦せんの 組くみ(添字そえじ) は棋士きし以外いがいの枠わくでの出場しゅつじょう。

年度ねんど別べつ成績せいせき

公式こうしき棋戦きせん成績せいせき

年度ねんど	対局たいきょく数すう	勝かち数すう	負数ふすう	勝率しょうりつ	(出典しゅってん)
2013	7	3	4	0.4285	[1]
2014	37	25	12	0.6756	[2]
2015	37	22	15	0.5945	[3]
2016	53	39	14	0.7358	[4]
2017	59	40	19	0.6779	[5]
2018	42	27	15	0.6428	[6]
2019	38	24	14	0.6315	[7]
2020	36	24	12	0.6666	[8]
2013-2020 (小計しょうけい)	309	204	105
年度ねんど	対局たいきょく数すう	勝かち数すう	負数ふすう	勝率しょうりつ	(出典しゅってん)
2021	38	19	19	0.5000	[9]
2022	38	23	15	0.6052	[10]
2023	32	19	13	0.5937	[11]
2021-2023 (小計しょうけい)	108	61	47
通算つうさん	417	265	152	0.6354	[12]
2023年度ねんどまで

記録きろく

• 三さん段だんリーグ在籍ざいせき1期きでの四よん段だん昇段しょうだん - 現行げんこう制度せいどの第だい2回かいリーグ以降いこうでは達成たっせい5人にん目め（ほかに第だい1回かいリーグでの昇級しょうきゅう者しゃ2名めい）

脚注きゃくちゅう

関連かんれん項目こうもく

• 将棋しょうぎ棋士きし一覧いちらん

外部がいぶリンク

• 三さん枚まい堂どう達也たつや｜棋士きしデータベース｜日本にっぽん将棋しょうぎ連盟れんめい
• 三さん枚まい堂どう達也たつや (@sanmaido714) - X（旧きゅうTwitter）
• チーム広瀬ひろせ（2022年ねん） (@abT5_hirose) - X（旧きゅうTwitter）