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任意 - Wikipedia

任意にんい(にんい、arbitrary)とは、おもうままにまかせること、という意味いみで、当人とうにん自由じゆう意思いしまかせる、ということである[1]。また、数学すうがくなどでは、任意にんいを「特別とくべつえらかたをしないこと」という意味いみもちいる。

法律ほうりつ行政ぎょうせい制度せいどなどにおける「任意にんい

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たとえば、任意にんい投票とうひょう投票とうひょうおこなうかかをみずからの意思いしめる。

たとえば任意にんい同行どうこうとは、警察官けいさつかんがある人物じんぶつたいして職務しょくむ質問しつもんおこない、さいよせ警察けいさつしょ交番こうばんなどにくことをもとめて当人とうにん意思いし気持きもちを確認かくにんし、当人とうにん同意どういして警察官けいさつかん同行どうこうしてそこへくこと[1]当人とうにん同行どうこうしたくなければ同行どうこうする必要ひつようはなく[1]きたくない、とか、同行どうこうしたくない、と警察官けいさつかんつたえて、ってもよい。

数学すうがくなどにおける「任意にんい

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数学すうがく論理ろんりがくにおいて「任意にんいの〜」(えい: arbitrary )とは、「特別とくべつえらかたをしない」という意味いみであり、一般いっぱんに、英語えいごの「any〜」、日本語にほんごの 「どの〜でも」「いずれの〜でも」といったかたりえることが可能かのうである。

たとえば、

任意にんい実数じっすう x について [条件じょうけんA] が

という表現ひょうげんは、x として 実数じっすうなかからどのかずえらんでも [条件じょうけんA] がつ、という意味いみである。

たいていの場合ばあい、「任意にんいの」は「すべての」(all) へのえも可能かのうである。しかし文脈ぶんみゃくによっては、any へのえではなく all へのえをおこなうと、誤解ごかいまねくこともあるので注意ちゅうい必要ひつようである。たとえば、A = {1, 3} , B = {2, 4} としたとき、Aぞくする任意にんい要素ようそBぞくする任意にんい要素ようそ加算かさんした結果けっか奇数きすうである(1+2, 1+4, 3+2, 3+4 の4とおりがかんがえられるが、どれも奇数きすうである)。しかし、Aぞくするすべて要素ようそBぞくするすべて要素ようそ加算かさんした結果けっかは、つぎの2とおりに解釈かいしゃくできる。

  • Aぞくするすべての要素ようそ 1 と 3 、および Bぞくするすべての要素ようそ 2 と 4 のすべてを加算かさんする。つまり、1 と 3 と 2 と 4 をすべて加算かさんする。その結果けっかは 1 + 3 + 2 + 4 = 10 であり、偶数ぐうすうとなる。
  • Aぞくするすべての要素ようそ 1 と 3 のうちどれかと、Bぞくするすべての要素ようそ 2 と 4 のうちどれかを加算かさんする。つまり、1+2, 1+4, 3+2, 3+4 のどれかの加算かさんおこなう。どの加算かさんおこなっても、結果けっか奇数きすうである(ぜんしょう命題めいだい参照さんしょうのこと)。

任意にんいの」をあらわ記号きごうりょう)としてはひろ (ぜんしょう記号きごう) がもちいられる。このぜんしょうりょう (universal quantifier) はドイツ論理ろんり学者がくしゃゲルハルト・ゲンツェンによって導入どうにゅうされた。

数学すうがく関連かんれん

ITにおける「任意にんい

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IT領域りょういきにおける用法ようほうも、数学すうがくのそれをほぼ踏襲とうしゅうしており、たとえば、プログラミング、ソフトウェア開発かいはつなどの領域りょういきにおいて「任意にんいの 4 けたただし10進数しんすう(を入力にゅうりょく)」とえば、0001 から 9999 までのかずがいずれも入力にゅうりょくされうる、ということを意味いみする。

IT関連かんれん項目こうもく

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ a b c 広辞苑こうじえん だいはん p.2048【任意にんい

関連かんれん項目こうもく

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