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数学 - Wikipedia

数学すうがく

りょうかず)、構造こうぞう空間くうかん変化へんかなどを研究けんきゅうする学問がくもん

数学すうがく(すうがく)とは、かずりょう図形ずけいなどにかんする学問がくもんであり[1]理学りがく一種いっしゅ[2][ちゅう 1]。「算術さんじゅつ代数だいすうがく幾何きかがく解析かいせきがく微分びぶんほう積分せきぶんほうなどの総称そうしょう」とされる[4]

数学すうがく自然しぜん科学かがく一種いっしゅにも[3]自然しぜん科学かがくではない「形式けいしき科学かがく」の一種いっしゅにも分類ぶんるいされ[5]

現代げんだい日本語にほんごにおける「数学すうがく」は、直接的ちょくせつてきには英語えいごmathematics訳語やくごないし同義語どうぎごとされる。英語えいごmathematics ないしその単数たんすうがた mathematic直接ちょくせつ語源ごげんは、フランス語ふらんすご mathematique であり、これはラテン語らてんご(ars) mathematica、またギリシアμαθηματικὴ (τέχνη)由来ゆらいし、原義げんぎは「まなぶこと」である[6]

mathematics訳語やくごとして「数学すうがく數學すうがく)」をもちいているれいとして、東京とうきょう数学すうがく会社かいしゃげん日本にっぽんすう学会がっかい訳語やくごかいによる訳語やくご[7]げられる。それ以前いぜんにも「数学すうがく」というかたり使つかわれていたが、mathematics定訳ていやくではなかった。たとえば1814ねんの『諳厄とぎはやし大成たいせい』では「数学すうがく」は arithmetic[ちゅう 2]訳語やくごもちいられ[ちゅう 3][8]mathematics[ちゅう 4] には「測度そくどすうこれがく」がてられている[9]

定義ていぎ対象たいしょう

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数学すうがく定義ていぎについては、数学すうがくしゃ哲学てつがくしゃあいだ様々さまざま見解けんかいがある[10][11]

冒頭ぼうとうでは「かずりょう図形ずけいなどにかんする学問がくもん」としたが、数学すうがく研究けんきゅう対象たいしょうは、りょうかず[12]構造こうぞう[13]空間くうかん[12]変化へんか[14][15][16]など多岐たきにわたる。

19世紀せいきのヨーロッパで集合しゅうごうろんまれてからは「数学すうがくとはなにか」ということがあらためてなおされるようになり(数学すうがく基礎きそろん)、数学すうがく対象たいしょう方法ほうほう文化ぶんかてき価値かちなどについて研究けんきゅうする数理すうり科学かがくまれた。

数学すうがく起源きげん人類じんるい農耕のうこうはじめたこととの関連かんれんおおきい」とも。農作物のうさくもつ分配ぶんぱい管理かんりしょう取引とりひきのための計算けいさん農地のうち管理かんりのための測量そくりょう、そして農作業のうさぎょう時期じきこよみほうのための天文てんもん現象げんしょう周期しゅうきせい解明かいめいなどである。これらみっつの必要ひつようせいは、そのまま数学すうがくおおきなみっつの区分くぶん構造こうぞう空間くうかん変化へんかのそれぞれの研究けんきゅう大体だいたい対応たいおうしているといえよう。この時点じてんでは、たとえば土木どぼく工事こうじなどの経験けいけんからあたりが 3: 4: 5である三角形さんかっけい直角ちょっかく三角形さんかっけいになることはられていても、一般いっぱん直角ちょっかく三角形さんかっけいあたりながさのc2 = a2 + b2c, b, aあたりながさ)になること(ピタゴラスの定理ていり)はられていなかった。数学すうがく独立どくりつした学問がくもんでなく純粋じゅんすい実用じつよう数学すうがくであった時代じだいには、あたかも自然しぜん科学かがくにおけるデータのようにこれらの関係かんけいあつかい、れい多数たすうげることでただしさを主張しゅちょうするといった手法しゅほうでもさして問題もんだいされなかった。しかしかず無限むげん存在そんざいするため、沢山たくさんかず調しらべても完全かんぜん証明しょうめいすることはできない。数学すうがくひとつの学問がくもんとして研究けんきゅうされるようになって以降いこうは、論理ろんりもちいて真偽しんぎ判定はんていする「数学すうがくてき証明しょうめい」が発達はったつした。現代げんだい数学すうがくでも数学すうがくてき証明しょうめい非常ひじょう重視じゅうしされている。

各国かっこくでの歴史れきし

分類ぶんるい分野ぶんや

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現代げんだいにおける純粋じゅんすい数学すうがく研究けんきゅうおも代数だいすうがく幾何きかがく解析かいせきがくさん分野ぶんや大別たいべつされる。また、これらの数学すうがく記述きじゅつするのに必要ひつよう道具どうぐあたえる論理ろんり研究けんきゅうする学問がくもん数学すうがく基礎きそろんという。

基礎きそ
数学すうがく基礎きそ明確めいかくにすること、あるいは数学すうがくそのものを研究けんきゅうすることのために、集合しゅうごうろん数理すうりろん理学りがくそしてモデル理論りろん発展はってんしてきた。フランスの数学すうがくしゃグループであるニコラ・ブルバキは、集合しゅうごうろんによる数学すうがく基礎きそけをおこない、その巨大きょだい体系たいけいを『数学すうがく原論げんろん』としてあらわした。かれらのスタイルはブルバキ主義しゅぎとよばれ、現代げんだい数学すうがく発展はってんおおきな影響えいきょうをあたえた。個々ここ対象たいしょう性質せいしつ中心ちゅうしんとする研究けんきゅう方法ほうほうである集合しゅうごうろんとはべつ体系たいけいとして、対象たいしょう同士どうし関係かんけいせいつくシステム主眼しゅがんくことにより対象たいしょう研究けんきゅうする方法ほうほうとしてけんろんがある。これはシステムという具体ぐたいせいからコンピュータネットワークなどに応用おうようされる一方いっぽうで、きわめてたか抽象ちゅうしょうせい議論ぎろんきわめて具体ぐたいてき結果けっかるようなアブストラクト・ナンセンスなどとばれる形式けいしきせいわせている。
構造こうぞう
かず関数かんすう図形ずけいなかてんなどの数学すうがくてき対象たいしょうあいだつさまざまな関係かんけい形式けいしき公理こうりして調しらべるという立場たちばダフィット・ヒルベルトやニコラ・ブルバキによって追求ついきゅうされた。かず大小だいしょう関係かんけい演算えんざんてんちかとおさなどの関係かんけいがそれぞれ順序じゅんじょ集合しゅうごうぐん構造こうぞう位相いそう空間くうかんなどの概念がいねんとして公理こうりされ、その帰結きけつ研究けんきゅうされる。とくに、様々さまざま代数だいすうてき構造こうぞう性質せいしつ研究けんきゅうする抽象ちゅうしょうだい数学すうがくは20世紀せいきおおきく発展はってんした。現代げんだい数学すうがくあつかわれる構造こうぞううえのような基本きほんてき構造こうぞうにとどまらず、ことなった種類しゅるい構造こうぞうあわせてかんがえる線型せんけい位相いそう空間くうかんそうきょくぐんなどさまざまなものがある。
空間くうかん
空間くうかん研究けんきゅう幾何きかがくともはじまる。はじめは、それは身近みぢかさん次元じげんにおけるユークリッド幾何きかがく三角さんかくほうであるが、のちにはやはり、一般いっぱん相対性理論そうたいせいりろん中心ちゅうしんてき役割やくわりえんずるユークリッド幾何きかがく一般いっぱんされる。ながあいだ未解決みかいけつだった定規じょうぎとコンパスによる作図さくず問題もんだいは、最終さいしゅうてきガロア理論りろんによって決着けっちゃくいた。現代げんだいてき分野ぶんやである微分びぶん幾何きかがく代数だいすう幾何きかがく幾何きかがくことなる方向ほうこう発展はってんさせた:微分びぶん幾何きかがくでは、座標ざひょうなめらかさ、それにきの概念がいねん強調きょうちょうされるが、一方いっぽう代数だいすう幾何きかがくでは、代数だいすう方程式ほうていしきかいとなるような集合しゅうごう幾何きかがくてき対象たいしょうとする。集合しゅうごう数学すうがく基礎きそ重要じゅうよう概念がいねんであるが、幾何きかがくてき側面そくめん強調きょうちょうする場合ばあい集合しゅうごう空間くうかんい、その集合しゅうごうもとてんぶ。群論ぐんろんでは対称たいしょうせいという概念がいねん抽象ちゅうしょうてき研究けんきゅうし、空間くうかん代数だいすう構造こうぞう研究けんきゅうあいだ関連かんれんあたえる。位相いそう幾何きかがく連続れんぞくという概念がいねん着目ちゃくもくすることで、空間くうかん変化へんか双方そうほう研究けんきゅう関係かんけいする。
解析かいせき
はかりょうについての変化へんか理解りかいし、記述きじゅつすることは自然しぜん科学かがく共通きょうつう主題しゅだいであり、微分びぶん積分せきぶんがくはまさにそのためのもっと有用ゆうよう道具どうぐとして発展はってんしてきた。変化へんかするりょう記述きじゅつするのに使つかわれる中心ちゅうしんてき道具どうぐ関数かんすうである。おおくの問題もんだいは、とても自然しぜんりょうとその変化へんか割合わりあいとの関係かんけいになり、そのような問題もんだいくための手法しゅほう微分びぶん方程式ほうていしき分野ぶんや研究けんきゅうされる。連続れんぞくてきりょうあらわすのに使つかわれるかず実数じっすうであり、実数じっすう性質せいしつ実数じっすうをとる関数かんすう性質せいしつくわしい研究けんきゅうじつ解析かいせきとしてられる。いくつかの理由りゆうから、複素数ふくそすう拡張かくちょうするほう便利べんりであり、それは複素ふくそ解析かいせきにおいて研究けんきゅうされる。関数かんすう解析かいせきがく関数かんすう空間くうかん関数かんすう集合しゅうごう位相いそう構造こうぞうたせたもの)が興味きょうみ中心ちゅうしんであり、この分野ぶんや量子力学りょうしりきがくやそのおおくの学問がくもん基盤きばんとなっている。自然しぜんおおくの現象げんしょう力学りきがくけいによって記述きじゅつされ、カオス理論りろんでは、おおくのけい決定けってい可能かのうであるにもかかわらず予測よそく不可能ふかのうあらわかたをする、という事実じじつあつかう。
計算けいさん
人類じんるいコンピュータ最初さいしょおもいついたとき(それは実際じっさいつくられるよりはるかにまえのことだが)、いくつかの重要じゅうよう理論りろんてき概念がいねん数学すうがくしゃによってかたちつくられ、計算けいさん可能かのうせい理論りろん計算けいさん複雑ふくざつせい理論りろん情報じょうほう理論りろん、そしてアルゴリズム情報じょうほう理論りろん分野ぶんや発展はってんした。これらの問題もんだいうちおおくは計算けいさん科学かがくにおいて研究けんきゅうされている。離散りさん数学すうがく計算けいさん科学かがくにおいて有用ゆうよう数学すうがく分野ぶんや総称そうしょうである。数値すうち解析かいせきは、まる誤差ごさ考慮こうりょれて、幅広はばひろ数学すうがく問題もんだいについて効率こうりつてきにコンピュータのうえ数値すうちかいもとめる方法ほうほう研究けんきゅうする。また1950年代ねんだいから2000年代ねんだい[17]にかけて、計算けいさん科学かがく駆使くしして自然しぜん科学かがくじょう問題もんだい解決かいけつする計算けいさん科学かがく急速きゅうそく発展はってんした。
統計とうけい
応用おうよう数学すうがくにおいて、重要じゅうよう分野ぶんや統計とうけいがくげられる。統計とうけいがくはランダムな現象げんしょう記述きじゅつ解析かいせき予測よそく可能かのうにし、すべての科学かがくにおいて、利用りようされている。

以下いか分野ぶんや項目こうもく一覧いちらんは、数学すうがくたいするひとつの有機ゆうきてき見方みかた反映はんえいしている。

便宜上べんぎじょう分類ぶんるい

りょう
かず自然しぜんすう整数せいすう偶数ぐうすう奇数きすう小数しょうすう分数ぶんすう素数そすう有理数ゆうりすう無理むりすう実数じっすう虚数きょすう複素数ふくそすうよんげんすうはちげんすうじゅうろくげんすうちょう実数じっすう順序じゅんじょすう基数きすう濃度のうどP進数しんすうきょ大数たいすう整数せいすうれつ数学すうがく定数ていすう無限むげん
変化へんか
算術さんじゅつ微分びぶん積分せきぶんがくベクトル解析かいせき解析かいせきがく微分びぶん方程式ほうていしき力学りきがくけいカオス理論りろん関数かんすう一覧いちらん
構造こうぞう
抽象ちゅうしょうだい数学すうがくかずろん代数だいすう幾何きかがく群論ぐんろんモノイド解析かいせきがく位相いそう幾何きかがく線型せんけい代数だいすうがくグラフ理論りろんけんろん
空間くうかん
解析かいせき幾何きかがく位相いそう幾何きかがく幾何きかがく三角さんかくほう代数だいすう幾何きかがく微分びぶん幾何きかがく線型せんけい代数だいすうがくフラクタル幾何きか図形ずけい図形ずけい一覧いちらんベクトル解析かいせき
有限ゆうげん数学すうがく
組合くみあわ数学すうがく素朴そぼく集合しゅうごうろん確率かくりつろん統計とうけいがく計算けいさん理論りろん離散りさん数学すうがく暗号あんごう理論りろんグラフ理論りろん
数理すうり科学かがく
計算けいさん科学かがく数値すうち解析かいせき確率かくりつろんぎゃく問題もんだい数理すうり物理ぶつりがく数理すうり経済けいざいがくゲーム理論りろん[18]数理すうり生物せいぶつがく数理すうり心理しんりがく保険ほけん数理すうり数理すうり工学こうがく
有名ゆうめい定理ていり予想よそう
フェルマーの最終さいしゅう定理ていりリーマン予想よそう連続れんぞくたい仮説かせつP≠NP予想よそうゴールドバッハの予想よそう双子ふたご素数そすうゲーデルの不完全性ふかんぜんせい定理ていりポアンカレ予想よそうカントールの対角線たいかくせん論法ろんぽうピタゴラスの定理ていり中心ちゅうしん極限きょくげん定理ていり微分びぶん積分せきぶんがく基本きほん定理ていり代数だいすうがく基本きほん定理ていりよんしょく定理ていりツォルンの補題ほだいオイラーの等式とうしきコラッツの問題もんだい合同ごうどうすうバーチ・スウィンナートン=ダイアー予想よそうヒルベルトの23の問題もんだいスメイルの問題もんだいソファ問題もんだい
基礎きそ方法ほうほう
数理すうり哲学てつがく直観ちょっかん主義しゅぎ構成こうせい主義しゅぎ数学すうがく基礎きそろん集合しゅうごうろん数理すうりろん理学りがくモデル理論りろんけんろん証明しょうめい数学すうがく記号きごうひょうぎゃく数学すうがく

数学すうがく応用おうよう

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自然しぜん科学かがく

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ヴィンチェンツォ・ガリレイ音楽おんがく音程おんていがく音響おんきょうがく)の研究けんきゅう数学すうがくてき手法しゅほう導入どうにゅうし、その息子むすこガリレオ・ガリレイは、ちち影響えいきょうけ、物体ぶったい運動うんどう研究けんきゅう物理ぶつりがく)に数学すうがくてき手法しゅほう導入どうにゅうし、物理ぶつりがくおおきな変革へんかくをもたらした。以後いご、(アイザック・ニュートンの『自然しぜん哲学てつがく数学すうがくてきしょ原理げんり』でも、「数学すうがくてき原理げんり」としており、書物しょもつめい、タイトルにも顕著けんちょにあらわれているが)数学すうがく発展はってん物理ぶつりがく発展はってん密接みっせつ関係かんけいにある。このほかの自然しぜん科学かがくにおいても数学すうがくてき手法しゅほう基礎きそてき要素ようそとなっている。

数理すうりモデル

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数理すうりモデル数理すうりモデルは理想りそうされており、往々おうおうにして実際じっさいとのあいだには「ずれ」がしょうじる、という問題もんだいはあるが、それでも、そうした分野ぶんや研究けんきゅうに、俯瞰ふかんてき視点してんあたえ、研究けんきゅうおおきな進歩しんぽたか次元じげんからの洞察どうさつをもたらすこともある。

工学こうがくほか社会しゃかいがく言語げんごがくなど幅広はばひろ分野ぶんや応用おうようされている。

思考しこうりょく養成ようせい

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数学すうがく教育きょういくにより抽象ちゅうしょうてきかんがえをやしなうことができるとされ、分野ぶんやへの恩恵おんけいがあるという[19]。ドイツの学生がくせい台湾たいわん学生がくせい比較ひかくして、モデリングにおける熟考じゅっこう能力のうりょくつよみとされている[20]

学会がっかい会議かいぎ

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数学すうがく教育きょういく

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日本にっぽん

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初等しょとう教育きょういくでは「算数さんすう」、中等ちゅうとう教育きょういくでは「数学すうがく」と表記ひょうきされている。

学習がくしゅうする分野ぶんやは、10ねんごとに文部もんぶ科学かがくしょうから学習がくしゅう指導しどう要領ようりょう告示こくじされ、その基準きじゅんもとづいて決定けっていされる。

数学すうがくかんするしょう

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※「ノーベル数学すうがくしょう」というものは存在そんざいしない。数学すうがくかんするしょうとしては(一般いっぱんに)フィールズしょう最高峰さいこうほうとされている。

競技きょうぎ

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脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 大学だいがく事典じてん』の原文げんぶん
    理学部りがくぶ
    りがくぶ
    理学りがく理学部りがくぶ] … 理学りがく構成こうせいする数学すうがく物理ぶつりがく化学かがく生物せいぶつがく地学ちがくとうかんする知識ちしき研究けんきゅう方法ほうほう自然しぜんかんなどは人類じんるい文化ぶんか文明ぶんめいゆたかさの基盤きばんになっている。 … 一般いっぱんに「科学かがくてき方法ほうほう」といわれる理学りがく研究けんきゅう方法ほうほう自然しぜん科学かがくにとどまらず,人文じんぶん社会しゃかい科学かがく研究けんきゅうにも導入どうにゅうされ,専門せんもん知識ちしき体系たいけいにおいて根幹こんかんてき役割やくわりたしている。[2]
    精選せいせんばん 日本にっぽん国語こくごだい辞典じてん』の原文げんぶん
    しぜん‐かがく ‥クヮガク【自然しぜん科学かがく
    〙 (natural science の訳語やくご) 自然しぜん現象げんしょう対象たいしょうとする学問がくもん総称そうしょう狭義きょうぎには自然しぜん現象げんしょうそのものの法則ほうそく探求たんきゅうする数学すうがく物理ぶつりがく天文学てんもんがく化学かがく生物せいぶつがく地学ちがくなどをさし、広義こうぎにはそれらの実生活じっせいかつへの応用おうよう目的もくてきとする工学こうがく農学のうがく医学いがくなどをふくむこともある。[3]
  2. ^ 諳厄とぎはやし大成たいせい』における仮名がなは「アリトメテイーク」。
  3. ^ 諳厄とぎはやし大成たいせい』では「算術さんじゅつまた數学すうがく」のとされている。
  4. ^ 諳厄とぎはやし大成たいせい』では mathematicksつづられている。また仮名がなとして「マテイマテイツキ」がてられている。

出典しゅってん

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  1. ^ ニッポニカ「数学すうがく
  2. ^ a b 大学だいがく事典じてん』「理学部りがくぶ
  3. ^ a b 精選せいせんばん 日本にっぽん国語こくごだい辞典じてん』「自然しぜん科学かがく”. コトバンク. 2021ねん7がつ4にち閲覧えつらん
  4. ^ 『デジタル大辞泉だいじせん』「数学すうがく
  5. ^ natural science. Dictionary.com.
  6. ^ "Definition of mathematics". lexico.com. Oxford University Press. 21 June 2022. 2022ねん6がつ21にち閲覧えつらん
  7. ^ 東京とうきょう數學すうがく會社かいしゃ雑誌ざっし だい51ごう 1882, pp. 3–8.
  8. ^ 諳厄とぎはやし大成たいせい まきいち 1814, p. 62.
  9. ^ 諳厄とぎはやし大成たいせい まきなな 1814, p. 50.
  10. ^ Mura, Roberta (Dec 1993). “Images of Mathematics Held by University Teachers of Mathematical Sciences”. Educational Studies in Mathematics 25 (4): 375–385. 
  11. ^ Tobies, Renate and Helmut Neunzert (2012). Iris Runge: A Life at the Crossroads of Mathematics, Science, and Industry. Springer. pp. 9. ISBN 3-0348-0229-3. "It is first necessary to ask what is meant by mathematics in general. Illustrious scholars have debated this matter until they were blue in the face, and yet no consensus has been reached about whether mathematics is a natural science, a branch of the humanities, or an art form." 
  12. ^ a b mathematics, n. : Oxford English Dictionary”. 2015ねん6がつ17にち閲覧えつらん。 “The science of space, number, quantity, and arrangement, whose methods involve logical reasoning and usually the use of symbolic notation, and which includes geometry, arithmetic, algebra, and analysis.”[リンク]
  13. ^ Kneebone, G.T. (1963). Mathematical Logic and the Foundations of Mathematics: An Introductory Survey. Dover. pp. 4. ISBN 0-486-41712-3. "Mathematics ... is simply the study of abstract structures, or formal patterns of connectedness." 
  14. ^ LaTorre, Donald R., John W. Kenelly, Iris B. Reed, Laurel R. Carpenter, and Cynthia R Harris (2011). Calculus Concepts: An Informal Approach to the Mathematics of Change. Cengage Learning. pp. 2. ISBN 1-4390-4957-2. "Calculus is the study of change—how things change, and how quickly they change." 
  15. ^ Ramana (2007). Applied Mathematics. Tata McGraw–Hill Education. p. 2.10. ISBN 0-07-066753-5. "The mathematical study of change, motion, growth or decay is calculus." 
  16. ^ Ziegler, Günter M. (2011). “What Is Mathematics?”. An Invitation to Mathematics: From Competitions to Research. Springer. pp. 7. ISBN 3-642-19532-6 
  17. ^ だい1かい科学かがく技術ぎじゅつだい3のはしら計算けいさん科学かがく』」(岩崎いわさき洋一よういち 筑波大学つくばだいがく学長がくちょう”. Science Portal - 科学かがく技術ぎじゅつ最新さいしん情報じょうほうサイト「サイエンスポータル」. 2022ねん2がつ16にち閲覧えつらん
  18. ^ 神取かんどりみちひろし追悼ついとう ジョン・ナッシュ : 数学すうがくしゃ、そして数理すうり科学かがくしゃとして」『経済けいざいセミナー』、日本にっぽん評論ひょうろんしゃ[ようページ番号ばんごう]ぺーじ、2015ねん 
  19. ^ 創業そうぎょう手帳てちょう編集へんしゅう. “ちゅうにちウクライナ大使たいし セルギー・コルスンスキー/伊藤いとうひつじいち|IT大国たいこくウクライナのつよさと現状げんじょう前編ぜんぺん”. 起業きぎょう創業そうぎょう資金しきん調達ちょうたつ創業そうぎょう手帳てちょう. 2022ねん5がつ25にち閲覧えつらん
  20. ^ Chang, Yu-Ping; Krawitz, Janina; Schukajlow, Stanislaw; Yang, Kai-Lin (2020-04). “Comparing German and Taiwanese secondary school students’ knowledge in solving mathematical modelling tasks requiring their assumptions” (英語えいご). ZDM 52 (1): 59–72. doi:10.1007/s11858-019-01090-4. ISSN 1863-9690. http://link.springer.com/10.1007/s11858-019-01090-4. 

参考さんこう文献ぶんけん

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  • 佐藤さとう, 泰夫やすお佐藤さとう, じゅん数学すうがくとはなにだろう—文化ぶんかとしての数学すうがく森北もりきた出版しゅっぱん、1998ねん 
  • 川崎かわさき, 薩男『数学すうがく序説じょせつ共立きょうりつ出版しゅっぱん、1980ねんISBN 978-4-320-01293-6 
  • 本木もとぎ, 正栄しょうえいならりん, 高美たかみ吉雄よしお, えいたもつ『諳厄とぎはやし大成たいせいまきいち、1814ねん、76ぺーじ 
  • 本木もとぎ, 正栄しょうえいならりん, 高美たかみ吉雄よしお, えいたもつ『諳厄とぎはやし大成たいせいまきなな、1814ねん、80ぺーじ 
  • 東京とうきょう數學すうがく會社かいしゃ東京とうきょう數學すうがく會社かいしゃ雑誌ざっしだい51ごう東京とうきょう数学すうがく会社かいしゃ、1882ねんdoi:10.11429/sugakukaisya1877.1882.51_3 
  • "Definition of mathematics". lexico.com. Oxford University Press. 21 June 2022. 2022ねん6がつ21にち閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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  • Encyclopedia of Mathematics英語えいご - 数学すうがくかんするやく8,000項目こうもく解説かいせつ掲載けいさいされている。Springerしゃとヨーロッパすう学会がっかい提供ていきょうするデータベース
  • zbMATH Open英語えいご - 文献ぶんけんめい著者ちょしゃめい掲載けいさいめい数式すうしきなどから検索けんさくできる、ヨーロッパすう学会がっかい、カールスルーエ学術情報がくじゅつじょうほうセンター、ハイデルベルク学士がくしいん提供ていきょうするデータベース
  • 数学すうがく』 - コトバンク