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会計学 - Wikipedia

会計かいけいがく

学問がくもんひと
会計かいけい学者がくしゃから転送てんそう

会計かいけいがく(かいけいがく、えい: accounting)は、社会しゃかい科学かがくの1つ。企業きぎょう官庁かんちょう学校がっこう家計かけい基本きほんてきには企業きぎょう対象たいしょうとしている)など一定いってい経済けいざい主体しゅたいおこな会計かいけい行為こうい、すなわち、とみ存在そんざいとその変動へんどうともな損益そんえきとにかんする計数けいすうてき情報じょうほう認識にんしき測定そくてい伝達でんたつ行為こうい対象たいしょうとし、法則ほうそく性格せいかく構造こうぞうなどを、首尾しゅび一貫いっかんした理論りろんてき体系たいけいをもって解明かいめいしようとする学問がくもんのことである。

概要がいよう

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企業きぎょう会計かいけいにおけるおも領域りょういきとして、企業きぎょう外部がいぶ利害りがい関係かんけいしゃ株主かぶぬし債権さいけんしゃ税務ぜいむ当局とうきょくなど)に情報じょうほう提供ていきょうすることを目的もくてきとした「財務ざいむ会計かいけい」と企業きぎょう内部ないぶ利害りがい関係かんけいしゃである経営けいえいしゃなどに情報じょうほう提供ていきょうすることを目的もくてきとした「管理かんり会計かいけい」に大別たいべつされる。

企業きぎょう会計かいけいは、学問がくもんてきに「財務ざいむ会計かいけいろん」「管理かんり会計かいけいろん」とばれる。大学だいがくでは,このほか簿記ぼきろん原価げんか計算けいさんろん監査かんさろん会計かいけい監査かんさろん)、経営けいえい分析ぶんせきろん税務ぜいむ会計かいけいろんなどの名称めいしょう科目かもく開講かいこうされている場合ばあいおおい。たとえば、このうち簿記ぼきろんは,商業しょうぎょう簿記ぼき工業こうぎょう簿記ぼき分類ぶんるいされ,前者ぜんしゃ財務ざいむ会計かいけい一部いちぶ後者こうしゃ原価げんか計算けいさんふくめ、管理かんり会計かいけい密接みっせつ関係かんけいがある。そういう意味いみで、これら各論かくろんは、管理かんり会計かいけい財務ざいむ会計かいけいいずれかが主体しゅたいであるが、どちらにも関連かんれんしているものもある。日本にっぽんいては、明治めいじ福澤ふくさわ諭吉ゆきち帳合ちょうあいほう』(慶應義塾けいおうぎじゅく出版しゅっぱんきょく)をはじめとする簿記ぼき知識ちしき急速きゅうそく普及ふきゅう慶應義塾けいおうぎじゅくによる簿記ぼき講習こうしゅうしょ)とともに会計かいけいがく研究けんきゅうさかんになった[1]

なお、企業きぎょう会計かいけいほかにも社会しゃかい会計かいけい営利えいり組織そしき会計かいけい環境かんきょう会計かいけい、マテリアルフローコスト会計かいけいおおやけ会計かいけいとう様々さまざま会計かいけい領域りょういき分類ぶんるいがある。大正たいしょう時代じだいには「accounting」の訳語やくごとして「会計かいけいがく」か「けい理学りがく」どちらにするかの論争ろんそうがあった。「会計かいけいがく」を主張しゅちょうした学派がくは代表だいひょう神戸こうべ高等こうとう商業しょうぎょう学校がっこうげん神戸大学こうべだいがく教授きょうじゅひがし奭五ろうであり、「けい理学りがく」を主張しゅちょうした学派がくは代表だいひょう東京とうきょう高等こうとう商業しょうぎょう学校がっこうげん一橋大学ひとつばしだいがく教授きょうじゅ鹿野かの清次郎せいじろう(のち、専修大学せんしゅうだいがく教授きょうじゅとして1917ねん専修大学せんしゅうだいがくけい理科りか設置せっちし、けい専修せんしゅう立役者たてやくしゃとなる)であった[2]専修大学せんしゅうだいがくにおいて「計理士けいりし法案ほうあん期成きせい同盟どうめい」が結成けっせいされ、戦後せんごいたるまで、専修大学せんしゅうだいがく一橋大学ひとつばしだいがくではけい理学りがくという講座こうざめい開講かいこうされていた。大正たいしょう2ねん(1913ねん)には、くにはじめて会計かいけいがく雑誌ざっし会計かいけいがく論叢ろんそう」(神戸こうべ会計かいけい学会がっかい)が神戸こうべ高等こうとう商業しょうぎょう学校がっこう[よう曖昧あいまい回避かいひ]機関きかんとして発行はっこうされた。大正たいしょう6ねん(1917ねん)2がつには実務じつむ学者がくしゃ学術がくじゅつ団体だんたいとして日本にっぽん会計かいけい学会がっかい創立そうりつされた。日本にっぽん会計かいけい学会がっかいから昭和しょうわ12ねん(1937ねん)12月24にち学術がくじゅつ研究けんきゅう中心ちゅうしんとする学者がくしゃ主体しゅたい学術がくじゅつ団体だんたいとして日本にっぽん会計かいけい研究けんきゅう学会がっかいさいスタートした。

会計かいけい研究けんきゅう

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研究けんきゅう対象たいしょうとなる領域りょういきは、会計かいけい理論りろん会計かいけい基準きじゅん会計かいけい制度せいど会計かいけい情報じょうほう会計かいけい実務じつむ会計かいけい財務ざいむ分析ぶんせき手法しゅほう企業きぎょう価値かち評価ひょうか手法しゅほう原価げんか計算けいさんほう会計かいけい行動こうどう会計かいけい倫理りんり会計かいけい教育きょういくとうげられる。

規範きはんてきアプローチと実証じっしょうてきアプローチ

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会計かいけい学者がくしゃ研究けんきゅうアプローチは様々さまざまだが、おも規範きはんてきアプローチと記述きじゅつてきアプローチ(日本にっぽんにおいてとくおおいのは実証じっしょうてきアプローチ)に区分くぶんされる。会計かいけいがくにおいて当初とうしょ重視じゅうしされていた規範きはんてきアプローチは、会計かいけい実務じつむ採用さいようされている会計かいけい基準きじゅんから帰納的きのうてき会計かいけい理論りろん導出みちびきだし(会計かいけい公準こうじゅん会計かいけい原則げんそくひとし)、そこから「あるべき」会計かいけいルールを演繹えんえきするというものであった。そのにも、経済けいざいがく基礎きそとして「しん利益りえき(true income)」を演繹えんえきする規範きはんてき研究けんきゅうおこな学者がくしゃ多数たすう存在そんざいした[3]。1966ねんにAAA(アメリカ会計かいけい学会がっかい)が公表こうひょうしたA statement of basic accounting theory(ASOBAT)が、「意思いし決定けってい有用ゆうようせいアプローチ」を提唱ていしょうして以降いこうは、会計かいけいあるいは財務ざいむ報告ほうこくを、情報じょうほう利用りようしゃ意思いし決定けってい有用ゆうよう情報じょうほう提供ていきょうするシステムとしてとらえる見方みかた支配しはいてきとなり[4]会計かいけい実務じつむではなく、意思いし決定けってい有用ゆうようせいという概念がいねん規定きていから、のぞましい会計かいけい基準きじゅん演繹えんえきする手法しゅほう採用さいようされるようになった。一方いっぽうで、記述きじゅつてきアプローチのひとつである実証じっしょうてきアプローチが台頭たいとうしてきたのは1960年代ねんだい中頃なかごろからである[5]。Ball and Brown [1968]が、会計かいけい利益りえき数値すうち株式かぶしき市場いちば投資とうしたいして有用ゆうようではないという仮説かせつ棄却ききゃくし、会計かいけい利益りえき数値すうち株式かぶしき市場いちば投資とうし有用ゆうようであるという対立たいりつ仮説かせつ採用さいようしたことによって、会計かいけい情報じょうほうかんする有用ゆうようせい評価ひょうか基本きほんデザインが構築こうちくされ、アカデミックな領域りょういきでは、規範きはんてき研究けんきゅうよりも、市場いちば基礎きそとする会計かいけい研究けんきゅうがメインストリームとなっていったのである[6]。そして1970年代ねんだい会計かいけい研究けんきゅうは、経済けいざいがくファイナンス理論りろん実証じっしょうてき成果せいか積極せっきょくてき導入どうにゅうしていった[6]。ここまで記載きさいしたなかでもれられているが、会計かいけいがく世界せかいでは、おおくの経済けいざいがくやファイナンスの理論りろんがそのベースとしてもちいられている。こういったながれの影響えいきょうけ、近年きんねんでは日本にっぽんにおいても、実証じっしょう研究けんきゅうおおくの研究けんきゅうしゃによっておこなわれるようになった。しかし、日本にっぽんでは依然いぜんとして規範きはんてきアプローチにもとづく研究けんきゅうさかんにおこなわれており、IASBFASBASBJひとし設定せっていした概念がいねんフレームワーク(ASBJの概念がいねんフレームワークは討議とうぎ資料しりょうのみ)にもとづいた規範きはんてき研究けんきゅうや、歴史れきしてき観点かんてんから会計かいけいたしてきた役割やくわり分析ぶんせきし、本来ほんらいのあるべき会計かいけい姿すがた考察こうさつする研究けんきゅうとうおこなわれている。また日本にっぽんにおける会計かいけいがく領域りょういきでは、上述じょうじゅつしたような研究けんきゅうだけでなく、自国じこく他国たこく過去かこ現在げんざい、あるいは最新さいしん会計かいけい基準きじゅん会計かいけい理論りろん会計かいけい制度せいど詳細しょうさい調しらべ、場合ばあいによってはそれを特定とくてい基準きじゅん理論りろん制度せいど比較ひかくする研究けんきゅうや、歴史れきしてき資料しりょうをもとに会計かいけいかんする過去かこ事柄ことがら調査ちょうさする研究けんきゅう基準きじゅん理論りろん制度せいどとう変遷へんせんをまとめる研究けんきゅう、そして実務じつむ対象たいしょうとした研究けんきゅうとう様々さまざま研究けんきゅうおこなわれているため、会計かいけい学者がくしゃ研究けんきゅうスタイルは多岐たきおよぶ(なかには、哲学てつがく言語げんごがく心理しんりがくひとし観点かんてんから研究けんきゅうおこな学者がくしゃ存在そんざいする)。

記述きじゅつてきアプローチにおける方法ほうほうろん

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会計かいけい研究けんきゅうのうち、記述きじゅつてきアプローチの方法ほうほうろんは、おもにアーカイバル研究けんきゅう実験じっけんてき研究けんきゅう分析ぶんせきてき研究けんきゅう区分くぶんされている。そのにも、サーベイ研究けんきゅうフィールドワーク研究けんきゅうひとし方法ほうほうろん存在そんざいする。なお、記述きじゅつてきアプローチとは、「あるべき」会計かいけい考察こうさつする規範きはんてきアプローチとは対照たいしょうてきに、現実げんじつ会計かいけい現象げんしょう着目ちゃくもくし、それがどのようにっているかを、科学かがくてき手法しゅほうによって解明かいめいするアプローチである。記述きじゅつてきアプローチは反証はんしょう可能かのうせいゆうしており、客観きゃっかんせいたかいため、すぐれた研究けんきゅうアプローチであるとえるが、その反面はんめん科学かがくてき手法しゅほう適用てきようできる状況じょうきょうにあるものしか検討けんとう対象たいしょうにできないというデメリットも存在そんざいする(たとえば、あらたな会計かいけい基準きじゅん適用てきようである段階だんかいにおいては、当然とうぜんながらその基準きじゅん適用てきようデータ入手にゅうしゅすることができないため、それを実証じっしょうてきアプローチで現行げんこう基準きじゅん比較ひかくすることは不可能ふかのうである)。

  • アーカイバル研究けんきゅう
    実証じっしょう研究けんきゅうのように大量たいりょう会計かいけいデータをあつめ、計量けいりょう経済けいざいがくてき手法しゅほうもちいて仮説かせつ検定けんていおこな定量ていりょうてき研究けんきゅう。ナラティブ・データの内容ないよう分析ぶんせきとうふくまれる[7]
  • 実験じっけんてき研究けんきゅう
    実験じっけん経済けいざいがくあるいは行動こうどう科学かがく手法しゅほう[ちゅう 1]会計かいけいがく領域りょういき応用おうようして実験じっけんおこな研究けんきゅう因果いんが関係かんけい特定とくていするために変数へんすうのコントロールが可能かのうである[8]
  • 分析ぶんせきてき研究けんきゅう
    数式すうしきもちいて構築こうちくされたモデルもとづいて、みずからがしめしたい命題めいだい証明しょうめいしていくスタイルを研究けんきゅうおも経済けいざい理論りろん基礎きそとなる。海外かいがいではアーカイバル研究けんきゅうなら主流しゅりゅう研究けんきゅう手法しゅほうであるが、日本にっぽんではアーカイバル研究けんきゅうほう圧倒的あっとうてきおおい。
  • サーベイ研究けんきゅう
    郵便ゆうびん電話でんわ電子でんしメールインターネット対面たいめんインタビューひとし利用りようして実施じっしする研究けんきゅう[9]意見いけんこのみ・信条しんじょうといったほか方法ほうほうでは用意ようい収集しゅうしゅうできない事実じじつ情報じょうほう見出みいだすために、人々ひとびとがどのようなことをかんがえているのかをりたい場合ばあいてきしている[8]
  • フィールドワーク研究けんきゅう
    現場げんばでインタビューやアンケート調査ちょうさ資料しりょう調達ちょうたつなどをおこなうことによって、研究けんきゅう対象たいしょう直接ちょくせつ観察かんさつする定性的ていせいてき研究けんきゅう

日本にっぽんにおける会計かいけいがく関連かんれん学会がっかい

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昭和しょうわ12ねん(1937ねん)12月24にち設立せつりつ発起人ほっきにん吉田よしだ良三りょうぞう(東京とうきょう商科しょうか大学だいがく教授きょうじゅ)、太田おおた哲三てつぞう(東京とうきょう商科しょうか大学だいがく教授きょうじゅ)、さんへん金蔵きんぞう(慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく教授きょうじゅ[10])、岡田おかだ誠一せいいち(早稲田大学わせだだいがく教授きょうじゅ)、渡部わたなべ義雄よしお長谷川はせがわ安兵衛やすべえ(早稲田大学わせだだいがく教授きょうじゅ)、村瀬むらせげん東京とうきょう商科しょうか大学だいがく附属ふぞく商学しょうがくせん門部かとべ教授きょうじゅ)、黒澤くろさわきよし横浜国立大学よこはまこくりつだいがく教授きょうじゅ)の8めいである。一橋大学ひとつばしだいがく如水にょすい会館かいかん創立そうりつ理事りじかいひらかれた。学会がっかい代表だいひょうしゃ吉田よしだ良三りょうぞうである。

  • 日本にっぽん会計かいけい学会がっかい

日本にっぽん会計かいけい研究けんきゅう学会がっかい会計かいけい特別とくべつ研究けんきゅうグループが母体ぼたいとなり、昭和しょうわ57ねん(1982ねん)6がつ2にち日本にっぽん会計かいけい学会がっかい創立そうりつ総会そうかい日本にっぽん大学だいがく経済学部けいざいがくぶ2かいだい会議かいぎしつにおいてなされた。

  • 国際こくさい会計かいけい研究けんきゅう学会がっかい

日本にっぽん会計かいけい研究けんきゅう学会がっかいとう隆盛りゅうせい研究けんきゅう活動かつどうなかからまれた[11]昭和しょうわ59ねん(1984ねん)6がつ23にち国際こくさい会計かいけい研究けんきゅう学会がっかい創立そうりつ大会たいかい早稲田大学わせだだいがく商学部しょうがくぶ202教室きょうしつおこなわれた。

日本にっぽん会計かいけい研究けんきゅう学会がっかいなかから誕生たんじょうした[12]昭和しょうわ60ねん(1985ねん)1がつ19にち日本にっぽん簿記ぼき学会がっかい設立せつりつ総会そうかい明治大学めいじだいがくひらかれた。初代しょだい会長かいちょう新井あらい益太郎ますたろう(成蹊大学せいけいだいがく教授きょうじゅ)、ふく会長かいちょう武田たけだ隆二りゅうじ(神戸大学こうべだいがく教授きょうじゅ)とうであった。

  • 会計かいけい理論りろん学会がっかい

日本にっぽん会計かいけい研究けんきゅう学会がっかいさいひらかれた東西とうざい合同ごうどう研究けんきゅうかい母体ぼたいとなる。昭和しょうわ61ねん(1986ねん)9がつ6にち(土)会計かいけい理論りろん学会がっかい創立そうりつ大会たいかい駒澤大学こまざわだいがく開催かいさいされた。

  • 国際こくさい公会こうかいけい学会がっかい
  • 税務ぜいむ会計かいけい研究けんきゅう学会がっかい
  • 中小ちゅうしょう企業きぎょう会計かいけい学会がっかい
  • 日本にっぽん管理かんり会計かいけい学会がっかい
  • 日本にっぽん経営けいえい会計かいけい学会がっかい
  • 日本にっぽん経営けいえい分析ぶんせき学会がっかい
  • 日本にっぽん原価げんか計算けいさん研究けんきゅう学会がっかい

上記じょうきほかにも、日本にっぽん会計かいけい教育きょういく学会がっかい日本にっぽん監査かんさ研究けんきゅう学会がっかい日本にっぽん社会しゃかい関連かんれん会計かいけい学会がっかい日本にっぽん組織そしき会計かいけい学会がっかい日本にっぽんディスクロージャー研究けんきゅう学会がっかいとう存在そんざいする。

日本にっぽん国外こくがいにおける会計かいけいがく関連かんれん学会がっかい

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日本にっぽん会計かいけい学者がくしゃ

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日本にっぽん会計かいけい学者がくしゃ」を参照さんしょう

国家こっか試験しけん検定けんてい試験しけん

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日本にっぽんにおいては、会計かいけいがくかんする科目かもく受験じゅけんしなければならない、あるいは受験じゅけん可能かのう国家こっか試験しけん検定けんてい試験しけん数多かずおお存在そんざいする。

国家こっか試験しけん

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  • 公認こうにん会計士かいけいし試験しけん
    公認こうにん会計士かいけいし監査かんさ審査しんさかいおこな国家こっか試験しけんである。会計かいけいがく関連かんれんする出題しゅつだい科目かもくは、たんこたえしき財務ざいむ会計かいけいろん管理かんり会計かいけいろん監査かんさろん、そして論文ろんぶんしき会計かいけいがく監査かんさろんである。
  • 税理士ぜいりし試験しけん
    国税こくぜい審議しんぎかい[ちゅう 2]おこな国家こっか試験しけんである。会計かいけいがく関連かんれんする出題しゅつだい科目かもくは、簿記ぼきろん財務諸表ざいむしょひょうろんである。
  • 中小ちゅうしょう企業きぎょう診断しんだん試験しけん
    1試験しけん科目かもくに、財務ざいむ会計かいけいふくまれる。
  • 証券しょうけんアナリスト試験しけん
    2021ねんまでは、会計かいけい関連かんれん科目かもくとして、だい1レベルでは財務ざいむ分析ぶんせきが、だい2レベルではコーポレート・ファイナンス企業きぎょう分析ぶんせきが、それぞれ出題しゅつだいされていた。2022年度ねんどからは、カリキュラム体系たいけい改訂かいていがあり、だい1だい2にそれぞれ区分くぶんされていた学習がくしゅう分野ぶんや共通きょうつうの6分野ぶんや再編さいへんされたため、だい1レベルの財務ざいむ分析ぶんせきおよだい2レベルの企業きぎょう分析ぶんせきは、「財務ざいむ分析ぶんせき」という分野ぶんやめいで、だい1試験しけん選択せんたくしき)、だい2試験しけん記述きじゅつしき)に出題しゅつだいされるようになった。
  • 財務ざいむ専門せんもんかん採用さいよう試験しけん
    選択せんたくしき専門せんもん試験しけんから会計かいけいがく問題もんだいが6もん出題しゅつだいされるが、科目かもく選択せんたくしきなので必須ひっすではない。記述きじゅつしき専門せんもん試験しけんにも会計かいけいがくからの出題しゅつだいがあるが、おなじく科目かもく選択せんたくしきであるため必須ひっすではない。
  • 国税こくぜい専門せんもんかん採用さいよう試験しけん
    多岐たき選択せんたくしき専門せんもん試験しけんから会計かいけいがく問題もんだいが8もん出題しゅつだいされるが、こちらの試験しけんでは必須ひっすである。記述きじゅつしき専門せんもん試験しけんにも会計かいけいがくからの出題しゅつだいがあるが、科目かもく選択せんたくしきであるため必須ひっすではない。
  • 東京とうきょう都庁とちょう職員しょくいん採用さいよう試験しけん
    記述きじゅつしき専門せんもん試験しけん会計かいけいがくからの出題しゅつだいがあるが、科目かもく選択せんたくしきであるため必須ひっすではない。

検定けんてい試験しけん

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参考さんこう文献ぶんけん

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  • Ball, R. and P. Brown [1968], "An empirical evaluation of accounting income numbers," Journal of accounting research, Vol.6, No.2, pp.159-178.
  • Smith, Malcolmちょ平松ひらまつ一夫かずお監訳かんやく [2015]『会計かいけいがく研究けんきゅう方法ほうほう中央経済社ちゅうおうけいざいしゃ
  • 専修大学せんしゅうだいがく歴史れきし編集へんしゅう委員いいんかいへん[2009]『専修大学せんしゅうだいがく歴史れきし平凡社へいぼんしゃ
  • 伊藤いとう邦雄くにお [2016]『しん現代げんだい会計かいけい入門にゅうもん だい2はん日本経済新聞にほんけいざいしんぶん出版しゅっぱんしゃ
  • 上枝ほつえ正幸まさゆき [2007]「会計かいけいがくにおける実験じっけん研究けんきゅう財務ざいむ会計かいけいにおける行動こうどう科学かがく研究けんきゅう近年きんねん動向どうこう―」追手おってもん経済けいざい経営けいえい研究けんきゅう、191-242ぺーじ
  • 薄井うすいあきら [2015]『会計かいけい制度せいど経済けいざい分析ぶんせき中央経済社ちゅうおうけいざいしゃ
  • 太田おおた康広やすひろ [2010]『分析ぶんせきてき会計かいけい研究けんきゅう企業きぎょう会計かいけいのモデル分析ぶんせき中央経済社ちゅうおうけいざいしゃ
  • 新谷しんたにつかさ [2011]「解釈かいしゃく会計かいけいがく・フーコー主義しゅぎ会計かいけいがくマルクス主義まるくすしゅぎ会計かいけいがくにおける関与かんよ方法ほうほう」『日本福祉大学にほんふくしだいがく経済けいざい論集ろんしゅうだい42ごう、169-206ぺーじ
  • 田口たぐち聡志さとし [2015]『実験じっけん制度せいど会計かいけいろん未来みらい会計かいけいをデザインする』中央経済社ちゅうおうけいざいしゃ
  • 田村たむらたけしぶん中條ちゅうじょう祐介ゆうすけ浅野あさの信博のぶひろ [2015]『会計かいけいがく手法しゅほう実証じっしょう分析ぶんせき実験じっけんによるアプローチ』中央経済社ちゅうおうけいざいしゃ
  • 日本にっぽん会計かいけい学会がっかいちょう 工藤くどう栄一郎えいいちろう明治めいじ初期しょきにおける簿記ぼき知識ちしき社会しゃかい普及ふきゅうと『帳合ちょうあいほう』および慶應義塾けいおうぎじゅく貢献こうけん福澤ふくさわ諭吉ゆきち年鑑ねんかん 50ごう pp.23-38 2023ねん12月

関連かんれん項目こうもく

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脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 両者りょうしゃちがいは、実験じっけんのセッティング、参加さんかしゃあいだ相互そうご作用さよう有無うむ依拠いきょする理論りろんてき基盤きばん相違そうい、パフォーマンスにおうじた謝金しゃきん支払しはらい有無うむとう(上枝ほつえ [2007]、192ぺーじ)。
  2. ^ 国税こくぜい審議しんぎかい委員いいん名簿めいぼれい5ねん3がつ15にち現在げんざい
    役職やくしょく 氏名しめい 現職げんしょく
    会長かいちょう 佐藤さとう英明ひであき_(法学ほうがくしゃ) 慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく大学院だいがくいん法務ほうむ研究けんきゅう教授きょうじゅ
    会長かいちょう代理だいり 土居どいたけろう 慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく経済学部けいざいがくぶ教授きょうじゅ

出典しゅってん

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  1. ^ 日本にっぽん会計かいけい学会がっかいちょう 工藤くどう栄一郎えいいちろう明治めいじ初期しょきにおける簿記ぼき知識ちしき社会しゃかい普及ふきゅうと『帳合ちょうあいほう』および慶應義塾けいおうぎじゅく貢献こうけん福澤ふくさわ諭吉ゆきち年鑑ねんかん 50ごう pp.23-38 2023ねん12月
  2. ^ 専修大学せんしゅうだいがく歴史れきし編集へんしゅう委員いいんかいへん[2009]『専修大学せんしゅうだいがく歴史れきし平凡社へいぼんしゃ、138ぺーじ
  3. ^ 薄井うすいあきら [2015]『会計かいけい制度せいど経済けいざい分析ぶんせき中央経済社ちゅうおうけいざいしゃ、27ぺーじ
  4. ^ 伊藤いとう邦雄くにお [2016]『しん現代げんだい会計かいけい入門にゅうもん だい2はん日本経済新聞にほんけいざいしんぶん出版しゅっぱんしゃ、55ぺーじ
  5. ^ 薄井うすいあきら [2015]『会計かいけい制度せいど経済けいざい分析ぶんせき中央経済社ちゅうおうけいざいしゃ、28ぺーじ
  6. ^ a b 薄井うすいあきら [2015]『会計かいけい制度せいど経済けいざい分析ぶんせき中央経済社ちゅうおうけいざいしゃ、29ぺーじ
  7. ^ Smithちょ平松ひらまつ監訳かんやく [2015]、180ぺーじ
  8. ^ a b Smithちょ平松ひらまつ監訳かんやく [2015]、67ぺーじ
  9. ^ Smithちょ平松ひらまつ監訳かんやく [2015]、144ぺーじ
  10. ^ 立教りっきょう中学校ちゅうがっこうし、卒業そつぎょう慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく理財りざい卒業そつぎょうする。のち立教大学りっきょうだいがく総長そうちょう千葉商科大学ちばしょうかだいがくしょう経学けいがく部長ぶちょうとなる
  11. ^ 設立せつりつ趣意しゅいしょなかにおいて、“国際こくさい会計かいけい研究けんきゅう学会がっかい設立せつりつは、日本にっぽん会計かいけい研究けんきゅう学会がっかい母体ぼたいとする会計かいけい研究けんきゅう分化ぶんかてき進展しんてんにとって重要じゅうよう貢献こうけんたしうるとおもわれること”としるしている。p113『日本にっぽん会計かいけい研究けんきゅう学会がっかい50ねん昭和しょうわ62ねん5がつ25にち発行はっこう 日本にっぽん会計かいけい研究けんきゅう学会がっかい
  12. ^ 会計かいけい学会がっかい分化ぶんかながれにって簿記ぼき学会がっかいつくろうではないかという……昭和しょうわ59ねん5がつ24にち中央ちゅうおう大学だいがくひらかれた日本にっぽん会計かいけい研究けんきゅう学会がっかいだい43かい大会たいかい晩餐ばんさんせきであった。”p117『日本にっぽん会計かいけい研究けんきゅう学会がっかい50ねん昭和しょうわ62ねん5がつ25にち発行はっこう 日本にっぽん会計かいけい研究けんきゅう学会がっかい