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通信路容量 - Wikipedia

通信つうしん容量ようりょう(つうしんろようりょう)または伝送でんそう容量ようりょう(でんそうろようりょう、えい: Channel capacity)は、電気でんき工学こうがく計算けいさん科学かがく情報じょうほう理論りろんにおいて通信つうしんたいして定義ていぎされるりょうであり、通信つうしんかいして確実かくじつ伝送でんそうできる情報じょうほうりょう上限じょうげんである。

通信つうしん容量ようりょうという概念がいねんは、その具体ぐたいてき評価ひょうか可能かのうにする数学すうがくモデルとあわせて、クロード・シャノン確立かくりつした情報じょうほう理論りろんにおいて定義ていぎされた。通信つうしん容量ようりょうは、通信つうしん入力にゅうりょく出力しゅつりょくとのあいだ相互そうご情報じょうほうりょうを、入力にゅうりょく分布ぶんぷかんして最大さいだいしたときの最大さいだいによってあたえられる。通信つうしん符号ふごう定理ていりによれば、ある通信つうしん通信つうしん容量ようりょうは、任意にんいちいさいあやまりつ要請ようせいした場合ばあいにその通信つうしんかいして単位たんい時間じかんたりに伝送でんそう可能かのう情報じょうほうりょう上限じょうげんひとしい。

形式けいしきてき定義ていぎ

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伝送でんそう通信つうしん)の概念がいねん

あるながさの時間じかん任意にんいさだめ、 X をその時間じかん送信そうしんされる信号しんごうYおな時間じかん通信つうしんかいして受信じゅしんされる信号しんごうをそれぞれあらわすかくりつ変数へんすうとする。通信つうしんのノイズの性質せいしつなどをすべてまとめて、Xあたえられたときの Y条件じょうけんかくりつ分布ぶんぷ関数かんすう

 

によって通信つうしん入出力にゅうしゅつりょく特性とくせい完全かんぜん記述きじゅつされるものとする。すると、XY同時どうじ分布ぶんぷ

 

は、通信つうしん   と、その通信つうしんかいして送信そうしんされる信号しんごう周辺しゅうへん分布ぶんぷ   とによって決定けっていされる:

 

以上いじょう条件じょうけんもとで、通信つうしんかいして伝送でんそうすることのできる情報じょうほうりょうをなるべくおおきくすることをかんがえる。伝送でんそう情報じょうほうりょうたいする尺度しゃくどとして相互そうご情報じょうほうりょう  もちいることができる。相互そうご情報じょうほうりょう上限じょうげん通信つうしん容量ようりょうであり、以下いかのように定義ていぎされる。

 
 
2げん対称たいしょう通信つうしん

2げん対称たいしょう通信つうしん

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エントロピー関数かんすうH(p) とすると、2げん対称たいしょう通信つうしん通信つうしん容量ようりょう CC = 1 − H(p)ひとしい[1]

 
2もと消失しょうしつ通信つうしん

2もと消失しょうしつ通信つうしん

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2もと消失しょうしつ通信つうしん通信つうしん容量ようりょう CC = 1 − pひとしい[2]

通信つうしん符号ふごう定理ていり

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通信つうしん符号ふごう定理ていりによれば、任意にんいεいぷしろん > 0 と通信つうしん容量ようりょう C よりちいさい任意にんいレート Rたいして、符号ふごうちょう十分じゅうぶんおおきくすれば、ブロックあやまりつεいぷしろん 未満みまんにする符号ふごう復号ふくごう方法ほうほう存在そんざいする。また、レートが通信つうしん容量ようりょうよりおおきい場合ばあい、ブロックちょう無限むげんだいちかづくととも受信じゅしんがわのブロックあやまりつは 1 にちかづいていく。ただし、通信つうしん容量ようりょうには定義ていぎもある。

脚注きゃくちゅう

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参考さんこう文献ぶんけん

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  • Cover, Thomas M.; Thomas, Joy A. (2006) (PDF). Elements of information theory (Second ed.). Wiley-Interscience John Wiley & Sons. ISBN 978-0-471-24195-9. http://coltech.vnu.edu.vn/~thainp/books/Wiley_-_2006_-_Elements_of_Information_Theory_2nd_Ed.pdf 

関連かんれん項目こうもく

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