佐藤さとう健太郎けんたろう (フリーライター)

佐藤さとう 健太郎けんたろう（さとう けんたろう、1970年ねん〈昭和しょうわ45年ねん〉5月8日にち - ）は、化学かがくを専門せんもん分野ぶんやとする日本にっぽんのフリーランスサイエンスライター。国道こくどう愛好あいこう家かとしても知しられる。2012年ねん（平成へいせい24年ねん）4月がつまで、東京大学とうきょうだいがく大学院だいがくいん理学りがく系けい研究けんきゅう科か広報こうほう担当たんとう特とく任にん助じょ教きょう。

来歴らいれき

兵庫ひょうご県けん生うまれ。茨城いばらき県立けんりつ日立ひたち第一高等学校だいちこうとうがっこうを経へて、東京理科大学とうきょうりかだいがく理学部りがくぶ応用おうよう化か学科がっかを卒業そつぎょう後ご、東京工業大学とうきょうこうぎょうだいがく大学院だいがくいん理工りこう学がく研究けんきゅう科か修士しゅうし課程かていに進すすみ有機ゆうき合成ごうせい化学かがくを学まなぶ（修士しゅうし）。1995年ねん（平成へいせい7年ねん）より、茨城いばらき県けんつくば市し内うちの製薬せいやく会社かいしゃにおいて研究けんきゅう職しょくとして勤つとめる傍かたわら、有機ゆうき化学かがくについて広ひろく世間せけんに興味きょうみを持もってもらいたいとの思おもいから、1998年ねん（平成へいせい10年ねん）にウェブサイト『有機ゆうき化学かがく美術館びじゅつかん』を開設かいせつ。CGによる分子ぶんしの画像がぞうを交まじえ、有機ゆうき化学かがくに関連かんれんする様々さまざまな記事きじの執筆しっぴつ・公開こうかいを始はじめた。記事きじの総数そうすうは150本ほんを超こえ（2008年ねん4月がつ現在げんざい）、書籍しょせき化かもされた。2008年ねん（平成へいせい20年ねん）7月がつには英語えいご版ばんもスタートした。

同どうサイトでは、DDT（毒物どくぶつドリンク探検たんけん隊たい）という世界せかい各地かくちの珍味ちんみ飲料いんりょうを筆者ひっしゃ自身じしんがテイスティングし評論ひょうろんするコーナーがある。

2007年ねん（平成へいせい19年ねん）末まつ、ライターとしての活動かつどうに専念せんねんするため、勤つとめていた企業きぎょうを退職たいしょくしフリーランスとなる。現在げんざい、化学かがく雑誌ざっしへの連載れんさいやメールマガジン『メルマガ有機ゆうき化学かがく』の配信はいしん等とうの執筆しっぴつ活動かつどうの他ほか、講演こうえん等とうも積極せっきょく的てきに行いっている。

2009年ねん（平成へいせい21年ねん）4月がつより、東京大学とうきょうだいがく大学院だいがくいん理学りがく系けい研究けんきゅう科か広報こうほう担当たんとう特とく任にん助じょ教きょうの職しょくに就つく。任期にんき満了まんりょうにより2012年ねん（平成へいせい24年ねん）4月がつに退職たいしょく、再ふたたびフリーランスに。

人物じんぶつ

折おり紙がみについて造詣ぞうけいが深ふかく、講演こうえんの際さいには分子ぶんしを模もした折おり紙がみ細工ざいくを用もちいることもある。囲碁いごにも造詣ぞうけいが深ふかく、また、国道こくどうマニアでもあり、数すう本ほんを残のこして殆ほとんどを走破そうはしたその距離きょりは32万まん kmを越こえ、関連かんれん書籍しょせきも上梓じょうししている。

ウィキペディアンであることを公言こうげんしており、ウィキペディアにおける化学かがく関連かんれんの記事きじの充実じゅうじつ化かのために、編集へんしゅうへの協力きょうりょくをたびたび呼よびかけている。

著作ちょさく

• 『有機ゆうき化学かがく美術館びじゅつかんへようこそ 分子ぶんしの世界せかいの造形ぞうけいとドラマ』 技術評論社ぎじゅつひょうろんしゃ、2007年ねん、ISBN 978-4-7741-3114-6
• 『化学かがく物質ぶっしつはなぜ嫌きらわれるのか 「化学かがく物質ぶっしつ」のニュースを読よみ解とく』 技術評論社ぎじゅつひょうろんしゃ、2008年ねん、ISBN 978-4-7741-3517-5
• 『医薬品いやくひんクライシス 78兆ちょう円えん市場いちばの激震げきしん』 新潮社しんちょうしゃ、2010年ねん、ISBN 978-4-10-610348-3
• 『創そう薬やく科学かがく入門にゅうもん 薬やくはどのようにつくられる？』 オおーム社むしゃ、2011年ねん、ISBN 978-4-274-50361-0
• 『「ゼロリスク社会しゃかい」の罠わな 「怖こわい」が判断はんだんを狂くるわせる』 光文社こうぶんしゃ新書しんしょ、2012年ねん、ISBN 978-4-334-03706-2
• 『炭素たんそ文明ぶんめい論ろん　元素げんその王者おうじゃが歴史れきしを動うごかす』　新潮社しんちょうしゃ、2013年ねん、ISBN 978-4-10-603732-0
• 『ふしぎな国道こくどう』 講談社こうだんしゃ、2014年ねん、ISBN 978-4-06-288282-8
• 『化学かがくで「透明とうめい人間にんげん」になれますか？ 人類じんるいの夢ゆめをかなえる最新さいしん研究けんきゅう15』 光文社こうぶんしゃ新書しんしょ、2014年ねん、ISBN 978-4-334-03835-9
• 『世界せかい史しを変かえた薬くすり』 講談社こうだんしゃ、2015年ねん、ISBN 978-4-06-288338-2
• 『国道こくどう者しゃ』 新潮社しんちょうしゃ、2015年ねん、ISBN 978-4-10-339731-1
• 『健康けんこうになれない健康けんこう食品しょくひん：なぜニセ情報じょうほうはなくならないのか』 春秋しゅんじゅう社しゃ、2016年ねん、ISBN 978-4-39-371080-7
• 『医薬品いやくひんとノーベル賞しょう がん治療ちりょう薬やくは受賞じゅしょうできるのか？』 角川かどかわ新書しんしょ、2016年ねん、ISBN 978-4-04-731647-8
• 『世界せかい史しを変かえた新しん素材そざい』 新潮社しんちょうしゃ、2018年ねん、ISBN 978-4-10-603833-4
• 『すごい分子ぶんし 世界せかいは六角形ろっかっけいでできている』 講談社こうだんしゃ、2019年ねん、ISBN 978-4-06-514214-1

出演しゅつえん

• ビーバップ!ハイヒール：2009年ねん03月がつ19日にち 午後ごご 11:17～深夜しんや 0:17 「知しられざる驚異きょういの世界せかい　薬くすりの真実しんじつ」にゲスト出演しゅつえん
• 追跡ついせき!AtoZ：2010年ねん3月がつ13日にち　「新薬しんやくが生うまれない」にゲストコメンテーターとして出演しゅつえん

受賞じゅしょう

• 2010年ねん　科学かがくジャーナリスト賞しょう受賞じゅしょう（著書ちょしょ「医薬品いやくひんクライシス」に対たいし）
• 2011年ねん　化学かがくコミュニケーション賞しょう(個人こじん)受賞じゅしょう（「ウェブ・書籍しょせきなどを通つうじた化学かがくコミュニケーション活動かつどう」に対たいし）

授与じゅよ組織そしき（社しゃ)日本にっぽん化学かがく連合れんごう

その他た

• 現在げんざい、公式こうしきサイトはリニューアル中ちゅう。

外部がいぶリンク

• K.SATOH's official website（公式こうしきサイト）
• 有機ゆうき化学かがく美術館びじゅつかん
• 有機ゆうき化学かがく美術館びじゅつかん・分館ぶんかん（化学かがく関連かんれん話題わだいのブログ）
• KentaroSato (@kentarosato) - X（旧きゅうTwitter）