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作曲 - Wikipedia

作曲さっきょく

音楽おんがく作品さくひん制作せいさくする行為こうい

作曲さっきょく(さっきょく)は、楽曲がっきょくおよび音楽おんがく作品さくひんつくること。作曲さっきょくをしたひと作曲さっきょくしゃ作曲さっきょくごうとするひと作曲さっきょくぶ。

概説がいせつ

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音楽おんがく行為こういなか音楽おんがく次第しだい考案こうあんする段階だんかいである。西洋せいよう音楽おんがくにあっては、作曲さっきょくとは具体ぐたいてきには楽譜がくふ作成さくせいする作業さぎょうである。とくに、著名ちょめい作曲さっきょく自筆じひつによる楽譜がくふ珍重ちんちょうされ、音楽おんがく博物館はくぶつかんなどに展示てんじされていることがある。楽譜がくふ紛失ふんしつしたことで、再現さいげんできなくなった作品さくひんもある。

コンピューター技術ぎじゅつ発達はったつ・およびてい価格かかくによりDTM技術ぎじゅつ発達はったつした1990年代ねんだい前後ぜんご以降いこうは、作曲さっきょくみずかパソコン操作そうさし、作曲さっきょくソフトを使用しようしてきょく制作せいさくしたのちに、デジタルデータ形式けいしきのまま納品のうひんするれいおおい。ポピュラー音楽おんがく分野ぶんやでは、テープレコーダーなど電気でんき録音ろくおん機器きき社会しゃかいてき普及ふきゅうともない、楽譜がくふくことなく歴史れきしのこ名曲めいきょくつくもの東西とうざいわず数多かずおおくみられるようになった。

音楽おんがく行為こういは、つぎの3段階だんかい基本きほんかんがえられている。

作曲さっきょく演奏えんそう鑑賞かんしょう

これらのうち作曲さっきょく演奏えんそうとは能動のうどうてき活動かつどうであり、まとめて「表現ひょうげん」とぶことができる。鑑賞かんしょう受動じゅどうてき活動かつどうである。

作曲さっきょくおこないながら演奏えんそうすること、を即興そっきょう演奏えんそうという。録音ろくおんされた即興そっきょう演奏えんそうから、楽譜がくふこされることもある。また作曲さっきょく行為こうい付随ふずいして、作曲さっきょくしたきょく実際じっさい演奏えんそうのために変容へんようさせていく行為こうい作曲さっきょくからはなされた作業さぎょうであるならば、これを編曲へんきょくという。編曲へんきょく作業さぎょうせんもんおこな音楽家おんがくか編曲へんきょくばれるが、わか作曲さっきょく編曲へんきょくつケースもおおい。

作曲さっきょくのための技法ぎほう研究けんきゅうする学問がくもん作曲さっきょくがくぶことがあり、このような名称めいしょう専攻せんこうをもつ音楽おんがく大学だいがくもある。

西洋せいよう音楽おんがくにおける作曲さっきょく

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西洋せいよう音楽おんがくにとって作曲さっきょくとは、旋律せんりつつくり、それをらくしきのっとって発展はってんさせ、和声わせいけたり対位法たいいほうてきたい旋律せんりつけて肉付にくづけをし、楽器がっきほう編曲へんきょくほう管弦楽かんげんがくほうもとづいて楽器がっきてはめ、最終さいしゅうてき楽譜がくふろす作業さぎょうである。うた場合ばあいには、旋律せんりつつくるときに歌詞かしもとづいて旋律せんりつつくることがおおいが、旋律せんりつもとづいて歌詞かしつくることもある。これら作曲さっきょく必要ひつよう技術ぎじゅつをまとめて作曲さっきょくほうまたはエクリチュールぶ。

現代げんだい音楽おんがくにおいてはおとそのものを、いろいろな自由じゆうかんがかたにしたがってわせる行為こういである。

作曲さっきょく様式ようしき

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作曲さっきょく様式ようしきには、おおきく2つの姿勢しせいがある。ひとつは、音楽おんがくおとうつくしさ、和声わせい構成こうせいといった、音楽おんがくそのものに重点じゅうてん姿勢しせいである。もうひとつは思想しそう信条しんじょう感情かんじょう物語ものがたりといった、音楽おんがくなかむメッセージに重点じゅうてん姿勢しせいである。前者ぜんしゃ古典こてんばれ、後者こうしゃロマンばれる。たとえば、ベートーヴェン古典こてんというよりもロマン作曲さっきょくであるといわれる。また、しん古典こてんは、ロマンのあとでふたた構成こうせい追究ついきゅうした音楽おんがくかれたことによる。

関連かんれん項目こうもく

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