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八卦掌 - Wikipedia

八卦はっけてのひら(はっけしょう、Bāguázhǎng)とは、中国ちゅうごく武術ぶじゅつ一派いっぱ太極拳たいきょくけんかたちけんならんでまごろくどう提唱ていしょうしたうちさんこぶしひとつにかぞえられる現代げんだいでは非常ひじょう著名ちょめい中国ちゅうごく武術ぶじゅつである。 そのとお八卦はっけもとづいた技術ぎじゅつ理論りろんによりてのひらひらいて円周えんしゅうじょうまわよううごくのが特徴とくちょうである。

八卦はっけてのひら
はっけしょう
孫禄堂
別名べつめい Bāguázhǎng
発生はっせいこく 中国ちゅうごく
発生はっせいねん きよしあさ後期こうき
創始そうししゃ ただし海川うみかわ
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創始そうししゃ

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きよしあさ後期こうき19世紀せいき前半ぜんはん)、むらさき禁城きんじょう宦官かんがんであったただし海川うみかわによって創始そうしされた。

武術ぶじゅつなかでも歴史れきしあさいほうであり成立せいりつ年代ねんだい19世紀せいき前半ぜんはんきよしあさ後期こうきのころ)とわれており、創始そうししゃむらさき禁城きんじょう宦官かんがんであったただし海川うみかわとされる。当時とうじただし海川うみかわ自身じしんが「八卦はっけてのひら」という名称めいしょうもちいていたかどうかはさだかでなく、円周えんしゅうじょうまわところからてんてのひらばれていたとされている。ただし海川うみかわのちに粛親おうまもるいんちょうとなったとつたえられているが、たしかな記録きろくはまだつかっていない。

源流げんりゅう

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八卦はっけてのひら源流げんりゅう道教どうきょう修行しゅぎょうほうとするせつこぶしじゅつとするせつもあるが、詳細しょうさい不明ふめいである。 八卦はっけけん標榜ひょうぼうするとくみや宝田たからだは、代目だいめいんぶく羅漢らかんけんにつけていたことから、成立せいりつ過程かていひとつに羅漢らかんけんげて源流げんりゅうひとつと主張しゅちょうしている。開祖かいそただし海川うみかわ羅漢らかんけんにつけていた形跡けいせきいまところ発見はっけんされていない。

北京ぺきん体育たいいく大学だいがくかんほこたけ教授きょうじゅ論文ろんぶんただし一族いちぞく住処すみかであったむらはちばんけんというものがつたえられており、これが八卦はっけてのひら源流げんりゅうではないかと発表はっぴょうしている。このはちばんけん道教どうきょうえんめぐ修行しゅぎょうほうてんてんみこと禹歩くわえられはしけんとなったのではないかと推測すいそくしている。またはちばんけんの套路にははちだいははてのひらとの共通きょうつうせいられるという。

けん創始そうししゃおうむかいひとし雑誌ざっし記者きしゃのインタビューにこたえたところによれば、八卦はっけてのひら成立せいりつ当初とうしょ現在げんざい基本きほん技術ぎじゅつとされるたんかわてのひらそうかわてのひらふたつしかなかったとこたえている。

八卦はっけてのひら門派もんぱはなはおおい。 その理由りゆうとしては、ただし海川かいかわもとあつまった各地かくち達人たつじんたちにたいして、ただし海川うみかわかく達人たつじんがそれまでまなんできた武術ぶじゅつにあわせて教授きょうじゅしたてんげられる。よって、わざ主体しゅたい門派もんぱ打撃だげき主体しゅたい門派もんぱなど、門派もんぱによって動作どうさおおきなちがいがられる。

いんぶく創始そうししたいん八卦はっけてのひらほど廷華創始そうししたほど八卦はっけてのひらはり圃の創始そうししたはり八卦はっけてのひらなど、おおくの門派もんぱ存在そんざいする。

現在げんざい伝承でんしょう確認かくにんされているのは、いんぶくうま維祺、ふみけいむねほど廷華、ほど殿どのはなそう長栄ちょうえいちょうひとしそうえいさち、樊志ゆうちょうしょうちょうもり)、りゅうたからめずらしりゅうたからさだ)、はりがまりゅうおおとりはるそんちょううらないさきがけ、賈岐さんひとし系統けいとうである。 それぞれが門派もんぱすぐれた技術ぎじゅつおおれて、技術ぎじゅつ補完ほかんしたため伝承でんしょうしゃによって体系たいけいおおきくことなるとされる。

以下いか中国ちゅうごく代表だいひょうてき門派もんぱれいげる。

いん朝暘ちょうようもん)
特徴とくちょう - うししたてのひら中指なかゆび中心ちゅうしんよんゆびばしぞろえたてのひらがた親指おやゆび配置はいち伝承でんしょうしゃによってことなる。へびあたまてのひらともしょうする)、つるこう
内容ないよう - はしけんきょくしきうちじゅつ)、かわてのひらじょうぜいはちてのひら(塌掌・穿ほじてのひら・推掌・たくてのひら・劈掌・㩋掌・そう合掌がっしょう・鑽掌)(うまたかでん:塌掌・たくてのひらせんづるてのひら・挿掌・さがせつまてのひら鳳凰ほうおうてのひらさめりゅうてのひら白龍はくりゅうてのひら)、ろくじゅうよんてのひらじゅうれんももななじゅうたっもも羅漢らかんけん判官ほうがんひつははにわとりつま陰陽いんよう鴛鴦えんおうするどかぎがまけんとう
ほどかさぶんもん)
特徴とくちょう - りゅうつまてのひら五指ごしぶんひらけまるみをびさせたてのひらがたつ/つまむといった変化へんか容易たやすい)、にわとりぎょう
内容ないよう - はしけんたんかわてのひらうたててのひら猛虎もうこ推山・大鵬たいほう展翅てんし獅子ししちょうくちしろざる献花けんかちから推八懐中かいちゅう抱月ほうげつゆびてん挿地・あおりゅうさがせつめ)、はちははてのひら連環れんかんてのひらはちかたちてのひらへびがたじゅんてのひらしきりゅうがた穿ほじてのひらしきかいとらてのひらつばめこぼしぶたしゅてのひら転身てんしんはんてのひら・擰身さがせてのひら翻身ほんしん挿掌・とま搬扣てのひら)、ろくじゅうよんてのひらななじゅうたっもも
はりとくかちもん)
特徴とくちょう - かわら攏掌、趟泥
内容ないよう - はしけんうたててのひら定式ていしきはちてのひらしも沈(塌)てのひらたくてんてのひら、推摩てのひらやわらだままたてのひら抱月ほうげつてのひら陰陽いんようてのひらゆびてんてのひらたくやりてのひら)、ろうはちてのひら、(たんかわてのひらぶたしゅてのひらはんてのひら、劈手てのひらだつかげてのひらせんきんたれてのひらてのひらたいら穿ほじてのひら)、連環れんかんてのひらりゅうがたてのひらたんみさおじゅうしきじゅうよんしきろくじゅうよんななじゅう截腿、ななじゅう招、吸化てのひらとう

開祖かいそただし海川かいかわ門生もんせいは(以下いかただし海川かいかわ墓碑ぼひ記載きさいのあるじゅん

いんぶくだい弟子でし呼称こしょうやせいん』)、うま維祺呼称こしょうすす』)、けいむね呼称こしょうぞくももろく』)、ほど廷華呼称こしょう眼鏡めがねほど』)

そう長栄ちょうえいまごてんあきらりゅうのぼるこげ毓隆、たに毓山、うまそんこころざしちょうひとしはたたまひろしりゅうのぼるかぶとりょ成徳しげのりやす份、なつ明徳あきのり、耿永さん吉祥きっしょうすずひつじさるおうからしもりおうもときよし、沈長寿ちょうじゅおう徳義とくよしそうむらさきうんそうえいさち万有ばんゆう樊志ゆうそうりゅううみおうえいやすし、彭連とうとつて鎮海、おうひろしへいたにあゆみうんちんはるりんおう廷桔、そうぶくちょうもりじょちょうさちりゅうたからさだはりがまちょうえいさんかくたまていちょううんさちちょうきん奎、こげはるよしりゅうおおとりはるつかさもとこうちょうほこさき清山きよやまなんなんろくかくとおるうみじょづるねん、馮原れん寿ひさしねんまご泮。

しょう門生もんせい寿ことぶきやからただし海川かいかわより指導しどうけたもの)には

ちょう逸民いつみんうまたかいんぶく弟子でし)、楊峻ほういんぶく弟子でし)、りゅうきんしるしぶんこころざし、奎玉、おうこころざしていきょけいもといんぶく弟子でし)、りゅう印章いんしょう、耿玉りん

またいしぶみじょう記載きさいされていない門生もんせいとしてそんちょううらないさきがけぜん凱亭、阮谷めずらしりゅういさおひろし、賈岐さんほど殿どのはなほど廷華のおとうととうる。

技術ぎじゅつ

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基本きほんてき構成こうせいはしけんかわてのひらしきはち種類しゅるいはしけんじょうぜいはちてのひら)』対応たいおうするはち種類しゅるいてのひらほうはちははてのひら)』はち種類しゅるいてのひらほう変化へんかはちははてのひら直線ちょくせん/旋転せんてん変化へんか)』であるが、その名称めいしょう動作どうさ要求ようきゅうによっておおきくことなる。

基本きほんがた『擺歩』『邁歩』『扣歩』をはじめとする様々さまざま歩法ほほう習得しゅうとく重要じゅうようされており、さとしんがい扣、ひらおこりひら落、趟泥円周えんしゅうじょうあるく『はしけん』を基本きほんとする。套路内容ないよう門派もんぱによってことなるが、8種類しゅるい基本きほんてきな套路にはじまって様々さまざまな套路・たいねり約束やくそくぐみしゅ)をまなび、修業しゅうぎょうしゃはそれらをわせるなどして習得しゅうとくしてゆく。各種かくしゅやりかたなけん、鉞など様々さまざま武器ぶきじゅつ存在そんざいする。


八卦はっけてのひら名前なまえとおり「こぶし」(こぶし)よりも「てのひら」(てのひら)を多用たようするが、てのひら限定げんていするわけでなくこぶしもちいられる。てのひらかたちも、相手あいてをつかんだり攻撃こうげきながしやすくするために指先ゆびさきおおきくひろげてかまえるかたちや、かく武器ぶきくら)や指先ゆびさき相手あいて急所きゅうしょくために指先ゆびさきをそろえてかまえるかたちなど、門派もんぱにより様々さまざまである。

動作どうさ根本こんぽん原理げんりえきけい八卦はっけ思想しそう説明せつめいしているが、それらの理論りろん後世こうせい付会ふかいされたとおもわれ、成立せいりつ当初とうしょにはかったとかんがえたほうい。 はじめに基本きほん動作どうさである「扣擺さとしんがい扣で円周えんしゅうじょうあるはしけん (Zǒuquán)」ある方向ほうこう変換へんかんするさいおこなうかわてのひらしき特定とくてい姿勢しせいはしけんおこなうじょうぜいはちてのひらじょうぜいはちてのひら変化へんかである八大やひろてのひら練習れんしゅうする。そのさまざまな套路(はちははてのひらいくつかの動作どうさ連結れんけつさせたもの)や、武器ぶきじゅつははにわとりつめするど八卦はっけ大刀たち八卦はっけがたな八卦はっけねばやり八卦はっけけん八卦はっけ棍、はは鴛鴦えんおう鍼、八卦はっけ判官ほうがんひつ八卦はっけななほし杆など)などがある。


脚注きゃくちゅう

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関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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