円山公園まるやまこうえん (京都きょうと府ふ)

円山公園まるやまこうえん（まるやまこうえん）は、京都きょうと府ふ京都きょうと市し東山ひがしやま区くにある公園こうえん。国くにの名勝めいしょうに指定していされている。園えん域いきは八坂神社やさかじんじゃ、知ち恩おん院いんに隣接りんせつする。圓山公園まるやまこうえんとも表記ひょうきされる。「祇園ぎおん枝垂桜しだれざくら」に代表だいひょうされる桜さくらの名所めいしょである。

円山公園まるやまこうえん Maruyama Park
所在地しょざいち	日本にっぽん 京都きょうと府ふ京都きょうと市し東山ひがしやま区く
座標ざひょう	北緯ほくい35度ど0分ふん12.2秒びょう 東経とうけい135度ど46分ふん53.2秒びょう
面積めんせき	86,641 m2
開園かいえん	1886年ねん（明治めいじ19年ねん）12月25日にち
運営うんえい者しゃ	京都きょうと市し
駐車ちゅうしゃ場じょう	あり（地下ちか駐車ちゅうしゃ場じょう134台だい）
事務所じむしょ所在地しょざいち	605-0071 京都きょうと府ふ京都きょうと市し東山ひがしやま区く円山まるやま町まち
公式こうしきサイト	円山公園まるやまこうえん／京都きょうと市し 建設けんせつ局きょく 緑地りょくち管理かんり課か

枝垂桜しだれざくら - 2010年ねん

旧きゅう自由党じゆうとう員いん・今こん幡西はたにし衛まもるらの尽力じんりょくによって建たてられた坂本さかもと龍馬りょうまと中岡なかおか慎太郎しんたろうの銅像どうぞう

概要がいよう

明治維新めいじいしんまでは八坂神社やさかじんじゃ（当時とうじは祇園ぎおん感かん神かみ院いん）や慈円じえん山やま安養寺あんようじ、長楽寺ちょうらくじ、雙そう林寺はやしじ(双そう林寺はやしじ)の境内けいだいの一部いちぶであった。明治めいじ初年しょねんの廃仏毀釈はいぶつきしゃくの一環いっかんとして、1871年ねん（明治めいじ4年ねん）に上うえ知とも令れいによって土地とちが政府せいふに没収ぼっしゅうされ、1886年ねん（明治めいじ19年ねん）に総そう面積めんせき約やく9万まん平方へいほうメートルの公園こうえんが設もうけられた。1887年ねん（明治めいじ20年ねん）には京都きょうと市しへ移管いかんされ京都きょうと市し初はつの都市とし公園こうえんとなった。園地えんち計画けいかくは武田たけだ五ご一いちがまとめた。人工じんこう鉱泉こうせん療養りょうよう所しょや貸席かしせきがたちならび歓楽かんらく境さかいをなしていたが、火災かさいで焼失しょうしつしたあと1912年ねん（大正たいしょう元年がんねん）に小川おがわ治おさむ兵衛ひょうえにより池泉いけいずみ回遊かいゆう式しきの日本にっぽん庭園ていえんが作さく庭にわされ現在げんざいの形かたちとなった。

1927年ねん（昭和しょうわ2年ねん）に開ひらけ堂どうした円山公園まるやまこうえん音楽おんがく堂どうは約やく3,000人にんを収容しゅうよう可能かのうな屋外おくがいホールとして利用りようされている。料亭りょうていや茶店ちゃみせ、旧きゅう自由党じゆうとう員いん・今こん幡西はたにし衛まもるらの尽力じんりょくによって建たてられた坂本さかもと龍馬りょうまと中岡なかおか慎太郎しんたろうの銅像どうぞうなどもある。雙そう林寺はやしじ、西行さいぎょう庵あん（さいぎょうあん）、芭蕉ばしょう庵あん、などの旧跡きゅうせきも多おおい。過去かこには乗馬じょうば場じょうもあったが現在げんざいは廃止はいしされている。

1950年ねん12月9日にち午後ごご2時じ頃ごろ、300人にんから500人にん規模きぼで労働ろうどう組合くみあい員いん、学生がくせいなどが集あつまり越年えつねん闘争とうそう総そう決起けっき集会しゅうかいが開催かいさい。京都きょうと市し警察けいさつは解散かいさんを命めいじたが、参加さんか者しゃらが応おうじなかったため乱闘らんとうとなった。警察けいさつ側がわの負傷ふしょう者しゃ40人にん、労働ろうどう者しゃ側がわの負傷ふしょう者しゃ50人にん。拘束こうそく者しゃは108人にんにのぼった。

円山公園まるやまこうえんの枝垂桜しだれざくらは「一いち重じゅう白しろ彼岸ひがん枝垂桜しだれざくら」（ひとえしろひがんしだれざくら）という品種ひんしゅで、初代しょだいの枝垂桜しだれざくらは1947年ねん（昭和しょうわ22年ねん）に枯死こししたため、現在げんざいは2代目だいめが植うえられている。花見はなみのシーズンにはライトアップが行おこなわれ、深夜しんやでも花見はなみ客きゃくの姿すがたが見みられる。しかし、カラスが生なまゴミを狙ねらって枝垂桜しだれざくらの枝えだに止とまるため小枝さえが折おれたり、糞くそ害がいによってダメージを受うけ花はなの咲さきかない枝えだが生しょうじることが問題もんだいとなっており、「京都きょうと新聞しんぶん」にも掲載けいさいされた。なお、二条にじょう駅えき前まえ（千本せんぼん通どおり側がわ）に植うえられている枝垂桜しだれざくらは円山公園まるやまこうえんの枝垂桜しだれざくら3代目だいめである。

円山公園まるやまこうえんのパノラマ写真しゃしん

航空こうくう写真しゃしん（2020年ねん）

交通こうつうアクセス

• 京都きょうと河原町かわらまち駅えき（阪急はんきゅう京都きょうと本線ほんせん）徒歩とほ15分ふん
• 祇園ぎおん四条しじょう駅えき（京阪本線けいはんほんせん）徒歩とほ10分ふん
• 東山ひがしやま駅えき（京都きょうと市営しえい地下鉄ちかてつ東西線とうざいせん）徒歩とほ10分ふん
• 京都きょうと市営しえいバス（12・31・46・80・急行きゅうこう100・201・202・203・206・207系統けいとう）、京阪けいはんバス（83・83A・84・84C・85・85A・86・86A・86B・87・87A・87B・88・88C系統けいとう）「祇園ぎおん」バス停ばすてい下車げしゃ、徒歩とほ5分ふん
• 京都きょうと市し市営しえい駐車ちゅうしゃ場じょう「円山公園まるやまこうえん」（24時じ間あいだ営業えいぎょう、車くるま高だか制限せいげん1.9 mあり。花見はなみシーズンの土日どにち祝日しゅくじつは満車まんしゃで入いれない時ときがある）

参考さんこう文献ぶんけん

• 中村なかむら一はじめ『造園ぞうえんの歴史れきしと文化ぶんか』（京都きょうと大学だいがく造園ぞうえん学がく研究けんきゅう室しつ編へん）　養やしなえ賢堂かしこどう、昭和しょうわ62年ねん

関連かんれん項目こうもく

• 京都きょうと・東山ひがしやま花はな灯とう路ろ

外部がいぶリンク

• 円山公園まるやまこうえん - 国くに指定してい文化財ぶんかざい等とうデータベース（文化庁ぶんかちょう）