出口いでぐち戦略せんりゃく（でぐちせんりゃく、exit strategy）とは、軍事ぐんじ的てきもしくは経済けいざい的てきな損害そんがいが続つづく状況じょうきょうから損失そんしつ・被害ひがいを最小限さいしょうげんにして撤退てったいする戦略せんりゃくである。
「出口いでぐち戦略せんりゃく」（exit strategy）という用語ようごはベトナム戦争せんそう時ときにアメリカ国防総省こくぼうそうしょう内うちで使用しようされたのが始はじまりである。
その後ごも、敗勢はいせいあるいは損害そんがいが甚大じんだいな状況じょうきょう下かで、いかに人命じんめいや物資ぶっしの損失そんしつを最小限さいしょうげんに抑おさえて軍ぐんを撤退てったいさせるか、といった検討けんとうや実施じっしに対たいして出口いでぐち戦略せんりゃくという用語ようごが用もちいられる。
出口いでぐち戦略せんりゃくは経営けいえいでの用語ようごにも転用てんようされ、市場いちばもしくは企業きぎょうの経営けいえい・所有しょゆうからの撤退てったい時じに経済けいざい的てき損失そんしつを最小限さいしょうげんにすることを指さす。
また、投資とうしにおいて投下とうかした資本しほんを最大限さいだいげんに回収かいしゅうすることも出口いでぐち戦略せんりゃくと呼よぶ。第三者だいさんしゃへの転売てんばいや株式かぶしき公開こうかいなどがとられる。
景気けいき後退こうたい時ときに政府せいふや中央ちゅうおう銀行ぎんこうがとった景気けいき刺激しげき策さくや金融きんゆう政策せいさくに対たいしても、経済けいざい成長せいちょうへと転てんじる際さいに大幅おおはばな財政ざいせい支出ししゅつやゼロ金利きんり政策せいさく、量的りょうてき緩和かんわの解除かいじょなどの政策せいさく転換てんかんを図はかりつつも、持続じぞく的てきな経済けいざい成長せいちょうを軌道きどうに乗のせるための適切てきせつなマクロ経済けいざい政策せいさくを運営うんえいする戦略せんりゃくを出口いでぐち戦略せんりゃくと呼よぶ。
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