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半夏生 - Wikipedia

半夏生はんげしょう

ざつぶしのひとつ

半夏生はんげしょう(はんげしょう)はざつぶしの1つで、はんなつがらす柄杓ひしゃく)という薬草やくそうえるころ様々さまざま地方ちほうめいがあり、ハゲ、ハンデ、ハゲン、ハゲッショウ[1]などとばれる。

はんなつ(カラスビシャク)

ななじゅうこうの1つ「半夏生はんげしょう」(はんげしょうず)からつくられた暦日れきじつで、かつては夏至げしからかぞえて11にちとしていたが[2]現在げんざいでは天球てんきゅうじょうけい100てん太陽たいよう通過つうかするとなっている。毎年まいとし7がつ2にちころにあたる。

このころあめを「はんなつ」(はんげあめ)とい、大雨おおあめになることがおおい。地域ちいきによっては「はんなつすい」(はんげみず)ともう。

なお、ハンゲショウ(カタシログサ)はちょうどこの時期じきしろをつけることからがついたともわれる。

風習ふうしゅう 編集へんしゅう

 
福井ふくいけん大野おおのしょくされる半夏生はんげしょうさば

農家のうかにとっては大事だいじ節目ふしめで、このまでに「はたけ仕事しごとえる」「水稲すいとう田植たうえをえる」目安めやすで、このから5日間にちかんやすみとする地方ちほうもある。このてんから毒気どくけるとわれ、井戸いどぶたをして毒気どくけふせいだり、このった野菜やさいべてはいけないとされたりした。なお、七夕たなばたにも農作業のうさぎょうやすむとする伝承でんしょうおおくの地域ちいきつたわる[1]

日本にっぽん各地かくちのこ風習ふうしゅうれい
  • 三重みえけん熊野くまの地方ちほう志摩しま地方ちほう沿岸えんがんなどでは、ハンゲという妖怪ようかい徘徊はいかいするとされ、この時期じき農作業のうさぎょうおこなうことにたいするいましめともなっている[3]
  • 奈良ならけん香芝かしば周辺しゅうへん大阪おおさか南河内みなみかわち地方ちほうでも)では「はげっしょ」とい、農家のうかでは小麦こむぎぜたもちつく黄粉きなこをつけてべる。田植たうえをえた農民のうみん農作業のうさぎょう無事ぶじえたことを神様かみさま感謝かんしゃし、おそなものをしてともしょくしたことが由来ゆらいとされている[2]
  • 近畿きんき地方ちほう一部いちぶ地域ちいきではだこべる習慣しゅうかんがあり、近畿きんき地方ちほう各地かくち小売こうりてんさかんに販売はんばい促進そくしん活動かつどう展開てんかいしている[4]。2017ねんより、日本にっぽんコナモン協会きょうかいでは、たこきをはじめタコのおこのやききそば、からあげ、タコてんうどんなどを促進そくしんする「だこ半夏生はんげしょうキャンペーン」をおこなっている[5]
  • 讃岐さぬき農村のうそんではうどんべる習慣しゅうかんがあり、1980ねん香川かがわけんせいめん事業じぎょう協同きょうどう組合くみあいが7がつ2にちを「うどんの」に制定せいていしている[6]
  • 福井ふくいけん大野おおのでは江戸えど時代じだい大野おおのはん藩主はんしゅがこの時期じき農民のうみんさば振舞ふるまったという逸話いつわがあり、現在げんざい大野おおの中心ちゅうしんとした地域ちいきでは半夏生はんげしょうさば半夏生はんげしょうさば)をべる[7][8]
  • 群馬ぐんまけんいち地方ちほうでは、ネギはたけはいこと禁忌きんきとする風習ふうしゅうがある[1]
  • 長野ながのけん小川おがわむらでは、いもじるべる[1]
  • 永平寺えいへいじでは、だいぬの薩講しきだいぬの薩会を修行しゅぎょうして、つね日頃ひごろ行李こうりかえりみ、懺悔ざんげする)がおこなわれる[9]

日付ひづけ 編集へんしゅう

かくとし日付ひづけ以下いかのとおり[10][11]

とし 該当がいとう
2010ねん 7がつ2にち
2011ねん
2012ねん 7がつ1にち
2013ねん 7がつ2にち
2014ねん
2015ねん
2016ねん 7がつ1にち
2017ねん 7がつ2にち
2018ねん
2019ねん
2020ねん 7がつ1にち
2021ねん 7がつ2にち
2022ねん
2023ねん
2024ねん 7がつ1にち

脚注きゃくちゅう 編集へんしゅう

  1. ^ a b c d 倉石くらいし忠彦ただひこ民間みんかん伝承でんしょう分布ぶんぷから内陸ないりく文化ぶんか性格せいかく」『内陸ないりく文化ぶんか研究けんきゅうだい1ごう信州大学しんしゅうだいがく人文学部じんぶんがくぶ、2001ねん3がつ、61-79ぺーじISSN 1346-4108 
  2. ^ a b はん夏至げし(はげっしょ)もちとは”. 香芝かしば. 2011ねん8がつ11にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2014ねん4がつ2にち閲覧えつらん
  3. ^ 小倉おぐらはじめ (1980ねん7がつ). “なながつ 半夏生はんげしょう”. 三重みえ歳時記さいじき. 三重みえけん教育きょういく文化ぶんか会館かいかん. 2008ねん6がつ8にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2009ねん9がつ5にち閲覧えつらん
  4. ^ 駒崎こまざき秀樹ひでき (2014ねん6がつ26にち). 明石あかしタコ:「半夏生はんげしょう明石あかしタコ」べて特産とくさんPR 給食きゅうしょく料理りょうりう/兵庫ひょうご. 毎日新聞まいにちしんぶん (はてなブックマーク). http://b.hatena.ne.jp/entry/mainichi.jp/area/hyogo/news/20140626ddlk28040323000c.html 2014ねん7がつ2にち閲覧えつらん 
  5. ^ だこ半夏生はんげしょう」のすすめ”. 日清製粉にっしんせいふんグループ. 2020ねん7がつ1にち閲覧えつらん
  6. ^ いろいろなめんの”. 全国ぜんこくせいめん協同きょうどう組合くみあい連合れんごうかい. 2014ねん7がつ2にち閲覧えつらん
  7. ^ 藤井ふじい雄次ゆうじ (2014ねん7がつ2にち). 黄金おうごんしょくこうばしく 大野おおので「半夏生はんげしょうサバ」店頭てんとうに”. 中日新聞ちゅうにちしんぶん. オリジナルの2014ねん7がつ14にち時点じてんにおけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140714152206/http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20140702/CK2014070202000026.html 2014ねん7がつ2にち閲覧えつらん 
  8. ^ 越前えちぜんおおの歴史れきしどう 半夏生はんげしょうさば(はげっしょさば)”. おおのじかん. 平成へいせい大野おおの事業じぎょう. 2011ねん6がつ13にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2014ねん7がつ2にち閲覧えつらん
  9. ^ 永平寺えいへいじ年中ねんじゅう行事ぎょうじ
  10. ^ 今日きょうなん毎日まいにち記念きねん
  11. ^ こよみ要項ようこう国立こくりつ天文台てんもんだいれき計算けいさんしつ、2023ねん6がつ17にち閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく 編集へんしゅう

外部がいぶリンク 編集へんしゅう