ベトナム海兵かいへい大隊だいたい戦記せんき

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『ベトナム海兵かいへい大隊だいたい戦記せんき』（ベトナムかいへいだいたいせんき）は日本テレビ放送網にほんてれびほうそうもうで1965年ねん5月に『ノンフィクション劇場げきじょう』（第だい2期き。東京とうきょうガス一いち社しゃ提供ていきょう）で当初とうしょ3回かいシリーズで放送ほうそうされる予定よていだったのが、第だい1話わのみの放送ほうそうで打うち切きられたドキュメンタリー（お蔵ぞう入いり作品さくひん）である。

概要がいよう

同どう作品さくひんは日本にほんテレビ報道ほうどう部ぶプロデューサーの牛山うしやま純一じゅんいちが、自みずから同年どうねん2月がつから3月がつにかけた約やく50日にちにわたり、ベトナム戦争せんそうの最もっとも激戦げきせんの時期じきに当あたっていたころのベトナム共和きょうわ国こく（南みなみベトナム）政府せいふ軍ぐんに密着みっちゃくして取材しゅざいした。

ところが、南みなみベトナム軍ぐん兵士へいしによりスパイの疑うたがいで逮捕たいほされた子供こどもらの生首なまくびを吊つり下さげて連行れんこうする様子ようすを撮影さつえいしたシーンが、日本国にっぽんこく政府せいふからあまりにも残酷ざんこくすぎるという理由りゆうでクレームをつけてしまったことに加くわえて、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくと南みなみベトナムのそれぞれの在日ざいにち大使館たいしかんからも「事実じじつに反はんする」として、日本にほんテレビの「局きょくの自主じしゅ判断はんだん」という理由りゆうで、すでに放送ほうそうする前提ぜんていで編集へんしゅうが終了しゅうりょうし翌週よくしゅうから予定よていされていた第だい2・3話わの放送ほうそうが急遽きゅうきょ休止きゅうしされ、それ以後いごも放送ほうそうされなくなってしまった（お蔵ぞう入いり）。このことで、牛山うしやまは「テレビ報道ほうどうの誇ほこりを自みずから放棄ほうきするものでしかない」と、報道ほうどうの自由じゆうの在あり方かた自体じたいへの疑念ぎねんと不満ふまんを強つよく訴うったえることになった。

しかしその反面はんめん、放送ほうそう後ご日本にほんテレビには「戦争せんそうの悲惨ひさんさ・醜みにくさがよく分わかった」といった好意こうい的てきな電話でんわや投書とうしょも多数たすう寄よせられていた。

スタッフ

• ナレーター：鈴木すずき瑞穂みずほ
• 劇げき中歌なかうた作曲さっきょく：山本やまもと直純なおずみ
• ディレクター・構成こうせい・取材しゅざい：牛山うしやま純一じゅんいち
• その他た取材しゅざい：佐々木ささき久雄ひさお、森もり正博まさひろ
• カメラ撮影さつえい：木村きむら明あきら、石川いしかわ文洋ふみひろ