嘉よしみ元もと

嘉よしみ元もと（かげん）は、日本にっぽんの元号げんごうの一ひとつ。乾いぬい元はじめの後のち、徳治とくじの前まえ。1303年ねんから1306年ねんまでの期間きかんを指さす。この時代じだいの天皇てんのうは後こう二条天皇にじょうてんのう。鎌倉かまくら幕府ばくふ将軍しょうぐんは久明ひさあき親王しんのう、執権しっけんは北条ほうじょう師し時じ。

改元かいげん

• 乾いぬい元もと2年ねん8月がつ5日にち（ユリウス暦れき1303年ねん9月16日にち）：彗星すいせいと日照ひでりにより改元かいげん。
• 嘉よしみ元もと4年ねん12月14日にち（ユリウス暦れき1307年ねん1月がつ18日にち）：徳治とくじに改元かいげん。

出典しゅってん

『芸文げいぶん類聚るいじゅう』天てん部ぶの「賀が老人ろうじん星ほし表ひょう曰、嘉よしみ占うらない元吉もとよし、弘ひろ無量むりょう之の祐ゆう、隆りゅう克かつ昌之まさゆき祚、普天ふてん同慶どうけい、率土そっと合歓ごうかん」から。

嘉よしみ元もと期きにおきた出来事できごと

2年ねん

• 7月がつ16日にち：後こう深草ふかくさ法皇ほうおう崩御ほうぎょ。

3年ねん

• 4～5月がつ：越訴えっそ頭あたま人じんの北条ほうじょう宗方むなかたらが連署れんしょの北条ほうじょう時じ村むららを討うつ。宗方むなかたらは執権しっけんの北条ほうじょう師し時じの館かんで殺ころされる（嘉よしみ元もとの乱らん）。
• 9月15日にち：亀山かめやま法皇ほうおう崩御ほうぎょ。

西暦せいれきとの対照たいしょう表ひょう

※は小しょうの月つきを示しめす。

嘉よしみ元もと元年がんねん（癸みずのと卯う）	一いち月がつ	二に月がつ※	三さん月がつ	四よん月がつ	閏うるう四よん月がつ※	五月ごがつ※	六ろく月がつ	七なな月がつ※	八はち月がつ	九きゅう月がつ※	十じゅう月がつ※	十一月じゅういちがつ	十二月じゅうにがつ
ユリウス暦れき	1303/1/19	2/18	3/19	4/18	5/18	6/16	7/15	8/14	9/12	10/12	11/10	12/9	1304/1/8
嘉よしみ元もと二に年ねん（甲きのえ辰たつ）	一いち月がつ※	二に月がつ	三さん月がつ	四よん月がつ※	五月ごがつ	六月ろくがつ※	七なな月がつ	八はち月がつ※	九きゅう月がつ	十じゅう月がつ※	十一月じゅういちがつ	十二月じゅうにがつ※
ユリウス暦れき	1304/2/7	3/7	4/6	5/6	6/4	7/4	8/2	9/1	9/30	10/30	11/28	12/28
嘉よしみ元もと三さん年ねん（乙おつ巳み）	一いち月がつ	二に月がつ※	三さん月がつ	四よん月がつ※	五月ごがつ	六ろく月がつ	七なな月がつ※	八はち月がつ	九きゅう月がつ※	十じゅう月がつ	十一月じゅういちがつ※	十二月じゅうにがつ	閏うるう十じゅう二に月がつ※
ユリウス暦れき	1305/1/26	2/25	3/26	4/25	5/24	6/23	7/23	8/21	9/20	10/19	11/18	12/17	1306/1/16
嘉よしみ元もと四よん年ねん（丙午ひのえうま）	一いち月がつ	二に月がつ※	三さん月がつ	四よん月がつ※	五月ごがつ	六月ろくがつ※	七なな月がつ	八はち月がつ	九きゅう月がつ※	十じゅう月がつ	十一月じゅういちがつ※	十二月じゅうにがつ
ユリウス暦れき	1306/2/14	3/16	4/14	5/14	6/12	7/12	8/10	9/9	10/9	11/7	12/7	1307/1/5