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変電所 - Wikipedia

変電へんでんしょ

電圧でんあつ周波数しゅうはすう変換へんかんおこない、かく系統けいとう接続せつぞくとその開閉かいへいおこなって、電力でんりょくながれを制御せいぎょする施設しせつ

変電へんでんしょ(へんでんしょ)は、電力でんりょく系統けいとうなか電気でんき電圧でんあつ周波数しゅうはすう変換へんかん変電へんでん)をおこない、かく系統けいとう接続せつぞくとその開閉かいへいおこなって、電力でんりょくながれを制御せいぎょする電力でんりょく流通りゅうつう拠点きょてんとなる施設しせつである。英語えいごの "(electrical) substation" の文字もじり、SSまたは、S/Sとりゃくされる。

ウクライナの変電へんでんしょ
ドイツの変電へんでんしょ

概要がいよう

編集へんしゅう

一般いっぱん電気でんき事業じぎょうしゃ電力でんりょく会社かいしゃ)の発電はつでんしょおおくの場合ばあい電力でんりょく消費しょうひからはなれた場所ばしょ設置せっちされる。とくだい規模きぼ水力すいりょく発電はつでんところ場合ばあいはその適所てきしょ山間さんかんとなり、需要じゅようおお平野へいやとは距離きょりがある。火力かりょく発電はつでん水力すいりょく発電はつでんしょのような地形ちけいてき制約せいやくほとんどなく、[注釈ちゅうしゃく 1]都市としとう人口じんこう密集みっしゅうへの設置せっち可能かのうではあるが、リスク管理かんり観点かんてんからどのくににおいても人口じんこう密集みっしゅうからははなれたところ設置せっちされる。 長距離ちょうきょり送電そうでんでは電力でんりょく損失そんしつおもジュールねつ)が発生はっせいするため、よりこう電圧でんあつかつてい電流でんりゅう変換へんかんして送電そうでんロスを低下ていかさせている。また臨海りんかい火力かりょく発電はつでんしょ発電はつでん出力しゅつりょくおおきくだい容量ようりょう送電そうでんでは送電そうでんせん発熱はつねつ問題もんだいになるため、発電はつでん所内しょない変電へんでんしょでは27.5まんから50まんボルトのちょうこう電圧でんあつ変電へんでん昇圧しょうあつ)され送電そうでんされるが、電力でんりょく最終さいしゅう需要じゅようまでの送電そうでんもう途中とちゅう変電へんでんしょいくつかあり、そこでは段階だんかいてき電圧でんあつげられ(降圧こうあつ)、一般いっぱん家庭かていけには日本にっぽんでは100ボルトまで変圧へんあつされる[1]

送電そうでん経路けいろれい[2]

発電はつでんしょ
発電はつでんしょ出力しゅつりょくすうせんから2まんボルトの電圧でんあつであり、発電はつでんしょうちまたは隣接りんせつした変電へんでんしょで27.5まんから50まんボルトのちょうこう電圧でんあつ変電へんでん昇圧しょうあつ)されおくされる。
ちょう高圧こうあつ変電へんでんしょ
ちょう高圧こうあつ変電へんでんしょ発電はつでんしょから最初さいしょ変電へんでんしょで、より電力でんりょく消費しょうひしゃちかくに立地りっちし、15.4まんボルトへ変電へんでんされ1変電へんでんしょ送電そうでんされる。
1変電へんでんしょ
1変電へんでんしょでは一部いちぶは15.4まんボルトのままだい工場こうじょう鉄道てつどう電力でんりょく供給きょうきゅうされ、また6.6まんへと変電へんでんされなかあいだ変電へんでんしょ送電そうでんされる。
中間ちゅうかん変電へんでんしょ
中間ちゅうかん変電へんでんしょでは6.6まんボルトから2.2まんボルトへ変電へんでんされ、一部いちぶ中規模ちゅうきぼ工場こうじょう供給きょうきゅうされ、のこりは配電はいでんよう変電へんでんしょ送電そうでんされる。
配電はいでんよう変電へんでんしょ
配電はいでんよう変電へんでんしょでは2.2まんボルトから6600ボルトへ変電へんでんされ一部いちぶ会社かいしゃ学校がっこう、ホテル、小規模しょうきぼ工場こうじょうとうかく施設しせつ供給きょうきゅうされ、のこりははしらじょう変圧へんあつへとおくされる。
はしらじょう変圧へんあつ
はしらじょう変圧へんあつでは100ボルト、200ボルトへ変電へんでんされ家庭かてい小規模しょうきぼ事業じぎょうしょなどへ供給きょうきゅうされる。

役割やくわり

編集へんしゅう

電力でんりょく電流でんりゅう×電圧でんあつあらわされる。電流でんりゅうながれると送電そうでんせん抵抗ていこうによりジュールねつとして送電そうでんしたエネルギーがうしなわれ、かつ電圧でんあつ降下こうかにより有効ゆうこう電圧でんあつ送電そうでんせん終点しゅうてんのところでることができなくなる。送電そうでんちゅう電力でんりょく損失そんしつ電流でんりゅうの2じょう比例ひれいすることから、送電そうでんせん電圧でんあつをできるだけたかすくない電流でんりゅう送電そうでんすることが、ひく電圧でんあつのままおおきな電流でんりゅうもちいて送電そうでんする場合ばあい比較ひかくして、おな電力でんりょくおくさい電力でんりょく損失そんしつらすことができる。したがって、発電はつでんしょのそばでたか電圧でんあつげて、オフィスや一般いっぱん家庭かていなどの電力でんりょく消費しょうひしゃのなるべくちかくでひく電圧でんあつとして配電はいでんすることがエネルギーを無駄むだにしない観点かんてんじょうのぞましい。この電圧でんあつ変換へんかんおこなっているのが変電へんでんしょである。

たか電圧でんあつあつか変電へんでんしょほど規模きぼおおきくなり、また送電そうでんせんかかわる施設しせつおおきくなる。こうした施設しせつ建設けんせつする費用ひよういから電力でんりょく消費しょうひしゃちか末端まったんではひく電圧でんあつおく必要ひつようがあり、発電はつでんしょちかがわもっとたか電圧でんあつおくられ、消費しょうひしゃちかづくにつれて順次じゅんじ電圧でんあつとされていくようになっている。この電圧でんあつ次第しだいひくくなっていくかく段階だんかいのことを電圧でんあつ階級かいきゅうんでいる。かく階級かいきゅうあいだにはそれに対応たいおうした変電へんでんしょ設置せっちされている。

また電力でんりょく系統けいとうは、発電はつでんしょから消費しょうひしゃまで一直線いっちょくせんになっているわけではなく、電力でんりょくシステムの信頼しんらいせいたか故障こしょう補修ほしゅう作業さぎょうのバックアップを相互そうごおこなうために、複数ふくすう発電はつでんしょからの送電そうでんせん集合しゅうごうされ、あるいは必要ひつようおうじて各所かくしょ分散ぶんさんされていくようになっている。変電へんでんしょはこうした送電そうでん系統けいとうじょう集合しゅうごう分岐ぶんきてんにもなっており、必要ひつようおうじて系統けいとうをつないだりはなしたりする役割やくわりもしている。さらに、送電そうでんせん落雷らくらいがあるなどで一部いちぶ区間くかん障害しょうがい発生はっせいすると、遮断しゃだん動作どうささせてその区間くかん送電そうでん系統けいとうから一旦いったんはなし、障害しょうがい波及はきゅう防止ぼうし回復かいふくはか役割やくわりもしている。

このほかに、直流ちょくりゅう送電そうでん関連かんれんして交流こうりゅう直流ちょくりゅう変換へんかんする交直変換へんかんしょや、周波数しゅうはすうことなる電源でんげん接続せつぞくする周波数しゅうはすう変換へんかんしょ変電へんでんしょ一種いっしゅである。

種類しゅるい

編集へんしゅう

変電へんでんしょ種類しゅるいは、電圧でんあつ階級かいきゅう用途ようと形式けいしき形態けいたい監視かんし制御せいぎょ方式ほうしきなどで分類ぶんるいできる[3][4]

電圧でんあつ階級かいきゅうによる分類ぶんるい

編集へんしゅう
変電へんでんしょ電圧でんあつ階級かいきゅう日本にっぽんにおけるもの)[5]
変電へんでんしょ種類しゅるい 受電じゅでん電圧でんあつ 送出そうしゅつ電圧でんあつ
500kV変電へんでんしょ 500 kV 275 - 154 kV
ちょう高圧こうあつ変電へんでんしょ 275 - 187 kV 154 - 66 kV
いち変電へんでんしょ 154 - 110 kV 77 - 22 kV
中間ちゅうかん変電へんでんしょ 77 - 66 kV 33 - 22 kV
日本にっぽん変電へんでん設備せつび電圧でんあつべつ設備せつびすうおよび出力しゅつりょく(2006ねん3がつ31にち現在げんざい[6]
電圧でんあつ (kV) 設備せつびすう 出力しゅつりょく合計ごうけい (kVA)
22 未満みまん 45 211,950
22 - 55 1,163 9,159,750
66 - 77 4,376 213,068,850
110 - 154 661 143,416,050
187 38 15,363,000
220 60 35,690,000
275 151 160,470,000
500以上いじょう 76 201,360,000
合計ごうけい 6,570 778,739,600

変電へんでんしょはまず、送電そうでんよう変電へんでんしょ配電はいでんよう変電へんでんしょおおきく分類ぶんるいされる。送電そうでんよう変電へんでんしょは、電力でんりょく系統けいとう途中とちゅう配置はいちされて電圧でんあつ変換へんかんおこなっており、だい電力でんりょく通過つうかする。これにたいして配電はいでんよう変電へんでんしょ電力でんりょく系統けいとう末端まったんちかいところに配置はいちされて、送電そうでんよう変電へんでんしょからおくられてきたたか電圧でんあつ消費しょうひしゃ供給きょうきゅうするひく電圧でんあつとして地域ちいき配電はいでんもう供給きょうきゅうする。送電そうでんよう変電へんでんしょくらべて1つの変電へんでんしょ通過つうかする電力でんりょくちいさく、施設しせつ規模きぼちいさくなるが、そのかず送電そうでんよう変電へんでんしょよりかなりおおい。配電はいでんよう変電へんでんしょ受電じゅでん電圧でんあつは154 - 22 kV程度ていどで、配電はいでんもうおく電圧でんあつは22 - 6.6 kV程度ていどである[7]

送電そうでんよう変電へんでんしょおおくはたか電圧でんあつひく電圧でんあつとすために使つかわれているが、ぎゃくひく電圧でんあつたか電圧でんあつげるためにもちいられているものもある。電圧でんあつげる変電へんでんしょ昇圧しょうあつよう変電へんでんしょげる変電へんでんしょ降圧こうあつよう変電へんでんしょおおきく分類ぶんるいされる。昇圧しょうあつよう変電へんでんしょ基本きほんてき発電はつでんしょ付属ふぞくして設置せっちされており、電力でんりょく発電はつでんしょからおく段階だんかいでの電圧でんあつ変換へんかんおこなっている。

降圧こうあつよう変電へんでんしょは、発電はつでんしょちかがわほどたか電圧でんあつになっており、順次じゅんじ電圧でんあつ階級かいきゅう構成こうせいしている。たかほうから500kV変電へんでんしょちょう高圧こうあつ変電へんでんしょいち変電へんでんしょ中間なかま変電へんでんしょなどとばれている。変電へんでんしょさん変電へんでんしょなどがふくまれることもある。電圧でんあつ階級かいきゅうかく段階だんかいでどのような電圧でんあつ使用しようしているかは、電力でんりょく会社かいしゃによってもその系統けいとうによっても様々さまざまであり、かならずしもすべての種類しゅるい変電へんでんしょ経由けいゆして降圧こうあつされていくわけではなく途中とちゅう段階だんかいばすこともあり、必要ひつようおうじて複雑ふくざつわせられている。また、発電はつでんしょかならさい上流じょうりゅうはいっているわけではなく、ちいさな発電はつでんしょではこの電圧でんあつ階級かいきゅう途中とちゅう給電きゅうでんおこなっていることもある。電力でんりょく消費しょうひしゃかなら最下さいかりゅうはいっているわけではなく、工場こうじょう電気でんき鉄道てつどうなど大口おおぐち需要じゅよう途中とちゅうたか電圧でんあつ変電へんでんしょから給電きゅうでんけていることがある。かく種類しゅるい変電へんでんしょでどの程度ていど電圧でんあつ使つかわれているかをひょうしめす。参考さんこうとして2006ねん3がつ31にち現在げんざい日本にっぽん電圧でんあつべつ変電へんでんしょ設備せつびすう容量ようりょうひょうしめす。

用途ようとによる分類ぶんるい

編集へんしゅう

変電へんでんしょは、電力でんりょく事業じぎょうしゃ所有しょゆうしている電力でんりょく変電へんでんしょ大口おおぐち電力でんりょく消費しょうひしゃ設置せっちしている自家用じかよう変電へんでん設備せつび電気でんき鉄道てつどう事業じぎょうしゃ設置せっちしている電気でんき鉄道てつどうよう変電へんでんしょなどに分類ぶんるいできる。電力でんりょく変電へんでんしょ前述ぜんじゅつしたように送電そうでんよう配電はいでんよう分類ぶんるいと、昇圧しょうあつよう降圧こうあつよう分類ぶんるいがある。電気でんき鉄道てつどうよう変電へんでんしょは、直流ちょくりゅう電化でんか区間くかんでは直流ちょくりゅうへの変換へんかん機能きのうのある変電へんでんしょ交流こうりゅう電化でんか区間くかんでは交流こうりゅう降圧こうあつのみの変電へんでんしょとなる。

長距離ちょうきょりだい容量ようりょう送電そうでんおこなったり、海底かいてい送電そうでんせん使つかって送電そうでんおこなったりする目的もくてきで、直流ちょくりゅう送電そうでんおこなうことがある。このさいには直流ちょくりゅう送電そうでんせんりょうはし一般いっぱん交流こうりゅう送電そうでんもう接続せつぞくするための交直変換へんかんしょ設置せっちされる。このほか日本にっぽんでは東日本ひがしにっぽんが50 Hz西日本にしにほんが60 Hzへるつ周波数しゅうはすうかれているので、この周波数しゅうはすう境界きょうかい周波数しゅうはすう変換へんかんしょ設置せっちされて、東西とうざい電力でんりょく融通ゆうずうができるようになっている。

形式けいしきによる分類ぶんるい

編集へんしゅう

変電へんでんしょ形式けいしきとしては、屋外おくがいしき屋内おくないしき半屋なかりやないしき半地はんじしき地下ちかしき移動いどうしきがある。

屋外おくがいしき変電へんでんしょ
変圧へんあつ開閉かいへいなどの変電へんでんしょ主要しゅよう設備せつび大半たいはん屋外おくがい設置せっちし、配電はいでんばんなど制御せいぎょ機器ききのみを屋内おくないまたはキュービクル配置はいちした形式けいしき変電へんでんしょである。形式けいしき変電へんでんしょくらべて敷地しきち面積めんせきもっとひろ必要ひつようとするが、建設けんせつ費用ひようやすく、すべての機器きき平面へいめんてき配置はいちされることから運用うんよう開始かいしのメンテナンスせいにもすぐれている。
屋内おくないしき変電へんでんしょ
変圧へんあつ開閉かいへいなどの変電へんでんしょ主要しゅよう設備せつび大半たいはん屋内おくない設置せっちした形式けいしき変電へんでんしょである。屋外おくがいしき変電へんでんしょくらべて用地ようち面積めんせきおおきく縮小しゅくしょうすることができるが、建物たてもの建設けんせつたかく。また、変電へんでんしょ機器きき搬入はんにゅう設置せっちやメンテナンスにもなんがある。海岸かいがんせんちかいところなどで塩害えんがい対策たいさく必要ひつようとする場合ばあいには、この形式けいしき変電へんでんしょ効果こうかたかい。
はん屋内おくないしき変電へんでんしょ
変電へんでんしょ主要しゅよう機器きき一部いちぶ屋内おくない設置せっちし、のこりを屋外おくがい設置せっちした形式けいしき変電へんでんしょである。変圧へんあつのみを屋内おくない設置せっちした形式けいしきは、おも変圧へんあつ騒音そうおん対策たいさく目的もくてきとしている。一方いっぽう開閉かいへいのみを屋内おくない設置せっちした形式けいしきは、おも塩害えんがい対策たいさく建物たてもの建設けんせつ削減さくげん目的もくてきとしている。前者ぜんしゃはん屋内おくないしき後者こうしゃはん屋外おくがいしきんで区別くべつすることもある。
地下ちかしき変電へんでんしょ
建物たてもの公園こうえんなどの地下ちか変電へんでんしょ主要しゅよう機器ききすべ収納しゅうのうした形式けいしき変電へんでんしょである。あたらしい変電へんでんしょ用地ようち取得しゅとく困難こんなん都市とし中心ちゅうしんられる形式けいしきで、各種かくしゅ変電へんでんしょなかでも建設けんせつもっとたかくが、景観けいかん対策たいさく防犯ぼうはん対策たいさくめんでの効果こうかたかい。この形式けいしきであっても、変圧へんあつ冷却れいきゃく設備せつびだけは地上ちじょう設置せっちする必要ひつようがある。建物たてもの併設へいせつする場合ばあいには、その建物たてもの冷却れいきゃくようみず空気くうきなど作動さどう流体りゅうたいながれる経路けいろ確保かくほしなければならない。
なお、住宅じゅうたくにおける建物たてものたか制限せいげんなどに関連かんれんして、変電へんでんしょ建物たてもの地下ちかしつもうけて、一部いちぶ設備せつび地下ちかかいに、一部いちぶ設備せつび地上ちじょうかい設置せっちする、屋内おくないしき変電へんでんしょ全体ぜんたいげたようなかたちはん地下ちかしき変電へんでんしょ存在そんざいする。
移動いどうしき変電へんでんしょ
トレーラー鉄道てつどう車両しゃりょううえ変圧へんあつなどを設置せっちして、移動いどう可能かのうにした形式けいしき変電へんでんしょである。既存きそん変電へんでんしょ故障こしょうしたり、機器きき更新こうしんのために一時いちじ設備せつび運用うんよう停止ていししたりしたときに、現地げんち仮設かせつして変電へんでんしょ容量ようりょうおぎな役割やくわりたす。

形態けいたいによる分類ぶんるい

編集へんしゅう

変電へんでんしょ絶縁ぜつえん方式ほうしきにより、ちゅう絶縁ぜつえんがた、GIS、ハイブリッドGISの形態けいたい分類ぶんるいできる。

ちゅう絶縁ぜつえんがた変電へんでんしょ
変電へんでんしょ回路かいろ主要しゅよう部分ぶぶん絶縁ぜつえん空気くうきによっている変電へんでんしょである。回路かいろ碍子がいしなどで空気くうきちゅう間隔かんかくいて保持ほじすることで、回路かいろ地面じめんとのあいだ絶縁ぜつえんしている。変電へんでんしょ用地ようち面積めんせきもっとひろ必要ひつようとするが、工事こうじもっとやすくなる。
GIS変電へんでんしょ
絶縁ぜつえん性能せいのうたかろくフッ硫黄いおう (SF6) ガスを利用りようしたガス遮断しゃだん (GIS: Gas Insulated Switch) をもちいて回路かいろ主要しゅよう部分ぶぶん構成こうせいした変電へんでんしょである。用地ようち面積めんせきすくなくてむが、工事こうじたかくなる。
ハイブリッドGIS変電へんでんしょ
母線ぼせん部分ぶぶんちゅう絶縁ぜつえんとし、開閉かいへい設備せつびはGISで構成こうせいした変電へんでんしょである。用地ようち面積めんせき縮減しゅくげんしながら、工事こうじ削減さくげんする方式ほうしきである。

監視かんし制御せいぎょ方式ほうしきによる分類ぶんるい

編集へんしゅう

変電へんでんしょは、常時じょうじ技術ぎじゅついん勤務きんむしていて監視かんし制御せいぎょ作業さぎょうたっているものから、遠隔えんかく制御せいぎょされているもの、無人むじんされているものなど監視かんし制御せいぎょ方式ほうしきによって複数ふくすう分類ぶんるいできる。技術ぎじゅついん常駐じょうちゅうしている変電へんでんしょはほとんどなくなり、2005ねん時点じてん日本にっぽん変電へんでんしょ無人むじんりつは98.6 %となっている[8]

常時じょうじ監視かんし制御せいぎょ変電へんでんしょ
変電へんでんしょ常時じょうじ技術ぎじゅついん勤務きんむしている方式ほうしき変電へんでんしょである。通常つうじょう1グループ2 - 3めい技術ぎじゅついんが3交代こうたいせい変電へんでんしょめており、常時じょうじ変電へんでんしょ機器ききかん操作そうさたっている。
遠隔えんかく常時じょうじ監視かんし制御せいぎょ変電へんでんしょ
技術ぎじゅついん変電へんでん制御せいぎょしょ変電へんでんしょ遠隔えんかく監視かんし制御せいぎょする場所ばしょ)に常時じょうじ駐在ちゅうざいしており、そこから遠隔えんかく常時じょうじ制御せいぎょ監視かんしけている方式ほうしき変電へんでんしょである。変電へんでんしょ自体じたい保守ほしゅ作業さぎょうひと場合ばあい以外いがいは、変電へんでんしょ自体じたい無人ぶにんである。
断続だんぞく監視かんし制御せいぎょ変電へんでんしょ
技術ぎじゅついん技術ぎじゅついん駐在ちゅうざいしょにおり、必要ひつようおうじて断続だんぞくてき変電へんでんしょ出向でむいて制御せいぎょ監視かんしおこな方式ほうしき変電へんでんしょである。具体ぐたいてきには、にちちゅうのみ変電へんでんしょ制御せいぎょ監視かんしおこない、夜間やかん付近ふきんもうけられた社宅しゃたくなどにかえって、とく緊急きんきゅう事態じたいしょうじたときにいつでも変電へんでんしょけつけられる体制たいせい維持いじしておくような方式ほうしきである。変電へんでんしょ技術ぎじゅついん駐在ちゅうざいしょ距離きょりには300m以内いないという制限せいげんせられており、また170 kVをえる変電へんでんしょではこの方式ほうしきることはできない[9][10]
遠隔えんかく断続だんぞく監視かんし制御せいぎょ変電へんでんしょ
技術ぎじゅついん変電へんでん制御せいぎょしょまたは技術ぎじゅついん駐在ちゅうざいしょにおり、必要ひつようおうじて断続だんぞくてき制御せいぎょしょ出向でむいてそこから遠隔えんかく制御せいぎょ監視かんしけている方式ほうしき変電へんでんしょである。断続だんぞく監視かんし制御せいぎょ変電へんでんしょおなじく制御せいぎょしょ技術ぎじゅついん駐在ちゅうざいしょ距離きょりには300m以内いない規制きせいがあり、また変電へんでんしょ電圧でんあつも170kV以下いか規制きせいされている[9][10]
簡易かんい監視かんし制御せいぎょ変電へんでんしょ
技術ぎじゅついん技術ぎじゅついん駐在ちゅうざいしょから必要ひつようおうじて変電へんでんしょ出向でむいて監視かんし制御せいぎょをその変電へんでんしょおこな方式ほうしきである。変電へんでんしょ電圧でんあつは100kV以下いかかぎられる[9]電力でんりょく系統けいとう構成こうせいするような変電へんでんしょではほとんどもちいられずに、小規模しょうきぼ変電へんでん設備せつびなどでのみ採用さいようされている。
 
変電へんでんしょ設備せつび
A:入力にゅうりょく受電じゅでんがわ、B:出力しゅつりょく送電そうでんがわ
1-入力にゅうりょく架線かせん、2-アースせん、3-電力でんりょく架線かせん、4-電圧でんあつ管理かんりよう変圧へんあつ、5-だん、6-遮断しゃだん、7-調しらべしょう設備せつび
8-避雷、9-しゅ変圧へんあつ、10-管理かんり建屋たきのや、11-隔離かくりしがらみ、12-出力しゅつりょく架線かせん

変電へんでんしょには、電圧でんあつ変換へんかんするための変圧へんあつ電源でんげんはいりするための遮断しゃだん電源でんげんれている状態じょうたい回路かいろはなだん落雷らくらい異常いじょう電流でんりゅうがす避雷無効むこう電力でんりょく調整ちょうせいをする調しらべしょう設備せつびなどがある。また、直流ちょくりゅう関連かんれんする変電へんでんしょでは整流せいりゅうインバータなどが設置せっちされるが、これについては後述こうじゅつする。

変圧へんあつ

編集へんしゅう
 
ウクライナ・750kV変圧へんあつ
 
ドイツレックリングハウゼン変電へんでんしょにある110kV変圧へんあつ

変圧へんあつは、電磁でんじ誘導ゆうどう現象げんしょう利用りようして交流こうりゅう電圧でんあつ変換へんかんする装置そうちである。変電へんでんしょにおけるもっと基本きほんてき装置そうちである。変電へんでんしょあつか電気でんき通常つうじょうさんそう交流こうりゅうであり、変圧へんあつさんそうようのものか、あるいはたんしょうようのものを3つ接続せつぞくしてさんそう交流こうりゅうよう使用しようしている。変電へんでんしょ設置せっちされる変圧へんあつ大変たいへんおおきなもので、工場こうじょう製造せいぞうして搬入はんにゅうすることには様々さまざま困難こんなんともなう。このことから、かつてはたんしょう交流こうりゅうようのものを3つ搬入はんにゅうすることがおおかった。さらに変圧へんあつあつか電圧でんあつたかくなりだい容量ようりょうすると、それでも搬入はんにゅう困難こんなんなほど巨大きょだいしてきたため、工場こうじょう生産せいさんした部品ぶひん搬入はんにゅうして現地げんちてる方式ほうしき一般いっぱんてきとなり、さんそうしき変圧へんあつもちいることが普通ふつうになった。たんしょうしき変圧へんあつもちいた場合ばあいくらべて、さんそうしきもちいるとどう容量ようりょう半分はんぶん程度ていど面積めんせき縮小しゅくしょうすることができる[11]

変圧へんあつは、絶縁ぜつえん冷却れいきゃく方式ほうしき分類ぶんるいすることができる。変圧へんあつ自体じたい大変たいへん効率こうりつたか設備せつびであるが、それでもわずかながら損失そんしつ発生はっせいしてこれがねつわる。変電へんでんしょ変圧へんあつだい電力でんりょくあつかうことから、この放熱ほうねつおおきな問題もんだいとなる。この冷却れいきゃく方式ほうしき絶縁ぜつえん方式ほうしきともおおきく関係かんけいしている。

乾式かんしき変圧へんあつは、間隔かんかくけて回路かいろ保持ほじすることで空気くうきにより絶縁ぜつえんする方式ほうしきで、しょう容量ようりょうのものにもちいられる。冷却れいきゃく自然しぜん放熱ほうねつによるか、送風そうふうして空気くうきねつはこ方式ほうしきとなる。とくたい熱性ねっせいたか絶縁ぜつえん材料ざいりょう使用しようして送風そうふうにより冷却れいきゃくをしたものでは、すうせん kVA程度ていど容量ようりょうのものまである[12]変圧へんあつ全体ぜんたい効率こうりつてき運転うんてんはかるために、変圧へんあつ負荷ふかおうじて送風そうふうりょう加減かげんする方式ほうしきもある[13]まきせんなどをエポキシ樹脂じゅしなどでかためたモールド変圧へんあつもある[14]

あぶらにゅう変圧へんあつあぶらもちいて絶縁ぜつえん冷却れいきゃくおこな方式ほうしきであり、ひろもちいられている。初期しょきには鉱物こうぶつもちいていたが、火災かさい危険きけんがあるためあまりもちいられなくなった。またポリ塩化えんかビフェニル (PCB) もひろもちいられていたが、生物せいぶつたいする毒性どくせい問題もんだいから使用しよう禁止きんしとなった。現代げんだいではシリコーンひろもちいられているが、コストがたかいという問題もんだいがある。あぶらにゅう変圧へんあつではあぶら循環じゅんかんさせることで冷却れいきゃくおこなっている。自然しぜん対流たいりゅうによるものと強制きょうせい循環じゅんかんによるものがある。また放熱ほうねつにも送風そうふうファンをけることがある。さらに冷却れいきゃくすい配管はいかんあぶらちゅうとおして水冷すいれいする方式ほうしきもある[15]

ガス絶縁ぜつえんしきは、ろくフッ硫黄いおう (SF6) ガスで絶縁ぜつえんした方式ほうしきで、冷却れいきゃくもこのガスを循環じゅんかんさせることでおこなっている[15]

負荷ふか変動へんどうおうじて電圧でんあつ調整ちょうせいし、また電力でんりょく系統けいとうじょう電力でんりょく潮流ちょうりゅう制御せいぎょするために、変電へんでんしょ変圧へんあつには出力しゅつりょく電圧でんあつ制御せいぎょするための負荷ふか電圧でんあつ調整ちょうせい負荷ふかタップせつかわ装置そうち)がけられている。まきせんもうけられたタップじょうのある地点ちてんをタップ選択せんたくえらぶことで、変圧へんあつ巻数かんすうをある範囲はんい変更へんこう可能かのうとしているものである[16]

変圧へんあつでは、おも鉄心てっしん磁歪現象げんしょうにより振動しんどう騒音そうおん発生はっせいする。住宅じゅうたく設置せっちされる場合ばあいなどには騒音そうおん対策たいさく必要ひつようになることがある[17]

遮断しゃだん

編集へんしゅう
 
GIS方式ほうしき遮断しゃだん

遮断しゃだんは、電力でんりょく回路かいろはいりをおこない、また落雷らくらい短絡たんらくなどの事故じこ発生はっせい回路かいろはなして安全あんぜんたもつためにもちいられる開閉かいへいである。事故じこ遮断しゃだんおこなうため、通常つうじょう負荷ふかながれている電流でんりゅうよりもはるかにおおきな電流でんりゅうであっても遮断しゃだんできるように設計せっけいされている。構造こうぞうとしては可動かどうする接触せっしょく接点せってん接触せっしょくさせたりはなしたりするものであり、電化でんか製品せいひんなどでもちいられるスイッチと原理げんりてきおおきなはないが、だい電力でんりょくでは接点せってんから接触せっしょくはずしても接点せってんあいだアーク放電ほうでん発生はっせいして電流でんりゅうながつづけてしまう現象げんしょうがあり、これをふせぐために様々さまざま絶縁ぜつえん方式ほうしきかんがえられている。あぶら遮断しゃだん磁気じき遮断しゃだん真空しんくう遮断しゃだん空気くうき遮断しゃだんガス遮断しゃだんなどがある。

変電へんでんしょでは、送電そうでんせん落雷らくらい発生はっせいしたさい当該とうがい区間くかん送電そうでんせん系統けいとうからはなすために遮断しゃだん作動さどうさせることがある。このさい落雷らくらい発生はっせい箇所かしょはコンピュータにより瞬時しゅんじ計算けいさんされ、りょうはし変電へんでんしょ遮断しゃだん動作どうさ指令しれいおくられ、遮断しゃだんにより系統けいとうから開放かいほうされたのち落雷らくらいによる電荷でんか送電そうでんせんから排除はいじょし、系統けいとうさい投入とうにゅうするという処理しょり高速こうそくおこなわれている。このさい故障こしょう回線かいせんはなされるまでのあいだ、0.2びょう程度ていど電圧でんあつ低下ていか発生はっせいすることがあり、瞬時しゅんじ電圧でんあつ低下ていかまどかてい)とばれている[18]

だん

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だんは、遮断しゃだん同様どうよう電力でんりょく回路かいろはいりをおこな装置そうちであるが、遮断しゃだんとはことなり電流でんりゅうながれている回路かいろはな能力のうりょくはない。遮断しゃだんにはアークをはな能力のうりょく(しょう機能きのう)がそなわるが、だんにはそれがない。しかし、高速こうそく動作どうさもとめられる遮断しゃだん接点せってんあいだ距離きょりみじかなんらかのきっかけで意図いとしない電源でんげんさい投入とうにゅうこる場合ばあいがある。確実かくじつはなすために動作どうさ比較的ひかくてきおそ接点せってんあいだ距離きょりながだんもちいられる。これはたとえば、遮断しゃだん点検てんけん作業さぎょうなどにもちいられる[19]

避雷は、かみなり遮断しゃだん動作どうさによる異常いじょう電圧でんあつがある限度げんどえたときに作動さどうして、異常いじょう電流でんりゅうがすことで電気でんき回路かいろ保護ほごおこな装置そうちである[20][21]

調しらべしょう設備せつび

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調しらべしょう設備せつびは、無効むこう電力でんりょく調整ちょうせいすることで送電そうでんせんちからりつ改善かいぜん受電じゅでんがわでの電圧でんあつ制御せいぎょおこなうための設備せつびである。同期どうき調ちょうしょう同期どうき電動でんどう負荷ふか運転うんてんしてさかい磁電りゅう調整ちょうせいすることにより連続れんぞくてきすすむしょうにもおそしょうにも制御せいぎょすることができる装置そうちである。すすむしょうコンデンサすすむしょう方向ほうこうのみに制御せいぎょでき、ぶんみちリアクトルおそあい方向ほうこうのみに制御せいぎょできるので、これらをわせて設置せっちすることもある。また静止せいしがた無効むこう電力でんりょく補償ほしょう装置そうち (SVC: Static Var Compensator) をもちいることもある[22]

制御せいぎょ設備せつび

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変電へんでんしょもうけられている各種かくしゅ機器ききいち箇所かしょから監視かんし制御せいぎょできるように制御せいぎょ設備せつびもうけられている。各種かくしゅ機器きき動作どうさじょうきょうは、けい器用きよう変成へんせいなどをかいしてあつかいやすいてい電圧でんあつ信号しんごう変換へんかんされておくられ、制御せいぎょ装置そうち計器けいき表示ひょうじされる。また制御せいぎょ装置そうちじょうのスイッチを操作そうさすることにより、遠隔えんかく各種かくしゅ機器きき操作そうさできるようにもなっている。制御せいぎょしょから遠隔えんかく監視かんしされる無人むじん変電へんでんしょでは、遠方えんぽう監視かんし制御せいぎょ装置そうち変電へんでんしょ設置せっちしてこれらの情報じょうほうをCDT方式ほうしきやHDLC方式ほうしきなどの伝送でんそう方式ほうしき制御せいぎょしょ中継ちゅうけいするようになっている[23]

電源でんげん

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変電へんでんしょでは、変圧へんあつ冷却れいきゃく装置そうち遮断しゃだん動作どうさ制御せいぎょ回路かいろなどに電源でんげん必要ひつようとしている。この電源でんげんは、まさにその変電へんでんしょ変電へんでんおこなっている電力でんりょく系統けいとうから変圧へんあつかいして受電じゅでんするもの、付近ふきん一般いっぱん配電はいでんもうから受電じゅでんするものがある。一般いっぱんだい規模きぼ変電へんでんしょでは電力でんりょく系統けいとうから受電じゅでんしている。停電ていでんそなえてことなる系統けいとうから受電じゅでんできるようになっていることがおおい。また系統けいとうともに停電ていでんすることにそなえて常用じょうよう発電はつでんやバッテリーをそなえている[24]

特殊とくしゅ変電へんでんしょ

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交直変換へんかんしょ周波数しゅうはすう変換へんかんしょ

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直流ちょくりゅう送電そうでんおこな場合ばあい、そのりょうはしに交直変換へんかんしょ設置せっちされる。また、周波数しゅうはすうことなる地域ちいき電力でんりょく融通ゆうずうおこな場合ばあい、その境界きょうかいてん周波数しゅうはすう変換へんかんしょ設置せっちされる。直流ちょくりゅう送電そうでんでは直交ちょっこう変換へんかんおこな施設しせつと交直変換へんかんおこな施設しせつとおはなれておりあいだ直流ちょくりゅう送電そうでんせんがあるが、周波数しゅうはすう変換へんかんしょでは直交ちょっこう・交直変換へんかん設備せつびはすぐそばにあって接続せつぞくされており、技術ぎじゅつてきにはたような施設しせつである。

ふるくは水銀すいぎん整流せいりゅうもちいて交直変換へんかんおこなっていたが、技術ぎじゅつ進歩しんぽによりサイリスタしき変換へんかん装置そうち主流しゅりゅうとなっている。この交直変換へんかん設備せつび付随ふずいして、変換へんかん装置そうち特性とくせいわせた変圧へんあつ直流ちょくりゅう遮断しゃだん可能かのう直流ちょくりゅう遮断しゃだん直流ちょくりゅう波形はけいのリプルぶんのぞ直流ちょくりゅうリアクトル、交流こうりゅう波形はけい高調こうちょうのぞ高調こうちょうフィルタ、交直変換へんかん装置そうちとおすことによっておくちからりつ発生はっせいすることに対処たいしょする調しらべしょう設備せつびなどがもうけられる[25]

日本にっぽんには、交直変換へんかんしょとして上北かみきた変換へんかんしょ函館はこだて変換へんかんしょかく600,000kW)・紀北きほく変換へんかんしょ阿南あなみ変換へんかんしょかく1,400,000kW)・飛騨ひだ変換へんかんしょしん信濃しなの変電へんでんしょかく900,000kW)、周波数しゅうはすう変換へんかんしょとして佐久間さくま周波数しゅうはすう変換へんかんしょ(300,000kW)・しん信濃しなの変電へんでんしょ(600,000kW)・東清水ひがししみず変電へんでんしょ(300,000kW)、れんけいしょとしてみなみ福光ふくみつれんけいしょ(300,000kW)がある。

鉄道てつどう変電へんでんしょ

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京王けいおう頭線かしらせん久我山くがやま変電へんでんしょ東京電力とうきょうでんりょくからおくられる交流こうりゅう直流ちょくりゅう1500Vに変換へんかんして電車でんしゃ供給きょうきゅうする。

電気でんき鉄道てつどう電力でんりょく供給きょうきゅうする鉄道てつどう変電へんでんしょには、通常つうじょう変電へんでんしょとはことなる特殊とくしゅてんがある。

直流ちょくりゅう電化でんか区間くかんでは、電力でんりょく会社かいしゃから供給きょうきゅうされるさんそう交流こうりゅう直流ちょくりゅう変換へんかんして供給きょうきゅうしている。さんそう交流こうりゅうをまず変圧へんあつ所要しょよう電圧でんあつ降圧こうあつし、ブリッジ回路かいろなどで整流せいりゅうにつないで所定しょてい直流ちょくりゅう電圧でんあつている。かつてはかい転変てんぺんりゅう水銀すいぎん整流せいりゅうもちいて直流ちょくりゅう変換へんかんしていたが、サイリスタや近年きんねんではPWM整流せいりゅうなどがもちいられるようになっており、こうしたてんでは交直変換へんかんしょおなじである[26]。ただし、交流こうりゅうから直流ちょくりゅう変換へんかんするのみで、ぎゃく直流ちょくりゅうから交流こうりゅうへのぎゃく変換へんかん機能きのういのが普通ふつうである。

しかし、回生かいせいブレーキもちいられるようになると、制動せいどう電車でんしゃ運動うんどうエネルギー電気でんきエネルギーに変換へんかんされるが、この回生かいせい電力でんりょく車両しゃりょう消費しょうひしきれない場合ばあい変電へんでんしょおくかえされてくるので、これを電力でんりょくもう回生かいせいできるように変電へんでんしょぎゃく変換へんかん装置そうち設置せっちする必要ひつようしょうじた。このための設備せつび回生かいせいインバータとしょうされている。また電力でんりょくもう回生かいせい電力でんりょく返還へんかんする機能きのうく、変電へんでんしょ設置せっちした抵抗ていこうねつえててるだけのものもある[27]

電力でんりょく会社かいしゃ送電そうでんせんからとおはなれた地点ちてん変電へんでんしょ増設ぞうせつできずに電圧でんあつ降下こうか問題もんだいになったり、回生かいせい電力でんりょく吸収きゅうしゅうしなければならなかったりする場合ばあいには、架線かせん接続せつぞくした蓄電ちくでん装置そうち設置せっちされることがある。これはフライホイール・バッテリー使つかったりその蓄電池ちくでんちもちいたりすることがある。回生かいせい電力でんりょくや、電車でんしゃ走行そうこうしていないときあいだたい電力でんりょく蓄電池ちくでんち蓄積ちくせきして、負荷ふかたか時間じかんたい放出ほうしゅつすることで、回生かいせい電圧でんあつ上昇じょうしょう抑制よくせい力行りっこう電圧でんあつ降下こうか補償ほしょうする仕組しくみとなっている[28]

交流こうりゅう電化でんか区間くかんでは、たん変圧へんあつ電圧でんあつ変換へんかんするだけで架線かせん電力でんりょく供給きょうきゅうしている。ただし、交流こうりゅう電化でんか鉄道てつどうでは一部いちぶのぞたんしょう負荷ふかであるため、スコット結線けっせん変圧へんあつウッドブリッジ結線けっせん変圧へんあつなどのさんそうそう変換へんかん変圧へんあつもちいてそう変換へんかんしたうえで、複線ふくせん上下じょうげせんにそれぞれを供給きょうきゅうするか、あるいは変電へんでんしょまえ中心ちゅうしん両側りょうがわ供給きょうきゅうしている。上下じょうげせんべつ位相いそう供給きょうきゅうする方式ほうしき上下じょうげせんべつ異相いそう饋電方式ほうしき両方向りょうほうこう供給きょうきゅうする方式ほうしき方面ほうめんべつ異相いそう饋電方式ほうしきんでいる[29]

その遮断しゃだんだんなどの設置せっちかんしては通常つうじょう変電へんでんしょ同様どうようである。

環境かんきょう対策たいさく

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景観けいかん対策たいさく一般いっぱん住宅じゅうたくせて建設けんせつされた変電へんでんしょ、カナダ、オンタリオしゅう

変電へんでんしょでは、建設けんせつべつとして、日常にちじょう運用うんようさいして排気はいき排水はいすいなど、汚染おせん物質ぶっしつそと放出ほうしゅつすることはない。しかし、変圧へんあつやその冷却れいきゃく装置そうちなどから常時じょうじ騒音そうおん発生はっせいし、また遮断しゃだん作動さどうには特有とくゆうおとがする。こうしたことから、変電へんでんしょでの環境かんきょう対策たいさくとしては騒音そうおん対策たいさくおおきな割合わりあいめている。住宅じゅうたく建設けんせつされる変電へんでんしょなどでは、てい騒音そうおんがた機器きき採用さいようしたり、屋内おくない機器きき格納かくのうするようにしたり、防音ぼうおんかべもうけたりといった対策たいさくられている[30]

変電へんでんしょ機器きき複雑ふくざつ見慣みなれない形状けいじょうをしていることから、周辺しゅうへん住民じゅうみんからは異質いしつ危険きけんなものとられる傾向けいこうにある。このため変電へんでんしょ新設しんせつ理解りかいられないといった問題もんだいがある。このことから景観けいかん対策たいさくとして、様々さまざま機器きき屋内おくない収納しゅうのうした方式ほうしき採用さいようしたり、目隠めかくしのかべけたりして対処たいしょしている。また、建物たてものやフェンスなどを周囲しゅうい風景ふうけい調和ちょうわしたものにする工夫くふうおこなわれている[31]

直流ちょくりゅう

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世界せかい最初さいしょ商用しょうよう電力でんりょく事業じぎょうは、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくニューヨークマンハッタンで、トーマス・エジソン設立せつりつしたエジソン電灯でんとう会社かいしゃ (EELC: Edison Electric Light Company) によって1882ねん9がつ4にちはじめられた。しかしこのとき直流ちょくりゅう115 - 120ボルトで発電はつでんしょから需要じゅようまでを直接ちょくせつむすんで配電はいでんしており、電圧でんあつ変換へんかんする機構きこうはいっておらず、したがって変電へんでんしょもまだ存在そんざいしなかった[32]低圧ていあつ送配そうはいでんすることにともなおおきな損失そんしつ改善かいぜんするために、様々さまざま工夫くふうこころみられた。そのなかには、こう電圧でんあつ直流ちょくりゅう送電そうでんして電動でんどう発電はつでん低圧ていあつ直流ちょくりゅう変換へんかんするものや、こうあつ直流ちょくりゅう直列ちょくれつ接続せつぞくされている蓄電池ちくでんち充電じゅうでん並列へいれつにつなぎえて低圧ていあつ放電ほうでんさせる仕組しくみなどがあった[33]

直流ちょくりゅうでのだい規模きぼ送電そうでんは、1954ねんスウェーデンゴットランドとうへの2まんkW 100 kV送電そうでん実用じつようされた。水銀すいぎん整流せいりゅうもちいたもので、その1961ねんにはえいふつれんけいにも導入どうにゅうされた。

日本にっぽんでは北海道ほっかいどう本州ほんしゅうあいだれんけい設備せつび上北かみきた変換へんかんしょ - 函館はこだて変換へんかんしょ)や紀伊きい水道すいどうちょく流連りゅうれんけい設備せつび紀北きほく変換へんかんしょ - 阿南あなみ変換へんかんしょ)で直流ちょくりゅう送電そうでんおこなわれている。

交流こうりゅう

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本質ほんしつてきに、低圧ていあつ送電そうでんすることによるおおきな送電そうでん損失そんしつ改善かいぜんするためにはこうあつ送電そうでんするしかなく、そのためには自由じゆう電圧でんあつ変換へんかんする方法ほうほう必要ひつようとされた。交流こうりゅう電圧でんあつ電流でんりゅう変換へんかんする変圧へんあつは、マイケル・ファラデー電磁でんじ誘導ゆうどう法則ほうそく発見はっけんして以来いらい、19世紀せいきつうじて何人なんにんかの技術ぎじゅつしゃ発明はつめいによって次第しだい改良かいりょうされ形作かたちづくられてきたが、電力でんりょくもうんで利用りようするための具体ぐたいてきかたちにまとめたのはフランスルシアン・ゴーラールイギリスジョン・ディクソン・ギブス2人ふたりであった。かれらは1882ねんにイギリスで変圧へんあつ特許とっきょ出願しゅつがんした[34]。1884ねんイタリアトリノひらかれた博覧はくらんかいで、5,000 Vで40 kmを送電そうでんする実験じっけん成功せいこうし、それまで都市とし内部ないぶ蒸気じょうき機関きかん発電はつでんしてそのすぐちかくで配電はいでんする以外いがい方法ほうほうかった電力でんりょく事業じぎょうたいして、山岳さんがく地帯ちたい水力すいりょく発電はつでんおこな長距離ちょうきょり送電そうでんして都市とし配電はいでんすることを可能かのうにした[35]

まだかれらの変圧へんあつは、鉄心てっしん磁路じろひらいた部分ぶぶんがあり効率こうりつわるかったので、ハンガリーガンツしゃやアメリカのジョージ・ウェスティングハウスなどが改良かいりょうんだ[36]世界せかい最初さいしょ実用じつよう交流こうりゅう送電そうでんせんは、イタリアで1886ねんにガンツしゃ発電はつでん使つかって112 Vの電気でんきを2,000 Vに昇圧しょうあつして27km送電そうでんし、ローマ供給きょうきゅうするものであった[37]さんそう交流こうりゅうシステムや誘導ゆうどう電動でんどうなど、交流こうりゅう実用じつようてき利用りようするための技術ぎじゅつ開発かいはつされ、1895ねん8がつナイアガラのたき水力すいりょく発電はつでんしょ建設けんせつされ、よく1896ねんから変電へんでんしょつうじてこうあつ変換へんかんしてさんそう交流こうりゅう送電そうでんし、ニューヨークしゅうバッファロー供給きょうきゅうするシステムが稼動かどう開始かいしした。このシステムでは、ウェスティングハウス・エレクトリックせいそうの3,750 kW発電はつでん12だいからの電圧でんあつ5,000 Vを、そうさんそう変換へんかん変圧へんあつ(スコット結線けっせん変圧へんあつ)でさんそう11,000 Vにして40 kmを送電そうでんし、ゼネラル・エレクトリック建設けんせつした変電へんでんしょ降圧こうあつして給電きゅうでんしていた[38][37]。このようにして交流こうりゅう送電そうでん技術ぎじゅつ普及ふきゅうし、これにともなって変電へんでんしょ建設けんせつすすんでいった。

交流こうりゅうでの送電そうでん電圧でんあつ急速きゅうそくがっていった。1896ねんのナイアガラ-バッファローの送電そうでんシステムでは11 kVであったが、同年どうねんちゅうにはスイスで33 kV送電そうでんせんができ、1897ねんには40 kV、1901ねんにはアメリカ・ミズーリしゅうで50 kVになり、1910年代ねんだいにはドイツとアメリカで100 kV送電そうでんせんもちいられるようになった[39]当初とうしょは、発電はつでんしょこされた電力でんりょくは、それぞれ独立どくりつした送電そうでんもうとおっておくられ、それぞれ独立どくりつした地域ちいき給電きゅうでんしていた。ことなる発電はつでんしょから供給きょうきゅうする電力でんりょくもう同士どうしには電力でんりょく融通ゆうずうする機能きのうく、発電はつでんしょ運転うんてん休止きゅうししたり故障こしょうしたりすると、その発電はつでんしょ供給きょうきゅう範囲はんい停電ていでんとなった[40]周波数しゅうはすう電圧でんあつなどはバラバラで、それぞれの電力でんりょくもうわせた機器きき導入どうにゅうしていた。イギリスでは1928ねんからグリッドシステムの導入どうにゅうはじめられ、電力でんりょく供給きょうきゅう規格きかくつくられて電圧でんあつ周波数しゅうはすう統一とういつされ、上位じょうい電力でんりょく供給きょうきゅうもう全国ぜんこく接続せつぞくするようになった。アメリカでも、「ちょう電力でんりょく方式ほうしき」としょうする統一とういつ周波数しゅうはすう送電そうでんシステムの建設けんせつが1920ねんからはじめられた[41]日本にっぽんでも、1920年代ねんだいごろから系統けいとうれんけいおこなわれるようになり、これによって電圧でんあつ階級かいきゅうった変電へんでんしょなどの現代げんだいてきなシステムがととのえられるようになった[42]が、東西とうざい周波数しゅうはすう統一とういつされなかった。そのため周波数しゅうはすう変換へんかんしょ実用じつようする必要ひつようしょうじ、1965ねん10がつ佐久間さくま周波数しゅうはすう変換へんかんしょ稼動かどうした[43]

テロの標的ひょうてきとして

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脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ ほとんどと表現ひょうげんするのは、冷却れいきゃくすい簡単かんたんいてれるように、うみや、ある程度ていどおおきなみずうみちかくにつく必要ひつようがあるがあるため。だが発電はつでんくらべたら立地りっち条件じょうけん比較的ひかくてきあま

出典しゅってん

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  1. ^ 電気事業連合会でんきじぎょうれんごうかい 電気でんきつたわる経路けいろ
  2. ^ 電気事業連合会でんきじぎょうれんごうかい 電機でんきおくられかた
  3. ^ 電力でんりょく流通りゅうつう設備せつび』pp.155 - 159
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  5. ^ はつ変電へんでん工学こうがく総論そうろん』p.287
  6. ^ 電力でんりょく流通りゅうつう設備せつび』p.156
  7. ^ 電力でんりょく流通りゅうつう設備せつび』p.155
  8. ^ 電力でんりょく流通りゅうつう設備せつび』p.154
  9. ^ a b c 電気でんき設備せつび技術ぎじゅつ基準きじゅん解釈かいしゃく だい48じょう
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  11. ^ 電力でんりょく流通りゅうつう設備せつび』p.159
  12. ^ 電気でんき機器きき(1)』p.25
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  14. ^ はつ変電へんでん工学こうがく』p.296
  15. ^ a b はつ変電へんでん工学こうがく』pp.296-305
  16. ^ はつ変電へんでん工学こうがく』pp.312-314
  17. ^ はつ変電へんでん工学こうがく』p.290
  18. ^ TEPCO: 神奈川かながわ支店してん|瞬時しゅんじ電圧でんあつ低下ていかとは
  19. ^ はつ変電へんでん工学こうがく』pp.328-332
  20. ^ はつ変電へんでん工学こうがく』pp.332-337
  21. ^ 電力でんりょく流通りゅうつう設備せつび』p.176
  22. ^ はつ変電へんでん工学こうがく』pp.343-346
  23. ^ はつ変電へんでん工学こうがく』pp.347-349
  24. ^ 電力でんりょく流通りゅうつう設備せつび』p.197-198
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  26. ^ 電気でんき鉄道てつどうハンドブック』pp.513-517
  27. ^ 電気でんき鉄道てつどうハンドブック』pp.505-506
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  30. ^ はつ変電へんでん工学こうがく』p.290
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  32. ^ 電力でんりょく歴史れきし』pp.61 - 71
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  34. ^ 電力でんりょく歴史れきし』pp.127 - 141
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  37. ^ a b 新版しんぱん 電気でんき技術ぎじゅつ』p.161
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  40. ^ 電力でんりょく系統けいとう』pp.11-12
  41. ^ 新版しんぱん 電気でんき技術ぎじゅつ』pp.248-255
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参考さんこう文献ぶんけん

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外部がいぶリンク

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