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嫡出 - Wikipedia

嫡出ちゃくしゅつ

婚姻こんいん関係かんけいにある男女だんじょからまれること

嫡出ちゃくしゅつ(ちゃくしゅつ[ちゅう 1])とは、婚姻こんいん関係かんけいにある男女だんじょ夫婦ふうふ)からまれること。対義語たいぎごは「庶出しょしゅつ」である[1]

実子じっし嫡出ちゃくしゅつには、出生しゅっしょう同時どうじ嫡出ちゃくしゅつ身分みぶん取得しゅとくする「生来せいらい嫡出ちゃくしゅつ」のほか、じゅんせいによって嫡出ちゃくしゅつとなる「じゅんせい嫡出ちゃくしゅつ」がある。

なお、法定ほうてい親子おやこ関係かんけいである養子ようし法律ほうりつじょう血縁けつえん関係かんけい擬制ぎせいされ縁組えんぐみから嫡出ちゃくしゅつ身分みぶん取得しゅとくする(民法みんぽうだい809じょう養親子ようしんし関係かんけいについては養子ようし参照さんしょう)。

嫡出ちゃくしゅつ」というかたりは「正統せいとう」という意味いみち、「庶出しょしゅつ」というかたりは「異端いたん」という意味いみっている。まれの正統せいとう異端いたんえらべないのに、を「庶出しょしゅつ」「異端いたんばわりしてさげすむのはあやまった行為こういだという批判ひはんもあり[2]近年きんねんでは「嫡出ちゃくしゅつ」を「こん内子うちこ」、「嫡出ちゃくしゅつ」を「こん外子そとこ」としょうする場合ばあいもある。

日本にっぽん法制ほうせいにおいては婚姻こんいん有無うむとは関係かんけいなく血族けつぞく関係かんけい発生はっせいするが、ただし、のちべられるように嫡出ちゃくしゅつにおいて父子ふし関係かんけい発生はっせいするためには認知にんちようする(779じょう784じょう[ちゅう 2][3]

嫡出ちゃくしゅつ法理ほうり

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歴史れきしてきには、社会しゃかいてきにその存在そんざい公認こうにんされるためには、婚姻こんいん関係かんけいにある男女だんじょからまれることが重要じゅうよう意味いみつとされた(嫡出ちゃくしゅつ法理ほうり)。嫡出ちゃくしゅつとは婚姻こんいん関係かんけいにある男女だんじょあいだまれたをいい[4]嫡出ちゃくしゅつとは婚姻こんいん関係かんけいにない男女だんじょあいだまれたをいう[5]

1942ねん以前いぜん日本にっぽん民法みんぽう明治めいじ民法みんぽう)は、養子ようしでないを『嫡出ちゃくしゅつ』、『庶子しょし』(婚姻こんいんがいまれちち認知にんちした)、『私生子しせいじ』(婚姻こんいんがいまれちち認知にんちけない)のみっつにけ、私生子しせいじより庶子しょし優遇ゆうぐうし、庶子しょしより嫡出ちゃくしゅつ優遇ゆうぐうしていた[6]。このとし2がつ12にち改正かいせい私生子しせいじ庶子しょしあわせて「嫡出ちゃくしゅつサル」という表現ひょうげんあらためた[7][5]現行げんこう条文じょうぶん嫡出ちゃくしゅつかたりのこるが嫡出ちゃくしゅつはなく、「嫡出ちゃくしゅつでない」と表現ひょうげんされる。

これらの区別くべつ法律ほうりつこんおもんじる趣旨しゅしとされるが、おやえらべず、まれの流派りゅうはえらべない子供こども立場たちば擁護ようごする観点かんてんからはいとわしいと問題もんだいてん指摘してきされている[8]歴史れきしてきると、西洋せいようでは、嫡出ちゃくしゅつは"nobody's child"(何人なんにんにもあらざる)や"illegitimate child"(庶出しょしゅつ子供こども規則きそく違反いはん子供こども)とばれてたりしてきたが、近年きんねんでは子供こども尊重そんちょうする立場たちばから"illegitimate"というかたりすたれ、"extramarital"(結婚けっこんがい)というかたり使用しようされている。

日本にっぽんでは、いえ制度せいどとの関係かんけいにおいては比較的ひかくてき優遇ゆうぐうされてきたとされる[5]。しかし、日本にっぽんでもこん外子そとこは「私生児しせいじ」として軽蔑けいべつされ差別さべつされてきた。そして、「私生児しせいじ」というかたりすたれた現在げんざいでも、ぜん出生しゅっしょうたいする婚姻こんいんがい出生しゅっしょう割合わりあいひく[9]

現代げんだい欧米おうべい諸国しょこくでは、嫡出ちゃくしゅつ嫡出ちゃくしゅつとほとんどおな法律ほうりつじょう地位ちいみとめられるにいたっている。しかし日本にっぽんにおいては、現行げんこう日本にっぽん民法みんぽう民法みんぽうだい900じょうだい4ごう法定ほうてい相続そうぞくぶん規定きていなどに差別さべつがあるとして議論ぎろんされてきた[5]民法みんぽう900じょうだい4ごうについては、2013ねん9月4にち最高さいこう裁判所さいばんしょがこの規定きてい違憲いけんであるとの判断はんだんくだした[10]。そして、この最高裁さいこうさい決定けっていけて、平成へいせい25ねん12月11にち法律ほうりつだい94ごうにより民法みんぽう900じょう4ごう改正かいせいされている。

日本にっぽん私法しほう民法みんぽう)における嫡出ちゃくしゅつ

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  • 以下いか民法みんぽうについては、じょうめいのみしるす。

概説がいせつ

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嫡出ちゃくしゅつを「嫡出ちゃくしゅつ」、嫡出ちゃくしゅつでないを「嫡出ちゃくしゅつ」(法文ほうぶんじょうは「嫡出ちゃくしゅつでない」と表現ひょうげんされる)という。先述せんじゅつのように、実子じっし嫡出ちゃくしゅつには出生しゅっしょう同時どうじ嫡出ちゃくしゅつ身分みぶん取得しゅとくする「生来せいらい嫡出ちゃくしゅつ」とじゅんせいによって嫡出ちゃくしゅつとなる「じゅんせい嫡出ちゃくしゅつ」があり、また、法定ほうてい親子おやこ関係かんけいである養子ようし法律ほうりつじょう血縁けつえん関係かんけい擬制ぎせいされ、縁組えんぐみから嫡出ちゃくしゅつ身分みぶん取得しゅとくする(809じょう養親子ようしんし関係かんけいについては養子ようし参照さんしょう)。

本来ほんらい、「嫡出ちゃくしゅつ」は婚姻こんいん関係かんけいにある男女だんじょからまれた婚姻こんいんちゅう懐胎かいたいした)を意味いみするが、のちべる772じょう嫡出ちゃくしゅつ推定すいていおよ懐胎かいたい時期じき推定すいていほう解釈かいしゃくとの関係かんけいから、従来じゅうらいの「嫡出ちゃくしゅつ」の範囲はんい実質じっしつてき修正しゅうせいけており[11]こうがくじょうにおいては、推定すいていされる嫡出ちゃくしゅつ推定すいていされない嫡出ちゃくしゅつ推定すいていおよばない区分くぶんされている[8]

嫡出ちゃくしゅつ嫡出ちゃくしゅつ差異さい

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嫡出ちゃくしゅつ嫡出ちゃくしゅつ比較ひかくして、法律ほうりつじょうにおいて一定いってい差異さいがある[9]

  1. 父子ふし関係かんけい成立せいりつ
    嫡出ちゃくしゅつははおっとちちであると推定すいていされるが(772じょう)、嫡出ちゃくしゅつ父子ふし関係かんけいちち認知にんちによって成立せいりつする(779じょう)。なお、母子ぼし関係かんけいについては後述こうじゅつとおり、通常つうじょう懐胎かいたい分娩ぶんべんという事実じじつから当然とうぜん発生はっせいする(判例はんれいとしてさいはんあきら37・4・27みんしゅう16かん7ごう1247ぺーじ)。
  2. 親権しんけん
    嫡出ちゃくしゅつ親権しんけん父母ちちはは共同きょうどうおこなうが(818じょう)、嫡出ちゃくしゅつ親権しんけんはは単独たんどくおこなう。ただしちち認知にんちし、父母ちちはは協議きょうぎによってちち親権しんけんしゃさだめることができる(819じょう4こう)。
  3. 嫡出ちゃくしゅつ父母ちちははしょうするが(790じょう1こう)、嫡出ちゃくしゅつははしょうする(どうじょう2こう)。ちちへの変更へんこう家庭かてい裁判所さいばんしょ許可きょかにより可能かのうで(791じょう1こう)、このときちち戸籍こせきはいる。

なお、2013ねん12月の民法みんぽう一部いちぶ改正かいせい平成へいせい25ねん12月11にち法律ほうりつだい94ごう)までは嫡出ちゃくしゅつ法定ほうてい相続そうぞくぶん嫡出ちゃくしゅつの2ぶんの1とする規定きていきゅう900じょう4ごう)がもうけられていた。しかし、この規定きていについては2013ねん9月4にち最高裁さいこうさいだい法廷ほうていによって違憲いけん判断はんだんくだされた(こん外子そとこ相続そうぞく差別さべつ訴訟そしょう)。

戸籍こせきでの記載きさい

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戸籍こせき父母ちちははとの続柄つづきがららんにおいて嫡出ちゃくしゅつは「長男ちょうなん」「長女ちょうじょ」のように記載きさいされるが、2004ねん平成へいせい16ねん)11月1にちまでは嫡出ちゃくしゅつは「おとこ」「おんな」と記載きさいされた(戸籍こせきほう施行しこう規則きそく33じょう1こうおよび附録ふろく6ごう)。東京とうきょう地裁ちさい平成へいせい16ねん3がつ2にち判決はんけつ(訟務月報げっぽう51かん3ごう549ぺーじ)は、当時とうじ続柄つづきがららん記載きさい戸籍こせき制度せいど目的もくてきとの関連かんれん必要ひつようせい程度ていどえており、プライバシーけんがいしているとの判断はんだんしめした。そこで、どう規則きそくが2004ねん平成へいせい16ねん)11月1にちより改正かいせいされ、それ以降いこう嫡出ちゃくしゅつ出生しゅっしょう届出とどけでがされた場合ばあい嫡出ちゃくしゅつ同様どうようの「長男ちょうなん」「長女ちょうじょ」といった記載きさいがなされることとなった。ただし、すでに「おとこ」「おんな」と記載きさいされているものにかんしては、当事とうじしゃ申請しんせいによってはじめて更正こうせいされ、また除籍じょせきひとしについては申請しんせいしても更正こうせい拒否きょひされるなど、問題もんだいおおいと指摘してきされている(これにたいして住民じゅうみんひょうにおける世帯せたいぬしとの続柄つづきがら記載きさいは、1995ねん3がつ行政ぎょうせい責任せきにんにおいて一律いちりつに「」と更正こうせいされている)。

嫡出ちゃくしゅつ親子おやこ関係かんけい

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母子ぼし関係かんけい

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779じょうによると、嫡出ちゃくしゅつははあいだ母子ぼし関係かんけいにも認知にんち必要ひつようともとれるが(よう認知にんちせつ)、現在げんざい通説つうせつ判例はんれいでは、通常つうじょう自然しぜん血縁けつえんじょう母子ぼし関係かんけい懐胎かいたい分娩ぶんべんという事実じじつから明確めいかくすることができ、認知にんちという特別とくべつほう手段しゅだん必要ひつようはないとされる(当然とうぜん発生はっせいせつ判例はんれいとしてさいはんあきら37・4・27みんしゅう16かん7ごう1247ぺーじ[5][12]。したがって、779じょうはは認知にんちかんしては、棄児すてご迷子まいごなど懐胎かいたい分娩ぶんべん事実じじつ立証りっしょう不可能ふかのう場合ばあいかぎ機能きのうする規定きていということになる[12]通常つうじょう母子ぼし関係かんけいについては分娩ぶんべんによって当然とうぜん発生はっせいすることから、はは認知にんちにかかわりなく母子ぼし関係かんけい存在そんざいについて確認かくにんうったえを提起ていきできる(判例はんれいとしてさいはんあきら49・3・29いえがつ26かん8ごう47ぺーじ)。ただし、分娩ぶんべん母子ぼし関係かんけいについては代理だいりははのような特殊とくしゅ場合ばあいしょうじており、立法りっぽうじょう問題もんだいとなっている[13]現行げんこうほうのもとでは、代理だいりははによる出産しゅっさん卵子らんし提供ていきょうしたものではなく代理だいりははとしてあつかわれることになる(さいけつひらめ19・3・23みんしゅう61かん2ごう619ぺーじ)。

父子ふし関係かんけい

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母子ぼし関係かんけいして、父子ふし関係かんけい証明しょうめいむずかしい問題もんだいとされる[14]嫡出ちゃくしゅつ場合ばあい法律ほうりつじょう父子ふし関係かんけいしょうじるには、ちち認知にんち必要ひつようとされる(779じょう784じょう)。ただし、子供こどもははべつ男性だんせい結婚けっこんしており、のちべる嫡出ちゃくしゅつ推定すいていはたら場合ばあい子供こどもはその夫婦ふうふ嫡出ちゃくしゅつとなるので、嫡出ちゃくしゅつ否認ひにんうったえがみとめられるまで認知にんちできない。

父子ふし関係かんけい証明しょうめい問題もんだい関連かんれんしてDNA鑑定かんていによる親子おやこ鑑定かんていげられることがあるが、プライバシー保護ほご観点かんてんからしょ外国がいこくでもこれに慎重しんちょう立法りっぽうれいおおいとされ、日本にっぽん今後こんご立法りっぽうにおいても遺伝子いでんし分析ぶんせきによる鑑定かんていのありかたについて十分じゅうぶん検討けんとう必要ひつよう指摘してきされている[15]

2014ねん7がつ最高裁さいこうさい判例はんれいでは父子ふし以外いがい血縁けつえん関係かんけいがDNA鑑定かんてい証明しょうめいされても、それを理由りゆうとして戸籍こせきじょうちちとの親子おやこ関係かんけいすことはできないとして、嫡出ちゃくしゅつ推定すいてい規定きていはDNA鑑定かんてい優先ゆうせんするとの判断はんだんしめした[16]

立法りっぽうじょう課題かだい

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日本にっぽんにおいて明治めいじ時代じだい初期しょき制定せいていされた民法みんぽうは、現代げんだい生殖せいしょく医療いりょう技術ぎじゅつによる出産しゅっさんをまったく予定よていしておらず、もはや従来じゅうらいほう解釈かいしゃくだけでは到底とうてい対応たいおうできなくなっており、いかなる生殖せいしょく補助ほじょ医療いりょうまでゆるされるか、親子おやこ関係かんけい決定けってい基準きじゅんなど解決かいけつすべき問題もんだいおおいとされ、これらのてんについて立法りっぽう措置そちによる明確めいかく必要ひつようかんがえられている[17][18][19]

また、血液けつえきがたDNA鑑定かんていなどの血縁けつえんじょう親子おやこ関係かんけい鑑定かんてい技術ぎじゅつ向上こうじょうするなかで、法律ほうりつじょう親子おやこ関係かんけいについて、血縁けつえんじょう親子おやこ関係かんけいとの一致いっち重視じゅうしすべきか、養育よういく事実じじつ本人ほんにん意思いし基礎きそとする外観がいかんてき親子おやこ関係かんけい保護ほご重視じゅうしすべきか、今後こんご立法りっぽうにおいてとく重大じゅうだい課題かだいとされる[20]

推定すいていされる嫡出ちゃくしゅつ

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父性ふせい推定すいてい嫡出ちゃくしゅつせい推定すいてい

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772じょう1こうは「つま婚姻こんいんちゅう懐胎かいたいしたは、おっと推定すいていする」と規定きていする。この規定きてい父性ふせい推定すいていちちだれかについての推定すいてい)の規定きていである[11]一方いっぽう774じょうは「だいななひゃくななじゅうじょう場合ばあいにおいて、おっとは、嫡出ちゃくしゅつであることを否認ひにんすることができる」として嫡出ちゃくしゅつ否認ひにんうったえについてさだめているが、これは772じょうにより嫡出ちゃくしゅつせい推定すいていされることを前提ぜんていとしているものとかんがえられている。このようなことから、772じょう父性ふせい推定すいていのみならず、嫡出ちゃくしゅつせい付与ふよについてさだめた規定きていというふたつの意味いみ[14]本条ほんじょうについては父性ふせい推定すいてい嫡出ちゃくしゅつせい付与ふよ嫡出ちゃくしゅつ否認ひにんうったえの前提ぜんていとしての嫡出ちゃくしゅつ推定すいていみっつの要素ようそゆうすると構成こうせいする見解けんかいもある[21])。

本条ほんじょう父性ふせい推定すいていは、ははおっとちちであろう蓋然性がいぜんせいきわめてたかてん根拠こんきょくもので[22]本条ほんじょうによる推定すいていける推定すいていされる嫡出ちゃくしゅつ嫡出ちゃくしゅつ推定すいていける嫡出ちゃくしゅつ)と[23]

772じょう推定すいてい法律ほうりつじょう推定すいていであり、嫡出ちゃくしゅつ否認ひにんうったえによってのみくつがえすことができる[21]。このように父性ふせい推定すいていくつがえすためには嫡出ちゃくしゅつ否認ひにんうったえによることとなるが、これとはべつDNA鑑定かんていによって父性ふせい推定すいていくつがえすことができるかあらそいがあるが、2014ねん7がつ最高裁さいこうさい判例はんれいではどもの身分みぶん法的ほうてき安定あんていせいという観点かんてんから、父子ふし以外いがい血縁けつえん関係かんけいがDNA鑑定かんてい証明しょうめいされても、その事実じじつをもって戸籍こせきじょうちちとの親子おやこ関係かんけいすことはできないとして、嫡出ちゃくしゅつ推定すいてい規定きていはDNA鑑定かんてい優先ゆうせんするとの判断はんだんしめした[16]

なお、2013ねん12月の最高裁さいこうさい判例はんれいではこの父性ふせい推定すいていせい同一どういつせい障害しょうがいしゃ性別せいべつ取扱とりあつかいの特例とくれいかんする法律ほうりつにより女性じょせいから男性だんせいへの性別せいべつ取扱とりあつかいの変更へんこう審判しんぱんけたおっとについて、つまとの性的せいてき関係かんけい結果けっかもうけたでなくてもおよぶとした(さいけつひらめ25・12・10)。

懐胎かいたい時期じき推定すいてい離婚りこん300にち問題もんだい

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772じょう2こうは「婚姻こんいん成立せいりつからひゃくにち経過けいかしたのちまた婚姻こんいん解消かいしょうしくは取消とりけしのからさんひゃくにち以内いないまれたは、婚姻こんいんちゅう懐胎かいたいしたものと推定すいていする」と規定きていする。懐胎かいたい時期じきはは婚姻こんいんちゅうであったことを証明しょうめいしなければ父性ふせい推定すいていはたらかないとすると、父性ふせい推定すいてい実質じっしつてき意義いぎそこなわれ、保護ほごてんからも妥当だとうでないことから、772じょう2こうはこのような不都合ふつごう解消かいしょうしようとする趣旨しゅしである[24]

ほんこうはあくまでも懐胎かいたい時期じき推定すいてい規定きていで、父子ふし関係かんけい存在そんざい推定すいていとは直接的ちょくせつてきには関係かんけいがなく、懐胎かいたい時期じきについて具体ぐたいてき立証りっしょうがあった場合ばあいには、その立証りっしょうされた懐胎かいたい時期じき基準きじゅんとして父性ふせい推定すいていしょうじるか判断はんだんされる[24]

しかし、かつて実務じつむは、婚姻こんいん解消かいしょう300にち以内いない出生しゅっしょうした出生しゅっしょう証明しょうめいしょ妊娠にんしん月数げっすうからの逆算ぎゃくさんで、婚姻こんいん解消かいしょう懐胎かいたいしたとみられる場合ばあいについても、嫡出ちゃくしゅつでないとしての出生しゅっしょうとどけ受理じゅりされなかったため(昭和しょうわ24ねん9がつ5にち民事みんじかぶと1942ごう)337ごう民事局みんじきょくちょう回答かいとう)、離婚りこん300にち以内いない前夫ぜんふ以外いがいものちちとするまれた場合ばあいには、722じょう2こうにより前夫ぜんふ推定すいていされることになって、実際じっさい自然しぜん血縁けつえん関係かんけいことなる結果けっかしょうじることとなってしまい、この推定すいていくつがえすためには前夫ぜんふによる嫡出ちゃくしゅつ否認ひにんうったえが必要ひつようとなる。この場合ばあい女性じょせい前夫ぜんふとのかかわりをけたい場合ばあい出生しゅっしょうとどけ提出ていしゅつしないこともおおく、戸籍こせきのないなどの社会しゃかい問題もんだい離婚りこん300にち問題もんだい)をしょうじたため、現在げんざい戸籍こせき実務じつむでは医師いし懐胎かいたい時期じきかんする証明しょうめいによって772じょう推定すいていおよばず、前夫ぜんふとしない出生しゅっしょうとどけ提出ていしゅつすることが可能かのうとなった(平成へいせい19ねん5がつ7にち法務省ほうむしょうみんいちだい1007ごう民事局みんじきょく長通ながどおりたち[25]

ただし、事実じじつじょう離婚りこん状態じょうたいのまま事実じじつじょう再婚さいこん状態じょうたいとなり、出産しゅっさんいたった場合ばあいには、うえ戸籍こせき実務じつむでの救済きゅうさいはない[25]

このような場合ばあい出産しゅっさんした新生児しんせいじ前夫ぜんふとの親子おやこ関係かんけい否定ひていするためには審判しんぱん必要ひつようであるが、出生しゅっしょうとどけ提出ていしゅつまえ遺伝いでんじょうちちたいして認知にんちもとめるうったえを提起ていきすることは出来できない[ちゅう 3]ため、出生しゅっしょうとどけ提出ていしゅつ原則げんそくとして前夫ぜんふ嫡出ちゃくしゅつ否認ひにんうったえを提起ていきするしかない。

なお、戸籍こせきがなくとも住民じゅうみんひょう交付こうふ学校がっこう教育きょういくけることは可能かのうであるが、パスポート交付こうふけられないため海外かいがい渡航とこう不可能ふかのうである。

嫡出ちゃくしゅつ否認ひにんうった

編集へんしゅう

じつ親子おやこ関係かんけい成立せいりつするには自然しぜん血縁けつえん関係かんけい必要ひつようとするが、父子ふし関係かんけい確認かくにん困難こんなんさを回避かいひするため、772じょう父性ふせい推定すいていする規定きていいている[26]。しかし、父性ふせい推定すいてい事実じじつことなる場合ばあいにこれをくつがえすため、嫡出ちゃくしゅつ否認ひにんうったえをみとめる(774じょう[26]

家庭かてい平和へいわ維持いじ地位ちい早期そうき安定あんていはかるため、嫡出ちゃくしゅつ否認ひにんうったえには厳格げんかく制限せいげんもうけられており[9]訴期あいだちゅう嫡出ちゃくしゅつ否認ひにんうったえがない場合ばあいには親子おやこ関係かんけい確定かくていすることになるが、不実ふじつ父子ふし関係かんけい確定かくていしょうじた場合ばあい保護ほごなどの問題もんだいもあり、民法みんぽうじょう厳格げんかく制限せいげんについては議論ぎろんがある[27]

嫡出ちゃくしゅつ否認ひにんうったえは父性ふせい推定すいていくつがえすためのうったえであるから、戸籍こせき届出とどけで記載きさいにかかわらず、また、別居べっきょ300にち以内いないまれたなど、推定すいていおよかぎ嫡出ちゃくしゅつ否認ひにんうったえの対象たいしょうとなる(大判おおばんあきら13・12・24みんしゅう17かん2533ぺーじさいはんひらめ10・8・31ばん1655ごう112ぺーじ)。

原告げんこく適格てきかく
否認ひにんけんしゃ原則げんそくとしておっとのみである(774じょう)。おも真実しんじつちち否認ひにんけんはない[28][29]夫婦ふうふあいだ問題もんだい第三者だいさんしゃ介入かいにゅうすべきでないことを根拠こんきょとするが、立法りっぽうろんとして妻子さいしにも否認ひにんけんみとめるべきではないかとの議論ぎろんがある[21]。ただ、否認ひにんけんしゃ拡大かくだい結果けっかとして嫡出ちゃくしゅつ否認ひにん制度せいど否定ひていにつながるというてん問題もんだいとされる[28]
否認ひにん制限せいげん
おっと出生しゅっしょう嫡出ちゃくしゅつであることを承認しょうにんしたときは否認ひにんけんうしなう(776じょう)。「承認しょうにん」の方法ほうほうについて民法みんぽうさだめはなく、任意にんい方式ほうしきりるとされている[26]ちちとして命名めいめいおこなうことや、戸籍こせきほうじょう義務ぎむとして出生しゅっしょうとどけ提出ていしゅつしただけでは「承認しょうにん」にあたらない[30][31]
被告ひこく適格てきかく
嫡出ちゃくしゅつ否認ひにんまた親権しんけんおこなははたいするうったえにより、親権しんけんおこなははがいないときは特別とくべつ代理人だいりにん選任せんにんようする(775じょう)。胎児たいじたいするうったえはできない[26]。また、死亡しぼううったえを提起ていきできないとされる(通説つうせつ[32])。
提訴ていそ期間きかん
嫡出ちゃくしゅつ否認ひにんうったえは、おっと出生しゅっしょうったときから1ねん以内いない提起ていきしなければならない(777じょう)。身分みぶん関係かんけい安定あんていのためである(さいはんあきら55・3・27ばん970ごう151ぺーじ)。「おっと出生しゅっしょうったとき」とはつま分娩ぶんべんした事実じじつったときす(大判おおばんあきら17・9・10法学ほうがく12かん333ぺーじ[32][33]
提訴ていそ期間きかんない嫡出ちゃくしゅつ否認ひにんのないときは夫婦ふうふとしての身分みぶん確定かくていてきなものとなる[34]
否認ひにん効果こうか
嫡出ちゃくしゅつ否認ひにん判決はんけつ確定かくていしたときは、出生しゅっしょうときさかのぼって、おっとでなくはは嫡出ちゃくしゅつであったことが確認かくにんされる[32]

推定すいていされない嫡出ちゃくしゅつ嫡出ちゃくしゅつ範囲はんい拡張かくちょう

編集へんしゅう

嫡出ちゃくしゅつ」は本来ほんらいてきには婚姻こんいんちゅう懐胎かいたいしたし、婚姻こんいんから200にち以内いないまれたについては先述せんじゅつの772じょう2こう法律ほうりつじょう推定すいていおよばないことになるが、判例はんれい実務じつむは772じょう2こう推定すいていけなくとも婚姻こんいん成立せいりつ出生しゅっしょうしたについて嫡出ちゃくしゅつとしてあつかい、その範囲はんい拡張かくちょうしている[11]。すなわち、772じょう2こうは「婚姻こんいん成立せいりつからひゃくにち経過けいかしたのちまた婚姻こんいん解消かいしょうしくは取消とりけしのからさんひゃくにち以内いないまれたは、婚姻こんいんちゅう懐胎かいたいしたものと推定すいていする」と規定きていしている関係かんけいじょう婚姻こんいんから200にち以内いないまれた嫡出ちゃくしゅつ推定すいていけず、かつて判例はんれいはこのような嫡出ちゃくしゅつであるとし(だい判明はんめい31・2・6新聞しんぶん2957ごう6ぺーじ[35]父母ちちはは認知にんちすればじゅんせいによって嫡出ちゃくしゅつたる身分みぶん取得しゅとくするとしていた。しかし、このようなほう解釈かいしゃく実際じっさい生活せいかつ感情かんじょう合致がっちせず、まれる直前ちょくぜん婚姻こんいんとどけされた場合ばあい不都合ふつごうである[36]。また、当時とうじ民法みんぽう死後しご認知にんちみとめていなかったため、ちち死亡しぼうした場合ばあいには嫡出ちゃくしゅつたる身分みぶん取得しゅとくできないという問題もんだいしょうじていた[30]。その判例はんれい内縁ないえんちゅう懐胎かいたいした内縁ないえんおっとであるとの事実じじつじょう推定すいていみとめ、内縁ないえん先行せんこうする場合ばあいには、このような出生しゅっしょう同時どうじ当然とうぜん父母ちちはは嫡出ちゃくしゅつとなるとした(事実じじつじょう推定すいていせつだい連判れんばんあきら15・1・23みんしゅう19かん54ぺーじ)。このような772じょうによる嫡出ちゃくしゅつ推定すいてい法律ほうりつじょう推定すいてい)はけないものの、出生しゅっしょうによって嫡出ちゃくしゅつたる身分みぶん取得しゅとくする推定すいていされない嫡出ちゃくしゅつ推定すいていけない嫡出ちゃくしゅつ)という[29][37]

ただ、実務じつむにおいては戸籍こせき吏には内縁ないえん先行せんこうしていたかどうか判断はんだんする実質じっしつてき審査しんさけんたないため 婚姻こんいんまれたはすべて嫡出ちゃくしゅつとして受理じゅりすることになっており(昭和しょうわ15ねん4がつ8にち民事みんじかぶと432ごう民事局みんじきょくちょう通牒つうちょう)、判例はんれい学説がくせつもこれを支持しじする[38][39]。なお、このような場合ばあい男性だんせいちちである場合ばあい考慮こうりょし、戸籍こせき実務じつむでははは婚姻こんいん成立せいりつ200にち以内いない出生しゅっしょうしたについて嫡出ちゃくしゅつとして出生しゅっしょうとどけした場合ばあいにおいては、はは嫡出ちゃくしゅつとして受理じゅりすることになっている(昭和しょうわ26ねん6がつ27にち民事みんじかぶと1332ごう回答かいとう[30]

推定すいていされない嫡出ちゃくしゅつついては、民法みんぽう772じょう類推るいすい適用てきようせつもあるが、通説つうせつ判例はんれい事実じじつじょう推定すいていせつをとっており、親子おやこ関係かんけいあらそ場合ばあいには嫡出ちゃくしゅつ否認ひにんうったえではなく親子おやこ関係かんけい存在そんざい確認かくにんうったえによるべきとする(さいはんあきら41・2・15みんしゅう20かん2ごう202ぺーじ[37]

民法みんぽうじょうには「嫡出ちゃくしゅつ」について直接的ちょくせつてき定義ていぎした規定きていがなく、嫡出ちゃくしゅつとは具体ぐたいてきにどのようなすのかかならずしも明確めいかくでないが[40]、772じょうや774じょう条文じょうぶんからは父母ちちはは婚姻こんいんちゅう懐胎かいたいした意味いみしているとほぐされ[40]本来ほんらい、「嫡出ちゃくしゅつ」のかたり父母ちちはは婚姻こんいん懐胎かいたいされた意味いみしていたが、その保護ほご観点かんてんから先述せんじゅつのような内縁ないえん関係かんけい先行せんこうによる「推定すいていされない嫡出ちゃくしゅつ」にも概念がいねん拡張かくちょうされた結果けっか現在げんざいでは懐胎かいたい時期じきにかかわらず父母ちちはは婚姻こんいん出生しゅっしょうしたかたりとなっているとされる[11]

推定すいていおよばない嫡出ちゃくしゅつ範囲はんい制限せいげん

編集へんしゅう

嫡出ちゃくしゅつ推定すいていつよみとめられ、嫡出ちゃくしゅつ否認ひにんうったえにも厳格げんかく制限せいげんもうけられている関係かんけいじょう嫡出ちゃくしゅつ推定すいてい画一かくいつてき適用てきようすると真実しんじつことなる結果けっかまねきやすくなることから推定すいていおよばない概念がいねん導入どうにゅうされている[41]。すなわち婚姻こんいんちゅう懐胎かいたいしたは772じょうによって父性ふせい推定すいていけるはずだが、つま懐胎かいたいおっとざいかん失踪しっそう行方ゆくえ不明ふめい長期間ちょうきかん別居べっきょなどのためあきらかにおっとではないときには父性ふせい推定すいていおよばない(通説つうせつ[22][29][42]判例はんれいとしてさいはんあきら44・5・29みんしゅう23かん6ごう1064ぺーじ、このほか嫡出ちゃくしゅつ推定すいていおよばないとした判例はんれいとして、妊娠にんしんしたとみられる時期じきおっと出征しゅっせいしていた場合ばあいにつきさいはん平成へいせい10ねん8がつ31にちばん1655ごう128ぺーじ)。

このような状態じょうたいにおいて懐胎かいたいしたのことを、推定すいていおよばない推定すいていおよばない嫡出ちゃくしゅつおもて嫡出ちゃくしゅつ)と[22][29]。なお、実質じっしつ嫡出ちゃくしゅつであるから「推定すいていおよばない嫡出ちゃくしゅつ」とぶのは適当てきとうで、「推定すいていおよばない」とぶべきとするろんもある[43]

推定すいていおよばないひょう嫡出ちゃくしゅつ)の範囲はんいについては、外観がいかんせつ婚姻こんいん関係かんけい破綻はたんしていたなど、外観がいかんじょうおっとでないことがあきらかな場合ばあいかぎる)、血縁けつえんせつ血液けつえきがたなどから実質じっしつてき親子おやこ関係かんけい否定ひていされる場合ばあいふくむ)、家庭かてい平和へいわせつ家庭かてい破綻はたんせつ家庭かてい平和へいわ状態じょうたいにあるときは外観がいかんにとどめ、破綻はたん状態じょうたいにあるときは血縁けつえんという事実じじつによるべきで家庭かてい状態じょうたいにより区別くべつすべきとするせつ)などがある[44]最高裁さいこうさい判例はんれい外観がいかんせつをとる(さいはんひらめ10・8・31ばん1655ごう128ぺーじさいはんひらめ12・3・14いえがつ52かん9ごう85ぺーじ[25]

ただし、夫婦ふうふあいである可能かのうせいがある場合ばあいには、父性ふせい推定すいていはたらかなくなるとかいすべきではないとされる(通説つうせつ[24]別居べっきょ開始かいし9箇月かげつあまりまれたについて、婚姻こんいん実態じったいがないことがあきらかでない以上いじょう嫡出ちゃくしゅつ推定すいていおよぶとした判例はんれいとしてさいはんひらめ10・8・31ばん1655ごう112ぺーじ前掲ぜんけい判例はんれい同日どうじつだがページすうことなっているてん注意ちゅうい))。


なお、推定すいていされない嫡出ちゃくしゅつ推定すいていけない)や推定すいていおよばないについては、772じょう推定すいていはたらいてないことから嫡出ちゃくしゅつ否認ひにんうったえではなく、親子おやこ関係かんけい存在そんざい確認かくにんうったえによるべきとされる[28][29]確認かくにん利益りえきみとめられればだれからでも、777じょう期間きかんにかかわらず、いつでも提起ていきできる。

じゅう推定すいてい問題もんだい

編集へんしゅう

772じょう2こう規定きていによれば、ぜんこん解消かいしょうから300にち以内いないでかつ再婚さいこん200にちまれたは、ぜんこんおっとこうこんおっとじゅう推定すいていけることになり、問題もんだいしょうじる(ただし、733じょう再婚さいこん禁止きんし期間きかんがあるため、実際じっさい問題もんだいとしてはすくないとされる)[45]。このような場合ばあいそなえ、民法みんぽう773じょう前条ぜんじょう(772じょう)の規定きていによりそのちちさだめることができないときは、裁判所さいばんしょがこれをさだめると規定きていする。このうったえをちちさだめるうったという。なお、773じょう母親ははおや重婚じゅうこん状態じょうたいにあるときに懐胎かいたいした準用じゅんようすべきとされる[46]

じゅんせい嫡出ちゃくしゅつ

編集へんしゅう

じゅんせいとは嫡出ちゃくしゅつでない嫡出ちゃくしゅつとしての地位ちいあたえることをいい(民法みんぽう789じょう[40]婚姻こんいんじゅんせい789じょう1こう)と認知にんちじゅんせい789じょう2こう)がある。

婚姻こんいんによるじゅんせい

編集へんしゅう

ちち認知にんちしたは、その父母ちちはは婚姻こんいんによって嫡出ちゃくしゅつ身分みぶん取得しゅとくする(民法みんぽう789じょう1こう)。これを婚姻こんいんじゅんせいという[47]

認知にんちによるじゅんせい

編集へんしゅう

婚姻こんいんちゅう父母ちちはは認知にんちしたは、その認知にんちときから、嫡出ちゃくしゅつ身分みぶん取得しゅとくする(民法みんぽう789じょう2こう)。これを認知にんちじゅんせいという[48]

法文ほうぶんでは「父母ちちははが」となっているが、先述せんじゅつのように母子ぼし関係かんけい分娩ぶんべん事実じじつにより当然とうぜん発生はっせいするので、はは認知にんち原則げんそくとして必要ひつようでない(当然とうぜん発生はっせいせつ通説つうせつ判例はんれい判例はんれいとしてさいはんあきら37・4・27みんしゅう16かん7ごう1247ぺーじ[5][12]

法文ほうぶんでは認知にんち効力こうりょく始期しきについて「認知にんちときから」となっているが、民法みんぽうには嫡出ちゃくしゅつ法定ほうてい相続そうぞくぶん嫡出ちゃくしゅつの2ぶんの1であるとする規定きてい900じょう4ごう)があり、ちち死後しご強制きょうせい認知にんち場合ばあいにおいて認知にんち効力こうりょく発生はっせいするとすると、相続そうぞくちち死亡しぼう)には嫡出ちゃくしゅつとしてではなく嫡出ちゃくしゅつとしての法定ほうてい相続そうぞくぶん取得しゅとくするにすぎないことになる。そのため保護ほご観点かんてんから、認知にんちによるじゅんせい場合ばあいにも婚姻こんいんじゅんせい効果こうかしょうじるものとほぐされ(通説つうせつ)、実務じつむでもそのようにあつかわれていた(昭和しょうわ42ねん1967ねん3月8にちみんかぶとだい373ごう民事局みんじきょくちょう回答かいとう[49]。なお、先述せんじゅつのようにその、2013ねん9がつ4にち民法みんぽうだい900じょう4ごう規定きていそのものについて、最高裁さいこうさいだい法廷ほうてい違憲いけん判断はんだんくだすにいたり、平成へいせい25ねん12月11にち法律ほうりつだい94ごうにより民法みんぽう900じょう4ごう改正かいせいされている。

各国かっこくにおける状況じょうきょう

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法律ほうりつめん状況じょうきょう

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法律ほうりつじょうこん外子そとこ相続そうぞくぶん差別さべつ規定きていもうけているくにはフィリピンがあり、人権じんけんめんからの批判ひはんがある[50]

嫡出ちゃくしゅつこん外子そとこ)の割合わりあい

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2016ねん欧州おうしゅう誕生たんじょうした新生児しんせいじのうち嫡出ちゃくしゅつ割合わりあいたかかったくには、アイスランド(69.6%)、フランス(59.7%)、ブルガリアおよびスロベニア(58.6%)、ノルウェー(56.2%)、エストニア(56.1%)、スウェーデン(54.9%)、デンマーク(54.0%)、ポルトガル(52.8%)であった。一方いっぽうトルコ(2.9%)、ギリシャ(9.4%)、マケドニア(12.0%)、ベラルーシ(13.3%)など割合わりあいひくくに存在そんざいする[51]。なお、日本にっぽん嫡出ちゃくしゅつ割合わりあいやく2%たいとなっている。日本にっぽん(2.3%)、韓国かんこく(1.9%)とひがしアジアはひく部類ぶるいはいる(中野なかの信子のぶこ不倫ふりん文春ぶんしゅん新書しんしょ 2018ねん 164ぺーじ)。

国名こくめい 割合わりあい(2016ねん[52]
チリ 72.7%
アイスランド 69.6%
メキシコ 67.1%
フランス 59.7%
スロベニア 58.6%
ブルガリア 58.6%
ノルウェー 56.2%
エストニア 56.1%
スウェーデン 54.9%
デンマーク 54.0%
ポルトガル 52.8%
オランダ 50.4%
ベルギー 49.0%
チェコ 47.7%
イギリス 47.7%
ハンガリー 46.7%
ニュージーランド 45.9%
スペイン 45.9%
フィンランド 44.9%
オーストリア 42.2%
アメリカ 39.8%
アイルランド 36.7%
ドイツ 35.5%
オーストラリア 34.0%
カナダ 33.9%
イタリア 31.5%
ポーランド 25.0%
スイス 24.2%
クロアチア 18.9%
ギリシャ 9.4%
イスラエル 6.8%
トルコ 2.9%
日本にっぽん 2.3%
韓国かんこく 1.9%

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ このほか常用漢字じょうようかんじひょうひょうがい音訓おんくんとなるが「てきしゅつ」のみもある(法令ほうれい用語ようご研究けんきゅうかい 『有斐閣ゆうひかく法律ほうりつ用語ようご辞典じてん有斐閣ゆうひかく、2006ねん、1005ぺーじおよび『法律ほうりつがくしょう辞典じてん だい4はんていばん』2008ねん、905ぺーじ参照さんしょう
  2. ^ 母子ぼし関係かんけい分娩ぶんべん事実じじつより自明じめいである。
  3. ^ デイリースポーツ』が2010ねん3がつ28にち配信はいしんしたニュースによれば、芸能人げいのうじん爆笑ばくしょう問題もんだい田中たなか裕二ゆうじが、離婚りこんした前妻ぜんさい婚姻こんいん継続けいぞくちゅう妊娠にんしんした第三者だいさんしゃ父親ちちおや胎児たいじについて、田中たなか実子じっしとして出生しゅっしょうとどけされたのち家庭かてい裁判所さいばんしょにDNA鑑定かんてい結果けっか提出ていしゅつし、田中たなかもとつまとのあいだ嫡出ちゃくしゅつではないと法律ほうりつじょう確定かくていさせる手続てつづきをとると報道ほうどうした。

出典しゅってん

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  1. ^ 谷口たにぐちともひら編著へんちょ新版しんぱん 注釈ちゅうしゃく民法みんぽう〈21〉親族しんぞく 1』 有斐閣ゆうひかく有斐閣ゆうひかくコンメンタール〉、1989ねん12月、91ぺーじ
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  3. ^ 谷口たにぐちともひら編著へんちょ新版しんぱん 注釈ちゅうしゃく民法みんぽう〈21〉親族しんぞく 1』 有斐閣ゆうひかく有斐閣ゆうひかくコンメンタール〉、1989ねん12月、91-92ぺーじ
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  11. ^ a b c d 佐藤さとう義彦よしひこ伊藤いとう昌司しょうじ右近うこん健男たけおちょ民法みんぽうⅤ-親族しんぞく相続そうぞく だい3はん有斐閣ゆうひかく有斐閣ゆうひかくSシリーズ〉、2005ねん10がつ、57ぺーじ
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  49. ^ 川井かわいけんちょ民法みんぽう概論がいろん5親族しんぞく相続そうぞく有斐閣ゆうひかく、2007ねん4がつ、69ぺーじ
  50. ^ 選択せんたくてき夫婦ふうふ別姓べっせいこん外子そとこ相続そうぞくぶん差別さべつQ&A
  51. ^ 結婚けっこん没落ぼつらく?…欧州おうしゅう10ヵ国かこくこんがい出産しゅっさんぜん新生児しんせいじすう半分はんぶん以上いじょう”. 東亜日報とうあにっぽう (2018ねん4がつ19にち). 2018ねん4がつ20日はつか閲覧えつらん
  52. ^ OECD Family Database - OECD

関連かんれん書籍しょせき

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  • 共著きょうちょ社会しゃかいがく入門にゅうもん新版しんぱん)』有斐閣ゆうひかく、pp.38(そで孝子こうし執筆しっぴつ部分ぶぶん
  • ひさみなと晴夫はるおほか共著きょうちょ(2003ねん3がつ)『やさしい家族かぞくほう成文せいぶんどう、 pp.117-146
  • 内田うちだたか(2002ねん7がつ)『民法みんぽうIV 親族しんぞく相続そうぞくほう東京大学とうきょうだいがく出版しゅっぱんかい、 pp.163-208
  • 民法みんぽう改正かいせいかんがえるかい『よくわかる民法みんぽう改正かいせい選択せんたくてき夫婦ふうふ別姓べっせい&こん外子そとこ差別さべつ撤廃てっぱいもとめて』朝陽あさひかい、2010ねん
  • 日本にっぽん弁護士べんごし連合れんごうかいへんいまこそえよう! 家族かぞくほうこん外子そとこ差別さべつ選択せんたくてき夫婦ふうふ別姓べっせいかんがえる』日本加除出版にほんかじょしゅっぱん、2011ねん

参照さんしょう

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関連かんれん項目こうもく

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判例はんれい

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外部がいぶリンク

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