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幕下 - Wikipedia

幕下まくした

大相撲おおずもうにおける番付ばんづけ名称めいしょう

幕下まくした(まくした)は、大相撲おおずもう番付ばんづけうえ階級かいきゅう

6つある番付ばんづけじょう階級かいきゅう幕内まくうちじゅうりょう幕下まくしたさんだんじょだん序ノ口じょのくち)のうちうえから3番目ばんめ階級かいきゅうである。

呼称こしょう由来ゆらい

編集へんしゅう

呼称こしょう由来ゆらいは、十両じゅうりょうのなかった時代じだい江戸えど時代じだいから明治めいじ初期しょき1887ねんまで)には幕内まくうちのすぐ階級かいきゅうであったため。番付ばんづけではうえからだん記載きさいされる[注釈ちゅうしゃく 1] ため、正式せいしき名称めいしょう幕下まくしただん現在げんざいではじゅうりょう創設そうせつ以降いこうの「じゅうりょう」「幕下まくした」と区別くべつしてじゅうりょう創設そうせつ以前いぜん時代じだい幕下まくしたを「だん」とぶことがある。

特徴とくちょう

編集へんしゅう

関取せきとりじゅうりょう以上いじょう)をうかが地位ちいであり、十両じゅうりょうへの昇進しょうしん目指めざものじゅうりょう下位かい力士りきしとのあいだで、もっと競争きょうそうきびしい地位ちいでもある。力士りきしとしていち人前にんまえあつかわれる関取せきとりと、力士りきし養成ようせいいんあつかいの幕下まくした以下いかとでは、その待遇たいぐう雲泥うんでいがあるため、ぞくに「十両じゅうりょう幕下まくした天国てんごく地獄じごく」とまでわれる。そのため関取せきとりなが活躍かつやくしてきた力士りきしは、幕下まくした陥落かんらくしたのをしお引退いんたいすることもおおい。

待遇たいぐう
地位ちい 幕内まくうち横綱よこづな - 前頭まえがしら じゅうりょう 幕下まくした さんだん じょだん 序ノ口じょのくち
まげ だい銀杏いちょう 丁髷ちょんまげ
十両じゅうりょうとの対戦たいせんおよび弓取ゆみとりしき巡業じゅんぎょうちゅう初切しょっきり出演しゅつえん床山とこやま練習れんしゅうだい引退いんたい断髪だんぱつしきさいだい銀杏いちょう容認ようにん
ふく 紋付もんつき羽織はおりはかま 着物きもの羽織はおり外套がいとう襟巻えりまき着用ちゃくよう 着物きもの羽織はおり 着物きもの浴衣ゆかたもしくはウール)
おび 博多帯はかたおび ベンベルグ
かさ 番傘ばんがさじゃ目傘めがさ 洋傘ようがさ
履物はきもの 足袋たび雪駄せったたたみき) 足袋たび雪駄せった(エナメルせい 素足すあし雪駄せった(エナメルせい 素足すあし下駄げた
稽古けいこまわ 白色はくしょく木綿こわた 黒色こくしょく木綿こわた
まわ 博多織はかたおり繻子しゅすいろ事実じじつじょう自由じゆう 黒色こくしょく木綿こわた
がり まわしの共布ともぎれ ひも
足袋たびいろ しろ くろ
ひかえの敷物しきもの 私物しぶつ座布団ざぶとんいろ・デザインは自由じゆう 共用きょうよう座布団ざぶとんむらさき一色いっしょく たたみちょく幕下まくした上位じょういばんおよび十両じゅうりょうとの対戦たいせんじゅうりょうおな座布団ざぶとん
つきごとの収入しゅうにゅう 月額げつがく給与きゅうよ -
場所ばしょごとの収入しゅうにゅう 力士りきし褒賞ほうしょうきん 場所ばしょ手当てあて奨励しょうれいきん

幕下まくした地位ちいから博多帯はかたおび博多織はかたおりおび)と冬場ふゆばコート着用ちゃくようでき、番傘ばんがさじゃ目傘めがさすこともゆるされるようになる。なかでも将来しょうらい有望ゆうぼう見込みこまれた力士りきし稽古けいこ専念せんねんさせるためちゃんこばんなどの雑用ざつよう免除めんじょする部屋へやもある。

上位じょうい15まい以内いない成績せいせき次第しだいじゅうりょう昇進しょうしん可能かのうせいえてることからぞく幕下まくした上位じょういばれ、また本場所ほんばしょ場内じょうない入場にゅうじょうしゃ配布はいふされる当日とうじつ取組とりくみひょううら印刷いんさつされる星取表ほしとりひょう掲載けいさいされる。21世紀せいき以降いこう昇進しょうしん競争きょうそう激化げきかし、幕下まくした上位じょうい在位ざいいする力士りきしおおくが関取せきとり経験けいけんしゃという事態じたいがしばしばみられる[注釈ちゅうしゃく 2]

取組とりくみ

本場所ほんばしょでは通常つうじょう15日間にちかんで7ばん相撲すもう[注釈ちゅうしゃく 3]。ただし、全段ぜんだんでの休場きゅうじょう力士りきしいなどで、(おもに5はい以上いじょう力士りきしに)はちばん相撲すもうまれることもある。

5せん全勝ぜんしょう力士りきしろくばん相撲すもうじゅういちにちに、6せん全勝ぜんしょう力士りきしななばん相撲すもう全員ぜんいんやぶれて全勝ぜんしょう力士りきしがいなくなる可能かのうせいがある場合ばあいは5しょう1はい力士りきしも)はじゅうさんにち固定こていされている。

じゅうりょう土俵入どひょういから幕下まくした最後さいご取組とりくみまでの5ばんとく幕下まくした上位じょういばん後述こうじゅつ)とばれる。

なおだい世界せかい大戦たいせん幕下まくしたの1場所ばしょあたりの取組とりくみすうは、関取せきとりが13にち10日とおか→11にちなどと変遷へんせんするのにわせ、7ばん→5ばん→6ばんなどと変遷へんせんしていたが、とし2場所ばしょせいからとし3場所ばしょせい変更へんこうとなった昭和しょうわ24(1949)ねん春場所はるばしょ(3がつ)に、関取せきとりの13日間にちかんたい幕下まくした以下いかも12ばんるように変更へんこうされ、つづ夏場所なつばしょ(5がつ)にはじゅうりょう以上いじょうが15日間にちかん変更へんこうされたのにわせて幕下まくした以下いかも15にち15ばんせい[1]変更へんこうとし4場所ばしょせい変更へんこうされた昭和しょうわ28(1953)年初ねんしょ場所ばしょ(1がつ)までつづいたのち同年どうねん春場所はるばしょ(3がつ)から幕下まくしたは15にち8ばんせい変更へんこうされた[2]

通常つうじょうしおきはじゅうりょう以上いじょうでないとゆるされないが、ごくまれ場所ばしょ進行しんこうはやぎるとき時間じかん調整ちょうせい一環いっかんとして幕下まくしたみでもしおきがおこなわれる[3]

定員ていいん

定員ていいん東西とうざい60まいけい120にんである(1967ねん5がつ場所ばしょ以降いこう)。ただし幕下まくしたづけ力士りきしはこれにふくめない。

定員ていいん東西とうざい60まい120にんとなる以前いぜんについては、人数にんずうまい場所ばしょ変動へんどうしていたが、戦後せんご最少さいしょう人数にんずうは1949ねん1がつ場所ばしょにおける51にん枚数まいすうは26まい、26まいひがしのみ)、史上しじょう最多さいた人数にんずうは1966ねん1がつ場所ばしょにおける203にん枚数まいすうは101まい幕下まくしたかく番付ばんづけがい1にん)となっている。

十両じゅうりょう創設そうせつ以前いぜん時代じだい幕下まくしただん)でると、とく江戸えど時代じだい江戸えど相撲すもう初期しょきにはだん自体じたい枚数まいすうが10まい以下いかであることもおおく、だん史上しじょう最少さいしょう枚数まいすうたかられき11ねん(1761ねん)10がつ場所ばしょにおける14にん東西とうざい7まい)であるが、この当時とうじおそらくだん待遇たいぐう区別くべつされる地位ちいとして確立かくりつしていなかったとおもわれる。

優勝ゆうしょう

優勝ゆうしょう賞金しょうきんは50まんえん

大相撲おおずもう本場所ほんばしょ幕下まくした以下いか取組とりくみではスイスしきトーナメント導入どうにゅうしている関係かんけいじょう[注釈ちゅうしゃく 4]定員ていいんが120にん幕下まくしたでは、6ばん相撲すもうまで6連勝れんしょうした力士りきし2にんのこり、ななばん相撲すもう勝者しょうしゃが7せん全勝ぜんしょう幕下まくした優勝ゆうしょうとなるれい大半たいはんである。

一方いっぽう休場きゅうじょう力士りきし続出ぞくしゅつしたり、6連勝れんしょうした力士りきし2にんどう部屋へやもしくは兄弟きょうだい親戚しんせきのためあいほし決戦けっせんめずりょう者共ものどもほしちがいの力士りきしやぶれたりして、全勝ぜんしょう力士りきし不在ふざいになり、6しょう1はい力士りきし複数ふくすうめいによる優勝ゆうしょう決定けっていせんおこなわれるれいまれ発生はっせいする。ぎゃくに、6連勝れんしょうした力士りきし2にんどう部屋へや兄弟きょうだい親戚しんせきだったり、番付ばんづけいちじるしくはなれていたりしたためあいほし決戦けっせんめなかったさいに、りょう者共ものどもほしちがいの力士りきし勝利しょうりして、全勝ぜんしょう同士どうし優勝ゆうしょう決定けっていせんおこなわれるれいさらまれ発生はっせいする[注釈ちゅうしゃく 5]

なお、平成へいせい後期こうき以降いこうでは6連勝れんしょうした力士りきし2にんあいほし決戦けっせんさいには場内じょうないアナウンスで力士りきし行司ぎょうじ呼出よびだしの紹介しょうかいのちで「なお、この取組とりくみ勝者しょうしゃこん場所ばしょ幕下まくした優勝ゆうしょうであります。」とアナウンスされる[注釈ちゅうしゃく 6]

昇進しょうしん陥落かんらく要件ようけん

編集へんしゅう

幕下まくしたかぎらず、「番付ばんづけもの」と俗称ぞくしょうされるように、成績せいせきよく場所ばしょ地位ちいとの関係かんけい一定いっていではない。とく幕下まくしたでは上位じょういほど、十両じゅうりょうから陥落かんらくする力士りきしすうじゅうりょう以上いじょう引退いんたい力士りきし有無うむによっておおきく左右さゆうされる。

1967ねん5月場所ばしょ幕内まくうちおよじゅうりょう定員ていいん改定かいていともな導入どうにゅうされた十両じゅうりょう昇進しょうしんかか唯一ゆいいつ内規ないきに、「幕下まくした15まい以内いない[注釈ちゅうしゃく 7]で7せん全勝ぜんしょうした力士りきしじゅうりょう昇進しょうしん対象たいしょうとする。ただし番付ばんづけ編成へんせい都合つごうによる。」というものが存在そんざいし、7せん全勝ぜんしょう同士どうし優勝ゆうしょう決定けっていせん優勝ゆうしょうのがした場合ばあいにも適用てきようされるが、ただきのとおり、かならずしも幕下まくした15まい以内いない全勝ぜんしょうした力士りきし優先ゆうせんして昇進しょうしんさせることを保証ほしょうしたものではない。

  • 幕下まくした15まい格付かくづけ内規ないき適用てきようするかはさだかではなかったが、2006ねん5がつ場所ばしょ幕下まくした15まい格付かくづけ全勝ぜんしょう優勝ゆうしょうした下田しもだは、十両じゅうりょう陥落かんらくしゃすくなかったため、「幕下まくした15まい格付かくづけ幕下まくした15まい以内いないではない」との理由りゆうけでじゅうりょう昇進しょうしんはならなかった[注釈ちゅうしゃく 8]現行げんこう内規ないき該当がいとうした力士りきしじゅうりょう昇進しょうしんたせなかった唯一ゆいいつれいである。
  • 全勝ぜんしょう以外いがいじゅうりょう昇進しょうしん確実かくじつとする成績せいせきとしては、ひがし筆頭ひっとうでのしがある(小結こむすび以上いじょうかかわる成績せいせきのぞいては1てんでもせば番付ばんづけはんまい以上いじょうがるため、ただし番付ばんづけ編成へんせい都合つごうによる)。たいして西にし筆頭ひっとう場合ばあいしても優先ゆうせんてき昇進しょうしんできるわけではなく、力士りきし成績せいせき比較ひかくされることになるため、しても昇進しょうしん見送みおくりとなる事例じれいもある[注釈ちゅうしゃく 9]まれひがし筆頭ひっとうしてもきとなるケースもある。
  • 1わくたいしてひがし筆頭ひっとうしと15まい以内いない全勝ぜんしょう競合きょうごうしたれいはなく、両者りょうしゃ優先ゆうせん順位じゅんい計算けいさんじょうじゅうりょう残留ざんりゅうできる成績せいせき力士りきし陥落かんらくさせて2わくけるかかなどは不明ふめいである。なお、2012ねん1がつ場所ばしょでは幕下まくした西にし11まい吐合はきあいが6せん全勝ぜんしょうとしていたが、どう成績せいせきならんでいたのがどう部屋へや佐久間さくまさん幕下まくしたひがし15まい)のみだったため全勝ぜんしょう同士どうし直接ちょくせつ対決たいけつむことができず、吐合はきあいは5しょう1はい力士りきしではなく幕下まくしたひがし筆頭ひっとうで3しょう3はいとしていた里山さとやまとの対戦たいせんまれ、十両じゅうりょう昇進しょうしん確実かくじつとする成績せいせき力士りきしが3にん同時どうじあらわれることのない取組とりくみ編成へんせいとなった。
  • このほか幕下まくした5まい以内いないで6しょうまたは幕下まくした2まい以内いないで5しょうげた場合ばあいじゅうりょう昇進しょうしんする可能かのうせいたかくなるが、この場合ばあいでも昇進しょうしんできなかったれい存在そんざいする[注釈ちゅうしゃく 10]
  • 幕下まくした15まい以内いないでの全勝ぜんしょう幕下まくしたひがし筆頭ひっとう以外いがい力士りきしじゅうりょうから陥落かんらくする人数にんずうおおきく左右さゆうされるため、「なんまいなんしょうしたので確実かくじつ昇進しょうしんする」とは一概いちがいえない部分ぶぶんがある。また、1場所ばしょ15ばん相撲すもう関取せきとりは「し1てんにつき1まい昇進しょうしんする(しの場合ばあい同様どうよう横綱よこづなおよび大関おおぜきのぞく)」という目安めやす計算けいさんできるため(以下いか計算けいさんじょう」「相当そうとう」はこの目安めやすもとにする)、幕内まくうちじゅうりょうあいだえは計算けいさんじょう番付ばんづけ優劣ゆうれつである程度ていどめられる部分ぶぶんがあるが、1場所ばしょ7ばん幕下まくした力士りきしにはこのような目安めやすはないため、じゅうりょう幕下まくしたあいだえは計算けいさんじょう番付ばんづけ優劣ゆうれつではめることができず、以下いかのような目安めやすめられることになる。
    • じゅうりょう力士りきし計算けいさんじょう幕下まくした陥落かんらく相当そうとう成績せいせき力士りきしがそのまま陥落かんらくするのが基本きほんである。ただし、幕下まくした上位じょういでの力士りきしたいして幕下まくした陥落かんらく相当そうとう成績せいせき力士りきしすくなすぎる場合ばあい計算けいさんじょうじゅうりょう最下位さいかいとなる力士りきし幕下まくした陥落かんらくすることはある。またぎゃくに、幕下まくした陥落かんらく相当そうとう成績せいせき力士りきしたいして幕下まくした上位じょういでのしがすくなすぎる場合ばあい、「あと1しょうしていれば計算けいさんじょうじゅうりょう残留ざんりゅうできる力士りきし」が陥落かんらくまぬかれる場合ばあいもある。
    • 幕下まくしたからじゅうりょうへの昇進しょうしんじゅうりょうから陥落かんらくする人数にんずうわせて優先ゆうせん順位じゅんいたか順番じゅんばん決定けっていする。この優先ゆうせん順位じゅんいたかいことをぞくに「つよ成績せいせき」と表現ひょうげんされることがしばしばある。なお、この優先ゆうせん順位じゅんい番付ばんづけ昇降しょうこう別物べつものであるため、あるしゃ比較ひかくして一方いっぽうのみが昇進しょうしんする場合ばあい双方そうほうとも昇進しょうしんあるいは双方そうほうとも昇進しょうしん見送みおくりになった場合ばあいには番付ばんづけ下位かいになるほう昇進しょうしんする場合ばあいもある。
    • 幕下まくした15まい以内いないでの全勝ぜんしょう幕下まくしたひがし筆頭ひっとう以外いがい力士りきしについては幕下まくした5まい以内いないでのしが優先ゆうせんされる傾向けいこうにあるが、幕下まくした5まいでの4しょう3はい幕下まくした6まいでの6しょう1はいのようにちか番付ばんづけ成績せいせきひらきがある場合ばあいにはこのれいてはまらないこともある。また、幕下まくした5まい以内いないでのしが優先ゆうせんされるようになっても幕下まくした4~5まいでの4しょう3はいは、十両じゅうりょう残留ざんりゅう計算けいさんじょう1しょうりない力士りきし優先ゆうせんするかたち昇進しょうしん見送みおくられることがあったが、2021ねん3がつ場所ばしょ以降いこう幕下まくした3まいでの4しょう3はい幕下まくした5まいでの5しょう2はい力士りきし同様どうよう状況じょうきょう昇進しょうしん見送みおくられる傾向けいこうられるようになった。

以上いじょうをまとめると、以下いかのようなかたちになる。

  1. 幕下まくした15まい以内いないでの7せん全勝ぜんしょうまたは幕下まくしたひがし筆頭ひっとうでのしは優先ゆうせんてき昇進しょうしんできる。ただし幕下まくした15まい格付かくづけさい優先ゆうせんとはならない。
  2. 幕下まくした2まい以内いないでの4しょう3はい幕下まくした4まい以内いないでの5しょう2はい幕下まくした5まい以内いないでの6しょう1はい(いずれも幕下まくしたひがし筆頭ひっとうのぞく)は、当該とうがい力士りきし優先ゆうせん順位じゅんい計算けいさんじょうじゅうりょう残留ざんりゅうできない成績せいせき力士りきし人数にんずう以内いない場合ばあい昇進しょうしんできる。この条件じょうけん力士りきしあいだ優劣ゆうれつ審判しんぱん判断はんだんによる(番付ばんづけうえ力士りきしぼし同数どうすう以上いじょう場合ばあいのようなあきらかなれいのぞく)。
  3. 幕下まくした3~5まいでの4しょう3はい幕下まくした5まいでの5しょう2はいは、当該とうがい力士りきし優先ゆうせん順位じゅんい計算けいさんじょうじゅうりょう残留ざんりゅうに2しょう以上いじょうりない成績せいせき力士りきし人数にんずう以内いない場合ばあい昇進しょうしんできる。この条件じょうけん力士りきしあいだ優劣ゆうれつ審判しんぱん判断はんだんによる(おなぼしのため番付ばんづけにより優劣ゆうれつあきらかな場合ばあいのぞく)。
  4. 幕下まくした15まい以内いないでの7せん全勝ぜんしょうまたは幕下まくした5まい以内いないでのしのすくなくとも一方いっぽうたす力士りきし人数にんずうが、計算けいさんじょうじゅうりょう残留ざんりゅうに2しょう以上いじょうりない成績せいせき力士りきし人数にんずうよりすくない場合ばあいは、幕下まくした6まい以下いかの7せん全勝ぜんしょうでない力士りきしなかから昇進しょうしんさせる。
じゅうりょうから陥落かんらくする成績せいせき力士りきし幕下まくしたから昇進しょうしんしてもおかしくない成績せいせき力士りきしかずひらきがあった場合ばあいれい
  • 2008ねん11月場所ばしょ計算けいさんじょうじゅうりょうから幕下まくした陥落かんらくする成績せいせき力士りきし2人ふたりだった。安壮あそう富士ふじ幕下まくしたひがし筆頭ひっとうで6しょう1はいし、きんこく幕下まくしたひがし10まいで7せん全勝ぜんしょうとともにじゅうりょう昇進しょうしん確定かくていてきとなる成績せいせきだったため、幕下まくした西にし筆頭ひっとうで5しょう2はいだった福岡ふくおか昇進しょうしんできなかった。
  • 2010ねん7がつ場所ばしょ計算けいさんじょうじゅうりょうから幕下まくした陥落かんらくする成績せいせき力士りきし2人ふたり(ともにかりにあと2しょうしていても陥落かんらくする成績せいせきだった)、大相撲おおずもう野球やきゅう賭博とばく問題もんだいによる全休ぜんきゅう幕下まくした陥落かんらくすることがまっていた力士りきしが4にんと、どう問題もんだい大関おおぜききん光喜みつよし解雇かいこ処分しょぶんになったことによる穴埋あなうめの1わくけい7にんじゅうりょう昇進しょうしんする状況じょうきょうになった。幕下まくした5まい以内いないでのし5にん幕下まくしたひがし12まいで7せん全勝ぜんしょう十文字じゅうもんじ全員ぜんいん昇進しょうしんさせても1わくあまってしまい、幕下まくした西にし11まいで6しょう1はい琉鵬じゅうりょう昇進しょうしんした。
  • 2011ねん7がつ場所ばしょ計算けいさんじょうじゅうりょうから幕下まくした陥落かんらくする成績せいせき力士りきしが5にん場所ばしょちゅう引退いんたいした大関おおぜき魁皇かいおう穴埋あなうめの1わくそして大相撲おおずもう八百長やおちょう問題もんだい影響えいきょうらされていた関取せきとり定員ていいんもともどすための4わくけい10わくめなければならない状況じょうきょうであった。幕下まくした西にし5まいで7せん全勝ぜんしょう直江なおえ場所ばしょすめらぎふう改名かいめい)をふく幕下まくした5まい以内いないでの力士りきし6にん全員ぜんいん昇進しょうしんさせても4わくあまってしまうため、じゅうりょうひがし13まいで6しょう9はい飛天ひてんりゅうじゅうりょう残留ざんりゅうし、幕下まくした西にし6まいで5しょう2はい里山さとやま幕下まくした西にし9まいで5しょう2はいきた勝国かつくに幕下まくした西にし11まいで6しょう1はい飛翔ひしょう富士ふじ昇進しょうしんした[注釈ちゅうしゃく 11]
  • 2017ねん9がつ場所ばしょ計算けいさんじょうじゅうりょうから幕下まくした陥落かんらくする成績せいせき力士りきし2人ふたりだった。源治げんじ幕下まくしたひがし筆頭ひっとうで4しょう3はいしをめていたため、幕下まくした西にし筆頭ひっとうで4しょう3はいきたふとしじゅ幕下まくしたひがし2まいで5しょう2はいしょうざる幕下まくしたひがし3まいで6しょう1はいますかちのうち1にん昇進しょうしんする状況じょうきょうとなり、番付ばんづけ編成へんせい会議かいぎ結果けっかますかち場所ばしょたかしかち改名かいめい)が昇進しょうしんした。このさい計算けいさんじょうじゅうりょう最下位さいかいとなる成績せいせきだった陥落かんらくさせてきたふとしじゅしょうざる昇進しょうしんさせる措置そちられなかった。またきたふとしじゅしょうざるともによく場所ばしょ番付ばんづけはんまいずつ上昇じょうしょうしており、結果けっかてきしょうざるの5しょうよく場所ばしょ番付ばんづけ影響えいきょうしなかった。
  • 2018ねん1がつ場所ばしょ幕下まくした5まい以内いない力士りきし5にん幕下まくした15まい以内いない全勝ぜんしょう力士りきしなしにたいして計算けいさんじょう幕下まくした陥落かんらくする成績せいせき力士りきしが7にんいた(全員ぜんいんかりにあと2しょうしていても計算けいさんじょう幕下まくした陥落かんらくする成績せいせきだった)。このため、幕下まくしたひがし6まいで4しょう3はいほのおおおとり幕下まくしたひがし7まいで5しょう2はい貴公きこうしゅんじゅうりょう昇進しょうしんした。なお、幕下まくしたひがし17まいで7せん全勝ぜんしょうだったわか隆景たかかげ昇進しょうしんしなかった。
  • 2020ねん3がつ場所ばしょ計算けいさんじょう幕下まくした陥落かんらくする成績せいせき力士りきしが3にんだった。15まい以内いない優勝ゆうしょうおよ幕下まくした東西とうざい筆頭ひっとうしもなく、幕下まくした西にし2まいで4しょう3はいきんふとしごう幕下まくしたひがし3まいで6しょう1はいあさ弁慶べんけい幕下まくした西にし3まいで5しょう2はい富士ふじひがし幕下まくしたひがし4まいで5しょう2はい千代ちよすめらぎの4にんで3わくあらそうこととなり、番付ばんづけ編成へんせい会議かいぎ結果けっかあさ弁慶べんけい富士ふじひがし千代ちよすめらぎの3にんじゅうりょう昇進しょうしんした。なおこのときじゅうりょう最下位さいかいとなる成績せいせきだった水戸みとりゅう陥落かんらくさせきんふとしごう昇進しょうしんさせる処置しょちらなかった。
成績せいせき番付ばんづけによる昇進しょうしん比較ひかく基準きじゅん一定いっていではないれい

以下いかは1ねん以内いない期間きかんおなじように番付ばんづけ下位かい好成績こうせいせき力士りきしとの比較ひかくになり、ことなる結果けっかになったれいである。

  • 2018ねん9がつ場所ばしょ計算けいさんじょう幕下まくした陥落かんらくする成績せいせき力士りきしが3にんだった。幕下まくしたひがし5まいごくしんどうが7せん全勝ぜんしょうじゅうりょう昇進しょうしん確定かくていてきとしていたほか、幕下まくした西にし筆頭ひっとうで6しょう1はいゆたかしま上回うわまわることができる力士りきしがいなかったため、のこりの1わくは4しょう3はい力士りきしさい上位じょういだっただい成道じょうどう幕下まくしたひがし2まいで4しょう3はい)と5しょう2はい力士りきしさい上位じょういだったともふう幕下まくした西にし4まいで5しょう2はい)のどちらかが昇進しょうしんする状況じょうきょうとなり、番付ばんづけ編成へんせい会議かいぎ結果けっかともふうじゅうりょう昇進しょうしんした。
  • 2019ねん7がつ場所ばしょ計算けいさんじょう幕下まくした陥落かんらくする成績せいせき力士りきしが3にん場所ばしょちゅう引退いんたいしたじゅうりょう安美やすみにしき穴埋あなうめの1わくけい4わくくことになった。幕下まくしたひがし筆頭ひっとうで5しょう2はいしていたあおおおかみ昇進しょうしん確実かくじつとなり、15まい以内いないで7せん全勝ぜんしょう力士りきしはいなかった。幕下まくした西にし筆頭ひっとうで4しょう3はいいろどり幕下まくしたひがし3まいで4しょう3はい玉木たまき場所ばしょちょうだまぜい改名かいめい)を上回うわまわることができる成績せいせき力士りきしが5まい以内いないにいなかったため、のこりの1わく幕下まくした西にし4まいで4しょう3はいさきがけしょう幕下まくした西にし5まいで5しょう2はいわか元春もとはるのどちらかが昇進しょうしんする状況じょうきょうとなり、番付ばんづけ編成へんせい会議かいぎ結果けっかさきがけしょうじゅうりょう昇進しょうしんした。
  • 2020ねん9がつ場所ばしょ計算けいさんじょう幕下まくした陥落かんらくする成績せいせき力士りきしが3にん、さらに場所ばしょまえ引退いんたいした﨑海穴埋あなうめの1わくけい4わくくこととなった。15まい以内いないで7せん全勝ぜんしょう力士りきしはなく、ひがし筆頭ひっとう源治げんじが4しょう3はいして昇進しょうしん確実かくじつとし、西にし筆頭ひっとうで4しょう3はいつねさいわいりゅうひがし2まいで4しょう3はい千代ちようみ西にし4まいで5しょう2はい納谷なや西にし5まいで6しょう1はい宇良うらの4にんで3わくあらそうこととなり、番付ばんづけ編成へんせい会議かいぎ結果けっか常幸つねゆきりゅう千代ちようみ宇良うらの3にんじゅうりょう昇進しょうしんした。

上記じょうきれいにより、2018ねん9がつ場所ばしょと2020ねん9がつ場所ばしょでは幕下まくしたひがし2まいでの4しょう3はい幕下まくした西にし4まいでの5しょう2はいのどちらを昇進しょうしんさせるかというてんことなる結果けっかになっており、一概いちがいにどちらの成績せいせきつよいとはえない事例じれいとなっている。

幕下まくした上位じょういばん以降いこう

編集へんしゅう

じゅうりょう土俵入どひょういじゅうりょう力士りきし支度したく都合つごうじょう幕下まくした取組とりくみを5ばんのこしたタイミングでおこなわれる。この5ばんとく幕下まくした上位じょういばん(あるいはたん幕下まくした上位じょうい)とばれる。

  • じゅうりょう土俵入どひょうい直後ちょくご取組とりくみでは、対戦たいせんする力士りきし四股しこめいつづいて「幕下まくした上位じょうい取組とりくみであります」とアナウンスされる。
  • 土俵どひょうひかえにじゅうりょう力士りきしおな座布団ざぶとん用意よういされる。
  • 十両じゅうりょうかく行司ぎょうじ取組とりくみさばき、じゅうりょう呼出よびだしげを担当たんとうする。
  • かつては、幕下まくした上位じょういばんかぎり、館内かんない電光でんこう掲示板けいじばんでも勝敗しょうはい表示ひょうじしていた(じゅうりょう以上いじょう定員ていいん増加ぞうかとうともない、1991ねん1がつ場所ばしょ以降いこうおこなわれていない)。
  • NHK大相撲おおずもう中継ちゅうけいでは、幕内まくうち取組とりくみ合間あいまって、じゅうりょう結果けっかとともに発表はっぴょうされる(まりしゅはアナウンサーによる口頭こうとう発表はっぴょうのみで表示ひょうじはされない)。
  • 仕切しきりの最中さいちゅう力士りきし紹介しょうかいは、じゅうりょう土俵入どひょういりまでは力士りきしめい番付ばんづけ出身しゅっしん所属しょぞく部屋へや勝敗しょうはいすう画面がめん横文字よこもじ紹介しょうかいされるが、幕下まくした上位じょういばんからはおおきなたて文字もじ力士りきしめい幕下まくした力士りきしのみ明朝体みんちょうたい)で紹介しょうかいされる。

出場しゅつじょうしている関取せきとり奇数きすうになると、幕下まくした力士りきし日替ひがわりでじゅうりょう取組とりくみ登場とうじょうする[注釈ちゅうしゃく 12]休場きゅうじょう引退いんたい力士りきしおおいときには、複数ふくすうじんじゅうりょう土俵どひょうがる。また、終盤しゅうばんにはじゅうりょう下位かい不振ふしん力士りきし幕下まくした上位じょういじゅうりょう昇進しょうしん可能かのうせいのこしている力士りきし取組とりくみまれることがおおい(大相撲おおずもう中継ちゅうけいでは「せんのような要素ようそった取組とりくみ」とわれる)。いずれの場合ばあいも、じゅうりょう力士りきし対戦たいせんする幕下まくした力士りきしだい銀杏いちょうって土俵どひょうがる(ただし、出世しゅっせはやかみびがいつかず、ざんばらや丁髷ちょんまげ土俵どひょうがる力士りきしもいる)。「せん」はあくまでも俗称ぞくしょうであり、結果けっか直接的ちょくせつてき番付ばんづけ編成へんせい反映はんえいされるものではないとされてきたが、前述ぜんじゅつの2019ねん7がつ場所ばしょれいでは7ばん相撲すもうにおけるじゅうりょう力士りきしとの対戦たいせん結果けっか考慮こうりょされたともわれている[4] しかし2020ねん9がつ場所ばしょ千代ちようみ納谷なやのケースではさきがけしょうわか元春もとはるのケースよりも単純たんじゅん計算けいさん番付ばんづけちいさく、さらに「せん」となる取組とりくみ相手あいておな力士りきし[注釈ちゅうしゃく 13] であり、両者りょうしゃ直接ちょくせつ対決たいけつでもっているというさきがけしょうわか元春もとはるのケースよりもさらに納谷なや優位ゆうい条件じょうけんであったにもかかわらず同様どうよう措置そちられなかった。納谷なやには「せん」の勝利しょうり優位ゆういとみてじゅうりょう昇進しょうしん記者きしゃ会見かいけん設定せっていされていたという[5]

いずれも、2024ねん7がつ場所ばしょ終了しゅうりょう時点じてん記録きろくである。太字ふとじ現役げんえき

  • 在位ざいい場所ばしょすう
順位じゅんい 幕下まくした在位ざいい 四股しこめい 最高さいこう しん幕下まくした 最終さいしゅう在位ざいい
1 120場所ばしょ とちたかしあきらせいかさ ひがしじゅうりょう4 1985ねん9がつ場所ばしょ 2010ねん7がつ場所ばしょ
2 114場所ばしょ 牧本まきもと英輔えいすけ ひがし前頭まえがしら12 1961ねん1がつ場所ばしょ 1982ねん11月場所ばしょ
3 102場所ばしょ きんかんむりたすくみなもとただし ひがしじゅうりょう6 1986ねん9がつ場所ばしょ 2006ねん9がつ場所ばしょ
4 95場所ばしょ だいかみなりわらわ太郎たろう ひがしじゅうりょう2 2000ねん1がつ場所ばしょ 2019ねん1がつ場所ばしょ
5 94場所ばしょ てるめんりゅう政樹まさき ひがし幕下まくした4 1991ねん9がつ場所ばしょ 2010ねん1がつ場所ばしょ
  • 優勝ゆうしょう回数かいすう - 3かい

神幸しんこう勝紀かつのりてんやま静雄しずお出羽でわしまきよし和歌わか乃山よう大輝だいき煌正じんわかつとむひろしおもねほのおせいとらの7にん達成たっせい。いずれも3かい幕下まくした優勝ゆうしょうまえに1場所ばしょ以上いじょう関取せきとり在位ざいい経験けいけんし、かみみゆき和歌わか乃山・わかつとむおもねほのおは3かいすべて全勝ぜんしょうたかしやま大輝だいき煌は1かいが1はい出羽でわしゅうは1・3かいが1はい

  • 全勝ぜんしょう回数かいすう - 3かい ※ 1960ねん7がつ場所ばしょ幕下まくした以下いか取組とりくみいち場所ばしょ7ばんせい導入どうにゅうされて以降いこう記録きろく

上述じょうじゅつかみみゆき和歌わか乃山・わかつとむおもねほのおほか優勝ゆうしょうともなわない7せん全勝ぜんしょうふくめると、わかあきらさんあきらわかよしよう重幸しげゆき修羅しゅらおう政勝まさかつたてこうぐまろうも3かい達成たっせいし、当該とうがい4にんはいずれも3かい全勝ぜんしょうのうち2かい優勝ゆうしょうともない、1かい全勝ぜんしょう同士どうし優勝ゆうしょう決定けっていせん敗北はいぼくした。

  • 連続れんぞく優勝ゆうしょう回数かいすう - 2かい

1967ねん5月場所ばしょじゅうりょう昇進しょうしんかかわる内規ないき導入どうにゅうされて以降いこう、2場所ばしょ連続れんぞく幕下まくした優勝ゆうしょうした力士りきし以下いかの8めいである。いずれも、幕下まくした16まい(21まい以下いかで7せん全勝ぜんしょう優勝ゆうしょうしたよく場所ばしょ幕下まくした15まい(20まい以内いないでも7せん全勝ぜんしょう優勝ゆうしょうしてじゅうりょう昇進しょうしんした。

四股しこめい 1場所ばしょ 番付ばんづけ 2場所ばしょ 番付ばんづけ
輪島わじまひろし 1970ねん1がつ 60まい格付かくづけ 1970ねん3がつ ひがし8まい
長浜ながはま広光ひろみつ 1970ねん5がつ 西にし42まい 1970ねん7がつ ひがし3まい
たれさわ和春かずはる 1973ねん9がつ 西にし30まい 1973ねん11月 ひがし2まい
山崎やまざき直樹なおき 1990ねん1がつ ひがし24まい 1990ねん3がつ ひがし4まい
尾曽おうそ武人ぶじん 1993ねん1がつ 60まい格付かくづけ 1993ねん3がつ ひがし8まい
竹内たけうち雅人まさと 1998ねん7がつ 60まい格付かくづけ 1998ねん9がつ 西にし6まい
松谷まつや裕也ゆうや 2011ねん1がつ 西にし51まい 2011ねん技量ぎりょう審査しんさ 西にし4まい
とちこころつよし 2014ねん3がつ 西にし55まい 2014ねん5がつ 西にし6まい
おもねほのおせいとら 2021ねん3がつ 西にし56まい 2021ねん5がつ ひがし7まい

上記じょうき8めいのうち、連続れんぞく優勝ゆうしょう以前いぜん関取せきとり在位ざいい経験けいけんした力士りきし松谷まつやどう時点じてん最高さいこうひがしじゅうりょう8まい)、とちこころどう時点じてん最高さいこう西にし小結こむすび)、おもねえんどう時点じてん最高さいこうひがし小結こむすび)の3めい。なお、全勝ぜんしょう優勝ゆうしょう限定げんていしなければ「3場所ばしょ連続れんぞく幕下まくした優勝ゆうしょう」も理論りろんじょうこりるが、前例ぜんれい存在そんざいしない。

  • 年少ねんしょう昇進しょうしん記録きろく平成へいせい以降いこう四股しこめい太字ふとじ現役げんえき
順位じゅんい 昇進しょうしん年齢ねんれい 四股しこめい 最高さいこう
1 16さい8かげつ 吉井よしいにじ 幕下まくした3
2 16さい9かげつ 花田はなた光司こうじ貴乃花たかのはな光司こうじ 横綱よこづな
3 16さい11かげつ 萩原はぎはらひろしまれぜいさとひろし 横綱よこづな
4 17さい0かげつ 大辻おおつじさとし 幕下まくした8
4 17さい0かげつ 丹治たんじじゅん 幕下まくした50

四股しこめい幕下まくした昇進しょうしんのもの。

昭和しょうわ時代じだいには、きたうみさとしみつる(のちに横綱よこづな)が1969ねん3がつ場所ばしょで15さい9ヶ月かげつ幕下まくした昇進しょうしんしたが、1971ねん11月場所ばしょ以降いこう義務ぎむ教育きょういく修了しゅうりょうまえはつ土俵どひょうみとめられなくなった。

幕下まくしたかく行司ぎょうじ幕下まくした呼出よびだし

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行司ぎょうじ呼出よびだし共通きょうつう事項じこう

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行司ぎょうじ呼出よびだしのうち、幕下まくした相当そうとうする階級かいきゅうもの幕下まくしたかく行司ぎょうじ幕下まくした呼出よびだしぶ。本場所ほんばしょほんわりでは1にち取組とりくみなかで、1人ひとりにつき、12にちまでは4ばん前後ぜんこう、13にち以降いこうは3ばん前後ぜんこう担当たんとうする(さばく・げる)が、取組とりくみすうによって担当たんとうばんすう増減ぞうげんすることがある。幕下まくした取組とりくみ担当たんとうするほか、行司ぎょうじ呼出よびだし人数にんずう取組とりくみばんすう関係かんけいで、下位かいものさんだん取組とりくみ担当たんとうすることがある。また幕下まくした優勝ゆうしょう決定けっていせん幕下まくしたかく行司ぎょうじ幕下まくした呼出よびだしつとめる。

取組とりくみさい場内じょうないアナウンスでは基本きほんてき十両じゅうりょうかく行司ぎょうじ十両じゅうりょう呼出よびだし以上いじょう行司ぎょうじ呼出よびだしのみアナウンスで紹介しょうかいされる。ただし、優勝ゆうしょう決定けっていせんでは幕下まくしたかく行司ぎょうじ幕下まくした呼出よびだし以下いかであってもアナウンスで紹介しょうかいされる。

幕下まくしたかく行司ぎょうじ

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幕下まくしたかく行司ぎょうじは、地位ちい行司ぎょうじことなり、兄弟子あにでしとしてびとしたがえることもなければ、自身じしん上位じょうい行司ぎょうじびととなることもない。幕下まくしたかく行司ぎょうじ装束しょうぞくきくつづり軍配ぐんばいぼうひもいろは、あお実際じっさいには緑色みどりいろ)またはくろとなっており(実際じっさいにはあお緑色みどりいろ)をもちいている行司ぎょうじがほとんどであり、くろ現役げんえきではしきもりいちてるっている程度ていど)、裸足はだし土俵どひょうがる。

番付ばんづけひょうや、場内じょうない観客かんきゃく配布はいふされる取組とりくみひょうでは、行司ぎょうじじゅうりょうかく行司ぎょうじ以上いじょうかどうかをわず行司ぎょうじ全員ぜんいん(取組とりくみひょう出場しゅつじょうしゃ)が記載きさいされる。

幕下まくした呼出よびだし

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番付ばんづけひょうや、場内じょうない観客かんきゃく配布はいふされる取組とりくみひょうでは、呼出よびだしじゅうりょう呼出よびだし以上いじょう記載きさいされ、幕下まくした呼出よびだし以下いか記載きさいされない。

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ このだんにはじゅうりょう力士りきしかれているが、ほそちいさい文字もじほう幕下まくしたで、地位ちい表示ひょうじは「どう」のすうめいごとに(現在げんざい番付ばんづけでは8かれている。
  2. ^ 2021ねん1がつ場所ばしょでは関取せきとり経験けいけんしゃが20にん在位ざいいしている
  3. ^ 初日しょにちから12にちまでは2にちごとに1ばんまれ、最後さいごの3日間にちかんあいだに7番目ばんめまれる。
  4. ^ どう部屋へや力士りきしあいだ親族しんぞく関係かんけいなど、厳密げんみつ規定きてい無視むしすると、スイスしきトーナメントでは出場しゅつじょう力士りきし128めいちゅう1めい必然ひつぜんてきに7連勝れんしょうとなる。
  5. ^ 平成へいせい以降いこう、このような経緯けいい幕下まくした力士りきし2めい全勝ぜんしょう同士どうし優勝ゆうしょう決定けっていせんたたかったれいは6れいあるが、前者ぜんしゃのようにどう部屋へや幕下まくした力士りきし2めいが7せん全勝ぜんしょう優勝ゆうしょう決定けっていせんたたかったれいは、2015ねん11月場所ばしょしば宇良うらの1れいのみである(たおしばち)。
  6. ^ 幕下まくした以外いがいでも条件じょうけんたせば同様どうようのアナウンスがされるが、序ノ口じょのくち人数にんずう都合つごうじょうどう部屋へや兄弟きょうだい親戚しんせき場合ばあいのぞくと6せん全勝ぜんしょう1人ひとりしぼられていることがおおいため滅多めったにない。じょだん通常つうじょうは6せん全勝ぜんしょうすくなくとも3にんおり、3にん力士りきしさんだん全勝ぜんしょう力士りきしとの対戦たいせん結果けっかたないと決定けっていせん有無うむ確定かくていしないため、通常つうじょうれいではったほう優勝ゆうしょうとはならない。さんだん通常つうじょうは6せん全勝ぜんしょうが3にんおり、最初さいしょ登場とうじょうする力士りきしじょだん全勝ぜんしょう力士りきしやぶれた場合ばあいのみ条件じょうけんたすため、幕下まくしたのようにほぼまい場所ばしょこのような状況じょうきょうになるわけではない。幕内まくうちじゅうりょう当該とうがい力士りきし同士どうしすで対戦たいせんしている場合ばあいなどもあり、優勝ゆうしょうあらそっている力士りきしあいほし決戦けっせんになるとはかぎらない。以上いじょうのことから当該とうがいアナウンスは幕下まくした優勝ゆうしょうのかかった一番いちばん機会きかいもっとおおくなる。
  7. ^ 導入どうにゅう当初とうしょは「幕下まくした20まい以内いない」、1977ねん3がつ場所ばしょより現行げんこう
  8. ^ 2023ねん1がつ場所ばしょ幕下まくした15まい格付かくづけ全勝ぜんしょう優勝ゆうしょうした落合おちあいじゅうりょう昇進しょうしんしている。
  9. ^ 極端きょくたんれいでは、隠岐おきうみ(当時とうじ福岡ふくおか)は2008ねん11月場所ばしょ西にし幕下まくした筆頭ひっとうで5しょう2はいしたが昇進しょうしん見送みおくられた。
  10. ^ この成績せいせき見送みおくられたれいとして2008ねん11月場所ばしょ隠岐おきうみ(当時とうじ福岡ふくおか)(西にし筆頭ひっとうで5しょう2はい)、2017ねん9月場所ばしょしょうざるひがし2まいで5しょう2はい)がある。
  11. ^ 大相撲おおずもう八百長やおちょう問題もんだいさいは、技量ぎりょう審査しんさ場所ばしょにおける多数たすう関取せきとり在位ざいいしゃ引退いんたいにより、どう場所ばしょ幕下まくした上位じょういしたかき西にし幕下まくした筆頭ひっとうで3しょう4はいおよあらわしひがし幕下まくした3まいで3しょう4はい)も昇進しょうしん対象たいしょうとなった。
  12. ^ 江戸えど時代じだいにはじゅうりょう地位ちい存在そんざいしなかったことから、幕下まくした位置いちしていても、幕内まくうち力士りきしとの対戦たいせんまれていた。
  13. ^ ともに7ばん相撲すもうじゅうりょうだいしょうおおとり対戦たいせんし、千代ちようみやぶれた一方いっぽう納谷なやっている

出典しゅってん

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  1. ^ 序ノ口じょのくちのみ14ばん
  2. ^ さんだん以下いか一足早ひとあしはや昭和しょうわ27(1952)ねん春場所はるばしょから8ばんせい移行いこう
  3. ^ 週刊しゅうかんポスト2018ねん3がつ23・30にちごう
  4. ^ しんじゅうりょうさきがけしょう「ビックリした」浅香山あさかやま部屋へやはつ関取せきとり誕生たんじょう - 大相撲おおずもう 日刊にっかんスポーツ 2019ねん7がつ24にち
  5. ^ スボすぼル・マガジン社るまがじんしゃかん相撲すもう』 2020ねん11がつごう(11月場所ばしょ展望てんぼうごう) 78ぺーじ

関連かんれん項目こうもく

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