(Translated by https://www.hiragana.jp/)
想定線 - Wikipedia

想定そうていせん(そうていせん)、またはイマジナリーラインとは、映画えいが撮影さつえいなど映像えいぞう動画どうが収録しゅうろく専門せんもん用語ようごで、2人ふたり対話たいわしゃあいだむす仮想かそうせん、あるいは人物じんぶつ車両しゃりょうなどの進行しんこう方向ほうこうばした仮想かそうせんをいい、このせんえたカメラ移動いどう編集へんしゅう(カットつなぎ)をしてはいけないとされている映像えいぞう制作せいさくじょう基本きほん原則げんそくである。

概要がいよう

編集へんしゅう
 
1:イマジナリーラインと映像えいぞう

映像えいぞう鑑賞かんしょうするもの時間じかんてき拘束こうそくする(そのうえ、かつては見直みなおしのきかなかった)媒体ばいたい時間じかん芸術げいじゅつ)である。イマジナリーラインとは、そんな映像えいぞう一度いちどただけで理解りかいできるようにするために発見はっけんされた原則げんそくの1つである。

原則げんそくてきには、イマジナリーラインをまたいだカメラ移動いどうおこなわない。1でたとえると、人物じんぶつかぶと人物じんぶつおつむすせん延長えんちょう部分ぶぶんふくむ)がイマジナリーラインである。Aのカメラ位置いち撮影さつえいしたカットれると、つぎにBのカメラ位置いちおつ撮影さつえいすることはあっても、Cでは撮影さつえいしない。みぎの(A→B)は自然しぜんかんじがするのにたいし、(A→C)では2人ふたりっているかんじがしない。進行しんこう方向ほうこうのイマジナリーラインをえると、機関きかんしゃ走行そうこう方向ほうこうぎゃくになってえるなどといった現象げんしょうきてしまう。

通常つうじょう、イマジナリーラインをえた撮影さつえいけるので、機材きざいスタッフ最初さいしょにカットをれたさいのカメラがわくとうつみがなくこのましい。

イマジナリーラインをえて撮影さつえいする場合ばあい背景はいけい機材きざいなども移動いどうさせる必要ひつようがあり、大掛おおがかりな作業さぎょうになることがおおい。これをどんでんかえる、もしくはどんでんがえするという。

イマジナリーラインをえる方法ほうほう

編集へんしゅう

えてはならないとっても、物語ものがたりちゅう人物じんぶつ位置いちわることは頻繁ひんぱんにある。イマジナリーラインは、カットのわりでえるのはダメだが、どういちカットないえるのはい。一般いっぱんてき方法ほうほうは、カメラが移動いどうするか、登場とうじょう人物じんぶつ移動いどうするか、もしくはことなる種類しゅるいのカットをはさ方法ほうほう爆発ばくはつなどの派手はで場面ばめん第三者だいさんしゃ登場とうじょうなど)である。

例外れいがいてきに、あえてイマジナリーラインをえたカットをつなぐ演出えんしゅつをする場合ばあいもある。

 
2:うごくもののイマジナリーライン、それをえる方法ほうほう

2のれいでは、列車れっしゃ進行しんこう方向ほうこうがイマジナリーラインである。一旦いったん進行しんこう方向ほうこう右側みぎがわ(A)からのカット(A)をれたら、つぎもやはり右側みぎがわからのカット(B)をつなぐと自然しぜんかんじる(A→B)。ここでひだりからのカット(C)を直接ちょくせつつなぐと不自然ふしぜんである(A→C)。ところが、イマジナリーラインと関係かんけいのないカット(ここでは列車れっしゃ形式けいしきしめすプレート)をはさむと不自然ふしぜんさが緩和かんわされる(A→□→C)。

関連かんれん項目こうもく

編集へんしゅう