極ごく超ちょう音速おんそく輸送ゆそう機き

極ごく超ちょう音速おんそく輸送ゆそう機き（ごくちょうおんそくゆそうき、英語えいご: Hypersonic transports; HST）とは、未来みらい技術ぎじゅつの1つとして構想こうそうされている旅客機りょかくきであり、2018年ねん現在げんざい、日本にっぽん・アメリカ・EUがそれぞれ独自どくじに研究けんきゅう開発かいはつを進すすめている。その高速こうそく性せいから宇宙うちゅう航空こうくうの分野ぶんやに分類ぶんるいされ、日本にっぽんではJAXAが開発かいはつを進すすめている。

概要がいよう

マッハ5程度ていどの極ごく超ちょう音速おんそくで飛行ひこうし、大陸たいりく間あいだの洋上ようじょうを移動いどうする交通こうつう手段しゅだんで実用じつよう化かされた場合ばあい、東京とうきょうからニューヨークまで2時じ間あいだ程度ていどで到達とうたつすることが可能かのうになる。2020年ねんから2030年ねんまでの間あいだに実用じつよう化かされると予測よそくされている。

空気くうき抵抗ていこうを減へらすために超ちょう音速おんそく輸送ゆそう機きよりさらに高たかい高度こうど25kmを飛行ひこうするため、ソニックブームの地上ちじょうへの影響えいきょうが小ちいさくなることが考かんがえられ、検証けんしょう段階だんかいではあるものの大だい陸上りくじょうを飛行ひこうするルートも考かんがえられている。その場合ばあい、アメリカ東海岸ひがしかいがんや欧州おうしゅうに3時じ間あいだ程度ていどで到達とうたつする。

また、飛行ひこう高度こうど・速度そくどの面めんから宇宙うちゅう観光かんこう用ようのスペースプレーンや、地球ちきゅう周回しゅうかい軌道きどうに小型こがた衛星えいせいを投入とうにゅうする宇宙うちゅう輸送ゆそう機きとしての発展はってんも見込みこまれており、JAXAでは機体きたい技術ぎじゅつとエンジン技術ぎじゅつの研究けんきゅうを進すすめている。

設計せっけい

極ごく超ちょう音速おんそく飛行ひこう時じには上うえから見みた面積めんせきに比例ひれいして揚力ようりょくが発生はっせいし、正面しょうめんから見みた面積めんせきに比例ひれいして空気くうき抵抗ていこうが発生はっせいする傾向けいこうにあるため、胴体どうたいの高たかさよりも幅はばを大おおきくとることで、胴体どうたいでも揚力ようりょくを発生はっせいさせる構造こうぞうがとられる。

また、液化えきかしても体積たいせきの大おおきい水素すいそが燃料ねんりょうとなるため、機首きしゅ部分ぶぶんの幅はばも広ひろくとられておりコンコルドのような鋭するどい機首きしゅではない。

計画けいかく

参考さんこう文献ぶんけん

『航空機こうくうき研究けんきゅう開発かいはつの現在げんざいから未来みらいへ―技術ぎじゅつはどこまで到達とうたつしているか』宇宙うちゅう航空こうくう研究けんきゅう開発かいはつ機構きこう航空こうくうプログラムグループ研究けんきゅう開発かいはつ本部ほんぶ、2011年ねん。ISBN 978-4-86345-083-7。

外部がいぶリンク

超ちょう・極ごく超ちょう音速おんそく機きの研究けんきゅう^{[リンク切きれ]} (JAXA)
- アーカイブ 2013年ねん5月がつ11日にち - ウェイバックマシン