現金げんきん預金よきん(げんきんよきん)は、勘定かんじょう科目かもくの一ひとつ。現げん預金よきんあるいは現金げんきん・預金よきんなどと表記ひょうきされる場合ばあいもある。
貸借たいしゃく対照たいしょう表ひょうの表示ひょうじ上じょうの科目かもくであり、簿記ぼき上うえの仕訳しわけでは使用しようされない。
現金げんきん預金よきんは、会社かいしゃが保有ほゆうする現金げんきん及および預金よきん類るいを一括いっかつして表あらわしたものであり、流動りゅうどう資産しさんを構成こうせいする一いち要素ようそである。現金げんきんとして扱あつかわれるものは通貨つうかおよび通貨つうか代用だいよう証券しょうけんである。通貨つうか代用だいよう証券しょうけんとは、いつでも通貨つうかと交換こうかんできる有価ゆうか証券しょうけんのことであり、郵便ゆうびん為替かわせ、小切手こぎってなどが含ふくまれる。
預金よきんのうち普通ふつう預金よきんや当座とうざ預金よきんは現金げんきん預金よきんに含ふくまれる。定期ていき預金よきんなどには一いち年ねん基準きじゅんが適用てきようされ、満期まんき日び又または償還しょうかん日びまでの期間きかんが1年ねん以内いないのものが現金げんきん預金よきんに含ふくまれる。
なお、銀行ぎんこうなどの預金よきん取扱とりあつかい金融きんゆう機関きかんでは、負債ふさいの部ぶの勘定かんじょう科目かもくたる「預金よきん」との区別くべつのため、資産しさんとしての預金よきんに対応たいおうする勘定かんじょう科目かもくは「預あづけ金きん」としており、そのため、「現金げんきん預金よきん」に相当そうとうするものは「現金げんきん預あづけ金きん」とされている。
一いち会計かいけい年度ねんどにおける支出ししゅつ総額そうがくを現金げんきん預金よきんの月々つきづきの平均へいきん額がくで割わった割合わりあいを現金げんきん預金よきん回転かいてん率りつと呼よび、これが高たかいほど現金げんきん預金よきんの流動りゅうどう性せいが高たかく、だぶつきが少すくないと考かんがえられている。