テレタイプ端末 たんまつ は端末 たんまつ 装置 そうち としても利用 りよう 可能 かのう
初期 しょき の端末 たんまつ は、本来 ほんらい は電信 でんしん に使 つか われた機器 きき である ASR-33 (右 みぎ 写真 しゃしん )のような電気 でんき 機械 きかい 式 しき のテレタイプ端末 たんまつ (TTY) であった。
IBMは汎用 はんよう コンピュータのSystem/360 を1964年 ねん に発表 はっぴょう 、この入出力 にゅうしゅつりょく 用 よう 装置 そうち としては、当初 とうしょ はパンチカード装置 そうち やTTYが用意 ようい されていた。
DECwriter
1970年 ねん にDEC がen:DECwriter というプリンタで印字 いんじ する専用 せんよう 端末 たんまつ を登場 とうじょう させた。DECはプリンタ方式 ほうしき の端末 たんまつ のシリーズとしてDECwriter II(1974年 ねん - )、DECwriter III(1978年 ねん - )、DECwriter IV(1982年 ねん -)のリリースを続 つづ けた。IBMも1974年 ねん にSystem/360用 よう にドットマトリクス・プリンター方式 ほうしき の端末 たんまつ IBM 3767 をリリースした。プリンタ方式 ほうしき の端末 たんまつ はテレタイプ端末 たんまつ よりは良 よ くなり、コンピュータに長時間 ちょうじかん バッチ処理 しょり をさせて、オペレータが不在 ふざい の状態 じょうたい でも計算 けいさん 結果 けっか の文字 もじ 出力 しゅつりょく を大量 たいりょう に残 のこ しておきたい用途 ようと で使 つか うのには向 む いていた。だが、プリンタの印字 いんじ 速度 そくど でコンピュータとのやりとりの速度 そくど が制限 せいげん されてしまうという欠点 けってん はあり、対話 たいわ 的 てき にコンピュータを使 つか う場合 ばあい は紙 かみ に文字 もじ 記録 きろく を残 のこ す必要 ひつよう 性 せい は低 ひく いので、ビデオ表示 ひょうじ 方式 ほうしき のものが普及 ふきゅう してゆくことになった
IBM 2260
一方 いっぽう 、1962年 ねん にはIBM がビデオ表示 ひょうじ 方式 ほうしき (CRT、ブラウン管 ぶらうんかん 表示 ひょうじ 方式 ほうしき )の端末 たんまつ のIBM 2260 も発表 はっぴょう していた。当時 とうじ 、アナログ方式 ほうしき の走査 そうさ 線 せん が走 はし るブラウン管 ぶらうんかん の画面 がめん 上 じょう に、デジタル方式 ほうしき のコンピュータの出力 しゅつりょく 文字 もじ を表示 ひょうじ させるということだけでも、技術 ぎじゅつ 的 てき にはかなりハードルの高 たか い挑戦 ちょうせん であった。このころのビデオ表示 ひょうじ 端末 たんまつ は、多数 たすう のトランジスタ やダイオード などの電子 でんし 部品 ぶひん を搭載 とうさい した基板 きばん で作 つく った論理 ろんり 回路 かいろ を使 つか っている(当時 とうじ 、ICは一般 いっぱん 的 てき でなかった)。
IBM 3270 の後継 こうけい 機 き のIBM 3277このころの端末 たんまつ はモノクロ方式 ほうしき である。
1971年 ねん にはIBMがIBM 2260の後継 こうけい 機 き にあたるIBM 3270 を発表 はっぴょう 。
VT100
DECの端末 たんまつ
DEC は 1975年 ねん にVT52 を、1978年 ねん にはVT100 を発表 はっぴょう した。これらは当時 とうじ は「インテリジェント端末 たんまつ 」と呼 よ ばれ、今 いま でもソフトウェアでエミュレートされて使 つか われて続 つづ けている。これらが「インテリジェント」と呼 よ ばれたのは、エスケープシーケンス を解釈 かいしゃく してカーソル の位置 いち や表示 ひょうじ の制御 せいぎょ を行 おこな ったためである。他 た にはWyse の様々 さまざま な機種 きしゅ (Wyse 60 はベストセラーとなった)、Tektronix 4014 などがある。
1970年代 ねんだい 末 まつ - 1980年代 ねんだい の端末 たんまつ の状況 じょうきょう
やがてこのようなビデオ表示 ひょうじ 方式 ほうしき (CRT方式 ほうしき )の端末 たんまつ 全般 ぜんぱん がビデオ表示 ひょうじ 端末 たんまつ (VDT )と総称 そうしょう されるようになった。VDTはコンピュータからの出力 しゅつりょく をTTYやプリンタ方式 ほうしき よりはるかに高速 こうそく に表示 ひょうじ できるという利点 りてん があり、コンピュータと対話 たいわ するように利用 りよう することが可能 かのう であった。
1970年代 ねんだい 末 まつ から1980年代 ねんだい 初 はじ め、DEC 、Wyse、Televideo 、HP 、IBM 、Lear-Siegler 、ヒース など様々 さまざま な企業 きぎょう が端末 たんまつ を製造 せいぞう したが、これらの多 おお くはコマンドシーケンスに互換 ごかん 性 せい がなかった。当時 とうじ の端末 たんまつ はメインフレーム に接続 せつぞく され、単色 たんしょく であり、緑色 みどりいろ かアンバー(琥珀 こはく 色 しょく )のスクリーンのものが多 おお かった。通常 つうじょう 、コンピュータとの信号 しんごう のやり取 と りはRS-232C などシリアルポート を使 つか うことが一般 いっぱん 的 てき であった。IBM のシステムでは、同軸 どうじく ケーブル で接続 せつぞく し、SNA プロトコルで信号 しんごう のやりとりをするものもあった。
ビデオ表示 ひょうじ のASCII 文字 もじ 端末 たんまつ 。写真 しゃしん はTelevideo社 しゃ のModel925で、1982年 ねん ごろ製造 せいぞう されたもの。マイクロプロセッサ を使用 しよう している。
テキスト端末 たんまつ とは、もっぱらテキスト(文字 もじ 列 れつ )類 るい の入力 にゅうりょく と出力 しゅつりょく だけを行 おこな う装置 そうち を指 さ すための総称 そうしょう 、分類 ぶんるい 用語 ようご である。文字 もじ ・記号 きごう 類 るい はコンピュータ用語 ようご ではcharacter(キャラクタ)というのでキャラクタ端末 たんまつ とも呼 よ ばれる。決 き まった文字 もじ 集合 しゅうごう (キャラクタセット)しか表示 ひょうじ できない。
上 うえ で説明 せつめい したテレタイプ端末 たんまつ やVT100などはテキスト端末 たんまつ に分類 ぶんるい される。
1970年代 ねんだい に登場 とうじょう した" ビデオ表示 ひょうじ " つまりブラウン管 ぶらうんかん に出力 しゅつりょく する装置 そうち はビデオ表示 ひょうじ 端末 たんまつ (VDT) と呼 よ ばれたが、これもテキスト端 はし 末 まつ であり、文字 もじ ・記号 きごう 類 るい しか表示 ひょうじ できなかった。
1960年代 ねんだい や1970年代 ねんだい のテキスト端末 たんまつ は物理 ぶつり 的 てき な装置 そうち として存在 そんざい しており、大型 おおがた コンピュータなどの近 ちか くに設置 せっち されRS-232C などシリアルポート で接続 せつぞく されていた。
なお大型 おおがた コンピュータの操作 そうさ を行 おこな うための装置 そうち はもともとコンソール とも呼 よ ばれていた(日本語 にほんご 訳 やく では「操作 そうさ 卓 たく 」などとされていた)。
UNIX システムをタイムシェアリング方式 ほうしき で利用 りよう するため、並 なら べられた端末 たんまつ の群 ぐん (1978年 ねん )
1950年代 ねんだい 末 まつ から1960年代 ねんだい 初頭 しょとう にかけてタイムシェアリング が開発 かいはつ され[ 3] 、一 いち 台 だい の大型 おおがた コンピュータを複数 ふくすう のユーザが同時 どうじ に使用 しよう 、つまり一 いち 台 だい の大型 おおがた コンピュータに多数 たすう の端 はし 末 まつ が接続 せつぞく されるようになり、コンピュータネットワークが発展 はってん してゆくことになった[ 3] 。
1960年代 ねんだい ではリモート端 はし 末 まつ でも使 つか われたのはRS-232Cで接続 せつぞく する装置 そうち で、テレタイプ端末 たんまつ などキーボードと印字 いんじ 機能 きのう を持 も った装置 そうち が一番 いちばん 主流 しゅりゅう で、他 た のタイプも含 ふく めると、主 おも に次 つぎ の2種 しゅ が使 つか われた。
Teletype Model 33: バラ打 う ち方式 ほうしき のテレタイプ端末 たんまつ で、デ で ータ通信 たつうしん のために改造 かいぞう されて使用 しよう された。
ASR-33 : 上 うえ のTeletype Model 33の改良 かいりょう 版 ばん で、自動 じどう で紙 かみ テープに印字 いんじ する機能 きのう を追加 ついか 。
上述 じょうじゅつ のようにDECが1975年 ねん にはVT52を、1978年 ねん にはVT100 をリリースし、リモート接続 せつぞく で なおかつビデオ表示 ひょうじ 方式 ほうしき で大型 おおがた コンピュータに接続 せつぞく することもできるようになった。今日 きょう 、PC上 じょう で動 うご く「telnet クライアント」の多 おお くは、1970年代 ねんだい 末 まつ 当時 とうじ に最 もっと も典型 てんけい 的 てき な端末 たんまつ となった DEC VT100 のエミュレーションを提供 ていきょう している。
1981年 ねん にはコロンビア大学 ころんびあだいがく でkermit というプロトコルが、やはり回線 かいせん 経由 けいゆ で端末 たんまつ を接続 せつぞく するために開発 かいはつ された。
グラフィック端末 たんまつ は、テキストだけでなく画像 がぞう を表示 ひょうじ できる端末 たんまつ 。グラフィック端末 たんまつ はさらに、ベクタースキャン 端末 たんまつ とラスタースキャン 端末 たんまつ に分類 ぶんるい される。
ベクタースキャン端末 たんまつ は、ホストコンピュータの制御 せいぎょ により、直接 ちょくせつ ブラウン管 ぶらうんかん に直線 ちょくせん などを描画 びょうが する。通常 つうじょう の走査 そうさ 式 しき のブラウン管 ぶらうんかん と異 こと なり、オシロスコープ のような仕組 しく みになっている。そのため線 せん は連続 れんぞく 的 てき に描画 びょうが されるが、描画 びょうが された線 せん が残 のこ っている時間 じかん と描画 びょうが 速度 そくど との兼 か ね合 あ いで、同時 どうじ に表示 ひょうじ できる線 せん の本数 ほんすう (あるいは長 なが さの総計 そうけい )は限 かぎ られていた。ベクタースキャン端末 たんまつ はコンピュータ史 し では重要 じゅうよう だが、現在 げんざい では使 つか われていない。
現代 げんだい のグラフィック端末 たんまつ は全 すべ てラスタースキャン 方式 ほうしき である。[ 注釈 ちゅうしゃく 1]
1970年代 ねんだい 後半 こうはん にパーソナルコンピュータ (マイクロコンピュータ )が登場 とうじょう すると、その上 うえ で動 うご くソフトウェア端末 たんまつ エミュレータ (ターミナルソフト)が使 つか われるようになった。
OSにGUI が採用 さいよう されるようになっても、コマンド行 ぎょう インタフェース やテキストユーザインタフェース のほうも生 い き残 のこ っている。テキスト端末 たんまつ は、ターミナルエミュレーションソフトとして生 い き残 のこ った。[ 注釈 ちゅうしゃく 2]
また多 おお くのプログラミング言語 げんご は標準 ひょうじゅん 入出力 にゅうしゅつりょく としてテキストの入出力 にゅうしゅつりょく をサポートしている。
ターミナルソフトを動作 どうさ させればPC眼 め を端末 たんまつ として使 つか うことができる。このため、専用 せんよう 端末 たんまつ 機 き の市場 いちば はPCの端末 たんまつ ソフトとの競争 きょうそう にさらされるようになり、どんどん縮小 しゅくしょう していった。
Linux やFreeBSD などのUnix系 けい オペレーティングシステムでは、
1つのコンピュータ上 じょう で複数 ふくすう のテキスト端末 たんまつ を提供 ていきょう する仮想 かそう コンソール が使 つか われた。その後 ご 、端末 たんまつ エミュレータ の使用 しよう が一般 いっぱん 化 か した。
端末 たんまつ エミュレータ は、GUIなOS上 じょう で動作 どうさ するプログラムで、ウィンドウを開 ひら いてそのウィンドウをテキスト端末 たんまつ として利用 りよう できる。主 おも な端末 たんまつ エミュレータ としては、Win32コンソールや xterm がある。Unix系 けい オペレーティングシステムでは、擬似 ぎじ 端末 たんまつ に接続 せつぞく される。モデム と共 とも に使用 しよう することを前提 ぜんてい とした特殊 とくしゅ な端末 たんまつ エミュレータも存在 そんざい する。例 たと えば SSH クライアントなどもな端末 たんまつ エミュレータである。
xterm 端末 たんまつ エミュレータ上 じょう で動作 どうさ しているNano テキストエディタ。
テキスト端末 たんまつ で動作 どうさ するアプリケーションとしては、まずコマンドラインインタプリタ あるいはシェル がある。これらはコマンドプロンプト を表示 ひょうじ してユーザーにコマンド入力 にゅうりょく を促 うなが し、ユーザーがコマンドを入力 にゅうりょく する際 さい には最後 さいご に Enter キーを押下 おうか する。シェルでは、そのコマンドの多 おお くはそれぞれがアプリケーションである。
また、テキストエディタ も重要 じゅうよう なアプリケーションの種類 しゅるい である。ディスプレイ全体 ぜんたい を使 つか い、テキストを表示 ひょうじ し、ユーザーがそれを編集 へんしゅう できるようにしてある。ワープロソフト も元々 もともと はテキスト端末 たんまつ で利用 りよう 可能 かのう だったが、WYSIWYG 化 か と共 とも にGUIが必須 ひっす になっていった。
telnet や ssh は、遠隔 えんかく のサービスと接続 せつぞく してローカルな端末 たんまつ から操作 そうさ を可能 かのう にする。
最 もっと も単純 たんじゅん な形態 けいたい では、テキスト端末 たんまつ はファイル のようなものである。ファイルへの書 か き込 こ みが表示 ひょうじ され、ファイルからの読 よ み込 こ みがユーザー入力 にゅうりょく を読 よ み取 と ることになる。Unix系 けい オペレーティングシステムでは、テキスト端末 たんまつ に対応 たいおう したキャラクタスペシャルファイル が存在 そんざい する。
他 た に、特殊 とくしゅ なエスケープシーケンス や制御 せいぎょ 文字 もじ があり、プログラムから使 つか える termios
システムコール がある。ncurses などのライブラリから使 つか うのが最 もっと も容易 ようい である。さらに ioctl システムコールを使 つか って端末 たんまつ 固有 こゆう の操作 そうさ が可能 かのう である。
入出力 にゅうしゅつりょく 以外 いがい の機能 きのう としてUnix系 けい オペレーティングシステムではジョブおよびセッション管理 かんり があり、POSIX にて仕様 しよう が決 き められている。具体 ぐたい 的 てき には端末 たんまつ とセッションの関連 かんれん 付 づ け[ 4] 、端末 たんまつ とジョブ(POSIXではプロセスグループ )の関連付 かんれんづ けおよび端末 たんまつ を入出力 にゅうしゅつりょく に使 つか おうとしているジョブの調停 ちょうてい などがある。例 れい として「ユーザがログアウトなどにより端末 たんまつ をクローズしたら、その端末 たんまつ 上 じょう で実行 じっこう しているすべてのプロセスを終了 しゅうりょう させる」というような機能 きのう がある。
アプリケーションから端末 たんまつ を使 つか う最 もっと も簡単 かんたん な方法 ほうほう は、単 たん にテキスト文字 もじ 列 れつ を逐次 ちくじ 的 てき に読 よ み書 か きすることである。出力 しゅつりょく したテキストはスクロール していくので、最近 さいきん 出力 しゅつりょく した部分 ぶぶん (通常 つうじょう 24行 ぎょう )だけが見 み えている。UNIX では通常 つうじょう 入力 にゅうりょく テキストは Enter キーが押下 おうか されるまでバッファ されるので、アプリケーションが読 よ み取 と るテキストは文字 もじ 列 れつ として完全 かんぜん な形 かたち になっている。このような使 つか い方 かた の場合 ばあい 、アプリケーションが端末 たんまつ について詳 くわ しく知 し る必要 ひつよう はない。
多 おお くの対話 たいわ 型 がた アプリケーションでは、これでは不十分 ふじゅうぶん である。典型 てんけい 的 てき 強化 きょうか としては、「コマンド行 ぎょう 編集 へんしゅう 」(readline などのライブラリを使 つか う)がある。また、同時 どうじ にコマンド履歴 りれき にアクセスできるようにする場合 ばあい もある。これらは対話 たいわ 型 がた コマンドラインインタプリタ でよく使 つか われる。
さらに対話 たいわ 的 てき なものとして、フルスクリーン型 がた のアプリケーションがある。この場合 ばあい は、アプリケーションが全体 ぜんたい の表示 ひょうじ を完全 かんぜん に制御 せいぎょ する。また、キー押下 おうか にも即座 そくざ に反応 はんのう する(Enter キー押下 おうか までバッファリングすることはない)。テキストエディタ 、ファイルマネージャ 、ウェブブラウザ などがこのモードを使 つか う。さらに、テキスト表示 ひょうじ の際 さい の色 いろ や輝度 きど も制御 せいぎょ でき、アンダーラインをつけたり、点滅 てんめつ させたり、罫線 けいせん 素 もと 片 へん などの特殊 とくしゅ な文字 もじ を表示 ひょうじ させたりすることも可能 かのう である。
これらを実現 じつげん するには、アプリケーションが通常 つうじょう のテキスト文字 もじ 列 れつ だけでなく、制御 せいぎょ 文字 もじ やエスケープシーケンス を扱 あつか う必要 ひつよう がある。それによって、カーソル を特定 とくてい の位置 いち に移動 いどう させたり、特定 とくてい 位置 いち の文字 もじ を消去 しょうきょ したり、色 いろ を変 か えたり、特殊 とくしゅ な文字 もじ を表示 ひょうじ させたり、ファンクションキー に応答 おうとう したりといったことが可能 かのう になる。
ここで問題 もんだい になるのは、端末 たんまつ や端末 たんまつ エミュレータ が各種 かくしゅ 存在 そんざい することで、それぞれが自前 じまえ のエスケープシーケンス を持 も っている。このため、特別 とくべつ なライブラリ (curses など)が作成 さくせい され、端末 たんまつ データベース(Termcap や Terminfo )と共 とも に作用 さよう して、端末 たんまつ の違 ちが いを吸収 きゅうしゅう する役目 やくめ を果 は たす。
(タイムシェアリングシステム の出現 しゅつげん 以降 いこう 、対話 たいわ 処理 しょり を行 おこな うための端末 たんまつ として、よく用 もち いられるものの例 れい を示 しめ す。
ダム端末 たんまつ (dumb terminal )
ダム端 はし 末 まつ という用語 ようご は、その文脈 ぶんみゃく によって様々 さまざま な意味 いみ で使 つか われる。
RS-232 で接続 せつぞく する端末 たんまつ についての文脈 ぶんみゃく では、ダム端末 たんまつ とは解釈 かいしゃく できる制御 せいぎょ 文字 もじ が(CR、LF などに)限 かぎ られている端末 たんまつ を言 い う。ダム端末 たんまつ はエスケープシーケンス を解釈 かいしゃく できないため、行 くだり の消去 しょうきょ 、画面 がめん の消去 しょうきょ 、カーソル 位置 いち 制御 せいぎょ といったことができない。つまり、テレタイプ端末 たんまつ と同 どう 程度 ていど のことしかできない。Unix系 けい システムではこのようなダム端 はし 末 まつ が今 いま でもサポートされており、環境 かんきょう 変数 へんすう TERM を dumb と設定 せってい することでダム端末 たんまつ と認識 にんしき する。「インテリジェント端末 たんまつ 」は、この文脈 ぶんみゃく ではダム端 はし 末 まつ でないテキスト端末 たんまつ を意味 いみ する。
より広 ひろ い意味 いみ では、キーボードとビデオ表示 ひょうじ 装置 そうち やプリンターを備 そな えた装置 そうち で、RS-232 接続 せつぞく でホストシステムと通信 つうしん し、ローカルにデータを処理 しょり したりプログラムを実行 じっこう したりしないものを全 すべ てダム端末 たんまつ と呼 よ ぶことがある。この意味 いみ では、パーソナルコンピュータ も、ディスクレスワークステーション も、シンクライアント も、X端末 たんまつ もダム端末 たんまつ と言 い える。
また、モノクロのテキスト表示 ひょうじ しかできない端末 たんまつ 装置 そうち をダム端末 たんまつ と呼 よ ぶこともある。さらに、キーボードから入力 にゅうりょく された文字 もじ を一文字 ひともじ ずつホストに送信 そうしん する端末 たんまつ 装置 そうち をダム端末 たんまつ と呼 よ ぶこともある。
インテリジェント端末 たんまつ
大型 おおがた のコンピュータに対 たい する処理 しょり だけでなく、それ自体 じたい でテキストデータ編集 へんしゅう や印字 いんじ など各種 かくしゅ 機能 きのう を処理 しょり できる端末 たんまつ 。フロッピーディスク は当初 とうしょ この種 たね の端末 たんまつ に内蔵 ないぞう する補助 ほじょ 記憶 きおく 装置 そうち として開発 かいはつ された。1980年代 ねんだい 以降 いこう はパーソナルコンピュータ などで実現 じつげん 可能 かのう となった。
専用 せんよう 端末 たんまつ
銀行 ぎんこう のATM(現金 げんきん 自動 じどう 預 あづ け払 ばら い機 き )、CD(現金 げんきん 自動 じどう 支払 しはら い機 き )、販売 はんばい 店 てん のPOS端末 たんまつ 、レストランでウェイターが使用 しよう するハンディターミナル なども端末 たんまつ の一種 いっしゅ である。
仮想 かそう 端末 たんまつ
1台 だい のコンピュータで複数 ふくすう の端末 たんまつ としての機能 きのう を持 も たせるもの。また、端末 たんまつ と同様 どうよう の機能 きのう を実現 じつげん するソフトウェア。この場合 ばあい 、コンピュータ本体 ほんたい にビデオ表示 ひょうじ 機能 きのう を組 く み込 こ んであるワークステーション 、パーソナルコンピュータ (PC) やPCサーバ で用 もち いられる。端末 たんまつ エミュレータ 。
X端末 たんまつ
マルチメディアステーション
コンビニエンスストア におかれている端末 たんまつ 。MMSと略 りゃく されることが多 おお い。別名 べつめい 「マルチメディアキオスク」。
ビデオ表示 ひょうじ 端末 たんまつ
ビデオ表示 ひょうじ 端末 たんまつ (英 えい : Video Display Terminal , VDT)はブラウン管 ぶらうんかん や液晶 えきしょう などのビデオ ディスプレイ を表示 ひょうじ に用 もち いる端末 たんまつ である。もともとはテレタイプ端末 たんまつ のような紙 かみ に印字 いんじ する機構 きこう を備 そな えた端末 たんまつ と対比 たいひ するために用 もち いられた用語 ようご であるが、その後 ご 、このVDTを用 もち いて長時間 ちょうじかん 作業 さぎょう することで引 ひ き起 お こされる身体 しんたい ・精神 せいしん 的 てき 諸 しょ 症状 しょうじょう を「VDT症候群 しょうこうぐん 」と呼 よ ぶようになり、「VDT」は労働 ろうどう 衛生 えいせい 管理 かんり の分野 ぶんや で用 もち いられる用語 ようご 、行政 ぎょうせい 用語 ようご 、裁判 さいばん 用語 ようご 、企業 きぎょう 内 ない の労務 ろうむ 管理 かんり の用語 ようご などとして使 つか われるようになった。