起点きてん

起点きてん（きてん）とは、その物ものの始はじまりの場所ばしょである。物ものの終おわりの場所ばしょである終点しゅうてんが対義語たいぎごになる。本ほん項こうでは交通こうつうや河川かせんの起点きてんについて述のべる。

道路どうろ

日本にっぽんの国道こくどうでの起点きてんは、大正たいしょう時代じだいには「東京とうきょう市しより○○府県ふけん庁ちょう所在地しょざいち○○に達たっする路線ろせん」と指定していされ、全ちょん国道こくどうの起点きてんは東京とうきょうであった^[1]が、現在げんざいは一般いっぱん国道こくどうの路線ろせんを指定していする政令せいれいにより国道こくどうの起点きてんと終点しゅうてんが定さだめられている^[1]。

起点きてんは道路どうろ法ほう第だい五ご条じょうに定さだめられる重要じゅうよう都市としや人口じんこう10万まん以上いじょうの市し、特定とくてい重要じゅうよう港湾こうわん、重要じゅうような飛行場ひこうじょうまたは国際こくさい観光かんこう上うえ重要じゅうような場所ばしょなどが定さだめられる^[2]。

中央ちゅうおう本線ほんせん（線路せんろ）の起点きてん（東京とうきょう駅えき）

日本にっぽん国有こくゆう鉄道てつどう（国鉄こくてつ）では、ある路線ろせんの両りょう端はしのうち、本線ほんせんの場合ばあいは東京とうきょう駅えきに近ちかい方ほうが起点きてんとなる。支線しせんは本線ほんせんとの接続せつぞく点てんを起点きてんとする。反対はんたいに遠とおい方ほうは終点しゅうてんとなる。

道路どうろと鉄道てつどう路線ろせんの「上のぼり」と「下くだり」の区別くべつは起点きてんと終点しゅうてんの位置いちにより決定けっていされる。基本きほん的てきには起点きてん方向ほうこうに向むかうのが上のぼり、終点しゅうてん方向ほうこうに向むかうのが下くだりとされる。

河川かせんの起点きてんは河口かこうになる。

川上かわかみに向むかって分岐ぶんきする河川かせんは、分岐ぶんき点てんを起点きてんとする。