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過失致死傷罪 - Wikipedia

過失かしつ致死傷ちししょうざい

過失かしつによってひといたらせること
過失かしつ傷害しょうがいから転送てんそう

過失かしつ致死傷ちししょうざい(かしつちししょうざい)とは、過失かしつによりひと死傷ししょうさせるつみである。

過失かしつ致死傷ちししょうざい
法律ほうりつ条文じょうぶん 刑法けいほう209じょう、210じょう
保護ほご法益ほうえき 生命せいめい身体しんたい
主体しゅたい ひと
客体かくたい ひと
実行じっこう行為こうい 過失かしつによりひと死傷ししょうさせる
主観しゅかん 過失かしつはん
結果けっか 結果けっかおかせ侵害しんがいはん
実行じっこう着手ちゃくしゅ -
既遂きすい時期じき ひと死傷ししょう
法定ほうていけい 過失かしつ致死ちしざい
50まんえん以下いか罰金ばっきん

過失かしつ傷害しょうがいざい
30まんえん以下いか罰金ばっきんまた科料かりょう
未遂みすい予備よび なし
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過失かしつによりひと傷害しょうがいした場合ばあい過失かしつ傷害しょうがいざいとなり(刑法けいほう209じょう1こう)、法定ほうていけいは30まんえん以下いか罰金ばっきんまた科料かりょうどうじょう2こうにより、親告罪しんこくざいとされている。一方いっぽう過失かしつによりひと死亡しぼうさせた場合ばあい過失かしつ致死ちしざいとなる(どう210じょう)。法定ほうていけいは50まんえん以下いか罰金ばっきん。こちらは親告罪しんこくざいではない。

りょうつみとも暴行ぼうこう傷害しょうがい故意こいがなく、死傷ししょう結果けっかについて過失かしつがあることが要件ようけんとなっている。暴行ぼうこう傷害しょうがい故意こいがあれば傷害しょうがいざい傷害しょうがい致死ちしざい成立せいりつする。

また、業務ぎょうむじょう過失かしつである場合ばあいには業務ぎょうむじょう過失かしつ致死傷ちししょうざいに、重過失じゅうかしつがあれば重過失じゅうかしつ致死傷ちししょうざい該当がいとうし、従来じゅうらいよりもおも処罰しょばつされる。もっとも、「業務ぎょうむ」の範囲はんいひろみとめられているため、また業務ぎょうむでなくとも(立件りっけんされるほどの事案じあんであれば)重大じゅうだい過失かしつがあったと認定にんていする傾向けいこうがある。

さらに一定いってい類型るいけい作為さくい作為さくいにより死傷ししょう結果けっか惹起じゃっきした場合ばあい結果けっかてき加重かじゅうはんとして処罰しょばつされるため(れい往来おうらい危険きけん汽車きしゃ転覆てんぷく致死傷ちししょうざい)、過失かしつ致死傷ちししょうざい該当がいとうする事例じれいせま範囲はんいかぎられている。おおくの類型るいけい自転車じてんしゃ事故じこ火気かき燃料ねんりょうあやま取扱とりあつかいなどによる死傷ししょうであるが、情状じょうじょう結果けっかおもかった場合ばあいには重過失じゅうかしつ致死傷ちししょうざいとして立件りっけんされることおおい。

なお、自動車じどうしゃ原動機げんどうきづけ自転車じてんしゃふくむ)の運転うんてんじょう必要ひつよう注意ちゅういおこたり、過失かしつにより死傷ししょういたった場合ばあいには、従来じゅうらい業務ぎょうむじょう過失かしつ致死傷ちししょうざいわれていたが、自動車じどうしゃ運転うんてん過失かしつ致死傷ちししょうざいへの改正かいせいて、自動車じどうしゃ運転うんてんによりひと死傷ししょうさせる行為こういとう処罰しょばつかんする法律ほうりつ過失かしつ運転うんてん致死傷ちししょうにより処罰しょばつされるようになった。

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