鉄道てつどう員いん (1956年ねんの映画えいが)

『鉄道てつどう員いん』（てつどういん、Il Ferroviere）は、1956年ねんのイタリアのドラマ映画えいが。モノクロ作品さくひん。 監督かんとく・主演しゅえんはピエトロ・ジェルミ、共演きょうえんはエドアルド・ネヴォラとルイザ・デラ・ノーチェなど。 第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん後ごのイタリアに生いきる庶民しょみんの喜怒哀楽きどあいらくを、ある1人ひとりの初老しょろうの鉄道てつどう機関きかん士しの姿すがたとその幼おさない息子むすこの目めを通とおして描えがいた映画えいが史しに残のこる作品さくひんである。

鉄道てつどう員いん
Il Ferroviere
監督かんとく	ピエトロ・ジェルミ
脚本きゃくほん	アルフレード・ジャンネッティ ピエトロ・ジェルミ ルチアーノ・ヴィンチェンツォーニ
原案げんあん	アルフレード・ジャンネッティ
製作せいさく	カルロ・ポンティ
出演しゅつえん者しゃ	ピエトロ・ジェルミ エドアルド・ネヴォラ ルイザ・デラ・ノーチェ シルヴァ・コシナ サロ・ウルツィ カルロ・ジュフレ レナート・スペツィアリ
音楽おんがく	カルロ・ルスティケッリ
撮影さつえい	レオニーダ・バルボーニ
編集へんしゅう	ドロレス・タンブリーニ
製作せいさく会社かいしゃ	チネマトグラフィカ・エクセルサ
配給はいきゅう	ENIC イタリフィルム/NCC
公開こうかい	1956年ねん8月がつ11日にち 1958年ねん10月がつ18日にち
上映じょうえい時間じかん	118分ふん
製作せいさく国こく	イタリア
言語げんご	イタリア語ご

ストーリー

鉄道てつどう機関きかん士しアンドレアは30余よ年ねんを鉄道てつどう一筋ひとすじに生いきてきた男おとこ、幼おさない末すえっ子こサンドロの誇ほこりだった。だが、長男ちょうなんマルチェロや長女ちょうじょジュリアからは、その厳格げんかくな性格せいかくが嫌きらわれていた。

ある日ひ、アンドレアの運転うんてんする列車れっしゃに若者わかものが投身とうしん自殺じさつをする。しかもアンドレアは、そのショックにより赤信号あかしんごうを見みすごし、列車れっしゃの衝突しょうとつ事故じこを起おこしかけ、左遷させんされてしまう。

アンドレアは、ストライキを計画けいかく中ちゅうだった労働ろうどう組合くみあいに不満ふまんを訴うったえるが、とり上あげられることはなく、酒さけに溺おぼれ始はじめる。

その頃ころ、流産りゅうざんし夫婦ふうふ仲なかが悪わるくなっていたジュリアの不倫ふりんが原因げんいんでマルチェロは父ちちと口論こうろんとなり家かを出でていく。

職場しょくばではストライキが決行けっこうされたが、アンドレアは機関きかん車しゃを運転うんてんし、スト破やぶりをする。

アンドレアは友人ゆうじん達たちからも孤立こりつし、家いえにも帰かえらぬようになる。

末すえっ子こサンドロは酒場さかばをめぐって父ちちを探さがし出だし、以前いぜんに父ちちが友人ゆうじんたちとギターを弾ひいて歌うたった酒場さかばに連つれ出だす。

旧友きゅうゆうたちは再ふたたびアンドレアを温あたたかく迎むかえ入いれる。そして、家族かぞくとの和解わかいの兆きざしも見みえてくる。

しかし、すでに彼かれの体からだは弱よわり切きっており、家族かぞくや友人ゆうじんたちとの幸しあわせなクリスマスパーティを終おえた夜よるにベッドでギターを弾ひき（セレナーデ）ながら息いきをひきとる。

キャスト

役名やくめい	俳優はいゆう	日本語にほんご吹替
		NET旧版きゅうばん	NET新版しんぱん	TBS版はん
アンドレア・マルコッチ	ピエトロ・ジェルミ	加藤かとう和夫かずお		神田かんだ隆たかし
サラ・マルコッチ	ルイザ・デラ・ノーチェ	麻生あそう美代子みよこ	瀬能せのう礼子あやこ	前田まえだ敏子としこ
ジュリア・マルコッチ	シルヴァ・コシナ	栗ぐり葉子ようこ	北島きたじまマヤ	榊原さかきばら良子りょうこ
ジジ・リヴェラーニ	サロ・ウルツィ	高木たかぎ均ひとし	富田とみた耕生こうせい	神山かみやま卓三たくぞう
レナート・ボルギ	カルロ・ジュフレ	江角えすみ英明ひであき	納谷なや六朗ろくろう	安原やすはら義人よしひと
サンドロ・マルコッチ	エドアルド・ネヴォラ	三輪みわ勝恵かつえ	内海うつみ敏彦としひこ	鈴木すずき一輝いっき
マルチェロ・マルコッチ	レナート・スペツィアリ	西沢にしざわ利明としあき	石丸いしまる博也ひろや	大塚おおつか芳忠よしただ
以下いかはノンクレジット
ソル・ウーゴ	アメデオ・トリリ		今西いまにし正男まさお
不明ふめい その他た	—		緑川みどりかわ稔みのる 村松むらまつ康雄やすお 上田うえだ敏也としや 大木おおき民夫たみお 横沢よこざわ啓子けいこ 鈴木すずきれい子こ 峰みねあつ子こ 国坂くにさか伸しん 仲木なかぎ隆司たかし 北村きたむら弘一こういち 大見おおみ川高かわたか行ゆき 岡村おかむら勝まさる 山田やまだ礼子あやこ 野島のじま昭生あきお 松田まつだ辰也たつや	村松むらまつ康雄やすお 稲葉いなば実みのる 広瀬ひろせ正ただし志こころざし 加藤かとう正之まさゆき 野本のもと礼三れいぞう 秋元あきもと羊ひつじ介かい 島しま香かおり裕ひろし 鈴木すずきれい子こ
日本語にほんご版ばんスタッフ
演出えんしゅつ			山田やまだ悦司えつし	水本みずもと完かん
翻訳ほんやく			古賀こが牧まき彦	宇津木うつき道子みちこ
効果こうか			赤塚あかつか不二夫ふじお PAG
調整ちょうせい			山田やまだ太平たへい
制作せいさく			ザック・プロモーション
解説かいせつ		淀川よどがわ長治ながはる		—
初回しょかい放送ほうそう		1969年ねん2月がつ23日にち 『日曜にちよう洋画ようが劇場げきじょう』	1976年ねん11月14日にち 『日曜にちよう洋画ようが劇場げきじょう』 21:00-22:56 正味しょうみ94分ふん52秒びょう	1984年ねん6月16日にち 『名作めいさく洋画ようがノーカット10週しゅう』

受賞じゅしょう

• カンヌ国際映画祭かんぬこくさいえいがさい 国際こくさいカトリック映画えいが事務じむ局きょく賞しょう

外部がいぶリンク

• 鉄道てつどう員いん - allcinema
• 鉄道てつどう員いん - KINENOTE
• Il Ferroviere - IMDb（英語えいご）