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閏 - Wikipedia

うるう(うるう、じゅん)は、こよみにおいて1ねん月数げっすう日数にっすう普段ふだんとし平年へいねん)よりもおおいこと、または1にちびょうすう普段ふだんよりもおおいことをいう。またはその余分よぶんつきびょうのこと。なお、「うるう」の常用漢字じょうようかんじひょうふくまれていないため、うるうどしうるうがつうるううるうびょうかれる場合ばあいもある。

解説かいせつ

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こよみぶしとのずれを調節ちょうせつするためにれられる。“うるう”というみは、うるうじゅん混同こんどうして“うるおう”というみがなまったものだという。なお暦学れきがく理論りろんじょううるうしゅうというかんがえもありるが、今日きょう暦法れきほうにおいて採用さいようしているものはない。

閏月じゅんげつうるう

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おおくの太陰たいいん太陽暦たいようれきにおいてはやく3ねんに1余分よぶんな1かげつ閏月じゅんげつ)をれる。

おおくの太陽暦たいようれきにおいてはやく4ねんに1余分よぶんな1にちうるう)をれる。

こよみぶしとのずれは、太陽年たいようねんながさがそれぞれのこよみにおいて基準きじゅんとしている期間きかん整数せいすうばいでないためにこるものである。太陽暦たいようれきでは1太陽年たいようねんながさが365にちよりやく4ぶんの1にちながく、太陰暦たいいんれきでは12ついたち望月もちづきよりやく11にちながい。それによりこのすこながぶんのずれが月日つきひかさねるうちに蓄積ちくせきされ、こよみぶし無関係むかんけいなものになる。

そこでこれを補正ほせいするために太陽暦たいようれきでは4ねんに1、1ねんに1にちすことにし、またつきさくのぞむのみにたよ太陰暦たいいんれきではなく、閏月じゅんげつれてこよみ調整ちょうせいする太陰たいいん太陽暦たいようれきもちいられた。太陽暦たいようれき太陰たいいん太陽暦たいようれきともに古来こらいなん改暦かいれきおこなわれているが、どちらもうるうれかた(おけうるうほう)を改良かいりょうするものであった(太陰たいいん太陽暦たいようれき場合ばあい天体てんたい位置いち計算けいさんほう改良かいりょうもある)。

太陰暦たいいんれきでもうるうれられることがあるが、これは月齢げつれいこよみとのずれを補正ほせいするものである。このずれは、1ついたち望月もちづきが1にち整数せいすうばいでないためにこるもので、しょうつき(29にちつき)をだいつき(30にちつき)に変更へんこうすることで補正ほせいする。

閏月じゅんげつまたはうるうれられるとしのことを閏年うるうどしという。

うるうびょう

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現在げんざいの1びょう原子げんし振動しんどうもと定義ていぎされており、つね一定いってい間隔かんかく時刻じこくきざまれている。しかし地球ちきゅう自転じてん速度そくど一定いっていではないため、原子げんし振動しんどうもとづいた時刻じこく定義ていぎでは、実際じっさい昼夜ちゅうやとのずれがしょうじることになる。これを補正ほせいするため、ずれが0.9びょうえないように余分よぶんな1びょうとなるうるうびょう挿入そうにゅうされる(定義ていぎじょうは1びょう削除さくじょすることもありるが、2021ねん12がつまでに実際じっさいおこなわれたことはない)。

参考さんこう文献ぶんけん

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  • 広瀬ひろせ秀雄ひでお 『こよみ』〈『日本にっぽんしょう百科ひゃっか』〉 東京とうきょうどう出版しゅっぱん1978ねん
  • Samuel A.Goudsmit / Robert Claibrne 『時間じかん測定そくてい』〈『ライフ / 人間にんげん科学かがくシリーズ』〉 タイムライフブックス、1982ねん ※日本語にほんごばん小野おの健一けんいち監修かんしゅう