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閏秒 - Wikipedia

うるうびょう

協定きょうてい世界せかい世界せかいとの調整ちょうせいするためのびょう

うるうびょう(うるうびょう、えい: leap second)は、現行げんこう協定きょうてい世界せかい (UTC) において、世界せかいのUT1との調整ちょうせいするために追加ついかもしくは削除さくじょされるびょうである[1][2]。この現行げんこう方式ほうしきのUTCは1972ねんはじまった。2022ねんまでに実施じっしされたけい27かいうるうびょうは、いずれも1びょう追加ついかによる調整ちょうせいであった[3]

追加ついかする場合ばあいは、通常つうじょう存在そんざいしない2359ふん60びょう協定きょうてい世界せかいでの時刻じこく)を追加ついか調整ちょうせいする

直近ちょっきんうるうびょう挿入そうにゅうは、日本にっぽんにおいては2017ねん1がつ1にち午前ごぜん9直前ちょくぜん日本にっぽん標準時ひょうじゅんじ)におこなわれた[4]

現代げんだいにおいては、うるうびょう調整ちょうせいがシステムじょう様々さまざま問題もんだいこしているため、その廃止はいしについて議論ぎろんつづけられてきた。その結果けっか、2022ねん国際こくさい度量衡どりょうこう総会そうかい(CGPM)において、2035ねんまでにUT1UTC差分さぶん許容きょよう現在げんざいは0.9びょう)を増加ぞうかさせることが決議けつぎされた。2023ねん12月11にちには国際電気こくさいでんき通信つうしん連合れんごう(ITU)が同様どうよう決議けつぎおこなった[5]。これらの決議けつぎうるうびょう廃止はいしするものと紹介しょうかいされることがあるが、正確せいかくにはUT1とUTCの差分さぶん許容きょようおおきくひろげるというものであり、うるうびょう廃止はいしではない(後述こうじゅつ)。

なお、うるうは「地球ちきゅう公転こうてん」にもとづくかんがえであり、「地球ちきゅう自転じてん」にもとづくうるうびょうとは直接ちょくせつ関係かんけいい。

概要がいよう 編集へんしゅう

1にちながさ LOD (Length of Day) 編集へんしゅう

 
1962ねんから2021ねんまでの1にちながさ (LOD) の変動へんどうみどりせんいちにちながさから86 400びょういたものの365にち移動いどう平均へいきん

地球ちきゅう自転じてんもとづく世界せかいは、太陽たいようあさ夕方ゆうがたしずむといった、日常にちじょう生活せいかつ関係かんけいする時間じかん観念かんねんからは便利べんりである。しかし、地球ちきゅう自転じてん角速度かくそくど、すなわち「1にちながさ (LOD : Length of Day)」は一定いっていではない[6]。なお「LOD」は、1にちながさそのもの(たとえば、86400.002 びょう)をいう場合ばあいもあるが、1にちながさから86400 びょういたもの(たとえば、0.002 びょうまたは2 ミリびょう)をいうことがおお[7]ので注意ちゅうい必要ひつようである。

24あいだ×60ふん×60びょう = 86 400びょうであるから、歴史れきしてきには1びょうながさは1にちながさの86 400ぶんの1と定義ていぎされてきた。問題もんだいは、この1にちながさとして、いつの時点じてんにおける1にちながさを採用さいようするかである。

1956ねんびょうながさを1900ねん1がつ1にち時点じてん地球ちきゅう公転こうてん速度そくどによって定義ていぎした(これをこよみひょうびょうという)とき、そのびょうながさは、1750ねんから1892ねんまでのあいだやく140年間ねんかん)のLODの天文てんもん観測かんそく結果けっかによっていた(これはほぼ1820ねん時点じてんでのLODの1/86 400を1びょうさだめたことになる)。

1955ねんころアメリカ海軍かいぐん天文台てんもんだい (USNO) のウィリアム・マーコウィッツイギリス国立こくりつ物理ぶつりがく研究所けんきゅうじょ (NPL) のルイ・エッセンは、セシウム原子げんしちょう微細びさい遷移せんい周波数しゅうはすうこよみひょうびょうとの関係かんけい研究けんきゅう[8]、1びょう9192631770周期しゅうきだという数値すうちたが、かれらが基準きじゅんとしたびょうながさは、上記じょうきこよみひょうびょうであった。

そして、1967とし国際こくさい原子げんし (TAI) におけるびょうながめたとき、そのながさは、マーコウィッツとエッセンがもとめた9192631770周期しゅうきとおりに定義ていぎされた。

LOD長期ちょうきてき傾向けいこうとして100年間ねんかん正確せいかくにはユリウス世紀せいき = 36 525にち)につきやく1.4ミリびょう/だけながくなる[9]。1967ねんは、こよみひょうびょう基準きじゅんであった1820ねんからやく150ねん経過けいかしており、この時点じてんですでに、LODは86 400.002びょう(つまり2ミリびょうだけながい)程度ていどになっていた[10]

したがって、1967ねん国際こくさい原子げんしによるびょう定義ていぎがスタートしたときには、1にちながさ (LOD) と86 400びょう国際こくさい原子げんしによるもの)とのあいだには、すでにすうミリびょう存在そんざいしていた。

現在げんざいびょう定義ていぎもとであるセシウム原子げんし振動しんどうすう精度せいどは10-11)は、地球ちきゅう自転じてん(1にちながさ)(精度せいどは10-8)とはまった無関係むかんけいであり、かつ精度せいどが1000ばいちがうので、国際こくさい原子げんし世界せかいとのが1950年代ねんだいからすでにしょうじていたことと、その(マイクロびょう - ミリびょう単位たんい)がそれ以降いこう不安定ふあんていになることは、当初とうしょから想定そうていされていた。

LODの変化へんか 編集へんしゅう

LODは、1820ねんから150ねんの1967ねんやく2ミリびょう/にち程度ていどながくなっていた。そしてうるうびょう導入どうにゅうされた1972ねんのLODはやく3ミリびょう/にちに、1990ねんのLODはやく2ミリびょう/にちとなり、1820ねん時点じてんくらべてやく2 - 3ミリびょう程度ていどながくなってしまった[6]。1びょう ÷ 3ミリびょう/にち = 333にち であるから1972ねんごろにはやく1ねん( = やく365にち)おきに、1びょう ÷ 2ミリびょう/にち = 500にち であるから1990ねんごろにはやく1ねんはん( = やく548にち)おきにうるうびょう挿入そうにゅうする必要ひつようがあった。

さら2003ねんのLODは やく86 400.001びょうであり、1990ねんごろくらべてLODはさらみじかくなった。1びょう ÷ 1ミリびょう/にち = 1000にち であるから、2003ねんごろには、やく3ねん( = やく1095にち)おきにうるうびょう挿入そうにゅうすることとなった。LODがやく86 400.001びょう程度ていどである傾向けいこうは、2015ねんいたっても継続けいぞくしている。

LODが長期ちょうきてきには100年間ねんかんにつきやく1.4ミリびょう/だけながくなることは前述ぜんじゅつのとおりであるが、上記じょうきの1972ねん(3ミリびょう/にち)、1990ねん(2ミリびょう/にち)、2003ねん以降いこう(1ミリびょう/にち)のからわかるように、ここ40年間ねんかんでは、いちにちながさ (LOD) はむしろみじかくなっている(地球ちきゅう自転じてん速度そくどはやくなっている)日々ひびのLODが86 400びょうくらべてどれほどながいかは、IERS(後述こうじゅつ)のウェブページでることができる[11][12]。また、これまでのやく50年間ねんかんのLODの変動へんどうも、IERSのウェブページでることができる[13]。これらによれば、現在げんざい(2015ねん)の平均へいきんてきなLODは、86 400.001びょう程度ていどであり、年間ねんかんつうじると86 400びょうよりながいが、6月 - 8がつにかけては86 400びょうよりみじかくなる期間きかんもある。

精度せいど歩度ほどのずれ 編集へんしゅう

上記じょうきのように、「1にちながさ」LODは一定いっていでなく、10-8程度ていど精度せいどしかない。このためUT1における1びょう一定いっていしておらず、時間じかん精密せいみつ標準ひょうじゅんとしては適当てきとうである。

このてんでは1びょうながさに10-11以上いじょう精度せいどがある国際こくさい原子げんしほう適切てきせつである。しかし国際こくさい原子げんし歩度ほど時間じかんすすかた)は地球ちきゅう自転じてんとはまった無関係むかんけいなので、両者りょうしゃ歩度ほどのずれはけられない

LODの変動へんどう要因よういん 編集へんしゅう

LODの変動へんどうもっとおおきな影響えいきょうおよぼすのは、潮汐ちょうせきであり、さく望月もちづき周期しゅうきで0.6-0.8ミリびょう程度ていど変動へんどうがある[14]

1ねんからすうねん程度ていど周期しゅうきのLOD変動へんどう原因げんいんは、そのだい部分ぶぶん大気たいき地殻ちかくふう相互そうご作用さよう)によることがたしかめられている[15]

一方いっぽう、LODのとし単位たんいよりちょう周期しゅうき変動へんどう原因げんいんかっておらず、解決かいけつ課題かだいである[16][17]つきによる潮汐ちょうせき摩擦まさつ地震じしんによる地球ちきゅう内部ないぶ質量しつりょう分布ぶんぷ変化へんか、マントルとそとかく相互そうご作用さよう[18]こおりゆか消長しょうちょう[19]地球ちきゅう内部ないぶかくふう海水かいすいなどによる影響えいきょうかんがえられているが、定量ていりょうてきにはかっていない。

うるうびょうによる調整ちょうせい概要がいよう 編集へんしゅう

現行げんこう協定きょうてい世界せかい (UTC) は、国際こくさい原子げんし (TAI) とUT1という2つの時刻じこくけいもとにしており、TAIと同一どういつSIびょう定義ていぎもちいている。

国際こくさい原子げんしは「原子げんし分子ぶんしが2つのエネルギーじゅんあいだ遷移せんいによって、ある特定とくてい振動しんどうすうつマイクロ放射ほうしゃする」原理げんり利用りようした原子げんし時計とけいもとづいており[20]他方たほう世界せかいであるUT1は地球ちきゅう自転じてんもとづいている[1][20]

国際こくさい原子げんし利点りてんたもちつつ、ひるよるという生活せいかつ感覚かんかくとずれないようにする方法ほうほうが、うるうびょうによる調整ちょうせいである。協定きょうてい世界せかいは、1びょうながさは国際こくさい原子げんしわせつつ、UT1との時刻じこくうるうびょうによって調整ちょうせいしている[21]

うるうびょう挿入そうにゅう理由りゆうについてのあいだちがった理解りかい 編集へんしゅう

うるうびょう必要ひつようせいうるうびょう挿入そうにゅう理由りゆうについては、つぎのような説明せつめいがしばしばられる。

  1. 地球ちきゅう自転じてん速度そくど徐々じょじょおそくなっているために、これと国際こくさい原子げんしとの調整ちょうせいするためにうるうびょう挿入そうにゅうしている[22][23]
  2. 頻繁ひんぱんうるうびょう挿入そうにゅうされてきたのは、地球ちきゅう自転じてん徐々じょじょおそくなっており、このおくれを調整ちょうせいするためである。

以上いじょう説明せつめいは、間違まちがった理解りかいもとづくものである[24][25][26][27]

まさしくは以下いかのとおりである。

  • セシウム遷移せんいの9 192 631 770周期しゅうきを1びょうとする国際こくさい原子げんし歩度ほどは、1750ねん - 1892ねんあいだ平均へいきんてきには、1820ねんごろ)におこなわれた天文てんもん観測かんそくからサイモン・ニューカムTables of the Sunもとづいて計算けいさんしたびょうながさにもとづいてめられた。したがって、1958ねん当時とうじ地球ちきゅう自転じてん歩度ほど(86 400.0025 SIびょう程度ていど)とはわなくなっていた[28]
  1. もし、国際こくさい原子げんし歩度ほどを、セシウム遷移せんいの9 192 631 770周期しゅうきではなく、9 192 631 997周期しゅうきにしておけば、1972ねん以降いこう、2かいのマイナス(うるうびょう削除さくじょ)と1かいのプラス(うるうびょう挿入そうにゅう)の3かいだけのうるうびょう削除さくじょ挿入そうにゅうんでいたはずである[29][30]。ただし、かりに1967ねん時点じてんで9 192 631 997周期しゅうきにしていたとすると、(9 192 631 997 - 9 192 631 770)/9 192 631 770 = 2.469×10-8だけ、びょうながさをなが定義ていぎなおすことになり、1967ねんまでに蓄積ちくせきされていた様々さまざま物理ぶつり定数ていすう変更へんこうする問題もんだいしょうじていたはずである。
  2. 地球ちきゅう自転じてん長期ちょうきてき傾向けいこうとしては徐々じょじょおそくなる(LODがおおきくなる)のは事実じじつ[31]であるが、それは1ユリウス世紀せいきにつき1.7ms/にち 程度ていど変化へんか[32]USNO解説かいせつでは、1ユリウス世紀せいきにつき1.4ms/にち 程度ていど変化へんかとしている[33])のきわめてちいさなものである[34]。1972ねん以降いこう地球ちきゅう自転じてん速度そくど変化へんかは、上記じょうきおくれによるものではなく、すうねんないしすうじゅうねん周期しゅうきの、もっとおおきく、不規則ふきそく変動へんどうによるものである[35][注釈ちゅうしゃく 1]

協定きょうてい世界せかい歴史れきし 編集へんしゅう

きゅう協定きょうてい世界せかいは、基本きほんてき世界せかい (UT1) の補正ほせいばんである世界せかい (UT2) を採用さいよう[20]現在げんざいとはことなるびょう定義ていぎもちいており、1971ねんまで使用しようされた。

国際こくさい原子げんし (TAI) が1958ねん1がつ1にち0世界せかいでの時刻じこく)に開始かいしされたときはTAI=世界せかい (UT2) と起点きてんさだめた[20]。その1967ねんに1びょう定義ていぎがセシウム133原子げんしもちいた現行げんこう定義ていぎ変更へんこうされた[2][20]

1972ねん1がつ1にち0現行げんこう協定きょうてい世界せかい (UTC) が、TAIとおなじくSIびょう定義ていぎもちい、UTC = TAI - 10びょうとして開始かいしされた[2]。その、1972ねん7がつ1にち実施じっしだい1かいから2017ねん1がつ1にち実施じっしだい27かいまで、いずれもせいうるうびょう(1びょう追加ついか)による調整ちょうせい実施じっしされ、現在げんざいはUTC = TAI - 37びょうとなっている[3]

うるうびょうによる協定きょうてい世界せかい調整ちょうせい仕組しく 編集へんしゅう

以下いか記述きじゅつでは、とくことわらないかぎり、日本にっぽん標準時ひょうじゅんじにおける時刻じこく表示ひょうじである。

調整ちょうせい実施じっし日本にっぽん標準時ひょうじゅんじ午前ごぜん9直前ちょくぜん実施じっし
とし 1がつ1にち 7がつ1にち
1972ねん 0 +1びょう
1973ねん +1びょう 0
1974ねん +1びょう 0
1975ねん +1びょう 0
1976ねん +1びょう 0
1977ねん +1びょう 0
1978ねん +1びょう 0
1979ねん +1びょう 0
1980ねん +1びょう 0
1981ねん 0 +1びょう
1982ねん 0 +1びょう
1983ねん 0 +1びょう
1984ねん 0 0
1985ねん 0 +1びょう
1986ねん 0 0
1987ねん 0 0
1988ねん +1びょう 0
1989ねん 0 0
1990ねん +1びょう 0
1991ねん +1びょう 0
1992ねん 0 +1びょう
1993ねん 0 +1びょう
1994ねん 0 +1びょう
1995ねん 0 0
1996ねん +1びょう 0
1997ねん 0 +1びょう
1998ねん 0 0
1999ねん +1びょう 0
2000ねん 0 0
2001ねん 0 0
2002ねん 0 0
2003ねん 0 0
2004ねん 0 0
2005ねん 0 0
2006ねん +1びょう 0
2007ねん 0 0
2008ねん 0 0
2009ねん +1びょう 0
2010ねん 0 0
2011ねん 0 0
2012ねん 0 +1びょう
2013ねん 0 0
2014ねん 0 0
2015ねん[36] 0 +1びょう
2016ねん 0 0
2017ねん[37] +1びょう 0
2018ねん 0 0
2019ねん 0 0
2020ねん 0 0
2021ねん 0 0
2022ねん 0 0
2023ねん 0 0
けい 16びょう 11びょう
27びょう
TAI−UTC
37びょう
日本にっぽん標準時ひょうじゅんじ (JST) の実施じっし日付ひづけ
すべてせいうるうびょうによる調整ちょうせいである[3]
実施じっし時刻じこくはすべて当日とうじつ午前ごぜん859ふん59びょう日本にっぽん標準時ひょうじゅんじ)の直後ちょくごである。
 
UTCとUT1とのズレ。
垂直すいちょくみどりせんうるうびょう追加ついかされたことをあらわす。あかせん予測よそく

基準きじゅんとタイミング 編集へんしゅう

UTCとUT1との(DUT1)を±0.9びょう以内いないたもつよう[1]うるうびょうによる調整ちょうせい実施じっしされる。これまでの実際じっさい運用うんようでは、調整ちょうせいはすべてせいうるうびょう後述こうじゅつ)で、典型てんけいてきにはUT1-UTCが-0.5びょう程度ていどのとき挿入そうにゅうされ、そのためにUT1-UTCが+0.5びょう程度ていどにジャンプする。が-0.2びょうだい早々そうそう挿入そうにゅうされて+0.7びょうだいにジャンプすることも、-0.6びょうだいになってからようやく挿入そうにゅうされ+0.3びょうだいにジャンプすることもあった。しかし、絶対ぜったい最大さいだい0.7びょうだいとなることはあっても(1972ねん導入どうにゅう直後ちょくご初期しょき状態じょうたい例外れいがいとして)0.8びょうだいにはならないように運用うんようされてきている[18]。これはDUT1が0.8びょうえないようにするというCCIR勧告かんこく460-2[38]げん ITU-R勧告かんこくTF.460-6[39])とも合致がっちしている。

この調整ちょうせいは、国際こくさい地球ちきゅう回転かいてん基準きじゅんけい事業じぎょう(IERS。国際こくさい観測かんそく実施じっし)が決定けっていする[40]実施じっし日本にっぽん標準時ひょうじゅんじつきの1にちとされ、とし12かい可能かのうせいがあるが、だいいち優先ゆうせんが1がつ1にちまたは7がつ1にちだい優先ゆうせんが4がつ1にちまたは10がつ1にち[41][42][43]、これまでの実際じっさい運用うんようではだいいち優先ゆうせんの1がつ1にちまたは7がつ1にちだけでっている。実施じっしの859ふん59びょうのちに1びょう追加ついかまたは859ふん59びょう削除さくじょされる[44]

現行げんこう協定きょうてい世界せかい (UTC) がはじまった1972ねん当時とうじは、世界せかい (UT1) とのを±0.7びょう以内いないたもつように調整ちょうせいすることとされていたが、1975ねん1がつ1にちから基準きじゅん緩和かんわされ、調整ちょうせい実施じっししうるやされた[45][46]

せいうるうびょう 編集へんしゅう

いままでにけい27かい実施じっしされたうるうびょう調整ちょうせいはいずれも、追加ついかされる1びょうせいうるうびょうえい: positive leap second[44])による調整ちょうせいで、日本にっぽん時間じかんの1がつ1にちまたは7がつ1にちに1びょう追加ついかされた[3]

実施じっしの859ふん59びょう直後ちょくごに、通常つうじょうであれば存在そんざいしない859ふん60びょう追加ついかして[44]時間じかんを1びょうだけおくらせる仕組しくみである。

  • 実施じっしれい[3]ウィキニュース
    • 2006ねん1がつ1にち859ふん59びょうの1びょうが、
    • 2006ねん1がつ1にち859ふん60びょう、ここで1びょう追加ついかされてつぎ
    • 2006ねん1がつ1にち90ふん0びょうとなった。

まけうるうびょう 編集へんしゅう

2019ねん5がつまでに実施じっしれいいちもないが[3]削除さくじょされる1びょうまけうるうびょうえい: negative leap second[44])による調整ちょうせい方法ほうほうつぎのようにさだめられている。

実施じっしの859ふん58びょうの1びょう通常つうじょうなら毎日まいにち存在そんざいする859ふん59びょう削除さくじょされ、90ふん0びょうとされる[44]。つまりは859ふん59びょうばして、時間じかんを1びょうだけすすめる仕組しくみである。

時刻じこく情報じょうほうサービスでの対応たいおう 編集へんしゅう

協定きょうてい世界せかい日本にっぽん標準時ひょうじゅんじ 編集へんしゅう

日本にっぽんでは、総務そうむしょう所管しょかんする(担当たんとう部局ぶきょく国際こくさい戦略せんりゃくきょく技術ぎじゅつ政策せいさく[47]国立こくりつ研究けんきゅう開発かいはつ法人ほうじん情報じょうほう通信つうしん研究けんきゅう機構きこう (NICT) 電磁波でんじは計測けいそく研究所けんきゅうじょ時空じくう標準ひょうじゅん研究けんきゅうしつ協定きょうてい世界せかい (UTC) をこう精度せいど生成せいせいし ("UTC (NICT)")、これに9あいだくわえたものを日本にっぽん標準時ひょうじゅんじ (JST) として提供ていきょうしている[48][49]

日本にっぽん標準時ひょうじゅんじでは、うるうびょうによる調整ちょうせいのタイミングは、実施じっしの8だい最後さいご午前ごぜん859ふん)となる。

標準ひょうじゅん電波でんぱ 編集へんしゅう

NICTによって運用うんようされている、日本にっぽん標準時ひょうじゅんじ提供ていきょうする標準ひょうじゅん電波でんぱ無線むせんきょくコールサインJJY)は、電波でんぱ時計とけい時刻じこく校正こうせいなどにひろ利用りようされている[50]

標準ひょうじゅん電波でんぱ時刻じこく送信そうしんフォーマット[51]には、うるうびょう挿入そうにゅう(または削除さくじょ)を予告よこくする情報じょうほうふくまれている。実際じっさい電波でんぱ時計とけいでは、たんに00びょうの1びょうまえ通常つうじょうは59びょう)をしめすP0マーカーのつぎの1びょうで00びょうにリセットする動作どうさだけが実装じっそうされていて、表示ひょうじとしては「900ふん00びょう」(日本にっぽん標準時ひょうじゅんじ以下いか本節ほんぶし次節じせつおなじ)が2かいかえされる(または859ふん59びょうばされる)という動作どうさおおい。実際じっさい電波でんぱ時計とけい常時じょうじ受信じゅしん可能かのうとはかぎらないため、1あいだに1かい、あるいは1にちに1かい程度ていどしか校正こうせいしない場合ばあいがある。いずれの場合ばあいも、つぎ校正こうせい時刻じこくでこのような動作どうさになる。また標準ひょうじゅん電波でんぱ強制きょうせい受信じゅしんすることにより、次回じかい校正こうせい時刻じこくたずとも挿入そうにゅう時刻じこくわせることができる[52]

NTTの時報じほうサービス 編集へんしゅう

NTT東日本ひがしにっぽんNTT西日本にしにほん電話でんわサービスにおける時報じほうサービス(電話でんわ番号ばんごう117)では、2012ねん7がつ現在げんざいせいうるうびょうについては標準ひょうじゅん電波でんぱ同様どうように「859ふん60びょう」を挿入そうにゅうするかたち対応たいおうしている[53]

ただし、加入かにゅう電話でんわおよびINSネット電話でんわサービスから発信はっしんされた場合ばあいと、ひかり電話でんわから発信はっしんされた場合ばあいとで、9のガイダンス方法ほうほうことなる。加入かにゅう電話でんわやINSネットから発信はっしんされた場合ばあいは、859ふん57びょうには予報よほうおんらさず、どう58びょうどう59びょうおよびどう60びょう予報よほうおんらし、9時報じほうおん(ポーンおん)を1かいらす。これにたいし、ひかり電話でんわから発信はっしんされた場合ばあいは、859ふん57びょうどう58びょうおよびどう59びょう通常つうじょうどおり予報よほうおんらし、時報じほうおん(ポーンおん)をどう60びょうと9らす(2かい連続れんぞくでポーンおんる)[54]

なお、加入かにゅう電話でんわやINSネットから発信はっしんされた場合ばあい、2009ねん1がつ1にち実施じっしだい24かいうるうびょう調整ちょうせいまでは、びょうおん追加ついかせずに、858ふん20びょうよりびょうおん間隔かんかくを1.01びょうばし、9時報じほうおんもと間隔かんかくもど対応たいおうられていた[55][56][57]。これは時報じほうを1びょうぶんおくれさせて調整ちょうせいする方法ほうほうであるため、858ふん21びょうびょうおんから859ふん59びょうびょうおんまでの99かいは、正確せいかく時報じほうとなっていなかった。

まけうるうびょうはこれまで前例ぜんれいがなく、対応たいおう方法ほうほう発表はっぴょうされたことはない。

NTP (Network Time Protocol) 編集へんしゅう

NTP (Network Time Protocol) はコンピューター同士どうし時刻じこく同期どうきさせるプロトコルである。正確せいかく時刻じこく同期どうき必要ひつようなサーバーけいOSでひろ使つかわれており、現在げんざいではMac OS・WindowsけいOS(「インターネット時刻じこく同期どうき」)などパーソナルコンピュータでも利用りよう可能かのうである[58]

NTPサーバーは時刻じこく比較ひかくする相手あいてとなるほかのNTPサーバーと時刻じこく情報じょうほうをやりりするが、直前ちょくぜんうるうびょう挿入そうにゅう削除さくじょされた場合ばあいにそれをしめ警告けいこく情報じょうほう一緒いっしょにやりりする。うるうびょうは1びょうステップさせるため、これがなければ突然とつぜんのNTPサーバーより時刻じこくおくれた(すすんだ)ようにえ、うるうびょう挿入そうにゅう削除さくじょしばらくのあいだ時刻じこく精度せいど影響えいきょうおよぼすとかんがえられるからである。ったがわがどう処理しょりするかはNTPサーバープログラムの実装じっそうまかされる。しかし、削除さくじょされた1びょう自動じどう起動きどうするサービスがあるかもしれなかったり、外部がいぶ要因よういん日付ひづけわると無効むこうになるライセンスがありえたりするため注意ちゅうい必要ひつようである[58]

また現実げんじつには、のNTPサーバーのうるうびょう情報じょうほう鵜呑うのみにするとにせうるうびょう情報じょうほう時刻じこくくるわされる危険きけんかんがえられるため、コンピューターの管理かんりしゃ編集へんしゅう設置せっちする『うるうびょう情報じょうほうファイル』を使つかって時刻じこくのオフセットを管理かんりする場合ばあいがある[59]

うるうびょう挿入そうにゅう過去かこなん問題もんだいこしている[60]ため、Google公開こうかいNTPサーバでは、いちびょう挿入そうにゅうするのではなく、うるうびょう前後ぜんご20あいだをかけてゆっくりいちびょうぶん時間じかんばすことで問題もんだい回避かいひしている[61]

GPS (Global Positioning System) 編集へんしゅう

GPS衛星えいせい航法こうほう使つかわれるシステムである。GPSのシステム時刻じこくはGPS時刻じこくばれる。GPS衛星えいせい搭載とうさいされた原子げんし時計とけいは、地上ちじょうからの指令しれいでGPS時刻じこくうよう校正こうせいされる。GPS受信じゅしんは、複数ふくすうのGPS衛星えいせいから受信じゅしん地点ちてんまで電波でんぱとどいた時間じかん計測けいそくしてかく衛星えいせい受信じゅしん地点ちてん距離きょりもとめ、それから計算けいさん受信じゅしん座標ざひょうおよびこう精度せいど時刻じこく[62]

GPS時刻じこくは、1980ねん1がつ6にち時点じてんではUTCと同一どういつ(したがって TAI - 19びょう)であった。そのUTCにうるうびょう挿入そうにゅうされても、TAIと同様どうようにGPS時刻じこく修正しゅうせいされていない。したがってGPS時刻じこくはUTCにくらべ、このとき以降いこう挿入そうにゅうされたうるうびょう実施じっしかいすうびょうだけすすんでいる。

前述ぜんじゅつのように、GPS受信じゅしんこう精度せいど時刻じこくているため、基準きじゅん時計とけいとして利用りようされることがおおい。GPS衛星えいせい送信そうしんするブロードキャストメッセージには、UTCとGPS時刻じこくうるうびょう実施じっし回数かいすう)がふくまれており、GPS受信じゅしんは、うるうびょうぶん修正しゅうせいしてUTCを出力しゅつりょくしている[58]

その 編集へんしゅう

 
情報じょうほう通信つうしん研究けんきゅう機構きこうだい時計とけい
うるうびょう表示ひょうじされている。(2015ねん7がつ

東京とうきょう小金井こがねいにある情報じょうほう通信つうしん研究けんきゅう機構きこう (NICT) の本部ほんぶ建物たてもの正面しょうめん中央ちゅうおう上部じょうぶにあるディジタル表示ひょうじだい時計とけい日本にっぽんでは代表だいひょうてきだが、うるうびょうの「60びょう」という時刻じこく表示ひょうじ対応たいおうしている時計とけいがいくつかあり、うるうびょうによる調整ちょうせいがあった、というニュースつたえる写真しゃしんなどで使つかわれることがある[63]

廃止はいし議論ぎろん 編集へんしゅう

コンピューターソフトウェアへの影響えいきょう 編集へんしゅう

うるうびょう影響えいきょうにより、コンピュータるい異常いじょう動作どうさきることがある。とく常時じょうじ稼働かどうさせているサーバるい問題もんだいとなりやすく、これによる懸念けねんじゅつ廃止はいし議論ぎろん理由りゆうとなっている[64]

2012ねん7がつ1にちのうるうびょうでは、Linuxカーネルスレッド関係かんけいバグにより、JavaMySQL など各種かくしゅプログラムで、こう負荷ふかになったり異常いじょう動作どうさをしたりした[65]。これにより、VPSなどの共有きょうゆうけいサーバー負荷ふかになった。また、au[よう出典しゅってん]mixi[66]Gawker英語えいごばんStumbleUpon英語えいごばんYelpfoursquareLinkedIn[65][67]など世界中せかいじゅう様々さまざまインターネットサービスで障害しょうがい発生はっせいした。Linux カーネル 2.6.29 で修正しゅうせいしたはずであったが[68]実際じっさいは、それよりもふるカーネルにバグ修正しゅうせいくわえたものではなく、それよりもあたらしいカーネルに未知みちバグ存在そんざいしており、問題もんだい発生はっせいした。

2015ねん7がつ1にち(水曜日すいようび)は、日本にっぽんでは平日へいじつ始業しぎょう時間じかんたい実施じっしになるため、東京とうきょう証券しょうけん取引とりひきしょなどはトラブルを警戒けいかいして、事前じぜん対策たいさくこうじた[69]

2017ねんにはネットワークされたシステム(RedditMozillaLinkedInYelp航空機こうくうきやくサービスAmadeusなど)でシステム障害しょうがい発生はっせいした。

廃止はいしへの議論ぎろん 編集へんしゅう

うるうびょう存廃そんぱいについては国際電気こくさいでんき通信つうしん連合れんごう (ITU) で議論ぎろんがあり、2013ねんうるうびょう廃止はいしすることを目指めざ提案ていあんもなされていた[70][71][72]。しかし2012ねん1がつ総会そうかいでは2015ねん総会そうかいまで結論けつろん見送みおくった[73][74]

2015ねん11月に開催かいさいされたITUの世界せかい無線むせん通信つうしん会議かいぎ(WRC-15)総会そうかいにおいて、うるうびょう廃止はいしふくあらたなときけい導入どうにゅう影響えいきょうについては一層いっそう研究けんきゅう必要ひつようとの決定けっていがなされた。今後こんご研究けんきゅう結果けっかまえ、2023ねんのWRCでふたた検討けんとうすることとなった。この決定けっていによって、うるうびょう当面とうめんあいだ存続そんぞくすることとなった[75][76][77]

廃止はいし理由りゆうなど 編集へんしゅう

廃止はいしするべき理由りゆうとしては、つぎのようなものがげられている。

  • うるうびょうがあるとUTCは一様いちよう尺度しゃくどではなくなる(たとえば23:00 UTCからよく0:00 UTCの時間じかん間隔かんかく場合ばあいによってことなる)ので不便ふべん
  • うるうびょう調整ちょうせい手動しゅどうおこなわなければならず、間違まちがいや時計とけいあいだ整合せいごうこりやすい。航空こうくう管制かんせいシステムなどのトラブルにつながる可能かのうせいもあり、人命じんめいへの余計よけいなリスクとなる。
  • 一様いちよう尺度しゃくどのぞましい局面きょくめんでは、GPSときけいのように「ある時点じてんのUTCと同期どうきしつつうるうびょうなし」というあたらしいシステムがもちいられることがあるが、「ある時点じてんのUTCと同期どうきしつつうるうびょうなし」は実際じっさいじょううるうびょうかずだけバリエーションがあり、時刻じこくシステムの乱立らんりつにつながるうえ、相対そうたいてきにUTCの価値かち有用ゆうようせい権威けんい低下ていかさせ、度量衡どりょうこう統一とういつ観念かんねんにもはんする。

一方いっぽう廃止はいし反対はんたいする理由りゆうとしては、つぎのようなものがある。

  • 天体てんたい観測かんそく・アンテナ制御せいぎょなどのソフトウェア、ハードウェアなどにはUT1-UTCの絶対ぜったいが1びょうえないという前提ぜんてい設計せっけいされているものもすくなくなく、その前提ぜんていれるとおおきな改修かいしゅう必要ひつようになり、予期よきせぬトラブルの原因げんいんともなる。
  • 市民しみん生活せいかつ依然いぜん地球ちきゅう自転じてん同期どうきしており、UT1-UTCの累積るいせきするのはこのましくない。

うるうびょうわる変更へんこうあん 編集へんしゅう

こうした論議ろんぎまえたうえで、国際こくさい度量衡どりょうこう総会そうかい(CGPM)は2022ねん11月18にち会議かいぎにて存廃そんぱい是非ぜひ投票とうひょう実施じっしし、2035ねんまでにうるうびょうわるあん決定けっていした[64]2023ねん12月11にちには国際電気こくさいでんき通信つうしん連合れんごう(ITU)が同様どうよう決議けつぎおこなったが、2040ねんまで延長えんちょう可能かのうとする猶予ゆうよ措置そちなどがあらたにもうけられた[5]。これらの決議けつぎは、正確せいかくには「うるうびょう廃止はいしする」としたものではない。

代替だいたいあん概要がいようつぎとおりである[78]

  • これまでは、UT1-UTC差分さぶん( = DUT1)が0.9びょう到達とうたつすると見込みこまれるときにうるうびょう挿入そうにゅうされてきた。
  • CGPMは、このDUT1最大さいだい現在げんざいは0.9びょう)を2035ねんまでに増加ぞうかさせることを決定けっていした。
  • CGPMは、CIPMたいして、ITU、その機関きかんとともに、すくなくとも100年間ねんかんはUTCを変動へんどうさせないような、上記じょうき最大さいだい提案ていあんすることをもとめた。
  • CGPMは、2026ねん開催かいさいだい28かいCGPMで合意ごういられる提案ていあんもとめた。

CGPMの決議けつぎDUT1最大さいだい具体ぐたいてきにはべていないが、以下いかのような提案ていあんがある。

  • うるうぶん(うるうふん)」による方法ほうほう
    • 1972ねん - 2022ねんの50年間ねんかんで27びょう差分さぶんであったことから、DUT1最大さいだいを60びょうすなわち1ふん)とすれば、2035ねん以降いこうの100年間ねんかんはUTCをシフトさせる必要ひつようがないと見込みこまれる。UT1-UTC差分さぶん( = DUT1)が60びょうたっしたときに60びょうの「うるうぶん」を挿入そうにゅう(または削除さくじょ)すればよく、その頻度ひんどは100ねん以上いじょう期間きかんにつきいちだけでむというものである[79]
    • 国立こくりつ天文台てんもんだいは、「うるうびょうわりに、うるうぶんやうるう時間じかん?」として、つぎのようにしている[80]
      • うるうぶんなら100ねんで1-2かい程度ていどまけのうるうがはい可能かのうせいもなくなり、挿入そうにゅうのタイミングもすうねんまえから計画けいかくできます。
      • うるうの挿入そうにゅうとお未来みらい出来事できごととなり、プログラマーはうるうの存在そんざいわすれ、オペレーターはうるうのかたわすれます。
      • UT1-UTC<±0.9びょう前提ぜんていとするシステムでは適切てきせつあつかえない可能かのうせいがあります。
  • 2023ねんのITUによる決議けつぎでは、DUT1の許容きょよう最大さいだい現状げんじょうの0.9びょうからすくなくとも100びょうばすべきとしている[5]

長期ちょうきてき問題もんだい 編集へんしゅう

地球ちきゅう自転じてんは、短期たんきてきにはさまざまな予測よそく困難こんなんちいさいらぎをしめしつつ、長期ちょうきてきには、潮汐ちょうせきりょく主要しゅよう原因げんいんとして減速げんそく傾向けいこうにあり、変化へんかりつ過去かこ2700年間ねんかん平均へいきんで (+1.70±0.05) ms/cy、つまり、1ユリウス世紀せいきごとに、LODは1.7ミリびょうほどながくなってきたとされる[81]。この状態じょうたいつづくとせいうるうびょう挿入そうにゅう頻度ひんど徐々じょじょ増加ぞうかし、21世紀せいきちゅうには毎年まいとし1かいずつがたりまえになるかもしれない。[82]今後こんご地球ちきゅう自転じてん変動へんどうをどう推定すいていするかによって予測よそく時期じきわるが、おそらく22世紀せいき - 23世紀せいきにはとし2かいうるうびょう一般いっぱんてきになり、西暦せいれき3000ねん - 4000ねんごろにはとし12かいうるうびょう必要ひつようになるとかんがえられ、それをえると現在げんざいうるうびょう方法ほうほうでは平均へいきんてきわなくなってしまうし、つねにUTCとUT1のを±0.9びょう以内いないたもつという目標もくひょうも、おそくともどう時期じき場合ばあいによってはより早期そうき)には達成たっせい不可能ふかのうになる[83]。この問題もんだいについて、いくつかの提案ていあんがなされている[84]

また、うるうびょう廃止はいしすることによる長期ちょうきてき問題もんだいもあり、うるうびょうをなくすことで地球ちきゅう自転じてんもとづく時刻じこく天文てんもん)と原子げんし時計とけいとの同期どうきれなくなるため、現在げんざいから100ねん経過けいかすると原子げんし時計とけいのほうが15びょう - 70びょう程度ていどすすむとかんがえられている。非常ひじょう長期ちょうきてきれば昼夜ちゅうや逆転ぎゃくてん可能かのうせいもありうる。そのためうるうびょう廃止はいしした場合ばあい原子げんし時計とけい時刻じこく天文てんもん同期どうきされなくなり、時刻じこく昼夜ちゅうや関係かんけいくずれていく問題もんだいがある。

うるうびょううるう閏年うるうどし 編集へんしゅう

うるうびょううるう閏年うるうどし)はまった無関係むかんけいである。うるうびょうLOD(1にちながさ)が一定いっていではない(すなわち地球ちきゅう自転じてん一定いっていではない)ことによりしょうじる、原子げんし時計とけいとのズレの調整ちょうせいのためのものである。もしうるうびょうによる時間じかん調整ちょうせいがなければ、やく12まんねんには、昼夜ちゅうや逆転ぎゃくてんがありる(LODが86 400びょうくらべて丁度ちょうど1ミリびょうだけなが状態じょうたい継続けいぞくすると仮定かていすると、12あいだ × 3600びょう / (0.001びょう×365.2422にち) = 118 278ねんとなる)。

これにたいしてうるう閏年うるうどし挿入そうにゅうされる2がつ29にち)は、地球ちきゅう公転こうてん周期しゅうきやく365.2422にちと、365にちくらべて0.2422にちだけながいことを調整ちょうせいするためのものである。うるう閏年うるうどし)をもうけないとすると、0.2422にち × 750ねん = 182にちであるから、750ねんにはカレンダーうえは1がつなのに、ぶしは7がつというズレがこってしまうのである。

このようにうるうびょううるう閏年うるうどし)、さらに閏月じゅんげつまった関係かんけいのない現象げんしょうであるのに、おな名前なまえ(たとえば、日本語にほんごでは「うるう」、英語えいごでは "leap" )を使つかっているのは、こよみ調節ちょうせつする事象じしょうという類似るいじせいによるものにぎない。なお、英語えいごの "leap" は、平年へいねんでは1にちずつずれる曜日ようび月日つきひ対応たいおうが、うるうにより閏年うるうどしには2にちずれる(ぶ)ということに由来ゆらいする。「うるう」はぶんの、という意味いみであり閏月じゅんげつ由来ゆらいする。なお英語えいごではこれらによるこよみ調整ちょうせいintercalationう。

脚注きゃくちゅう 編集へんしゅう

注釈ちゅうしゃく 編集へんしゅう

出典しゅってん 編集へんしゅう

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  9. ^ [2] LEAP SECONDS, USNO "Through the use of ancient observations of eclipses, it is possible to determine the average deceleration of the Earth to be roughly 1.4 milliseconds per day per century. "
  10. ^ アメリカ海軍かいぐん天文台てんもんだい (USNO) によるLEAP SECONDS の解説かいせつ 「The Earth is constantly undergoing」からはじまるパラグラフおよつぎの「The length of the mean solar day has increased」からはじまるパラグラフ "The length of the mean solar day has increased by roughly 2 milliseconds since it was exactly 86,400 seconds of atomic time about 1.88 centuries ago (i.e. the 188 year difference between 2008 and 1820). That is, the length of the mean solar day is at present about 86,400.002 seconds instead of exactly 86,400 seconds."
  11. ^ [3] LATEST EARTH ORIENTATION PARAMETERS Excess of the length of day. yじくが、観測かんそくされたLODと86 400びょうとの(ミリびょう単位たんい)をしめしている。
  12. ^ [4] 左側ひだりがわのグラフが最近さいきん1年間ねんかんのLODと86 400びょうとのびょう単位たんいしめしている。
  13. ^ [5] (PDF) Length of Day (Earth rotation rate)
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  24. ^ 国際こくさい原子げんし協定きょうてい世界せかいとうるうびょう ここの記述きじゅつにあるように「地球ちきゅう自転じてんおそくなっているため」などの表現ひょうげんではないことに注意ちゅうい。    ■協定きょうてい世界せかい(UTC )とうるうびょう調整ちょうせい、「地球ちきゅう自転じてん速度そくどは、潮汐ちょうせき摩擦まさつなどの影響えいきょうによって変化へんかするため、世界せかい(UT)と協定きょうてい世界せかい(UTC)とのあいだにはしょうじます。そこで、協定きょうてい世界せかい(UTC)に1びょう挿入そうにゅう削除さくじょして世界せかいUT1とのが0.9びょう以上いじょうにならないように調整ちょうせいしています。」
  25. ^ 「よく、うるうびょう必要ひつようなのは、地球ちきゅう自転じてんおそくなっているからだとわれている。本章ほんしょううるうびょうかんするほか文献ぶんけんなんなしにめば、実際じっさい地球ちきゅう減速げんそくしていて、時間じかんがそれにわせるためにうるうびょう必要ひつようになるのだとおもうようになるかもしれない。しかしそうではない。1990年代ねんだい大半たいはんでは、地球ちきゅうはやくなっていて(としごとの比較ひかくだが)、この60年間ねんかんでいちばんはやくなっている。それでもこの27年間ねんかんに22かいうるうびょういてきた。となると、いったいうるうびょうはなぜ必要ひつようなのだろう。」、トニー・ジョーンズ (2000). 原子げんし時間じかんはかるー300おくぶんの1びょう物語ものがたり. 青土おうづちしゃ. p. 154. ISBN 9784791759323 
  26. ^ Jones, Tony (2000). Splitting the Second - The Story of Atomic Time. IOP Publishing Ltd. ISBN 0750306408 
  27. ^ [12] アメリカ海軍かいぐん天文台てんもんだいによるLEAP SECONDS の解説かいせつ "Confusion sometimes arises over the misconception that the regular insertion of leap seconds every few years indicates that the Earth should stop rotating within a few millennia. The confusion arises because some mistake leap seconds for a measure of the rate at which the Earth is slowing. The 1 second increments are, however, indications of the accumulated difference in time between the two systems. (Also, it is important to note that the current difference in the length of day from 86,400 seconds is the accumulation over nearly two centuries, not just the previous year.) As an example, the situation is similar to what would happen if a person owned a watch that lost 2 seconds per day. If it were set to a perfect clock today, the watch would be found to be slow by 2 seconds tomorrow. At the end of a month, the watch will be roughly a minute in error (30 days of 2 second error accumulated each day). The person would then find it convenient to reset the watch by one minute to have the correct time again. This scenario is analogous to that encountered with the leap second. The difference is that instead of setting the clock that is running slow, we choose to set the clock that is keeping a uniform, precise time. The reason for this is that we can change the time on an atomic clock, while it is not possible to alter the Earth's rotational speed to match the atomic clocks! Currently the Earth runs slow at roughly 2 milliseconds per day. After 500 days, the difference between the Earth rotation time and the atomic time would be 1 second. Instead of allowing this to happen, a leap second is inserted to bring the two times closer together."
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  32. ^ [14] (PDF) "THE PHYSICAL BASIS OF THE LEAP SECOND" (The Astronomical Journal, 136:1906–1908, 2008 November)、4. THE LEAP SECONDのあきら、p.1907 みぎしたから6ぎょう
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    この、「調整ちょうせい実施じっし日本にっぽん標準時ひょうじゅんじ午前ごぜん9直前ちょくぜん実施じっし)」によると、1びょうくわえたとしはあれども、ぎゃくの1びょうらしたとしはない。
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関連かんれん項目こうもく 編集へんしゅう

外部がいぶリンク 編集へんしゅう