風防ふうぼう

風防ふうぼう（ふうぼう）とは、風ふうによる悪影響あくえいきょうを防ふせぐ器具きぐないし部品ぶひん。英語えいごからウインドスクリーンまたはウインドシールドとも呼よばれる。前者ぜんしゃは英国えいこく、後者こうしゃは米国べいこくに由来ゆらいする。

録音ろくおん・マイク用途ようと

ウィンドスクリーン（ウインドスクリーン）、ウィンドシールド、ウィンドジャマーなどと呼よばれる。生いき物ものの息いき（呼吸こきゅう）や風ふうによるボーボーという風切かざきり音おんを軽減けいげんする道具どうぐ。マイクに付つけて使つかうスポンジ製せいの物もの、毛もうが付ついている物ものなどがある。スタジオ録音ろくおんの場合ばあいは録音ろくおん対象たいしょうとマイクの間あいだに立たてるポップガードがある。

輸送ゆそう機器きき用途ようと

• 航空機こうくうきの操縦そうじゅう席せき直前ちょくぜんの胴体どうたい上じょうに設置せっちされる堅牢けんろうな枠わくと前方ぜんぽうを見通みとおせるガラスで構成こうせいされる部品ぶひん。黎明れいめい期きの飛行機ひこうきは開放かいほう型がた操縦そうじゅう席せきであり、風圧ふうあつから操縦そうじゅう士しを防護ぼうごする必需ひつじゅ品ひんであった。飛行機ひこうきが次第しだいに大型おおがた化かすると操縦そうじゅう席せきは閉鎖へいさ型がたになり、風防ふうぼうは操縦そうじゅう席せき前方ぜんぽうの胴体どうたいに穿うがたれた穴あなに嵌はめ込こまれたガラスを指さすようになる。
• 戦闘せんとう機きに代表だいひょうされる小型こがた機きは構造こうぞう的てきに開放かいほう型がた操縦そうじゅう席せきであるが、高速こうそく化かに伴ともない操縦そうじゅう席せきを外気がいきから遮断しゃだんできる開閉かいへい式しきの天蓋てんがい（キャノピー）を備そなえるようになり、まもなく搭乗とうじょう員いんの乗降じょうこうを除のぞき常時じょうじ閉しめて運用うんようするようになると風防ふうぼうを開閉かいへい式しき天蓋てんがいに一体化いったいかさせた機種きしゅも現あらわれるようになった。
• 自動車じどうしゃの運転うんてん席せき（助手じょしゅ席せきがある場合ばあいはそれも含ふくめて）直前ちょくぜんに設置せっちされている堅牢けんろうな枠わくと前方ぜんぽうを見通みとおせるガラスで構成こうせいされている部位ぶい。セダンやクーペなど固定こていされた天蓋てんがい（ルーフまたはトップ）を持もつ車種しゃしゅではボディに一体化いったいかしている。
• フォーミュラカーやレース用ようスポーツカーなど開放かいほう型がた運転うんてん席せきの競技きょうぎ車両しゃりょうでは、風圧ふうあつを遮断しゃだんするには十分じゅうぶんではないわずかな高たかさの成型せいけい有機ゆうきガラスで枠わくがない風防ふうぼうが運転うんてん席せき前方ぜんぽうまたは周囲しゅういに取とり付つけられる場合ばあいがある。
• バイクの前面ぜんめんに取とり付つけるプラスチックやアクリルなどの透明とうめいな板いた。
• 子供こどもを前まえに乗のせる自転車じてんしゃや乳母車うばぐるまにも付つける場合ばあいがある。

アウトドア用品ようひん

風防ふうぼう板ばん。アウトドアで使つかうコンロやストーブの周まわりに置おいて風ふうを遮さえぎる板いた。

時計とけいの文字もじ盤ばんを覆おおうガラス板ばん。