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4.6x30mm弾 - Wikipedia

4.6x30mmだんは、ドイツ銃器じゅうきメーカーであるヘッケラー&コッホ(H&K)しゃ開発かいはつした汎用はんようしょう口径こうけい高速こうそくだんである。

4.6x30mm
ひだりから4.6x30mmだん、5.7x28mmだん、M1カービンよう.30だん
種類しゅるい PDWよう
はら開発かいはつこく ドイツの旗 ドイツ
製造せいぞう歴史れきし
設計せっけい時期じき 1999
製造せいぞうしゃ ヘッケラー&コッホ
生産せいさん期間きかん 2001~
特徴とくちょう
もとモデル H&K G11もちい4.73x33mmだん
薬莢やっきょう形状けいじょう リムレス、ボトルネック
弾丸だんがんみち 4.65 mm (0.183 in)
くびみち 5.31 mm (0.209 in)
かたみち 7.75 mm (0.305 in)
底面ていめんみち 8.02 mm (0.316 in)
リムみち 8.00 mm (0.315 in)
リムあつ 1.10 mm (0.043 in)
薬莢やっきょうちょう 30.50 mm (1.201 in)
全長ぜんちょう 38.50 mm (1.516 in)
ライフリング 160
雷管らいかんのタイプ Boxer Small pistol
弾丸だんがん性能せいのう
弾頭だんとう重量じゅうりょう/種類しゅるい 初速しょそく エネルギー
1.6 g (25 gr) Copper plated solid steel 725 m/s (2,380 ft/s) 421 J (311 ft⋅lbf)
2.0 g (31 gr) DM11 Penetrator 685 m/s (2,250 ft/s) 469 J (346 ft⋅lbf)
2.0 g (31 gr) 固形こけいホローポイントだん 685 m/s (2,250 ft/s) 469 J (346 ft⋅lbf)
2.6 g (40 gr) フルメタルジャケットだん 600 m/s (2,000 ft/s) 468 J (345 ft⋅lbf)
出典しゅってん: HKPro [1] RUAG Ammotec [2]

概要がいよう

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1990年代ねんだい2000年代ねんだい以降いこう戦争せんそうテロリズムなどにおいて、ボディアーマー着用ちゃくようする兵士へいし・テロリストが増加ぞうかし、9x19mmパラベラムだん使用しようするハンドガンサブマシンガン効果こうかうすれてきたと指摘してきするこえがった。とくソビエト連邦れんぽう時代じだいから提唱ていしょうされていた防護ぼうごベストの理論りろんから、NATOがわではCRISAT(en:CRISAT:Collaborative Research Into Small Arms Technology)とばれるプロジェクトが開始かいしされた(のPDWの研究けんきゅうプロジェクト)。

とくにH&Kしゃ開発かいはつした銃器じゅうきには、サブマシンガンとしてH&K MP5存在そんざいするが、MP5の使用しようする弾薬だんやく実質じっしつ9mmパラベラムだんのみの設定せっていであり、ボディアーマーやケブラーせいヘルメットたいして効果こうかうすこと指摘してきされた。これにたいし、H&KがわはCRISATに対応たいおうさせる目的もくてきで、MP5の小型こがたばんであるMP5KをPDWさせた「MP5PDW」が開発かいはつされたが、やはり9mmパラベラムだん採用さいようしていたことから、攻撃こうげきりょくひくさは払拭ふっしょくできなかった。

くわえて、同種どうしゅ弾薬だんやくであるファブリックナショナルしゃ5.7x28mmだん開発かいはつされていたこともあり、これに対抗たいこうするため当時とうじのH&K PDW現在げんざいPDWの名称めいしょうはカテゴリ種別しゅべつであり、これが現在げんざいH&K MP7である)およびサイドアーム拳銃けんじゅうばんH&K P46よう弾丸だんがんとして開発かいはつされたのが4.6x30mmだんである。

メカニズム・採用さいようじょうきょうなど

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この4.6mmだん開発かいはつするにたっては、同社どうしゃH&K G11突撃とつげきライフルで使用しようされていた4.73x33mmだん弾道だんどう力学りきがくデータなどをベースにもちいている。口径こうけいすうから判断はんだんできるとおり、5.56x45mm NATOだんくらべて小型こがたであり、なおかつ発射はっしゃやくりょうすくなめにしているため、発射はっしゃ反動はんどうすくないことは、5.7x28mmだん特徴とくちょう共通きょうつうしている。

構造こうぞう特徴とくちょうは、弾丸だんがん質量しつりょう弾丸だんがん後方こうほう中心ちゅうしんかたよっていることである。この後部こうぶは、軟体ぶつ命中めいちゅうしたさい弾丸だんがん質量しつりょう影響えいきょうによるモーメントでタンブリング(転倒てんとう)をこし、弾丸だんがん体内たいないこじれるよう侵入しんにゅうしてく。簡単かんたんってしまえば、5.56x45mm NATOだん(ただしこちらは破片はへんしないことがある)や弾丸だんがんは、命中めいちゅう破片はへんでダメージをくわえるタイプのたまであるが、4.6mmだん命中めいちゅう対象たいしょうないにおいて弾丸だんがん自体じたいよこかたちとなり、体内たいない抵抗ていこうすること効率こうりつてきにエネルギーを発散はっさんさせるのである。

当初とうしょ、CRISATによるテストでは、プロトタイプのほん弾薬だんやく遠距離えんきょりでのチョッキ貫通かんつう能力のうりょくがなかったとされる。これをけ、重量じゅうりょうおよ弾丸だんがんエネルギーりょう増加ぞうかはかったDM11はんまれることとなった。

ちなみにライバルである5.7x28mmだんとの比較ひかくテストでは、HKProにおけるテストでは4.6mmだん効率こうりつてきであるとする結果けっかしたのにたいし、近年きんねんにおいてはNATOがフランス、アメリカ、カナダ、およびイギリスの専門せんもんからなるグループを編成へんせいし、分析ぶんせきした結果けっか、5.7x28mmだんぶんがあるとした。これにより、5.7x28mmだんをPDWにおけるNATO標準ひょうじゅんだんとすべきであるとの結論けつろんたが、これにたいし、ドイツがわはこの推薦すいせん拒否きょひ理由りゆうとしては、5.56mmだんつくられている既存きそん製造せいぞうライン付近ふきん製造せいぞうされていたことと、弾丸だんがんねつくわえていたことなど)し、現在げんざい期限きげん延期えんきとされている。

ほん弾薬だんやくは、FN P90とくらべると絶対ぜったいてき配備はいびすうすくないものの、FN P90よりも小型こがたH&K MP7配備はいびしている機関きかん中心ちゅうしんとして使用しようされている。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ HKPro PDW article
  2. ^ RUAG Ammotec

関連かんれん項目こうもく

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