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ヘルメット - Wikipedia

ヘルメット

頭部とうぶ衝撃しょうげきなどから保護ほごするためにかぶる防護ぼうごぼうもしくはかぶと

ヘルメット英語えいご: Helmet)または保護ほごぼう(ほごぼう)は、頭部とうぶ衝撃しょうげきなどから保護ほごするためにかぶる防護ぼうごぼうもしくはかぶとのこと。

さまざまなヘルメット。

概要がいよう

編集へんしゅう

古来こらいのヘルメットはおもに戦闘せんとう使つかわれるかぶとのことだった。現代げんだいでも軍隊ぐんたい警察けいさつなどでてき攻撃こうげきからまもるために使用しようされている。現代げんだいでは強化きょうかプラスティックなどで安価あんか軽量けいりょうなヘルメットをつくることが可能かのうになり様々さまざま場所ばしょ使用しようされている。落下らっかぶつ飛翔ひしょうぶつ、あるいは転落てんらく転倒てんとう危険きけんがある場所ばしょでは安全あんぜんじょう理由りゆうから着用ちゃくよう推奨すいしょうされている。やはり安全あんぜんじょう理由りゆうからスポーツや車両しゃりょうるい運転うんてんでもよく使用しようされる。

江戸えど時代じだい以前いぜん武士ぶしがかぶっていたかぶとや、ほかにも剣道けんどうなぎなたもちいられるめんひろ意味いみでヘルメットの一種いっしゅといえる。かたな傷付きずつけられることから頭部とうぶ保護ほごする目的もくてきと、装飾そうしょくをもって威容いようをあらわす目的もくてきがある。

 
「ウルのスタンダード」にえがかれた兵士へいし

青銅器せいどうき時代じだいから兵士へいし頭部とうぶ保護ほごするためのかわ青銅せいどうせいのヘルメットが使つかわれていた。「ウルのスタンダード」とばれるモザイクにはかわせいおもわれるあご紐付ひもつきのヘルメットをこうむったシュメール兵士へいしたちがえがかれている。古代こだいのヘルメットとえばギリシアローマうまかざられたぜんだてきのヘルメットが有名ゆうめいだが、このたねのヘルメットはアッシリア浮彫うきぼりにもることが出来できる。

産業さんぎょうよう保護ほごぼう作業さぎょうようヘルメット)

編集へんしゅう
 
危険きけん工事こうじ現場げんばではヘルメットは不可欠ふかけつである

概要がいよう

編集へんしゅう

落下らっかぶつなどから作業さぎょうしゃ頭部とうぶ保護ほごするために着用ちゃくよう[ちゅう 1]する、合成ごうせい樹脂じゅしおもなる原料げんりょう製作せいさくされた帽子ぼうしのうち、所定しょてい検定けんてい通過つうかしたものにたいしていう。通常つうじょうは、たん保護ほごぼうしくは安全あんぜんぼう保安ほあんぼうとよばれ、英語えいごではSafety helmetしょうする[1]保護ほごぼうは、厚生こうせい労働ろうどう大臣だいじんさだめる規格きかくまた安全あんぜん装置そうち具備ぐびしなければ、譲渡じょうとし、貸与たいよし、また設置せっちしてはならず(労働ろうどう安全あんぜん衛生えいせいほうだい42じょう)、保護ほごぼう製造せいぞう輸入ゆにゅうしたものは、登録とうろく型式けいしき検定けんてい機関きかんおこな型式けいしき検定けんていサンプル抽出ちゅうしゅつしたものを検定けんていする)をけなければならない(労働ろうどう安全あんぜん衛生えいせいほうだい44じょうの2)。

その構造こうぞうとしては、“から”の部分ぶぶんである「ぼうからだ」と「内装ないそうたい」からり、内装ないそうたいはさらに、保護ほごぼう着用ちゃくようしゃあたましゅうサイズにわせるための「ヘッドバンド」、保護ほごぼう頭部とうぶへのたりをくしたり衝撃しょうげき吸収きゅうしゅう役目やくめをもつ「ハンモック」、保護ほごぼう脱落だつらく防止ぼうし役目やくめをもつ「あごひもとくに、みみ部分ぶぶんにあたるVひもを「みみひも」とぶが、通常つうじょうはセットであつかう)」、そして墜落ついらく保護ほごよう後述こうじゅつ)のものには乗車じょうしゃよう安全あんぜんぼうおなじく、ぼうからだ内装ないそうとのあいだ衝撃しょうげき吸収きゅうしゅうライナー(発泡はっぽうスチロールせい)がれられる。

くわえて、ぼう体内たいないには検定けんてい試験しけん後述こうじゅつ)に合格ごうかくしたあかしとして「ろうけんラベル」が貼付ちょうふされ、型式けいしき検定けんてい取得しゅとく年月としつき合格ごうかく番号ばんごう製造せいぞう業者ぎょうしゃめい製造せいぞう年月としつき検定けんてい区分くぶん表示ひょうじされている。ハンモックに合繊ごうせんテープを使用しようしている型式けいしき一部いちぶにおいては「たまきひも」も存在そんざいするが、これは内装ないそうてのさい補助ほじょてき使つかわれるパーツである。

ちなみに、保護ほごぼう規格きかくではかんひもについて「調節ちょうせつできないこと」としているが、これは使用しようしゃ勝手かってかんひもの内径ないけいえることによる危険きけん防止ぼうしするためのものである。かんひもをゆるめるとこうむりはふかくなる反面はんめん頭頂とうちょうぼうたいとの距離きょり近接きんせつすることになるが、そのような状態じょうたい物体ぶったいぼうたい衝突しょうとつすると、その衝撃しょうげきでハンモックが「びきるまえ」に頭部とうぶぼうたい接触せっしょくするという事故じこしょうじて大変たいへん危険きけんである。

一方いっぽう国家こっか検定けんていじょう区分くぶんとしては、物体ぶったい飛来ひらい落下らっかによる危険きけん防止ぼうしする「飛来ひらい落下らっかぶつよう」、墜落ついらく転落てんらくによる危険きけん防止ぼうしする「墜落ついらく保護ほごよう」、電気でんきによる危険きけん防止ぼうしする「電気でんきよう」のさん種類しゅるい分類ぶんるいされるが、現在げんざい墜落ついらくよう保護ほごぼう飛来ひらい落下らっかぶつようねるのが普通ふつうである。あわせて、近年きんねんでは たためることや子供こどもけであることを特徴とくちょうとした製品せいひんが、国家こっか検定けんてい取得しゅとく販売はんばいされるなどしており、これまでもっぱ作業さぎょう現場げんば使用しようされるものでしかなかった保護ほごぼう防災ぼうさい用品ようひんとしての地位ちいきずきつつある。

保護ほごぼうは、メーカーや加工かこう業者ぎょうしゃめいれ(ロゴマーク・社名しゃめいなど)を依頼いらいしたり、使用しようしゃ自身じしんがラベルに記名きめい貼付ちょうふした状態じょうたい使用しようすることが一般いっぱんてきである。また使用しようしゃ事故じこったりしたときのために、保護ほごぼう名前なまえ血液けつえきがたあらかじいてちゃくぼうする。れはシルクスクリーンによっておこなわれるほか、作業さぎょうしゃ職階しょっかい表示ひょうじねたライン(周章しゅうしょう)を貼付ちょうふしたり、玉掛たまかけ作業さぎょういん判別はんべつしやすくするためのみどりじゅうぼうからだ上面うわつらに120〜150mm四方しほう)の表示ひょうじおこなったり、デザインステッカーを貼付ちょうふするといった加工かこうおこなわれ、保護ほごぼう納入のうにゅう使用しようしゃがわ新規しんき入場にゅうじょうしゃ教育きょういく修了しゅうりょうしょう担当たんとう業務ぎょうむ保有ほゆう資格しかくなどのラベルを貼付ちょうふすることもある。

また、ヘルタイばれるヘルメット専用せんよういろつきのおびけていろごとに所属しょぞくあらわすこともある。そのほか保護ほごぼうけて使用しようできるオプションひんとして、防暑ぼうしょ(または防寒ぼうかん)タレ・送風そうふうよけ(むぎわらぼうの“えん”だけのもの)などのぶし用品ようひん保護ほご眼鏡めがね防災ぼうさいめんみみせん・イヤーマフといった保護ほご、ホイッスル・ペンホルダー・LEDライトのように、身近みぢかにあると便利べんり作業さぎょう用品ようひん用意よういされている。

日本にっぽんでは、産業さんぎょうよう土木どぼく工事こうじとして販売はんばいされているヘルメットであっても、道路どうろ交通こうつうほう施行しこう規則きそくだい9じょう適合てきごうするものであれば、原動機げんどうきづけ自転車じてんしゃオートバイ乗車じょうしゃにも使用しようすることができ、作業さぎょうよう安全あんぜんぼう保護ほごぼうとしてだけでなく、乗車じょうしゃようヘルメットの規格きかくにも適合てきごうしている製品せいひん市販しはんされている[2]

日本にっぽんにおける保護ほごぼう着用ちゃくよう規定きてい

編集へんしゅう

下記かき作業さぎょうにおいて、使用しようしゃ労働ろうどうしゃ保護ほごぼう着用ちゃくようさせなければならない。また労働ろうどうしゃは、指示しじされた場合ばあい保護ほごぼう着用ちゃくようしなければならない。

 
保護ほごぼう(hard hat)
  • 飛来ひらい落下らっかぶつよう
    • 物体ぶったい飛来ひらい落下らっかおそれのある場所ばしょにおける作業さぎょう
    • かたわくささえこう作業さぎょう
    • 足場あしばとう作業さぎょう
    • クレーン組立くみたて解体かいたい作業さぎょう
    • 建設けんせつようリフト組立くみたて解体かいたい作業さぎょう
    • ずいどうひとし掘削くっさく作業さぎょう
    • 採石さいせき作業さぎょう
    • 船内せんない荷役にやく作業さぎょう
    • 港湾こうわん荷役にやく作業さぎょう
    • 造林ぞうりん作業さぎょう
    • 木馬もくばまたはゆきそりによるうんざい作業さぎょう
    • 木造もくぞう建築けんちくぶつ作業さぎょう
    • コンクリートみやつこ工作こうさくぶつ解体かいたいとう作業さぎょう
      • 上記じょうき労働ろうどう安全あんぜん衛生えいせい規則きそくにおける代表だいひょうれい
  • 墜落ついらく保護ほごよう
    • 最大さいだい積載せきさいりょう5t以上いじょう大型おおがた貨物かもつ自動車じどうしゃにおけるおろ作業さぎょう(ロープ・シートとうふくむ)。
    • 最大さいだい積載せきさいりょう5t以上いじょう整地せいち運搬うんぱんしゃにおけるおろ作業さぎょう(ロープ・シートとうふくむ)。
    • ゆかめんから2m以上いじょうの はい(積荷つみに)のうえにおける作業さぎょう
    • 2m以上いじょう高所こうしょ作業さぎょうがこい・手摺てすりなどをもうけられない場合ばあい安全あんぜんたい使用しよう)。
  • 電気でんきよう(7000V以下いか
    • こうあつかつせん作業さぎょう
    • 低圧ていあつかつせん作業さぎょう
      • 電気でんき作業さぎょうにおいては、FRPせいおよび通気つうきあなのある保護ほごぼう使用しよう禁止きんしされている(ナン商事なんしょうじ店舗てんぽにおいてPB商品しょうひんとして販売はんばいされている保護ほごぼうはこれにはままらないが、コスト削減さくげんため電気でんきようとしての検定けんてい試験しけん取得しゅとくしていない)。通気つうきあなびょう固定こていのためのあなとおして感電かんでんするおそれのあること、またFRPぼうについては、材質ざいしつ性格せいかくじょう存在そんざいするきょくちいさな隙間すきまから通電つうでんするおそれがあるためである。くわえて「ぼうたいえん3cmをのこしてみずひたし、内外ないがいより20kVの電圧でんあつを1分間ふんかん印加いんかし、絶縁ぜつえん破壊はかい有無うむる」という電気でんきよう保護ほごぼう試験しけんほうゆえに、通気つうきあな存在そんざいするとそもそも試験しけんおこなえない、という事情じじょうもある。

労働ろうどう安全あんぜん衛生えいせい規則きそくくわえて

編集へんしゅう

行政ぎょうせい指導しどう通達つうたつによる保護ほごぼう着用ちゃくよう規定きてい存在そんざいする。

  • S50.4.10 はつだい218ごう 荷役にやく運搬うんぱん機械きかい安全あんぜん対策たいさくについて
    • コンベヤ、フォークリフト、ショベルローダ、移動いどうしきクレーン、ダンプトラックとう機械きかい使用しようする作業さぎょう
  • S60.2.19 はつだい91ごう林業りんぎょうにおけるかりはらい使用しようかか安全あんぜん作業さぎょう指針ししん
    • かりはらいかり破損はそん反発はんぱつ、および転倒てんとうによる災害さいがいふせぐ。
  • S60.4.5 はつだい185ごうの3 ストラドルキャリアーによる労働ろうどう災害さいがい防止ぼうしについて
    • 夜間やかんにストラドルキャリヤーの稼動かどう区域くいきない作業さぎょうをさせる場合ばあいは、夜光やこう塗料とりょう塗布とふした保護ほごぼう着用ちゃくようさせる。
  • H5.3.2 はつだい123ごう 清掃せいそう事業じぎょうにおける総合そうごうてき労働ろうどう災害さいがい防止ぼうし対策たいさく推進すいしんについて
    • ごみの積替つみか作業さぎょう焼却しょうきゃくの攪拌作業さぎょうとう
  • H5.5.27 はつだい337ごうの2 建設けんせつぎょうにおける総合そうごうてき労働ろうどう災害さいがい防止ぼうし対策たいさく推進すいしんについて
    • 木造もくぞう家屋かおく建築けんちく工事こうじとう小規模しょうきぼ建築けんちく工事こうじにおける墜落ついらく木造もくぞう加工かこうよう機械きかい飛来ひらい落下らっかぶつによる災害さいがい防止ぼうしするため。
  • H8.11.11 はつだい660ごうの2 木造もくぞう家屋かおくとう低層ていそう住宅じゅうたく建築けんちく工事こうじにおける労働ろうどう災害さいがい防止ぼうし対策たいさく推進すいしんについて
    • 高所こうしょ作業さぎょう従事じゅうじする作業さぎょうしゃたいしては墜落ついらくよう保護ほごぼう着用ちゃくようさせること。

日本にっぽんにおける検定けんてい試験しけんほう

編集へんしゅう
  • 飛来ひらい落下らっかぶつよう
    衝撃しょうげき吸収きゅうしゅうせい試験しけん
    人頭じんとう模型もけいにヘッドバンドが密着みっちゃくしないよう装着そうちゃくしたのち、5kgの半球はんきゅうを1mのたかさから自然しぜん落下らっかさせる。人頭じんとう模型もけいくわわる衝撃しょうげき荷重かじゅうが4.9 kN(やく500kgf以下いかであれば合格ごうかく
    たい貫通かんつうせい試験しけん
    人頭じんとう模型もけいにヘッドバンドが密着みっちゃくしないよう装着そうちゃくしたのち、3kgの円錐えんすい先端せんたん角度かくど60°)を、ぼうからだいただき中心ちゅうしんとする円周えんしゅう100mmの範囲はんいないに1mのたかさから自然しぜん落下らっかさせる。そのさい先端せんたん人頭じんとう模型もけい接触せっしょくしなければ合格ごうかく
  • 墜落ついらく保護ほごよう
    衝撃しょうげき吸収きゅうしゅうせい試験しけん
    衝撃しょうげきてん保護ほごぼうぜん頭部とうぶおよ後頭部こうとうぶとなり、つヘッドバンドが密着みっちゃくしないよう人頭じんとう模型もけい中心ちゅうしんせん水平すいへいたいし30傾斜けいしゃ)に装着そうちゃくしたのち、5kgの平板へいばんを1mのたかさから自然しぜん落下らっかさせる。そのさい衝撃しょうげき荷重かじゅうが9.81kN以下いかであり、つ 7.35kN以上いじょう衝撃しょうげき荷重かじゅうが 3/1000びょう以上いじょう継続けいぞくせず、4.90kN以上いじょう衝撃しょうげき荷重かじゅうが4.5/1000びょう以上いじょう継続けいぞくしなければ合格ごうかく
    たい貫通かんつうせい試験しけん
    1.8kgの円錐えんすい先端せんたん角度かくど60°)を0.6mのたかさから自然しぜん落下らっかさせたさいぼう体内たいないめんへの先端せんたん突出とっしゅつりょうが15mm以下いかであれば合格ごうかく試験しけんぜん頭部とうぶ後頭部こうとうぶ両側りょうがわ頭部とうぶそれぞれについておこなう。
  • 電気でんきよう
    • ぼうたいえん3cmをのこしてみずひたし、内外ないがいより20kvの電圧でんあつを1分間ふんかん印加いんかする。そのさい漏洩ろうえい電流でんりゅうが10mA以下いかであり、絶縁ぜつえん破壊はかいがなければ合格ごうかく

特記とっき事項じこう

編集へんしゅう
  • いずれの検定けんてい試験しけん有効ゆうこう期限きげんは3年間ねんかんであり、期限きげん到来とうらいおり同等どうとう試験しけん再度さいどおこなわなければならない。
  • 試験しけんもちいる人頭じんとう模型もけいは、いちょう・かえで・なら・ぶな・ほう を材料ざいりょうとし、重量じゅうりょうは2.8kgから3.2kgとする。
  • 衝撃しょうげき吸収きゅうしゅうせい試験しけんまえには高温こうおん処理しょり(48℃〜52℃の場所ばしょ継続けいぞくして2あいだく)、低温ていおん処理しょり(-12℃ 〜 -8℃の場所ばしょ継続けいぞくして2あいだく)、しんせき処理しょり(20℃〜30℃の水中すいちゅう継続けいぞくして4あいだく)をほどこし、飛来ひらい落下らっかぶつよう処理しょり1ふん以内いない墜落ついらく保護ほごようについては3ふん以内いない試験しけん終了しゅうりょうするものとする。このような処理しょりは、種々しゅじゅ作業さぎょう条件じょうけん考慮こうりょしておこなわれるものである。
  • 電気でんきよう保護ほごぼうについては、労働ろうどう安全あんぜん衛生えいせい規則きそくだい351じょうにおいて「ろくがつ以内いないごとにいちかい定期ていきてきにその絶縁ぜつえん性能せいのうについて自主じしゅ検査けんさおこなわなければならない」とさだめている。特例とくれいとして、ろくがつえる期間きかん使用しようしないものにかんしてはその当該とうがい期間きかん検査けんさ規定きてい免除めんじょされるが、使用しよう再開さいかいにはやはり同等どうとう検査けんさおこな必要ひつようしょうずる。また、検査けんさは「検査けんさ年月日ねんがっぴ」「検査けんさ方法ほうほう」「検査けんさ箇所かしょ」「検査けんさ結果けっか」「検査けんさ実施じっししたもの氏名しめい」「検査けんさ結果けっかもとづいて補修ほしゅうとう措置そちこうじた場合ばあい内容ないよう」を記録きろくし、これをさん年間ねんかん保存ほぞんしなくてはならない。

着用ちゃくよう方法ほうほうについて

編集へんしゅう
  • ヘッドバンド(後頭部こうとうぶ調節ちょうせつ)は、自身じしん頭部とうぶサイズに調節ちょうせつする。
    • 2000ねん以降いこう、ラチェットしきのヘッドバンドが普及ふきゅうし、片手かたて操作そうさできる製品せいひん存在そんざいする。両手りょうて操作そうさするものもあるが、簡便かんべん調整ちょうせい可能かのうである。共通きょうつうてんは、こうむった状態じょうたい調節ちょうせつできる。2010年代ねんだいはいり、バックル上下じょうげ方向ほうこうにも調整ちょうせいできる製品せいひん登場とうじょうした。
    • しょ外国がいこくでは自転車じてんしゃようヘルメットのように、ヘッドバンドをダイヤルにて調整ちょうせいするタイプが普及ふきゅうしているが、国内こくないにおいても2010年代ねんだいはいり、同様どうようのタイプが大手おおてメーカーより発売はつばいされるようになった。
    • 通常つうじょうより感触かんしょくくしたり、吸湿きゅうしつけししゅうせいをもつがくてが別売べつうりされているが、購入こうにゅう付属ふぞくしているメーカーもある。
  • うしろにかたむけず、ぐにこうむる。
    • 測量そくりょう機材きざい(トータルステーション)を使用しようするさい、ひさし(つば)のある保護ほごぼうでは作業さぎょう支障ししょうをきたすため、一時いちじてき前後ぜんごぎゃく着用ちゃくようする場合ばあいがある。
  • 転落てんらく防止ぼうしのために、あごひもをきちんとめる。
    • あごひものずれを防止ぼうしするため、みみひもけるクリップが市販しはんされているほか、みみひもとの固定こてい位置いち自在じざい設定せっていできる製品せいひんや、製造せいぞうより特定とくてい位置いちみみひも固定こていしているメーカーも存在そんざいする。また、左右さゆうみみひも同士どうしつないだり、みみひも後部こうぶ同士どうしえて(たすきけにして)け、脱落だつらく防止ぼうしはかるパーツも別売べつうりされている。
    • あごひも材質ざいしつ通常つうじょう合繊ごうせんせいであるが、屋外おくがい労働ろうどうしゃ日焼ひやけしたさい、あごひも部分ぶぶんだけしろのこること(いわゆる土方どかたけ)をきらてん配慮はいりょし、ビニールせいのものも用意よういされている。においの問題もんだいあわせて解消かいしょうされるが、あせでべとつく欠点けってんもある。
    • あごひもとめとしては現在げんざい標準ひょうじゅんてき方式ほうしきであるワンタッチしきのほか、バックルを左右さゆうにスライドさせて任意にんい位置いちめるかえしきや、梵鐘ぼんしょうじょうのパーツをふたつかぶせるようにめるむかしながらの方式ほうしき存在そんざいする。いずれもなが調整ちょうせい容易よういという長所ちょうしょがあり、現在げんざいでもえてこちらに変更へんこうして使用しようされることがある。
      • 防災ぼうさい用品ようひん一種いっしゅとして、ワンタッチしきバックルのオスがわにホイッスルの機能きのうたせた製品せいひん存在そんざいする。

耐用たいよう年数ねんすうについて

編集へんしゅう

おおきな衝撃しょうげきけた場合ばあい日々ひび使用しようからしょうじる損傷そんしょう程度ていどによっては、耐用たいよう年数ねんすう以内いないであっても新品しんぴんとの交換こうかん必要ひつよう

  • ねつ可塑かそせい樹脂じゅし製品せいひん …2〜3ねん
    • ABS製品せいひん
    • PC(ポリカーボネート)製品せいひん
    • PE(ポリエチレン)製品せいひん
  • ねつ硬化こうかせい樹脂じゅし製品せいひん …4〜5ねん
    • FRP製品せいひん

材質ざいしつ特性とくせいについて

編集へんしゅう

作業さぎょうてきした保護ほごぼう選定せんてい重要じゅうようである。

  • ABS製品せいひん
    長所ちょうしょ
    安価あんかたいでんせいもある。加工かこうせいいので、複雑ふくざつ通気つうきあな配置はいちった意匠いしょう製品せいひんにもてきする。
    短所たんしょ
    ねつ薬品やくひんにはめっぽうよわい。たいこうせい材質ざいしつ比較ひかくし、ややおとる。
  • PC(ポリカーボネート)製品せいひん
    長所ちょうしょ
    分子ぶんしりょう材質ざいしつ比較ひかくして非常ひじょうおおきいため、ねつ可塑かそせい樹脂じゅし製品せいひんなかではもっと丈夫じょうぶであるといえる。
    短所たんしょ
    高価こうかである。なお、ABSよりたいこうせいすぐれるが、たいでんせいたい薬品やくひんせいについては同等どうとうである。
  • PE(ポリエチレン)製品せいひん
    長所ちょうしょ
    たいでんせいたい薬品やくひんせいがあり、有機ゆうき溶剤ようざいたいして屈指くっしつよさをほこる。また、たいこうせいもABSよりすぐれる。
    短所たんしょ
    ねつよわいのはABS同様どうよう。また、割合わりあい軟質なんしつである。
  • FRP製品せいひん
    長所ちょうしょ
    たい熱性ねっせいたいこうせいともにすぐれる。災害さいがい備蓄びちくようもっとてきする材質ざいしつである。
    短所たんしょ
    材質ざいしつ特性とくせいじょう電気でんきようとしては使用しよう不能ふのう内装ないそう固定こていのためのリベットが必須ひっすこまかいすじいちめんえる。
600V以下いか環境かんきょう限定げんていされるが、谷沢たにさわ製作所せいさくしょ「ST#121-CZ」のようにたいでんせいつFRP製品せいひん登場とうじょうしている。

意匠いしょうについて

編集へんしゅう

おおむね下記かきの3種類しゅるい分類ぶんるいされるが、「ぜんしゅうつばづけ」など特殊とくしゅ形状けいじょう製品せいひん存在そんざいする。

  • MPがた
    • ふるくから存在そんざいし、現在げんざいにおいてもなお広範こうはん使用しようされているシンプルな球体きゅうたい形状けいじょう保護ほごぼうであり、一般いっぱんてきに“ドカヘル”(土方ひじかたようヘルメット)とうとまずおもかべる形状けいじょうである。終戦しゅうせん直後ちょくご物資ぶっし不足ふそくした時代じだいべいぐん憲兵けんぺい (Military Police, MP) が使用しようしていたM1ヘルメット放出ほうしゅつし、それをった日本にっぽん保護ほごぼうメーカーが鉄兜てつかぶときゅうしきてつぼう)のうちぼう手直てなおししてけ、販売はんばいしたことがはじまりで、またその名称めいしょう由来ゆらいでもある。なお、当時とうじベークライト原料げんりょう使用しようしていた。機能きのう、デザインともに豊富ほうふ欧米おうべいがた(アメリカンタイプ)の普及ふきゅうともない、野球やきゅうぼうがたともどもかげうすくなりつつあるが、りょう形状けいじょう比較ひかくして「飛来ひらいぶつとう衝撃しょうげきのがしやすい」「物体ぶったいへのかりがすくない」「視界しかいさまたげられない」というてんではもっとすぐれた形状けいじょうといえ、価格かかく安価あんか部類ぶるいはいることから保護ほごぼうたいして機能きのうもとめられず、最低限さいていげん目的もくてきである頭部とうぶ保護ほご機能きのう満足まんぞくすれば作業さぎょうよう、および防災ぼうさい備蓄びちく用品ようひんとしてつづ多用たようされている。
  • 野球やきゅうぼうがた
    • そののとおり、野球やきゅうぼうせた形状けいじょう保護ほごぼうである。1955ねん昭和しょうわ30ねん)〜1957ねん昭和しょうわ32ねん)ごろ、おも運輸うんゆ物流ぶつりゅう業界ぎょうかいから「よりコンパクトな保護ほごぼうしてほしい」との要望ようぼうけて開発かいはつされたが、のちには工場こうじょうなどにおいてもぬの帽子ぼうし通常つうじょう作業さぎょうぼう)の代替だいたいとして使用しようされていくようになった。近年きんねんでも運輸うんゆ物流ぶつりゅう業界ぎょうかいでは野球やきゅうぼうがた使用しよう割合わりあい比較的ひかくてきたかかったが、MPがたとならんでデザインめん選択肢せんたくし豊富ほうふ欧米おうべいがた変更へんこうするながれがつよくなっている。
  • 欧米おうべいがた
    • アメリカンタイプともう。野球やきゅうぼうがた同様どうようひさしくわえ、ぜん頭部とうぶもうけた補強ほきょうようのリブ(り)を特徴とくちょうとする保護ほごぼうであり、国内こくないにおいても1985ねん昭和しょうわ60ねん)ごろより製造せいぞう販売はんばい開始かいしされた。それまでの保護ほごぼう業界ぎょうかいながらくMPがた野球やきゅうぼうがたしか存在そんざいしない世界せかいであったが、デザインめんや、後述こうじゅつする機能きのう豊富ほうふさから現在げんざいでは欧米おうべいがた主流しゅりゅうとなっており、いちはや普及ふきゅうした建設けんせつ業界ぎょうかいをはじめ、依然いぜんMPがた採用さいよう割合わりあいたかかった製造せいぞうぎょうや、防災ぼうさい備蓄びちく用品ようひんとしての保護ほごぼうにも欧米おうべいがた選択せんたくされる事例じれい増加ぞうかしている。

付加ふか機能きのう特殊とくしゅ仕様しようについて

編集へんしゅう
  • 側溝そっこうぼうたい下辺かへんくようにかえしをもうけ、雨水あまみず首筋くびすじはいることを防止ぼうししている。欧米おうべいがたでは一部いちぶ製品せいひんのぞき、基本きほん機能きのうってよいが、側溝そっこうまったみず前方ぜんぽうながるため、身体しんたい前面ぜんめんにある書類しょるい製品せいひん機材きざいとうらすリスクをはらむ。とくに、屋外おくがい設置せっちされた機器ききあつか場合ばあい水分すいぶん機器きき内部ないぶ流入りゅうにゅうするおそれがあるため、側溝そっこうきの保護ほごぼう使用しようすべきでない。
  • 通気つうきあな …1991ねんされた「保護ほごぼう検定けんていける通気つうきあな指針ししん」ではあな位置いちかず面積めんせき制限せいげんがあり、おも側面そくめんもうけざるをなかったが、ぼうからだじゅう構造こうぞうにして多量たりょう通気つうき可能かのうとした製品せいひんも1990年代ねんだい末期まっき登場とうじょうしばらくはひと製品せいひんであったが、2000年代ねんだいちゅうごろにはデザインを見直みなおし、だいヒットした製品せいひんまれた。ただし、検定けんていかた都合つごうじょう通気つうきあなづけ製品せいひん電気でんきよう使用しようすることができない。現在げんざいでは、ほとんどのメーカーがじゅう構造こうぞうタイプもラインナップにかかげている。
  • 透明とうめいのひさし …ひさし(つば)の部分ぶぶん透明とうめいにし、視界しかい確保かくほ安全あんぜんせい両立りょうりつねらっている。同時どうじにスタイリッシュな印象いんしょうあたえるためか、業界ぎょうかいわず2000年代ねんだい末期まっきより採用さいよう事例じれい漸増ぜんぞうしている。
  • シールドめん …ヘッドバンドとぼうたいあいだに、保護ほご眼鏡めがね代替だいたいとなるポリカーボネートせい面体めんてい収納しゅうのうされており、して使用しようする。シールドめん内蔵ないぞうした製品せいひん炭鉱たんこうけに細々こまごまつくられる時代じだいながらくつづいたが、平成へいせいはいるとその作業さぎょう現場げんばにもわずかずつ普及ふきゅうをはじめていった。もっとも消防しょうぼう使用しようする「防火ぼうかぼう」では一般いっぱんてき制式せいしき機能きのうである。製品せいひん質量しつりょう通常つうじょうのタイプよりもすものの、保護ほご眼鏡めがね比較ひかくすると利便りべんせい着脱ちゃくだつ時間じかん短縮たんしゅく携帯けいたいせい)が向上こうじょうするほか、保護ほご眼鏡めがね自体じたい携帯けいたいわすれ・使用しよう破損はそん防止ぼうしできる効果こうかがある。ただし、気体きたいやミストの流入りゅうにゅうまでは防止ぼうしできないため、ゴーグルの代替だいたいとはならない。現在げんざいでは使用しようをすすめるゼネコンや現場げんばあらわれており、2000年代ねんだい後半こうはんより採用さいよう事例じれい漸増ぜんぞうしている。また、面体めんてい着色ちゃくしょくしてまぶしさの低減ていげんはかった製品せいひんや、大型おおがたぼうからだ使用しようし、首筋くびすじまでおおえるサイズのめん収納しゅうのうした製品せいひん存在そんざいする。
  • げんよう複数ふくすうのパーツに分割ぶんかつされたぼうからだてて使用しようする製品せいひんであり、使用しよう収納しゅうのうスペースを節減せつげんできることが特徴とくちょうとなっている。ながらく研究けんきゅう開発かいはつつづけられてきたが、2000年代ねんだい後半こうはん防災ぼうさい備蓄びちくようとして発売はつばいされ、その携帯けいたいせいから現在げんざいでは出張しゅっちょう工事こうじにももちいられている。内装ないそう通常つうじょう保護ほごぼうより簡易かんいてき傾向けいこうにあり、フィットかんおと場合ばあいおおいが、検定けんていについては、飛来ひらい落下らっかぶつようだけでも取得しゅとくして堅牢けんろうせいをアピールしていた初期しょきて、おおくの作業さぎょう対応たいおう可能かのう墜落ついらく保護ほごよう取得しゅとくする時代じだいへと変移へんいしている。使用しよう本来ほんらい形状けいじょうになるまでむ、収納しゅうのうはレバーでラチェットを解除かいじょする操作そうさおおもちいられている。
  • カードホルダー …ぼう体側たいそくめんにキャッシュカードサイズのものがはいるスペースをもうけた製品せいひんがあり、本人ほんにん確認かくにんとう使用しようされている。
  • さえぎねつ塗装とそう …2000年代ねんだい後半こうはん登場とうじょう条件じょうけんによっては摂氏せっし10以上いじょう温度おんど低減ていげん効果こうかがあり、またぼうからだしょく自体じたいあわいほど温度おんど上昇じょうしょうひくおさえられる。
  • 送風そうふう機能きのうぼうたいこうけする送風そうふうファンが市販しはんされているが、これを内蔵ないぞうしている製品せいひん存在そんざいする。
  • 軟質なんしつ材料ざいりょうぼうからだ構成こうせいする部品ぶひん一部いちぶ軟質なんしつ材料ざいりょう使用しようし、衝撃しょうげき吸収きゅうしゅう効果こうか向上こうじょうねらった製品せいひん存在そんざいする。
  • 専用せんようカバー …仕上しあがった壁面へきめんへのきず防止ぼうしするため、保護ほごぼうかぶせて使つかうカバーが市販しはんされているが、内装ないそう工事こうじようとくした製品せいひんではぼうたいにあったせん用品ようひん付属ふぞくしている場合ばあいもある。
  • 交換こうかん部品ぶひんによるカラー変更へんこう …ひさし部分ぶぶんや、通気つうきあなカバーを交換こうかんしてのぼうからだカラー変更へんこうおこなえる製品せいひん存在そんざいする。
  • 発光はっこうたい内蔵ないぞう …LEDをぼうからだ後部こうぶみ、視認しにんせい向上こうじょうはかった製品せいひん存在そんざいする。
  • スケルトン …ぼうたい全体ぜんたい透明とうめい樹脂じゅし成型せいけいした製品せいひんすう型式けいしき存在そんざいする。
  • 特殊とくしゅサイズ …大型おおがたおおむあたましゅう56〜65cm)サイズの製品せいひんは、いくつかのメーカーの主力しゅりょく型式けいしきグループない用意よういされている。小型こがたおおむあたましゅう47〜56cm)サイズは、2000年代ねんだい後半こうはんどもけの防災ぼうさい用品ようひんとしてすうしゃから相次あいつ発売はつばいされたが、現在げんざいでは工場こうじょう見学けんがくようや、小柄こがら女性じょせいけにも使用しようされている。
  • 女性じょせいけ …前項ぜんこうのような、通常つうじょうひんよりも小型こがたぼうからだ使用しようしたうえ後頭部こうとうぶきをもうけ、たばねたかみぼう体外たいがいやすくした製品せいひん存在そんざいする。各種かくしゅスポーツようにおいては以前いぜんよりこのような工夫くふうがなされた製品せいひん存在そんざいするが、保護ほごぼうとしては2016ねんはつ登場とうじょうである。
  • 軽量けいりょうぼうたい材質ざいしつ加工かこうほう工夫くふうしていちそう軽量けいりょうはかったFRPぼうたいや、カーボンクロスをもちいた製品せいひん登場とうじょうしており、300gを質量しつりょう実現じつげんしている。
  • 軽量けいりょうライナー …発泡はっぽうスチロールのわりに、同等どうとう衝撃しょうげき吸収きゅうしゅうせい中空なかぞら角柱かくちゅうをハンモックと一体いったい成型せいけいした製品せいひんや、ぼう体内たいないにメッシュめぐらせて満遍まんべんなく衝撃しょうげき吸収きゅうしゅうすることをねらった製品せいひん存在そんざいする。

けい作業さぎょうぼうについて

編集へんしゅう

本来ほんらい保護ほごぼうふくまれないが、関連かんれんふかいため同一どういつ項目こうもくとした。

物体ぶったい飛来ひらい落下らっかや墜転落てんらくおそれのない作業さぎょう場所ばしょにおいても、作業さぎょう内容ないようによっては頭部とうぶをぶつける・るといった災害さいがい発生はっせいする。そのような場面ばめんにおいて使用しようされるものがけい作業さぎょうぼうである。保護ほごぼうとしての規格きかくには満足まんぞくしないため、労働ろうどう安全あんぜん衛生えいせい規則きそく保護ほごぼう着用ちゃくようさだめられた作業さぎょうでは使用しようすることが出来できないが、反面はんめん安価あんかであり、構造こうぞうもより単純たんじゅんなものとなっている。当然とうぜん、「保護ほごぼう規格きかく」にさだめられた あごひも不要ふようであるが、これについてはけい作業さぎょうぼうあつかぜんメーカーがオプションあつかいで用意よういしている(トーヨー80がたは、簡易かんいなゴムひも標準ひょうじゅん添付てんぷ)。使用しよう場所ばしょいちれいとしては、自動車じどうしゃ工場こうじょう車体しゃたい工程こうていせましょにおける機械きかい装置そうちて・調整ちょうせい作業さぎょう宅配たくはい便びん集配しゅうはい拠点きょてんにおけるロールボックスへのおろ作業さぎょう(ボックスのなかあいだだなや、前面ぜんめんぶたけるためのバーに頭部とうぶをぶつける災害さいがい非常ひじょうおおい)などがげられる。なお、交換こうかん時期じき目安めやす手入ていれなど、取扱とりあつかいほうについては保護ほごぼうじゅんずるものとする。国内こくないにおけるけい作業さぎょうぼう製造せいぞう販売はんばい平成へいせい初期しょき開始かいしされ、ぬの帽子ぼうし代替だいたいとしてや“国家こっか検定けんていひん比較ひかく安価あんかなヘルメット”として、その普及ふきゅうせている。

保護ほごぼう製造せいぞうしゃ

編集へんしゅう
  • 谷沢たにさわ製作所せいさくしょ …ラチェットしきのヘッドバンドは同社どうしゃはじめて商品しょうひんし、以後いご他社たしゃにもひろがりをせている。
  • ミドリ安全みどりあんぜん …1994ねんまでは佐野さのプラスチック(じゅうベの関連かんれん企業きぎょう)よりOEM供給きょうきゅうけていた。
  • DICプラスチックきゅう日栄にちえいプラスチック。一旦いったん傘下さんかはいった大日本インキ化学工業だいにっぽんいんきかがくこうぎょうげんDIC)より再度さいど分社ぶんしゃ以前いぜん乗車じょうしゃよう安全あんぜんぼう製造せいぞうしていた。
  • トーヨーセフティー安全あんぜん用品ようひん産業さんぎょうようのほか、スポーツ用途ようとのものも製造せいぞう
  • 山崎やまざき工業こうぎょう …ABS樹脂じゅしせい保護ほごぼうは、同社どうしゃはじめて発売はつばいした。
  • 進和しんわ化学かがく工業こうぎょう自社じしゃ製品せいひんのほか、イエローより「タタメット」の製造せいぞうっている。
  • じゅうベテクノプラスチックもとざい合成ごうせい繊維せんい使用しようしたFRPぼうは、同社どうしゃはじめて発売はつばいした(2003ねん)。「じゅうベ」とは、住友すみともベークライトのこと。同社どうしゃのグループ企業きぎょう
  • スターライト工業らいとこうぎょう消防しょうぼう関連かんれん行刑ぎょうけい施設しせつようなど、特殊とくしゅ用途ようとけた製品せいひんつよいメーカーである。
  • 名和なわ興産こうさん同社どうしゃ産業さんぎょう用途ようとのほか、スポーツ用途ようと官庁かんちょうけの製品せいひん手掛てがける。昭和しょうわ32ねん設立せつりつ
  • MSAジャパンべいピッツバーグに本社ほんしゃく Mine Sefety Appliances Company の日本にっぽん法人ほうじんとして1966ねん設立せつりつ
  • イエロー …飛来ひらい落下らっかぶつよう検定けんてい取得しゅとくした、たたしきヘルメット「タタメット」の発売はつばいもとWBSでもげられた。
  • こうあやどう防災ぼうさい防犯ぼうはん用品ようひんメーカーのいちさん分割ぶんかつ可能かのうで、墜落ついらく保護ほごよう検定けんてい取得しゅとくした「コンパクメット」の発売はつばいもと
  • 加賀かが産業さんぎょう廃棄はいきぼうリサイクルにもんでいる。昭和しょうわ48ねん設立せつりつ
  • まるたけし産業さんぎょう
  • 九州きゅうしゅうヘルメット工業こうぎょうしょ
  • Giga Tera Japan …FMラジオ・ヘッドライト・無線むせん半二重はんにじゅう方式ほうしき)を内蔵ないぞうし、防災ぼうさいようとくした保護ほごぼう「SAGA D」の発売はつばいもと
  • コーナン上記じょうきメーカーひんのほか、自社じしゃ企画きかく商品しょうひん販売はんばいおこなっている。

乗車じょうしゃようヘルメット

編集へんしゅう

ものときもちいられるヘルメットである。乗員じょういん障害しょうがいぶつ地面じめんにぶつかるとき運動うんどうエネルギー吸収きゅうしゅう、また、たい貫通かんつう防護ぼうごにより頭部とうぶ傷害しょうがいふせぐためのものである。フォークリフトなどの場合ばあい作業さぎょうようのものがもちいられている。

オートバイようヘルメット

編集へんしゅう
 
オートバイようヘルメット。ひだり:ジェットがた中央ちゅうおう:フルフェイスがたみぎ:フリップアップがた

オートバイ乗車じょうしゃちゅう法令ほうれいでヘルメットを着用ちゃくようすることを義務ぎむづけているくに地域ちいきおおく、オートバイよう製品せいひんには強度きょうど保護ほご性能せいのう規格きかくさだめられている。

世界せかいてきに(ヨーロッパでも)、ライダーたちのあいだでは、SHOEIARAIのヘルメットがたか評価ひょうかていて、レースでも大半たいはんめる。ARAIのヘルメットは転倒てんとう道路どうろ表面ひょうめんなどにひっかかったりしてくびいためたりしないように突起とっきぶつ極力きょくりょくらしたまごがたであることをポリシーとしている(そのかわり、外見がいけんがとても保守ほしゅてき)が、SHOEIはあらたな機能きのう斬新ざんしん外見がいけん表面ひょうめんのパーツ(ちいさな突起とっきぶつ)を積極せっきょくてき採用さいようする傾向けいこうがある。

自動車じどうしゃようヘルメット

編集へんしゅう
 
自動車じどうしゃようフルフェイスがたヘルメット(フォーミュラニッポン

自動車じどうしゃモータースポーツにおいても、事故じこ火災かさいから頭部とうぶまもるためにヘルメットの着用ちゃくよう義務ぎむづけられており、公式こうしき競技きょうぎやそれにじゅんずる競技きょうぎ、その主催しゅさいしゃ指定していするイベントでサーキットなどを走行そうこうするには、国際こくさいてきには国際こくさい自動車じどうしゃ連盟れんめい(FIA)、日本にっぽんでは日本にっぽん自動車じどうしゃ連盟れんめい (JAF) がさだめる競技きょうぎ規格きかくヘルメットの装着そうちゃく必要ひつようになる。これ以外いがい目的もくてきでサーキットなどを走行そうこうする場合ばあいでも、低速ていそく体験たいけん走行そうこうやパレードのような危険きけん予想よそうされない場合ばあいのぞき、オートバイようふくめたなんらかの規格きかく適合てきごうするヘルメットの装着そうちゃく必要ひつようである。

F1など乗員じょういん頭部とうぶ外部がいぶている場合ばあいはオートバイようのフルフェイスヘルメットに形状けいじょうである(りんようくら上下じょうげ方向ほうこう視界しかいひろさが必要ひつようないため、開口かいこう細長ほそながくなっている)。通常つうじょう車両しゃりょう場合ばあいかお直接ちょくせつ外気がいきさらされることがないため、ジェットがた使用しようされる場合ばあいもあるが、この場合ばあい火災かさいから顔面がんめんまもるために、耐火たいか繊維せんいせいのフェイスマスクを併用へいようすることがおおい。ラリーなど、コドライバーとの会話かいわ必要ひつよう競技きょうぎでは、インカム(ヘッドセット)がまれているヘルメットが使つかわれる。

オートバイようのヘルメットとことなり、自動車じどうしゃ競技きょうぎようヘルメットは耐火たいか性能せいのう重視じゅうしされるため、材質ざいしつ工夫くふうされるほか、開口かいこうちいさく、火炎かえん侵入しんにゅう防止ぼうしするためのはなてがそなえられる(ぎゃくにオートバイようでは、自動車じどうしゃ競技きょうぎようほど耐火たいか性能せいのう重視じゅうしされない)。また、オートバイよう歩行ほこうしゃなどへの衝突しょうとつ考慮こうりょして外面がいめん金属きんぞく部品ぶひんもちいないが、自動車じどうしゃ競技きょうぎようではこの問題もんだいいため金属きんぞく部品ぶひん使用しようされる。そもそも規格きかく自体じたいことなるため、自動車じどうしゃようヘルメットをオートバイにもちいた場合ばあい法的ほうてき保護ほごけられない可能かのうせいもある。2010年代ねんだい以降いこうは、頚椎けいつい保護ほご目的もくてきとするHANSとの接続せつぞくのための端子たんし(HANSアンカー)をそなえることももとめられるようになった。

警察官けいさつかん所属しょぞく部署ぶしょ交通こうつう機動きどうたい高速こうそく道路どうろ交通こうつう警察けいさつたい警察けいさつしょ事故じこ処理しょりしゃなど、自動車じどうしゃけいたいではかぶらない)によってはパトカー乗車じょうしゃちゅうにもヘルメットをかぶっている。

自転車じてんしゃようヘルメット

編集へんしゅう
 
ロードレース
 
競輪けいりん

オーストラリア、カナダ、フィンランド、アイスランド、イスラエル、スウェーデン、ニュージーランドと、アメリカの37のしゅう自転車じてんしゃ乗車じょうしゃのヘルメット着用ちゃくよう義務ぎむされている。アメリカの場合ばあい、オートバイよりも自転車じてんしゃほう着用ちゃくよう義務ぎむきびしい。

日本にっぽんでは2008ねん6がつ道路どうろ交通こうつうほう改正かいせいで13さい未満みまん児童じどう幼児ようじのヘルメット着用ちゃくよう保護ほごしゃ努力どりょく義務ぎむとなった[3]。また、同年どうねん4がつから京都きょうとでは、自転車じてんしゃ同乗どうじょうする幼児ようじのヘルメット着用ちゃくよう条例じょうれい義務付ぎむづけられている[4]法的ほうてきにそれ以上いじょう着用ちゃくよう義務ぎむはないが、おもにサイクルスポーツでヘルメットが使つかわれている。安全あんぜんせい規格きかくとしてSG規格きかくがあるほかロードレース出場しゅつじょうするにはJCF(日本にっぽん自転車じてんしゃ競技きょうぎ連盟れんめい認定にんていのヘルメットを着用ちゃくようする必要ひつようがある。

一般いっぱんてきなものは発泡はっぽうスチロール成形せいけいのインナーシェルにうすプラスチックのアウターシェルをかぶせており、転倒てんとうさいにはこれらを破損はそんさせること頭部とうぶへの衝撃しょうげき緩和かんわする。全体ぜんたい通気つうきようあなけられているが、この構造こうぞうたい貫通かんつうせい基準きじゅんたしていないためオートバイようヘルメットとしてはみとめられない。

2007ねん献体けんたいによる自転車じてんしゃようヘルメットの側面そくめん衝撃しょうげき実験じっけんおこなったところ、がわ頭部とうぶおおっていないはち品目ひんもくちゅうななひんがわ頭部とうぶへの接触せっしょく(うちひとつで骨折こっせつ)が確認かくにんされた[5]

マウンテンバイクでも同様どうようのヘルメットを使つかことおおいが、マウンテンバイクけとして保護ほご面積めんせきやしたものも使つかわれている。また、ダートジャンプとう危険きけんたか種目しゅもくではABS樹脂じゅしのシェルをスケートボードよう同様どうようのものが使つかわれ、本格ほんかくてきなダウンヒルではFRPのシェルで頭部とうぶ完全かんぜん保護ほごするフルフェイスがた使つかわれる。

通学つうがくようヘルメット

編集へんしゅう

自転車じてんしゃ通学つうがくみとめている日本にっぽん小学校しょうがっこう中学校ちゅうがっこう高等こうとう学校がっこうでは、自転車じてんしゃでのとう下校げこうにヘルメット着用ちゃくようさだめている場合ばあいおおい。とく中学校ちゅうがっこうでは自転車じてんしゃ通学つうがくするひとおおくヘルメットをけているひとおおい。東海とうかい地震じしんかか地震じしん防災ぼうさい対策たいさく強化きょうか地域ちいきなどでは徒歩とほ通学つうがく小学生しょうがくせいにもとう下校げこうにヘルメットを着用ちゃくようさせている。構造こうぞうてきには保安ほあんぼう大差たいさないものと、自転車じてんしゃよう乗車じょうしゃようヘルメットの基準きじゅんたしているものもある。おおくは前面ぜんめん校章こうしょうのシールなどをけている。

乗車じょうしゃようヘルメットの使用しよう限度げんど

編集へんしゅう

ヘルメットは製造せいぞう時間じかんつにつれ、シェルや衝撃しょうげき吸収きゅうしゅうライナーが劣化れっかしてくる。での劣化れっかじょうきょうかりつらいが、新品しんぴん購入こうにゅうよりもゆるくなれば寿命じゅみょう目安めやすとされる[6]日本にっぽんのヘルメットメーカーしゃ北米ほくべい市場いちば購入こうにゅうねん製造せいぞうななねん品質ひんしつ保証ほしょうけて販売はんばいしているが[7]日本にっぽん市場いちばではSGマークの表示ひょうじ有効ゆうこう期間きかん[8]乗車じょうしゃようヘルメットでは使用しよう開始かいし購入こうにゅうさんねんとなるため、期限きげんないでの交換こうかん推奨すいしょうしている[9]

また、ヘルメットは衝撃しょうげきたいしてつぶれることで頭部とうぶ保護ほごしているため、いちでもつよ衝撃しょうげきけたものは外見がいけんじょうおおきな損傷そんしょうられなくても保護ほご能力のうりょくうしなっており、交換こうかん必要ひつようになる。

製造せいぞう業者ぎょうしゃ

編集へんしゅう

日本にっぽん

編集へんしゅう

日本にっぽん国外こくがい

編集へんしゅう
かつて製造せいぞうしていたメーカー
編集へんしゅう

スポーツようヘルメット

編集へんしゅう

転落てんらく衝突しょうとつといった危険きけんともなスポーツでは、それぞれの用途ようとてきしたヘルメットが使用しようされる。

アメリカンフットボールようヘルメット

編集へんしゅう
 
アメリカンフットボールの試合しあい
クォーターバック(背番号せばんごう18の選手せんしゅ)と、おそいかかろうとしている72ばん選手せんしゅとでフェイスガードの形状けいじょうちがうことがわかる。

アメリカンフットボール非常ひじょうはげしいボディコンタクトをともなうスポーツであり、頭部とうぶ保護ほごするためにヘルメットの着用ちゃくよう義務付ぎむづけられている。ぼうからだ表面ひょうめんがプラスチックせいで、衝撃しょうげき吸収きゅうしゅうようのパッドが内蔵ないぞうされているてんではモータースポーツようのヘルメットと類似るいじしているが、顔面がんめん部分ぶぶん金属きんぞくぼう格子こうしじょうわせたフェイスガード(フェイスマスクとも)となっている。フェイスガードのかたちはポジションによりことなり、クォーターバックとうのパスにかかわるポジションでは視野しや重視じゅうしして部分ぶぶんひろひらいたフェイスガードが使つかわれることがおおく、ぎゃく基本きほんてきにボールをあつかうことの攻守こうしゅラインメンでは安全あんぜんせい重視じゅうしして格子こうしこまかく頑丈がんじょうで、顔面がんめんくわえてのど保護ほごできるよう大型おおがたのフェイスガードが使つかわれることがおおい。またフェイスガードには、ヘルメットとおなじく頭部とうぶ保護ほごするためにもちいられるマウスピースがストラップでられていることがおおい。
ヘルメットはストラップで頭部とうぶ固定こていされるが、純粋じゅんすいあごひもじょうのストラップでははげしいコンタクトにはえられず、ヘルメットがずれた場合ばあいくびめてしまうおそれもあるため、よりかた固定こていできるあごて(チンカップ)きのストラップとなっている。

ヘルメットにかんする反則はんそく

プレーちゅういきおいのあるうごきのなかでフェイスガードをつかまれるとくびおおきなちからがかかって脊髄せきずい損傷そんしょうむすびつく可能かのうせいたかく、フェイスガードをつかむことはグラスピング・ザ・フェイスマスクという反則はんそくとなっている。とくにフェイスガードをつかんで力任ちからまかせにるような悪質あくしつ場合ばあいには退場たいじょう宣告せんこくされることがある。
またタックル・ブロックのさいに、かた使つかわず、あたまとっきのようにヘルメットだけで相手あいてにコンタクトすることはスピアリングという反則はんそくとなっている。タックル・ブロックをするがわ選手せんしゅはすべての衝撃しょうげきくびにかかるために脊髄せきずい損傷そんしょうむすびつく可能かのうせいたかく、タックル・ブロックをけるがわ選手せんしゅかたいヘルメットをスピアリングのとおやりのようにまれて負傷ふしょうする可能かのうせいたかく、これらを予防よぼうするための措置そちである。

競馬けいばようヘルメット

編集へんしゅう
 
競馬けいばようヘルメット

落馬らくばさい頭部とうぶ負傷ふしょう防止ぼうしのため、騎手きしゅ、または調教ちょうきょうとうにおいて競走きょうそう騎乗きじょうするもの着用ちゃくようする。日本中央競馬会にっぽんちゅうおうけいばかい以下いかJRAとする)では、施行しこう規程きていだい39じょうだい1こうおよびだい2こうどう規定きていだい95じょうだい3こうによりぼうしょく種類しゅるいとうさだめられている。ぼうしょくわく番号ばんごうによって8しょく区分くぶんされ、さらにどういちわく番号ばんごうどう一服いっぷくしょくうま複数ふくすういた場合ばあいだい2しょくだい3しょく染分そめわしょく指定していされる。レースではJRAがそなけた数種類すうしゅるいのうち、騎手きしゅ希望きぼうしたもの貸与たいよされる[10]海外かいがい競馬けいばにおいては勝負しょうぶふくのデザインにわせたいろのヘルメットを着用ちゃくようしていることがおおい。(JRA所属しょぞく海外かいがいでレースに出走しゅっそうする場合ばあい同様どうよう)また美浦みほトレーニングセンターなどの調教ちょうきょうじょうでは、騎手きしゅ調教ちょうきょう助手じょしゅなどの職種しょくしゅによりめられたぼうしょくのヘルメットを着用ちゃくようする[11]

JRAで使用しようされるヘルメットは、脳神経のうしんけい外科げか医師いし、メーカー、JRAとう共同きょうどう開発かいはつしたもので、骨折こっせつ損傷そんしょう防止ぼうしだいいちとした堅牢けんろうなものではなく、やわらかいしばやダートといった路面ろめんでの衝撃しょうげき緩和かんわによるのう挫傷ざしょう防止ぼうし重点じゅうてんかれているため、発泡はっぽうスチロールウレタン皮革ひかくといった衝撃しょうげき吸収きゅうしゅうざい素材そざいもちいられている[12]

うま産地さんちとしてられるアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくケンタッキーしゅうでは、2004ねん2がつ4にちマイケル・ローランド騎手きしゅ落馬らくば死亡しぼう事故じこはしはっし、安全あんぜんせいもとめるこえおおきくなった。事故じこ以前いぜんにもしゅう競馬けいば機関きかん規定きていのヘルメットは、フィットかんとぼしく、レースちゅうにずれて視界しかい遮断しゃだんするなど、騎手きしゅあいだから疑問ぎもんこえおおがっていたという[13]事故じこから2週間しゅうかんの16にちにはヘルメット規制きせい撤廃てっぱいされ、2006ねん9がつにはASTM規格きかく基準きじゅんたしたヘルメットの着用ちゃくよう義務付ぎむづけるしん規定きてい施行しこうされた[14]

ボートレースようヘルメット

編集へんしゅう

ボートレーサーも、レース転覆てんぷくとうのアクシデントにそなえてヘルメットを装着そうちゃくする。かつてはアメリカンフットボールようのものに形状けいじょうのものが使つかわれていたが、現在げんざい自動車じどうしゃようのフルフェイスがたたタイプのものが使用しようされている。ただ、視界しかい確保かくほのため開口かいこうひろられているほか、モーターおとをききとりやすくするため側面そくめんあなけられているというちがいがある。なお2021ねん現在げんざい、ボートレースようヘルメットはアライヘルメットワンメイクである[15]

スキー・スノーボードようヘルメット

編集へんしゅう

ウィンタースポーツよう設計せっけい製造せいぞうされたヘルメット。2010ねんごろまでに欧米おうべいスキーヤースノーボーダーだい多数たすうがヘルメットを着用ちゃくようするようになっている。

スケートヘルメット

編集へんしゅう
 
スケートボーダー

おもローラースケートスケートボードけに製造せいぞうされた、軽量けいりょうなプラスチックせいヘルメット。BMXでもレース以外いがいでは、このヘルメットがおお使つかわれている。アグレッシブ以外いがいインラインスケートでは、これよりも通気つうきせい自転車じてんしゃようヘルメット使つかことおおい。

野球やきゅうようヘルメット

編集へんしゅう

打者だしゃ走者そうしゃ捕手ほしゅなどに着用ちゃくよう義務付ぎむづけられている。また近年きんねんでは投手とうしゅようヘルメット(ヘッドギア)を着用ちゃくようする選手せんしゅもいる[16]

コンタクト、格闘技かくとうぎようヘルメット

編集へんしゅう

ラグビー、格闘技かくとうぎとうのコンタクトスポーツではヘルメットは使用しようされずやわらかいヘッドギア使用しようされる。詳細しょうさいはリンクさき参照さんしょう

軍用ぐんようヘルメット

編集へんしゅう

概要がいよう

編集へんしゅう
 
PASGTヘルメットを着用ちゃくようしたアメリカぐん兵士へいし

戦闘せんとうまれる可能かのうせいのある兵士へいしたち軍用ぐんようヘルメットを着用ちゃくようするのが通例つうれいである。貫通かんつうりょくたか小銃しょうじゅうたまたいする防御ぼうぎょ困難こんなんであるためだいいち世界せかい大戦たいせんまえまではヘルメットはあま使用しようされず、一部いちぶかわせいヘルメットが使つかわれる程度ていどであった。しかしだいいち大戦たいせんちゅう榴弾りゅうだん榴散だん破片はへんから兵士へいし頭部とうぶ保護ほごする必要ひつようせいしょうじ、各国かっこくぐん採用さいようされだした。以降いこうベトナム戦争せんそうころまでは材料ざいりょうとしておも鋼鉄こうてつ使つかわれていたが、近年きんねんケブラーなどの繊維せんいすうじゅうまいかさね、フェノール樹脂じゅし含浸がんしんさせて成形せいけいしたものが主流しゅりゅうである。繊維せんい使つかった現代げんだい軍用ぐんようヘルメットは鋼鉄こうてつせいのものとくらべると軽量けいりょうだが防弾ぼうだん性能せいのう自体じたいはあまり向上こうじょうしておらず、小銃しょうじゅうだん貫通かんつうふせぐことは依然いぜんとしてむずかしい。

だいいち大戦たいせん当時とうじ各国かっこくごとに形状けいじょうにバリエーションがられたが、だい世界せかい大戦たいせんこう冷戦れいせんにより、東西とうざいりょう陣営じんえいこく軍隊ぐんたいがそれぞれアメリカぐんソビエト連邦れんぽうぐん軍制ぐんせい装備そうび供与きょうよなどをけるようになると、西側にしがわ陣営じんえいはアメリカぐんの、東側ひがしがわ陣営じんえいソ連それんぐん軍装ぐんそうつよ影響えいきょうけヘルメットも統一とういつされていく。

 
M1ヘルメット

アメリカ陸軍りくぐん当初とうしょイギリス陸軍りくぐんおなさらがたブロディヘルメット使用しようしていたが、1942ねん独自どくじデザインのM1ヘルメット変更へんこうする。このデザインはだい大戦たいせん西側にしがわ諸国しょこく主流しゅりゅうとなった(れい陸上りくじょう自衛隊じえいたい66しきてつぼう)。しかし、20世紀せいきすえにはみみまで保護ほごするきゅうドイツぐん様式ようしきシュタールヘルム)がよりすぐれているとして、以降いこうどうデザインを使用しようするようになった(PASGTヘルメット俗称ぞくしょう「フリッツヘルメット[ちゅう 2]」)。アメリカぐんのこの制式せいしき採用さいようどう時期じき冷戦れいせん終結しゅうけつし、アメリカぐん影響えいきょうがよりつよまったことで、この「フリッツヘルメット」は各国かっこくぐんれい: 陸上りくじょう自衛隊じえいたい88しきてつぼう)や特殊とくしゅ部隊ぶたいひろまり、共産きょうさんけんである中国ちゅうごく人民じんみん解放かいほうぐんでも採用さいようされた[ちゅう 3]きゅうソ連それん時代じだい東側ひがしがわ諸国しょこく影響えいきょうあたえていたロシア連邦れんぽうぐんでも21世紀せいきはいってフリッツヘルメット(みみおお部分ぶぶんがアメリカぐんのものより若干じゃっかんみみからはなれている)[17]が、またきゅうソ連それん構成こうせいこくカザフスタンぐんや、アメリカとは敵対てきたい関係かんけいにあるミャンマーぐんでもフリッツヘルメットが採用さいようされている[18]ベトナムぐんもフリッツヘルメットを採用さいようしていることが2010ねん軍事ぐんじパレードで確認かくにんされた。このように、現代げんだい主要しゅよう国軍こくぐん主要しゅよう装備そうびヘルメットはほとんどがフリッツヘルメットに移行いこう、ないし移行いこうちゅうである(いちれいとして韓国かんこくぐんはM1ヘルメットをいま使用しようしている[19]が、フリッツヘルメットへのえがすすんでいる)。

だい大戦たいせんころえだくさして擬装ぎそうするためのネットやバンドを使つかっていたが、その迷彩めいさい戦闘せんとうふく普及ふきゅうすると、ぼうたいうえから迷彩めいさいふくおながら迷彩めいさいカバーをかぶせることがおおくなった。迷彩めいさいカバーにも枝葉えだはためのボタンホールじょうあなゆうすものがある。なお、記録きろく映像えいぞう写真しゃしんなどでおもにアメリカぐん兵士へいしがヘルメットのあごひもむすばず、らしたりヘルメットのえんけている場合ばあいがあるが、これは銃弾じゅうだんたった衝撃しょうげきや、砲弾ほうだんばくだん着弾ちゃくだんによりこった爆風ばくふう風圧ふうあつにより、あごけているあごひもくびられて脊髄せきずい損傷そんしょうするのをふせぐためである。ひもけていなければヘルメットがぶだけでむという配慮はいりょであった。なお当時とうじのアメリカぐんでは、M1ヘルメットあごひもようのオプションとして、つよられると自動的じどうてきはずれるバックルも存在そんざいした。

日本にっぽんぐん自衛隊じえいたいのヘルメット

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日本にっぽんぐん陸軍りくぐん海軍かいぐん)のヘルメット、きゅうしきてつぼうぼうたいクロムモリブデンこうもちいた当時とうじとしては硬質こうしつ比較的ひかくてき高性能こうせいのうなものであった。これは当初とうしょ兵器へいき分類ぶんるいして「鉄兜てつかぶと(てつかぶと)」としょうしていたが、その被服ひふく分類ぶんるいうつされたさいてつぼう(てつぼう)」に改称かいしょうされた。その名残なごり自衛隊じえいたいでは材質ざいしつ鋼鉄こうてつからケブラーFRPわった現在げんざいでも、制式せいしき名称めいしょうとして「てつぼう88しきてつぼう)」としょうしている。

空挺くうてい部隊ぶたい特殊とくしゅ部隊ぶたいようヘルメット

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65しきかさへいヘルメット[ちゅう 4]着用ちゃくようしたバングラデシュぐん兵士へいし

パラシュート降下こうかおこな空挺くうてい部隊ぶたいでは、降下こうかさいパラコードがっかかってひらきかさ事故じここすことをふせぐため周縁しゅうえんのつばのいものを使つかう。降下こうかにフルフェイスのヘルメットを着用ちゃくようするれいられる。 いずれにしてもヘルメットはおもく、敏捷びんしょううごきを制限せいげんしたり屋内おくないなどでの近接きんせつ戦闘せんとうでは邪魔じゃまになったりするので、野戦やせん従事じゅうじしない特殊とくしゅ部隊ぶたいでは正規せいきせんようのヘルメットを使つかわないことがある。そのような場合ばあいではABS樹脂じゅしなどの素材そざいもちいた、防弾ぼうだん能力のうりょくたない軽量けいりょうたい衝撃しょうげきヘルメットが使用しようされている。また登山とざんようヘルメット流用りゅうようする場合ばあいもある。

航空機こうくうき乗員じょういんようヘルメット

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戦闘せんとうパイロットようヘルメット

軍用ぐんよう乗員じょういんもヘルメットをそうする。こちらは野戦やせんようちがい、基本きほんてきには操縦そうじゅうしつなど機内きない頭部とうぶ周囲しゅういにぶつけたときに保護ほごする目的もくてきである。だい大戦たいせんまではかわせいまたは布製ぬのせい頭巾ずきん主流しゅりゅうで、ばくげきなどの大型おおがた機種きしゅではスチールヘルメットももちいられたが、戦後せんごはFRPなどプラスティックせいのヘルメットを着用ちゃくようするようになった。 また、おおくはつよ日光にっこう紫外線しがいせんから保護ほごするためしょくバイザー内蔵ないぞうされている(現在げんざいでは軽量けいりょうのためそとしきになっているものもある)ほか、無線むせん電話でんわよう支持しじアームマイク酸素さんそマスクがけられるつくりになっている。とく戦闘せんとうのパイロットよう加速度かそくど (G) により増大ぞうだいするヘルメットの重量じゅうりょうくび負担ふたんけるので軽量けいりょうはかられる一方いっぽうで、パイロットの視界しかい直接ちょくせつ情報じょうほう投影とうえいするヘッドマウントディスプレイ (HMD) を装備そうびしたもの登場とうじょうしている。

戦車せんしゃ乗員じょういんようヘルメット

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戦車せんしゃ装甲車そうこうしゃ乗員じょういん車内しゃないでの頭部とうぶ保護ほごようとしてヘルメットをそうする。おおくの製品せいひん車外しゃがい戦闘せんとうよりも、せま車内しゃないでの衝撃しょうげき吸収きゅうしゅうや、車内しゃない通話つうわようのヘッドホン・マイクの装備そうびおも目的もくてきとしている。ロシアソビエト連邦れんぽう)から技術ぎじゅつ供与きょうよけた国々くにぐにドイツ連邦れんぽうぐんでは、独特どくとく緩衝かんしょうパッドがもうけられた布製ぬのせいまたはかわせいのヘルメットを使用しようする。

警察けいさつようヘルメット

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デンマーク警察けいさつ機動きどうたい専用せんようヘルメットをこうむっている

軍用ぐんよう用途ようとているが、たい弾性だんせいそなえるものはおもいためもっぱら特殊とくしゅ部隊ぶたいなどが使用しようする。暴徒ぼうと鎮圧ちんあつようものもよくられ機動きどうたいひとし装備そうびする。顔面がんめん保護ほごするバイザーなどがけられていることがおおい。また一部いちぶくに警察けいさつでは警帽としてヘルメットを採用さいようしている。付随ふずいして頸部への打撃だげき分散ぶんさんするプロテクターいている場合ばあいおおい。

しろバイ隊員たいいんやパトカー要員よういんがかぶるもの、また交番こうばん勤務きんむしゃくろバイ乗車じょうしゃさいかぶるものは、警察庁けいさつちょう仕様しようではあるが、公道こうどうはしるため「オートバイようヘルメット」である。とくしろバイ隊員たいいんこうむものは、アライヘルメットの「CT-Z」がベースになっていることでられる。

しん左翼さよくのヘルメット

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しん東京とうきょう国際こくさい空港くうこう反対はんたい運動うんどう三里塚さんりづか闘争とうそうもちいられたヘルメット(成田空港なりたくうこう そら大地だいち歴史れきしかん

日本にっぽんしん左翼さよく参加さんかするデモ集会しゅうかいでは、いろとりどりの工事こうじようヘルメットがみられた。「ゲバヘル」とうともぶ。これらは武装ぶそう闘争とうそう機動きどうたい警棒けいぼうからあたま保護ほごするため、またべつセクトとのうちゲバさい角材かくざいからあたま保護ほごしたり所属しょぞくセクトをあきらかにしたりするためにもちいられた[20]。ヘルメットは、セクトおうじて色分いろわけされ、太字ふとじでセクトの略称りゃくしょう記載きさいされている。

ヘルメットにくわえ、公安こうあん敵対てきたいセクトから身元みもとされることをけるためにくちはなをマフラーやガーゼマスクでおおい、サングラスを着用ちゃくようすることがおおいが、かお全体ぜんたいおお二輪車にりんしゃようのフルフェイスヘルメットがもちいられることはほとんどない。

最盛さいせいにはしん左翼さよく対抗たいこうした民青みんせい黄色おうしょく)やしゃあおどう協会きょうかいのような既存きそん左翼さよく使用しようし、さらには右翼うよくけい宗教しゅうきょうけい団体だんたい日本にっぽん学生がくせい同盟どうめいカーキしょくしん学生がくせい同盟どうめい(創価学会そうかがっかい):しろ)でも一部いちぶもちいられた。

しん左翼さよく主要しゅよう各派かくはおもなデザインには以下いかがある。大半たいはん正確せいかくにはかく学生がくせい組織そしきのものである。

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 小説しょうせつフランツ・カフカは、労働ろうどう保険ほけん関係かんけい職場しょくばにいたさい工場こうじょう視察しさつなどでは安全あんぜんのため軍用ぐんようのヘルメットを着用ちゃくようした。これが作業さぎょうようヘルメット普及ふきゅうのきっかけになったとするせつがある。フランツ・カフカ#保険ほけんきょくでの仕事しごと
  2. ^ “フリッツ”とはドイツじん一般いっぱんへのかたにちなむ。アメリカじんを“ジャック”、ロシアじんを“イワン”とぶのと同様どうよう
  3. ^ 近年きんねん各国かっこく消防しょうぼう吏員りいんようのヘルメットもつばがややひろみみおおうデザインが主流しゅりゅうとなり、きゅうドイツぐん様式ようしきのヘルメットとデザインが酷似こくじする傾向けいこうつよい。
  4. ^ かさへい中国ちゅうごく空挺くうていへいのこと。

出典しゅってん

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  1. ^ 日本法令にほんほうれい外国がいこくやくデータベースシステム  労働ろうどう安全あんぜん衛生えいせいほうIndustrial Safety and Health Act 別表べっぴょうだい参照さんしょう
  2. ^ PC-5 | 安全あんぜん創造そうぞう未来みらいまもる タニザワ - タニザワ
  3. ^ 道路どうろ交通こうつうほうだい63じょうの11
  4. ^ 京都きょうと自転車じてんしゃ安全あんぜん利用りよう促進そくしんかんする条例じょうれい京都きょうとホームページ
  5. ^ Depreitere B, Van Lierde C, Vander Sloten J, Van der Perre G, Van Audekercke R, Plets C, Goffin J. "Lateral head impacts and protection of the temporal area by bicycle safety helmets." J Trauma. 2007 Jun;62 (6):1440-5. PMID 17563663
  6. ^ SHOEI HELMET SIZING, HANDLING, AND CARE英語えいご
  7. ^ Shoei F.A.Q.英語えいごHELMET WARRANTY英語えいご
  8. ^ SGマーク Q&Aコーナー
  9. ^ ヘルメットのご使用しようにあたって (SHOEI) FAQ (ARAI)
  10. ^ 本会ほんかい所定しょていふくしょくおよぼうについて”. JRA. 2010ねん10がつ19にち閲覧えつらん
  11. ^ 美浦みほトレセンでの調教ちょうきょう”. JRA. 2010ねん10がつ19にち閲覧えつらん
  12. ^ 安全あんぜん騎手きしゅようのヘルメットとは?”. JRA競走きょうそう総合そうごう研究所けんきゅうじょ. 2010ねん10がつ19にち閲覧えつらん
  13. ^ ケンタッキーしゅう騎手きしゅのヘルメット規制きせい撤廃てっぱい”. 競馬けいば国際こくさい交流こうりゅう協会きょうかい. 2010ねん10がつ19にち閲覧えつらん
  14. ^ ケンタッキーしゅう騎手きしゅのヘルメットをルール”. 競馬けいば国際こくさい交流こうりゅう協会きょうかい. 2010ねん10がつ19にち閲覧えつらん
  15. ^ 植木うえき通彦みちひこのボートレースの秘密ひみつ ヘルメット - ボートレース公式こうしきYouTube・2019ねん12月6にち
  16. ^ 衝撃しょうげきてきシーンでふたたたかまる“投手とうしゅようヘルメット”着用ちゃくよう機運きうん 2ねんまえはダサくてひろまらず
  17. ^ アーカイブされたコピー”. 2013ねん5がつ19にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2009ねん8がつ23にち閲覧えつらん
  18. ^ アーカイブされたコピー”. 2014ねん1がつ30にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2009ねん3がつ27にち閲覧えつらん
  19. ^ File:ROK_marines_with_K2_rifles_DM-SD-03-14422.jpg
  20. ^ マルチメディア共産きょうさん趣味しゅみしゃ連合れんごう

関連かんれん項目こうもく

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