ヘルメット (英語 えいご : Helmet )または保護 ほご 帽 ぼう (ほごぼう)は、頭部 とうぶ を衝撃 しょうげき などから保護 ほご するためにかぶる防護 ぼうご 帽 ぼう もしくは兜 かぶと のこと。
さまざまなヘルメット。
古来 こらい のヘルメットはおもに戦闘 せんとう に使 つか われる兜 かぶと のことだった。現代 げんだい でも軍隊 ぐんたい や警察 けいさつ などで敵 てき の攻撃 こうげき から身 み を守 まも るために使用 しよう されている。現代 げんだい では強化 きょうか プラスティックなどで安価 あんか ・軽量 けいりょう なヘルメットを作 つく ることが可能 かのう になり様々 さまざま な場所 ばしょ で使用 しよう されている。落下 らっか 物 ぶつ や飛翔 ひしょう 物 ぶつ 、あるいは転落 てんらく ・転倒 てんとう の危険 きけん がある場所 ばしょ では安全 あんぜん 上 じょう の理由 りゆう から着用 ちゃくよう が推奨 すいしょう されている。やはり安全 あんぜん 上 じょう の理由 りゆう からスポーツや車両 しゃりょう 類 るい の運転 うんてん でもよく使用 しよう される。
江戸 えど 時代 じだい 以前 いぜん の武士 ぶし がかぶっていた兜 かぶと や、他 ほか にも剣道 けんどう やなぎなた に用 もち いられる面 めん も広 ひろ い意味 いみ でヘルメットの一種 いっしゅ といえる。刀 かたな や矢 や で傷付 きずつ けられることから頭部 とうぶ を保護 ほご する目的 もくてき と、装飾 そうしょく をもって威容 いよう をあらわす目的 もくてき がある。
「ウルのスタンダード」に描 えが かれた兵士 へいし
青銅器 せいどうき 時代 じだい から兵士 へいし の頭部 とうぶ を保護 ほご するための革 かわ や青銅 せいどう 製 せい のヘルメットが使 つか われていた。「ウルのスタンダード 」と呼 よ ばれるモザイク画 が には革 かわ 製 せい と思 おも われるあご紐付 ひもつ きのヘルメットを被 こうむ ったシュメール の兵士 へいし たちが描 えが かれている。古代 こだい のヘルメットと言 い えばギリシア やローマ の馬 うま 毛 げ で飾 かざ られた前 ぜん 立 だて 付 つ きのヘルメットが有名 ゆうめい だが、この種 たね のヘルメットはアッシリア の浮彫 うきぼり にも見 み ることが出来 でき る。
産業 さんぎょう 用 よう 保護 ほご 帽 ぼう (作業 さぎょう 用 よう ヘルメット)
編集 へんしゅう
危険 きけん な工事 こうじ 現場 げんば ではヘルメットは不可欠 ふかけつ である
ウィキメディア・コモンズには、
ハードハット に
関連 かんれん するメディアがあります。
落下 らっか 物 ぶつ などから作業 さぎょう 者 しゃ の頭部 とうぶ を保護 ほご するために着用 ちゃくよう [注 ちゅう 1] する、合成 ごうせい 樹脂 じゅし を主 おも なる原料 げんりょう に製作 せいさく された帽子 ぼうし のうち、所定 しょてい の検定 けんてい を通過 つうか したものに対 たい していう。通常 つうじょう は、単 たん に保護 ほご 帽 ぼう 、若 も しくは安全 あんぜん 帽 ぼう ・保安 ほあん 帽 ぼう とよばれ、英語 えいご ではSafety helmet と称 しょう する[1] 。保護 ほご 帽 ぼう は、厚生 こうせい 労働 ろうどう 大臣 だいじん が定 さだ める規格 きかく 又 また は安全 あんぜん 装置 そうち を具備 ぐび しなければ、譲渡 じょうと し、貸与 たいよ し、又 また は設置 せっち してはならず(労働 ろうどう 安全 あんぜん 衛生 えいせい 法 ほう 第 だい 42条 じょう )、保護 ほご 帽 ぼう を製造 せいぞう ・輸入 ゆにゅう した者 もの は、登録 とうろく 型式 けいしき 検定 けんてい 機関 きかん が行 おこな う型式 けいしき 検定 けんてい (サンプル抽出 ちゅうしゅつ したものを検定 けんてい する)を受 う けなければならない(労働 ろうどう 安全 あんぜん 衛生 えいせい 法 ほう 第 だい 44条 じょう の2)。
その構造 こうぞう としては、“殻 から ”の部分 ぶぶん である「帽 ぼう 体 からだ 」と「内装 ないそう 体 たい 」から成 な り、内装 ないそう 体 たい はさらに、保護 ほご 帽 ぼう を着用 ちゃくよう 者 しゃ の頭 あたま 周 しゅう サイズに合 あ わせるための「ヘッドバンド」、保護 ほご 帽 ぼう の頭部 とうぶ への当 あ たりを良 よ くしたり衝撃 しょうげき 吸収 きゅうしゅう の役目 やくめ をもつ「ハンモック」、保護 ほご 帽 ぼう の脱落 だつらく 防止 ぼうし の役目 やくめ をもつ「あご紐 ひも (特 とく に、耳 みみ の部分 ぶぶん にあたるV字 じ の紐 ひも を「耳 みみ 紐 ひも 」と呼 よ ぶが、通常 つうじょう はセットで扱 あつか う)」、そして墜落 ついらく 時 じ 保護 ほご 用 よう (後述 こうじゅつ )のものには乗車 じょうしゃ 用 よう 安全 あんぜん 帽 ぼう に同 おな じく、帽 ぼう 体 からだ と内装 ないそう との間 あいだ に衝撃 しょうげき 吸収 きゅうしゅう ライナー(発泡 はっぽう スチロール製 せい )が入 い れられる。
加 くわ えて、帽 ぼう 体内 たいない 部 ぶ には検定 けんてい 試験 しけん (後述 こうじゅつ )に合格 ごうかく した証 あかし として「労 ろう ・検 けん ラベル」が貼付 ちょうふ され、型式 けいしき ・検定 けんてい 取得 しゅとく 年月 としつき ・合格 ごうかく 番号 ばんごう ・製造 せいぞう 業者 ぎょうしゃ 名 めい ・製造 せいぞう 年月 としつき ・検定 けんてい 区分 くぶん が表示 ひょうじ されている。ハンモックに合繊 ごうせん テープを使用 しよう している型式 けいしき の一部 いちぶ においては「環 たまき ひも」も存在 そんざい するが、これは内装 ないそう 組 く み立 た ての際 さい 、補助 ほじょ 的 てき に使 つか われるパーツである。
ちなみに、保護 ほご 帽 ぼう の規格 きかく では環 かん ひもについて「調節 ちょうせつ できないこと」としているが、これは使用 しよう 者 しゃ が勝手 かって に環 かん ひもの内径 ないけい を変 か えることによる危険 きけん を防止 ぼうし するためのものである。環 かん ひもを緩 ゆる めると被 こうむ りは深 ふか くなる反面 はんめん 、頭頂 とうちょう 部 ぶ と帽 ぼう 体 たい との距離 きょり は近接 きんせつ することになるが、そのような状態 じょうたい で物体 ぶったい が帽 ぼう 体 たい に衝突 しょうとつ すると、その衝撃 しょうげき でハンモックが「伸 の びきる前 まえ 」に頭部 とうぶ が帽 ぼう 体 たい と接触 せっしょく するという事故 じこ が生 しょう じて大変 たいへん 危険 きけん である。
一方 いっぽう 、国家 こっか 検定 けんてい 上 じょう の区分 くぶん としては、物体 ぶったい の飛来 ひらい ・落下 らっか による危険 きけん を防止 ぼうし する「飛来 ひらい ・落下 らっか 物 ぶつ 用 よう 」、墜落 ついらく ・転落 てんらく による危険 きけん を防止 ぼうし する「墜落 ついらく 時 じ 保護 ほご 用 よう 」、電気 でんき による危険 きけん を防止 ぼうし する「電気 でんき 用 よう 」の三 さん 種類 しゅるい に分類 ぶんるい されるが、現在 げんざい の墜落 ついらく 用 よう 保護 ほご 帽 ぼう は飛来 ひらい 落下 らっか 物 ぶつ 用 よう も兼 か ねるのが普通 ふつう である。併 あわ せて、近年 きんねん では 折 お り畳 たた めることや子供 こども 向 む けであることを特徴 とくちょう とした製品 せいひん が、国家 こっか 検定 けんてい も取得 しゅとく し販売 はんばい されるなどしており、これまで専 もっぱ ら作業 さぎょう 現場 げんば で使用 しよう されるものでしかなかった保護 ほご 帽 ぼう の防災 ぼうさい 用品 ようひん としての地位 ちい も築 きず きつつある。
保護 ほご 帽 ぼう は、メーカーや加工 かこう 業者 ぎょうしゃ に名 めい 入 い れ(ロゴマーク・社名 しゃめい など)を依頼 いらい したり、使用 しよう 者 しゃ 自身 じしん がラベルに記名 きめい ・貼付 ちょうふ した状態 じょうたい で使用 しよう することが一般 いっぱん 的 てき である。また使用 しよう 者 しゃ が事故 じこ に遭 あ ったりしたときのために、保護 ほご 帽 ぼう に名前 なまえ や血液 けつえき 型 がた を予 あらかじ め書 か いて着 ちゃく 帽 ぼう する。名 な 入 い れはシルクスクリーン によって行 おこな われるほか、作業 さぎょう 者 しゃ の職階 しょっかい 表示 ひょうじ を兼 か ねたライン(周章 しゅうしょう )を貼付 ちょうふ したり、玉掛 たまかけ 作業 さぎょう 員 いん を判別 はんべつ しやすくするための緑 みどり 十 じゅう 字 じ (帽 ぼう 体 からだ 上面 うわつら に120〜150mm四方 しほう )の表示 ひょうじ を行 おこな ったり、デザインステッカーを貼付 ちょうふ するといった加工 かこう も行 おこな われ、保護 ほご 帽 ぼう の納入 のうにゅう 後 ご に使用 しよう 者 しゃ 側 がわ で 新規 しんき 入場 にゅうじょう 者 しゃ 教育 きょういく 修了 しゅうりょう 証 しょう ・担当 たんとう 業務 ぎょうむ ・保有 ほゆう 資格 しかく などのラベルを貼付 ちょうふ することもある。
また、ヘルタイ と呼 よ ばれるヘルメット専用 せんよう の色 いろ つきの帯 おび を取 と り付 つ けて色 いろ ごとに所属 しょぞく を表 あらわ すこともある。そのほか保護 ほご 帽 ぼう に取 と り付 つ けて使用 しよう できるオプション品 ひん として、防暑 ぼうしょ (または防寒 ぼうかん )タレ・送風 そうふう 機 き ・陽 ひ よけ(麦 むぎ わら帽 ぼう の“縁 えん ”だけのもの)などの季 き 節 ぶし 用品 ようひん 、保護 ほご 眼鏡 めがね ・防災 ぼうさい 面 めん ・耳 みみ 栓 せん ・イヤーマフといった保護 ほご 具 ぐ 、ホイッスル・ペンホルダー・LEDライトのように、身近 みぢか にあると便利 べんり な作業 さぎょう 用品 ようひん も用意 ようい されている。
日本 にっぽん では、産業 さんぎょう 用 よう や土木 どぼく 工事 こうじ として販売 はんばい されているヘルメットであっても、道路 どうろ 交通 こうつう 法 ほう 施行 しこう 規則 きそく 第 だい 9条 じょう の五 ご に適合 てきごう するものであれば、原動機 げんどうき 付 づけ 自転車 じてんしゃ やオートバイ の乗車 じょうしゃ にも使用 しよう することができ、作業 さぎょう 用 よう 安全 あんぜん 帽 ぼう や保護 ほご 帽 ぼう としてだけでなく、乗車 じょうしゃ 用 よう ヘルメットの規格 きかく にも適合 てきごう している製品 せいひん が市販 しはん されている[2] 。
日本 にっぽん における保護 ほご 帽 ぼう の着用 ちゃくよう 規定 きてい
編集 へんしゅう
この
節 ふし は
特 とく に
記述 きじゅつ がない
限 かぎ り、
日本 にっぽん 国内 こくない の
法令 ほうれい について
解説 かいせつ しています。また
最新 さいしん の
法令 ほうれい 改正 かいせい を
反映 はんえい していない
場合 ばあい があります。
ご自身 じしん が現実 げんじつ に遭遇 そうぐう した事件 じけん については法律 ほうりつ 関連 かんれん の専門 せんもん 家 か にご相談 そうだん ください。 免責 めんせき 事項 じこう もお読 よ みください。
下記 かき の作業 さぎょう において、使用 しよう 者 しゃ は労働 ろうどう 者 しゃ に保護 ほご 帽 ぼう を着用 ちゃくよう させなければならない。また労働 ろうどう 者 しゃ は、指示 しじ された場合 ばあい に保護 ほご 帽 ぼう を着用 ちゃくよう しなければならない。
保護 ほご 帽 ぼう (hard hat)
飛来 ひらい ・落下 らっか 物 ぶつ 用 よう
物体 ぶったい の飛来 ひらい 落下 らっか の恐 おそ れのある場所 ばしょ における作業 さぎょう
型 かた 枠 わく 支 ささえ 保 ほ 工 こう の組 く み立 た て作業 さぎょう
足場 あしば の組 く み立 た て等 とう の作業 さぎょう
クレーン の組立 くみたて ・解体 かいたい 作業 さぎょう
建設 けんせつ 用 よう リフト の組立 くみたて ・解体 かいたい 作業 さぎょう
ずい道 どう 等 ひとし の掘削 くっさく 作業 さぎょう
採石 さいせき 作業 さぎょう 時 じ
船内 せんない 荷役 にやく 作業 さぎょう
港湾 こうわん 荷役 にやく 作業 さぎょう
造林 ぞうりん 作業 さぎょう 時 じ
木馬 もくば または雪 ゆき そり による運 うん 材 ざい の作業 さぎょう
木造 もくぞう 建築 けんちく 物 ぶつ の組 く み立 た て作業 さぎょう
コンクリート 造 みやつこ 工作 こうさく 物 ぶつ の解体 かいたい 等 とう の作業 さぎょう
上記 じょうき は労働 ろうどう 安全 あんぜん 衛生 えいせい 規則 きそく における代表 だいひょう 例 れい 。
墜落 ついらく 時 じ 保護 ほご 用 よう
最大 さいだい 積載 せきさい 量 りょう 5t以上 いじょう の大型 おおがた 貨物 かもつ 自動車 じどうしゃ における荷 に の積 つ み卸 おろ し作業 さぎょう (ロープ・シート掛 か け等 とう を含 ふく む)。
最大 さいだい 積載 せきさい 量 りょう 5t以上 いじょう の不 ふ 整地 せいち 運搬 うんぱん 車 しゃ における荷 に の積 つ み卸 おろ し作業 さぎょう (ロープ・シート掛 か け等 とう を含 ふく む)。
床 ゆか 面 めん から2m以上 いじょう の はい(積荷 つみに )の上 うえ における作業 さぎょう 。
2m以上 いじょう の高所 こうしょ 作業 さぎょう (囲 がこ い・手摺 てすり などを設 もう けられない場合 ばあい は安全 あんぜん 帯 たい も使用 しよう )。
電気 でんき 用 よう (7000V以下 いか )
高 こう 圧 あつ 活 かつ 線 せん 作業 さぎょう
低圧 ていあつ 活 かつ 線 せん 作業 さぎょう
電気 でんき 作業 さぎょう においては、FRP製 せい および通気 つうき 孔 あな のある保護 ほご 帽 ぼう の使用 しよう が禁止 きんし されている(コ こ ーナン商事 なんしょうじ の店舗 てんぽ においてPB商品 しょうひん として販売 はんばい されている保護 ほご 帽 ぼう はこれに当 あ て嵌 はま まらないが、コスト削減 さくげん の為 ため に電気 でんき 用 よう としての検定 けんてい 試験 しけん は取得 しゅとく していない)。通気 つうき 孔 あな や鋲 びょう 固定 こてい のための穴 あな を通 とお して感電 かんでん する恐 おそ れのあること、またFRP帽 ぼう については、材質 ざいしつ の性格 せいかく 上 じょう 存在 そんざい する極 きょく 小 ちい さな隙間 すきま から通電 つうでん する恐 おそ れがあるためである。加 くわ えて「帽 ぼう 体 たい の縁 えん 3cmを残 のこ して水 みず に浸 ひた し、内外 ないがい より20kVの電圧 でんあつ を1分間 ふんかん 印加 いんか し、絶縁 ぜつえん 破壊 はかい の有無 うむ を見 み る」という電気 でんき 用 よう 保護 ほご 帽 ぼう の試験 しけん 法 ほう ゆえに、通気 つうき 孔 あな が存在 そんざい するとそもそも試験 しけん が行 おこな えない、という事情 じじょう もある。
労働 ろうどう 安全 あんぜん 衛生 えいせい 規則 きそく に加 くわ えて
編集 へんしゅう
行政 ぎょうせい 指導 しどう 通達 つうたつ による保護 ほご 帽 ぼう の着用 ちゃくよう 規定 きてい も存在 そんざい する。
S50.4.10 基 き 発 はつ 第 だい 218号 ごう 荷役 にやく 、運搬 うんぱん 機械 きかい の安全 あんぜん 対策 たいさく について
コンベヤ、フォークリフト、ショベルローダ、移動 いどう 式 しき クレーン、ダンプトラック等 とう の機械 きかい を使用 しよう する作業 さぎょう
S60.2.19 基 き 発 はつ 第 だい 91号 ごう 「林業 りんぎょう における刈 かり 払 はらい 機 き 使用 しよう に係 かか る安全 あんぜん 作業 さぎょう 指針 ししん 」
刈 かり 払 はらい 機 き の刈 かり 刃 ば 破損 はそん 、反発 はんぱつ 、および転倒 てんとう による災害 さいがい を防 ふせ ぐ。
S60.4.5 基 き 発 はつ 第 だい 185号 ごう の3 ストラドルキャリアーによる労働 ろうどう 災害 さいがい の防止 ぼうし について
夜間 やかん にストラドルキャリヤーの稼動 かどう 区域 くいき 内 ない で作業 さぎょう をさせる場合 ばあい は、夜光 やこう 塗料 とりょう を塗布 とふ した保護 ほご 帽 ぼう を着用 ちゃくよう させる。
H5.3.2 基 き 発 はつ 第 だい 123号 ごう 清掃 せいそう 事業 じぎょう における総合 そうごう 的 てき 労働 ろうどう 災害 さいがい 防止 ぼうし 対策 たいさく の推進 すいしん について
ごみの積替 つみか え作業 さぎょう 、焼却 しょうきゃく 時 じ の攪拌作業 さぎょう 等 とう 。
H5.5.27 基 き 発 はつ 第 だい 337号 ごう の2 建設 けんせつ 業 ぎょう における総合 そうごう 的 てき 労働 ろうどう 災害 さいがい 防止 ぼうし 対策 たいさく の推進 すいしん について
木造 もくぞう 家屋 かおく 建築 けんちく 工事 こうじ 等 とう 小規模 しょうきぼ 建築 けんちく 工事 こうじ における墜落 ついらく 、木造 もくぞう 加工 かこう 用 よう 機械 きかい 、飛来 ひらい ・落下 らっか 物 ぶつ による災害 さいがい を防止 ぼうし するため。
H8.11.11 基 き 発 はつ 第 だい 660号 ごう の2 木造 もくぞう 家屋 かおく 等 とう 低層 ていそう 住宅 じゅうたく 建築 けんちく 工事 こうじ における労働 ろうどう 災害 さいがい 防止 ぼうし 対策 たいさく の推進 すいしん について
高所 こうしょ 作業 さぎょう に従事 じゅうじ する作業 さぎょう 者 しゃ に対 たい しては墜落 ついらく 用 よう 保護 ほご 帽 ぼう を着用 ちゃくよう させること。
飛来 ひらい ・落下 らっか 物 ぶつ 用 よう
衝撃 しょうげき 吸収 きゅうしゅう 性 せい 試験 しけん
人頭 じんとう 模型 もけい にヘッドバンドが密着 みっちゃく しないよう装着 そうちゃく したのち、5kgの半球 はんきゅう を1mの高 たか さから自然 しぜん 落下 らっか させる。人頭 じんとう 模型 もけい に加 くわ わる衝撃 しょうげき 荷重 かじゅう が4.9 kN(約 やく 500kgf )以下 いか であれば合格 ごうかく 。
耐 たい 貫通 かんつう 性 せい 試験 しけん
人頭 じんとう 模型 もけい にヘッドバンドが密着 みっちゃく しないよう装着 そうちゃく したのち、3kgの円錐 えんすい (先端 せんたん 角度 かくど 60°)を、帽 ぼう 体 からだ 頂 いただき 部 ぶ を中心 ちゅうしん とする円周 えんしゅう 100mmの範囲 はんい 内 ない に1mの高 たか さから自然 しぜん 落下 らっか させる。その際 さい 、先端 せんたん が人頭 じんとう 模型 もけい に接触 せっしょく しなければ合格 ごうかく 。
墜落 ついらく 時 じ 保護 ほご 用 よう
衝撃 しょうげき 吸収 きゅうしゅう 性 せい 試験 しけん
衝撃 しょうげき 点 てん が保護 ほご 帽 ぼう の前 ぜん 頭部 とうぶ 及 およ び後頭部 こうとうぶ となり、且 か つヘッドバンドが密着 みっちゃく しないよう人頭 じんとう 模型 もけい (中心 ちゅうしん 線 せん が水平 すいへい に対 たい し30度 ど 傾斜 けいしゃ )に装着 そうちゃく したのち、5kgの平板 へいばん を1mの高 たか さから自然 しぜん 落下 らっか させる。その際 さい の衝撃 しょうげき 荷重 かじゅう が9.81kN以下 いか であり、且 か つ 7.35kN以上 いじょう の衝撃 しょうげき 荷重 かじゅう が 3/1000秒 びょう 以上 いじょう 継続 けいぞく せず、4.90kN以上 いじょう の衝撃 しょうげき 荷重 かじゅう が4.5/1000秒 びょう 以上 いじょう 継続 けいぞく しなければ合格 ごうかく 。
耐 たい 貫通 かんつう 性 せい 試験 しけん
1.8kgの円錐 えんすい (先端 せんたん 角度 かくど 60°)を0.6mの高 たか さから自然 しぜん 落下 らっか させた際 さい 、帽 ぼう 体内 たいない 面 めん への先端 せんたん の突出 とっしゅつ 量 りょう が15mm以下 いか であれば合格 ごうかく 。試験 しけん は前 ぜん 頭部 とうぶ ・後頭部 こうとうぶ ・両側 りょうがわ 頭部 とうぶ それぞれについて行 おこな う。
電気 でんき 用 よう
帽 ぼう 体 たい の縁 えん 3cmを残 のこ して水 みず に浸 ひた し、内外 ないがい より20kvの電圧 でんあつ を1分間 ふんかん 印加 いんか する。その際 さい 、漏洩 ろうえい 電流 でんりゅう が10mA以下 いか であり、且 か つ絶縁 ぜつえん 破壊 はかい がなければ合格 ごうかく 。
いずれの検定 けんてい 試験 しけん も有効 ゆうこう 期限 きげん は3年間 ねんかん であり、期限 きげん 到来 とうらい の折 おり は同等 どうとう の試験 しけん を再度 さいど 行 おこな わなければならない。
試験 しけん に用 もち いる人頭 じんとう 模型 もけい は、いちょう・かえで・なら・ぶな・ほう を材料 ざいりょう とし、重量 じゅうりょう は2.8kgから3.2kgとする。
衝撃 しょうげき 吸収 きゅうしゅう 性 せい 試験 しけん の前 まえ には高温 こうおん 処理 しょり (48℃〜52℃の場所 ばしょ に継続 けいぞく して2時 じ 間 あいだ 置 お く)、低温 ていおん 処理 しょり (-12℃ 〜 -8℃の場所 ばしょ に継続 けいぞく して2時 じ 間 あいだ 置 お く)、浸 しん せき処理 しょり (20℃〜30℃の水中 すいちゅう に継続 けいぞく して4時 じ 間 あいだ 置 お く)を施 ほどこ し、飛来 ひらい ・落下 らっか 物 ぶつ 用 よう は処理 しょり 後 ご 1分 ふん 以内 いない 、墜落 ついらく 時 じ 保護 ほご 用 よう については3分 ふん 以内 いない に試験 しけん を終了 しゅうりょう するものとする。このような処理 しょり は、種々 しゅじゅ の作業 さぎょう 条件 じょうけん を考慮 こうりょ して行 おこな われるものである。
電気 でんき 用 よう 保護 ほご 帽 ぼう については、労働 ろうどう 安全 あんぜん 衛生 えいせい 規則 きそく 第 だい 351条 じょう において「六 ろく 月 がつ 以内 いない ごとに一 いち 回 かい 、定期 ていき 的 てき にその絶縁 ぜつえん 性能 せいのう について自主 じしゅ 検査 けんさ を行 おこな わなければならない」と定 さだ めている。特例 とくれい として、六 ろく 月 がつ を超 こ える期間 きかん 使用 しよう しないものに関 かん してはその当該 とうがい 期間 きかん の検査 けんさ 規定 きてい が免除 めんじょ されるが、使用 しよう 再開 さいかい 時 じ にはやはり同等 どうとう の検査 けんさ を行 おこな う必要 ひつよう が生 しょう ずる。また、検査 けんさ 時 じ は「検査 けんさ 年月日 ねんがっぴ 」「検査 けんさ 方法 ほうほう 」「検査 けんさ 箇所 かしょ 」「検査 けんさ の結果 けっか 」「検査 けんさ を実施 じっし した者 もの の氏名 しめい 」「検査 けんさ の結果 けっか に基 もと づいて補修 ほしゅう 等 とう の措置 そち を講 こう じた場合 ばあい の内容 ないよう 」を記録 きろく し、これを三 さん 年間 ねんかん 保存 ほぞん しなくてはならない。
ヘッドバンド(後頭部 こうとうぶ の調節 ちょうせつ 具 ぐ )は、自身 じしん の頭部 とうぶ サイズに調節 ちょうせつ する。
2000年 ねん 以降 いこう 、ラチェット式 しき のヘッドバンドが普及 ふきゅう し、片手 かたて で操作 そうさ できる製品 せいひん も存在 そんざい する。両手 りょうて で操作 そうさ するものもあるが、簡便 かんべん に調整 ちょうせい が可能 かのう である。共通 きょうつう 点 てん は、被 こうむ った状態 じょうたい で調節 ちょうせつ できる。2010年代 ねんだい に入 はい り、バックル部 ぶ が上下 じょうげ 方向 ほうこう にも調整 ちょうせい できる製品 せいひん も登場 とうじょう した。
諸 しょ 外国 がいこく では自転車 じてんしゃ 用 よう ヘルメットのように、ヘッドバンドをダイヤルにて調整 ちょうせい するタイプが普及 ふきゅう しているが、国内 こくない においても2010年代 ねんだい に入 はい り、同様 どうよう のタイプが大手 おおて メーカーより発売 はつばい されるようになった。
通常 つうじょう より感触 かんしょく を良 よ くしたり、吸湿 きゅうしつ ・消 けし 臭 しゅう 性 せい をもつ額 がく 当 あ てが別売 べつう りされているが、購入 こうにゅう 時 じ に付属 ふぞく しているメーカーもある。
後 うし ろに傾 かたむ けず、真 ま っ直 す ぐに被 こうむ る。
測量 そくりょう 機材 きざい (トータルステーション)を使用 しよう する際 さい 、ひさし(鍔 つば )のある保護 ほご 帽 ぼう では作業 さぎょう に支障 ししょう をきたすため、一時 いちじ 的 てき に前後 ぜんご 逆 ぎゃく に着用 ちゃくよう する場合 ばあい がある。
墜転落 てんらく 時 じ の脱 ぬ げ防止 ぼうし のために、あご紐 ひも をきちんと締 し める。
あご紐 ひも のずれを防止 ぼうし するため、耳 みみ 紐 ひも に取 と り付 つ けるクリップが市販 しはん されているほか、耳 みみ 紐 ひも との固定 こてい 位置 いち を自在 じざい に設定 せってい できる製品 せいひん や、製造 せいぞう 時 じ より特定 とくてい の位置 いち で耳 みみ 紐 ひも と固定 こてい しているメーカーも存在 そんざい する。また、左右 さゆう の耳 みみ 紐 ひも 同士 どうし を繋 つな いだり、耳 みみ 紐 ひも の後部 こうぶ 同士 どうし を入 い れ替 か えて(たすき掛 か けにして)取 と り付 つ け、脱落 だつらく 防止 ぼうし を図 はか るパーツも別売 べつう りされている。
あご紐 ひも の材質 ざいしつ は通常 つうじょう 合繊 ごうせん 製 せい であるが、屋外 おくがい 労働 ろうどう 者 しゃ が日焼 ひや けした際 さい 、あご紐 ひも の部分 ぶぶん だけ白 しろ く残 のこ ること(いわゆる土方 どかた 焼 や け)を嫌 きら う点 てん に配慮 はいりょ し、ビニール製 せい のものも用意 ようい されている。においの問題 もんだい も併 あわ せて解消 かいしょう されるが、汗 あせ でべとつく欠点 けってん もある。
あご紐 ひも の留 とめ 具 ぐ としては現在 げんざい 標準 ひょうじゅん 的 てき な方式 ほうしき であるワンタッチ式 しき のほか、バックルを左右 さゆう にスライドさせて任意 にんい の位置 いち で留 と める折 お り返 かえ し式 しき や、梵鐘 ぼんしょう 状 じょう のパーツをふたつ被 かぶ せるように留 と める昔 むかし ながらの方式 ほうしき も存在 そんざい する。何 いず れも長 なが さ調整 ちょうせい が容易 ようい という長所 ちょうしょ があり、現在 げんざい でも敢 あ えてこちらに変更 へんこう して使用 しよう されることがある。
防災 ぼうさい 用品 ようひん の一種 いっしゅ として、ワンタッチ式 しき バックルのオス側 がわ にホイッスルの機能 きのう を持 も たせた製品 せいひん も存在 そんざい する。
大 おお きな衝撃 しょうげき を受 う けた場合 ばあい や日々 ひび の使用 しよう から生 しょう じる損傷 そんしょう の程度 ていど によっては、耐用 たいよう 年数 ねんすう 以内 いない であっても新品 しんぴん との交換 こうかん が必要 ひつよう 。
作業 さぎょう に適 てき した保護 ほご 帽 ぼう の選定 せんてい が重要 じゅうよう である。
ABS製品 せいひん
長所 ちょうしょ
安価 あんか で耐 たい 電 でん 性 せい もある。加工 かこう 性 せい が良 よ いので、複雑 ふくざつ な通気 つうき 孔 あな の配置 はいち や凝 こ った意匠 いしょう の製品 せいひん にも適 てき する。
短所 たんしょ
熱 ねつ や薬品 やくひん にはめっぽう弱 よわ い。耐 たい 候 こう 製 せい も他 た の材質 ざいしつ と比較 ひかく し、やや劣 おと る。
PC(ポリカーボネート)製品 せいひん
長所 ちょうしょ
分子 ぶんし 量 りょう が他 た の材質 ざいしつ と比較 ひかく して非常 ひじょう に大 おお きいため、熱 ねつ 可塑 かそ 性 せい 樹脂 じゅし 製品 せいひん の中 なか では最 もっと も丈夫 じょうぶ であるといえる。
短所 たんしょ
高価 こうか である。なお、ABSより耐 たい 候 こう 製 せい は優 すぐ れるが、耐 たい 電 でん 性 せい ・耐 たい 薬品 やくひん 性 せい については同等 どうとう である。
PE(ポリエチレン)製品 せいひん
長所 ちょうしょ
耐 たい 電 でん 性 せい ・耐 たい 薬品 やくひん 性 せい があり、有機 ゆうき 溶剤 ようざい に対 たい して屈指 くっし の強 つよ さを誇 ほこ る。また、耐 たい 候 こう 性 せい もABSより優 すぐ れる。
短所 たんしょ
熱 ねつ に弱 よわ いのはABS同様 どうよう 。また、割合 わりあい 軟質 なんしつ である。
FRP製品 せいひん
長所 ちょうしょ
耐 たい 熱性 ねっせい ・耐 たい 候 こう 製 せい ともに優 すぐ れる。災害 さいがい 備蓄 びちく 用 よう に最 もっと も適 てき する材質 ざいしつ である。
短所 たんしょ
材質 ざいしつ の特性 とくせい 上 じょう 、電気 でんき 用 よう としては使用 しよう 不能 ふのう ・内装 ないそう 固定 こてい のためのリベットが必須 ひっす ・細 こま かい筋 すじ が一 いち 面 めん に見 み える。
600V以下 いか の環境 かんきょう に限定 げんてい されるが、谷沢 たにさわ 製作所 せいさくしょ 「ST#121-CZ」のように耐 たい 電 でん 性 せい を持 も つFRP製品 せいひん も登場 とうじょう している。
おおむね下記 かき の3種類 しゅるい に分類 ぶんるい されるが、「全 ぜん 周 しゅう 鍔 つば 付 づけ 」など特殊 とくしゅ な形状 けいじょう の製品 せいひん も存在 そんざい する。
MP型 がた
古 ふる くから存在 そんざい し、現在 げんざい においてもなお広範 こうはん に使用 しよう されているシンプルな球体 きゅうたい 形状 けいじょう の保護 ほご 帽 ぼう であり、一般 いっぱん 的 てき に“ドカヘル”(土方 ひじかた 用 よう ヘルメット)と言 い うとまず思 おも い浮 う かべる形状 けいじょう である。終戦 しゅうせん 直後 ちょくご 、物資 ぶっし の不足 ふそく した時代 じだい に米 べい 軍 ぐん 憲兵 けんぺい (Military Police, MP) が使用 しよう していたM1ヘルメット を放出 ほうしゅつ し、それを買 か い取 と った日本 にっぽん の保護 ほご 帽 ぼう メーカーが鉄兜 てつかぶと (九 きゅう 〇式 しき 鉄 てつ 帽 ぼう )の内 うち 帽 ぼう を手直 てなお しして取 と り付 つ け、販売 はんばい したことが始 はじ まりで、またその名称 めいしょう の由来 ゆらい でもある。なお、当時 とうじ はベークライト を原料 げんりょう に使用 しよう していた。機能 きのう 、デザインともに豊富 ほうふ な欧米 おうべい 型 がた (アメリカンタイプ)の普及 ふきゅう に伴 ともな い、野球 やきゅう 帽 ぼう 型 がた ともども影 かげ が薄 うす くなりつつあるが、両 りょう 形状 けいじょう と比較 ひかく して「飛来 ひらい 物 ぶつ 等 とう の衝撃 しょうげき を逃 のが しやすい」「物体 ぶったい への引 ひ っ掛 か かりが少 すく ない」「視界 しかい が妨 さまた げられない」という点 てん では最 もっと も優 すぐ れた形状 けいじょう といえ、価格 かかく も安価 あんか な部類 ぶるい に入 はい ることから保護 ほご 帽 ぼう に対 たい して多 た 機能 きのう を求 もと められず、最低限 さいていげん の目的 もくてき である頭部 とうぶ 保護 ほご 機能 きのう を満足 まんぞく すれば良 よ い作業 さぎょう 用 よう 、および防災 ぼうさい 備蓄 びちく 用品 ようひん として引 ひ き続 つづ き多用 たよう されている。
野球 やきゅう 帽 ぼう 型 がた
その名 な のとおり、野球 やきゅう 帽 ぼう に似 に せた形状 けいじょう の保護 ほご 帽 ぼう である。1955年 ねん (昭和 しょうわ 30年 ねん )〜1957年 ねん (昭和 しょうわ 32年 ねん )ごろ、主 おも に運輸 うんゆ ・物流 ぶつりゅう 業界 ぎょうかい から「よりコンパクトな保護 ほご 帽 ぼう を出 だ してほしい」との要望 ようぼう を受 う けて開発 かいはつ されたが、のちには工場 こうじょう などにおいても布 ぬの 帽子 ぼうし (通常 つうじょう の作業 さぎょう 帽 ぼう )の代替 だいたい として使用 しよう されていく様 よう になった。近年 きんねん でも運輸 うんゆ ・物流 ぶつりゅう 業界 ぎょうかい では野球 やきゅう 帽 ぼう 型 がた の使用 しよう 割合 わりあい が比較的 ひかくてき 高 たか かったが、MP型 がた とならんでデザイン面 めん で選択肢 せんたくし が豊富 ほうふ な欧米 おうべい 型 がた へ変更 へんこう する流 なが れが強 つよ くなっている。
欧米 おうべい 型 がた
アメリカンタイプとも言 い う。野球 やきゅう 帽 ぼう 型 がた と同様 どうよう の庇 ひさし に加 くわ え、前 ぜん 頭部 とうぶ に設 もう けた補強 ほきょう 用 よう のリブ(出 で っ張 ぱ り)を特徴 とくちょう とする保護 ほご 帽 ぼう であり、国内 こくない においても1985年 ねん (昭和 しょうわ 60年 ねん )ごろより製造 せいぞう ・販売 はんばい が開始 かいし された。それまでの保護 ほご 帽 ぼう 業界 ぎょうかい は長 なが らくMP型 がた と野球 やきゅう 帽 ぼう 型 がた しか存在 そんざい しない世界 せかい であったが、デザイン面 めん や、後述 こうじゅつ する機能 きのう の豊富 ほうふ さから現在 げんざい では欧米 おうべい 型 がた が主流 しゅりゅう となっており、いち早 はや く普及 ふきゅう した建設 けんせつ 業界 ぎょうかい をはじめ、依然 いぜん MP型 がた の採用 さいよう 割合 わりあい が高 たか かった製造 せいぞう 業 ぎょう や、防災 ぼうさい 備蓄 びちく 用品 ようひん としての保護 ほご 帽 ぼう にも欧米 おうべい 型 がた が選択 せんたく される事例 じれい が増加 ぞうか している。
側溝 そっこう …帽 ぼう 体 たい の下辺 かへん を取 と り巻 ま くように返 かえ しを設 もう け、雨水 あまみず が首筋 くびすじ に入 はい ることを防止 ぼうし している。欧米 おうべい 型 がた では一部 いちぶ 製品 せいひん を除 のぞ き、基本 きほん 機能 きのう と言 い ってよいが、側溝 そっこう に溜 た まった水 みず は前方 ぜんぽう に流 なが れ出 で るため、身体 しんたい 前面 ぜんめん にある書類 しょるい ・製品 せいひん ・機材 きざい 等 とう を濡 ぬ らすリスクをはらむ。特 とく に、屋外 おくがい に設置 せっち された機器 きき を取 と り扱 あつか う場合 ばあい は水分 すいぶん が機器 きき 内部 ないぶ へ流入 りゅうにゅう する恐 おそ れがあるため、側溝 そっこう 付 つ きの保護 ほご 帽 ぼう は使用 しよう すべきでない。
通気 つうき 孔 あな …1991年 ねん に出 だ された「保護 ほご 帽 ぼう 検定 けんてい に於 お ける通気 つうき 孔 あな の指針 ししん 」では孔 あな の位置 いち ・数 かず ・面積 めんせき に制限 せいげん があり、主 おも に側面 そくめん に設 もう けざるを得 え なかったが、帽 ぼう 体 からだ を二 に 重 じゅう 構造 こうぞう にして多量 たりょう の通気 つうき を可能 かのう とした製品 せいひん も1990年代 ねんだい 末期 まっき に登場 とうじょう 。暫 しばら くは知 し る人 ひと ぞ知 し る製品 せいひん であったが、2000年代 ねんだい 中 ちゅう ごろにはデザインを見直 みなお し、大 だい ヒットした製品 せいひん も生 う まれた。ただし、検定 けんてい 方 かた の都合 つごう 上 じょう 、通気 つうき 孔 あな 付 づけ の製品 せいひん は電気 でんき 用 よう に使用 しよう することができない。現在 げんざい では、殆 ほとん どのメーカーが二 に 重 じゅう 構造 こうぞう タイプもラインナップに掲 かか げている。
透明 とうめい のひさし …ひさし(鍔 つば )の部分 ぶぶん を透明 とうめい にし、視界 しかい の確保 かくほ と安全 あんぜん 性 せい の両立 りょうりつ を狙 ねら っている。同時 どうじ にスタイリッシュな印象 いんしょう も与 あた えるためか、業界 ぎょうかい 問 と わず2000年代 ねんだい 末期 まっき より採用 さいよう 事例 じれい が漸増 ぜんぞう している。
シールド面 めん …ヘッドバンドと帽 ぼう 体 たい の間 あいだ に、保護 ほご 眼鏡 めがね の代替 だいたい となるポリカーボネート製 せい の面体 めんてい が収納 しゅうのう されており、手 て で引 ひ き出 だ して使用 しよう する。シールド面 めん を内蔵 ないぞう した製品 せいひん は炭鉱 たんこう 向 む けに細々 こまごま 造 つく られる時代 じだい が長 なが らく続 つづ いたが、平成 へいせい に入 はい るとその他 た の作業 さぎょう 現場 げんば にも僅 わず かずつ普及 ふきゅう をはじめていった。もっとも消防 しょうぼう 士 し の使用 しよう する「防火 ぼうか 帽 ぼう 」では一般 いっぱん 的 てき な制式 せいしき 機能 きのう である。製品 せいひん 質量 しつりょう は通常 つうじょう のタイプよりも増 ま すものの、保護 ほご 眼鏡 めがね と比較 ひかく すると利便 りべん 性 せい (着脱 ちゃくだつ 時間 じかん の短縮 たんしゅく ・携帯 けいたい 性 せい )が向上 こうじょう するほか、保護 ほご 眼鏡 めがね 自体 じたい の携帯 けいたい 忘 わす れ・不 ふ 使用 しよう ・破損 はそん も防止 ぼうし できる効果 こうか がある。ただし、気体 きたい やミストの流入 りゅうにゅう までは防止 ぼうし できないため、ゴーグルの代替 だいたい とはならない。現在 げんざい では使用 しよう をすすめるゼネコンや現場 げんば も現 あらわ れており、2000年代 ねんだい 後半 こうはん より採用 さいよう 事例 じれい が漸増 ぜんぞう している。また、面体 めんてい を着色 ちゃくしょく して眩 まぶ しさの低減 ていげん を図 はか った製品 せいひん や、大型 おおがた の帽 ぼう 体 からだ を使用 しよう し、首筋 くびすじ まで覆 おお えるサイズの面 めん を収納 しゅうのう した製品 せいひん も存在 そんざい する。
減 げん 容 よう …複数 ふくすう のパーツに分割 ぶんかつ された帽 ぼう 体 からだ を組 く み立 た てて使用 しよう する製品 せいひん であり、非 ひ 使用 しよう 時 じ の収納 しゅうのう スペースを節減 せつげん できることが特徴 とくちょう となっている。長 なが らく研究 けんきゅう 開発 かいはつ が続 つづ けられてきたが、2000年代 ねんだい 後半 こうはん に防災 ぼうさい 備蓄 びちく 用 よう として発売 はつばい され、その携帯 けいたい 性 せい から現在 げんざい では出張 しゅっちょう 工事 こうじ にも用 もち いられている。内装 ないそう は通常 つうじょう の保護 ほご 帽 ぼう より簡易 かんい 的 てき な傾向 けいこう にあり、フィット感 かん も劣 おと る場合 ばあい が多 おお いが、検定 けんてい については、飛来 ひらい ・落下 らっか 物 ぶつ 用 よう だけでも取得 しゅとく して堅牢 けんろう 性 せい をアピールしていた初期 しょき を経 へ て、多 おお くの作業 さぎょう に対応 たいおう 可能 かのう な墜落 ついらく 時 じ 保護 ほご 用 よう も取得 しゅとく する時代 じだい へと変移 へんい している。使用 しよう 時 じ は本来 ほんらい の形状 けいじょう になるまで押 お し込 こ む、収納 しゅうのう 時 じ はレバーでラチェットを解除 かいじょ する操作 そうさ が多 おお く用 もち いられている。
カードホルダー …帽 ぼう 体側 たいそく 面 めん にキャッシュカードサイズのものが入 はい るスペースを設 もう けた製品 せいひん があり、本人 ほんにん 確認 かくにん 等 とう に使用 しよう されている。
遮 さえぎ 熱 ねつ 塗装 とそう …2000年代 ねんだい 後半 こうはん に登場 とうじょう 。条件 じょうけん によっては摂氏 せっし 10度 ど 以上 いじょう の温度 おんど 低減 ていげん 効果 こうか があり、また帽 ぼう 体 からだ 色 しょく 自体 じたい も淡 あわ いほど温度 おんど 上昇 じょうしょう は低 ひく く抑 おさ えられる。
送風 そうふう 機能 きのう …帽 ぼう 体 たい に後 こう 付 つ けする送風 そうふう ファンが市販 しはん されているが、これを内蔵 ないぞう している製品 せいひん も存在 そんざい する。
軟質 なんしつ 材料 ざいりょう …帽 ぼう 体 からだ を構成 こうせい する部品 ぶひん の一部 いちぶ に軟質 なんしつ の材料 ざいりょう を使用 しよう し、衝撃 しょうげき 吸収 きゅうしゅう 効果 こうか の向上 こうじょう を狙 ねら った製品 せいひん が存在 そんざい する。
専用 せんよう カバー …仕上 しあ がった壁面 へきめん への傷 きず を防止 ぼうし するため、保護 ほご 帽 ぼう に被 かぶ せて使 つか うカバーが市販 しはん されているが、内装 ないそう 工事 こうじ 用 よう に特 とく 化 か した製品 せいひん では帽 ぼう 体 たい にあった専 せん 用品 ようひん が付属 ふぞく している場合 ばあい もある。
交換 こうかん 部品 ぶひん によるカラー変更 へんこう …ひさし部分 ぶぶん や、通気 つうき 孔 あな カバーを交換 こうかん しての帽 ぼう 体 からだ カラー変更 へんこう を行 おこな える製品 せいひん が存在 そんざい する。
発光 はっこう 体 たい 内蔵 ないぞう …LEDを帽 ぼう 体 からだ 後部 こうぶ に埋 う め込 こ み、視認 しにん 性 せい 向上 こうじょう を図 はか った製品 せいひん が存在 そんざい する。
スケルトン …帽 ぼう 体 たい 全体 ぜんたい を透明 とうめい な樹脂 じゅし で成型 せいけい した製品 せいひん が数 すう 型式 けいしき 存在 そんざい する。
特殊 とくしゅ サイズ …大型 おおがた (概 おおむ ね頭 あたま 周 しゅう 56〜65cm)サイズの製品 せいひん は、幾 いく つかのメーカーの主力 しゅりょく 型式 けいしき グループ内 ない に用意 ようい されている。小型 こがた (概 おおむ ね頭 あたま 周 しゅう 47〜56cm)サイズは、2000年代 ねんだい 後半 こうはん に子 こ ども向 む けの防災 ぼうさい 用品 ようひん として数 すう 社 しゃ から相次 あいつ ぎ発売 はつばい されたが、現在 げんざい では工場 こうじょう 見学 けんがく 用 よう や、小柄 こがら な女性 じょせい 向 む けにも使用 しよう されている。
女性 じょせい 向 む け …前項 ぜんこう のような、通常 つうじょう 品 ひん よりも小型 こがた の帽 ぼう 体 からだ を使用 しよう したうえ後頭部 こうとうぶ に切 き り欠 か きを設 もう け、束 たば ねた髪 かみ を帽 ぼう 体外 たいがい へ出 だ し易 やす くした製品 せいひん が存在 そんざい する。各種 かくしゅ スポーツ用 よう においては以前 いぜん よりこのような工夫 くふう がなされた製品 せいひん が存在 そんざい するが、保護 ほご 帽 ぼう としては2016年 ねん が初 はつ 登場 とうじょう である。
軽量 けいりょう 帽 ぼう 体 たい …材質 ざいしつ や加工 かこう 法 ほう を工夫 くふう して一 いち 層 そう の軽量 けいりょう 化 か を図 はか ったFRP帽 ぼう 体 たい や、カーボンクロスを用 もち いた製品 せいひん も登場 とうじょう しており、300gを切 き る質量 しつりょう を実現 じつげん している。
軽量 けいりょう ライナー …発泡 はっぽう スチロールの代 か わりに、同等 どうとう の衝撃 しょうげき 吸収 きゅうしゅう 性 せい を持 も つ中空 なかぞら の角柱 かくちゅう をハンモックと一体 いったい 成型 せいけい した製品 せいひん や、帽 ぼう 体内 たいない 部 ぶ にメッシュ地 ち を張 は り巡 めぐ らせて満遍 まんべん なく衝撃 しょうげき 吸収 きゅうしゅう することを狙 ねら った製品 せいひん も存在 そんざい する。
※ 本来 ほんらい は保護 ほご 帽 ぼう に含 ふく まれないが、関連 かんれん が深 ふか いため同一 どういつ 項目 こうもく とした。
物体 ぶったい の飛来 ひらい 落下 らっか や墜転落 てんらく の恐 おそ れのない作業 さぎょう 場所 ばしょ においても、作業 さぎょう 内容 ないよう によっては頭部 とうぶ をぶつける・切 き るといった災害 さいがい が発生 はっせい する。そのような場面 ばめん において使用 しよう されるものが軽 けい 作業 さぎょう 帽 ぼう である。保護 ほご 帽 ぼう としての規格 きかく には満足 まんぞく しないため、労働 ろうどう 安全 あんぜん 衛生 えいせい 規則 きそく で保護 ほご 帽 ぼう の着用 ちゃくよう を定 さだ められた作業 さぎょう では使用 しよう することが出来 でき ないが、反面 はんめん 安価 あんか であり、構造 こうぞう もより単純 たんじゅん なものとなっている。当然 とうぜん 、「保護 ほご 帽 ぼう の規格 きかく 」に定 さだ められた あご紐 ひも も不要 ふよう であるが、これについては軽 けい 作業 さぎょう 帽 ぼう を扱 あつか う全 ぜん メーカーがオプション扱 あつか いで用意 ようい している(トーヨー80型 がた は、簡易 かんい なゴム紐 ひも を標準 ひょうじゅん 添付 てんぷ )。使用 しよう 場所 ばしょ の一 いち 例 れい としては、自動車 じどうしゃ 工場 こうじょう の車体 しゃたい 組 く み立 た て工程 こうてい 、狭 せま 所 しょ における機械 きかい 装置 そうち の組 く み立 た て・調整 ちょうせい 作業 さぎょう 、宅配 たくはい 便 びん の集配 しゅうはい 拠点 きょてん におけるロールボックスへの荷 に の積 つ み卸 おろ し作業 さぎょう (ボックスの中 なか 間 あいだ 棚 だな や、前面 ぜんめん の蓋 ぶた を掛 か けるためのバーに頭部 とうぶ をぶつける災害 さいがい が非常 ひじょう に多 おお い)などが挙 あ げられる。なお、交換 こうかん 時期 じき の目安 めやす や手入 てい れなど、取扱 とりあつかい 法 ほう については保護 ほご 帽 ぼう に準 じゅん ずるものとする。国内 こくない における軽 けい 作業 さぎょう 帽 ぼう の製造 せいぞう ・販売 はんばい は平成 へいせい 初期 しょき に開始 かいし され、布 ぬの 帽子 ぼうし の代替 だいたい としてや“国家 こっか 検定 けんてい 品 ひん に比較 ひかく し安価 あんか なヘルメット”として、その普及 ふきゅう を見 み せている。
谷沢 たにさわ 製作所 せいさくしょ …ラチェット式 しき のヘッドバンドは同社 どうしゃ が初 はじ めて商品 しょうひん 化 か し、以後 いご 他社 たしゃ にも広 ひろ がりを見 み せている。
ミドリ安全 みどりあんぜん …1994年 ねん までは佐野 さの プラスチック(住 じゅう ベの関連 かんれん 企業 きぎょう )よりOEM供給 きょうきゅう を受 う けていた。
DICプラスチック …旧 きゅう ・日栄 にちえい プラスチック。一旦 いったん 傘下 さんか に入 はい った大日本インキ化学工業 だいにっぽんいんきかがくこうぎょう (現 げん DIC )より再度 さいど 分社 ぶんしゃ 。以前 いぜん は乗車 じょうしゃ 用 よう 安全 あんぜん 帽 ぼう も製造 せいぞう していた。
トーヨーセフティー …安全 あんぜん 用品 ようひん は産業 さんぎょう 用 よう のほか、スポーツ用途 ようと のものも製造 せいぞう 。
山崎 やまざき 工業 こうぎょう …ABS樹脂 じゅし 製 せい の保護 ほご 帽 ぼう は、同社 どうしゃ が初 はじ めて発売 はつばい した。
進和 しんわ 化学 かがく 工業 こうぎょう …自社 じしゃ 製品 せいひん のほか、イエローより「タタメット」の製造 せいぞう も請 う け負 お っている。
住 じゅう ベテクノプラスチック …基 もと 材 ざい に合成 ごうせい 繊維 せんい を使用 しよう したFRP帽 ぼう は、同社 どうしゃ が初 はじ めて発売 はつばい した(2003年 ねん )。「住 じゅう ベ」とは、住友 すみとも ベークライト のこと。同社 どうしゃ のグループ企業 きぎょう 。
スターライト工業 らいとこうぎょう …消防 しょうぼう 関連 かんれん や行刑 ぎょうけい 施設 しせつ 用 よう など、特殊 とくしゅ 用途 ようと に向 む けた製品 せいひん に強 つよ いメーカーである。
名和 なわ 興産 こうさん …同社 どうしゃ も産業 さんぎょう 用途 ようと のほか、スポーツ用途 ようと や官庁 かんちょう 向 む けの製品 せいひん を手掛 てが ける。昭和 しょうわ 32年 ねん 設立 せつりつ 。
MSAジャパン …米 べい ピッツバーグに本社 ほんしゃ を置 お く Mine Sefety Appliances Company の日本 にっぽん 法人 ほうじん として1966年 ねん に設立 せつりつ 。
イエロー …飛来 ひらい 落下 らっか 物 ぶつ 用 よう の検定 けんてい も取得 しゅとく した、折 お り畳 たた み式 しき ヘルメット「タタメット」の発売 はつばい 元 もと 。WBS でも採 と り上 あ げられた。
香 こう 彩 あや 堂 どう …防災 ぼうさい ・防犯 ぼうはん 用品 ようひん メーカーの一 いち 。三 さん 分割 ぶんかつ 可能 かのう で、墜落 ついらく 時 じ 保護 ほご 用 よう の検定 けんてい も取得 しゅとく した「コンパクメット」の発売 はつばい 元 もと 。
加賀 かが 産業 さんぎょう …廃棄 はいき 帽 ぼう リサイクルにも取 と り組 く んでいる。昭和 しょうわ 48年 ねん 設立 せつりつ
丸 まる 武 たけし 産業 さんぎょう
九州 きゅうしゅう ヘルメット工業 こうぎょう 所 しょ
Giga Tera Japan …FMラジオ・ヘッドライト・無線 むせん 機 き (半二重 はんにじゅう 方式 ほうしき )を内蔵 ないぞう し、防災 ぼうさい 用 よう に特 とく 化 か した保護 ほご 帽 ぼう 「SAGA D」の発売 はつばい 元 もと 。
コーナン …上記 じょうき メーカー品 ひん のほか、自社 じしゃ 企画 きかく 商品 しょうひん の販売 はんばい も行 おこな っている。
乗 の り物 もの に乗 の る時 とき に用 もち いられるヘルメットである。乗員 じょういん が障害 しょうがい 物 ぶつ や地面 じめん にぶつかる時 とき の運動 うんどう エネルギー を吸収 きゅうしゅう 、また、対 たい 貫通 かんつう 防護 ぼうご により頭部 とうぶ の傷害 しょうがい を防 ふせ ぐためのものである。フォークリフトなどの場合 ばあい は作業 さぎょう 用 よう のものが用 もち いられている。
オートバイ用 よう ヘルメット。左 ひだり :ジェット型 がた 、中央 ちゅうおう :フルフェイス型 がた 、右 みぎ :フリップアップ型 がた
オートバイ の乗車 じょうしゃ 中 ちゅう は法令 ほうれい でヘルメットを着用 ちゃくよう することを義務 ぎむ づけている国 くに や地域 ちいき が多 おお く、オートバイ用 よう の製品 せいひん には強度 きょうど や保護 ほご 性能 せいのう に規格 きかく が定 さだ められている。
世界 せかい 的 てき に(ヨーロッパでも)、ライダーたちの間 あいだ では、SHOEI とARAI のヘルメットが高 たか い評価 ひょうか を得 え ていて、レースでも大半 たいはん を占 し める。ARAIのヘルメットは転倒 てんとう 時 じ に道路 どうろ 表面 ひょうめん などにひっかかったりして首 くび を痛 いた めたりしないように突起 とっき 物 ぶつ を極力 きょくりょく 減 へ らし卵 たまご 型 がた であることをポリシーとしている(そのかわり、外見 がいけん がとても保守 ほしゅ 的 てき )が、SHOEIは新 あら たな機能 きのう や斬新 ざんしん な外見 がいけん 、表面 ひょうめん のパーツ(小 ちい さな突起 とっき 物 ぶつ )を積極 せっきょく 的 てき に採用 さいよう する傾向 けいこう がある。
自動車 じどうしゃ 用 よう フルフェイス形 がた ヘルメット(フォーミュラニッポン )
自動車 じどうしゃ のモータースポーツ においても、事故 じこ や火災 かさい から頭部 とうぶ を守 まも るためにヘルメットの着用 ちゃくよう が義務 ぎむ づけられており、公式 こうしき 競技 きょうぎ やそれに準 じゅん ずる競技 きょうぎ 、その他 た 主催 しゅさい 者 しゃ が指定 してい するイベントでサーキット などを走行 そうこう するには、国際 こくさい 的 てき には国際 こくさい 自動車 じどうしゃ 連盟 れんめい (FIA)、日本 にっぽん では日本 にっぽん 自動車 じどうしゃ 連盟 れんめい (JAF) が定 さだ める競技 きょうぎ 規格 きかく ヘルメットの装着 そうちゃく が必要 ひつよう になる。これ以外 いがい の目的 もくてき でサーキットなどを走行 そうこう する場合 ばあい でも、低速 ていそく の体験 たいけん 走行 そうこう やパレードのような危険 きけん が予想 よそう されない場合 ばあい を除 のぞ き、オートバイ用 よう を含 ふく めた何 なん らかの規格 きかく に適合 てきごう するヘルメットの装着 そうちゃく が必要 ひつよう である。
F1 など乗員 じょういん の頭部 とうぶ が外部 がいぶ に出 で ている場合 ばあい はオートバイ用 よう のフルフェイスヘルメットに似 に た形状 けいじょう である(二 に 輪 りん 用 よう に比 くら べ上下 じょうげ 方向 ほうこう の視界 しかい の広 ひろ さが必要 ひつよう ないため、眼 め の開口 かいこう 部 ぶ が細長 ほそなが くなっている)。通常 つうじょう の車両 しゃりょう の場合 ばあい は顔 かお が直接 ちょくせつ 外気 がいき に曝 さら されることがないため、ジェット形 がた が使用 しよう される場合 ばあい もあるが、この場合 ばあい 、火災 かさい から顔面 がんめん を守 まも るために、耐火 たいか 繊維 せんい 製 せい のフェイスマスクを併用 へいよう することが多 おお い。ラリー など、コドライバーとの会話 かいわ が必要 ひつよう な競技 きょうぎ では、インカム(ヘッドセット )が組 く み込 こ まれているヘルメットが使 つか われる。
オートバイ用 よう のヘルメットと異 こと なり、自動車 じどうしゃ 競技 きょうぎ 用 よう ヘルメットは耐火 たいか 性能 せいのう も重視 じゅうし されるため、材質 ざいしつ が工夫 くふう されるほか、開口 かいこう 部 ぶ は小 ちい さく、火炎 かえん の侵入 しんにゅう を防止 ぼうし するための鼻 はな 当 あ てが備 そな えられる(逆 ぎゃく にオートバイ用 よう では、自動車 じどうしゃ 競技 きょうぎ 用 よう ほど耐火 たいか 性能 せいのう は重視 じゅうし されない)。また、オートバイ用 よう は歩行 ほこう 者 しゃ などへの衝突 しょうとつ を考慮 こうりょ して外面 がいめん に金属 きんぞく 部品 ぶひん を用 もち いないが、自動車 じどうしゃ 競技 きょうぎ 用 よう ではこの問題 もんだい は無 な いため金属 きんぞく 部品 ぶひん が使用 しよう される。そもそも規格 きかく 自体 じたい が異 こと なるため、自動車 じどうしゃ 用 よう ヘルメットをオートバイに用 もち いた場合 ばあい は法的 ほうてき な保護 ほご を受 う けられない可能 かのう 性 せい もある。2010年代 ねんだい 以降 いこう は、頚椎 けいつい 部 ぶ の保護 ほご を目的 もくてき とするHANS との接続 せつぞく のための端子 たんし (HANSアンカー)を備 そな えることも求 もと められるようになった。
警察官 けいさつかん の所属 しょぞく 部署 ぶしょ (交通 こうつう 機動 きどう 隊 たい ・高速 こうそく 道路 どうろ 交通 こうつう 警察 けいさつ 隊 たい 、警察 けいさつ 署 しょ の事故 じこ 処理 しょり 車 しゃ など、自動車 じどうしゃ 警 けい ら隊 たい では被 かぶ らない)によってはパトカー 乗車 じょうしゃ 中 ちゅう にもヘルメットをかぶっている。
ロードレース
競輪 けいりん
オーストラリア、カナダ、フィンランド、アイスランド、イスラエル、スウェーデン、ニュージーランドと、アメリカの37の州 しゅう で自転車 じてんしゃ 乗車 じょうしゃ 時 じ のヘルメット着用 ちゃくよう が義務 ぎむ 化 か されている。アメリカの場合 ばあい 、オートバイよりも自転車 じてんしゃ の方 ほう が着用 ちゃくよう 義務 ぎむ が厳 きび しい。
日本 にっぽん では2008年 ねん 6月 がつ の道路 どうろ 交通 こうつう 法 ほう 改正 かいせい で13歳 さい 未満 みまん の児童 じどう 、幼児 ようじ のヘルメット着用 ちゃくよう が保護 ほご 者 しゃ の努力 どりょく 義務 ぎむ となった[3] 。また、同年 どうねん 4月 がつ から京都 きょうと 府 ふ では、自転車 じてんしゃ に同乗 どうじょう する幼児 ようじ のヘルメット着用 ちゃくよう が条例 じょうれい で義務付 ぎむづ けられている[4] 。法的 ほうてき にそれ以上 いじょう の着用 ちゃくよう 義務 ぎむ はないが、主 おも にサイクルスポーツでヘルメットが使 つか われている。安全 あんぜん 性 せい の規格 きかく としてSG規格 きかく がある他 ほか 、ロードレース に出場 しゅつじょう するにはJCF(日本 にっぽん 自転車 じてんしゃ 競技 きょうぎ 連盟 れんめい )認定 にんてい のヘルメットを着用 ちゃくよう する必要 ひつよう がある。
一般 いっぱん 的 てき なものは発泡 はっぽう スチロール成形 せいけい のインナーシェルに薄 うす いプラスチック のアウターシェルを被 かぶ せており、転倒 てんとう の際 さい にはこれらを破損 はそん させる事 こと で頭部 とうぶ への衝撃 しょうげき を緩和 かんわ する。全体 ぜんたい に通気 つうき 用 よう の穴 あな が開 あ けられているが、この構造 こうぞう は耐 たい 貫通 かんつう 性 せい の基準 きじゅん を満 み たしていないためオートバイ用 よう ヘルメットとしては認 みと められない。
2007年 ねん に献体 けんたい による自転車 じてんしゃ 用 よう ヘルメットの側面 そくめん 衝撃 しょうげき 実験 じっけん を行 おこな ったところ、側 がわ 頭部 とうぶ を覆 おお っていない八 はち 品目 ひんもく 中 ちゅう 七 なな 品 ひん で側 がわ 頭部 とうぶ への接触 せっしょく (うち一 ひと つで骨折 こっせつ )が確認 かくにん された[5] 。
マウンテンバイク でも同様 どうよう のヘルメットを使 つか う事 こと は多 おお いが、マウンテンバイク向 む けとして保護 ほご 面積 めんせき を増 ふ やしたものも使 つか われている。また、ダートジャンプ等 とう の危険 きけん 度 ど が高 たか い種目 しゅもく ではABS樹脂 じゅし のシェルを持 も つスケートボード 用 よう と同様 どうよう のものが使 つか われ、本格 ほんかく 的 てき なダウンヒルではFRP のシェルで頭部 とうぶ を完全 かんぜん に保護 ほご するフルフェイス形 がた が使 つか われる。
クロスカントリー
ツーリング
スタント
ダウンヒル
自転車 じてんしゃ 通学 つうがく を認 みと めている日本 にっぽん の小学校 しょうがっこう ・中学校 ちゅうがっこう ・高等 こうとう 学校 がっこう では、自転車 じてんしゃ での登 とう 下校 げこう 時 じ にヘルメット着用 ちゃくよう を定 さだ めている場合 ばあい が多 おお い。特 とく に中学校 ちゅうがっこう では自転車 じてんしゃ 通学 つうがく する人 ひと も多 おお くヘルメットを付 つ けている人 ひと も多 おお い。東海 とうかい 地震 じしん に係 かか る地震 じしん 防災 ぼうさい 対策 たいさく 強化 きょうか 地域 ちいき などでは徒歩 とほ 通学 つうがく の小学生 しょうがくせい にも登 とう 下校 げこう 時 じ にヘルメットを着用 ちゃくよう させている。構造 こうぞう 的 てき には保安 ほあん 帽 ぼう と大差 たいさ ないものと、自転車 じてんしゃ 用 よう ・乗車 じょうしゃ 用 よう ヘルメットの基準 きじゅん を満 み たしているものもある。多 おお くは前面 ぜんめん に校章 こうしょう のシールなどを付 つ けている。
ヘルメットは製造 せいぞう 後 ご 時間 じかん が経 た つにつれ、シェルや衝撃 しょうげき 吸収 きゅうしゅう ライナーが劣化 れっか してくる。見 み た目 め での劣化 れっか 状 じょう 況 きょう は分 わ かり辛 つら いが、新品 しんぴん 購入 こうにゅう 時 じ よりも緩 ゆる くなれば寿命 じゅみょう の目安 めやす とされる[6] 。日本 にっぽん のヘルメットメーカー二 に 社 しゃ は北米 ほくべい 市場 いちば で購入 こうにゅう 後 ご 五 ご 年 ねん 、製造 せいぞう 後 ご 七 なな 年 ねん の品質 ひんしつ 保証 ほしょう を付 つ けて販売 はんばい しているが[7] 、日本 にっぽん 市場 いちば ではSGマークの表示 ひょうじ 有効 ゆうこう 期間 きかん [8] が乗車 じょうしゃ 用 よう ヘルメットでは使用 しよう 開始 かいし 後 ご (購入 こうにゅう 後 ご )三 さん 年 ねん となるため、期限 きげん 内 ない での交換 こうかん を推奨 すいしょう している[9] 。
また、ヘルメットは衝撃 しょうげき に対 たい して潰 つぶ れることで頭部 とうぶ を保護 ほご しているため、一 いち 度 ど でも強 つよ く衝撃 しょうげき を受 う けたものは外見 がいけん 上 じょう 大 おお きな損傷 そんしょう が見 み られなくても保護 ほご 能力 のうりょく を失 うしな っており、交換 こうかん が必要 ひつよう になる。
転落 てんらく や衝突 しょうとつ といった危険 きけん を伴 ともな うスポーツ では、それぞれの用途 ようと に適 てき したヘルメットが使用 しよう される。
アメリカンフットボールの試合 しあい 。 クォーターバック(背番号 せばんごう 18の選手 せんしゅ )と、襲 おそ いかかろうとしている72番 ばん の選手 せんしゅ とでフェイスガードの形状 けいじょう が違 ちが うことがわかる。
アメリカンフットボール は非常 ひじょう に激 はげ しいボディコンタクトを伴 ともな うスポーツであり、頭部 とうぶ を保護 ほご するためにヘルメットの着用 ちゃくよう が義務付 ぎむづ けられている。帽 ぼう 体 からだ 表面 ひょうめん がプラスチック製 せい で、衝撃 しょうげき 吸収 きゅうしゅう 用 よう のパッドが内蔵 ないぞう されている点 てん ではモータースポーツ用 よう のヘルメットと類似 るいじ しているが、顔面 がんめん 部分 ぶぶん は金属 きんぞく の棒 ぼう を格子 こうし 状 じょう に組 く み合 あ わせたフェイスガード(フェイスマスクとも)となっている。フェイスガードの形 かたち はポジションにより異 こと なり、クォーターバック等 とう のパスに関 かか わるポジションでは視野 しや を重視 じゅうし して目 め の部分 ぶぶん が広 ひろ く開 ひら いたフェイスガードが使 つか われることが多 おお く、逆 ぎゃく に基本 きほん 的 てき にボールを扱 あつか うことの無 な い攻守 こうしゅ ラインメンでは安全 あんぜん 性 せい を重視 じゅうし して格子 こうし の目 め が細 こま かく頑丈 がんじょう で、顔面 がんめん に加 くわ えて喉 のど も保護 ほご できるよう大型 おおがた のフェイスガードが使 つか われることが多 おお い。またフェイスガードには、ヘルメットと同 おな じく頭部 とうぶ を保護 ほご するために用 もち いられるマウスピース がストラップで吊 つ られていることが多 おお い。
ヘルメットはストラップで頭部 とうぶ に固定 こてい されるが、純粋 じゅんすい な顎 あご 紐 ひも 状 じょう のストラップでは激 はげ しいコンタクトには耐 た えられず、ヘルメットがずれた場合 ばあい に首 くび を絞 し めてしまう恐 おそ れもあるため、より固 かた く固定 こてい できる顎 あご 当 あ て(チンカップ)付 つ きのストラップとなっている。
ヘルメットに関 かん する反則 はんそく
プレー中 ちゅう の勢 いきお いのある動 うご きの中 なか でフェイスガードを掴 つか まれると首 くび に大 おお きな力 ちから がかかって脊髄 せきずい 損傷 そんしょう に結 むす びつく可能 かのう 性 せい が高 たか く、フェイスガードを掴 つか むことはグラスピング・ザ・フェイスマスク という反則 はんそく となっている。特 とく にフェイスガードを掴 つか んで力任 ちからまか せに引 ひ っ張 ぱ るような悪質 あくしつ な場合 ばあい には退場 たいじょう が宣告 せんこく されることがある。
またタックル・ブロックの際 さい に、手 て や肩 かた を使 つか わず、頭 あたま 突 とっ きのようにヘルメットだけで相手 あいて にコンタクトすることはスピアリング という反則 はんそく となっている。タックル・ブロックをする側 がわ の選手 せんしゅ はすべての衝撃 しょうげき が首 くび にかかるために脊髄 せきずい 損傷 そんしょう に結 むす びつく可能 かのう 性 せい が高 たか く、タックル・ブロックを受 う ける側 がわ の選手 せんしゅ も堅 かた いヘルメットをスピアリングの名 な の通 とお り槍 やり のように突 つ き込 こ まれて負傷 ふしょう する可能 かのう 性 せい が高 たか く、これらを予防 よぼう するための措置 そち である。
競馬 けいば 用 よう ヘルメット
落馬 らくば の際 さい の頭部 とうぶ 負傷 ふしょう 防止 ぼうし のため、騎手 きしゅ 、または調教 ちょうきょう 等 とう において競走 きょうそう 馬 ば に騎乗 きじょう する者 もの が着用 ちゃくよう する。日本中央競馬会 にっぽんちゅうおうけいばかい (以下 いか JRAとする)では、施行 しこう 規程 きてい 第 だい 39条 じょう 第 だい 1項 こう および第 だい 2項 こう 、同 どう 規定 きてい 第 だい 95条 じょう 第 だい 3項 こう により帽 ぼう 色 しょく 、種類 しゅるい 等 とう が定 さだ められている。帽 ぼう 色 しょく は枠 わく 番号 ばんごう によって8色 しょく に区分 くぶん され、さらに同 どう 一 いち 枠 わく 番号 ばんごう に同 どう 一服 いっぷく 色 しょく の馬 うま が複数 ふくすう いた場合 ばあい に第 だい 2色 しょく 、第 だい 3色 しょく の染分 そめわ け色 しょく が指定 してい される。レースではJRAが備 そな え付 つ けた数種類 すうしゅるい のうち、騎手 きしゅ が希望 きぼう した物 もの が貸与 たいよ される[10] 。海外 かいがい 競馬 けいば においては勝負 しょうぶ 服 ふく のデザインに合 あ わせた色 いろ のヘルメットを着用 ちゃくよう していることが多 おお い。(JRA所属 しょぞく 馬 ば が海外 かいがい でレースに出走 しゅっそう する場合 ばあい も同様 どうよう )また美浦 みほ トレーニングセンター などの調教 ちょうきょう 場 じょう では、騎手 きしゅ や調教 ちょうきょう 助手 じょしゅ などの職種 しょくしゅ により決 き められた帽 ぼう 色 しょく のヘルメットを着用 ちゃくよう する[11] 。
JRAで使用 しよう されるヘルメットは、脳神経 のうしんけい 外科 げか の医師 いし 、メーカー、JRA等 とう が共同 きょうどう 開発 かいはつ したもので、骨折 こっせつ や損傷 そんしょう 防止 ぼうし を第 だい 一 いち とした堅牢 けんろう なものではなく、柔 やわ らかい芝 しば やダートといった路面 ろめん での衝撃 しょうげき 緩和 かんわ による脳 のう 挫傷 ざしょう の防止 ぼうし に重点 じゅうてん が置 お かれているため、発泡 はっぽう スチロール 、ウレタン 、皮革 ひかく といった衝撃 しょうげき 吸収 きゅうしゅう 材 ざい が素材 そざい に用 もち いられている[12] 。
馬 うま 産地 さんち として知 し られるアメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく ケンタッキー州 しゅう では、2004年 ねん 2月 がつ 4日 にち のマイケル・ローランド 騎手 きしゅ の落馬 らくば 死亡 しぼう 事故 じこ に端 はし を発 はっ し、安全 あんぜん 性 せい を求 もと める声 こえ が大 おお きくなった。事故 じこ 以前 いぜん にも州 しゅう 競馬 けいば 機関 きかん 規定 きてい のヘルメットは、フィット感 かん に乏 とぼ しく、レース中 ちゅう にずれて視界 しかい を遮断 しゃだん するなど、騎手 きしゅ の間 あいだ から疑問 ぎもん の声 こえ が多 おお く挙 あ がっていたという[13] 。事故 じこ から2週間 しゅうかん 後 ご の16日 にち にはヘルメット規制 きせい が撤廃 てっぱい され、2006年 ねん 9月 がつ にはASTM 規格 きかく の基準 きじゅん を満 み たしたヘルメットの着用 ちゃくよう を義務付 ぎむづ ける新 しん 規定 きてい が施行 しこう された[14] 。
ボートレーサー も、レース時 じ に転覆 てんぷく 等 とう のアクシデントに備 そな えてヘルメットを装着 そうちゃく する。かつてはアメリカンフットボール用 よう のものに似 に た形状 けいじょう のものが使 つか われていたが、現在 げんざい は自動車 じどうしゃ 用 よう のフルフェイス型 がた に似 に たタイプのものが使用 しよう されている。ただ、視界 しかい 確保 かくほ のため開口 かいこう 部 ぶ が広 ひろ く取 と られているほか、モーター 音 おと をき取 きと りやすくするため側面 そくめん に穴 あな が開 あ けられているという違 ちが いがある。なお2021年 ねん 現在 げんざい 、ボートレース用 よう ヘルメットはアライヘルメット のワンメイク である[15] 。
ウィンタースポーツ 用 よう に設計 せっけい 、製造 せいぞう されたヘルメット。2010年 ねん 頃 ごろ までに欧米 おうべい のスキーヤー 、スノーボーダー の大 だい 多数 たすう がヘルメットを着用 ちゃくよう するようになっている。
スケートボーダー
主 おも にローラースケート やスケートボード 向 む けに製造 せいぞう された、軽量 けいりょう なプラスチック製 せい ヘルメット。BMX でもレース以外 いがい では、このヘルメットが多 おお く使 つか われている。アグレッシブ 以外 いがい のインラインスケート では、これよりも通気 つうき 性 せい の良 よ い自転車 じてんしゃ 用 よう ヘルメット を使 つか う事 こと が多 おお い。
打者 だしゃ 、走者 そうしゃ 、捕手 ほしゅ などに着用 ちゃくよう が義務付 ぎむづ けられている。また近年 きんねん では投手 とうしゅ 用 よう ヘルメット(ヘッドギア )を着用 ちゃくよう する選手 せんしゅ もいる[16] 。
ラグビー、格闘技 かくとうぎ 等 とう のコンタクトスポーツではヘルメットは使用 しよう されず柔 やわ らかいヘッドギア が使用 しよう される。詳細 しょうさい はリンク先 さき を参照 さんしょう 。
PASGTヘルメットを着用 ちゃくよう したアメリカ軍 ぐん 兵士 へいし
戦闘 せんとう に巻 ま き込 こ まれる可能 かのう 性 せい のある兵士 へいし 達 たち は軍用 ぐんよう ヘルメットを着用 ちゃくよう するのが通例 つうれい である。貫通 かんつう 力 りょく の高 たか い小銃 しょうじゅう 弾 たま に対 たい する防御 ぼうぎょ は困難 こんなん であるため第 だい 一 いち 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん 前 まえ まではヘルメットは余 あま り使用 しよう されず、一部 いちぶ で皮 かわ 製 せい ヘルメットが使 つか われる程度 ていど であった。しかし第 だい 一 いち 次 じ 大戦 たいせん 中 ちゅう に榴弾 りゅうだん や榴散弾 だん の破片 はへん から兵士 へいし の頭部 とうぶ を保護 ほご する必要 ひつよう 性 せい が生 しょう じ、各国 かっこく 軍 ぐん で採用 さいよう されだした。以降 いこう 、ベトナム戦争 せんそう の頃 ころ までは材料 ざいりょう として主 おも に鋼鉄 こうてつ が使 つか われていたが、近年 きんねん はケブラー などの繊維 せんい を数 すう 十 じゅう 枚 まい 重 かさ ね、フェノール樹脂 じゅし を含浸 がんしん させて成形 せいけい したものが主流 しゅりゅう である。繊維 せんい を使 つか った現代 げんだい の軍用 ぐんよう ヘルメットは鋼鉄 こうてつ 製 せい のものと比 くら べると軽量 けいりょう だが防弾 ぼうだん 性能 せいのう 自体 じたい はあまり向上 こうじょう しておらず、小銃 しょうじゅう 弾 だん の貫通 かんつう を防 ふせ ぐことは依然 いぜん として難 むずか しい。
第 だい 一 いち 次 じ 大戦 たいせん 当時 とうじ は各国 かっこく ごとに形状 けいじょう にバリエーションが見 み られたが、第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん 後 こう は冷戦 れいせん により、東西 とうざい 両 りょう 陣営 じんえい 国 こく の軍隊 ぐんたい がそれぞれアメリカ軍 ぐん ・ソビエト連邦 れんぽう 軍 ぐん の軍制 ぐんせい を取 と り入 い れ装備 そうび 供与 きょうよ などを受 う けるようになると、西側 にしがわ 陣営 じんえい はアメリカ軍 ぐん の、東側 ひがしがわ 陣営 じんえい はソ連 それん 軍 ぐん の軍装 ぐんそう の強 つよ い影響 えいきょう を受 う けヘルメットも統一 とういつ されていく。
M1ヘルメット
アメリカ陸軍 りくぐん は当初 とうしょ イギリス陸軍 りくぐん と同 おな じ皿 さら 形 がた のブロディヘルメット を使用 しよう していたが、1942年 ねん に独自 どくじ デザインのM1ヘルメット に変更 へんこう する。このデザインは第 だい 二 に 次 じ 大戦 たいせん 後 ご に西側 にしがわ 諸国 しょこく の主流 しゅりゅう となった(例 れい :陸上 りくじょう 自衛隊 じえいたい 66式 しき 鉄 てつ 帽 ぼう )。しかし、20世紀 せいき 末 すえ には耳 みみ まで保護 ほご する旧 きゅう ドイツ軍 ぐん 様式 ようしき (シュタールヘルム )がより優 すぐ れているとして、以降 いこう 同 どう デザインを使用 しよう するようになった(PASGTヘルメット 、俗称 ぞくしょう 「フリッツヘルメット[注 ちゅう 2] 」)。アメリカ軍 ぐん のこの制式 せいしき 採用 さいよう と同 どう 時期 じき に冷戦 れいせん は終結 しゅうけつ し、アメリカ軍 ぐん の影響 えいきょう がより強 つよ まったことで、この「フリッツヘルメット」は各国 かっこく 軍 ぐん (例 れい : 陸上 りくじょう 自衛隊 じえいたい 88式 しき 鉄 てつ 帽 ぼう )や特殊 とくしゅ 部隊 ぶたい に広 ひろ まり、共産 きょうさん 圏 けん である中国 ちゅうごく 人民 じんみん 解放 かいほう 軍 ぐん でも採用 さいよう された[注 ちゅう 3] 。旧 きゅう ソ連 それん 時代 じだい は東側 ひがしがわ 諸国 しょこく に影響 えいきょう を与 あた えていたロシア連邦 れんぽう 軍 ぐん でも21世紀 せいき に入 はい ってフリッツヘルメット(耳 みみ を覆 おお う部分 ぶぶん がアメリカ軍 ぐん のものより若干 じゃっかん 耳 みみ から離 はな れている)[17] が、また旧 きゅう ソ連 それん 構成 こうせい 国 こく のカザフスタン軍 ぐん や、アメリカとは敵対 てきたい 関係 かんけい にあるミャンマー軍 ぐん でもフリッツヘルメットが採用 さいよう されている[18] 。ベトナム軍 ぐん もフリッツヘルメットを採用 さいよう していることが2010年 ねん の軍事 ぐんじ パレードで確認 かくにん された。このように、現代 げんだい の主要 しゅよう 国軍 こくぐん の主要 しゅよう 装備 そうび ヘルメットはほとんどがフリッツヘルメットに移行 いこう 、ないし移行 いこう 中 ちゅう である(一 いち 例 れい として韓国 かんこく 軍 ぐん はM1ヘルメットを未 いま だ使用 しよう している[19] が、フリッツヘルメットへの置 お き換 か えが進 すす んでいる)。
第 だい 二 に 次 じ 大戦 たいせん の頃 ころ は木 き の枝 えだ や草 くさ を挿 さ して擬装 ぎそう するためのネットやバンドを使 つか っていたが、その後 ご 迷彩 めいさい 戦闘 せんとう 服 ふく が普及 ふきゅう すると、帽 ぼう 体 たい の上 うえ から迷彩 めいさい 服 ふく と同 おな じ柄 がら の迷彩 めいさい カバーをかぶせることが多 おお くなった。迷彩 めいさい カバーにも木 き の枝葉 えだは を挿 さ す為 ため のボタンホール状 じょう の穴 あな を有 ゆう すものがある。なお、記録 きろく 映像 えいぞう や写真 しゃしん などで主 おも にアメリカ軍 ぐん の兵士 へいし がヘルメットの顎 あご 紐 ひも を結 むす ばず、垂 た らしたりヘルメットの縁 えん に掛 か けている場合 ばあい があるが、これは銃弾 じゅうだん が当 あ たった衝撃 しょうげき や、砲弾 ほうだん や爆 ばく 弾 だん の着弾 ちゃくだん により起 お こった爆風 ばくふう の風圧 ふうあつ により、顎 あご に掛 か けている顎 あご 紐 ひも に首 くび を引 ひ っ張 ぱ られて脊髄 せきずい 損傷 そんしょう するのを防 ふせ ぐためである。紐 ひも を掛 か けていなければヘルメットが飛 と ぶだけで済 す むという配慮 はいりょ であった。なお当時 とうじ のアメリカ軍 ぐん では、M1ヘルメット顎 あご 紐 ひも 用 よう のオプションとして、強 つよ く引 ひ っ張 ぱ られると自動的 じどうてき に外 はず れるバックルも存在 そんざい した。
日本 にっぽん 軍 ぐん (陸軍 りくぐん ・海軍 かいぐん )のヘルメット、九 きゅう 〇式 しき 鉄 てつ 帽 ぼう の帽 ぼう 体 たい はクロムモリブデン鋼 こう を用 もち いた当時 とうじ としては硬質 こうしつ で比較的 ひかくてき 高性能 こうせいのう なものであった。これは当初 とうしょ 、兵器 へいき に分類 ぶんるい して「鉄兜 てつかぶと (てつかぶと)」と称 しょう していたが、その後 ご 被服 ひふく の分類 ぶんるい に移 うつ された際 さい 「鉄 てつ 帽 ぼう (てつぼう)」に改称 かいしょう された。その名残 なごり で自衛隊 じえいたい では材質 ざいしつ が鋼鉄 こうてつ からケブラーFRP に変 か わった現在 げんざい でも、制式 せいしき 名称 めいしょう として「鉄 てつ 帽 ぼう (88式 しき 鉄 てつ 帽 ぼう )」と称 しょう している。
空挺 くうてい 部隊 ぶたい ・特殊 とくしゅ 部隊 ぶたい 用 よう ヘルメット
編集 へんしゅう
65式 しき 傘 かさ 兵 へい ヘルメット[注 ちゅう 4] を着用 ちゃくよう したバングラデシュ軍 ぐん の兵士 へいし
パラシュート 降下 こうか を行 おこな う空挺 くうてい 部隊 ぶたい では、降下 こうか の際 さい パラコードが引 ひ っかかって不 ふ 開 ひらき 傘 かさ 事故 じこ を起 お こすことを防 ふせ ぐため周縁 しゅうえん のつばの無 な いものを使 つか う。他 た に降下 こうか 時 じ にフルフェイスのヘルメットを着用 ちゃくよう する例 れい も見 み られる。
いずれにしてもヘルメットは重 おも く、敏捷 びんしょう な動 うご きを制限 せいげん したり屋内 おくない などでの近接 きんせつ 戦闘 せんとう では邪魔 じゃま になったりするので、野戦 やせん に従事 じゅうじ しない特殊 とくしゅ 部隊 ぶたい では正規 せいき 戦 せん 用 よう のヘルメットを使 つか わないことがある。そのような場合 ばあい ではABS樹脂 じゅし などの素材 そざい を用 もち いた、防弾 ぼうだん 能力 のうりょく を持 も たない軽量 けいりょう な耐 たい 衝撃 しょうげき ヘルメットが使用 しよう されている。また登山 とざん 用 よう ヘルメット を流用 りゅうよう する場合 ばあい もある。
戦闘 せんとう 機 き パイロット用 よう ヘルメット
軍用 ぐんよう 機 き 乗員 じょういん もヘルメットを着 き 装 そう する。こちらは野戦 やせん 用 よう と違 ちが い、基本 きほん 的 てき には操縦 そうじゅう 室 しつ など機内 きない で頭部 とうぶ を周囲 しゅうい にぶつけたときに保護 ほご する目的 もくてき である。第 だい 二 に 次 じ 大戦 たいせん 時 じ までは革 かわ 製 せい または布製 ぬのせい の頭巾 ずきん が主流 しゅりゅう で、爆 ばく 撃 げき 機 き などの大型 おおがた 機種 きしゅ ではスチールヘルメットも用 もち いられたが、戦後 せんご はFRPなどプラスティック製 せい のヘルメットを着用 ちゃくよう するようになった。
また、多 おお くは強 つよ い日光 にっこう や紫外線 しがいせん から目 め を保護 ほご する為 ため の濃 こ 色 しょく バイザー が内蔵 ないぞう されている(現在 げんざい では軽量 けいりょう 化 か のため外 そと 付 づ け式 しき になっているものもある)ほか、無線 むせん 電話 でんわ 用 よう の支持 しじ アーム付 つ きマイク や酸素 さんそ マスクが付 つ けられる作 つく りになっている。特 とく に戦闘 せんとう 機 き のパイロット用 よう は加速度 かそくど (G) により増大 ぞうだい するヘルメットの重量 じゅうりょう が首 くび に負担 ふたん を掛 か けるので軽量 けいりょう 化 か が図 はか られる一方 いっぽう で、パイロットの視界 しかい に直接 ちょくせつ 情報 じょうほう を投影 とうえい するヘッドマウントディスプレイ (HMD) を装備 そうび した物 もの も登場 とうじょう している。
戦車 せんしゃ や装甲車 そうこうしゃ 乗員 じょういん も車内 しゃない での頭部 とうぶ 保護 ほご 用 よう としてヘルメットを着 き 装 そう する。多 おお くの製品 せいひん は車外 しゃがい 戦闘 せんとう よりも、狭 せま い車内 しゃない での衝撃 しょうげき 吸収 きゅうしゅう や、車内 しゃない 通話 つうわ 用 よう のヘッドホン・マイクの装備 そうび を主 おも な目的 もくてき としている。ロシア (ソビエト連邦 れんぽう )から技術 ぎじゅつ 供与 きょうよ を受 う けた国々 くにぐに やドイツ連邦 れんぽう 軍 ぐん では、独特 どくとく の緩衝 かんしょう パッドが設 もう けられた布製 ぬのせい または革 かわ 製 せい のヘルメットを使用 しよう する。
デンマーク警察 けいさつ の機動 きどう 隊 たい 。専用 せんよう ヘルメットを被 こうむ っている
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軍用 ぐんよう と用途 ようと が似 に ているが、耐 たい 弾性 だんせい を備 そな えるものは重 おも いためもっぱら特殊 とくしゅ 部隊 ぶたい などが使用 しよう する。暴徒 ぼうと 鎮圧 ちんあつ 用 よう の物 もの もよく見 み られ機動 きどう 隊 たい 等 ひとし が装備 そうび する。顔面 がんめん を保護 ほご するバイザー などが取 と り付 つ けられていることが多 おお い。また一部 いちぶ の国 くに の警察 けいさつ では警帽としてヘルメットを採用 さいよう している。付随 ふずい して頸部 への打撃 だげき を分散 ぶんさん するプロテクター が付 つ いている場合 ばあい が多 おお い。
白 しろ バイ隊員 たいいん やパトカー要員 よういん がかぶる物 もの 、また交番 こうばん 勤務 きんむ 者 しゃ が黒 くろ バイ乗車 じょうしゃ の際 さい かぶる物 もの は、警察庁 けいさつちょう 仕様 しよう ではあるが、公道 こうどう を走 はし るため「オートバイ用 よう ヘルメット 」である。特 とく に白 しろ バイ隊員 たいいん が被 こうむ る物 もの は、アライヘルメット の「CT-Z」がベースになっていることで知 し られる。