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自衛隊 - Wikipedia

自衛隊じえいたい

日本にっぽん防衛ぼうえい組織そしき

自衛隊じえいたい(じえいたい、えい: Japan Self-Defense Forces略称りゃくしょう: JSDF)は、日本にっぽん保有ほゆうする実力じつりょく組織そしきであり、国際こくさいほううえ軍隊ぐんたいとしてあつかわれる[7]

自衛隊じえいたい
Japan Self-Defense Forces
創設そうせつ 1954ねん昭和しょうわ29ねん7がつ1にち
派生はせい組織そしき 陸上りくじょう自衛隊じえいたい
海上かいじょう自衛隊じえいたい
航空こうくう自衛隊じえいたい
本部ほんぶ 東京都の旗 東京とうきょう新宿しんじゅく市谷本村いちがやほんむらまち5-1(防衛ぼうえいしょう
指揮しきかん
内閣ないかく総理そうり大臣だいじん 岸田きしだ文雄ふみおだい101だい
防衛ぼうえい大臣だいじん 木原きはらみのるだい25だい
統合とうごう幕僚ばくりょうちょう 吉田よしだけいしゅうだい7だい
そう人員じんいん
徴兵ちょうへい制度せいど
げんそう人員じんいん
予備よびやく
財政ざいせい
予算よさん 7ちょう9496おくえん
れい6年度ねんど予算よさん[3]
566おくあめりかドル
(MER)世界せかい9(2024ねん[4]
軍費ぐんぴ/GDP 1.33%(2023ねん10~12月[5]
1.1%(2022ねん SIPRI統計とうけい[6]
産業さんぎょう
国内こくない供給きょうきゅうしゃ
関連かんれん項目こうもく
歴史れきし
りくうみそら自衛隊じえいたい階級かいきゅう
りくうみそら自衛隊じえいたい階級かいきゅうあきら
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陸上りくじょう自衛隊じえいたい海上かいじょう自衛隊じえいたい航空こうくう自衛隊じえいたい[注釈ちゅうしゃく 1]の3ぐんしゅからなり、最高さいこう指揮しきかんである内閣ないかく総理そうり大臣だいじんおよたいつとむ統括とうかつにな防衛ぼうえい大臣だいじんによる文民ぶんみん統制とうせい(シビリアン・コントロール)のした防衛ぼうえいしょうによって管理かんりされる。1954ねん昭和しょうわ29ねん7がつ1にち設立せつりつ

イギリス有力ゆうりょくシンクタンクである国際こくさい戦略せんりゃく研究所けんきゅうじょ(IISS)の年次ねんじ報告ほうこくしょ「ミリタリー・バランス」では、2020ねん日本にっぽん軍事ぐんじ世界せかいだい8位置付いちづけられている[8]

概要がいよう

編集へんしゅう
 
防衛ぼうえいしょう庁舎ちょうしゃ東京とうきょう新宿しんじゅく

日本国にっぽんこく憲法けんぽうだい9じょうした専守防衛せんしゅぼうえいもとづき、国家こっか安全あんぜん保障ほしょう戦略せんりゃくきゅう国防こくぼう基本きほん方針ほうしん)および国家こっか防衛ぼうえい戦略せんりゃくきゅう防衛ぼうえい計画けいかく大綱たいこう)の規定きていにより、「くに平和へいわ独立どくりつまもり、くに安全あんぜんたもつため、くに防衛ぼうえいすること」を基本きほん理念りねんとする(自衛隊じえいたいほうだい3じょうだい1こう[注釈ちゅうしゃく 2]

自衛隊じえいたいほう昭和しょうわ29ねん法律ほうりつだい165ごう

自衛隊じえいたい任務にんむ

だいさんじょう 自衛隊じえいたいは、くに平和へいわ独立どくりつまもり、くに安全あんぜんたもつため、くに防衛ぼうえいすることをしゅたる任務にんむとし、必要ひつようおうじ、公共こうきょう秩序ちつじょ維持いじたるものとする。

2 自衛隊じえいたいは、前項ぜんこう規定きていするもののほか、どうこうしゅたる任務にんむ遂行すいこう支障ししょうしょうじない限度げんどにおいて、かつ、武力ぶりょくによる威嚇いかくまた武力ぶりょく行使こうしたらない範囲はんいにおいて、つぎかかげる活動かつどうであつて、べつ法律ほうりつさだめるところにより自衛隊じえいたい実施じっしすることとされるものをおこなうことを任務にんむとする。

 いち くに平和へいわおよ安全あんぜん重要じゅうよう影響えいきょうあたえる事態じたい対応たいおうしておこなくに平和へいわおよ安全あんぜん確保かくほする活動かつどう

  国際こくさい連合れんごう中心ちゅうしんとした国際こくさい平和へいわのための取組とりくみへの寄与きよその国際こくさい協力きょうりょく推進すいしんつうじてくにふく国際こくさい社会しゃかい平和へいわおよ安全あんぜん維持いじする活動かつどう

3 陸上りくじょう自衛隊じえいたいしゅとしてりくにおいて、海上かいじょう自衛隊じえいたいしゅとしてうみにおいて、航空こうくう自衛隊じえいたいしゅとしてそらにおいてそれぞれ行動こうどうすることを任務にんむとする。


内閣ないかく総理そうり大臣だいじん内閣ないかく代表だいひょうして最高さいこう指揮しき監督かんとくけんゆうし、防衛ぼうえい大臣だいじんたいつとむ統括とうかつする。りくうみそらさん自衛隊じえいたい一体いったいてき運用うんようするための統括とうかつ組織そしきとして統合とうごう幕僚監部ばくりょうかんぶ設置せっちされ、防衛ぼうえい大臣だいじん統合とうごう幕僚ばくりょうちょうつうじて、陸海空りくかいくう自衛隊じえいたい命令めいれいはっする。

自衛隊じえいたいほううえの「自衛隊じえいたい」とは、自衛隊じえいたいいん[注釈ちゅうしゃく 3]としてふくまれない「防衛ぼうえい大臣だいじん防衛ぼうえいふく大臣だいじん防衛ぼうえい大臣だいじん政務せいむかん防衛ぼうえい大臣だいじん補佐ほさかん防衛ぼうえい大臣だいじん政策せいさく参与さんよおよ防衛ぼうえい大臣だいじん秘書官ひしょかん」などもふくめた防衛ぼうえいしょうの「事務次官じむじかんならびに防衛ぼうえいしょう内部ないぶ部局ぶきょく防衛大学校ぼうえいだいがくこう防衛医科大ぼうえいいかだい学校がっこう防衛ぼうえい会議かいぎ統合とうごう幕僚監部ばくりょうかんぶ情報じょうほう本部ほんぶ防衛ぼうえい監察かんさつ本部ほんぶ地方ちほう防衛ぼうえいきょく防衛ぼうえい装備そうびちょう、その機関きかんならびに陸上りくじょう自衛隊じえいたい海上かいじょう自衛隊じえいたいおよ航空こうくう自衛隊じえいたいふくむもの」(自衛隊じえいたいほうだい2じょうだい1こう)とされ、これは「防衛ぼうえいしょう」とほぼ同一どういつ組織そしき相当そうとうする[注釈ちゅうしゃく 4]一般いっぱんてきにはくに行政ぎょうせい機関きかんというめんから場合ばあいは「防衛ぼうえいしょう」、部隊ぶたい行動こうどうおこな実力じつりょく組織そしきとしてのめんから場合ばあいは「自衛隊じえいたい」として区別くべつされてもちいられることがおおい。

日本国にっぽんこく憲法けんぽうだい9じょうは、「国際こくさい紛争ふんそう解決かいけつする手段しゅだんとしての、国権こっけん発動はつどうたる戦争せんそう武力ぶりょくによる威嚇いかくまた武力ぶりょく行使こうし放棄ほうき」と「陸海空りくかいくうぐんその戦力せんりょく保持ほじ」、ならびに「交戦こうせんけん否認ひにん」を規定きていしているが、政府せいふ見解けんかいによれば憲法けんぽう自衛じえいけん放棄ほうき規定きていしたものではなく、その自衛じえいけん裏付うらづけとなる自衛じえいのための必要ひつよう最小さいしょう限度げんど実力じつりょく憲法けんぽうだい9じょうだい2こうにいう「戦力せんりょく」には該当がいとうしない[9][10]。ゆえに、日本にっぽん防衛ぼうえいするための必要ひつよう最小さいしょう限度げんど実力じつりょく行使こうしすることは当然とうぜんみとめられており、これは交戦こうせんけん行使こうしとはべつ観念かんねんであるという立場たちばっている[11][12]。こういった憲法けんぽうじょう制約せいやくせられている自衛隊じえいたいは、通常つうじょう観念かんねんかんがえられる軍隊ぐんたいとはことなるものであるが、他方たほう自衛隊じえいたい国際こくさいほううえ軍隊ぐんたいとしてあつかわれており、自衛じえいかん軍隊ぐんたい構成こうせいいん該当がいとうするものとされている[7]

国防こくぼう目的もくてきは、直接ちょくせつおよ間接かんせつ侵略しんりゃく未然みぜん防止ぼうしし、まんいち侵略しんりゃくおこなわれるときはこれを排除はいじょし、もって民主みんしゅ主義しゅぎ基調きちょうとするくに独立どくりつ平和へいわまもることにある。この目的もくてき達成たっせいするための基本きほん方針ほうしんつぎのとおりさだめる。
  1. 国際こくさい連合れんごう活動かつどう支持しじし、国際こくさいあいだ協調きょうちょうをはかり、世界せかい平和へいわ実現じつげんする。
  2. 民生みんせい安定あんていし、愛国心あいこくしん高揚こうようし、国家こっか安全あんぜん保障ほしょうするに必要ひつよう基盤きばん確立かくりつする。
  3. 国力こくりょく国情こくじょうおう自衛じえいのため必要ひつよう限度げんどにおいて 効率こうりつてき防衛ぼうえいりょく漸進ぜんしんてき整備せいびする。
  4. 外部がいぶからの侵略しんりゃくたいしては、将来しょうらい国際こくさい連合れんごう有効ゆうこうにこれを阻止そしする機能きのうたしるにいたるまでは、米国べいこくとの安全あんぜん保障ほしょう体制たいせい基調きちょうとしてこれに対処たいしょする。 — 国防こくぼう基本きほん方針ほうしん - 昭和しょうわ32ねん5がつ20日はつか閣議かくぎ決定けっていだい1きし内閣ないかくきし信介しんすけ首相しゅしょう

2013ねん平成へいせい25ねん)12月17にち、「国防こくぼう基本きほん方針ほうしん」にわるものとして「国家こっか安全あんぜん保障ほしょう戦略せんりゃく[13]策定さくていされた。

自衛隊じえいたい公式こうしきえいしょうは「Japan Self-Defense Forces」であるが、日本にっぽん国外こくがいにおいて陸海空りくかいくうかく自衛隊じえいたい日本にっぽん実質じっしつてき国軍こくぐん(Japanese military force あるいは Japanese armed force)として認知にんちされており、陸上りくじょう自衛隊じえいたいは Japanese Army(日本にっぽん陸軍りくぐん)、海上かいじょう自衛隊じえいたいは Japanese Navy(日本にっぽん海軍かいぐん)、航空こうくう自衛隊じえいたいは Japanese Air Force(日本にっぽん空軍くうぐん)に相当そうとうするかたり表現ひょうげんされることがある。[注釈ちゅうしゃく 5])なお、英語えいごで"Right of self-defense"のかたり国際こくさいほうじょう自衛じえいけん」を意味いみし、"Self-Defense Forces"は「自衛じえいけん行使こうしするための軍隊ぐんたい」と解釈かいしゃくできる。(国際こくさい連合れんごう憲章けんしょうだい51じょう英文えいぶん参照さんしょう。)

保安庁ほあんちょう以前いぜん陸上りくじょう自衛隊じえいたい前史ぜんし

編集へんしゅう
 
1952ねん昭和しょうわ27ねん5月3にち 警察けいさつ予備よびたい

1950ねん昭和しょうわ25ねん6月25にち朝鮮ちょうせん戦争せんそうさいして、アメリカぐん日本にっぽん国内こくない駐留ちゅうりゅうしていた部隊ぶたい国連こくれんぐん中核ちゅうかく部隊ぶたいとして朝鮮半島ちょうせんはんとう出動しゅつどうさせることとなった。そのため、連合れんごう国軍こくぐん最高さいこう司令しれいかんダグラス・マッカーサー元帥げんすい勃発ぼっぱつからあいだもない7がつ8にち吉田よしだしげる首相しゅしょうに「日本にっぽん警察けいさつりょく増強ぞうきょうかんする書簡しょかん」をおく日本にっぽん政府せいふたい治安ちあん維持いじ強化きょうかもとめた[14][15]

日本にっぽん政府せいふたいし、7まん5000めい国家こっか警察けいさつ予備よびたい創設そうせつと、海上保安庁かいじょうほあんちょう定員ていいん8000めい増加ぞうか必要ひつよう措置そちをとることを許可きょかする — 警察けいさつりょく増強ぞうきょうかんするマッカーサー書簡しょかん

これにたいして日本にっぽん政府せいふ国家こっか地方ちほう警察けいさつ(3まんにん自治体じちたい警察けいさつ(9まん5000にん)の枠外わくがい政府せいふ直属ちょくぞくした組織そしき警察けいさつ予備よびたい定員ていいん7まん5000めい)の新設しんせつ決定けっていした。8がつ10日とおか日本にっぽん政府せいふGHQ指令しれいもとづくポツダム政令せいれい警察けいさつ予備よびたい設置せっちかんする政令せいれい」を公布こうふし、警察けいさつ予備よびたい組織そしきされた。1952ねん8がつ1にち保安庁ほあんちょう新設しんせつともな同年どうねん10がつ15にち警察けいさつ予備よびたい保安ほあんたい定員ていいん11まんにん)に改組かいそされた[15]

保安庁ほあんちょう以前いぜん海上かいじょう自衛隊じえいたい前史ぜんし

編集へんしゅう

1945ねん昭和しょうわ20ねん太平洋戦争たいへいようせんそう敗戦はいせんともなきゅう海軍かいぐん武装ぶそう解除かいじょされたが、日本にっぽん近海きんかい敷設ふせつされた機雷きらい掃海そうかいつづ実施じっしすることとなった。9月18にち組織そしきてき掃海そうかい活動かつどうのために海軍かいぐんしょう軍務ぐんむきょく掃海そうかい設置せっち艦船かんせん348せき、1まんめい規模きぼでの組織そしきてき掃海そうかい活動かつどうはじめた。海軍かいぐんしょうだい復員ふくいんしょう復員ふくいんちょう海上保安庁かいじょうほあんちょうなどの所掌しょしょう官庁かんちょう変遷へんせんしながら1950ねんには海上保安庁かいじょうほあんちょう航路こうろけいひらけ本部ほんぶ設置せっちされ、1952ねん昭和しょうわ27ねん)6がつまつには艦船かんせん79せき、1416めい規模きぼ日本にっぽん近海きんかい航路こうろ掃海そうかい活動かつどうおこなわれていた[16]

1951ねん9月8にちサンフランシスコ平和へいわ条約じょうやく日米にちべい安全あんぜん保障ほしょう条約じょうやく調印ちょういんした吉田よしだしげる首相しゅしょうは、連合れんごう国軍こくぐん最高さいこう司令しれいかんマシュー・リッジウェイ大将たいしょうとの会談かいだんにおいて、フリゲふりげト艦とかん18せき上陸じょうりく支援しえんてい50せきなどの貸与たいよ提案ていあんされ、吉田よしだしげるはこれを承諾しょうだくした。これをけて、岡崎おかざき勝男かつお官房かんぼう長官ちょうかんもと海軍かいぐんしょう軍務ぐんむ部長ぶちょう山本やまもと善雄よしおたいして、そのれと運用うんよう体制たいせい確立かくりつのためのしょ準備じゅんび依頼いらいした。これによって幕僚監部ばくりょうかんぶ組織そしき貸与たいよ艦艇かんてい中心ちゅうしんとした部隊ぶたい編成へんせいおこなY委員いいんかい組織そしきされた[15]

1952ねん昭和しょうわ27ねん4がつ26にち海上保安庁かいじょうほあんちょうない海上かいじょう警備けいびたい定員ていいん6000めい)が創設そうせつ8がつ1にち保安庁ほあんちょう新設しんせつともな警備けいびたい移管いかん再編さいへんされた[15]。このさい海上保安庁かいじょうほあんちょう航路こうろけいひらけ本部ほんぶ保安庁ほあんちょう移管いかんされた[16]

保安庁ほあんちょう

編集へんしゅう
 
警察けいさつ予備よびたいから保安ほあんたいへの改組かいそ
 
ざい日米にちべいぐんから貸与たいよされた特車とくしゃ M24
 
日米にちべい船舶せんぱく貸借たいしゃく協定きょうてい貸与たいよされた
フリゲートせん くすがた警備けいびせん

サンフランシスコ平和へいわ条約じょうやく発効はっこう日米にちべい安全あんぜん保障ほしょう条約じょうやく発効はっこうともない、駐留ちゅうりゅうぐん漸減ぜんげん日本にっぽん防衛ぼうえいのための即応そくおう警備けいびりょく増強ぞうきょうもとめられた。そのため、1952ねん昭和しょうわ27ねん8がつ1にち警察けいさつ予備よびたい保安ほあんたいと、海上かいじょう警備けいびたい警備隊けいびたい統合とうごうして運用うんようする保安庁ほあんちょう設置せっちされた[17]保安庁ほあんちょう任務にんむ治安ちあん維持いじ目的もくてきとした保安ほあんたいおよ警備けいびたい基本きほんてき性格せいかくおなじであったが、これまで明文化めいぶんかされていなかった行動こうどう権限けんげんかんして保安庁ほあんちょうほうにおいて明文化めいぶんかされることとなった[18]。この、保安庁ほあんちょうほうにおいて部隊ぶたい行動こうどうについての詳細しょうさい規定きてい武器ぶき保有ほゆうおよ使用しようについてのひろ権限けんげんと、文民ぶんみん統制とうせい(シビリアン・コントロール)の原則げんそく規定きていされた。保安庁ほあんちょうほうにおいて、保安庁ほあんちょう任務にんむは「わがくに平和へいわ秩序ちつじょ維持いじし、人命じんめい財産ざいさん保護ほごするため特別とくべつ必要ひつようがある場合ばあい行動こうどうする」とされ、具体ぐたいてき行動こうどうとして、「命令めいれい出動しゅつどう」「要請ようせい出動しゅつどう」「海上かいじょうにおける警備けいび行動こうどう」「災害さいがい派遣はけんとう規定きていされた[18]

運用うんようかんしては、きゅう陸海りくかいぐん協和きょうわたいする反省はんせいから、保安ほあんたい警備けいびたい保安庁ほあんちょうによる陸海りくかい一元いちげんてき統合とうごう運営うんえいはかられることになった[18]。また、教育きょういく機関きかんについても、1953ねん昭和しょうわ28ねん)には幹部かんぶ教育きょういく機関きかんとして、保安ほあんだい学校がっこう開校かいこうし、上級じょうきゅう幹部かんぶ教育きょういく機関きかんとして保安ほあん研修けんしゅうしょ設置せっちし、陸海りくかい幹部かんぶ教育きょういくをいずれも統合とうごうしておこなうこととした。研究けんきゅう開発かいはつにおいても、技術ぎじゅつ研究所けんきゅうじょ設置せっちし、陸海りくかい一体いったい基盤きばん整備せいびした[17][18]

装備そうびひん充足じゅうそく充分じゅうぶんではなく、保安ほあんたいにおいてはGHQをつうざい日米にちべいぐんから火砲かほう特車とくしゃなどの貸与たいよ遅延ちえんMSA協定きょうてい折衝せっしょう難航なんこうなどによって、装備そうび充足じゅうそく支障ししょうていた。警備けいびたいでは当初とうしょ海上かいじょう警備けいびたいから引継ひきついだ掃海そうかいせん43せき(8900トン)が主体しゅたいであったが、1952ねん昭和しょうわ27ねん)12月の日米にちべい船舶せんぱく貸借たいしゃく協定きょうてい締結ていけつされるとフリゲートせん上陸じょうりく支援しえんていなどがわたされ、さら新規しんき建造けんぞうせんなどによって127せき(3まん5000トン)となった。しかし、広大こうだい日本にっぽん領海りょうかい警備けいびりょくとしては充分じゅうぶんなものではなく、1953ねん(昭和しょうわ28ねん)には116おく2300まんえん船舶せんぱく建造けんぞう予算よさん計上けいじょうされ逐次ちくじ国産こくさん船舶せんぱくによって充足じゅうそくされた[18]

保安ほあんたい警備けいびたい双方そうほう人員じんいん充足じゅうそくでも問題もんだいかかえており、教育きょういく機関きかん施設しせつ設置せっち部隊ぶたい訓練くんれん演習えんしゅう実施じっしされるようになった。保安ほあんたいにおいては1952ねん発足ほっそく当時とうじ増員ぞういんぶん任期にんき満了まんりょうしゃで3まん5000にん充員じゅういん必要ひつようとした。しかし、保安ほあんたいにおいては当初とうしょ装備そうびひん充足じゅうそくりず、教育きょういく訓練くんれん過度かど制約せいやくけた。1952年度ねんどまつには装備そうび徐々じょじょ充足じゅうそくされるようになり、よく1953ねん8がつには大隊だいたい以下いか部隊ぶたい訓練くんれん完了かんりょうした。このとしには富士ふじ山麓さんろくでの戦闘せんとう展示てんじ演習えんしゅうなどがおこなわれた。警備けいびたいにおいては急速きゅうそく装備そうび充実じゅうじつともない、発足ほっそく定員ていいん7590めいからよく1953ねん(昭和しょうわ28ねん)には1まん323にんへと増員ぞういんされた。米国べいこくより貸与たいよされたフリゲートせんによってだいいち船隊せんたいぐん編成へんせいし、戦後せんごはじめての日本にっぽん一周いっしゅう巡航じゅんこうおこなうなどの部隊ぶたい訓練くんれんおこなった。また、じゅつ学校がっこう設置せっちし、じゅつ教育きょういくのための教科書きょうかしょ教範きょうはんるい整備せいびおこなった[18]

航空こうくう自衛隊じえいたい創設そうせつへの経緯けいい

編集へんしゅう

航空こうくう自衛隊じえいたい陸上りくじょう自衛隊じえいたい海上かいじょう自衛隊じえいたいのように前身ぜんしん組織そしき保安ほあんたい警備けいびたい)をたず、防衛庁ぼうえいちょう自衛隊じえいたい発足ほっそくともないアメリカぐん協力きょうりょくによって新設しんせつされている。

警察けいさつ予備よびたい末期まっきから航空こうくう部隊ぶたい創設そうせつ考慮こうりょされていたが、経済けいざい技術ぎじゅつじょう制約せいやくから1952ねん保安ほあんたい航空こうくう学校がっこう設置せっち、1953ねん警備けいびたい館山たてやま航空こうくうたい編成へんせいつことになる。1953ねん11がつ保安庁ほあんちょうない航空こうくう部隊ぶたい創設そうせつのための研究けんきゅう開始かいしされた。よく1954ねん2がつ1にち航空こうくう準備じゅんびしつ設置せっちされることとなり、航空こうくう部隊ぶたい編制へんせい航空こうくう基地きち展開てんかいべいぐん管理かんり飛行場ひこうじょう移管いかん要員よういん確保かくほなどの計画けいかくがなされた。6月1にち臨時りんじ松島まつしま派遣はけんたい編成へんせいし、在日ざいにちまい空軍くうぐんした編成へんせいされた訓練くんれん部隊ぶたいによって整備せいび操縦そうじゅう訓練くんれんおこなわれた[18]

防衛庁ぼうえいちょう自衛隊じえいたい成立せいりつ(1950 - 60年代ねんだい

編集へんしゅう
 
制定せいていされた自衛隊じえいたいかってひだり)と自衛じえいかんはたどうみぎ
ゆかには防衛庁ぼうえいちょう防衛大学校ぼうえいだいがくこう表札ひょうさつ
 
統合とうごう幕僚ばくりょう会議かいぎ(1954ねん)
 
伊勢湾いせわん台風たいふうでの災害さいがい派遣はけん

国力こくりょく回復かいふく平和へいわ条約じょうやく締結ていけつによる国際こくさいてき地位ちい向上こうじょう冷戦れいせん激化げきか駐留ちゅうりゅうぐん漸減ぜんげんにつれて、より一層いっそう防衛ぼうえいりょく整備せいび必要ひつようとなった。1954ねん昭和しょうわ29ねん)に成立せいりつしたMSA協定きょうてい日本にっぽんみずからの防衛ぼうえい責任せきにんたすよう義務付ぎむづけられ、防衛ぼうえいりょく増強ぞうきょうもとめられた。同年どうねん6月2にち防衛ぼうえい2ほう防衛庁ぼうえいちょう設置せっちほう自衛隊じえいたいほう)が成立せいりつした。この成立せいりつさいして、参議院さんぎいん自衛隊じえいたい海外かいがい派兵はへい禁止きんし決議けつぎ採択さいたくされた。同年どうねん7がつ1にち防衛ぼうえい2ほう施行しこうされ、保安庁ほあんちょう防衛庁ぼうえいちょう改組かいそされた。同日どうじつ保安ほあんたい陸上りくじょう自衛隊じえいたいとなり、警備けいびたい海上かいじょう自衛隊じえいたい改組かいそされたほか、あらたに空軍くうぐん相当そうとうする航空こうくう自衛隊じえいたい新設しんせつされ、自衛隊じえいたい成立せいりつした[17][18]

保安庁ほあんちょうにおいては任務にんむ警察けいさつ予備よびたい海上かいじょう警備けいびたい任務にんむ引継ひきついだものであったが、自衛隊じえいたいほうにおいてしゅ任務にんむは「直接ちょくせつおよ間接かんせつ侵略しんりゃくたいしてわがくに防衛ぼうえいすることとし、必要ひつようおうじて公共こうきょう秩序ちつじょ維持いじたる」とした。このため行動こうどうとして、「防衛ぼうえい出動しゅつどう」「治安ちあん出動しゅつどう」「海上かいじょうにおける警備けいび行動こうどう」「災害さいがい派遣はけん」「領空りょうくう侵犯しんぱんたいする措置そち」などがさだめられ防衛ぼうえい出動しゅつどう領空りょうくう侵犯しんぱんたいする措置そちなど防衛ぼうえい主眼しゅがんとした任務にんむ性格せいかく付与ふよされた[17][18]

自衛隊じえいたい創設そうせつ当初とうしょ以下いかのような編成へんせいであった[18]

陸上りくじょう自衛隊じえいたい定員ていいん18まんにん方面ほうめんたい1、管区かんくたい6、補給ほきゅうしょ8、しょ学校がっこう13、病院びょういん2

海上かいじょう自衛隊じえいたい定員ていいん1まん5808にん自衛じえい艦隊かんたい1、地方ちほうたい5、しょ学校がっこう1、病院びょういん1

航空こうくう自衛隊じえいたい定員ていいん6738にん航空こうくう教育きょういくたい1、補給ほきゅうしょ1、しょ学校がっこう4、直轄ちょっかつ部隊ぶたい2

航空こうくう自衛隊じえいたい新設しんせつさいして、浜松はままつ保安ほあんたい航空こうくう学校がっこう航空こうくう自衛隊じえいたい移管いかんされた。自衛隊じえいたいないでの航空機こうくうき配属はいぞくについては、それまで保安ほあんたいではLヘリコプター警備けいびたいではT-34 メンター、ヘリコプターを保有ほゆうしていたが、基本きほんてきには陸上りくじょう自衛隊じえいたいにはヘリコプターを、海上かいじょう自衛隊じえいたいにはたいせん哨戒しょうかい、ヘリコプターを装備そうびさせることとし、それ以外いがい航空こうくう関係かんけい業務ぎょうむ原則げんそくてき航空こうくう自衛隊じえいたいおこなうこととした[18]

装備そうびについては、防衛ぼうえいりょく整備せいび計画けいかくにおいて1962ねん昭和しょうわ37ねん陸上りくじょう自衛隊じえいたい定員ていいん18まんにん充足じゅうそく海上かいじょう自衛隊じえいたい艦艇かんてい(12まん4000トン)、航空こうくう自衛隊じえいたい航空機こうくうき1300整備せいびすることを目標もくひょうとした[18]


自衛隊じえいたい設置せっちとも人員じんいんてき増強ぞうきょうだけでなく、機構きこうてきにも整備せいびされ、内閣ないかく国防こくぼう会議かいぎ防衛庁ぼうえいちょうない統合とうごう幕僚ばくりょう会議かいぎ設置せっちされた。また、付属ふぞく機関きかんとして建設けんせつ本部ほんぶ調達ちょうたつ実施じっし本部ほんぶ設置せっち保安ほあんだい学校がっこう防衛大学校ぼうえいだいがくこう保安ほあん研修けんしゅうしょ防衛ぼうえい研修けんしゅうしょ防衛ぼうえい研究所けんきゅうじょ)と改組かいそした[17]くわえて、しょ外国がいこくにおける予備よびやくとなる予備よび自衛じえいかん制度せいど定員ていいん1まん5000にん)が整備せいびされた[18]

1954ねん昭和しょうわ29ねん10月25にち陸上りくじょう自衛隊じえいたい航空こうくう学校がっこうL-21が浜名湖はまなこ墜落ついらく、2めい死亡しぼう自衛隊じえいたいはつ事故じここった[19]

1959ねん昭和しょうわ34ねん)9がつ伊勢湾いせわん台風たいふう災害さいがい救難きゅうなん出動しゅつどう[19]

1960ねんごろまでに、自衛隊じえいたいとしての編成へんせい基礎きそてき機能きのう整備せいびおこなわれた[18]

陸上りくじょう自衛隊じえいたい(1960ねん):人員じんいん18まん3480にん方面ほうめんたい5、管区かんくたい6、混成こんせいだん4、補給ほきゅうしょ5、学校がっこう14、病院びょういん4、直轄ちょっかつ部隊ぶたい19

海上かいじょう自衛隊じえいたい(1960ねん):人員じんいん2まん7667にん自衛じえい艦隊かんたい地方ちほうたい5、練習れんしゅうたいぐん掃海そうかいたいぐん学校がっこう4、病院びょういん4、直轄ちょっかつ部隊ぶたい7、保有ほゆう艦艇かんてい187せき9まん1208トン

航空こうくう自衛隊じえいたい(1960ねん):人員じんいん3まん3225にん航空こうくうそうたい航空こうくう方面ほうめんたい2、航空こうくうだん4、航空こうくう教育きょういくたい2、補給ほきゅうしょ2、学校がっこう5、直轄ちょっかつ部隊ぶたい10、F-86戦闘せんとう427中心ちゅうしん航空機こうくうき1150

これら以外いがいにも自衛隊じえいたい全体ぜんたいとして自衛隊じえいたい中央ちゅうおう病院びょういんかく幹部学校かんぶがっこう設置せっちなどの組織そしき整備せいびおこなわれた[17][20]

自衛隊じえいたい創設そうせつ当時とうじ陸軍りくぐん士官しかん学校がっこう海軍兵学校かいぐんへいがっこうなどのきゅう陸海りくかいぐんぐん学校がっこう卒業そつぎょうしたきゅう陸海りくかいぐん正規せいき将校しょうこう幹部かんぶ自衛じえいかんとして、陸海空りくかいくうさん自衛隊じえいたい幕僚ばくりょう機関きかん主流しゅりゅうめていたほか、実働じつどう部隊ぶたい指揮しき中枢ちゅうすうにおいて直接ちょくせつ22まんにん自衛隊じえいたいいんうごかす立場たちばにあった。これにより、創設そうせつ当時とうじ自衛隊じえいたいきゅう陸海りくかいぐん正規せいき将校しょうこうつよ影響えいきょう戦力せんりょく整備せいびし、たいふうそだててきた[21]きゅう陸海りくかいぐん大佐たいさ中佐ちゅうさだった幹部かんぶ自衛じえいかんおおくが定年ていねん退官たいかんし、防衛大学校ぼうえいだいがくこう出身しゅっしん幹部かんぶ自衛じえいかん年々ねんねん増加ぞうかしていた1967ねん昭和しょうわ42ねん)においても、陸上りくじょう自衛隊じえいたいには2288にん海上かいじょう自衛隊じえいたいには1563にん航空こうくう自衛隊じえいたいには1063にんの、けい4914にんきゅう陸海りくかいぐん正規せいき将校しょうこう幹部かんぶ自衛じえいかんとしてつとめており、自衛隊じえいたい幹部かんぶ現員げんいんの15.3%をめていた[21]。また、1969ねん昭和しょうわ44ねん当時とうじ自衛隊じえいたい幹部かんぶにおけるきゅう陸海りくかいぐん出身しゅっしんしゃ割合わりあいは、はたクラスで80%、1で78%、2で66%、3で21%であった[22]

1970年代ねんだい

編集へんしゅう

1970ねん昭和しょうわ45ねん)11月25にち三島みしま由紀夫ゆきお森田もりた必勝ひっしょうほかで民兵みんぺい組織そしきだてかい」のメンバー5めい市ヶ谷いちがや駐屯ちゅうとんない東部とうぶ方面ほうめん総監そうかん訪問ほうもんし、益田ますだけんそうかん拘束こうそく幕僚ばくりょうらをりつけたのち三島みしまがバルコニーで自衛じえいかん決起けっきげきうったえ、その総監そうかんしつ三島みしま森田もりた割腹かっぷく自決じけついたったクーデター未遂みすい事件じけん発生はっせい[19]。(三島みしま事件じけん

1971ねん昭和しょうわ46ねん)7がつ30にち岩手いわてけん雫石しずくいしまち上空じょうくう自衛隊じえいたい練習れんしゅう全日空ぜんにっくう衝突しょうとつ自衛隊じえいたい乗員じょういん脱出だっしゅつ成功せいこうしたが全日空ぜんにっくう乗員じょういん乗客じょうきゃく162にん全員ぜんいん死亡しぼう[19]。(全日空ぜんにっくう雫石しずくいし衝突しょうとつ事故じこ

1976ねん昭和しょうわ51ねん)9がつ6にちソビエト連邦れんぽうぐんソ連それん防空ぼうくうぐん)の現役げんえき将校しょうこうであるヴィクトル・ベレンコ中尉ちゅういが、MiG-25(ミグ25)迎撃げいげき戦闘せんとう日本にっぽん函館はこだて空港くうこう強行きょうこう着陸ちゃくりくし、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくへの亡命ぼうめいもとめた[19]。(ベレンコ中尉ちゅうい亡命ぼうめい事件じけん

1980年代ねんだい

編集へんしゅう

1990年代ねんだい

編集へんしゅう

自衛隊じえいたい創設そうせつ以来いらいソビエト連邦れんぽう日本にっぽん侵攻しんこう想定そうていしてアメリカぐん共同きょうどう作戦さくせんおこなうことを国防こくぼう大前提だいぜんていとしていた。自衛隊じえいたい統合とうごう幕僚ばくりょう会議かいぎ議長ぎちょうざい日米にちべいぐん司令しれいかん署名しょめいし、防衛庁ぼうえいちょう防衛ぼうえい局長きょくちょうつうじて防衛庁ぼうえいちょう長官ちょうかん報告ほうこくされていた「共同きょうどう統合とうごう作戦さくせん計画けいかく」のシナリオによれば、ソビエト連邦れんぽうぐん北海道ほっかいどう上陸じょうりく侵攻しんこうさいして、まずは自衛隊じえいたい独力どくりょく対処たいしょし、1週間しゅうかんから2ヶ月かげつかけてすうかれて到着とうちゃくするアメリカぐん来援らいえんつことになっていた。共同きょうどう統合とうごう作戦さくせん計画けいかく毎年まいとし改定かいていされていたほか、陸海空りくかいくう自衛隊じえいたい共同きょうどう統合とうごう作戦さくせん計画けいかく前提ぜんていとして、まい年度ねんど日本にっぽん防衛ぼうえい計画けいかくである「年度ねんど防衛ぼうえい警備けいび計画けいかくとしぼう)」を策定さくていしていた[23]

自衛隊じえいたい海外かいがい派遣はけん

編集へんしゅう
 
PKO活動かつどう部隊ぶたいあきら

自衛隊じえいたい国際こくさい社会しゃかいでは事実じじつじょう日本にっぽん軍隊ぐんたい認識にんしきされつつも、当初とうしょより憲法けんぽうだい9じょう制約せいやくのもと、専守防衛せんしゅぼうえいのための「必要ひつよう最小さいしょう限度げんど実力じつりょく」として整備せいびすすめられた。海外かいがい展開てんかい能力のうりょくは、それをえるものとして忌避きひされ、1954ねん昭和しょうわ29ねん6月2にちには、参議院さんぎいんで「自衛隊じえいたい海外かいがい出動しゅつどうさざることにかんする決議けつぎ」がなされた[17]1958ねん昭和しょうわ33ねん)には、国際こくさい連合れんごうレバノン監視かんしだん停戦ていせん監視かんし要員よういんとして自衛じえいかん10にん派遣はけん要請ようせいされるも、自衛隊じえいたいほう防衛庁ぼうえいちょう設置せっちほう抵触ていしょくするおそれがあるとして要請ようせい拒否きょひしている[24]

 
ペルシャ湾ぺるしゃわんうみ派遣はけん部隊ぶたい旗艦きかんはやせ

しかし、冷戦れいせん終結しゅうけつ国民こくみん意識いしき変化へんか、1991ねん平成へいせい3ねん)にはペルシャ湾ぺるしゃわんへの掃海そうかい部隊ぶたい派遣はけん成功せいこうによりPKO協力きょうりょくほう成立せいりつ国際こくさい緊急きんきゅう援助えんじょたい派遣はけんかんする法律ほうりつ改正かいせいされた。以後いご1992ねんカンボジア、1993ねんモザンビーク1996ねんゴラン高原ごらんこうげんなどで、武力ぶりょく紛争ふんそうまれるおそれがすくない地域ちいき中心ちゅうしんに、救難きゅうなん輸送ゆそう土木どぼく工事こうじなどの後方こうほう支援しえん兵站へいたん)や司令しれい要員よういんなどへ武装ぶそうないしけい武装ぶそう要員よういん部隊ぶたい派遣はけんするようになった。

2000年代ねんだい

編集へんしゅう

2001ねん9月11にちアメリカ同時どうじ多発たはつテロ事件じけんに、「日米にちべい安保あんぽのグローバル」が進行しんこうし、自衛隊じえいたいとアメリカぐんによる日米にちべい防衛ぼうえい協力きょうりょく領域りょういき日本にっぽん周辺しゅうへん極東きょくとう地域ちいきから、中東ちゅうとうインド洋いんどようへと拡大かくだいし、本土ほんど防衛ぼうえいおも任務にんむとしてきた自衛隊じえいたい任務にんむ変容へんようすすんでいる。イラク戦争せんそうにおいては、アメリカぐん主導しゅどう国籍こくせきぐん一翼いちよくになかたちで、イラク南部なんぶサマーワ人道じんどう復興ふっこう支援しえん活動かつどう目的もくてきとして、陸上りくじょう自衛隊じえいたい部隊ぶたい派遣はけんされた[25]

2006ねん平成へいせい18ねん)3がつ27にち統合とうごう幕僚ばくりょう会議かいぎおよどう事務じむきょく廃止はいしし、統合とうごう幕僚監部ばくりょうかんぶ新設しんせつされた。

2007ねん平成へいせい19ねん1がつ9にち防衛庁ぼうえいちょう防衛ぼうえいしょう昇格しょうかくした。

2015ねん平成へいせい27ねん)6がつ10日とおか、「防衛ぼうえいしょう設置せっちほうとう一部いちぶ改正かいせいする法律ほうりつ平成へいせい27ねん法律ほうりつだい39ごう[26]」が可決かけつ成立せいりつし、背広せびろぐみ防衛ぼうえい官僚かんりょう)とばれる官房かんぼうちょう局長きょくちょうおこなってきた大臣だいじん補佐ほさは、制服せいふくぐみ自衛じえいかん)とばれる統合とうごう幕僚ばくりょうちょう陸上りくじょう幕僚ばくりょうちょう海上かいじょう幕僚ばくりょうちょう航空こうくう幕僚ばくりょうちょうによる大臣だいじん補佐ほさあいまっておこなわれることが明記めいきされ、背広せびろぐみ制服せいふくぐみ対等たいとう立場たちばであることが明確めいかくにされた[27]同年どうねん10がつ1にち改正かいせい防衛ぼうえいしょう設置せっちほう施行しこうにより、内局ないきょく運用うんよう企画きかくきょく廃止はいしされ、部隊ぶたい運用うんようかんする事務じむ統合とうごう幕僚監部ばくりょうかんぶ一本いっぽんされたほか、技術ぎじゅつ研究けんきゅう本部ほんぶおよ装備そうび施設しせつ本部ほんぶ廃止はいしされ、あらたに防衛ぼうえい装備そうびちょう防衛ぼうえいしょう外局がいきょくとして設置せっちされた。

 
防衛ぼうえいしょう自衛隊じえいたい組織そしき[28]
自衛隊じえいたい指揮しきかん/統率とうそつ機関きかん
職名しょくめい 名前なまえ 階級かいきゅうとう 写真しゃしん
  内閣ないかく総理そうり大臣だいじん 岸田きしだ文雄ふみお   
  防衛ぼうえいしょう
  防衛ぼうえい大臣だいじん 木原きはらみのる  
  防衛ぼうえいふく大臣だいじん 鬼木おにきまこと  
防衛ぼうえい大臣だいじん政策せいさく参与さんよ

(3にん以内いない

尾上おがみ定正さだまさ もとそらしょう
番匠ばんしょう幸一郎こういちろう もとりくすすむ  
吉田よしだ正紀まさき もとうみしょう
防衛ぼうえい大臣だいじん補佐ほさかん 高見たかみ康裕やすひろ  
  防衛ぼうえい大臣だいじん政務せいむかん 三宅みやけ伸吾しんご  
松本まつもとしょう  
防衛ぼうえい事務次官じむじかん 増田ますだ和夫かずお  
防衛ぼうえい審議しんぎかん 芹澤せりざわきよし
  統合とうごう幕僚監部ばくりょうかんぶ
  統合とうごう幕僚ばくりょうちょう 吉田よしだけいしゅう りくすすむ  
  陸上りくじょう幕僚監部ばくりょうかんぶ
  陸上りくじょう幕僚ばくりょうちょう 森下もりしたやすししん りくすすむ  
海上かいじょう幕僚監部ばくりょうかんぶ
  海上かいじょう幕僚ばくりょうちょう 酒井さかいりょう うみしょう  
  航空こうくう幕僚監部ばくりょうかんぶ
  航空こうくう幕僚ばくりょうちょう うちくら浩昭ひろあき そらしょう  
  情報じょうほう本部ほんぶ
情報じょうほう本部ほんぶちょう 尾崎おざき義典よしのり そらしょう
防衛ぼうえい監察かんさつ本部ほんぶ
防衛ぼうえい監察かんさつかん 小川おがわ新二しんじ  
  防衛ぼうえい装備そうびちょう
防衛ぼうえい装備そうびちょう長官ちょうかん 深澤ふかざわまさたか  

自衛隊じえいたい文民ぶんみん統制とうせい(シビリアン・コントロール)の原則げんそくした文民ぶんみん構成こうせいされる内閣ないかく立法府りっぽうふである国会こっかい統制とうせいかれる。

内閣ないかく総理そうり大臣だいじん内閣ないかく代表だいひょうして自衛隊じえいたい最高さいこう指揮しき監督かんとくけんゆうし、防衛ぼうえいしょうちょうである防衛ぼうえい大臣だいじん自衛隊じえいたいたいつとむ統括とうかつする。また、内閣ないかくには関係かんけい閣僚かくりょうとう構成こうせいされる国家こっか安全あんぜん保障ほしょう会議かいぎかれ、防衛ぼうえいかんする重要じゅうよう事項じこう審議しんぎする。自衛隊じえいたい防衛ぼうえい出動しゅつどう治安ちあん出動しゅつどうひとしにあたっては事前じぜんまた事後じご国会こっかい承認しょうにんようし、また国会こっかい自衛隊じえいたいかか定員ていいん予算よさん組織そしきなどの重要じゅうよう事項じこう議決ぎけつつうじて自衛隊じえいたい統制とうせいする[29]

りくうみそらかく自衛隊じえいたいすべ防衛ぼうえい大臣だいじん直轄ちょっかつ部隊ぶたいから構成こうせいされ、かく自衛隊じえいたいたいつとむかか防衛ぼうえい大臣だいじん幕僚ばくりょう機関きかんとして陸上りくじょう幕僚監部ばくりょうかんぶ海上かいじょう幕僚監部ばくりょうかんぶおよ航空こうくう幕僚監部ばくりょうかんぶ設置せっちされている[30]さらかく自衛隊じえいたい統合とうごう運用うんようするための幕僚ばくりょう機関きかんとして統合とうごう幕僚監部ばくりょうかんぶかれ、自衛じえいかんさい上位じょういしゃである統合とうごう幕僚ばくりょうちょうがこれを統括とうかつする[30]防衛ぼうえい大臣だいじんかく幕僚ばくりょうちょうつうじてかく自衛隊じえいたい命令めいれいはっするが、部隊ぶたい運用うんようかんしてはすべ統合とうごう幕僚ばくりょうちょうつうじておこなうものとされている。かく幕僚ばくりょうちょうは「最高さいこう専門せんもんてき助言じょげんしゃ」として防衛ぼうえい大臣だいじん補佐ほさし(自衛隊じえいたいほうだい9じょうだい2こう)、部隊ぶたいとうたいする防衛ぼうえい大臣だいじん命令めいれい執行しっこうする[29]

防衛ぼうえいしょう事務じむかたちょうである防衛ぼうえい事務次官じむじかん待遇たいぐうとうめんでは統合とうごう幕僚ばくりょうちょう同格どうかくであるが、「そのしょうちょうである大臣だいじんたすけ、しょうつとむ整理せいりし、かく部局ぶきょくおよ機関きかん事務じむ監督かんとくする」(国家こっか行政ぎょうせい組織そしきほうだい18じょう2こう)ものとされ、防衛ぼうえいしょう自衛隊じえいたい機関きかん全般ぜんぱんにわたって監督かんとく権限けんげんゆうする[31]

その防衛ぼうえいしょう所掌しょしょう事務じむかんする基本きほんてき方針ほうしんについて審議しんぎする機関きかんとして防衛ぼうえい会議かいぎ設置せっちされている。構成こうせいいん防衛ぼうえい大臣だいじん防衛ぼうえいふく大臣だいじん防衛ぼうえい大臣だいじん政務せいむかん防衛ぼうえい大臣だいじん補佐ほさかん防衛ぼうえい大臣だいじん政策せいさく参与さんよ事務次官じむじかん防衛ぼうえい審議しんぎかん内局ないきょく官房かんぼうちょうかく局長きょくちょう統合とうごうりくうみ空幕くうばく僚長、情報じょうほう本部ほんぶちょう防衛ぼうえい装備そうびちょう長官ちょうかん[30]

日本国にっぽんこく憲法けんぽうだい76じょう2こう特別とくべつ裁判所さいばんしょ設置せっち禁止きんしされているため、軍法ぐんぽう会議かいぎ軍事ぐんじ裁判所さいばんしょ軍事ぐんじ法廷ほうてい)は設置せっちされていない(したがって、軍事ぐんじ刑務所けいむしょるいく、被疑ひぎしゃ一般いっぱん同様どうよう検察庁けんさつちょう送致そうちされる。微罪びざいべつにして、禁錮きんこ以上いじょうつみ立件りっけんされるとう重大じゅうだいはん社会しゃかいてき行為こうい関与かんよしたと判断はんだんされた場合ばあい懲戒ちょうかい免職めんしょくされることがあり、また懲戒ちょうかい免職めんしょくされなくても禁錮きんこ以上いじょうつみ確定かくていすれば失職しっしょくする)。しょ外国がいこく憲兵けんぺい相当そうとうする部隊ぶたいりくうみそらかく自衛隊じえいたい警務けいむたいとして組織そしきされている[29]

部隊ぶたいおよ機関きかん 防衛ぼうえいしょう 審議しんぎかいひとし
  陸上りくじょう自衛隊じえいたい 内部ないぶ部局ぶきょく 施設しせつとう機関きかん 自衛隊じえいたいいん倫理りんり審査しんさかい
  海上かいじょう自衛隊じえいたい 大臣だいじん官房かんぼう 防衛大学校ぼうえいだいがくこう 防衛ぼうえい施設しせつ中央ちゅうおう審議しんぎかい
  航空こうくう自衛隊じえいたい 防衛ぼうえい政策せいさくきょく 防衛医科大ぼうえいいかだい学校がっこう 防衛ぼうえい人事じんじ審議しんぎかい
整備せいび計画けいかくきょく 防衛ぼうえい研究所けんきゅうじょ 防衛ぼうえい調達ちょうたつ審議しんぎかい
人事じんじ教育きょういくきょく
地方ちほう協力きょうりょくきょく
外局がいきょく 地方ちほうささえぶん部局ぶきょく
防衛ぼうえい装備そうびちょう 地方ちほう防衛ぼうえいきょく
特別とくべつ機関きかん
防衛ぼうえい会議かいぎ 統合とうごう幕僚監部ばくりょうかんぶ 共同きょうどう機関きかん 共同きょうどう部隊ぶたい
陸上りくじょう幕僚監部ばくりょうかんぶ 海上かいじょう幕僚監部ばくりょうかんぶ 自衛隊じえいたい体育たいいく学校がっこう 自衛隊じえいたい情報じょうほう保全ほぜんたい
航空こうくう幕僚監部ばくりょうかんぶ 情報じょうほう本部ほんぶ 自衛隊じえいたい中央ちゅうおう病院びょういん 自衛隊じえいたいサイバー防衛ぼうえいたい
防衛ぼうえい監察かんさつ本部ほんぶ 外国がいこくぐん用品ようひん審判しんぱんしょ 自衛隊じえいたい地区ちく病院びょういん
自衛隊じえいたい地方ちほう協力きょうりょく本部ほんぶ

規模きぼ予算よさん

編集へんしゅう
自衛じえいかんかず機関きかん規模きぼ(2023.3.31現在げんざい)[34]
機関きかん 現員げんいんひと 充足じゅうそくりつ(%)
定員ていいん(ひと) 陸上りくじょう自衛じえいかん 海上かいじょう自衛じえいかん 航空こうくう自衛じえいかん
  陸上りくじょう自衛隊じえいたい 15まん500 13まん7024 91.0
  海上かいじょう自衛隊じえいたい 4まん5293 4まん3106 95.2
  航空こうくう自衛隊じえいたい 4まん6994 4まん3694 93.0
共同きょうどう部隊ぶたい 4367 1588 4019 92.0
統合とうごう幕僚監部ばくりょうかんぶ 386
情報じょうほう本部ほんぶ 1936
防衛ぼうえい省内しょうない部局ぶきょく 50
防衛ぼうえい装備そうびちょう 407
合計ごうけい 24まん7154 22まん7442 92.2

定員ていいん

編集へんしゅう

かく自衛隊じえいたい機関きかん自衛じえいかん定員ていいん防衛ぼうえいしょう設置せっちほうだい6じょう規定きていされている。定員ていいんは、陸上りくじょう自衛隊じえいたい海上かいじょう自衛隊じえいたい航空こうくう自衛隊じえいたいわせて24まん2787にん統合とうごう幕僚監部ばくりょうかんぶなどのかく自衛隊じえいたい自衛じえいかん共同きょうどう運営うんえいされる組織そしきで4367にんである[34]自衛隊じえいたいでは、戦力せんりょく維持いじのために若年じゃくねん定年ていねん退職たいしょく制度せいど導入どうにゅうしており、おおくの自衛じえいかんは54~56さい定年ていねん退職たいしょくする[35]

2023ねん3がつ31にち現在げんざいでのそう人員じんいんは22まん7442にん(うち男性だんせい20まん7977にん女性じょせい1まん9866にん)であり、定員ていいんたいする充足じゅうそくりつ全体ぜんたいやく90%程度ていどとなっており定員ていいんれがつづいている[34]

定員ていいんれがつづいている一方いっぽうで、予算よさんじょうにおける事実じじつじょう上限じょうげん人数にんずうである実員じついんがある。これは予算よさん配分はいぶん確保かくほされる人件じんけん糧食りょうしょくとうでありれい年度ねんど時点じてんでは23まん5110にんであった。この人数にんずうたいしての充足じゅうそくりつやく95%になる[36]。これにたいして、防衛ぼうえいしょうれい6年度ねんどから自衛じえいかん増員ぞういんけて実員じついん枠組わくぐみを廃止はいしし、法律ほうりつさだめられた定員ていいん確保かくほ目指めざすとしている[36]

予備よび自衛じえいかん制度せいど

編集へんしゅう

定員ていいんとはに、しょ外国がいこくにおける予備よびやくにあたる予備よび自衛じえいかん制度せいどがある。予備よび自衛じえいかん制度せいどつね維持いじする常備じょうび自衛じえいかん人数にんずう抑制よくせいし、必要ひつようのみ増員ぞういんすることを目的もくてきとした制度せいどである。身分みぶん非常勤ひじょうきん特別とくべつしょく国家こっか公務員こうむいんで、防衛ぼうえいしょう職員しょくいん定員ていいんがいとされている。かく地方ちほう協力きょうりょく本部ほんぶ管理かんりしている。予備よび自衛じえいかんは、任務にんむ内容ないよう招集しょうしゅう義務ぎむおうじて即応そくおう予備よび自衛じえいかん予備よび自衛じえいかん予備よび自衛じえいかんの3しゅさだめている。招集しょうしゅうけておうじなければ登録とうろく抹消まっしょうされる。

予備よび自衛じえいかんかず(2023.3.31現在げんざい)[37]
機関きかん 即応そくおう予備よび自衛じえいかんひと 予備よび自衛じえいかんひと 予備よび自衛じえいかんひと
法律ほうりつじょう人数にんずう 現員げんいん 充足じゅうそくりつ(%) 法律ほうりつじょう人数にんずう 現員げんいん 充足じゅうそくりつ(%) 法律ほうりつじょう人数にんずう 現員げんいん 充足じゅうそくりつ(%)
  陸上りくじょう自衛隊じえいたい 7981 4120 51.6 4まん6000 33411 69.8 4600 2529 54.7
  海上かいじょう自衛隊じえいたい 1100 21
  航空こうくう自衛隊じえいたい 800
防衛ぼうえいとその内訳うちわけれい5年度ねんど当初とうしょ予算よさん[3]
項目こうもく 金額きんがくえん 割合わりあい(%)
人件じんけん糧食りょうしょく 6ちょう6001おく 2ちょう1969おく 32.2
維持いじなど 1ちょう8731おく 27.5
装備そうび品等ひんとう購入こうにゅう 1ちょう3622おく 20.0
基地きち対策たいさく経費けいひ 4872おく 7.1
施設しせつ整備せいび経費けいひ 2465おく 3.6
研究けんきゅう開発かいはつ 2201おく 3.2
その 2141おく 3.1
べいぐん再編さいへんとう 2217おく 3.2
けい 6ちょう8217おくえん 100

防衛ぼうえいりょく整備せいび計画けいかくしたがい、初年度しょねんどとなるれい5年度ねんどでは防衛ぼうえいりょく構築こうちくけた必要ひつよう経費けいひげた結果けっか防衛ぼうえい関係かんけい予算よさんは6ちょう8217おくえんとなった。そのうち人件じんけん糧食りょうしょくが2ちょう1969おくえん(32.2%)、教育きょういく訓練くんれん装備そうび維持いじが1ちょう8731おくえん(27.5%)、新規しんき装備そうびひん購入こうにゅうが1ちょう3622おくえん(20.0%)などである。また、自衛隊じえいたい関係かんけいとは別枠べつわくとしてざい日米にちべいぐん再編さいへんとう予算よさんとして2217おくえん(3.2%)が計上けいじょうされている[3]




しょ外国がいこくとの比較ひかく

編集へんしゅう
周辺しゅうへんこく主要しゅようこく兵力へいりょく国防こくぼう
兵力へいりょく(2023)[34] 国防こくぼう(2023)[38]
国名こくめい 陸上りくじょうまんにん 海上かいじょうまんトン) 航空こうくうすう 国防こくぼうおくあめりかドル) たいGDP比率ひりつ(%)
  日本にっぽん 14 52 370 501.6 1.2
  北朝鮮きたちょうせん 110 10 550 - -
  中国ちゅうごく 101 232 3190 2964.3 1.7
  ロシア全体ぜんたい 62 210 1430 1094.5 5.9
  ロシア極東きょくとう 8 67 320 - -
  韓国かんこく 45 29 660 479.3 2.8
  中華民国ちゅうかみんこく台湾たいわん 10 21 510 166.1 2.2
  アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく全体ぜんたい 64 720 3480 9160.1 3.4
  ざい日米にちべいぐんだい7艦隊かんたい 2 44 180 - -
  ざい韓米かんべいぐん 2 0 80 - -
  フランス 11 38 380 613.0 2.1
  イタリア 9 26 270 355.3 1.6
  イギリス 8 74 220 749.4 2.3
  ドイツ 6 21 240 668.3 1.5
  インド 124 46 910 835.7 2.4
  イラン 50 24 320 102.8 2.1
  イスラエル 13 2 360 275.0 5.3
  オーストラリア 3 18 140 323.4 1.9

自衛隊じえいたいやく24まんにんそう兵力へいりょくをもつが、そのうち陸上りくじょう兵力へいりょくにな陸上りくじょう自衛隊じえいたいやく14まんにん同盟どうめいこくであるアメリカぐんざい日米にちべいぐんざい韓米かんべいぐんあわせて4まんにんアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく同盟どうめいこくである韓国かんこくは45まんにんである。他方たほう周辺しゅうへんこくでは、中国ちゅうごく北朝鮮きたちょうせんが100まんにん以上いじょう台湾たいわんが10まんにん極東きょくとうロシアぐんが8まんにんである。主要しゅようこくにおいては、10まんにん程度ていどであるのはNATO加盟かめいこくである欧州おうしゅう諸国しょこくである。

日本にっぽん周辺しゅうへん海洋かいようかこまれた島国しまぐにであり、海上かいじょう兵力へいりょく重要じゅうようである。そのため海上かいじょう自衛隊じえいたい装備そうび拡充かくじゅうすすめられ、総トン数そうとんすうでみると52まんトンと主要しゅようこくなかでは5番目ばんめにつけている[34]。また、横須賀よこすか米国べいこくだい7艦隊かんたい(44まんトン)の母港ぼこうとなっている。しかし、近年きんねん中国ちゅうごく海洋かいよう進出しんしゅつすすんでおり、周辺しゅうへん海域かいいき展開てんかいする海上かいじょう兵力へいりょく総トン数そうとんすうにおいてはおおきくがある[34]

航空こうくう兵力へいりょくでは、作戦さくせんが370程度ていどであり、周辺しゅうへんこくなかではすうとしておおいわけではないが、ざい日米にちべいぐんとうわせると550程度ていどとなる[34]

国防こくぼうでは、主要しゅようこくなかでは日本にっぽんは1%程度ていど国防こくぼう計上けいじょうしており、絶対ぜったいてきにはたか水準すいじゅんである一方いっぽうで、NATOなどの軍需ぐんじゅ同盟どうめい欧州おうしゅう比較ひかくすると米国べいこく以外いがい同盟どうめいこくたず、また周辺しゅうへんこく国防こくぼう水準すいじゅんからすると最低さいてい水準すいじゅんである[34][38]

また、自衛隊じえいたい保有ほゆうする装備そうび維持いじ運用うんよう管理かんりなどにおいてほか西側にしがわ諸国しょこくおなじく日米にちべい安全あんぜん保障ほしょう条約じょうやくによる同盟どうめいこくアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくつよ依存いぞんしている装備そうびおおく、実戦じっせんにおけるノウハウ習得しゅうとく幹部かんぶ自衛じえいかん教育きょういく新型しんがた装備そうびかんする技術ぎじゅつ講習こうしゅうなどでも在日ざいにちまいぐんとの協力きょうりょく関係かんけい重要じゅうようされている。[よう出典しゅってん]

かく組織そしき概況がいきょう

編集へんしゅう

陸上りくじょう自衛隊じえいたい

編集へんしゅう
巡閲じゅんえつける陸自りくじ隊員たいいん
特殊とくしゅ作戦さくせんぐん
特別とくべつ儀仗ぎじょうたい

陸軍りくぐんにあたる陸上りくじょう自衛隊じえいたい日本にっぽんたいする海外かいがい勢力せいりょくによる上陸じょうりく作戦さくせん防止ぼうしし、上陸じょうりくされた場合ばあいにはこれに対処たいしょすることをおも任務にんむとする。普通ふつういわゆる歩兵ほへい基軸きじくとして、戦車せんしゃ装甲車そうこうしゃ榴弾りゅうだんほう対戦たいせんしゃロケットだん対戦たいせんしゃミサイル対空たいくうミサイルたいかんミサイルヘリコプターなどを保有ほゆうする。

陸上りくじょう自衛隊じえいたい部隊ぶたいは、方面ほうめんたい陸上りくじょうそうたいその防衛ぼうえい大臣だいじん直轄ちょっかつ部隊ぶたいから構成こうせいされ、その所掌しょしょう事務じむかか幕僚ばくりょう機関きかんとして陸上りくじょう幕僚監部ばくりょうかんぶ設置せっちされている。人員じんいん規模きぼさん自衛隊じえいたいなかで6わりめるが、けられる予算よさんれい5年度ねんどやく1ちょう9000おくえん(28%)と、海自かいじ(25%)、空自くうじ(28%)と大差たいさ[3]小銃しょうじゅうをはじめ、戦闘せんとう車輌しゃりょう一部いちぶ航空機こうくうき国産こくさんひん装備そうびしているが、輸入ゆにゅうライセンス生産せいさんによる装備そうびひんもある。遠隔えんかく操縦そうじゅう観測かんそくシステム(FFOS)のような無人むじん航空機こうくうき運用うんよう能力のうりょくつが、指揮しき通信つうしん能力のうりょく統合とうごう作戦さくせん能力のうりょく整備せいび途上とじょうにある。かく方面ほうめんたい担当たんとう地域ちいき防衛ぼうえい警備けいびになっている。また、島国しまぐにという地理ちりじょう離島りとうへの武力ぶりょく侵攻しんこうそなえた水陸すいりく機動きどうだん配備はいびされている。また、2020ねんごろからさきとう諸島しょとうなどの島嶼とうしょ駐屯ちゅうとん新設しんせつおこない、防衛ぼうえいりょく増強ぞうきょうおこなっている。

特殊とくしゅ作戦さくせんぐん(SOG)

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2004ねん設立せつりつされた陸上りくじょう自衛隊じえいたい特殊とくしゅ部隊ぶたい

特別とくべつ儀仗ぎじょうたい

編集へんしゅう

国賓こくひん他国たこく元首げんしゅむかえるための特別とくべつ儀仗ぎじょうたい(だい302保安ほあん警務けいむ中隊ちゅうたいから編成へんせい)がある。だい302保安ほあん警務けいむ中隊ちゅうたい特別とくべつ儀仗ぎじょうにて要人ようじんむかえるという任務にんむ性質せいしつから入隊にゅうたいにはルックスが重要じゅうようされており、いわゆるイケメンの陸上りくじょう自衛じえいかんになう。[39]

海上かいじょう自衛隊じえいたい

編集へんしゅう
特別とくべつ警備けいびたい

海軍かいぐんにあたる海上かいじょう自衛隊じえいたいは、海洋かいよう国家こっかである日本にっぽん防衛ぼうえいりょく中核ちゅうかくになっている。護衛ごえいかん潜水せんすいかん機雷きらいせん艦艇かんてい輸送ゆそうかん哨戒しょうかい、ヘリコプターなどを保有ほゆうする。

海上かいじょうからの侵略しんりゃく阻止そしし、また艦船かんせん航空機こうくうき潜水艦せんすいかんとう脅威きょうい排除はいじょして、海上かいじょう交通こうつう安全あんぜん確保かくほすることをおも任務にんむとする。年間ねんかんつうじて、日本にっぽん周辺しゅうへん海域かいいき哨戒しょうかい任務にんむおこなっており、国籍こくせき不明ふめい潜水せんすいかん他国たこく艦艇かんてい不審ふしんせん遭難そうなん信号しんごうなどを探知たんちした場合ばあいは、哨戒しょうかいスクランブル発進はっしんさせ、護衛ごえいかん緊急きんきゅう出港しゅっこうし、対象たいしょう目標もくひょう継続けいぞく追尾ついびする態勢たいせい移行いこうする。また、弾道だんどうミサイル監視かんし迎撃げいげき任務にんむっている。

海上かいじょう自衛隊じえいたい部隊ぶたいは、自衛じえい艦隊かんたい地方ちほうたい教育きょういく航空こうくう集団しゅうだん練習れんしゅう艦隊かんたいその防衛ぼうえい大臣だいじん直轄ちょっかつ部隊ぶたいから構成こうせいされ、その所掌しょしょう事務じむかか幕僚ばくりょう機関きかんとして海上かいじょう幕僚監部ばくりょうかんぶ設置せっちされている。定数ていすうやく4まん5000であり[34]予算よさんやく1ちょう6000おくえん[3]艦艇かんてい潜水せんすいかん航空機こうくうきかく陸上りくじょう基地きち運用うんようする。日本にっぽん海洋かいよう国家こっかであり、通商つうしょう貿易ぼうえき国家こっかであることから、シーレーン安全あんぜん確保かくほ重視じゅうしし、太平洋戦争たいへいようせんそうだい東亜とうあ戦争せんそう)のせんくんから たい潜水せんすいかんせん能力のうりょくたい機雷きらいせん能力のうりょく重点じゅうてんいている[40]保有ほゆうするイージスかん一部いちぶにはBMD能力のうりょく付与ふよされており、ミサイル防衛ぼうえい中核ちゅうかくになう。いずもかた護衛ごえいかんひゅうががた護衛ごえいかんおおすみがた輸送ゆそうかん離島りとう防衛ぼうえいだい規模きぼ災害さいがい対処たいしょのシーベースとしても活動かつどうできる。艦艇かんていとしては歴代れきだい最大さいだい自衛じえいかんいずもかた護衛ごえいかん一番いちばんかんいずも」が2015ねん平成へいせい27ねん)3がつ就役しゅうえきした。

特別とくべつ警備けいびたい(SBU)

編集へんしゅう

2001ねん設立せつりつされた海上かいじょう自衛隊じえいたい特殊とくしゅ部隊ぶたいであり、自衛隊じえいたいとしてははつ特殊とくしゅ部隊ぶたいである。

航空こうくう自衛隊じえいたい

編集へんしゅう
 
ブルーインパルスT-4展示てんじ飛行ひこう

空軍くうぐんにあたる航空こうくう自衛隊じえいたい平時へいじにおいては日本にっぽん周辺しゅうへん空域くういき警戒けいかい監視かんしし、領空りょうくううち不法ふほう侵入しんにゅうしようとする航空機こうくうきたいして、戦闘せんとうスクランブル発進はっしんさせて、たい領空りょうくう侵犯しんぱん措置そちをとるほか、災害さいがい派遣はけん国際こくさい緊急きんきゅう援助えんじょたい業務ぎょうむとうおこなっている。また、有事ゆうじにおいては、航空こうくう優勢ゆうせい確保かくほによる防空ぼうくう侵入しんにゅうしてくる陸海りくかい戦力せんりょく航空こうくう阻止そし近接きんせつ航空こうくう支援しえんおも任務にんむとする。

航空こうくう自衛隊じえいたい部隊ぶたいは、航空こうくうそうたい航空こうくう支援しえん集団しゅうだん航空こうくう教育きょういく集団しゅうだん航空こうくう開発かいはつ実験じっけん集団しゅうだんその防衛ぼうえい大臣だいじん直轄ちょっかつ部隊ぶたいから構成こうせいされ、その所掌しょしょう事務じむかか幕僚ばくりょう機関きかんとして航空こうくう幕僚監部ばくりょうかんぶ設置せっちされている。定数ていすうやく4まん7000にんであり[34]予算よさんやく1ちょう0800おくえん[3]。アメリカせい大型おおがた戦闘せんとうF-15およF-35Aおなじくアメリカせい用途ようと戦闘せんとうF-16をベースとしたF-2戦闘せんとうをはじめ、E-767早期そうき警戒けいかい管制かんせいや、KC-767空中くうちゅう給油きゅうゆパトリオットミサイルバッジシステムJADGE導入どうにゅう装備そうびしている。高度こうど救助きゅうじょ能力のうりょく航空こうくう救難きゅうなんだん災害さいがい派遣はけんでも活動かつどうしている。

共同きょうどう部隊ぶたいおよ施設しせつ

編集へんしゅう

かく自衛隊じえいたい共同きょうどう部隊ぶたいとして、自衛隊じえいたいサイバー防衛ぼうえいたいおよ自衛隊じえいたい情報じょうほう保全ほぜんたい設置せっちされている。隊員たいいんは、りくうみそらかく自衛隊じえいたい混成こんせいであり、常設じょうせつ統合とうごう部隊ぶたいとして統合とうごう幕僚ばくりょうちょう指揮しきにある。また、共同きょうどう機関きかんとして自衛隊じえいたい地方ちほう協力きょうりょく本部ほんぶ自衛隊じえいたい病院びょういんなどが、防衛ぼうえいしょう特別とくべつ機関きかんとして情報じょうほう本部ほんぶなどが設置せっちされている。

また、幹部かんぶかんなどの教育きょういくとうおこな防衛大学校ぼうえいだいがくこう防衛医科大ぼうえいいかだい学校がっこうおよび防衛ぼうえい研究所けんきゅうじょ防衛ぼうえいしょう施設しせつとう機関きかんとして設置せっちされている。

活動かつどう

編集へんしゅう

自衛隊じえいたいほうじょう自衛隊じえいたいくに防衛ぼうえいしゅたる任務にんむとし、必要ひつようおう公共こうきょう秩序ちつじょ維持いじにあたるものとされている。このしゅたる任務にんむ該当がいとうする自衛隊じえいたい活動かつどうが「防衛ぼうえい出動しゅつどう」であり、公共こうきょう秩序ちつじょ維持いじかんする活動かつどうとして「治安ちあん出動しゅつどう」「災害さいがい派遣はけんとう位置いちづけられている[29]。そのしゅたる任務にんむ遂行すいこう支障ししょうしょうじない限度げんどにおいて、べつ法律ほうりつさだめる任務にんむ実施じっしするものとされており、具体ぐたいてきには重要じゅうよう影響えいきょう事態じたいほうPKO協力きょうりょくほうもとづく海外かいがい派遣はけんがこれに該当がいとうする。

防衛ぼうえい出動しゅつどう

編集へんしゅう

自衛隊じえいたい防衛ぼうえい出動しゅつどう自衛隊じえいたいほうだい76じょうによってさだめられており、他国たこくからの武力ぶりょく攻撃こうげき発生はっせいした事態じたいまた武力ぶりょく攻撃こうげき発生はっせいする明白めいはく危険きけん切迫せっぱくしているとみとめられるにいたった事態じたいおよび、くに密接みっせつ関係かんけいにある他国たこくたいする武力ぶりょく攻撃こうげき発生はっせいし、これによりくに存立そんりつおびやかされ、国民こくみん生命せいめい自由じゆうおよ幸福こうふく追求ついきゅう権利けんり根底こんていからくつがえされる明白めいはく危険きけんがある事態じたいさいして、内閣ないかく総理そうり大臣だいじん自衛隊じえいたい出動しゅつどうめいじるものである。出動しゅつどうにあたっては原則げんそくとして事前じぜん国会こっかい承認しょうにんようする。出動しゅつどうめいじられた部隊ぶたいは、日本にっぽん防衛ぼうえいするため、必要ひつよう武力ぶりょく行使こうしすることができる(自衛隊じえいたいほうだい88じょう[29]実際じっさい武力ぶりょく行使こうしおこなうかかの判断はんだんは、自衛隊じえいたい最高さいこう指揮しき監督かんとくけんゆうする内閣ないかく総理そうり大臣だいじんおこなうものとほぐされている。これまでに防衛ぼうえい出動しゅつどうめいじられたことはない。[よう出典しゅってん]

災害さいがい派遣はけん

編集へんしゅう
2004ねん平成へいせい16ねん)10がつ28にち撮影さつえい
新潟にいがたけん中越なかこし地震じしん
2011ねん平成へいせい23ねん)3がつ13にち
東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい

自衛隊じえいたい災害さいがい派遣はけん自衛隊じえいたいほうだい83じょうによってさだめられており、自然しぜん災害さいがい人為じんいてき災害さいがいわず災害さいがいかく都道府県とどうふけん知事ちじなどの要請ようせいによって防衛ぼうえい大臣だいじんまたはその指定していするもの方面ほうめん総監そうかん自衛じえい艦隊かんたい司令しれいかんなど)が部隊ぶたい出動しゅつどう命令めいれいし、救援きゅうえん活動かつどうおこな[29]災害さいがいさいし、要請ようせいついとまがない緊急きんきゅう事態じたいかんがえられる場合ばあい震度しんど5じゃく以上いじょうなど)は要請ようせいたないで情報じょうほう収集しゅうしゅう救助きゅうじょのため部隊ぶたい派遣はけんすることができる。災害さいがい派遣はけんにはだい規模きぼ災害さいがい派遣はけん原子力げんしりょく災害さいがい派遣はけんふくまれる。災害さいがい派遣はけん地震じしん台風たいふうによる集中しゅうちゅう豪雨ごうう大雨おおあめ)、三宅島みやけじま大島おおしま火山かざん噴火ふんかさい実施じっしされているほか、地下鉄ちかてつサリン事件じけん日本航空にほんこうくう123便びん墜落ついらく事故じこなど消防しょうぼうのみでは対処たいしょ困難こんなん事件じけん事故じこさいにも実施じっしされた。また、離島りとうからの急患きゅうかん輸送ゆそう遭難そうなんしゃ捜索そうさく災害さいがい派遣はけんあつかいとなる。

上記じょうきことなる類型るいけい災害さいがい派遣はけんとして、「近傍きんぼう災害さいがい派遣はけん」がある。近傍きんぼう災害さいがい派遣はけん自衛隊じえいたいほうだい83じょうだい3こうさだめられており、防衛ぼうえいしょう施設しせつ近傍きんぼうにおいて火災かさいその災害さいがい発生はっせいした場合ばあい部隊ぶたいちょう必要ひつようおうじて部隊ぶたい派遣はけんおこなうことができる[29]

災害さいがい派遣はけん件数けんすう毎年まいとしやく800かい前後ぜんこうで、2004年度ねんど平成へいせい16年度ねんど)では急患きゅうかん輸送ゆそうとし616かいいで消火しょうか支援しえんが102かい(うち近傍きんぼう災害さいがい派遣はけんが92けん)で、そのすべてをあわせ自衛隊じえいたい全体ぜんたいで884かい出動しゅつどうしている。1995ねん平成へいせい7ねん)の阪神はんしん淡路あわじ大震災だいしんさいにおいてはのべやく225まんにん派遣はけんされ、2011ねん平成へいせい23ねん)の東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいでは、3月19にち[41] から同年どうねん5がつ10日とおか[42] まで、50日間にちかん連続れんぞくして10まんにん/える規模きぼ派遣はけんおこなうなどの災害さいがい派遣はけんおこなわれた。

領空りょうくう侵犯しんぱん対応たいおう

編集へんしゅう
 
日本にっぽん防空ぼうくう識別しきべつけん

領空りょうくう侵犯しんぱんかんしては、自衛隊じえいたいほうだい84じょうにより防衛ぼうえい大臣だいじん他国たこく航空機こうくうき国際こくさいほうなどに違反いはんして日本にっぽん領空りょうくう侵入しんにゅうした場合ばあい、もしくは領空りょうくう侵犯しんぱんおそれがある場合ばあいにこれを阻止そしする措置そちおこなうことができる。領空りょうくう侵犯しんぱんたいする措置そちとしては、領空りょうくう侵犯しんぱん日本にっぽん空港くうこう着陸ちゃくりくさせるか、日本にっぽん領空りょうくうから退去たいきょさせるために必要ひつよう無線むせんによる警告けいこく誘導ゆうどう武器ぶきによる警告けいこくなどの措置そちをとることができる[29]

スクランブルは冷戦れいせんには最高さいこうとし1,000かいちかおこなわれていたが、冷戦れいせん比較的ひかくてきすくなくなり、おおよそとし100かい - 200かい程度ていどとなっている。飛行機ひこうき高速こうそく移動いどうするので、単純たんじゅん領空りょうくう侵犯しんぱんおこなわれた時点じてんでスクランブル発進はっしんするのではなく、防空ぼうくう識別しきべつけん(ADIZ:Air Defense Identification Zone)にはいった時点じてん発進はっしんし、実際じっさい領空りょうくう侵犯しんぱんきるのはとしすうかい程度ていどとなる。2008ねん現在げんざい領空りょうくう侵犯しんぱんたいして警告けいこく射撃しゃげきおこなったのは1987ねんきた沖縄おきなわ本島ほんとう上空じょうくうにおけるソ連それん侵犯しんぱん事案じあんの1かいのみである。スクランブルは、領空りょうくう侵犯しんぱんおそれのあるたいする発進はっしんのほか、ハイジャックなど非常ひじょう事態じたいこった民間みんかん護衛ごえい誘導ゆうどうなどにもおこなわれる。[よう出典しゅってん]

海上かいじょうにおける警備けいび行動こうどう

編集へんしゅう
 
日本にっぽん排他はいたてき経済けいざい水域すいいき
  日本にっぽん単独たんどくのEEZ

  韓国かんこくとの共同きょうどう開発かいはつ区域くいき

  周辺しゅうへんこくとの係争けいそう区域くいき

海上かいじょう警備けいび行動こうどう自衛隊じえいたいほうだい82じょうさだめられており、海上かいじょうにおける人命じんめい財産ざいさん治安ちあん維持いじのため特別とくべつ必要ひつようがある場合ばあい防衛ぼうえい大臣だいじん自衛隊じえいたい必要ひつよう行動こうどうをとるようめいじ、内閣ないかく総理そうり大臣だいじん承認しょうにんける[29]

海上かいじょう警備けいび行動こうどうは1999ねん平成へいせい11ねん)3がつ23にちから24にちにかけて不審ふしんせん北朝鮮きたちょうせん工作こうさくせん)が日本にっぽん領海りょうかいない侵入しんにゅうした事件じけん能登半島のとはんとうおき不審ふしんせん事件じけん)のさいはじめて発動はつどうされ、この命令めいれいもとづき威嚇いかくとして護衛ごえいかんけい25かい射撃しゃげきたいせん哨戒しょうかいP-3Cがけい12はつたいせんばくだん投下とうか実施じっしした。また2004ねん平成へいせい16ねん)11がつ10日とおか沖縄おきなわけんさきとう諸島しょとう周辺しゅうへん中国ちゅうごく海軍かいぐん潜水せんすいかん潜航せんこう状態じょうたい領海りょうかい侵犯しんぱんした事件じけんかんきゅう原子力げんしりょく潜水せんすいかん領海りょうかい侵犯しんぱん事件じけん)のさいにも発動はつどうされ、哨戒しょうかいP-3C、たいせんヘリSH-60J、護衛ごえいかん「ゆうだち」「くらま」による追跡ついせきおこなわれた。

1996ねん平成へいせい8ねん)、国連こくれん海洋かいようほう条約じょうやく批准ひじゅんさいし、同年どうねん12がつ自衛隊じえいたい部隊ぶたいどう条約じょうやくさだめるところにより、日本にっぽん領海りょうかいおよ内水うすい潜没せんぼつ航行こうこうする潜水せんすいかんたいして浮上ふじょう・掲旗要求ようきゅう退去たいきょ要求ようきゅうおこなうにあたり、あらかじめ閣議かくぎにおいてその基本きほん方針ほうしん手順てじゅん決定けっていしておき、個々ここ事案じあん発生はっせいに、あらためて個別こべつ閣議かくぎ決定けっていることなく、内閣ないかく総理そうり大臣だいじん判断はんだんにより、自衛隊じえいたい部隊ぶたい迅速じんそく対処たいしょむね閣議かくぎ決定けってい(「くに領海りょうかいおよ内水うすい潜没せんぼつ航行こうこうする外国がいこく潜水せんすいかんへの対処たいしょについて」)がなされた。2004ねん平成へいせい16ねん)11月10にち早朝そうちょう国籍こくせき不明ふめい潜水せんすいかんさきとう群島ぐんとう周辺しゅうへん海域かいいき日本にっぽん領海りょうかいないみなみからきた方向ほうこう潜没せんぼつ航行こうこうしているのを海自かいじ哨戒しょうかい(P-3C)が確認かくにんしたことから、所要しょよう措置そちこうずるために、同日どうじつ上記じょうき閣議かくぎ決定けっていまえ、1999ねん平成へいせい11ねん)の能登半島のとはんとうおき不審ふしんせん事案じあん以来いらい2度目どめとなる海上かいじょう警備けいび行動こうどう発令はつれいされた[43]

弾道だんどうミサイルとう破壊はかい措置そち

編集へんしゅう
 
2007ねん平成へいせい19ねん)12月17にち
護衛ごえいかんこんごう」からのRIM-161(SM-3)の発射はっしゃ

弾道だんどうミサイル防衛ぼうえい(BMD)にかんする行動こうどう類型るいけいとしては、自衛隊じえいたいほうだい82じょうの3に「弾道だんどうミサイルとう破壊はかい措置そち」がさだめられている。この条項じょうこうは2003ねん平成へいせい15ねん)に弾道だんどうミサイル防衛ぼうえいシステム導入どうにゅう決定けっていされたことをけ、2005ねん平成へいせい17ねん)のほう改正かいせい整備せいびされた[29]

弾道だんどうミサイルとう落下らっかにより人命じんめいまたは財産ざいさんたいして重大じゅうだい被害ひがいしょうじるとみとめられる事態じたいたいして適用てきようされる条項じょうこうで、内閣ないかく総理そうり大臣だいじん承認しょうにん防衛ぼうえい大臣だいじん部隊ぶたい必要ひつよう措置そちをとることをめいずる。内閣ないかく総理そうり大臣だいじん承認しょうにんけるひまがない緊急きんきゅう場合ばあいにはあらかじめ作成さくせいされた緊急きんきゅう対処たいしょ要領ようりょうしたがって部隊ぶたい出動しゅつどうめいずる。どうじょうによる措置そちがとられた場合ばあい内閣ないかく総理そうり大臣だいじんはその結果けっか国会こっかい報告ほうこくする必要ひつようがある[29]

かく自衛隊じえいたい弾道だんどうミサイル防衛ぼうえいかんする装備そうび整備せいびすすめており、弾道だんどうミサイルの探知たんち手段しゅだんとしてイージスかん改修かいしゅう新型しんがた地上ちじょう配備はいびがたレーダーの配備はいび既存きそんレーダーの改修かいしゅうおこなわれる。また迎撃げいげきミサイルとしてスタンダードミサイル SM-3パトリオットミサイル PAC-3配備はいび決定けっていしている。

2009ねん平成へいせい21ねん)3がつ27にち政府せいふ安全あんぜん保障ほしょう会議かいぎひら北朝鮮きたちょうせんが「人工じんこう衛星えいせい名目めいもく発射はっしゃした長距離ちょうきょり弾道だんどうミサイルが日本にっぽん領土りょうど領海りょうかい落下らっかする事態じたいそなえ、ミサイル防衛ぼうえい(MD)システムで迎撃げいげきする方針ほうしんめた。これをけ、浜田はまだやすしいち防衛ぼうえいしょう自衛隊じえいたいほう82じょう2のだい3こうもとづき「破壊はかい措置そち命令めいれい」を自衛隊じえいたい発令はつれいした。[よう出典しゅってん]

治安ちあん出動しゅつどう

編集へんしゅう

自衛隊じえいたい治安ちあん出動しゅつどう自衛隊じえいたいほうだい78じょうおよびだい81じょうによってさだめられており、だい78じょうでは命令めいれいによる治安ちあん維持いじさだめている。内乱ないらん騒擾そうじょう状態じょうたいなどなんらかの理由りゆうにより警察けいさつちからのみでの治安ちあん維持いじ不可能ふかのうとなった場合ばあい内閣ないかく総理そうり大臣だいじん命令めいれいにより出動しゅつどうする。国会こっかい承認しょうにん命令めいれい出動しゅつどう20日はつか以内いない付議ふぎされる[29]

だい81じょうでは都道府県とどうふけん知事ちじからの要請ようせいけた場合ばあい治安ちあん維持いじさだめており、国会こっかい承認しょうにん必要ひつようなく内閣ないかく総理そうり大臣だいじん命令めいれいによって出動しゅつどうおこなう。基本きほんてき治安ちあん維持いじ活動かつどう場合ばあい警察官けいさつかん職務しょくむ執行しっこうほう準用じゅんようする[29]この治安ちあん出動しゅつどうは、1960年代ねんだい安保あんぽ闘争とうそうさい発動はつどう検討けんとうされたが、実際じっさいには出動しゅつどうしなかった。これまでに治安ちあん出動しゅつどうめいじられたことはない。[よう出典しゅってん]

国民こくみん保護ほごとう派遣はけん

編集へんしゅう

2004ねん平成へいせい16ねん)に制定せいていされた国民こくみん保護ほごほうならびに自衛隊じえいたいほう一部いちぶ改正かいせいする法律ほうりつにより、改正かいせいされたいわゆる改正かいせい自衛隊じえいたいほうだい75じょうには、自衛隊じえいたいあらたな行動こうどう類型るいけいとして国民こくみん保護ほごとう派遣はけんくわわることとなった。

武力ぶりょく攻撃こうげきやテロなどが発生はっせいしたさい都道府県とどうふけん知事ちじ要請ようせいもとづき、防衛ぼうえい大臣だいじんいのち国民こくみん保護ほごのための措置そちをとることができるとされた。国民こくみん保護ほご派遣はけんではなく、国民こくみん保護ほごひとし派遣はけんとして規定きていされているのは、国民こくみん保護ほごほう想定そうていする事態じたいとして武力ぶりょく攻撃こうげきのみならず、テロにさいしても武力ぶりょく攻撃こうげき事態じたいじゅんじた措置そちがとれるように柔軟じゅうなん表現ひょうげんったため[29]

この国民こくみん保護ほごとう派遣はけんにおいて自衛隊じえいたいたす役割やくわりとしては、武力ぶりょく攻撃こうげき事態じたいひとしまた緊急きんきゅう対処たいしょ事態じたいにおいて、避難ひなん住民じゅうみん誘導ゆうどう集合しゅうごう場所ばしょでの人員じんいん整理せいり避難ひなんじょうきょう把握はあくなどのほか避難ひなん住民じゅうみんへの食料しょくりょうひんおよ飲料いんりょうすい供給きょうきゅう物資ぶっし供給きょうきゅう医療いりょう活動かつどう捜索そうさくおよ救出きゅうしゅつなどの活動かつどうおも期待きたいされている。そのにも、武力ぶりょく攻撃こうげき災害さいがいなどへの対処たいしょ被災ひさいじょうきょう把握はあく人命じんめい救助きゅうじょ活動かつどう消防しょうぼうおよ水防すいぼう活動かつどう、NBC汚染おせん対処たいしょなどが想定そうていされ、また、武力ぶりょく攻撃こうげき災害さいがいなどの応急おうきゅう復旧ふっきゅうにおいて危険きけん瓦礫がれき除去じょきょ施設しせつなどの応急おうきゅう復旧ふっきゅう汚染おせん除去じょきょなども想定そうていされている[29]

改正かいせい自衛隊じえいたいほうでは、だい75じょうにおいて即応そくおう予備よび自衛じえいかん予備よび自衛じえいかん国民こくみん保護ほごとう派遣はけん可能かのうとなる[29]

国民こくみん保護ほごとう派遣はけんにおける自衛隊じえいたい権限けんげんは、警察官けいさつかん職務しょくむ執行しっこうほう避難ひなんとう措置そち犯罪はんざい予防よぼうおよ制止せいし立入たちいり武器ぶき使用しよう権限けんげん行使こうしする警察官けいさつかん相当そうとう権限けんげん行使こうしできるほか市町村しちょうそんちょうなどがそのにいない場合ばあいかぎり、自衛じえいかん退避たいひ指示しじ応急おうきゅう公用こうよう負担ふたん警戒けいかい区域くいき設定せってい住民じゅうみんなどにたいする協力きょうりょく要請ようせいなどの権限けんげん行使こうしすることができるとされている[29]

なお、国民こくみん保護ほごとう派遣はけんめいぜられた場合ばあいのほか、防衛ぼうえい出動しゅつどうまた治安ちあん出動しゅつどうめいぜられた場合ばあい必要ひつようがあれば自衛隊じえいたい国民こくみん保護ほごのための措置そちをとることができる[29]

海外かいがい派遣はけん

編集へんしゅう

部隊ぶたい派遣はけん

編集へんしゅう
 
2006ねん平成へいせい18ねん)3がつ15にち
インド洋いんどよう派遣はけんで、アメリカ海軍かいぐんミサイル駆逐くちくかんディケーター」へ燃料ねんりょう補給ほきゅうおこな海上かいじょう自衛隊じえいたい補給ほきゅうかんときわ
 
2013ねん平成へいせい25ねん)4がつ9にち
挨拶あいさつわす笑顔えがおイラク少年しょうねん戦争せんそう復興ふっこう支援しえんをするけい装甲そうこう機動きどうしゃ隊員たいいん

1980年代ねんだいまでは、専守防衛せんしゅぼうえい論議ろんぎとのからみで、部隊ぶたい海外かいがい派遣はけんおこなわれなかった。冷戦れいせん終結しゅうけつともなう、国際こくさい政治せいじ環境かんきょう変化へんかけて、湾岸わんがん戦争せんそうの1991ねん平成へいせい3ねん)のペルシャ湾ぺるしゃわんへの掃海そうかいてい派遣はけん自衛隊じえいたいペルシャ湾ぺるしゃわん派遣はけん)を皮切かわきりに、それ以降いこうPKO協力きょうりょくほうもとづくカンボジアひがしティモールなどへのPKO業務ぎょうむ国際こくさい緊急きんきゅう援助えんじょたい業務ぎょうむおこなっている[24]

そのに、自衛隊じえいたいアメリカ同時どうじ多発たはつテロ事件じけんテロ対策たいさく特別とくべつ措置そちほうによりインド洋いんどよう周辺しゅうへんにて補給ほきゅうかんによる他国たこく艦船かんせんへの燃料ねんりょう物資ぶっし補給ほきゅう輸送ゆそうによる物資ぶっし輸送ゆそうおこなっている。インド洋いんどよう派遣はけんする船舶せんぱく補給ほきゅうかん2せきおよび護衛ごえいかん3せき以内いないさだめられている。また輸送ゆそうにおいては輸送ゆそうおこな航空こうくう自衛隊じえいたい部隊ぶたい自衛じえいかんかず相応そうおうする数量すうりょう拳銃けんじゅうひとし所持しょじみとめられている。また、イラク戦争せんそうイラク復興ふっこう援助えんじょのために、イラク復興ふっこう支援しえん特別とくべつ措置そちほうもとづき、陸上りくじょう自衛隊じえいたい航空こうくう自衛隊じえいたい部隊ぶたいによるイラク派遣はけんおこなっていた。

能力のうりょく構築こうちく支援しえん

編集へんしゅう

2012年度ねんど平成へいせい24年度ねんど)からひがしティモールカンボジアで、伝統でんとうてき安全あんぜん保障ほしょう分野ぶんやにおける派遣はけん開始かいしした。今後こんご東南とうなんアジア中心ちゅうしん自衛じえい官等かんとう派遣はけんする。自衛隊じえいたいは、2010ねん平成へいせい22ねん)の防衛ぼうえい計画けいかく大綱たいこうで、海賊かいぞくへの対処たいしょや、地雷じらい不発ふはつだん処理しょり災害さいがい対応たいおうなどの能力のうりょく構築こうちく支援しえん(キャパシティ・ビルディング)の推進すいしん表明ひょうめいしており[44]インドネシアベトナムモンゴルでも実施じっししている[45]

不発ふはつだん処理しょり

編集へんしゅう

不発ふはつだん処理しょりかんしては自衛隊じえいたいほう附則ふそくだい4こう記載きさいされている[29]が、防衛ぼうえい大臣だいじん命令めいれい出動しゅつどうするむねのみが記載きさいされているだけで、そのこまかい規定きていはない。出動しゅつどう回数かいすう災害さいがい派遣はけんよりおおく、2003年度ねんど平成へいせい15年度ねんど)までに113,703かい出動しゅつどうし、けい5,444tの不発ふはつだん処理しょりしている。[よう出典しゅってん]

広報こうほう活動かつどう

編集へんしゅう
 
自衛隊じえいたい音楽おんがくさいでの広報こうほう活動かつどう

陸上りくじょう自衛隊じえいたい広報こうほうセンター海上かいじょう自衛隊じえいたい佐世保させぼ史料しりょうかん海上かいじょう自衛隊じえいたいくれ史料しりょうかん鹿屋かのや航空こうくう基地きち史料しりょうかん浜松はままつ広報こうほうかんなど、各地かくち広報こうほうよう観光かんこうよう施設しせつもうけており、かく自衛隊じえいたい装備そうびひんや、日本にっぽんぐん兵器へいき展示てんじされ、また歴史れきし活動かつどう広報こうほうおこなわれている。

自衛隊じえいたい地方ちほう協力きょうりょく本部ほんぶかく基地きち駐屯ちゅうとんなどは、地方ちほうきょくラジオなどでレギュラー番組ばんぐみっており、毎週まいしゅう自衛隊じえいたい情報じょうほう発信はっしんしている[46]。これらの番組ばんぐみ自衛じえいかん出演しゅつえんしており、好評こうひょう全国ぜんこく放送ほうそうされる番組ばんぐみもある[47]

その活動かつどう

編集へんしゅう
外交がいこう活動かつどう
いくつかのくに在外ざいがい公館こうかんには、軍事ぐんじかんする情報じょうほう収集しゅうしゅう担当たんとうする防衛ぼうえいちゅう在官ざいかん派遣はけんしている。いちもしくははた派遣はけんされ、軍人ぐんじん外交がいこうかん身分みぶんあわち、軍事ぐんじ分野ぶんやにおける各国かっこく交流こうりゅう促進そくしんと、軍事ぐんじ情報じょうほう合法ごうほうてき収集しゅうしゅう実施じっしする。かれらが情報じょうほうは、外務省がいむしょう防衛ぼうえいしょう共有きょうゆうし、活用かつようする。
特殊とくしゅ事件じけんへの協力きょうりょく
警察けいさつ消防しょうぼう民間みんかん医療いりょう機関きかんでは対処たいしょむずかしい事件じけん協力きょうりょく地下鉄ちかてつサリン事件じけん福島ふくしまだいいち原子力げんしりょく発電はつでんしょ事故じこでの物質ぶっしつ特定とくてい除染じょせん作業さぎょう患者かんじゃ治療ちりょうなどがげられる。また、警察けいさつ消防しょうぼうたいして、たいテロ訓練くんれん教育きょういく指導しどうをしている[48]
救助きゅうじょ活動かつどう
登山とざんきゃくやま遭難そうなんしたり、海水浴かいすいよくきゃく漁民ぎょみんうみ遭難そうなんしたとき消防しょうぼう警察けいさつ海上保安庁かいじょうほあんちょうとも出動しゅつどうして救助きゅうじょ活動かつどうくわわることがある。
急患きゅうかん輸送ゆそう
離島りとう山間さんかん海上かいじょう船舶せんぱくなどで急患きゅうかん発生はっせいし、病院びょういんへの輸送ゆそう手段しゅだんがない場合ばあい自衛隊じえいたい患者かんじゃ輸送ゆそうすることがある。
皇族こうぞく政治せいじなど要人ようじん輸送ゆそう
政府せいふ専用せんよう運用うんよう詳細しょうさい日本国にっぽんこく政府せいふ専用せんようおよ特別とくべつ航空こうくう輸送ゆそうたい参照さんしょう
イベントの支援しえん
さっぽろゆきまつりでのゆきぞう製作せいさくオリンピック国民こくみん体育たいいく大会たいかいなどの協力きょうりょくオリンピック支援しえん集団しゅうだんなど参照さんしょうだい規模きぼなイベント以外いがいでも、各地かくちまつりなどに積極せっきょくてき協力きょうりょくしており、音楽おんがくたいや、隊員たいいんのパレードなどでイベントをげる[49]
学術がくじゅつ分野ぶんやへの協力きょうりょく
砕氷さいひょうかん南極なんきょく観測かんそくせん)「しらせ」の運用うんようや、南極なんきょく地域ちいきへの隊員たいいん派遣はけんなど、南極なんきょく観測かんそくへの協力きょうりょく
土木どぼく工事こうじ受託じゅたく
陸上りくじょう自衛隊じえいたい施設しせつなどを中心ちゅうしんに、土木どぼく工事こうじとう受託じゅたくおこなう。
スポーツへの協力きょうりょく
開幕かいまくしきでの国歌こっかきみ演奏えんそう[50] や、戦闘せんとう使つかっての展示てんじ飛行ひこう[51] などのイベントを実施じっしする。また、自衛隊じえいたい独自どくじにチームを結成けっせいし、社会しゃかいじんリーグや各地かくち試合しあい出場しゅつじょうするなどの活動かつどうおこなっている[52]
自衛隊じえいたい体育たいいく学校がっこうでは、「特別とくべつ体育たいいく課程かてい」があり、隊員たいいんなかでもとく資質ししつすぐれたものえらんでオリンピック選手せんしゅ要員よういんとして養成ようせいしている。円谷つぶらや幸吉こうきちなどをはじめ、自衛じえいかんのメダリストも多数たすう輩出はいしゅつしている。
また、日本にっぽんではじゅう規制きせいきびしく、とく拳銃けんじゅう民間みんかんじん所持しょじするのはほぼ不可能ふかのうなので、拳銃けんじゅうによる射撃しゃげきふくまれる競技きょうぎ選手せんしゅは、ほとんどが自衛じえいかん警察官けいさつかんである。また、陸上りくじょう自衛隊じえいたい朝霞駐屯地あさかちゅうとんちのように、射撃しゃげき競技きょうぎ試合しあい会場かいじょうとして駐屯ちゅうとんない射撃しゃげきじょう場合ばあいもある[53]
メディアへの協力きょうりょく
映画えいがゲームアニメなどで協賛きょうさんすることがある。とくに、作中さくちゅう戦車せんしゃ軍艦ぐんかん戦闘せんとうなどが登場とうじょうする場合ばあい、これら兵器へいきうごいているシーンを撮影さつえいしたり、動作どうさおん録音ろくおんするためには自衛隊じえいたい協力きょうりょく不可欠ふかけつ場合ばあいおおい。たん撮影さつえい協力きょうりょくする以外いがいにも、作中さくちゅう軍事ぐんじてき知識ちしきのアドバイスをおこな場合ばあいもある。

階級かいきゅうおよびはたあきら

編集へんしゅう

陸上りくじょう自衛隊じえいたい海上かいじょう自衛隊じえいたい航空こうくう自衛隊じえいたい自衛じえいかん階級かいきゅうは、自衛隊じえいたいほうもとづき、それぞれりくすすむうみしょうそらしょう最高さいこうとし、それぞれ16かいきゅうさだめられている[54]階級かいきゅう呼称こしょう陸海空りくかいくうそれぞれが完全かんぜん対応たいおうしており、しょう階級かいきゅうのぞいて略称りゃくしょうおなじになる(はた・1・2など)。3じょう以上いじょう幹部かんぶ自衛じえいかんとし[55]、そのうちすすむはた高級こうきゅう幹部かんぶ、1・2上級じょうきゅう幹部かんぶ、3・1じょう中級ちゅうきゅう幹部かんぶ、2じょう・3じょう初級しょきゅう幹部かんぶ。そのした准尉じゅんいがあり、さらに下士官かしかんへい相当そうとうする曹・階級かいきゅうもうけられている。かく自衛隊じえいたいではこれら階級かいきゅうおうじて階級かいきゅうあきらさだめられている。

自衛じえいかん階級かいきゅう[56]
区分くぶん   陸上りくじょう自衛隊じえいたい   海上かいじょう自衛隊じえいたい   航空こうくう自衛隊じえいたい
幹部かんぶ 将官しょうかん はた   統合とうごう幕僚ばくりょうちょうたるりくすすむ
  陸上りくじょう幕僚ばくりょうちょうたるりくすすむ
  りくすすむ
  統合とうごう幕僚ばくりょうちょうたるうみしょう
  海上かいじょう幕僚ばくりょうちょうたるうみしょう
  うみしょう
  統合とうごう幕僚ばくりょうちょうたるそらしょう
  そらはた幕僚ばくりょうちょうたるそらしょう
  そらしょう
はた   りくすすむ   うみしょう   そらしょう
佐官さかん いち   一等いっとうりくたすく   一等いっとううみ   一等いっとう空佐くうさ
  とうりくたすく   とううみ   とう空佐くうさ
さん   さんとうりくたすく   さんとううみ   さんとう空佐くうさ
尉官いかん いちじょう   一等いっとうりくじょう   一等いっとううみじょう   一等いっとうそらじょう
じょう   とうりくじょう   とううみじょう   とうそらじょう
さんじょう   さんとうりくじょう   さんとううみじょう   さんとうそらじょう
准尉じゅんい   じゅんりくじょう   じゅんうみじょう   じゅんそらじょう
曹士 曹長そうちょう   りく曹長そうちょう   海曹かいそうちょう   そら曹長そうちょう
いち   一等いっとうりく   一等いっとう海曹かいそう   一等いっとうそら
  とうりく   とう海曹かいそう   さんとう海曹かいそう
さん   さんとうりく   さんとう海曹かいそう   さんとうそら
士長しちょう   陸士りくしちょう   海士あまおさむ   そら士長しちょう
いち   一等いっとう陸士りくし   一等いっとう海士あもう   一等いっとうそら
  とう陸士りくし   とう海士あま   とうそら
自衛じえいかん候補こうほせい   自衛じえいかん候補こうほせい   自衛じえいかん候補こうほせい   自衛じえいかん候補こうほせい

将官しょうかん

編集へんしゅう

将官しょうかんはたはたふたつがもうけられている。はたりくすすむうみしょうそらしょう)のなかでも統合とうごう幕僚ばくりょうちょうたるはたおよ陸上りくじょう幕僚ばくりょうちょう海上かいじょう幕僚ばくりょうちょうまた航空こうくう幕僚ばくりょうちょうたるしょうは、法令ほうれいじょうしょう同一どういつであるが事実じじつじょう別個べっこ階級かいきゅうとされ、大将たいしょう相当そうとうするあつかいがなされており、よっぼし階級かいきゅうしょう階級かいきゅうめい大将たいしょう英訳えいやく適用てきようされるとうしょうことなっている[57]。なお、統合とうごう幕僚ばくりょうちょう就任しゅうにんしゃひだりむね(ポケット)にその身分みぶんしめ統合とうごう幕僚ばくりょうちょうしょう着用ちゃくようする。また、はた公務員こうむいん指定していしょく適用てきようける「はたおぎなえいち)」とそれ以外いがいの「はたおぎなえ)」の段階だんかいけられている。なお、自衛隊じえいたいには1スターランク相当そうとうする階級かいきゅういが、外国がいこく軍隊ぐんたい将官しょうかん人事じんじバランスに対応たいおうした措置そちられている。

佐官さかん尉官いかん

編集へんしゅう

佐官さかん尉官いかんわせてろく段階だんかいけられている。定年ていねんことなり、1は57さい、2・3は56さい尉官いかんは55さいである[58]。また、俸給ほうきゅうひょうからは1は「いちいち)」「いち)」「いちさん)」の3段階だんかい細分さいぶんされている。非公式ひこうしき俗称ぞくしょうではこれを「1とう1」「3とう1」または「1いち」「1さん」(それぞれ俸給ほうきゅうひょうの1とう陸海りくかい空佐くうさいち)、1とう陸海りくかい空佐くうささん)にあたる)などとぶことがある。

1いち

編集へんしゅう

陸上りくじょう自衛隊じえいたいにおいては1いちしょくにある自衛じえいかん乗車じょうしゃする車両しゃりょうには紅色こうしょく白色はくしょくあかわくもうけて区別くべつした台座だいざ帽章ぼうしょう1個いっこほしひとつの車両しゃりょう標識ひょうしき)がかかげられ、将官しょうかんじゅんじてあつかわれるれいがある。1着任ちゃくにんしたふく師団しだんちょうはたしょく部隊ぶたいちょうだんからたい縮小しゅくしょう改変かいへん予定よてい団長だんちょうふく旅団りょだんちょう師団しだん幕僚ばくりょうちょう、その1しょくいち)がこれに該当がいとうし、これらはしょ外国がいこくぐんじゅんしょう相当そうとうとされる。海上かいじょう自衛隊じえいたいには護衛ごえいたいぐん司令しれい航空こうくうぐん司令しれいとう本来ほんらいはた役職やくしょく1いち)を代将だいしょう位置いちづけ、司令しれい乗艦じょうかん自衛じえいかんのメインマストに白地しろじ赤色あかいろさくらぼし1つの代将だいしょう掲揚けいようや、使用しよう公用こうよう車両しゃりょう通常つうじょう陸運りくうんきょくナンバーのくろ乗用車じょうようしゃ通常つうじょう1までは自衛隊じえいたいナンバーのライトバン)とし、車両しゃりょう標識ひょうしき紺色こんいろプレートに銀色ぎんいろさくらぼし1つを掲示けいじするひとしはたなみ待遇たいぐうをする。自衛隊じえいたいないでは代将だいしょう呼称こしょうとして使つかわれることはいが、しょ外国がいこくぐんからはコモドー代将だいしょう)の呼称こしょうける[59]

はたあきら

編集へんしゅう

自衛隊じえいたいでは指揮しきする指揮しきかん階級かいきゅうないし部隊ぶたい指揮しきかんはた制定せいていされている。幕僚ばくりょう長旗ながはた指揮しきかんはた[注釈ちゅうしゃく 6]場合ばあいさくらほしおおむ相当そうとう階級かいきゅうしめしており[注釈ちゅうしゃく 7]さくらぼし4つが幕僚ばくりょうちょうたるしょう[注釈ちゅうしゃく 8]を、さくらぼし3つがはたを、さくらぼし2つがはたクラスを、そして海上かいじょう自衛隊じえいたいでは、さくらぼし1つが代将だいしょうたる一等いっとううみを、それぞれあらわしている[注釈ちゅうしゃく 9]

共通きょうつうはた
内閣ないかく総理そうり大臣だいじんはた 防衛ぼうえい大臣だいじんはた 防衛ぼうえいふく大臣だいじんはた 防衛ぼうえい大臣だいじん政務せいむかんはた 統合とうごう幕僚ばくりょう長旗ながはた 司令しれいかんはた
(共同きょうどう部隊ぶたい)
           
陸上りくじょう自衛隊じえいたいはた
自衛隊じえいたいはた
連隊れんたい
陸上りくじょう幕僚ばくりょう長旗ながはた 陸上りくじょうそうたい司令しれいかんはた
方面ほうめん総監そうかんはた
師団しだん長旗ながはた 旅団りょだん長旗ながはた 団長だんちょうはた
           
海上かいじょう自衛隊じえいたいはた
自衛じえいかんはた 海上かいじょう幕僚ばくりょう長旗ながはた うみはたはた うみしょう 代将だいしょうはた
         
航空こうくう自衛隊じえいたいはた
航空こうくう自衛隊じえいたいはた 航空こうくう幕僚ばくりょう長旗ながはた 指揮しきかんはた
そらしょう
指揮しきかんはた
そらしょう
       

各国かっこく軍隊ぐんたいとの関係かんけい

編集へんしゅう

他国たこく軍隊ぐんたいとの防衛ぼうえい交流こうりゅうはかり、防衛ぼうえいしょう高官こうかん訪問ほうもん世界せかい各国かっこく国防省こくぼうしょう高官こうかん招待しょうたいなどをかえしている。また、自衛じえいかん外交がいこうかん身分みぶん併有へいゆうし、駐在ちゅうざい武官ぶかん相当そうとうする防衛ぼうえいちゅう在官ざいかん関係かんけいふか主要しゅようこく派遣はけんしている。海上かいじょう自衛隊じえいたい初任しょにん幹部かんぶせた練習れんしゅう艦隊かんたい派遣はけんもこれに貢献こうけんしている。

同盟どうめいこく

編集へんしゅう

アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく

編集へんしゅう
 
2011ねん平成へいせい23ねん)3がつ26にち
東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい東北とうほく地方ちほう太平洋たいへいようおき地震じしん)における自衛隊じえいたい災害さいがい派遣はけん活動かつどうざい日米にちべいぐんトモダチ作戦さくせんにおける陸上りくじょう自衛隊じえいたいアメリカ陸軍りくぐんアメリカ協力きょうりょく

1997ねん平成へいせい9ねん日米にちべいりょう政府せいふにより締結ていけつされた「SACO合意ごうい」(Special Action Committee on Okinawa沖縄おきなわかんする特別とくべつ行動こうどう委員いいんかい)により、日本にっぽん国防こくぼうについては日本にっぽんおも対処たいしょし、べいぐん補助ほじょであるという原則げんそくが、文書ぶんしょうえ確認かくにんされた。 連携れんけいたもつための共同きょうどう演習えんしゅうでは、戦闘せんとうのほか「日米にちべい防衛ぼうえい協力きょうりょく指針ししん(ガイドライン)」にもとづく戦闘せんとういん救出きゅうしゅつ輸送ゆそう訓練くんれんなど、多様たよう形態けいたい演習えんしゅう定期ていきてき実施じっししている[60]ざい日米にちべいぐんぜん兵力へいりょくは、やく5まんにんである。

ざい日米にちべいぐん条約じょうやくしたが日本にっぽん領土りょうどない駐留ちゅうりゅうする唯一ゆいいつ外国がいこく軍隊ぐんたいであるが、日米地位協定にちべいちいきょうていだいじょうだいよんこう(b)にもとづき、日米にちべい合同ごうどう委員いいんかいでの合意ごういのもと在日ざいにちまいぐん自衛隊じえいたい基地きち利用りようすることがひろおこなわれている[61][62][63]。またエリア567のように、自衛隊じえいたい訓練くんれん空域くういきべいぐん使つかれいもある。

協力きょうりょくこく

編集へんしゅう

オーストラリア

編集へんしゅう

日本にっぽんオーストラリアは、双方そうほうともアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくきわめて緊密きんみつ軍事ぐんじ関係かんけい構築こうちくしており、その関係かんけいから防衛ぼうえい首脳しゅのう会談かいだん他国たこくくらべて頻繁ひんぱんおこなわれている。自衛隊じえいたいイラクに派遣はけんされたときには、サマーワオーストラリアぐんとも復興ふっこう活動かつどう従事じゅうじした。

オーストラリアぐんぜん兵力へいりょくは、やく9まんにんである。[64]

2003ねん平成へいせい15ねん)9がつ日本国にっぽんこく防衛庁ぼうえいちょうとオーストラリア国防省こくぼうしょうとのあいだ防衛ぼうえい交流こうりゅう発展はってんかんする覚書おぼえがき署名しょめい

2007ねん平成へいせい19ねん)2がつ15にちには、外務がいむ防衛ぼうえい当局とうきょく審議しんぎかんきゅう協議きょうぎおこなわれ、自衛隊じえいたいオーストラリア国防こくぼうぐん共同きょうどう演習えんしゅうなどを今後こんごおこなうという方針ほうしん確認かくにんした。同年どうねん3がつには、ジョン・ハワードオーストラリア首相しゅしょう来日らいにちし、安倍晋三あべしんぞう首相しゅしょうと「安全あんぜん保障ほしょう協力きょうりょくかんするにちごう共同きょうどう宣言せんげんにちごう安保あんぽ共同きょうどう宣言せんげん)」に署名しょめいPKO共同きょうどう訓練くんれんかくミサイルなど大量たいりょう破壊はかい兵器へいき遮断しゃだんテロ対策たいさく国境こっきょうえた犯罪はんざい予防よぼう協力きょうりょくなど9項目こうもくでの協力きょうりょく成立せいりつした。

両国りょうこく外交がいこう防衛ぼうえい閣僚かくりょうによる定期ていき協議きょうぎ(2プラス2)の実施じっしまれ、これにより日本にっぽんにとってオーストラリアは米国べいこくいで2番目ばんめ安保あんぽ分野ぶんや協力きょうりょくこくとなった。

2008ねん平成へいせい20ねん)12月、日本国にっぽんこく防衛庁ぼうえいちょうオーストラリア国防省こくぼうしょうとのあいだ防衛ぼうえい交流こうりゅう発展はってんかんする覚書おぼえがき改定かいてい

2010ねん平成へいせい22ねん5月19にちには、両国りょうこくは「物品ぶっぴん役務えきむ相互そうご提供ていきょう協定きょうてい(ACSA)」に署名しょめいした。日本にっぽんがACSAをむすぶのは、アメリカにつづき2かこくである[65][66]

2012ねん平成へいせい24ねん)2がつ11にち - 24にち航空こうくう自衛隊じえいたいは、アメリカ空軍くうぐんオーストラリア空軍くうぐんはつの3しゃ共同きょうどう訓練くんれんをアメリカりょうアンダーセン空軍くうぐん基地きち実施じっしした。規模きぼ空自くうじやく330にん、アメリカ空軍くうぐんやく400にん、オーストラリア空軍くうぐんやく300にんである[67]

2012ねん平成へいせい24ねん)6がつ4にち - 5にちにちごう共同きょうどう訓練くんれん、6月6にち - 6月8にちにちべいごう共同きょうどう訓練くんれん実施じっしした。九州きゅうしゅう南東なんとうかた海域かいいき海上かいじょう自衛隊じえいたいからは護衛ごえいかん潜水せんすいかん1せき航空機こうくうき1。アメリカ海軍かいぐんミサイル駆逐くちくかん原子力げんしりょく潜水せんすいかん1せき航空機こうくうき1、オーストラリア海軍かいぐん駆逐くちくかん「バララット」、オーストラリア空軍くうぐん航空機こうくうき1参加さんかした。

2012ねん平成へいせい24ねん)5がつ玄葉げんば光一郎こういちろう外相がいしょうとオーストラリアのカー外相がいしょう外務省がいむしょう飯倉いいくら公館こうかん会談かいだん情報じょうほう保護ほご協定きょうてい締結ていけつした。

2012ねん平成へいせい24ねん)8がつ31にちみなみスーダン国連こくれん平和へいわ維持いじ活動かつどう(PKO)に派遣はけんしている陸上りくじょう自衛隊じえいたい現地げんち支援しえん調整ちょうせいしょにちごう防衛ぼうえい協力きょうりょく一環いっかんで、オーストラリアぐん要員よういん2にんれた。オーストラリアぐんとの情報じょうほう共有きょうゆうすすめ、現地げんち支援しえん調整ちょうせいしょにな国連こくれんやNGOとの連絡れんらく調整ちょうせい効率こうりつはかる。

2015ねん平成へいせい27ねん)7がつべいごう合同ごうどう軍事ぐんじ演習えんしゅう「タリスマン・セーバー」に自衛隊じえいたいはじめて参加さんかし、にちべいごう上陸じょうりく訓練くんれんおこなった[68]

2022ねんれい4ねん)1がつ共同きょうどう訓練くんれんおこなさいなどの対応たいおうをあらかじめめておく「にちごう円滑えんかつ協定きょうてい英語えいごばん」に署名しょめい自衛隊じえいたいとオーストラリアぐん円滑えんかつ活動かつどうできることになる[69]

2015ねん平成へいせい27ねん)2がつ17にち
自衛じえい艦隊かんたい司令しれい派遣はけんするイギリス王立おうりつ海軍かいぐん連絡れんらくかん サイモン・ステイリー中佐ちゅうさ
2015ねん平成へいせい27ねん)10がつ25にち
航空こうくう自衛隊じえいたい美保みほ基地きち訪問ほうもんしたイギリス王立おうりつ空軍くうぐん(RAF)所属しょぞくA400Mアトラス輸送ゆそう

海上かいじょう自衛隊じえいたい前身ぜんしん組織そしきである大日本帝国だいにっぽんていこく海軍かいぐん設立せつりつイギリス海軍かいぐん教官きょうかん指導しどうにあたっており、現代げんだいでも海軍かいぐんカレーなどの文化ぶんか海上かいじょう自衛隊じえいたいがれている。

2011ねん平成へいせい23ねん)10がつ31にち一川いちかわ保夫やすお防衛ぼうえいしょうフィリップ・ハモンドえい国防こくぼうしょう会談かいだんし、2004ねん平成へいせい16ねん)1がつ署名しょめいしたきゅう覚書おぼえがき発展はってんさせた、両国りょうこく防衛ぼうえい協力きょうりょくについてのあらたな覚書おぼえがき策定さくてい作業さぎょう開始かいしすることで合意ごういした[70]

F-35やぶれはしたが、イギリスは航空こうくう自衛隊じえいたいだい4F-X計画けいかくに、ユーロファイター日本にっぽん積極せっきょくてきんできた。このF-Xでの積極せっきょくてきみの結果けっか日本にっぽんとイギリスのあいだ国防こくぼう関係かんけい交流こうりゅう発生はっせいした。2011ねん平成へいせい23ねん)12月の武器ぶき輸出ゆしゅつさん原則げんそく緩和かんわけて、2012ねん平成へいせい24ねん)4がつ10日とおか野田のだ佳彦よしひこ首相しゅしょうはイギリスのデーヴィッド・キャメロン首相しゅしょう首脳しゅのう会談かいだんおこない、防衛ぼうえい装備そうびひん共同きょうどう開発かいはつ生産せいさん早期そうき開始かいしすることで合意ごういした[71]。2013ねん3がつ、テロへの対処たいしょ能力のうりょく向上こうじょうさせるため「化学かがく防護ぼうごふく」を共同きょうどう開発かいはつする方針ほうしん調整ちょうせいしていることが判明はんめいしている[72]

2012ねん平成へいせい24ねん)6がつ、「にちえい防衛ぼうえい協力きょうりょく覚書おぼえがき」をわす。

2012ねん平成へいせい24ねん)7がつ7にち、イギリスのフェアフォード王立おうりつ空軍くうぐん基地きち(RAF Fairford)で開催かいさいされるロイヤル・インターナショナル・エア・タトゥー(RIAT)に、はじめて航空こうくう自衛隊じえいたいKC-767J参加さんかした。

2015ねん平成へいせい27ねん)7がつ14にち、イギリスのフェアフォード王立おうりつ空軍くうぐん基地きちでのロイヤル・インターナショナル・エア・タトゥーに海上かいじょう自衛隊じえいたいP-1が2参加さんかした。

2017ねん平成へいせい29ねん)1がつ26にちロンドンにおいて両国りょうこくは「物品ぶっぴん役務えきむ相互そうご提供ていきょう協定きょうてい(ACSA)」に署名しょめいし、8がつ18にち外交がいこうじょう公文こうぶん交換こうかん発効はっこうした[73]日本にっぽんがACSAをむすぶのは、アメリカ、オーストラリアにつづき3かこくである。

2018ねん9がつ30にちから10がつ12にちまで、陸自りくじやく60にんえい陸軍りくぐんやく50にん参加さんかして富士ふじ学校がっこうきた富士ふじ演習えんしゅうじょうなど3カ所かしょおこなわれる、陸自りくじ国内こくないべいぐん以外いがいと2こくあいだ訓練くんれんおこなうのははじめてだという[74][75][76]

2021ねん9がつ8にち、イギリス海軍かいぐん空母くうぼクイーンエリザベスが、横須賀よこすかはつ寄港きこう

2023ねん1がつ11にち、ロンドンにおいて円滑えんかつ協定きょうてい署名しょめい[77]。オーストラリアにつづき2かこく

インド海軍かいぐん艦艇かんていはつ訪日ほうにちは1969ねん昭和しょうわ44ねん)。また、2007ねん平成へいせい19ねん4がつ16にちには、日米にちべいしるし3ヶ国かこくあいだ訓練くんれんはじめて実施じっしされた。房総ぼうそう南方みなかた海域かいいきおこなわれ、海上かいじょう自衛隊じえいたいからはだい1護衛ごえいたいぐん司令しれい指揮しきする護衛ごえいかん4せきべい海軍かいぐんからはだい5空母くうぼ打撃だげきぐん司令しれい指揮しきする駆逐くちくかん2せき、インド海軍かいぐんからは東部とうぶ方面ほうめん艦隊かんたい司令しれいかんであるR・K・ドワン海軍かいぐん少将しょうしょう指揮しきする駆逐くちくかん「マイソール」とミサイルコルベットかん「クタール」、補給ほきゅうかんジョティ」が参加さんかし、通信つうしん訓練くんれん近接きんせつ運動うんどう戦術せんじゅつ運動うんどうとうおこなわれた。

2006ねん平成へいせい18ねん)3がつ国連こくれん平和へいわ維持いじ活動かつどう国際こくさい連合れんごう兵力へいりょくはな監視かんしぐん派遣はけん自衛隊じえいたいゴラン高原ごらんこうげん派遣はけん)で、ゴラン高原ごらんこうげんどういち宿営しゅくえい住居じゅうきょし、給食きゅうしょく業務ぎょうむとう共同きょうどうおこなっている。

2008ねん平成へいせい20ねん)10がつには、両国りょうこく首脳しゅのうにちいん安全あんぜん保障ほしょう協力きょうりょく共同きょうどう宣言せんげん署名しょめいし、日本にっぽんにとって、インドはアメリカ、オーストラリアにいで、安全あんぜん保障ほしょう分野ぶんや正式せいしき協力きょうりょく関係かんけいむすんだ3番目ばんめくにとなった[78]

また、インド国防こくぼう充実じゅうじつはかるため、これまで武器ぶき輸出ゆしゅつ事実じじつじょう禁止きんししてきた武器ぶき輸出ゆしゅつさん原則げんそく緩和かんわにらみ、防衛ぼうえい関連かんれん技術ぎじゅつかんする協力きょうりょく強化きょうかもとめる方針ほうしん示唆しさしている[79]

2012ねん平成へいせい24ねん)には、海上かいじょう自衛隊じえいたいとインド海軍かいぐんによる2こくあいだ演習えんしゅう実施じっしすることをめた。中国ちゅうごくへの対抗たいこう目的もくてきとしている[80]

日本にっぽんとインドの交流こうりゅうは、2006ねん平成へいせい18ねん)3がつもりりくまくちょうがインドに訪問ほうもん、2007ねん平成へいせい19ねん)4がつにシン陸軍りくぐん参謀さんぼうちょう、2009ねん平成へいせい21ねん)8がつにカプール陸軍りくぐん参謀さんぼうちょう来日らいにち、2011ねん平成へいせい23ねん)2がつにはばこりくまくちょうがインドを訪問ほうもんした。2011ねん平成へいせい23ねん)8がつにはインド陸軍りくぐんじゅんはた以下いか4にん富士ふじ総合そうごう火力かりょく演習えんしゅう研修けんしゅうし、2012ねん平成へいせい24ねん)1がつには富士ふじ学校がっこう陸自りくじ幹部かんぶがインドのトプチ火力かりょく演習えんしゅう研修けんしゅうしている。日本にっぽんはインドに防衛ぼうえいちゅう在官ざいかんき、インドぼうぐん幕僚ばくりょう大学だいがく留学生りゅうがくせいおくっているほか、インド陸軍りくぐん陸上りくじょう自衛隊じえいたい幹部かんぶ学校がっこう指揮しき幕僚ばくりょう課程かてい(CGS)多国たこくあいだセミナーなどに参加さんかしている。また、ゴラン高原ごらんこうげん国連こくれん兵力へいりょくはな監視かんしたい(UNDOF)に派遣はけんされている陸上りくじょう自衛隊じえいたいゴラン高原ごらんこうげん輸送ゆそうたいは、現地げんちでインド陸軍りくぐんとともに後方こうほう任務にんむたっている。

2013ねん平成へいせい25ねん)には、インドの防衛ぼうえいちゅう在官ざいかん陸海空りくかいくうの3にん強化きょうかする方針ほうしんめた。3にん体制たいせいべいなかかんつづく5カ国かこくであり、近隣きんりん諸国しょこく同盟どうめいこく以外いがいでははじめてとなる[81]

2020ねん平成へいせい2ねん)9がつ9にち、ニューデリーにおいて両国りょうこくは「物品ぶっぴん役務えきむ相互そうご提供ていきょう協定きょうてい(ACSA)」に署名しょめいし、2021ねん6がつ11にち外交がいこうじょう公文こうぶん交換こうかんし7がつ11にち発効はっこうした[82]日本にっぽんがACSAをむすぶのは、アメリカ、オーストラリア、イギリス、フランス、カナダにつづき6かこくである。

日本にっぽんドイツは、2024ねんれい6ねん)1がつにちどく物品ぶっぴん役務えきむ相互そうご提供ていきょう協定きょうていにちどくACSA)への署名しょめい実施じっしした[83]

日本にっぽんフィリピンは、2006ねん平成へいせい18ねん)6がつ日比ひび防衛ぼうえい首脳しゅのう会談かいだんおこなうなど、定期ていきてき防衛ぼうえい首脳しゅのう次官じかんきゅう交流こうりゅうおこなっている[84]。2012ねん3がつから4がつにかけておこなわれるアメリカとフィリピンの合同ごうどう演習えんしゅう自衛隊じえいたい参加さんかすることが決定けっていした[85]。また、フィリピンぐん基地きち訓練くんれん施設しせつを、自衛隊じえいたい共同きょうどう使用しようすることも検討けんとうされている[86]

2013ねん平成へいせい25ねん)には、フィリピンをおそった台風たいふうヨランダ甚大じんだい被害ひがい救援きゅうえんするため、フィリピン政府せいふ要請ようせいもとづき、過去かこ最大さいだいの1180にんからなる海外かいがい派遣はけんおこなわれた[87]

2016ねん平成へいせい28ねん)5がつ日本にっぽんから最大さいだい5TC-90フィリピン海軍かいぐん有償ゆうしょう貸与たいよすること両国りょうこくあいだ合意ごういした。自衛隊じえいたい装備そうび他国たこく供与きょうよだいいちごうとなる。南シナ海みなみしなかいでの監視かんし能力のうりょく強化きょうかはかりたいフィリピンはP-3Cたいせん哨戒しょうかい希望きぼうしていたが、高度こうど運用うんよう能力のうりょくようするP-3Cにわり、よりあつかやすいTC-90の移転いてん前年ぜんねんから検討けんとうされていた[88]専用せんよう哨戒しょうかい装備そうびたないTC-90であっても、フィリピン海軍かいぐん現有げんゆうBN-2くらべて大幅おおはば能力のうりょく向上こうじょう見込みこめる。 防衛ぼうえいしょうにおいては、人道じんどう支援しえん災害さいがい救援きゅうえんでの能力のうりょく向上こうじょうげている[89]

2011ねん平成へいせい23ねん)10がつ24にちベトナムフン・クアン・タイン国防こくぼうしょう来日らいにちし、防衛ぼうえいしょうで「にちえつ防衛ぼうえい協力きょうりょく交流こうりゅうかんする覚書おぼえがき」をわし、海上かいじょう安保あんぽにおける協力きょうりょく関係かんけい確認かくにんした[90]防衛大学校ぼうえいだいがくこうではベトナムぐん少尉しょうい候補こうほせい交換こうかん留学りゅうがくれを継続けいぞくてきっている。

2010ねん平成へいせい22ねん)5がつには、そとその健一朗けんいちろう航空こうくう幕僚ばくりょうちょうフランス訪問ほうもんし、同年どうねん9がつにはピエール・フランソワ・フォリシェフランス海軍かいぐん参謀さんぼうちょう来日らいにちするなど、日本にっぽんとフランスは友好ゆうこうてき交流こうりゅうつづけている[91]

2011ねん平成へいせい23ねん)10がつに、「にちふつ情報じょうほう保護ほご協定きょうてい」を締結ていけつした。

2012ねん平成へいせい24ねん)2がつ22にちには、ヴァンデミエール佐世保させぼこう入港にゅうこう[92]。2月27にち海上かいじょう自衛隊じえいたいおよびアメリカ海軍かいぐん共同きょうどう訓練くんれんをおこなった[93]。また、武器ぶき輸出ゆしゅつさん原則げんそく緩和かんわけて、武器ぶき防衛ぼうえい装備そうびひん共同きょうどう開発かいはつ生産せいさんすすめる方向ほうこう調整ちょうせいされている[94]

2017ねん平成へいせい29ねん)6がつ19にち、 パリ航空こうくうショーにP-1哨戒しょうかい1地上ちじょう展示てんじされた。

2018ねん平成へいせい30ねん)7がつ13にち パリにおいて両国りょうこくは「物品ぶっぴん役務えきむ相互そうご提供ていきょう協定きょうてい(ACSA)」に署名しょめいし、2019ねん5がつ27にち外交がいこうじょう公文こうぶん交換こうかん完了かんりょう、6月26にち発効はっこうした[95]日本にっぽんがACSAをむすぶのは、アメリカ、オーストラリア、イギリスにつづき4かこくである。

2010ねん平成へいせい22ねん)11月、カナダと「にち政治せいじ平和へいわ安保あんぽ共同きょうどう宣言せんげん」を発表はっぴょう

2018ねん平成へいせい30ねん)4がつ21にち トロントにおいて両国りょうこくは「物品ぶっぴん役務えきむ相互そうご提供ていきょう協定きょうてい(ACSA)」に署名しょめいし、2019ねん6がつ18にち外交がいこうじょう公文こうぶん交換こうかん、7がつ18にち発効はっこうした[96]日本にっぽんがACSAをむすぶのは、アメリカ、オーストラリア、イギリス、フランスにつづき5かこくである。

2012ねん平成へいせい24ねん)6がつイタリアと「にち防衛ぼうえい交流こうりゅう協力きょうりょく意図いと表明ひょうめい文書ぶんしょ」に署名しょめいした。

シンガポール

編集へんしゅう

2009ねん平成へいせい21ねん)12月、シンガポール日本にっぽんにとって東南とうなんアジア最初さいしょ防衛ぼうえい協力きょうりょく交流こうりゅう覚書おぼえがき締結ていけつしたくにである。拡大かくだいASEAN国防こくぼうしょう会議かいぎ防衛ぼうえい医学いがく分野ぶんや専門せんもん会合かいごう共催きょうさい

2012ねん平成へいせい24ねん)1がつ、「にちモンゴル防衛ぼうえい協力きょうりょく交流こうりゅう覚書おぼえがき」を署名しょめいした。また、モンゴル主催しゅさいしたPKO多国たこくあいだ訓練くんれん「カーン・クエスト」に自衛隊じえいたい参加さんかしている[97]

2012ねん平成へいせい24ねん)4がつバーレーンと「にちバーレーン防衛ぼうえい交流こうりゅうかんする覚書おぼえがき」を署名しょめいした。

2024ねんれい6ねん)2がつケニアと「にちケニア防衛ぼうえい協力きょうりょく交流こうりゅうかんする意図いと表明ひょうめい文書ぶんしょ」を署名しょめいした[98]

北大西洋きたたいせいよう条約じょうやく機構きこう

編集へんしゅう

2010ねん平成へいせい22ねん)6がつ北大西洋きたたいせいよう条約じょうやく機構きこう(NATO)と「にち・NATO情報じょうほう保護ほご協定きょうてい」を締結ていけつしている[99]

ジブチ共和きょうわこく

編集へんしゅう

アフリカジブチには自衛隊じえいたいはつ海外かいがい活動かつどう拠点きょてんがある。ジブチ国際こくさい空港くうこう北側きたがわ土地とちやく12ヘクタールをげて、司令しれい庁舎ちょうしゃ隊舎たいしゃ・P3C哨戒しょうかい整備せいびよう格納庫かくのうこ体育館たいいくかんなどがある。

周辺しゅうへん諸国しょこく

編集へんしゅう

中国ちゅうごく

編集へんしゅう
 
2009ねん平成へいせい21ねん)11月6にち
かんきゅう原子力げんしりょく潜水せんすいかん領海りょうかい侵犯しんぱん事件じけんでは、海上かいじょう自衛隊じえいたいP-3C哨戒しょうかい海上かいじょう警備けいび行動こうどうもとづき、アクティブソノブイなどを投下とうかして中国ちゅうごく潜水せんすいかん追跡ついせきした。

日本にっぽん政府せいふ尖閣諸島せんかくしょとう日本にっぽん固有こゆう領土りょうどであり、領有りょうゆうけん問題もんだい存在そんざいしないとしているが、1971ねん昭和しょうわ46ねん)に地下ちか資源しげん埋蔵まいぞう可能かのうせい確認かくにんされて以降いこう中国ちゅうごく政府せいふ尖閣諸島せんかくしょとう領有りょうゆうけん主張しゅちょうし、日本にっぽん沖ノ鳥島おきのとりしま排他はいたてき経済けいざい水域すいいき設定せっていしていることに異議いぎとなえている。吉林きつりんしょう新疆しんきょうウイグル自治じちはミサイル基地きち存在そんざいし、通常つうじょう弾頭だんとう核弾頭かくだんとう双方そうほう中距離ちゅうきょり弾道だんどうミサイルやく25照準しょうじゅん日本にっぽん主要しゅよう都市としざい沖縄おきなわべいぐん基地きちけている可能かのうせい指摘してきされており[100]、アメリカ海軍かいぐん空母くうぼ機動きどう部隊ぶたい軍事ぐんじプレゼンスを排除はいじょする目的もくてきで、たいかん弾道だんどうミサイル能力のうりょく向上こうじょう配備はいび推進すいしんしている。また、日本にっぽん領海りょうかいない潜水せんすい航行こうこうする原子力げんしりょく潜水せんすいかん海上かいじょう自衛隊じえいたい追跡ついせきしたかんきゅう原子力げんしりょく潜水せんすいかん領海りょうかい侵犯しんぱん事件じけん事例じれいがある。中国ちゅうごく人民じんみん解放かいほうぐんぜん兵力へいりょくやく230まんにんである。

2007ねん平成へいせい19ねん)11月、中国ちゅうごく海軍かいぐんミサイル駆逐くちくかんふか」が中国ちゅうごく艦艇かんていでは戦後せんごはじめて日本にっぽん親善しんぜん入港にゅうこうした[101]

2008ねん平成へいせい20ねん)に発生はっせいした四川しせんだい地震じしんでは海上かいじょう自衛隊じえいたい護衛ごえいかん海南かいなんとう援助えんじょ物資ぶっし緊急きんきゅう輸送ゆそうした。

2009ねん平成へいせい21ねん)11月、中国ちゅうごく海軍かいぐん練習れんしゅうかんていかず」が江田島えたじま入港にゅうこうした[102]

2010ねん平成へいせい22ねん)4がつ東シナ海ひがししなかい中国ちゅうごく海軍かいぐん軍事ぐんじ訓練くんれん監視かんしちゅう護衛ごえいかんあさゆき中国ちゅうごく海軍かいぐん哨戒しょうかいヘリが異常いじょう接近せっきんする威嚇いかく行為こうい事件じけん発生はっせいした。

2013ねん平成へいせい25ねん)1がつ東シナ海ひがししなかい中国ちゅうごく海軍かいぐんフリゲートが護衛ごえいかんゆうだちを射撃しゃげき管制かんせいレーダーでロックオンする中国ちゅうごく海軍かいぐんレーダー照射しょうしゃ事件じけん発生はっせいした。

2019ねんれい元年がんねん)10がつれいはつ国際こくさい観艦式かんかんしき招待しょうたいされてはつ参加さんかした中国ちゅうごく海軍かいぐん艦艇かんてい日本にっぽん寄港きこうするもれい元年がんねん東日本ひがしにっぽん台風たいふう台風たいふう19ごう)で観艦式かんかんしき中止ちゅうしとなり[103]、8ねんぶりかつ日本にっぽん近海きんかいはつ共同きょうどう訓練くんれん海上かいじょう自衛隊じえいたいおこなった[104]

2021ねんれい3ねん)10がつ中国ちゅうごく海軍かいぐんとロシア海軍かいぐん軍艦ぐんかん10せきが、対馬海峡つしまかいきょう津軽海峡つがるかいきょう大隅海峡おおすみかいきょう航行こうこうした。

2022ねんれい4ねん)8がつ中国ちゅうごくぐんが、台湾たいわん周辺しゅうへんでの軍事ぐんじ作戦さくせん実施じっしした。

ロシア日本にっぽん北方領土ほっぽうりょうど問題もんだいゆうしている。歴史れきしてきにはにち中立ちゅうりつ条約じょうやく背信はいしん行為こういシベリア抑留よくりゅうなどが禍根かこんとなっている。不定期ふていき電子でんし戦機せんきばくげき日本にっぽん領空りょうくう付近ふきんまで進出しんしゅつさせ、電子でんし情報じょうほう収集しゅうしゅうなどをおこなっており、この場合ばあいは、航空こうくう自衛隊じえいたいによるスクランブルける。また、情報じょうほう収集しゅうしゅうかん日本にっぽん近海きんかい配置はいちして海上かいじょうからも電子でんし情報じょうほう収集しゅうしゅうおよび潜水艦せんすいかん展開てんかいするための海洋かいよう観測かんそくをおこない、海上かいじょう自衛隊じえいたいによる監視かんし対象たいしょうとなっている。ロシアぐんぜん兵力へいりょくやく100まんにんである。

1970ねん昭和しょうわ45ねん陸上りくじょう自衛隊じえいたいだい11戦車せんしゃ大隊だいたいは、うらないもりとうたたか赤軍せきぐんソ連それん陸軍りくぐん)の侵攻しんこう撃砕げきさいした日本にっぽん陸軍りくぐん士魂しこん精神せいしんぎ「士魂しこん戦車せんしゃ大隊だいたい」と命名めいめいされた。

1996ねん平成へいせい8ねん)に海上かいじょう自衛隊じえいたい艦艇かんていウラジオストク訪問ほうもんして以来いらい毎年まいとし艦艇かんてい相互そうご訪問ほうもんおこなっている。1998ねん平成へいせい10ねん以降いこう捜索そうさく救難きゅうなん共同きょうどう訓練くんれんおこなっている。「にち海上かいじょう事故じこ防止ぼうし協定きょうてい」もむすんでいる。

1999ねん平成へいせい11ねん)に「にち防衛ぼうえい交流こうりゅうかんする覚書おぼえがき」を締結ていけつした。

2002ねん平成へいせい14ねん)10がつには、海上かいじょう自衛隊じえいたい50周年しゅうねん記念きねんした国際こくさい観艦式かんかんしき招待しょうたいされソ連それん海軍かいぐん時代じだいふくめてはじめてロシア海軍かいぐん潜水せんすいかん日本にっぽん寄港きこうがあった。

2006ねん平成へいせい18ねん)に「にち防衛ぼうえい交流こうりゅうかんする覚書おぼえがき」を改定かいていした。

2012ねん平成へいせい24ねん)に「にち防衛ぼうえい交流こうりゅうかんする覚書おぼえがき」を改定かいていした。安全あんぜん保障ほしょう分野ぶんやにちりょう政府せいふ協力きょうりょく関係かんけい拡大かくだいする。

2021ねんれい3ねん)10がつ中国ちゅうごく海軍かいぐんロシア海軍かいぐん軍艦ぐんかん10せきが、対馬海峡つしまかいきょう津軽海峡つがるかいきょう大隅海峡おおすみかいきょう航行こうこうした。

北朝鮮きたちょうせん

編集へんしゅう
 
2006ねん平成へいせい18ねん)の北朝鮮きたちょうせんのミサイル発射はっしゃ実験じっけんによって、テポドン2ごう着弾ちゃくだんしたと推測すいそくされる海域かいいき青色あおいろ

北朝鮮きたちょうせん韓国かんこくおよびアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく国連こくれんぐん)と休戦きゅうせんなかであり、じゅん戦時せんじ状態じょうたい維持いじしていることから、事実じじつじょう軍事ぐんじ同盟どうめいこくである日本にっぽん敵視てきししている。また、北朝鮮きたちょうせん工作こうさくいんによる日本人にっぽんじん拉致らちおこなわれている。

また、北朝鮮きたちょうせんは、国際こくさいてき非難ひなんびた度重たびかさなるかく実験じっけん強行きょうこうと、度重たびかさなる北朝鮮きたちょうせんによるミサイル発射はっしゃ実験じっけんにより、日本にっぽんたか軍事ぐんじてき緊張きんちょう状態じょうたいにある。日本にっぽん北朝鮮きたちょうせんふね入港にゅうこう禁止きんし、および輸出入ゆしゅつにゅう全面ぜんめん禁止きんしという経済けいざい制裁せいさい実施じっししており、事実じじつじょう北朝鮮きたちょうせんとは断交だんこう状態じょうたいにある[105]

防衛ぼうえい白書はくしょでは北朝鮮きたちょうせんによる核兵器かくへいきや、化学かがく兵器へいき生物せいぶつ兵器へいきなどの保有ほゆうを「重大じゅうだい脅威きょうい」と公式こうしき表明ひょうめいし、自衛隊じえいたい朝鮮人民軍ちょうせんじんみんぐんとくつよ警戒けいかいしている。

朝鮮人民軍ちょうせんじんみんぐんぜん兵力へいりょくやく190まんにんである。

2008ねん平成へいせい20ねん)5がつ31にち人民じんみんぐん上層じょうそうが「日本にっぽん反動はんどう勢力せいりょくは、日本にっぽん列島れっとうがわが革命かくめいてき武装ぶそうりょく容赦ようしゃない打撃だげき圏内けんないにあるということをひとときもわすれてはならない」と警告けいこく敵対てきたい姿勢しせいあらためて鮮明せんめいにしている。

日本にっぽん国内こくないには、北朝鮮きたちょうせんのミサイル攻撃こうげきへの抑止よくしりょくとなる反撃はんげき能力のうりょく有事ゆうじほう整備せいびもとめる世論せろんがある。

2014ねん平成へいせい26ねん現在げんざい北朝鮮きたちょうせん核弾頭かくだんとう小型こがた成功せいこうし、多数たすうノドンミサイル日本にっぽんかく攻撃こうげきできる能力のうりょくすでそなえていることがべいかん当局とうきょくから確実視かくじつしされており、さらにちかん両国りょうこく黄海こうかいうえからかく攻撃こうげきできる潜水艦せんすいかん発射はっしゃ弾道だんどうミサイル(SLBM)の開発かいはつもかなり進展しんてんしているとされ[106]にちちょう軍事ぐんじ関係かんけい緊張きんちょうたかまっている。

韓国かんこく

編集へんしゅう
 
にちかん海軍かいぐん捜索そうさく救助きゅうじょ訓練くんれん

日本にっぽん韓国かんこくとは竹島たけしま韓国かんこくめい独島どくと)の領有りょうゆうけん問題もんだいかかえている。一方いっぽうアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくかいした間接かんせつてき協力きょうりょく関係かんけいにもある。中曽根なかそね内閣ないかく時代じだいにちべいかん関係かんけい強化きょうかはかられ、合同ごうどう訓練くんれん武官ぶかん交換こうかん学生がくせい留学りゅうがく艦艇かんてい派遣はけん音楽おんがくたい派遣はけん招致しょうちなど防衛ぼうえい交流こうりゅうがある。

大韓民国だいかんみんこく国軍こくぐんぜん兵力へいりょくやく62まんにんである。

1994ねん平成へいせい6ねん)から海上かいじょう自衛隊じえいたい韓国かんこく海軍かいぐんとのあいだ艦艇かんてい相互そうご訪問ほうもん開始かいしされた。

1999ねん平成へいせい11ねん)にははつ捜索そうさく救難きゅうなん共同きょうどう訓練くんれんおこなった。

2013ねん平成へいせい25ねん日本にっぽん政府せいふおよ自衛隊じえいたい国際こくさい連合れんごう韓国かんこくぐんからの要請ようせいにより韓国かんこくぐんみなみスーダンPKO部隊ぶたい弾薬だんやく1まんはつ供与きょうよした。

2018ねん平成へいせい30ねん韓国かんこく国際こくさい観艦式かんかんしき海上かいじょう自衛隊じえいたい護衛ごえいかん参加さんか要請ようせいされたが、参加さんか条件じょうけんとして自衛じえいかんはた掲揚けいよう自粛じしゅくするよう韓国かんこく政府せいふからもとめられたため、日本にっぽん政府せいふ韓国かんこく国際こくさい観艦式かんかんしき参加さんかすることを中止ちゅうしした[107]。また、2018ねん12がつ20日はつかには 能登半島のとはんとうおき韓国かんこく海軍かいぐんクァンゲト・デワンきゅう駆逐くちくかんから厚木あつぎ基地きち海上かいじょう自衛隊じえいたいだい4航空こうくうぐん所属しょぞくP-1火器かき管制かんせいレーダーを照射しょうしゃされた韓国かんこく海軍かいぐんレーダー照射しょうしゃ問題もんだい発生はっせいした[108]

台湾たいわん

編集へんしゅう

国交こっこうのない台湾たいわん中華民国ちゅうかみんこく)とは、具体ぐたいてき軍事ぐんじてき交流こうりゅうもない。台湾たいわん尖閣諸島せんかくしょとう領有りょうゆう主張しゅちょうしていて、日本にっぽんとの領有りょうゆうけんかんする問題もんだいがあり、民間みんかん船舶せんぱくほかうみじゅんしょ巡視じゅんしせんがしばしば領海りょうかい侵犯しんぱんこしている。台湾たいわん航空機こうくうきが、航空こうくう自衛隊じえいたいによるスクランブル対象たいしょうになる事案じあんは、ロシア、中国ちゅうごくについでさん番目ばんめおお[109]

2008ねん平成へいせい20ねん3月13にち防衛ぼうえいしょう高見沢たかみざわすすむりん防衛ぼうえい政策せいさく局長きょくちょうは、「台湾たいわん有事ゆうじ日本にっぽん問題もんだい」であり、周辺しゅうへん事態じたいほう適用てきよう可能かのうせいもあるとかたり、自衛隊じえいたいにとって台湾たいわん政治せいじ事情じじょう重要じゅうようである認識にんしきしめした[110]

また、アメリカの沖縄おきなわ占領せんりょうアメリカ空軍くうぐん設定せっていしていた防空ぼうくう識別しきべつけんを、日本にっぽんはそのままいだため、与那国島よなぐにじま西側にしがわ2/3は台湾たいわん防空ぼうくう識別しきべつけんとしてあつかわれるようになった。日本にっぽん台湾たいわん重要じゅうよう懸案けんあんかったため、このことは長年ながねん重大じゅうだい問題もんだいにはならなかったものの、与那国島よなぐにじま島民とうみんふく沖縄おきなわけんでは、自分じぶんたちのそら一部いちぶ外国がいこくぐん管理かんりするという現状げんじょう不安ふあんっていた[111]台湾たいわんぐんぜん兵力へいりょくは、やく30まんにんである。

2010ねん平成へいせい22ねん)5がつ26にち防衛ぼうえいしょう長年ながねん放置ほうちされていたこの問題もんだい解消かいしょうするため、防空ぼうくう識別しきべつけん見直みなおしを検討けんとうする方針ほうしんしめし、台湾たいわんがわにも通知つうちした[112]台湾たいわん外交がいこう遺憾いかん表明ひょうめいし、みとめないことを明言めいげんしている[113]

防衛ぼうえいしょうは2010ねん平成へいせい22ねん)6がつ24にち防空ぼうくう識別しきべつけん見直みなおしについての防衛ぼうえいしょう訓令くんれいよく6がつ25にちから実施じっしすることを発表はっぴょうした[114]

駐留ちゅうりゅうこく

編集へんしゅう

  ジブチ

自衛隊じえいたいはアフリカのジブチ自衛隊じえいたい拠点きょてん基地きち保有ほゆうしている。国際こくさいほうでは日本にっぽん軍事ぐんじ基地きち在日ざいにちまいぐんのようなもの)に相当そうとうしており、やく400にんほどがいる。ソマリアおきアデンわんにおいて当時とうじ頻発ひんぱつしていた海賊かいぞく被害ひがい対応たいおうするため、2011ねん7がつ開所かいしょ[115]された。

自衛隊じえいたい専守防衛せんしゅぼうえい観点かんてんから、だい規模きぼ戦力せんりょく投射とうしゃ能力のうりょくゆうしていない。過去かこには航空こうくう自衛隊じえいたいF-4輸入ゆにゅうライセンス生産せいさんするさいに、同機どうき対地たいち攻撃こうげき能力のうりょく空中くうちゅう給油きゅうゆ装置そうち問題もんだいした日本にっぽん社会党しゃかいとうからの指摘してきけてはず措置そちおこなったり、C-1開発かいはつするさい周辺しゅうへんこく脅威きょういになるというてんからあえて航続こうぞく距離きょりみじかくしたれいもある。

特徴とくちょう

編集へんしゅう
 
自衛隊じえいたいのミサイルを開発かいはつしている
三菱重工業みつびしじゅうこうぎょう名古屋なごや誘導ゆうどう推進すいしんシステム製作所せいさくしょ愛知あいちけん小牧おまき

主力しゅりょく戦車せんしゃなど、兵器へいき能力のうりょく世界せかいてきにも一線いっせんきゅう維持いじしており、潜水せんすいかん技術ぎじゅつでは、通常つうじょう動力どうりょくがたにおいて世界せかい最大さいだいきゅうたいげいがた潜水せんすいかん配備はいびする。

装備そうび基本きほんてき日本にっぽんせいであるが、特殊とくしゅ部隊ぶたいけの装備そうび戦闘せんとうなどは欧米おうべい製品せいひん輸入ゆにゅうしている。日本にっぽん製造せいぞう技術ぎじゅつがないもの場合ばあい既製きせいひん輸入ゆにゅうするよりもノックダウン生産せいさんやライセンス生産せいさん選択せんたくし、保守ほしゅ改良かいりょう後継こうけいひん国産こくさん役立やくだ工業こうぎょう技術ぎじゅつ獲得かくとく維持いじつとめている。

以前いぜん武器ぶき輸出ゆしゅつさん原則げんそくおよび政府せいふ統一とういつ見解けんかいによる武器ぶき輸出ゆしゅつ規制きせいのため、輸出ゆしゅつ量産りょうさん他国たこくとの共同きょうどう開発かいはつができず、結果けっかとして単価たんかしょ外国がいこくくらべて高額こうがくになった装備そうびひんもある。近年きんねん防衛ぼうえいしょう産業さんぎょうかい防衛ぼうえい政策せいさくつうじた政治せいじなどは、米国べいこくとの共同きょうどう開発かいはつ必要ひつようミサイル防衛ぼうえいひとしにおける当該とうがい原則げんそく緩和かんわ必要ひつようせいまえ、武器ぶき輸出ゆしゅつさん原則げんそく見直みなおしを要望ようぼうしている。技術ぎじゅつ革新かくしんすすむにつれて、とく最新さいしん技術ぎじゅつんだ武器ぶき高価こうかになり[116]、たとえアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくのようなちょう大国たいこくですら、もはや1こく単独たんどく軍需ぐんじゅ産業さんぎょう維持いじ発展はってんさせることは困難こんなん状況じょうきょうとなっている[117]。そのため、武器ぶき開発かいはつ生産せいさん国際こくさい共同きょうどう主流しゅりゅうとなりつつある[116]

このながれに沿って、2014ねん平成へいせい26ねん4がつ1にちだい2安倍あべ内閣ないかく武器ぶき輸出ゆしゅつさん原則げんそく改定かいていして防衛ぼうえい装備そうび移転いてんさん原則げんそくあらたに策定さくていした。従来じゅうらい武器ぶき国産こくさん重視じゅうし政策せいさく転換てんかんし、武器ぶき輸出ゆしゅつ制限せいげん大幅おおはば緩和かんわするとともに、国際こくさい共同きょうどう開発かいはつ積極せっきょくてき推進すいしんすることとなった[118]

憲法けんぽう解釈かいしゃく専守防衛せんしゅぼうえい理念りねん周辺しゅうへん情勢じょうせい金銭きんせんてき負担ふたんなどに関連かんれんして各種かくしゅ弾道だんどうミサイル対地たいち巡航じゅんこうミサイル航空こうくう母艦ぼかん戦略せんりゃく爆撃ばくげきなどの開発かいはつ配備はいび是非ぜひについては議論ぎろんがある。核兵器かくへいきたいしては“防御ぼうぎょよう小型こがた核兵器かくへいきであれば憲法けんぽう解釈かいしゃくじょう装備そうび可能かのうであるが非核ひかくさん原則げんそくにもとづき装備そうびはしない”という政府せいふ見解けんかいされている。

かつては空中くうちゅう給油きゅうゆ配備はいび困難こんなんとされてきたが、飛行ひこう訓練くんれん効率こうりつ海外かいがい派遣はけんどき航続こうぞく距離きょり延長えんちょうのため、KC-767空中くうちゅう給油きゅうゆ配備はいびされている。

従来じゅうらい消極しょうきょくてきであった自衛隊じえいたい海外かいがい派遣はけんも2009ねん平成へいせい21ねん現在げんざいでは主要しゅよう任務にんむひとつになり、ソマリアジブチなどアフリカ地域ちいき部隊ぶたい展開てんかいするなど、自衛隊じえいたい活動かつどうはばひろがっている。これにともない、国内こくない開発かいはつする兵器へいき海外かいがい展開てんかい視野しやれた性能せいのう要求ようきゅうされるようになってきており、次世代じせだい輸送ゆそうC-2は、C-1C-130おおきくえる巡航じゅんこう距離きょり目指めざして開発かいはつされ、2016ねん平成へいせい28ねん)6がつ量産りょうさん初号しょごう航空こうくう自衛隊じえいたいわたされた。

航空こうくう母艦ぼかんについては、たいせん能力のうりょく輸送ゆそう能力のうりょく向上こうじょう目的もくてきとして、しょ外国がいこくではヘリ空母くうぼ相当そうとうするひゅうががた護衛ごえいかん導入どうにゅうされた。ひゅうががたよりさらに大型おおがたとなる基準きじゅん排水はいすいりょう19500トンのいずもかた護衛ごえいかんが、2010年度ねんど平成へいせい22年度ねんど予算よさん建造けんぞう1208おくえんによりみとめられた。就役しゅうえきは、陸上りくじょう自衛隊じえいたいのトラックやく50だい人員じんいんやく400にん輸送ゆそうし、かつ艦艇かんていへの補給ほきゅう能力のうりょくつことができる。2018ねんには、いずもかた護衛ごえいかん事実じじつじょう空母くうぼ改修かいしゅうし、F-35B戦闘せんとう導入どうにゅうすることが決定けっていし、「いずも」では2020年度ねんどれい2年度ねんど予算よさんでF-35B戦闘せんとう発着はっちゃくかん可能かのうにするための改修かいしゅうおこなわれた。

主要しゅよう装備そうびひん

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陸上りくじょう自衛隊じえいたい

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海上かいじょう自衛隊じえいたい

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航空こうくう自衛隊じえいたい

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音楽おんがく

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平成へいせい25年度ねんど自衛隊じえいたい音楽おんがくまつり
 
平成へいせい25年度ねんど自衛隊じえいたい音楽おんがくまつり

防衛ぼうえいしょうかく自衛隊じえいたいは、公式こうしき行進曲こうしんきょくたい制定せいていしている。またそれぞれの部隊ぶたい独自どくじ部隊ぶたい作曲さっきょく制定せいてい部隊ぶたい制定せいてい)している場合ばあいもある。防衛大学校ぼうえいだいがくこうは、将来しょうらい陸海空りくかいくう幹部かんぶ自衛じえいかん養成ようせいする防衛ぼうえいしょう機関きかんため陸海空りくかいくういずれもの行進曲こうしんきょく使用しようする場合ばあいもある。

おも行進曲こうしんきょく

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陸軍りくぐん分列ぶんれつ行進曲こうしんきょく 大日本帝国だいにっぽんていこく陸軍りくぐん行進曲こうしんきょくとして作曲さっきょく制定せいていされ、陸上りくじょう自衛隊じえいたい日本にっぽん警察けいさつ行進曲こうしんきょくとして使用しようされている日本にっぽん儀礼ぎれいきょく

陸上りくじょう自衛隊じえいたい

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陸上りくじょう自衛隊じえいたい前身ぜんしんたる、1951ねん昭和しょうわ26ねん)8がつ10日とおかおこなわれた警察けいさつ予備よびたい発足ほっそく1周年しゅうねん記念きねん観閲かんえつしきために、中央ちゅうおう音楽おんがくたい初代しょだい隊長たいちょう・須摩ようついたち作曲さっきょく。2010年度ねんど平成へいせい22年度ねんど)の中央ちゅうおう観閲かんえつしきでは、中央ちゅうおう病院びょういん高等看護学院こうとうかんごがくいん学生がくせいたい男性だんせい隊員たいいんふくむ)ならびに陸海空りくかいくう女性じょせい自衛じえいかん部隊ぶたい観閲かんえつ行進こうしん奏楽そうがくされた。

1886ねん明治めいじ19ねん作曲さっきょく観兵かんぺいしき分列ぶんれつ行進曲こうしんきょく陸軍りくぐんしょう制定せいてい)をさい制定せいていしたもの。観閲かんえつしきにおいて普通ふつう徒歩とほ行進こうしん部隊ぶたい観閲かんえつ行進こうしん奏楽そうがくされるのが普通ふつうである。2010年度ねんど平成へいせい22年度ねんど)の自衛隊じえいたい観閲かんえつしきでは、観閲かんえつ部隊ぶたい指揮しきかんならびに幕僚ばくりょう)、部隊ぶたいよう国旗こっき旗手きしゅはたまもるしゅ)、防衛大学校ぼうえいだいがくこう学生がくせいたい防衛医科大ぼうえいいかだい学校がっこう学生がくせいたい高等こうとう工科こうか学校がっこう生徒せいとたい普通ふつう部隊ぶたい空挺くうてい部隊ぶたい観閲かんえつ行進こうしんとき奏楽そうがくされた。曲名きょくめい扶桑ふそう」の扶桑ふそうとは日本にっぽん異称いしょうで、陸軍りくぐん観兵かんぺいしきちゅう分列ぶんれつしき)のために作曲さっきょく制定せいていされたきょくであることから「陸軍りくぐん分列ぶんれつ行進曲こうしんきょく分列ぶんれつ行進曲こうしんきょく)」や「分列ぶんれつしき行進曲こうしんきょく」などともばれる、(平成へいせい19年度ねんど自衛隊じえいたい観閲かんえつしきからはどうきょくを「陸軍りくぐん…」の名称めいしょう紹介しょうかいしているが、音楽おんがくたいでは"行進曲こうしんきょく扶桑ふそう」"の使つかわれている。また、陸軍りくぐんしょうとほぼ同時どうじどうきょく制定せいていした警察庁けいさつちょうも「扶桑ふそう」の名称めいしょう現在げんざいまで使用しようしている。「陸軍りくぐん…」の名称めいしょう戦前せんぜんにはられない。せんこういつ「陸軍りくぐん…」の名称めいしょう使つかわれはじめたか、経緯けいいふくめて不明ふめい)。

海上かいじょう自衛隊じえいたい

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1897ねん明治めいじ30ねん作曲さっきょく海軍かいぐんしょう制定せいてい行進曲こうしんきょくさい制定せいていしたもの。観閲かんえつしきにおいて海上かいじょう自衛隊じえいたい部隊ぶたい行進こうしん奏楽そうがくされるほか進水しんすいしきなどの儀式ぎしき奏楽そうがくされる。課業かぎょう行進曲こうしんきょく会報かいほうなどに録音ろくおんしたものおもにCD収録しゅうろく音源おんげん)が使つかわれることもある。

航空こうくう自衛隊じえいたい

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  • そら精鋭せいえい」:矢部やべ政男まさお

航空こうくう自衛隊じえいたい発足ほっそくよりながらく米国べいこく行進曲こうしんきょく「ブラビューラ」を行進曲こうしんきょくとして使用しようしてきたが、1992ねん平成へいせい4ねん)、航空こうくう自衛隊じえいたい創設そうせつ40周年しゅうねんおりに「そら精鋭せいえい」を作曲さっきょく公式こうしき行進曲こうしんきょくとして制定せいていした。観閲かんえつしきにおいて航空こうくう自衛隊じえいたい部隊ぶたい行進こうしん奏楽そうがくされる。

防衛大学校ぼうえいだいがくこう

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  • 飛翔ひしょう」:神明しんめい

2002ねん平成へいせい14ねん)に防衛大学校ぼうえいだいがくこう創立そうりつ50周年しゅうねん記念きねん行事ぎょうじ一環いっかんとして防衛大学校ぼうえいだいがくこう同窓会どうそうかいより寄贈きぞうされた。「防衛大学校ぼうえいだいがくこうへの入校にゅうこうとともに、いままで生活せいかつとはおよそかけはなれたきびしい規律きりつ訓練くんれんなかき、卒業そつぎょうには帽章ぼうしょうばとのごとくたくましく、力強ちからづよばたいていくぼうだいせい姿すがたをイメージ」して作曲さっきょくされた。作曲さっきょくしゃ神明しんめい陸上りくじょう自衛隊じえいたい中央ちゅうおう音楽おんがくたい勤務きんむ課業かぎょう行進曲こうしんきょくとしても使用しようされている。

  • 英華えいか壮観そうかん

防衛大学校ぼうえいだいがくこう同窓会どうそうかいから防衛大学校ぼうえいだいがくこう寄贈きぞうされたしん行進曲こうしんきょく

  • 祝典しゅくてんギャロップ」:須摩ようついたち
中央ちゅうおう音楽おんがくたい初代しょだい隊長たいちょう・須摩ようついたちが、昭和しょうわ28年度ねんど自衛隊じえいたい観閲かんえつしき車両しゃりょう行進曲こうしんきょくとして作曲さっきょく観閲かんえつしきける、車両しゃりょう部隊ぶたい行進こうしん奏楽そうがくされる。
  • 陽光ようこうに」
平成へいせい30年度ねんど自衛隊じえいたい観閲かんえつしきはつ演奏えんそうされた「祝典しゅくてんギャロップ」にわる新車しんしゃりょう行進曲こうしんきょく
  • 凱旋がいせん」:ほりたき比呂ひろ[119]
2004ねん平成へいせい16ねん)の陸上りくじょう自衛隊じえいたい創設そうせつ50周年しゅうねん記念きねん行進曲こうしんきょくとして中央ちゅうおう音楽おんがくたいファゴット奏者そうしゃほりたき比呂ひろ作曲さっきょく中央ちゅうおう観閲かんえつしきにおける、音楽おんがくたい陸海空りくかいくう合同ごうどう)の観閲かんえつ行進こうしん入場にゅうじょう奏楽そうがくされる。
海軍かいぐん軍楽ぐんがくせい吉本よしもと光藏みつぞう作曲さっきょく行進曲こうしんきょく作曲さっきょくねん不明ふめい。トリオ使つかわれている軍歌ぐんか皇国こうこくまもり」は、文学ぶんがく博士はかせ外山とやま正一しょういち伊沢いさわ修二しゅうじ作曲さっきょく

自衛隊じえいたい博物館はくぶつかん

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自衛隊じえいたいめぐ論争ろんそう

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平和へいわ主義しゅぎ標榜ひょうぼうする日本にっぽんでは、自衛隊じえいたい存在そんざい運用うんようかんしておおくの議論ぎろんがなされている。

自衛隊じえいたい違憲いけんろん

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2015ねん6がつ下旬げじゅん朝日新聞あさひしんぶんおこなった憲法けんぽう学者がくしゃへのアンケートによれば、自衛隊じえいたい存在そんざいが「憲法けんぽう違反いはんにあたる」とこたえたのは回答かいとうした憲法けんぽう学者がくしゃ122にんのうち50にん(41%)で、「憲法けんぽう違反いはん可能かのうせいがある」とこたえたのは27にん(22%)であった。「憲法けんぽう違反いはんにはあたらない可能かのうせいがある」とこたえたのは13にん(11%)で、「憲法けんぽう違反いはんにはあたらない」とこたえたのは28にん(23%)、4にん(3%)は回答かいとうだった[120]安倍晋三あべしんぞう首相しゅしょう2017ねん9月25にちに「朝日新聞あさひしんぶん調査ちょうさ憲法けんぽう学者がくしゃの7わり以上いじょう憲法けんぽう違反いはんだとっている」と発言はつげんしたが、朝日新聞あさひしんぶんファクトチェック事実じじつ検証けんしょう)で2015ねんのアンケートの結果けっかことなるてん指摘してきし、「7わり以上いじょう」という数字すうじ1991ねん10月から11がつにかけて憲法けんぽう学者がくしゃ対象たいしょうったアンケートの結果けっかであり、「調査ちょうさから26ねん経過けいかしており、現在げんざい憲法けんぽう学者がくしゃ見解けんかい説明せつめいするためにもちいるデータとしては適切てきせつとはえない」と指摘してきした[121]。なお、1991ねん憲法けんぽう学者がくしゃ対象たいしょうおこなわれた朝日新聞あさひしんぶんのアンケートでは、「9じょうらして、自衛隊じえいたいはそもそも違憲いけん」とこたえたのが78%、「9じょうは「自衛じえいのための必要ひつよう最小さいしょう限度げんど実力じつりょく」の保持ほじみとめているが、現在げんざい自衛隊じえいたいはこの限度げんどえているため違憲いけん」とこたえたのが6%、「9じょうは「自衛じえいのための必要ひつよう最小さいしょう限度げんど実力じつりょく」の保持ほじみとめており、現在げんざい自衛隊じえいたいはこの範囲はんいないだから合憲ごうけん」とこたえたのが9%、「9じょうらしても、自衛隊じえいたい限定げんてい合憲ごうけん」とこたえたのが2%だった[122]

戦後せんご社会党しゃかいとう中心ちゅうしんとした左派さは政党せいとうなど護憲ごけん市民しみん団体だんたいは、自衛隊じえいたい日米にちべい安全あんぜん保障ほしょう条約じょうやくとも違憲いけんだと主張しゅちょうしてきた。「戦後せんごさい軍備ぐんび自体じたい想定そうていされていなかった日本国にっぽんこく憲法けんぽう出来できとき解釈かいしゃくからすれば明確めいかく違憲いけんどころかそれ以前いぜん問題もんだいであった」といった主張しゅちょうである(新党しんとう憲法けんぽう9じょう[123])。武装ぶそう中立ちゅうりつ志向しこうする政党せいとう団体だんたい人々ひとびとからは日本にっぽん政府せいふ日本国にっぽんこく憲法けんぽう専守防衛せんしゅぼうえい自衛隊じえいたい戦後せんごなか日本にっぽん国民こくみん定着ていちゃくした事実じじつじょう合憲ごうけんてき存在そんざいであるとの解釈かいしゃくしていることを批判ひはんしている[123]

自民党じみんとう連立れんりつすることで、村山むらやま政権せいけん発足ほっそくしたのち従来じゅうらい武装ぶそう中立ちゅうりつ主張しゅちょうしていた野党やとうだいいちとう日本にっぽん社会党しゃかいとうのち社民党しゃみんとう民主党みんしゅとう党員とういん分裂ぶんれつ)は1994ねん9がつだい61かい臨時りんじ全国ぜんこく大会たいかいにおいて、「『武装ぶそう』は党是とうぜえる人類じんるい理想りそう」としつつ「自衛じえいのための必要ひつよう最小さいしょう限度げんど実力じつりょく組織そしきである自衛隊じえいたいみとめる」、とそれまで野党やとう自衛隊じえいたい合憲ごうけんとしてきた公明党こうめいとう民社党みんしゃとうたいしての従来じゅうらい主張しゅちょうだった「自衛隊じえいたい違憲いけんろん」から「自衛隊じえいたい合憲ごうけんろん」へと転換てんかんした。しかし、社民党しゃみんとうは2006ねん2がつに「現状げんじょうあきらかに違憲いけん状態じょうたいにある自衛隊じえいたい縮小しゅくしょうはかり、国境こっきょう警備けいび災害さいがい救助きゅうじょ国際こくさい協力きょうりょくなどの任務にんむべつ組織そしき改編かいへん解消かいしょうして武装ぶそう日本にっぽん目指めざします」と社会しゃかい民主党みんしゅとう宣言せんげんして以前いぜん武装ぶそう中立ちゅうりつ路線ろせんへとさい転換てんかんした。社民党しゃみんとう照屋てるやひろしとく参議院さんぎいん議員ぎいんだい61かい臨時りんじ全国ぜんこく大会たいかい当時とうじ社会党しゃかいとういん)は1994ねん当時とうじも2013ねんにも自衛隊じえいたいは“違憲いけん状態じょうたい[124]”をえて「違憲いけん存在そんざい」とかんがえていることを表明ひょうめいしている[125]日本にっぽん共産党きょうさんとう同様どうよう自衛隊じえいたい違憲いけん主張しゅちょうして、自衛隊じえいたいによる訓練くんれん地方自治体ちほうじちたいイベントへの参加さんかたいして抗議こうぎ活動かつどうをしている。2018ねんにも地方自治体ちほうじちたい主催しゅさい共催きょうさい後援こうえんする災害さいがい救助きゅうじょとう行事ぎょうじとうへの自衛隊じえいたいいん参加さんかすることにも日本にっぽん共産党きょうさんとう反対はんたいし、「自衛隊じえいたい参加さんかさせないで、消防しょうぼう警察けいさつのみにしてください。」 と主張しゅちょうして抗議こうぎしている[126][127]

濱田はまだひろし一郎いちろうによれば、日本にっぽん共産党きょうさんとうは1968ねんに「アジア侵略しんりゃく従属じゅうぞく軍隊ぐんたいであるとともに、軍国ぐんこく主義しゅぎ復活ふっかつ先頭せんとうにたっている人民じんみん弾圧だんあつ軍隊ぐんたいであり、憲法けんぽうきゅうじょうをじゅうりんしてつくられた非合法ひごうほう軍隊ぐんたいである」と自衛隊じえいたい定義ていぎした。阪神はんしん淡路あわじ大震災だいしんさいとき自衛隊じえいたい必要ひつようせい国民こくみんてきつよ理解りかいされるまで、保守ほしゅけい言論げんろんのぞ日本にっぽんのマスコミ、日本にっぽん共産党きょうさんとう日本にっぽん社会党しゃかいとう日教組にっきょうそ自治労じちろうなど左派さは労組ろうそ、その党員とういん支持しじしゃ自衛隊じえいたいを「はん社会しゃかいてき存在そんざい」として糾弾きゅうだんしていた。日本にっぽん一般いっぱん世論せろん当時とうじ左派さは市民しみん団体だんたいによる自衛隊じえいたいへの批判ひはん活動かつどう関心かんしんで、一部いちぶ自衛隊じえいたい違憲いけん解体かいたいすべきだとの主張しゅちょう同調どうちょうしていた。「自衛隊じえいたいいじめ」 は社会しゃかいのいたるところにあり、成人せいじんした19から20さい自衛じえいかん成人せいじんしき参加さんかするさい集団しゅうだんけて妨害ぼうがいしてかえらせる事件じけん革新かくしんつよ地域ちいき頻発ひんぱつした。父親ちちおや自衛じえいかんだった大野おおの敏明としあき安保あんぽ闘争とうそう翌年よくねんの1961ねん様子ようすを「小学生しょうがくせい安保あんぽ反対はんたいデモのまねをしていた」とかたっている。小学校しょうがっこう4年生ねんせいだった大野おおの社会しゃかい授業じゅぎょうちゅう担任たんにん女性じょせい教師きょうしから「大野おおのくんのおとうさんは自衛じえいかん自衛隊じえいたいひところすのが仕事しごと憲法けんぽう違反いはん集団しゅうだん。」「みんな、おおきくなっても大野おおのくんのおとうさんのようにならないようにしましょう。先生せんせいたちは自衛隊じえいたいや(日米にちべい)安保あんぽをなくすためにたたかっている。」とわれた。大野おおの同級生どうきゅうせいからものにされ、教室きょうしつすみでの給食きゅうしょく上履うわば窃盗せっとう、ランドセルの中身なかみてられたり、下校げこう途中とちゅうげられたいし負傷ふしょうした。大野おおのは、おや説得せっとくされるまで登校とうこう拒否きょひした。濱田はまだ公私こうしけない教師きょうし発言はつげん批判ひはんし、当時とうじ大野おおのしんや「説得せっとく」した自衛じえいかんちち気持きもちをおもうとむねいたむとべている。大野おおの転勤てんきんおお自衛じえいかん子弟してい多数たすう在籍ざいせきしていた都立とりつ全寮ぜんりょうせい高校こうこう進学しんがくしたさい自分じぶんだけが特殊とくしゅ経験けいけんをしたのではなかったとったとべている。子弟してい小学校しょうがっこう中学ちゅうがく教師きょうしに「自衛じえいかん人殺ひとごろし」「鉄砲てっぽうもってよろこんでいる」とみなまえわれたために、同級生どうきゅうせいにも「人殺ひとごろしの子供こども」とののしられた経験けいけんしゃおや兄弟きょうだい親族しんぞく馬鹿ばかにした日教組にっきょうそ教師きょうし反発はんぱつしたために内申ないしんしょ評価ひょうかげられる被害ひがいけた。日教組にっきょうそ自治労じちろうなど熱心ねっしん活動かつどうをする組合くみあいいん専従せんじゅう組合くみあいいん中心ちゅうしん自衛隊じえいたいいん子弟してい入学にゅうがく反対はんたい運動うんどう子弟していまえ授業じゅぎょうちゅう自衛隊じえいたい憲法けんぽう違反いはん解体かいたいされるべきなどしてつるげていた。このようなひょうだっての言動げんどう活動かつどうは「自衛隊じえいたい必要ひつよう」との意見いけんへの支持しじとこのような活動かつどうへの嫌悪けんお国民こくみんてきひろまると激減げきげんした。濱田はまだ自衛隊じえいたい違憲いけんろんによるいまのこ市民しみん団体だんたい革新かくしん政党せいとうによる自衛隊じえいたいいんやその家族かぞくへの攻撃こうげきが、護憲ごけん運動うんどうへの批判ひはん総評そうひょうけい中心ちゅうしん労働ろうどう組合くみあいへの嫌悪けんおかんつよめる結果けっかになって支持しじそうらしたとひょうしている[128][129]

2000年代ねんだいはいると左派さはにも変化へんかられるようになり、日本にっぽん共産党きょうさんとうだい22かい大会たいかいにおいて「段階だんかいてき解消かいしょう」という主張しゅちょうはそのままに「違憲いけんだが有事ゆうじさいには活用かつようする」という「自衛隊じえいたい活用かつようろん」を表明ひょうめいした[130]。これにたい河野こうの克俊かつとし自衛隊じえいたい国民こくみん信頼しんらいされるようになった現代げんだいでは、護憲ごけん旧来きゅうらい主張しゅちょうでは賛同さんどうられないとがついたための方策ほうさくだが、矛盾むじゅんした主張しゅちょうだと指摘してきしている[131]一方いっぽう保守ほしゅの「自衛じえいのための必要ひつよう最小さいしょう限度げんど実力じつりょく」という合憲ごうけん解釈かいしゃくも、装備そうび貧弱ひんじゃくであった発足ほっそく当初とうしょでは通用つうようしたが最新さいしん装備そうび導入どうにゅうしている現代げんだいでは無理むりがあり、違憲いけんろん合憲ごうけんろんとも破綻はたんしているとした[131]。また9じょう改正かいせい議論ぎろんすすまない理由りゆうとして、改正かいせい反対はんたいする立憲りっけん民主党みんしゅとう日本にっぽん共産党きょうさんとうよりも、改憲かいけん党是とうぜとしている自民党じみんとうおおい「自衛隊じえいたい既成きせい事実じじつしているため苦労くろうしてまで改憲かいけんしなくていい」という『まあいいんじゃない保守ほしゅ』の議員ぎいん問題もんだいとしている[131]河野こうの現在げんざいの「いい加減かげん憲法けんぽう」を改正かいせいし、他国たこく軍隊ぐんたいおなじく、禁止きんし事項じこうさだめるネガティブ・リスト方式ほうしき国防こくぼう軍法ぐんぽう制定せいていすべきと主張しゅちょうしている[131]

法的ほうてき位置付いちづ

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憲法けんぽう9じょうかんする学説がくせつには、憲法けんぽう9じょうだい1こうにおいてすべての戦力せんりょく放棄ほうきされたとする立場たちば峻別しゅんべつ不能ふのうせつ[132]憲法けんぽう9じょうだい1こう規定きていでは自衛じえい戦争せんそう放棄ほうきされていないが、だい1こう趣旨しゅしけて憲法けんぽう9じょうだい2こう戦力せんりょく保持ほじ交戦こうせんけん否認ひにんさだめられた結果けっかとしてすべての戦争せんそう放棄ほうきされたとする立場たちば遂行すいこう不能ふのうせつ[133]、「前項ぜんこう目的もくてき」とは「国際こくさい紛争ふんそう解決かいけつする手段しゅだん」としての戦争せんそう放棄ほうきすのであり自衛じえい戦争せんそうおよ自衛じえいのための戦力せんりょく放棄ほうきされていないとする立場たちば限定げんてい放棄ほうきせつ[134] がある[注釈ちゅうしゃく 10]政府せいふ見解けんかい憲法けんぽう制定せいていより憲法けんぽう9じょうだい1こうでは自衛じえい戦争せんそう放棄ほうきされていないが、だい2こう戦力せんりょく保持ほじ交戦こうせんけん否認ひにん結果けっかとしてすべての戦争せんそう放棄ほうきされているとする遂行すいこう不能ふのうせつちつつ[135][136]冷戦れいせん構造こうぞうふかまりのなかでこのような枠組わくぐみを維持いじしながら、交戦こうせんけんともな自衛じえい戦争せんそう自衛じえいけん行使こうしとしての必要ひつよう最小さいしょう限度げんど自衛じえい行動こうどうとはことなるものであり後者こうしゃについては憲法けんぽうじょう許容きょようされていると解釈かいしゃくするにいたっている[137]。ただ、自衛じえい行動こうどう範囲はんいについて、鈴木すずき善幸ぜんこう内閣ないかく政府せいふ答弁とうべんしょは、集団しゅうだんてき自衛じえいけんについては国際こくさいほうじょうこれをゆうしてはいるものの憲法けんぽうじょう行使こうしゆるされないと解釈かいしゃくしていた。これについて1999ねん平成へいせい11ねん)の参議院さんぎいん予算よさん委員いいんかいにおいて大森おおもりまさし内閣ないかく法制ほうせいきょく長官ちょうかん当時とうじ)は「個別こべつてき自衛じえいけんもとづくくに防衛ぼうえいするために必要ひつよう最小さいしょう限度げんど自衛じえい行動こうどうというものは憲法けんぽう否定ひていしていないということをもうげたのでございまして、いわゆる戦争せんそうさん分類ぶんるいによる自衛じえい戦争せんそうができるんだということをもうげたわけではないと。自衛じえい戦争せんそうという場合ばあいには当然とうぜん交戦こうせんけんともなうんでしょうけれども、さきほどくにがなしるともうげましたのは、自衛じえい戦争せんそうという意味いみよりももうすこ縮減しゅくげんされた、あるいは次元じげんことなる個別こべつてき自衛じえいけんもとづく自衛じえい行動こうどうというふうにおききとりいただきたいとおもいます」[138]べた。また、1999ねん平成へいせい11ねん)の参議院さんぎいん外交がいこう防衛ぼうえい委員いいんかいにおいて秋山あきやまおさむ内閣ないかく法制ほうせいきょくだいいち部長ぶちょう当時とうじ)は「自衛じえい戦争せんそうさい交戦こうせんけんというのも、自衛じえい戦争せんそうにおけるこのような意味いみ交戦こうせんけんというふうにかんがえています。このような交戦こうせんけんは、憲法けんぽうきゅうじょうこうみとめないものとかれているところでございます。一方いっぽう自衛じえい行動こうどうもうしますのは、くに憲法けんぽうきゅうじょうのもとで許容きょようされる自衛じえいけん行使こうしとしておこな武力ぶりょく行使こうしをその内容ないようとするものでございまして、これは外国がいこくからの急迫きゅうはく不正ふせい武力ぶりょく攻撃こうげきたいして、ほかに有効ゆうこう適切てきせつ手段しゅだんがない場合ばあいに、これを排除はいじょするために必要ひつよう最小限さいしょうげん範囲はんいないおこなわれる実力じつりょく行使こうしでございます」とべている[139]。しかし、自衛じえい行動こうどう範囲はんいについて、政府せいふ見解けんかいは、その、2014ねん平成へいせい26ねん)の閣議かくぎ決定けっていにより集団しゅうだんてき自衛じえいけんについても密接みっせつ関係かんけいにある他国たこくへの攻撃こうげきであり、国民こくみん生命せいめい自由じゆうおよ幸福こうふく追求ついきゅう権利けんり根底こんていからくつがえされる明白めいはく危険きけんがある場合ばあいなどにかぎって必要ひつよう最小さいしょう限度げんど範囲はんい行使こうし可能かのうとする憲法けんぽう解釈かいしゃく見直みなおしがおこなわれた[140][141]

この問題もんだいかんする最高裁判所さいこうさいばんしょ判断はんだんはまだおこなわれておらず[注釈ちゅうしゃく 11]自衛隊じえいたい自体じたい合憲ごうけんであるか違憲いけんであるかの憲法けんぽう判断はんだんくだされていない。ただし、砂川すなかわ事件じけん上告じょうこくしん最高さいこう裁判所さいばんしょ自衛じえいけん存在そんざいについては「わがくに主権しゅけんこくとして固有こゆう自衛じえいけんなん否定ひていされたものではなく、わが憲法けんぽう平和へいわ主義しゅぎけっして防備ぼうび無抵抗むていこうさだめたものではない」とし「わがくにが、自国じこく平和へいわ安全あんぜん維持いじしその存立そんりつまっとうするために必要ひつよう自衛じえいのための措置そちをとりうることは、国家こっか固有こゆう権能けんのう行使こうしとして当然とうぜんのことといわなければならない。」と判示はんじした[142]。ただし、この最高裁さいこうさい判例はんれい駐留ちゅうりゅうまいぐん合憲ごうけんせいについての判例はんれいである[143]

戦力せんりょく保持ほじとの関係かんけい

編集へんしゅう

日本国にっぽんこく憲法けんぽうだい9じょう2こう前段ぜんだん戦力せんりょく保持ほじについて規定きていする。限定げんてい放棄ほうきせつ立場たちばからは一般いっぱん自衛じえいのための戦力せんりょく保持ほじしうると解釈かいしゃくするのにたい[144]峻別しゅんべつ不能ふのうせつ遂行すいこう不能ふのうせつ立場たちばからは戦力せんりょく一切いっさい保持ほじできないと解釈かいしゃくする[145][146]このうち遂行すいこう不能ふのうせつにおいては憲法けんぽう9じょうだい1こう趣旨しゅしけてどうじょうだい2こうにより「戦力せんりょく」の保持ほじさだめられている結果けっかとしてすべての戦争せんそう放棄ほうきされていると解釈かいしゃくするため、この立場たちばをとる場合ばあいには憲法けんぽう9じょう2こうによって保持ほじできないとされている「戦力せんりょく」がどの程度ていど実力じつりょく組織そしきすとみるべきかというてんとく重要じゅうようとなる[よう出典しゅってん]

自衛隊じえいたい日本国にっぽんこく憲法けんぽうだい9じょうにてその保持ほじきんじられている「陸海空りくかいくうぐんその戦力せんりょく」にたるかかにかんしてはながらく議論ぎろんわされてきた。現在げんざい通説つうせつでは戦力せんりょくを“軍隊ぐんたいおよび有事ゆうじさいにそれに転化てんかしうる程度ていど実力じつりょく部隊ぶたい”と解釈かいしゃくし、目的もくてき実体じったいふたつの側面そくめんから「軍隊ぐんたい」と「警察けいさつりょく」を区別くべつする。後者こうしゃえるものが「戦力せんりょく」に該当がいとうするとかんがえるものもいる。現在げんざい自衛隊じえいたい保持ほじしている戦闘せんとうかん戦車せんしゃ、ミサイルなどの武力ぶりょくかんがえれば、有事ゆうじさい軍隊ぐんたい転化てんかしうる戦力せんりょく該当がいとうするといわざるをず、自衛隊じえいたい日本国にっぽんこく憲法けんぽう9じょう2こう戦力せんりょく該当がいとうし、違憲いけんであると主張しゅちょうするものもいる[だれによって?]

政府せいふ見解けんかい憲法けんぽう9じょうだい2こうは「戦力せんりょく」の保持ほじ禁止きんししているという解釈かいしゃくのもと、これは自衛じえいのための必要ひつよう最小さいしょう限度げんど実力じつりょく保持ほじすることを禁止きんしする趣旨しゅしのものではなく、これをえる実力じつりょく保持ほじすることを禁止きんしする趣旨しゅしであるとし[147][148][149]自衛隊じえいたいのような自衛じえいのための任務にんむゆうし、その目的もくてきにおいて必要ひつよう相当そうとう範囲はんい実力じつりょく部隊ぶたいもうけることは憲法けんぽう違反いはんするものではないとしている[150]

これに関連かんれんして、政府せいふ見解けんかい交戦こうせんけんともな自衛じえい戦争せんそう自衛じえいけんもとづく自衛じえい行動こうどうとはことなるものであるとし[注釈ちゅうしゃく 12]憲法けんぽうじょう自衛じえいけん否定ひていされておらず、国際こくさいほうじょうくに防衛ぼうえいするため必要ひつよう最小さいしょう限度げんど実力じつりょく行使こうしすること(自衛じえい行動こうどうけん)は当然とうぜんみとめられているとの立場たちばをとっている[151][152]。ただ、自衛じえい行動こうどう範囲はんいについては、2014ねん平成へいせい26ねん)7がつ閣議かくぎ決定けっていにより集団しゅうだんてき自衛じえいけんについても密接みっせつ関係かんけいにある他国たこくへの攻撃こうげきであり、国民こくみん生命せいめい自由じゆうおよ幸福こうふく追求ついきゅう権利けんり根底こんていからくつがえされる明白めいはく危険きけんがある場合ばあいなどにかぎって必要ひつよう最小さいしょう限度げんど範囲はんい行使こうし可能かのうとする憲法けんぽう解釈かいしゃく見直みなおしがおこなわれている[141]

日本にっぽん政府せいふ見解けんかい一貫いっかんして「自衛隊じえいたいは、憲法けんぽうじょう必要ひつよう最小さいしょう限度げんどえる実力じつりょく保持ほじないひとし制約せいやくせられており、通常つうじょう観念かんねんかんがえられる軍隊ぐんたいとはことなるものとかんがえる。 また、自衛隊じえいたい国際こくさいほうじょう軍隊ぐんたい』としてあつかわれるかかは、個々ここ国際こくさいほう趣旨しゅしらして判断はんだんされるべきものであるとかんがえる[153] 」となっている。

国際こくさいほうじょう軍隊ぐんたい」としてあつかわれるかかについては、中山なかやま太郎たろう外務がいむ大臣だいじん国会こっかい答弁とうべんにおいて、「自衛隊じえいたいは、憲法けんぽうじょう必要ひつよう最小さいしょう限度げんどえる実力じつりょく保持ほじないひとしきびしい制約せいやくせられております。通常つうじょう観念かんねんかんがえられます軍隊ぐんたいではありませんが、国際こくさいほうじょう軍隊ぐんたいとしてあつかわれておりまして、自衛じえいかん軍隊ぐんたい構成こうせいいん該当がいとういたします[154]」とべた。「軍隊ぐんたい」というかたり多義たぎてきで、防衛庁ぼうえいちょう長官ちょうかん国会こっかい答弁とうべんにおいても、「近代きんだいせん有効ゆうこう遂行すいこう意味いみ軍隊ぐんたいではないのでございます。ただ、防衛ぼうえいてきの、防衛ぼうえいりょく発揮はっきできるという意味いみにおきまして、もし軍隊ぐんたいとおっしゃるならば、おっしゃってもよろしいというのが従来じゅうらい防衛庁ぼうえいちょう政府せいふ発言はつげんでございます[注釈ちゅうしゃく 13]」とべ、「自衛隊じえいたい軍隊ぐんたいか」という問題もんだいは、軍隊ぐんたい定義ていぎ如何いか問題もんだい帰結きけつするのであって重要じゅうよう問題もんだいではないとしている。

交戦こうせんけん否認ひにんとの関係かんけい

編集へんしゅう

日本国にっぽんこく憲法けんぽう9じょう2こう後段こうだん交戦こうせんけん否認ひにんについて規定きていする。政府せいふ見解けんかいではどうこうの「交戦こうせんけん」とは「交戦こうせんこく国際こくさいほうじょうゆうする種々しゅじゅ権利けんり総称そうしょう」を意味いみするもので、このような意味いみ交戦こうせんけんどうこうによって否認ひにんされているとかいしており[151]一方いっぽう自衛じえいけん行使こうしたっては、国際こくさいほうじょうくに防衛ぼうえいするため必要ひつよう最小さいしょう限度げんど実力じつりょく行使こうしすること(自衛じえい行動こうどうけん)が当然とうぜんみとめられているのであって、その行使こうし交戦こうせんけん行使こうしとはべつのものとして憲法けんぽうじょう許容きょようされているという立場たちばをとっている[151][152]

このてんについて、1969ねん昭和しょうわ44ねん)の参議院さんぎいん予算よさん委員いいんかいにおいて高辻たかつじただしおのれ内閣ないかく法制ほうせいきょく長官ちょうかん当時とうじ)は「あくまでも憲法けんぽうだいきゅうじょうこう否認ひにんをしている交戦こうせんけん、これは絶対ぜったいてない。しかし、自衛じえいけん行使こうしともなってしょうずる自衛じえい行動こうどう、これを有効ゆうこう適切てきせつおこなわれるそれぞれの現実げんじつ具体ぐたいてき根拠こんきょとしての自衛じえい行動こうどうけん、これは交戦こうせんけんちがってみとめられないわけではなかろうということをもうげた趣旨しゅしでございますので、不明ふめいてんがありましたら、そのように了解りょうかいねがいたいとおもいます」とべている[155]

自衛隊じえいたい身分みぶんがこうした「憲法けんぽう解釈かいしゃく」によって保証ほしょうされているという曖昧あいまい状態じょうたいたいし、憲法けんぽう改正かいせいして自衛隊じえいたい保持ほじ明記めいきすべきという意見いけんもある(憲法けんぽう改正かいせい論議ろんぎ)。

用語ようごについては、独特どくとく用語ようごもちいて、軍事ぐんじしょくうすめているものがある(自衛隊じえいたい用語ようご)。

かく政党せいとう自衛隊じえいたいたいする見解けんかい

編集へんしゅう
  • 自由民主党じゆうみんしゅとう
    • 党内とうない意見いけん様々さまざまで、「憲法けんぽう9じょう改正かいせいして自衛隊じえいたい軍隊ぐんたい位置いちづけ自衛じえいぐんとするべき」と主張しゅちょうしているものもいる。野党やとう時代じだいみんこく連立れんりつ政権せいけんした)の2012ねん平成へいせい24ねん4がつ27にち決定けっていした日本国にっぽんこく憲法けんぽう改正かいせい草案そうあんでは「国防こくぼうぐん」と明記めいきされた[156] ほか、同年どうねん12がつ施行しこうされ政権せいけん復帰ふっきたしただい46かい衆議院しゅうぎいん議員ぎいんそう選挙せんきょ政権せいけん公約こうやくにおいても「国防こくぼうぐん位置いちづける」と明記めいきしていた[157]
    • 2018ねん平成へいせい30ねん3月26にち自由民主党じゆうみんしゅとう憲法けんぽう改正かいせい推進すいしん本部ほんぶげん憲法けんぽう改正かいせい実現じつげん本部ほんぶ)が公表こうひょうした「憲法けんぽう改正かいせいかんする議論ぎろん状況じょうきょうについて」においては、現行げんこうの9じょう1こう・2こうおよびその解釈かいしゃく維持いじしたうえで、「自衛隊じえいたい」を明記めいきするとともに「自衛じえい措置そち自衛じえいけん)」についても言及げんきゅうすべきとしている[158]
  • 立憲りっけん民主党みんしゅとう
    • 党内とうない意見いけん様々さまざまであるが、いわゆる「自衛隊じえいたいけんろん」には以下いか理由りゆうにより反対はんたいしている[159]
      • 1. 「こうほうぜんほう優越ゆうえつする」というほう解釈かいしゃく基本きほん原則げんそくにより、9じょう1こう2こう規定きてい空文くうぶんする(ちゅう1)。この場合ばあい自衛隊じえいたい権限けんげん法律ほうりつゆだねられ、憲法けんぽうじょうは、いわゆるフルスペックの集団しゅうだんてき自衛じえいけん行使こうし可能かのうとなりかねない。これでは、専守防衛せんしゅぼうえいむねとした平和へいわ主義しゅぎという日本国にっぽんこく憲法けんぽう基本きほん原理げんりくつがえる。
      • 2. 現在げんざい安全あんぜん保障ほしょう法制ほうせい前提ぜんてい自衛隊じえいたい明記めいきすれば、すくなくとも集団しゅうだんてき自衛じえいけん一部いちぶ行使こうし容認ようにん追認ついにんすることになる。集団しゅうだんてき自衛じえいけん行使こうし要件ようけん(ちゅう2)は、広範こうはんかつ曖昧あいまいであり、専守防衛せんしゅぼうえいむねとした平和へいわ主義しゅぎという日本国にっぽんこく憲法けんぽう基本きほん原理げんりはんする。
      • 3. 権力けんりょく立憲りっけん主義しゅぎはんしても、事後じごてき追認ついにんすることで正当せいとうされる前例ぜんれいとなり、権力けんりょく拘束こうそくするという立憲りっけん主義しゅぎそのものが空洞くうどうする。
      • ちゅう1:従前じゅうぜん解釈かいしゃく維持いじしようとするならば、明確めいかくかつ詳細しょうさいにそれを明記めいきする必要ひつようがある。これは相当そうとう大部おおぶかつ厳格げんかく規定きてい必要ひつようとなる。また、そのさいには、集団しゅうだんてき自衛じえいけん一部いちぶ行使こうし容認ようにんという立憲りっけん主義しゅぎ違反いはんについて、容認ようにんする規定きていとするのか、否定ひていする規定きていとするのか、明確めいかくにされなければならない。)
      • ちゅう2:わがくにたいする武力ぶりょく攻撃こうげき発生はっせいしていないにもかかわらず、「くに密接みっせつ関係かんけいにある他国たこくたいする武力ぶりょく攻撃こうげき発生はっせいし、これによりくに存立そんりつおびやかされ、国民こくみん生命せいめい自由じゆうおよ幸福こうふく追求ついきゅう権利けんり根底こんていからくつがえされる明白めいはく危険きけんがあること」という要件ようけん。この要件ようけんは、いわゆる昭和しょうわ47ねん1972ねん見解けんかい日本にっぽんたいする武力ぶりょく攻撃こうげき念頭ねんとういていたのにたいし、あらたに「同盟どうめいこくとうたいする武力ぶりょく攻撃こうげき」をふくむとする解釈かいしゃくを「基本きほんてき論理ろんり」(7がつ1にち閣議かくぎ決定けってい)にもとづくとしょうするてん便宜べんぎてき恣意しいてき解釈かいしゃく変更へんこうといわざるをない。)
  • 公明党こうめいとう
    • かつては自衛隊じえいたい憲法けんぽう違反いはんとして廃止はいし主張しゅちょう現在げんざい自公じこう連立れんりつ政権せいけんしたにおいて自民党じみんとうとほぼおな主張しゅちょうをしている。ただし、海外かいがい派遣はけん防衛ぼうえい増額ぞうがく憲法けんぽうでの自衛隊じえいたい存在そんざい明記めいきあるいは改憲かいけんによる軍隊ぐんたいへの位置いちづけなどについては、自民党じみんとうくら消極しょうきょくてきとなっている。
    • 2022ねん参院さんいんせん公約こうやくでは、自衛隊じえいたい憲法けんぽうへの明記めいきについて「つづ検討けんとうすすめていく」との表現ひょうげんみ、「つづ慎重しんちょう議論ぎろんしていく」としていた2021ねんれい3ねん)のだい49かい衆議院しゅうぎいん議員ぎいんそう選挙せんきょよりんだ。一方いっぽう憲法けんぽう9じょうは、「今後こんごとも堅持けんじする」と強調きょうちょうした[161]
  • 国民こくみん民主党みんしゅとう
    • 9じょうについて、自衛隊じえいたい保持ほじする「現実げんじつ」との乖離かいりめるため、「政府せいふ解釈かいしゃく」のかさねと変更へんこうかえしてきた結果けっか、「現実げんじつ」を規律きりつ統制とうせいするちからうしなわれていると指摘してきし、すみやかに解決かいけつさくつけすべきだとし、制約せいやくされた「自衛じえいけん行使こうし」と「自衛隊じえいたい保持ほじ」を憲法けんぽう規定きていするべきとしている[162]
  • 社会しゃかい民主党みんしゅとう
    • 自衛隊じえいたい存在そんざい自体じたい合憲ごうけんであるが、海外かいがい派遣はけんなどは「違憲いけんである」と主張しゅちょうしている。自衛隊じえいたい縮小しゅくしょうはかり、国境こっきょう警備けいび災害さいがい救助きゅうじょ国際こくさい協力きょうりょくなどの任務にんむべつ組織そしき改編かいへん解消かいしょうして日本にっぽん武装ぶそうであるべきとしている。「9じょうへの自衛隊じえいたい明記めいき」については、「『戦争せんそう放棄ほうきし、戦力せんりょく保持ほじしない』とした憲法けんぽうえ、自衛隊じえいたいなにをやっても違憲いけんえなくなり、戦争せんそうのできるくににする『改悪かいあく』だ」と反対はんたいしている[163]
  • 日本にっぽん共産党きょうさんとう
    • 自衛隊じえいたい存在そんざい憲法けんぽう違反いはんであるとし、9じょうへの自衛隊じえいたい明記めいきについては日本にっぽん平和へいわ民主みんしゅ主義しゅぎにとって危険きけんであり、「戦力せんりょくたない」「交戦こうせんけん否認ひにんする」という9じょう根本こんぽん空洞くうどうさせ、海外かいがいでの制限せいげん武力ぶりょく行使こうし可能かのうにするものだとして反対はんたいしている。日米にちべい安全あんぜん保障ほしょう条約じょうやく解消かいしょう目指めざしながら、解消かいしょうまえ可能かのうかぎ自衛隊じえいたい縮小しゅくしょうし、日米にちべい安保あんぽ条約じょうやく解消かいしょう国民こくみん要望ようぼうすれば存続そんぞくし、国民こくみん国際こくさい情勢じょうせいなどから問題もんだいないと判断はんだんすれば、憲法けんぽう9じょう完全かんぜん実施じっし実現じつげんするため自衛隊じえいたい解消かいしょうさせていくという『段階だんかいてき解消かいしょうろん』にっている。ただし、だい規模きぼ災害さいがい急迫きゅうはく不正ふせい国家こっか主権しゅけん侵害しんがいなど必要ひつよう場合ばあいにおいては活用かつようすべきとの立場たちばをとる[164][165]
  • みんなでつくるとうきゅう:NHKとう政治せいじ女子じょし48とう
    • 憲法けんぽう9じょうへの自衛隊じえいたい明記めいき」については、「『戦力せんりょく保持ほじ』をさだめた9じょう2こうと、自衛隊じえいたい存在そんざいあきらかに矛盾むじゅんがある」として、「9じょう2こう削除さくじょ検討けんとうすべき」としている。そのうえで、憲法けんぽう自衛隊じえいたい明記めいきすることも検討けんとうすべきだとしている[166]

自衛隊じえいたい関係かんけいしゃへの人権じんけん侵害しんがい運用うんようめんでの阻害そがい

編集へんしゅう

また、自衛隊じえいたい運用うんようについてつぎのような妨害ぼうがいけることがある。

  • 自衛隊じえいたい公共こうきょう施設しせつ使用しようたいする、法的ほうてき根拠こんきょのない妨害ぼうがい抗議こうぎれい自衛隊じえいたい音楽おんがくかい市民しみん会館かいかん使用しようしようとしたところ市民しみん団体だんたいきゅうじょうかい」から抗議こうぎけた[170]
  • ベレンコ中尉ちゅうい亡命ぼうめい事件じけん(1976ねん)では、現場げんば北海道ほっかいどう警察けいさつ封鎖ふうさし、自衛隊じえいたいには情報じょうほう収集しゅうしゅうゆるされなかった。ただこのようなケースはぞくう「縄張なわばあらそい」ともいえる。
  • 災害さいがい派遣はけんにおいて派遣はけんさき自治体じちたい対応たいおうおくれた事例じれいについて、自治体じちたい首長しゅちょうイデオロギーのために自衛隊じえいたい活用かつようするがなかったのではないか、と批判ひはんされることがある。れいとしては1999ねん平成へいせい11ねん)6がつ23にちから7がつ3にちまで九州きゅうしゅうから東北とうほく南部なんぶまでをおそった集中しゅうちゅう豪雨ごうう災害さいがいがあるが、このとき広島ひろしま市長しちょう当時とうじ)の秋葉あきば忠利ただとし広島ひろしま市内しない死者ししゃ行方ゆくえ不明ふめいしゃ多発たはつしても災害さいがい派遣はけん要請ようせいおこなわなかった[注釈ちゅうしゃく 16]阪神はんしん淡路あわじ大震災だいしんさいでも、当時とうじ神戸こうべちょう行動こうどう批判ひはんされることがある。

世論せろん調査ちょうさ

編集へんしゅう

だい世界せかい大戦たいせんなか軍国ぐんこく主義しゅぎへの反発はんぱつ戦後せんご連合れんごう国軍こくぐん占領せんりょうでのアメリカによる思想しそう操作そうさ、また憲法けんぽう9じょう2こうもとづく解釈かいしゃくから、軍事ぐんじてき武力ぶりょく組織そしきである自衛隊じえいたい違憲いけん存在そんざいとしてあつかわれてきた。吉田よしだしげる首相しゅしょう辞任じにんの1957ねん昭和しょうわ32ねん)2がつ初旬しょじゅんごろ吉田よしだていたずねた卒業そつぎょう間近まぢか防衛大学校ぼうえいだいがくこうだいいち期生きせい学生がくせい3にんたいして「きみたちは、自衛隊じえいたい在職ざいしょくちゅうけっして国民こくみんから感謝かんしゃされたり、歓迎かんげいされたりすることなく自衛隊じえいたいわるかもれない。非難ひなんとか誹謗ひぼうばかりの一生いっしょうかもしれない。ご苦労くろうなことだとおもう。しかし、自衛隊じえいたい国民こくみんから歓迎かんげいされ、ちやほやされる事態じたいとは、外国がいこくから攻撃こうげきされて国家こっか存亡そんぼう危機ききにあるときとか、災害さいがい派遣はけんときとか、国民こくみん困窮こんきゅうしているときだけなのだ。言葉ことばえれば、きみたちが日蔭ひかげしゃであるときのほうが、国民こくみん日本にっぽんしあわせなのだ。一生いっしょう苦労くろうなことだとおもうが、国家こっかのためにしのこたえてもらいたい。自衛隊じえいたい将来しょうらいきみたちの双肩そうけんにかかっている。しっかりたのむよ。」とかたったと、3にんうち一人ひとりである平間ひらま洋一よういち証言しょうげんしている[174]

日本にっぽん政府せいふが2006ねん平成へいせい18ねん)にった世論せろん調査ちょうさでは、回答かいとうしゃの84.9%が自衛隊じえいたいたいする印象いんしょうが「い」(「印象いんしょうっている」37.9%、「わる印象いんしょうっていない」47.0%)とし、過去かこ最高さいこう記録きろくした[175]。また、内閣ないかく所管しょかん世論せろん調査ちょうさ機関きかんである中央ちゅうおう調査ちょうさしゃが2008ねん8がつった調査ちょうさ[176] によれば、自衛隊じえいたい調査ちょうさ対象たいしょうとなった組織そしきのうち、医療いりょう機関きかんならんでもっと信頼しんらいたかかった[176][177]

さらに、2012ねん平成へいせい24ねん)1がつ世論せろん調査ちょうさでは、「印象いんしょうっている」とするもの割合わりあいが91.7%(「印象いんしょうっている」37.5%+「どちらかといえば印象いんしょうっている」54.2%)、「わる印象いんしょうっている」とするもの割合わりあいが5.3%(「どちらかといえばわる印象いんしょうっている」4.5%+「わる印象いんしょうっている」0.8%)となっていて、前回ぜんかい調査ちょうさ結果けっか比較ひかくしてると、「印象いんしょうっている」(80.9%→91.7%)とするもの割合わりあい上昇じょうしょうしている[178]

2012ねん平成へいせい24ねん)3がつ10日とおか内閣ないかく公開こうかいした「自衛隊じえいたい防衛ぼうえい問題もんだいかんする世論せろん調査ちょうさ」では、東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい東北とうほく地方ちほう太平洋たいへいようおき地震じしん)での自衛隊じえいたい活動かつどう評価ひょうかするとした回答かいとうは97.7%、自衛隊じえいたいこう印象いんしょうつという回答かいとうも91.7%で、過去かこ最高さいこう記録きろくした。災害さいがい派遣はけん活動かつどうを「まった評価ひょうかしない」とした回答かいとうはゼロであり、東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいにおける自衛隊じえいたい活動かつどうおおくの国民こくみん認知にんちされたかたちとなった。自衛隊じえいたい存在そんざい目的もくてきでは、中国ちゅうごくぐん軍備ぐんび増強ぞうきょうによる影響えいきょうで「外国がいこくからの侵略しんりゃく防止ぼうし」が78.6%となり、前年ぜんねん8%増加ぞうかした[179]

2012ねん平成へいせい24ねん)4がつ30にちFNN世論せろん調査ちょうさおこない、憲法けんぽう改正かいせいをした場合ばあい、「自衛隊じえいたい位置いちづけを明確めいかくにするべきだ」と「おもう」は71.7%、「集団しゅうだんてき自衛じえいけんみとめ、明文化めいぶんかするべきだ」と「おもう」は62.1%だった[180]同年どうねん6がつ5にちにアメリカの世論せろん調査ちょうさ機関きかんピュー・リサーチ・センターが発表はっぴょうした調査ちょうさによると、「日本にっぽん国民こくみんやく89%が自衛隊じえいたいくに方向ほうこうせい影響えいきょうあたえている」と回答かいとうした[181]

題材だいざいとなった作品さくひん

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テレビドラマ・オリジナルビデオ

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アニメ・漫画まんが

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小説しょうせつ

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音楽おんがく

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脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 航空こうくう自衛隊じえいたいは、2027ねんまでに"「航空こうくう宇宙うちゅう自衛隊じえいたい」に改称かいしょうされる。
  2. ^ 栗栖くりすひろししんは、2000ねん上梓じょうしした『日本にっぽん国防こくぼうぐん創設そうせつせよ』ちゅうでこうべた――「国民こくみん生命せいめい身体しんたい財産ざいさんまもるのは警察けいさつ使命しめい警察けいさつほう)であって、武装ぶそう集団しゅうだんたる自衛隊じえいたい任務にんむではない。自衛隊じえいたいは『くに独立どくりつ平和へいわまもる』(自衛隊じえいたいほう)のである。『くに』とは、わがくに歴史れきし伝統でんとうもとづく固有こゆう文化ぶんかなが年月としつきあいだ醸成じょうせいされた国柄くにがら天皇てんのうせい中心ちゅうしんとする一体いったいかん享受きょうじゅする民族みんぞく家族かぞく意識いしきである。けっして個々ここ国民こくみん意味いみしない」。
  3. ^ 防衛ぼうえいしょう職員しょくいん自衛じえいかんのほか事務じむかんひとし防衛ぼうえい書記官しょきかん防衛ぼうえい部員ぶいんなど)から構成こうせいされているが、そのほとんどは同時どうじ自衛隊じえいたいいんでもある。
  4. ^ 自衛隊じえいたい」の定義ていぎについて規定きていする自衛隊じえいたいほうだい2じょうだい1こうには「政令せいれいさだめる合議ごうぎせい機関きかんならびに防衛ぼうえいしょう設置せっちほう昭和しょうわじゅうきゅうねん法律ほうりつだいひゃくろくじゅうよんごうだいよんじょうだいじゅうよんごうまただいじゅうごうかかげる事務じむをつかさどる部局ぶきょくおよしょく政令せいれいさだめるものをのぞく」との除外じょがい規定きていふくまれており、防衛ぼうえいしょうぞくする機関きかんのうち独立どくりつ行政ぎょうせい法人ほうじん評価ひょうか委員いいんかい防衛ぼうえい人事じんじ審議しんぎかい自衛隊じえいたいいん倫理りんり審査しんさかい防衛ぼうえい調達ちょうたつ審議しんぎかい防衛ぼうえい施設しせつ中央ちゅうおう審議しんぎかい防衛ぼうえい施設しせつ地方ちほう審議しんぎかい捕虜ほりょ資格しかく認定にんていとう審査しんさかい防衛ぼうえいしょう地方ちほう協力きょうりょくきょく労務ろうむ管理かんりについては「自衛隊じえいたい」の範囲はんいから除外じょがいされている(自衛隊じえいたいほう施行しこうれいだい1じょうだい1こうだい2こう)。したがって、「自衛隊じえいたい」と「防衛ぼうえいしょう」とでは組織そしき範囲はんい完全かんぜん一致いっちするわけではない。
  5. ^ ごくまれに、自衛隊じえいたいそのものもみずからを「ぐん」と呼称こしょうすることがある。れい: modchannel - 昭和しょうわ36ねん防衛庁ぼうえいちょう記録きろく(1ふん17びょうからの統幕とうばく会議かいぎかんする説明せつめいにおいて)
  6. ^ 方面ほうめん総監そうかん師団しだん長旗ながはた旅団りょだん長旗ながはた団長だんちょううみはたはたうみしょう代将だいしょうたい司令しれいかぶと)、たい司令しれいおつ)、長旗ながはた先任せんにん航空こうくうそうたい司令しれいかんはた航空こうくう方面ほうめんたい司令しれいかんはた航空こうくう混成こんせいだん司令しれい航空こうくう支援しえん集団しゅうだん司令しれいかんはた航空こうくう教育きょういく集団しゅうだん司令しれいかんはた航空こうくう開発かいはつ実験じっけん集団しゅうだん司令しれいかんはた航空こうくうだん司令しれいだい83航空こうくうたい司令しれい航空こうくう警戒けいかい管制かんせいだん司令しれい航空こうくう救難きゅうなんだん司令しれい飛行ひこう開発かいはつ実験じっけんだん司令しれい航空こうくう医学いがく実験じっけんたい司令しれいはたおよ航空こうくう安全あんぜん管理かんりたい司令しれい
  7. ^ 1999ねんだい13旅団りょだん編成へんせいされるまでは、さくらぼし階級かいきゅうでは部隊ぶたい規模きぼしめしていた。れいとしては、さくらぼし3方面ほうめん総監そうかん・2師団しだん1個いっこだんおよはた指定してい階級かいきゅう部隊ぶたい長等ながらとなっていた
  8. ^ 統合とうごう幕僚ばくりょうちょう陸上りくじょう幕僚ばくりょうちょう海上かいじょう幕僚ばくりょうちょう航空こうくう幕僚ばくりょうちょう
  9. ^ ただし、かつてはさくらぼし1個いっこだん存在そんざいしていた。きた恵庭えにわ駐屯ちゅうとん資料しりょうかん帽章ぼうしょうさくらぼし1個いっこ戦車せんしゃだんはたとして現存げんそん詳細しょうさいひがし長崎ながさき機関きかん参照さんしょう
  10. ^ 学説がくせつについては野中のなか俊彦としひこ高橋たかはし和之かずゆき中村なかむら睦男むつお高見たかみ勝利かつとし憲法けんぽう(1)だい4はん』(2006ねん有斐閣ゆうひかく、164-166ぺーじ参照さんしょうのこと。
  11. ^ 違憲いけん判決はんけつとして、2009ねん現在げんざい、1973ねん長沼ながぬまナイキ事件じけん札幌さっぽろ地方裁判所ちほうさいばんしょ判決はんけつ、2008ねん4がつ17にちのイラク派遣はけん事件じけん名古屋なごや高等こうとう裁判所さいばんしょ判決はんけつ、の2れいがあるが、いずれも下級かきゅうしん判決はんけつである。
  12. ^ 1999ねん平成へいせい11ねん)9がつ13にち参議院さんぎいん予算よさん委員いいんかいにおける大森おおもり内閣ないかく法制ほうせいきょく長官ちょうかん答弁とうべん参照さんしょう
  13. ^ 1967ねん昭和しょうわ42ねん)3がつ31にち参議院さんぎいん予算よさん委員いいんかいにおける増田ますだ甲子きのえねなな国務大臣こくむだいじん答弁とうべん。これは、1954ねん昭和しょうわ29ねん)4がつ1にち衆議院しゅうぎいん内閣ないかく委員いいんかいにおける木村きむら篤太郎とくたろう国務大臣こくむだいじん発言はつげんとう前提ぜんていとしたもの。
  14. ^ 佐々淳行さっさあつゆき次男じなんかよっていた小学校しょうがっこう日教組にっきょうそ組合くみあいいんおんな教師きょうしが、父親ちちおや警察官けいさつかん自衛じえいかんである生徒せいとたせて「このたちおや悪人あくにんです!」とつるげた。佐々ささ激怒げきどし、教師きょうし家庭かてい訪問ほうもんおこなったが、そのせき反省はんせいべんく、自民党じみんとう自衛隊じえいたい警察けいさつ口汚くちぎたなののしるばかりであったが、教育きょういく委員いいんかいうった免職めんしょくさせると佐々ささうと、教師きょうし一転いってんして土下座どげざして謝罪しゃざいしはじめた。このさい、この教師きょうしは「日教組にっきょうそ組織そしきをあげてたたかう」と発言はつげんしたという[168]
  15. ^ 産経新聞さんけいしんぶん社会しゃかい次長じちょう大野おおの敏明としあきは、1996ねん2がつ2にちづけ産経新聞さんけいしんぶん東京とうきょう夕刊ゆうかんにおいて、「自衛隊じえいたいいん息子むすことして教師きょうしからいじめをけ、登校とうこう拒否きょひになった」「おなじく自衛じえいかん息子むすこだった友人ゆうじん内申ないしんしょ評価ひょうかげられた、おや職業しょくぎょういたがらないものもいた」とべている。
  16. ^ もっと被害ひがいおおきかった広島ひろしまけんでは、土砂崩どしゃくずれや土石流どせきりゅう多発たはつして死者ししゃ行方ゆくえ不明ふめいしゃが31にんのぼった。6月29にち夕方ゆうがたから被害ひがい拡大かくだいしはじめ、死者ししゃ行方ゆくえ不明ふめいしゃ続々ぞくぞく確認かくにんされるなか、20時点じてん自衛隊じえいたいから広島ひろしまけんたいして災害さいがい派遣はけん要請ようせい必要ひつようせい確認かくにんおこなわれた。これを広島ひろしまけん広島ひろしま意向いこう確認かくにんしたが、広島ひろしま自衛隊じえいたい派遣はけん必要ひつようないとしてことわっている。一夜いちやけた30にち被害ひがいはさらに拡大かくだい結果けっか、6月30にち午前ごぜん4時点じてん広島ひろしまけん災害さいがい派遣はけん要請ようせいおこなった。産経新聞さんけいしんぶんは1999ねん7がつ1にち記事きじで『秋葉あきば忠利ただとし広島ひろしま市長しちょうは「なにかできなかったかというおもいはある。教訓きょうくんとしてかしたい」とべたそうだが、冗談じょうだんではない。その能力のうりょく十分じゅうぶんっている自衛隊じえいたい活用かつようするがなかったとしかおもえない。自分じぶんイデオロギーのために広島ひろしま市民しみん生命せいめいをないがしろにした、重大じゅうだいなる「人災じんさい」とっても過言かごんではないだろう』と批判ひはんした。このけんでは、広島ひろしま対策たいさく忙殺ぼうさつされており、広島ひろしまけん災害さいがい対策たいさく本部ほんぶ設置せっちおくれ、情報じょうほう消防庁しょうぼうちょうおくることが遅滞ちたいしていたため、国土庁こくどちょう総理そうり大臣だいじん官邸かんてい連絡れんらくすることが出来できないまま時間じかん経過けいかしていた。災害さいがい派遣はけん要請ようせいとなる被害ひがい地域ちいき航空こうくう写真しゃしん広島ひろしま消防局しょうぼうきょくちょう手元てもととどいたのは30にち午前ごぜんれいであり、その4あいだには広島ひろしま県知事けんちじたいして自衛隊じえいたい派遣はけん要請ようせいおこなわれている[171][172][173]

出典しゅってん

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参考さんこう文献ぶんけん

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関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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