佐々淳行さっさあつゆき

佐々ささ淳あつし行ぎょうさっさあつゆき
生年月日せいねんがっぴ	1930年ねん12月11日にち
出生しゅっしょう地ち	日本にっぽん・東京とうきょう府ふ東京とうきょう市し麻布あざぶ区く
没ぼつ年月日ねんがっぴ	2018年ねん10月がつ10日とおか（87歳さい没ぼつ）
死没しぼつ地ち	日本にっぽん・東京とうきょう都と
出身しゅっしん校こう	東京大学とうきょうだいがく法学部ほうがくぶ第だい3類るい
前ぜん職しょく	国家こっか公務員こうむいん（警察庁けいさつちょう・防衛庁ぼうえいちょう）
称号しょうごう	法学ほうがく士し（東京大学とうきょうだいがく）; 勲くん二に等とう旭日重光章きょくじつじゅうこうしょう
親族しんぞく	佐々ささ友とも房ぼう（祖父そふ）; 佐々ささ弘雄ひろお（父ちち）; 佐々ささ克明かつあき（兄あに）; 紀平きひら悌子ていこ（姉あね）
公式こうしきサイト	佐々淳行さっさあつゆきホームページ
初代しょだい内閣ないかく安全あんぜん保障ほしょう室長しつちょう
在任ざいにん期間きかん	1986年ねん7月がつ1日にち - 1989年ねん6月30日にち
第だい15代だい防衛施設庁ぼうえいしせつちょう長官ちょうかん
在任ざいにん期間きかん	1984年ねん7月がつ1日にち - 1986年ねん6月がつ10日とおか
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佐々ささ淳あつし行ぎょう（さっさあつゆき、1930年ねん〈昭和しょうわ5年ねん〉12月11日にち - 2018年ねん〈平成へいせい30年ねん〉10月がつ10日とおか）は、日本にっぽんの警察けいさつ・防衛ぼうえい官僚かんりょう。危機きき管理かんり評論ひょうろん家か。

概要がいよう

東京大学とうきょうだいがく法学部ほうがくぶ卒業そつぎょう後ご、国家こっか地方ちほう警察けいさつ本部ほんぶ（現げん・警察庁けいさつちょう）に入いれ庁ちょう。目黒めぐろ警察けいさつ署しょをふりだしに「東大とうだい安田やすだ講堂こうどう事件じけん」「連合赤軍れんごうせきぐんあさま山荘さんそう事件じけん」などで警備けいび幕僚ばくりょう長ちょうとして危機きき管理かんりに携たずさわる。1986年ねんからは初代しょだい内閣ないかく官房かんぼう安全あんぜん保障ほしょう室しつ長ちょうを務つとめ、昭和しょうわ天皇てんのうの大喪たいそうの礼れいを最後さいごに退官たいかん。その後ご、文筆ぶんぴつ、講演こうえん、テレビ出演しゅつえんと幅広はばひろく活躍かつやく。「危機きき管理かんり」という言葉ことばのワードメーカー。1993年ねん、『東大とうだい落城らくじょう』で文芸春秋ぶんげいしゅんじゅう読者どくしゃ賞しょうを受賞じゅしょう^[1]。

経歴けいれき

生おい立たち

熊本くまもと県けん出身しゅっしんの政治せいじ学者がくしゃで、朝日新聞あさひしんぶん論説ろんせつ委員いいん、参議院さんぎいん議員ぎいんなどを務つとめた佐々ささ弘雄ひろおの次男じなんとして、東京とうきょう市し麻布あざぶ区く（現げん・東京とうきょう都と港みなと区く）に生うまれる。戦国せんごく武将ぶしょう・佐々ささ成しげる政せいの末裔まつえいの家系かけいでもある。6歳さいのとき自宅じたく近ちかくで二・二六事件ににろくじけんが発生はっせい。その戒厳かいげん下したの体験たいけんが危機きき管理人かんりにん生せいの出発しゅっぱつ点てんとなったという。

またゾルゲ事件じけんで逮捕たいほされた尾崎おざき秀実ひでみと父ちちの弘雄ひろおは朝日新聞あさひしんぶんの同僚どうりょう記者きしゃとして親交しんこうがあり、ともに近衛このえ文麿ふみまろのブレーンとして昭和しょうわ研究けんきゅう会かい、朝食ちょうしょく会かいに参加さんかしていた^[2]。尾崎おざきは自宅じたくに来くることも多おおく^[3]、ゾルゲ事件じけんが発覚はっかくすると、父ちちの書斎しょさいにあった手紙てがみ、書類しょるい、名刺めいしなどを兄あにとともに焼却しょうきゃくした^[4]。父ちちの弘雄ひろおは終戦しゅうせんまで特別とくべつ高等こうとう警察けいさつと憲兵けんぺい隊たいの捜査そうさ対象たいしょうになったが、逮捕たいほはされなかった^[5]。

学生がくせい時代じだい

旧制きゅうせい成蹊高等学校せいけいこうとうがっこうを経へて^[6]、1954年ねん（昭和しょうわ29年ねん）3月がつに東京大学とうきょうだいがく法学部ほうがくぶ第だい3類るい（政治せいじコース）を卒業そつぎょう。東京とうきょう大学だいがく在学ざいがく中ちゅうは、学生がくせい研究けんきゅう会かい土曜会どようかいの中心ちゅうしんメンバーとして活動かつどうし、若わか泉いずみ敬たかし、粕谷あらや一希かずきらと交流こうりゅうを持もった。

東京大学とうきょうだいがく法学部ほうがくぶ教授きょうじゅの堀ほり豊彦とよひこから学士がくし助手じょしゅとして大学だいがくに残のこるよう勧すすめられたが、朝鮮ちょうせん戦争せんそうや過激かげき化かする左翼さよく運動うんどうといった世相せそうの中なか、警察けいさつ三さん級きゅう職しょく試験しけん（現げん・国家こっか公務員こうむいん採用さいよう総合そうごう職しょく試験しけん）を受験じゅけんして国家こっか地方ちほう警察けいさつ本部ほんぶ（現げん・警察庁けいさつちょう）に入いれ庁ちょうした^[7]。警察けいさつ三さん級きゅう職しょく試験しけんの合格ごうかく席次せきじは2番ばんであった^[8]。若泉わかいずみは保安ほあん研修けんしゅう所しょ（現げん・防衛ぼうえい研究所けんきゅうじょ）入はいりし学究がっきゅうの道みちに入はいった。粕谷あらやは佐々ささが学者がくしゃ、若泉わかいずみが実務じつむ家かの適性てきせいを持もっていると思おもっていたため、それぞれの選択せんたくを意外いがいに思おもったという^[9]。

警察けいさつ官僚かんりょうとして

入いれ庁ちょう後ご

入いれ庁ちょう後ごは、目黒めぐろ警察けいさつ署しょ、警察けいさつ大だい学校がっこう助教授じょきょうじゅ、アメリカへの国費こくひ留学りゅうがくなどを経へて警視庁けいしちょう公安こうあん部ぶ外事がいじ課か長ちょう代理だいりとなる。ソ連それんや北朝鮮きたちょうせんなどのスパイ事件じけんの捜査そうさ指揮しき、第だい一いち次じ安保あんぽ闘争とうそう末期まっきの警備けいび実施じっし、アナスタス・ミコヤンソ連それん第だい一いち副ふく首相しゅしょう来日らいにちの警護けいごなども経験けいけんする。この際さい、伊藤いとう忠ただし社員しゃいん時代じだいの瀬島せじま龍三りゅうぞうをソ連それんのスパイとして捜査そうさしていた^[10]。

27歳さいの若わかさで当時とうじの大分おおいた県警けんけい本部ほんぶ長ちょう・富田とみた朝彦あさひこの下したで警務けいむ部長ぶちょうに抜擢ばってきされ着任ちゃくにん。旧きゅう自治体じちたい警察けいさつ時代じだいの名残なごりが強つよく、地元じもと指定してい暴力団ぼうりょくだんとの癒着ゆちゃくや汚職おしょくが多発たはつしていたため、警察けいさつ署長しょちょうや県警けんけい幹部かんぶを次々つぎつぎに処分しょぶん。「首切くびきり浅あさ右みぎ衛門えもん」の異名いみょうをとった。

その後ご、大阪おおさか府ふ警察けいさつ警備けいび部ぶ外事がいじ課長かちょうを経へて1964年ねん1月がつよりケネディ大統領だいとうりょう暗殺あんさつ事件じけん調査ちょうさのため渡米とべい。帰国きこく後ごは東京とうきょうオリンピックの際さいの警備けいびや亡命ぼうめい者ものの処遇しょぐうを担当たんとうした。

外務省がいむしょう出向しゅっこう

1965年ねんより外務省がいむしょうに出向しゅっこうし在ざい香港ほんこん日本国にっぽんこく総領事館そうりょうじかん領事りょうじとなる。1966年ねん12月に起おきた一いち二に・三さん事件じけんや1967年ねん5月の中国共産党ちゅうごくきょうさんとう系けい暴動ぼうどう（六ろく・七なな暴動ぼうどう）で在留ざいりゅう邦人ほうじん保護ほごを担当たんとう。さらに1968年ねん1月がつに南みなみベトナムサイゴンへ出張しゅっちょうの際さい、テト攻勢こうせいに遭遇そうぐう。サイゴンの日本にっぽん大使館たいしかんに籠城ろうじょうし、青木あおき大使たいしのもとで在留ざいりゅう邦人ほうじん保護ほごにあたる。

警視庁けいしちょう警備けいび部ぶ警備けいび第だい一いち課長かちょう

三島みしま事件じけん

あさま山荘さんそう

帰国きこく後ご、1968年ねんに警視庁けいしちょう公安こうあん部ぶ外事がいじ第だい一いち課長かちょうを経へて警視庁けいしちょう警備けいび部ぶ警備けいび第だい一いち課長かちょうとなる。この人事じんじは、警備けいび実施じっしの指揮しきができる警察けいさつ官僚かんりょうを集あつめ組織そしき強化きょうかを行おこなっていた秦野はたの章あきら警視総監けいしそうかんが中心ちゅうしんとなった半なかば強引ごういんな措置そちで、全学ぜんがく共闘きょうとう会議かいぎ、東大とうだい安田やすだ講堂こうどう事件じけん（1969年ねん）^[11]など一連いちれんの第だい二に次じ安保あんぽ闘争とうそうに対たいする警備けいび実施じっしを指揮しき。

また機動きどう隊たいに対たいして、戦術せんじゅつ的てき後退こうたいや挟撃きょうげき作戦さくせんなどの発案はつあん、隊員たいいんの受傷じゅしょう防止ぼうしのための個人こじん防御ぼうぎょ装備そうびの開発かいはつ、特とく型がた警備けいび車しゃ「防弾ぼうだん装甲そうこう放水ほうすい車しゃ」の配備はいびを実施じっし。

三島みしま事件じけん

1970年ねん 11月25日にちに起おきた「三島みしま事件じけん」の際さいは警視庁けいしちょう警務けいむ部ぶ参事官さんじかん兼けん人事じんじ第だい一いち課長かちょうだったが、上司じょうしの土田つちた國保くにやす・警視庁けいしちょう警務けいむ部長ぶちょうから「君きみは三島みしま由紀夫ゆきおと親したしいのだろ。すぐ行いって説得せっとくしてやめさせろ」と指示しじを受うけ、警視庁けいしちょうから市谷いちたにの現場げんばに駆かけつけたが、三島みしま自決じけつには間まに合あわなかった。

後年こうねん佐々ささは、遺体いたいと対面たいめんしようと総監そうかん室しつに入はいった時ときの様子ようすを「足元あしもとの絨毯じゅうたんがジュクッと音おとを立たてた。みると血ちの海うみ。赤あか絨毯じゅうたんだから見分みわけがつかなかったのだ。いまもあの不気味ぶきみな感触かんしょくを覚おぼえている」と述懐じゅっかいしている^[12]^[13]。

あさま山荘さんそう事件じけん

1971年ねん 11月、警察庁けいさつちょう警備けいび局きょく付づけ警務けいむ局きょく監察かんさつ官かんとなる。この人事じんじは警察庁けいさつちょう警備けいび局長きょくちょう・富田とみた朝彦あさひこの意向いこうで行おこなわれた変則へんそく的てきなものであった。慣例かんれいで警視けいし正ただしでは警察庁けいさつちょう課長かちょう職しょくにはなれないため、空あきがあった課長かちょう相当そうとうの警務けいむ局きょく監察かんさつ官かんとなる。局きょく議ぎで富田とみた警備けいび局長きょくちょうは「佐々ささ警視けいし正せいには警備けいび課長かちょうの任務にんむを区処くしょして警視庁けいしちょう管内かんないの警備けいびを担当たんとうさせ、それ以外いがいは鈴木すずき貞敏さだとし警備けいび課長かちょうを担当たんとうとする」と各かく課長かちょうへ周知しゅうちした。警備けいび局きょくでは事実じじつ上じょうの無任所むにんしょ課長かちょうとして、極左きょくさ暴力ぼうりょく集団しゅうだんの事件じけん、及および関連かんれんする警備けいび実施じっしの指揮しきを任まかされた。1972年ねん2月がつ、あさま山荘さんそう事件じけん^[11]に警備けいび実施じっし及および広報こうほう担当たんとう責任せきにん者しゃとして、警察庁けいさつちょう長官ちょうかん・後藤田ごとうだ正晴まさはるの指示しじで現地げんちに派遣はけんされた。

警備けいび局きょく外事がいじ課長かちょう/警備けいび課長かちょう

1972年ねん7月がつ警察庁けいさつちょう警備けいび局きょく外事がいじ課長かちょうとなり、金きむ大中でじゅん事件じけん、シンガポール事件じけん、文ぶん世よ光こう事件じけんに対応たいおう。1974年ねん8月がつ警察庁けいさつちょう警備けいび局きょく警備けいび課長かちょうに就任しゅうにんし、三菱重工みつびしじゅうこう爆破ばくは事件じけん、ジェラルド・フォードアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく大統領だいとうりょう来日らいにち警備けいび、エリザベス女王じょおう来日らいにち警備けいび、ひめゆりの塔とう事件じけん、クアラルンプール事件じけんなど日本にっぽん赤軍せきぐんによって起おこされた一連いちれんの日本航空にほんこうくうハイジャック事件じけんなどに対応たいおうした。

「ひめゆりの塔とう事件じけん」では、7月がつ17日にちの皇太子こうたいし到着とうちゃく当時とうじ、皇太子こうたいしおよび同妃どうひの訪問ほうもんに先立さきだち地下ちか壕ごう内ないの安全あんぜん確認かくにんを主張しゅちょうしたものの、沖縄おきなわ県知事けんちじ、沖縄おきなわ県けん警察けいさつの担当たんとう者しゃらに「『聖域せいいき』に土足どそくで入はいるのは県民けんみん感情かんじょうを逆さかなでする」と反対はんたいされたために実施じっしできなかった^[14]。

三重みえ県警けんけい本部ほんぶ長ちょう

皇太子こうたいしおよび同妃どうひの沖縄おきなわ県けん訪問ほうもんの警備けいび責任せきにん者しゃである佐々ささは辞表じひょうを提出ていしゅつしたものの、受うけ取とりを拒否きょひされ、1974年ねんに三重みえ県けん警察けいさつ本部ほんぶ長ちょうに転任てんにんした。

防衛ぼうえい官僚かんりょうとして

防衛施設庁ぼうえいしせつちょう長官ちょうかん官房かんぼう長ちょう

その後ご、1977年ねんより防衛庁ぼうえいちょうに出向しゅっこうする。防衛庁ぼうえいちょうでは同どう人事じんじ教育きょういく局長きょくちょう、長官ちょうかん官房かんぼう長ちょう^[15] を歴任れきにん。官房かんぼう長ちょう時代じだいには1982年ねんのブルーインパルス機き墜落ついらく事件じけん、1983年ねん9月の大韓航空だいかんこうくう機き撃墜げきつい事件じけんなどに対応たいおう。

防衛施設庁ぼうえいしせつちょう長官ちょうかん

1984年ねん7月がつ、防衛施設庁ぼうえいしせつちょう長官ちょうかんに就任しゅうにんした^[16]。厚木あつぎ基地きち夜間やかん離着陸りちゃくりく訓練くんれん、池子いけご住宅じゅうたく地区ちくへの住宅じゅうたく建設けんせつ問題もんだい、三宅島みやけじま新しん空港くうこう建設けんせつ問題もんだいなどを担当たんとうし、加藤かとう紘一こういち防衛庁ぼうえいちょう長官ちょうかんと不仲ふなかで途中とちゅうで辞任じにんすることも考かんがえたが、1986年ねん（昭和しょうわ61年ねん）6月がつに防衛施設庁ぼうえいしせつちょう長官ちょうかんで退官たいかんする。

初代しょだい内ない閣かく安全あんぜん保障ほしょう室長しつちょう

1986年ねん7月がつ1日にち、第だい3次じ中曽根なかそね康弘やすひろ内閣ないかくで初代しょだいの内閣ないかく官房かんぼう内閣ないかく安全あんぜん保障ほしょう室長しつちょう（兼けん総理府そうりふ安全あんぜん保障ほしょう室長しつちょう）に就任しゅうにんした^[17]。中曽根なかそね康弘やすひろ、竹下たけした登のぼる、宇野うの宗佑そうすけの3人にんの内閣ないかく総理そうり大臣だいじんに仕つかえる。安全あんぜん保障ほしょう会議かいぎ事務じむ局長きょくちょうも務つとめる。

警察けいさつ時代じだいの上司じょうしでもある後藤田ごとうだ正晴まさはる内閣ないかく官房かんぼう長官ちょうかんの下もとで、三原山みはらやま噴火ふんかやなだしお事件じけん、東芝機械とうしばきかいココム違反いはん事件じけん、昭和しょうわ天皇てんのう大喪たいそうの礼れい、防衛ぼうえい費ひ1%枠わく撤廃てっぱい閣議かくぎ決定けっていなどに対応たいおうした。1989年ねん（平成へいせい元年がんねん）2月がつに行おこなわれた昭和しょうわ天皇てんのう大喪たいそうの礼れいの事務じむ取とり仕切じきりを最後さいごに、同年どうねん6月がつに退官たいかんした。

退官たいかん後ご

退官たいかん後ごは、後藤田ごとうだ正晴まさはるをはじめとする複数ふくすうの政界せいかい有力ゆうりょく者しゃから、いわゆる天下あまくだりや、自由民主党じゆうみんしゅとうからの政界せいかい入いりを勧すすめられたものの、それらを辞退じたいして個人こじん事務所じむしょを開設かいせつし、危機きき管理かんりをライフワークとしてフリーで活動かつどうする道みちを選えらんだ^[18]。現役げんえき官僚かんりょう時代じだいから著書ちょしょが多おおく、退官たいかん後ごは多おおくの著書ちょしょを上梓じょうしし、そのうちのいくつかはベストセラーとなり、「あさま山荘さんそう事件じけん」など映画えいが化かされた例れいもある。同どう作さくには本人ほんにんも映画えいが館かんの客きゃくとしてカメオ出演しゅつえんしている。

1990年ねん（平成へいせい2年ねん）の湾岸わんがん戦争せんそうでは首相しゅしょう閣外かくがい補佐ほさに就ついた。またその後ご1994年ねんには日米にちべい文化ぶんか教育きょういく交流こうりゅう会議かいぎ（CULCON）日本にっぽん側がわパネル委員いいん就任しゅうにん。内外ないがい情勢じょうせい調査ちょうさ会かい理事りじ。1996年ねんには新しん官邸かんてい危機きき管理かんり懇談こんだん会かいのメンバーに選えらばれる。

また1991年ねん（平成へいせい3年ねん）のソビエト連邦れんぽうの崩壊ほうかい、1995年ねん（平成へいせい7年ねん）の阪神はんしん・淡路あわじ大震災だいしんさい、地下鉄ちかてつサリン事件じけん、1996年ねん（平成へいせい8年ねん）の在ざいペルー日本にっぽん大使たいし公邸こうてい占拠せんきょ事件じけん、2001年ねんのアメリカ同時どうじ多発たはつテロ事件じけん、2003年ねんのイラク戦争せんそうなどの際さいには、コメンテーターとして民放みんぽうやNHKなどのテレビ番組ばんぐみに出演しゅつえんしている。

2006年ねん（平成へいせい18年ねん）7月がつには、日本にっぽん美術びじゅつ刀剣とうけん保存ほぞん協会きょうかいの第だい7代だい会長かいちょう・刀剣とうけん博物館はくぶつかん館長かんちょうに就任しゅうにんした。

2007年ねん（平成へいせい19年ねん）の東京とうきょう都知事とちじ選挙せんきょでは、親友しんゆうであった石原いしはら慎太郎しんたろうからの要請ようせいで、石原いしはら陣営じんえいの選挙せんきょ対策たいさく本部ほんぶ長ちょうを務つとめた。このときに用もちいられた「反省はんせいしろよ慎太郎しんたろう、だけどやっぱり慎太郎しんたろう」のキャッチコピーは、佐々ささの発案はつあんによるものである^[19]。

2012年ねん9月がつ5日にち、佐々ささ、三宅みやけ久之ひさゆき、すぎやまこういちなど保守ほしゅ系けいの著名ちょめい人じん28人にんは、同年どうねん9月がつの自由民主党じゆうみんしゅとう総裁そうさい選挙せんきょに向むけて、「安倍晋三あべしんぞう総理そうり大臣だいじんを求もとめる民間みんかん人じん有志ゆうしの会かい」を発足ほっそくさせた^[20]^{[注ちゅう 1]}。同日どうじつ、同どう団体だんたいは安倍晋三あべしんぞうの事務所じむしょに赴おもむき、出馬しゅつば要請ようせいをした^[31]^[22]。9月26日にち、総裁そうさい選せんが実施じっしされ、安倍あべが当選とうせんした。

晩年ばんねん

晩年ばんねんも活発かっぱつに著作ちょさく・講演こうえん活動かつどうを続つづけ、またテレビ番組ばんぐみにコメンテーターとして出演しゅつえんしていた。2018年ねん10月10日にち午前ごぜん2時じ40分ふん、老衰ろうすいのため東京とうきょう都内とないの病院びょういんで死去しきょ^[32]^[33]^[34]。87歳さい没ぼつ。

年譜ねんぷ

1930年ねん（昭和しょうわ5年ねん）12月11日にち：佐々ささ弘雄ひろおの次男じなんとして、東京とうきょう市し麻布あざぶ区く麻布あざぶ材木ざいもく町まちで生うまれる
1954年ねん（昭和しょうわ29年ねん）3月がつ：東京大学とうきょうだいがく法学部ほうがくぶ政治せいじ学科がっか卒業そつぎょう
1954年ねん（昭和しょうわ29年ねん）4月がつ：国家こっか地方ちほう警察けいさつ本部ほんぶ（現げん・警察庁けいさつちょう）入いれ庁ちょう
1954年ねん（昭和しょうわ29年ねん）10月がつ：警視庁けいしちょう目黒めぐろ警察けいさつ署しょ配属はいぞく。外勤がいきん第だい三さん班はん主任しゅにん、捜査そうさ主任しゅにん
1955年ねん（昭和しょうわ30年ねん）10月がつ：警視庁けいしちょう防犯ぼうはん部ぶ保安ほあん課か風紀ふうき係長かかりちょう
1956年ねん（昭和しょうわ31年ねん）1月がつ：警察けいさつ大だい学校がっこう助じょ教きょう^{[注ちゅう 2]}
1957年ねん（昭和しょうわ32年ねん）
- 8月がつ：警察庁けいさつちょう警備けいび局きょく警備けいび第だい一いち課か
- 埼玉さいたま県けん警察けいさつ本部ほんぶ警務けいむ部ぶ監察かんさつ官かん
1959年ねん（昭和しょうわ34年ねん）7月がつ：大分おおいた県けん警察けいさつ本部ほんぶ警務けいむ部長ぶちょう
1959年ねん（昭和しょうわ34年ねん）11月：関東かんとう管区かんく警察けいさつ局きょく調査官ちょうさかん（米国べいこくジョじょージタウン大学じたうんだいがく、米国べいこく政府せいふ国際こくさい警察けいさつセミナー留学りゅうがく）^[35]
1960年ねん（昭和しょうわ35年ねん）7月がつ：警視庁けいしちょう公安こうあん部ぶ外事がいじ課か課長かちょう代理だいり
1962年ねん（昭和しょうわ37年ねん）4月がつ：大阪おおさか府ふ警察けいさつ本部ほんぶ警備けいび部ぶ外事がいじ課長かちょう
1964年ねん（昭和しょうわ39年ねん）1月がつ：警察庁けいさつちょう警備けいび局きょく付づけ（外務省がいむしょう研修けんしゅう所しょ）
1965年ねん（昭和しょうわ40年ねん）1月がつ：在ざい香港ほんこん日本国にっぽんこく総領事館そうりょうじかん副ふく領事りょうじ
1965年ねん（昭和しょうわ40年ねん）4月がつ：在ざい香港ほんこん日本国にっぽんこく総領事館そうりょうじかん領事りょうじ
1968年ねん（昭和しょうわ43年ねん）6月がつ29日にち:帰国きこく
1968年ねん（昭和しょうわ43年ねん）7月がつ：警視庁けいしちょう公安こうあん部ぶ外事がいじ第だい一いち課長かちょう
1968年ねん（昭和しょうわ43年ねん）11月：警視庁けいしちょう警備けいび部ぶ警備けいび第だい一いち課長かちょう
1970年ねん（昭和しょうわ45年ねん）9月がつ：警視庁けいしちょう警務けいむ部ぶ参事官さんじかん兼けん人事じんじ第だい一いち課長かちょう
1971年ねん（昭和しょうわ46年ねん）11月：警察庁けいさつちょう警備けいび局きょく付づけ兼けん警務けいむ局きょく監察かんさつ官かん
1972年ねん（昭和しょうわ47年ねん）5月がつ：警察庁けいさつちょう警備けいび局きょく調査ちょうさ課長かちょう
1972年ねん（昭和しょうわ47年ねん）7月がつ：警察庁けいさつちょう警備けいび局きょく外事がいじ課長かちょう
1974年ねん（昭和しょうわ49年ねん）8月がつ：警察庁けいさつちょう警備けいび局きょく警備けいび課長かちょう
1975年ねん（昭和しょうわ50年ねん）8月がつ：三重みえ県けん警察けいさつ本部ほんぶ長ちょう
1977年ねん（昭和しょうわ52年ねん）1月がつ：警察庁けいさつちょう刑事けいじ局きょく参事官さんじかん
1977年ねん（昭和しょうわ52年ねん）8月がつ：防衛庁ぼうえいちょう出向しゅっこう。防衛庁ぼうえいちょう長官ちょうかん官房かんぼう防衛ぼうえい審議しんぎ官かん。防衛ぼうえい白書はくしょ担当たんとう
1978年ねん（昭和しょうわ53年ねん）11月：防衛庁ぼうえいちょう教育きょういく担当たんとう参事官さんじかん（後ごの人事じんじ教育きょういく局長きょくちょうに相当そうとう）
1980年ねん（昭和しょうわ55年ねん）6月がつ：防衛庁ぼうえいちょう人事じんじ教育きょういく局長きょくちょう
1982年ねん（昭和しょうわ57年ねん）7月がつ：防衛庁ぼうえいちょう長官ちょうかん官房かんぼう長ちょう
1984年ねん（昭和しょうわ59年ねん）7月がつ：防衛施設庁ぼうえいしせつちょう長官ちょうかん
1986年ねん（昭和しょうわ61年ねん）6月がつ：防衛施設庁ぼうえいしせつちょう長官ちょうかんを退官たいかん
1986年ねん（昭和しょうわ61年ねん）7月がつ：初代しょだい内閣ないかく安全あんぜん保障ほしょう室長しつちょうに就任しゅうにん。安全あんぜん保障ほしょう会議かいぎ事務じむ局長きょくちょうも務つとめる
1989年ねん（平成へいせい元年がんねん）6月がつ：内閣ないかく安全あんぜん保障ほしょう室長しつちょうを退官たいかん
1991年ねん（平成へいせい3年ねん）4月がつ：ボランティア団体だんたい・日本にっぽん国際こくさい救援きゅうえん行動こうどう委員いいん会かい（JIRAC）を設立せつりつし、理事りじ長ちょうに就任しゅうにん^{[注ちゅう 3]}
1993年ねん（平成へいせい5年ねん）4月がつ：慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく法学部ほうがくぶ政治せいじ学科がっかの非常勤ひじょうきん講師こうしに就任しゅうにん。同年どうねん9月がつから、「日本にっぽんの安全あんぜん保障ほしょう行政ぎょうせい」と題だいする講義こうぎを開始かいし（この後のち、6年間ねんかんに及およぶ）
1994年ねん（平成へいせい6年ねん）4月がつ：日米にちべい文化ぶんか教育きょういく交流こうりゅう会議かいぎ（カルコン）日本にっぽん側がわパネル委員いいん就任しゅうにん。内外ないがい情勢じょうせい調査ちょうさ会かい理事りじと日本にっぽん国際こくさいフォーラム政策せいさく委員いいん就任しゅうにん
1996年ねん（平成へいせい8年ねん）
- 3月：新しん官邸かんてい危機きき管理かんり懇談こんだん会かいメンバーに就任しゅうにん
- 4月がつ：平成国際大学へいせいこくさいだいがく法学部ほうがくぶ政治せいじ学科がっか非常勤ひじょうきん講師こうしに就任しゅうにん
1997年ねん（平成へいせい9年ねん）8月がつ：建設省けんせつしょう河川かせん審議しんぎ会かい危機きき管理かんり小しょう委員いいん会かい座長ざちょうに就任しゅうにん
1998年ねん（平成へいせい10年ねん）3月がつ：人道じんどう目的もくてき地雷じらい除去じょきょ支援しえんの会かい（JAHDS）理事りじに就任しゅうにん
1999年ねん（平成へいせい11年ねん）
- 6月がつ：東京とうきょう都と移転いてん問題もんだい専門せんもん委員いいん会かい委員いいんに就任しゅうにん
- 8月がつ：ハイジャック対策たいさく懇談こんだん会かい座長ざちょうに就任しゅうにん
2002年ねん（平成へいせい14年ねん）7月がつ：横浜よこはま市し専門せんもん委員いいんに就任しゅうにん
　2006年ねん（平成へいせい18年ねん）
- 7月がつ日本にっぽん美術びじゅつ刀剣とうけん保存ほぞん協会きょうかい会長かいちょうに就任しゅうにん
- 11月：国家こっか安全あんぜん保障ほしょうに関かんする官邸かんてい機能きのう強化きょうか会議かいぎ議員ぎいんに就任しゅうにん
2007年ねん（平成へいせい19年ねん）9月がつ18日にち：NPO法人ほうじん総合そうごう危機ききマネジメント協会きょうかいの会長かいちょう・理事りじに就任しゅうにん
2018年ねん（平成へいせい30年ねん）10月がつ10日とおか、東京とうきょう都内とないの病院びょういんで死去しきょ。87歳さい没ぼつ

系譜けいふ

戦国せんごく時代じだいの武将ぶしょう・佐々ささ成しげる政せい^[36]、それより下くだって時代じだい劇げき『水戸黄門みとこうもん』で知しられる助すけさんのモデルとなった佐々ささ宗そう淳あつしの兄あに・佐々ささ勝朗かつろうを祖先そせんに持もつ。

西南せいなん戦争せんそうで西郷さいごう軍ぐんに与くみし、後のちに済々黌せいせいこうを創設そうせつし、衆議院しゅうぎいん議員ぎいんを務つとめた佐々ささ友とも房ぼうは祖父そふ。政治せいじ学者がくしゃで参議院さんぎいん議員ぎいんの佐々ささ弘雄ひろおは父ちち。朝日新聞あさひしんぶん記者きしゃ・作家さっかの佐々ささ克明かつあきは兄あに。日本にっぽん婦人ふじん有権者ゆうけんしゃ同盟どうめい会長かいちょうで参議院さんぎいん議員ぎいんの紀平きひら悌子ていこは姉あね^[37]。

エピソード

全共闘ぜんきょうとう運動うんどうへの対処たいしょにあたった佐々ささであるが、日大にちだい紛争ふんそうの発端ほったんとなった当時とうじの大学だいがく当局とうきょくの腐敗ふはいには義憤ぎふんを感かんじており、秋田あきた明大めいだい日大にちだい全共闘ぜんきょうとう議長ぎちょうの演説えんぜつに心しんを打うたれることもあった^[38]。
1973年ねんにドバイ日航にっこう機きハイジャック事件じけんが発生はっせいした際さい、犯人はんにんはハイジャック機きを使つかったイスラエルへの「特攻とっこう」が目的もくてきであり、ドバイに駐ちゅう機きさせられた日航にっこう機きが再ふたたび飛とび立たてば乗客じょうきゃく乗員じょういんの命いのちはないとの分析ぶんせきが日本にっぽん政府せいふで主流しゅりゅうを占しめる中なかで、前年ぜんねんに発生はっせいしたルフトハンザ機き615便びんハイジャック事件じけん（英語えいご版ばん）との類似るいじ性せいを見抜みぬき、身代金みのしろきん要求ようきゅうの可能かのう性せいを示唆しさした数少かずすくない人物じんぶつであった^[39]。
土田つちた・日石にっせき・ピース缶かん爆ばく弾だん事件じけんの犠牲ぎせいとなった土田つちた國保くにやす警視庁けいしちょう警務けいむ部長ぶちょうの妻つまと死亡しぼうする十じゅう数すう分ふん前まえに電話でんわで会話かいわしていた（土田つちたは佐々ささが就任しゅうにんした香港ほんこん領事りょうじの先々さきざき代だい）^[13]。
異名いみょうとして、「事件じけんを呼よぶ男おとこ^[40]」「さすらいのガンマン^[40]」「ダーティー・ハリー^[40]」「縦たて社会しゃかいを横よこに生いきた男おとこ（小松こまつ万よろず豊ゆたかによる）^[40]」「血刀ちがたな下さげて裸馬はだかうまに乗のって単身たんしん敵陣てきじんに斬きり込こんでいく奴やつ（後藤田ごとうだ正晴まさはるによる）^[41]」がある。
2010年ねん、宮崎みやざき県けんで口蹄疫こうていえきが発生はっせいした際さい、農林水産省のうりんすいさんしょう口蹄疫こうていえき対策たいさく本部ほんぶ長ちょうだった赤松あかまつ広隆ひろたか農林のうりん水産すいさん大臣だいじん（当時とうじ）や鳩山はとやま由紀夫ゆきお内閣ないかく総理そうり大臣だいじんらの対応たいおうを厳きびしく批判ひはんした。特とくに口蹄疫こうていえき発生はっせいの事実じじつを知しりながら中南米ちゅうなんべい外遊がいゆうに出発しゅっぱつした赤松あかまつを「危機きき管理かんり上うえの義務ぎむを副ふく大臣だいじんらに任まかせ、閣僚かくりょうとしての華はなやかな外遊がいゆうを優先ゆうせんした」「キューバのカストロ議長ぎちょうやコロンビアのウリベ大統領だいとうりょうらと会見かいけんし、儀仗ぎじょう隊たいの栄誉えいよ礼れいを受うける方ほうが罹患りかんした牛うしや豚ぶたをみるより楽たのしいに決きまっている。だが、国家こっか危機きき管理かんりの責任せきにん者しゃは、国民こくみんの命いのちと財産ざいさんを守まもることを、連休れんきゅうを返上へんじょうしてでも優先ゆうせんさせるのがノブレス・オブリージュ（権力けんりょく者しゃの義務ぎむ）である」と痛烈つうれつに批判ひはんしている^[42]。

栄典えいてん・受賞じゅしょう歴れき

1975年ねん（昭和しょうわ50年ねん）：イギリス CBE勲章くんしょう（大だい英えい勲章くんしょう＝コマンダー・オブ・ブリティッシュ・エンパイア）を受章じゅしょう^[43]。
1986年ねん（昭和しょうわ61年ねん）：アメリカ陸軍りくぐん民間みんかん人じん功労こうろう章あきら（U・S・ミリタリー・アウトスタンディング・シビリアン・サービス・メダル）を受章じゅしょう^[43]。
1990年ねん（平成へいせい2年ねん）：ドイツ連邦れんぽう共和きょうわ国こく功労こうろう勲章くんしょう十じゅう字じ章あきら（ダス・グローセ・フェアディーンスト・クロイツ）を受章じゅしょう^[43]。
1992年ねん（平成へいせい4年ねん）：第だい54回かい文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう読者どくしゃ賞しょうを受賞じゅしょう^[44]。
2000年ねん（平成へいせい12年ねん）12月：第だい48回かい菊池きくち寛ひろし賞しょうを受賞じゅしょう^[45]。
2001年ねん（平成へいせい13年ねん）：勲くん二に等とう旭日重光章きょくじつじゅうこうしょうを受章じゅしょう^[46]^[47]。
2007年ねん（平成へいせい19年ねん）2月がつ：第だい22回かい正論せいろん大賞たいしょうを受賞じゅしょう^[48]。
2018年ねん（平成へいせい30年ねん）10月がつ10日とおか：叙じょ正せい四よん位い^[49]。

著書ちょしょ

『目黒めぐろ警察けいさつ署しょ物語ものがたり佐さ々警部補けいぶほパトロール日記にっき』文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう、1989.10、のち文庫ぶんこ。挿絵さしえは自みずからの手てによる。
『目黒めぐろ署しょ10人にんの刑事けいじ佐さ々警部補けいぶほシリーズ』文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう 1990.4、文庫ぶんこ改題かいだい「美人びじん女優じょゆうと前科ぜんか七なな犯はん」　
『目黒めぐろ署しょアベック殺人さつじん事件じけん佐さ々警部補けいぶほシリーズ完結かんけつ篇へん』文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう 1990.11
『金きむ日成いるそん閣かく下かの無線むせん機き』読売新聞社よみうりしんぶんしゃ 1992.4。改題かいだい『謎なぞの独裁どくさい者しゃ・金きむ正日じょんいる』文春ぶんしゅん文庫ぶんこ　
『危機ききの政治せいじ学がく』新潮社しんちょうしゃ 1992.9、のち文春ぶんしゅん文庫ぶんこ「－ハンガリー事件じけんから、湾岸わんがん戦争せんそう、ソ連邦それんぽう崩壊ほうかいまで」　
『東大とうだい落城らくじょう安田やすだ講堂こうどう攻防こうぼう七なな十じゅう二に時じ間あいだ』文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう 1993、のち文庫ぶんこ　　
『平時へいじの指揮しき官かん有事ゆうじの指揮しき官かん』クレスト社しゃ 1995.4、のち文春ぶんしゅん文庫ぶんこ　
『危機きき管理かんり宰相さいしょう論ろん』文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう 1995.12
『六ろく男なん二に組くみの約束やくそく戦争せんそうと先生せんせいと59人にんの子供こどもたち』 TBSブリタニカ 1995.12
- 改題かいだい『「六ろく男なん二に組くみ」の太平洋戦争たいへいようせんそう』小学館しょうがくかん文庫ぶんこ /『戦時せんじ少年しょうねん佐々淳行さっさあつゆき―父ちちと母ははと伊藤いとう先生せんせい』文春ぶんしゅん文庫ぶんこ　　
『連合赤軍れんごうせきぐん「あさま山荘さんそう」事件じけん』文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう、1996、のち文庫ぶんこ、※映画えいが『突入とつにゅうせよ! あさま山荘さんそう事件じけん』原作げんさく
『香港ほんこん領事りょうじ動乱どうらん日誌にっし危機きき管理かんりの原点げんてん』文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう 1997.6。改題かいだい「香港ほんこん領事りょうじ佐々淳行さっさあつゆき香港ほんこんマカオ暴動ぼうどう、サイゴン・テト攻勢こうせい」文庫ぶんこ
『さらば臆病おくびょう国家こっかニッポン指導しどう者しゃよライオンになれ』文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう 1998.8
『日本にっぽんの警察けいさつ「安全あんぜん神話しんわ」は終おわったか』 PHP新書しんしょ 1999
『わが上司じょうし後藤田ごとうだ正晴まさはる　決断けつだんするペシミスト』文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう 2000、のち文庫ぶんこ　
『後藤田ごとうだ正晴まさはると12人にんの総理そうりたち　もう鳴ならない“ゴット・フォン”』文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう 2006、のち文庫ぶんこ
『仕事しごとの<実例じつれい>「危機きき管理かんり」術じゅつ』三笠みかさ書房しょぼう 2001。「重大じゅうだい事件じけんに学まなぶ「危機きき管理かんり」」文春ぶんしゅん文庫ぶんこ　
『焼やけ跡あとの青春せいしゅん・佐々淳行さっさあつゆき　ぼくの昭和しょうわ20年代ねんだい史し』文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう 2003、のち文庫ぶんこ
『インテリジェンス・アイ　―危機きき管理かんり最前線さいぜんせん』文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう 2005。改題かいだい「危機きき管理かんり最前線さいぜんせん」文春ぶんしゅん文庫ぶんこ
『軍師ぐんし・佐々淳行さっさあつゆき反省はんせいしろよ慎太郎しんたろう、だけどやっぱり慎太郎しんたろう　―危機きき管理かんり最前線さいぜんせん2』文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう 2007。改題かいだい「わが「軍師ぐんし」論ろん」文春ぶんしゅん文庫ぶんこ　　　　
『菊きくの御ご紋章もんしょうと火炎かえんビン　―「ひめゆりの塔とう」と「伊勢神宮いせじんぐう」が燃もえた「昭和しょうわ50年ねん」』文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう 2009、のち文庫ぶんこ - 激動げきどうの1975年ねんを回想かいそう記き
『一隅いちぐうを照てらす行灯あんどんたちの物語ものがたり　実践じっせん的てき青少年せいしょうねん教育きょういくのノウハウ』冨山とやま房ぼうインターナショナル 2009.5
『わが記者きしゃ会見かいけんのノウハウ ―スキャンダル克服こくふくの秘訣ひけつ』（文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう、2010.2）、文庫ぶんこ改題かいだい「「危機きき管理かんり・記者きしゃ会見かいけん」のノウハウ」
『ザ・ハイジャック－日本にっぽん赤軍せきぐんとのわが「七なな年ねん戦争せんそう」』（文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう、2010.11）、のち文庫ぶんこ（志方しかた俊之としゆき解説かいせつ）-「よど号事件ごうじけん」ほか
『彼かれらが日本にっぽんを滅ほろぼす』（幻冬舎げんとうしゃ、2011.2）
『ほんとに彼かれらが日本にっぽんを滅ほろぼす』（幻冬舎げんとうしゃ、2011.7）
『救国きゅうこくの八はち策さく』（幻冬舎げんとうしゃ、2012.7）
『佐々淳行さっさあつゆきの危機ききの心得こころえ　名なもなき英雄えいゆうたちの実話じつわ物語ものがたり』（青あお萠めぐむ堂どう、2012.9）
『「国土こくど」喪失そうしつ。なぜ日本にっぽんは領土りょうどを守まもれないのか』（PHP研究所けんきゅうじょ、2012.12）
『インテリジェンスのない国家こっかは亡ほろびる　内閣ないかく中央ちゅうおう情報じょうほう局きょくを設置せっちせよ！』（海竜かいりゅう社しゃ、2013.8）
『私わたしを通とおりすぎた政治せいじ家かたち』（文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう、2014.9）、のち文庫ぶんこ
『私わたしを通とおりすぎたマドンナたち』（文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう、2015.7）、のち文庫ぶんこ
『重要じゅうよう事件じけんで振ふり返かえる戦後せんご日本にっぽん史し　日本にっぽんを揺ゆるがしたあの事件じけんの真相しんそう』SBクリエイティブ〈SB新書しんしょ〉、2016年ねん1月がつ。ISBN 9784797385670。単行たんこう版ばん2018年ねん
『私わたしを通とおりすぎたスパイたち』文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう、2016年ねん3月がつ。ISBN 9784163904276。 - 「佐々ささメモ」による最終さいしゅう作さく
- 『亡国ぼうこくスパイ秘録ひろく』伊藤いとう隆たかし解説かいせつ、文春ぶんしゅん文庫ぶんこ、2019年ねん3月がつ。ISBN 9784167912512。

指導しどう者しゃ向むけテキスト

『新あたらしい監督かんとく者しゃ論ろん』立花たちばな書房しょぼう 1957。選書せんしょ判ばん、再版さいはん多数たすう
『危機きき管理かんりのノウハウ I～III』 PHP研究所けんきゅうじょ、1979-1981、のちPHP文庫ぶんこ、文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう（新版しんぱん合本がっぽん）1991
『新しん・危機きき管理かんりのノウハウ平和へいわボケに挑いどむリーダーの条件じょうけん』文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう 1991.8
『新しん・新しん・危機きき管理かんりのノウハウ世紀せいき末まつの指導原理しどうげんり』文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう 1994.4
『ポリティコ・ミリタリーのすすめ日本にっぽんの安全あんぜん保障ほしょう行政ぎょうせいの現場げんばから　慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく講義こうぎ録ろく』都市とし出版しゅっぱん 1994.11
『危機きき管理かんり　公務員こうむいん研修けんしゅう双書そうしょ』ぎょうせい 1997.9
『定本ていほん危機きき管理かんり　我わが経験けいけんとノウハウ』ぎょうせい 2014.9

編著へんちょ・共著きょうちょ

『グローバル経営けいえい時代じだいの企業きぎょうの危機きき管理かんり』（日本経済新聞社にほんけいざいしんぶんしゃ 1994.6）、ブライアン・M.ジェンキンズ共著きょうちょ
『日本にっぽんの危機きき管理かんりはこれでいいのか阪神はんしん大震災だいしんさい、地下鉄ちかてつサリン事件じけんの教訓きょうくんをどう生いかすか』（致知出版しゅっぱん社しゃ 1995.6）、竹村たけむら健一けんいちと共著きょうちょ
『自然しぜん災害さいがいの危機きき管理かんり―明日あしたの危機ききを減げん災わざわい（ミティゲート）せよ!』編著へんちょ（ぎょうせい、2001）
『国家こっかの実力じつりょく　危機きき管理かんり能力のうりょくのない国くには滅ほろびる』（致知出版しゅっぱん社しゃ、2011.6）、渡部わたなべ昇一しょういちとの共著きょうちょ

翻訳ほんやく

『読後どくご焼却しょうきゃく続ぞく智慧ちえの戦たたかい』ラディスラス・ファラゴー（Ladislas Farago）、日刊にっかん労働ろうどう通信つうしん社しゃ 1963
- 『読後どくご焼却しょうきゃく』スパイ戦史せんしシリーズ5：朝日あさひソノラマ文庫ぶんこ 1985
『脅おびやかされる大統領だいとうりょう』 U.E.ボウマン（U・E・Baughman）、有紀ゆうき書房しょぼう 1964
- 『シークレット・サービス』スパイ戦史せんしシリーズ11：朝日あさひソノラマ文庫ぶんこ 1985